JP2798998B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

Info

Publication number
JP2798998B2
JP2798998B2 JP1252015A JP25201589A JP2798998B2 JP 2798998 B2 JP2798998 B2 JP 2798998B2 JP 1252015 A JP1252015 A JP 1252015A JP 25201589 A JP25201589 A JP 25201589A JP 2798998 B2 JP2798998 B2 JP 2798998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
value
absorption coefficient
image
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1252015A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03114448A (ja
Inventor
宮崎  靖
勇夫 堀場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP1252015A priority Critical patent/JP2798998B2/ja
Publication of JPH03114448A publication Critical patent/JPH03114448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2798998B2 publication Critical patent/JP2798998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アーチファクト(偽像)を除去した診断能
の高い画像が得られるX線CT装置に関するものである。
〔従来の技術〕
X線CT装置は被検体のある断面に、その周囲の多数の
角度方向からX線を照射し、計測した投影データから被
検体の断層像を再構成するものである。
この場合、照射したX線は被検体の内部で吸収され、
計測するデータは吸収されなかったX線、すなわち透過
X線強度である。計測したX線強度に対してはX線検出
器感度補正、線質補正などの各種補正処理を施し、さら
に、ログ変換を実行しX線強度をX線吸収係数の積分値
に変換し、逆投影演算により被検体断面のX線吸収係数
の分布像である断層像を再構成する。
ここで、被検体として第4図に示すものの再構成につ
いて考える。この被検体302は厚さlが均一で、多チャ
ンネルX線検出器102のn+1番目のX線検出素子(以
下、検出素子と略記する)の中間位置を境にX線吸収係
数μがμ1と異なる材質で構成されている(それぞ
れ密度は均一とする)。また、1検出素子の開口幅は2d
である。なお、301はX線ビーム、IOは被検体302の透過
前のX線強度、Iは被検体302の透過後のX線強度であ
る。
いま、第4図中のn番目の検出素子で測定されるX線
強度Ireal(n)は下記(1)式の通りである。
このX線強度Ireal(n)をX線吸収係数の積分値に
変換するために、あらかじめ測定してあった入射X線強
度IO、すなわち被検体302のない状態で測定した値を用
いてログ変換を次の(2)式により実行する。
さらに、n+1番目の検出素子で測定されるX線強度
Ireal(n+1)を考えれば、下記(3)式の通りであ
る。
このX線強度Ireal(n+1)を用いて、上記(2)
式と同様にログ変換値を求めると、下記(4)式の通り
である。
ここで、計測されたPrealは、μ1のそれぞれの
領域で減弱したX線強度の和、すなわち1検出素子内の
透過X線強度の積分値であることに着目する必要があ
る。
上述のように得られた投影データからX線吸収係数の
分布像である断層像を再構成するが、X線CT装置におけ
る再構成で扱う投影データは理論的にはX線吸収係数の
積分値である。
次に、第4図中のn番目の検出素子におけるログ変換
の理論値(Pideal(n))を求めると、下記(5)式の
通りである。
同様に、n+1番目の検出素子におけるログ変換の理
論値(Pideal(n+1))を求めると、下記(6)式の
通りである。
Pideal(n+1)=μ1ld+μ2ld …(6) 上記Preal(n)とPideal(n)は等しいが、Preal
(n+1)とPideal(n+1)は等しくなく、誤差が生
じる。
X線CT装置の再構成で扱う投影データはX線吸収係数
の積分値であるのに対し、実際に計測されるのは透過X
線強度の積分値である。両者の間には数字的に計測値の
方が常に値が小さくなる関係があることから、再構成し
た断層像はあるX線吸収係数の材質の端部でCT値の低下
が起きる。具体的には頭部などで骨の辺縁部に線状のア
ーチファクトが現われる。これを端部効果に(Partial
Volume Effect)というが、従来、このような端部効果
によるアーチファクトが発生するという問題点があっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記のような端部効果によるアーチ
ファクトを軽減し、診断能の高い再構成画像に得られる
X線CT装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、被検体のある断面に、その周囲の多数の
角度方向からX線を照射し、透過したX線を多数のX線
検出素子を配列してなる多チャンネルX線検出器で検出
し、デジタルデータとして測定すると共に、該測定した
デジタルデータから前記被検体の断面の像を再構成する
X線CT装置において、前記計測したX線強度値であるデ
ジタルデータあるいはそれに相当する値のうち、隣接す
る複数の値から補間操作によって1X線検出素子内を細分
化した後、該細分化したX線強度値のそれぞれをログ変
換し、該ログ変換した値の加重平均値を該1X線検出素子
でのX線吸収係数の線積分値あるいはそれに相当する値
として出力する補正処理手段を具備し、該補正処理手段
の出力値を用いて画像再構成することにより達成され
る。
また、X線検出素子でのX線吸収係数の積分値あるい
はそれに相当する値と、該X線検出素子に隣接するX線
検出素子でのX線吸収係数の積分値あるいはそれに相当
する値との差から、端部効果による誤差を推定し、該誤
差の推定値、あるいは該誤差の推定値によって補正した
X線吸収係数の積分値あるいはそれに相当する値をあら
