JP2796961B2 - ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン - Google Patents

ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン

Info

Publication number
JP2796961B2
JP2796961B2 JP28768496A JP28768496A JP2796961B2 JP 2796961 B2 JP2796961 B2 JP 2796961B2 JP 28768496 A JP28768496 A JP 28768496A JP 28768496 A JP28768496 A JP 28768496A JP 2796961 B2 JP2796961 B2 JP 2796961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jet engine
starting
gas
booster rocket
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28768496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10115255A (ja
Inventor
公則 吉田
憲司 郡
右典 松岡
浩二 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP28768496A priority Critical patent/JP2796961B2/ja
Publication of JPH10115255A publication Critical patent/JPH10115255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2796961B2 publication Critical patent/JP2796961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジェットエンジンの
始動方法およびジェットエンジンに関する。さらに詳し
くは、ブースタロケットを備える飛翔体に搭載されるジ
ェットエンジンの始動方法およびジェットエンジンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ミサイルなどの飛翔体に搭載
されるジェットエンジンにおいては、図3に示すような
火薬カートリッジaをジェットエンジンに一対搭載し、
この火薬カートリッジaをジェットエンジンの始動時に
火薬カ−トリッジaに内蔵されたイグナイタにより点火
し、その噴射ガスをジェットエンジンの圧縮機あるいは
タービンに吹き付けてロータを回転させてジェットエン
ジンを始動させることがなされている。なお、図中、符
号cはノズルを,符号dは燃料着火用の火薬イグナイタ
を示す。
【0003】そのため、かかるジェットエンジンの始動
方法を採る飛翔体においては、火薬カートリッジaの搭
載場所を確保する必要があり、始動システムの構成の複
雑化ならびに重量およびコストの増大を招来している。
それにともない、容積効率の低下も招来している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、火薬カートリッ
ジを用いることなく飛翔体に搭載されているジェットエ
ンジンを始動できるジェットエンジンの始動方法および
ジェットエンジンを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明等は前記課題を解
決すべく鋭意研究した結果、飛翔体に初速を付与するた
めに用いられているブースタロケットの噴射ガスの一部