かじめテーブル化した記憶手段を具備し、該記憶手段の
出力値を用いて画像再構成することにより達成される。
〔作用〕
前記補正処理手段は、X線強度値あるいはそれに相当
する値のうち、隣接する複数の値から補間操作によって
1検出素子内を分割して各部におけるX線強度を算出
し、該分割したX線強度のそれぞれをログ変換し、ログ
変換した値の加重平均値を1検出素子でのX線吸収係数
の積分値あるいはそれに相当する値として出力する。
また前記記憶手段は、端部効果による誤差を推定し、
該誤差の推定値、あるいは該誤差の推定値によって補正
したX線吸収係数の積分値あるいはそれに相当する値を
あらかじめテーブル化してもっている。
これら補正処理手段,記憶手段の出力値を画像再構成
に用いることにより、計測データの精度は上昇し、端部
効果による誤差が軽減されて、再構成画像のアーチファ
クトが軽減され、診断能の高い再構成画像が得られる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第
1図は、本発明によるX線CT装置の一実施例を示すブロ
ック図で、図中101はX線源である。このX線源101と多
チャンネルX線検出器102は撮影領域103を覆う範囲で配
置され、回転中心Oを中心に相対的な位置関係を保った
まま回転する。
X線源101からは回転中、間欠的(パルス状)あるい
は連続的にX線が撮影領域103中の被検体に向って照射
され、計測装置104で被検体周囲の多数の角度方向から
透過X線強度Iを計測する。
計測したX線強度Iは前処理装置105に入力され、検
出器感度補正、線質補正、ログ変換などの従来から行わ
れている前処理を実行する。
前処理が終了次第、本発明の要部である補正処理装置
106にデータが順次入力され、端部効果による誤差が低
減された後、画像再構成装置107で画像再構成される。
再構成された画像は表示装置108で表示される。表示
される画像はアーチファクトの軽減された画像となる。
次に、前記補正処理装置106の具体例について第2図
に基づき詳述する。補正処理装置106は、図示するよう
に指数変換器201、細分化装置202、ログ変換器203およ
び加重平均装置204で構成されている。
前記前処理装置105の出力はをログ変換が実行されて
いるためX線吸収係数の積分値あるいはそれに相当する
値となっている。そこで、本実施例ではX線強度あるい
はそれに相当する値に変換するために、まず指数変換器
201で下記(7)式を実行し、X線強度I(n)に変換
する。
I(n)=exp(−P(n)) …(7) 次に、細分化装置202では補間操作によって1検出素
子内を細分化し、各部におけるX線強度Iを得る。例え
ば、線形補間を用いて第3図に示すように5分割する
と、細分化したX線強度Ik(n)はそれぞれ下記(8)
式のようになる。
さらにログ変換器203では、細分化したそれぞれのX
線強度Ik(n)を下記(9)のようにX線吸収係数の積
分値あるいはそれに相当する値Pk(n)に変換する。
Pk(n)=InIk(n) …(9) これを、加重平均装置204では下記(10)式のように
平均化する。この際の重みWは、通常、全て1である
が、検出素子内の開口特性を考慮して1以外としてもよ
い。
ここで、前記Pkは1/5の開口幅の検出素子による計測
データと考えられ、Pkの和(積分)であるPmodは前記端
部効果の影響が少なく、計測データPreal(Preal(n+
1))に比べ理論値Pideal(Pideal(n+1))に近い
(誤差の軽減された)値となっている。これにより端部
効果によりアーチファクトが軽減される。
なお上述実施例では、細分化装置202による分割数を
5分割としたが、これのみに限定されるものではなく、
5分割より多くすればさらに精度は向上する。また用い
る補間関数も、より高次のものにしてもよい。
また上述実施例では、全ての検出素子からの測定値に
ついて、上述補正処理を行う場合を述べたが、X線吸収
係数μがμ1と異なる材質部分に検出した検出素子
からの測定値のみについて、上述補正処理を行うように
してもよい。
さらに、上述実施例では指数変換およびログ変換を用
いるため、その実現上は演算量が問題となる可能性があ
る。その場合には、P(n)と隣接するデータ(例えば
P(n−1),P(n+1))との差から、補正量(Pmod
(n)−P(n))をあらかじめ推定できるので、それ
による補正量をテーブル化して記憶装置に記憶させてお
くことでその処理の高速化を図ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、端部効果によるアーチファクトを軽
減することができ、診断能の高い再構成画像を得ること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例を示すブロック図、第2
図は同上装置の要部の具体例を示すブロック図、第3図
は第2図中の細分化装置の動作を説明するための図に、
第4図は端部効果を説明するための図である。 101……X線源、102……多チャンネルX線検出器、103
……撮影領域、104……計測装置、105……前処理装置、
106……補正処理装置、107……画像再構成装置、108…
…表示装置、201……指数変換器、202……細分化装置、
203……ログ変換器、204……加重平均装置、301……X
線ビーム、302……被検体。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体のある断面に、その周囲の多数の角
    度方向からX線を照射し、透過したX線を多数のX線検
    出素子を配列してなる多チャンネルX線検出器で検出
    し、デジタルデータとして測定すると共に、該測定した
    デジタルデータから前記被検体の断面の像を再構成する
    X線CT装置において、前記計測したX線強度値であるデ
    ジタルデータあるいはそれに相当する値のうち、隣接す
    る複数の値から補間操作によって1X線検出素子内を細分
    化した後、該細分化したX線強度値のそれぞれをログ変
    換し、該ログ変換した値の加重平均値を該1X線検出素子
    でのX線吸収係数の線積分値あるいはそれに相当する値
    として出力する補正処理手段を具備し、該補正処理手段
    の出力値を用いて画像再構成することを特徴とするX線
    CT装置。
  2. 【請求項2】被検体のある断面に、その周囲の多数の角
    度方向からX線を照射し、透過したX線を多数のX線検
    出素子を配列してなる多チャンネルX線検出器で検出
    し、デジタルデータとして測定すると共に、該測定した
    デジタルデータから前記被検体の断面の像を再構成する
    X線CT装置において、前記X線検出素子でのX線吸収係
    数の積分値あるいはそれに相当する値と、該X線検出素
    子に隣接するX線検出素子でのX線吸収係数の積分値あ
    るいはそれに相当する値との差から、端部効果による誤
    差を推定し、該誤差の推定値、あるいは該誤差の推定値
    によって補正したX線吸収係数の積分値あるいはそれに
    相当する値をあらかじめテーブル化した記憶手段を具備
    し、該記憶手段の出力値を用いて画像再構成することを
    特徴とするX線CT装置。
JP1252015A 1989-09-29 1989-09-29 X線ct装置 Expired - Fee Related JP2798998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1252015A JP2798998B2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1252015A JP2798998B2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03114448A JPH03114448A (ja) 1991-05-15
JP2798998B2 true JP2798998B2 (ja) 1998-09-17

Family

ID=17231392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1252015A Expired - Fee Related JP2798998B2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2798998B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022270667A1 (ko) * 2021-06-22 2022-12-29 엘지전자 주식회사 엑스선 촬영 장치 및 엑스선 영상 처리 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022270667A1 (ko) * 2021-06-22 2022-12-29 엘지전자 주식회사 엑스선 촬영 장치 및 엑스선 영상 처리 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03114448A (ja) 1991-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7920672B2 (en) X-ray detector gain calibration depending on the fraction of scattered radiation
US10878602B2 (en) Image reconstruction device, X-ray CT device, and image reconstruction method
US7801264B2 (en) Method for calibrating a dual -spectral computed tomography (CT) system
JP5582514B2 (ja) X線ct装置
US7336759B2 (en) Scattering compensating method and scattering measuring method
US7623618B2 (en) Method for scattered radiation correction in X-ray imaging, and X-ray imaging system for this purpose
JP5400546B2 (ja) X線ct装置
JP4817736B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影システム及びx線コンピュータ断層撮影システムのデータ補正方法
EP1151322B1 (en) X-ray imaging apparatus and method with scatter correction
US12111433B2 (en) Counting response and beam hardening calibration method for a full size photon-counting CT system
US20080226019A1 (en) Multiple Scatter Correction
US8160202B2 (en) Radiographic apparatus
JP2006312027A (ja) 放射線診断装置
JP3270153B2 (ja) コンピュータトモグラフ
US6411671B2 (en) Method for reducing line artifacts in a CT image and device for implementing the method
US6904120B2 (en) Method and apparatus for correcting bone induced spectral artifacts
JP2006102299A (ja) X線線量補正方法およびx線ct装置
JP2798998B2 (ja) X線ct装置
JP2001112749A (ja) プロジェクションデータ補正方法および装置並びに放射線断層撮像装置
JP4064541B2 (ja) レファレンス信号生成方法および装置並びに放射線断層撮影装置
EP0910280B1 (en) Computer tomography device for volume scanning
US5355310A (en) Method for operating a medical imaging apparatus using an improved filtered back-projection technique
JP7395523B2 (ja) 医用画像処理装置および医用画像処理方法
US8503612B2 (en) Radiographic apparatus
JP2003079612A (ja) リファレンス補正用データ生成方法及びx線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees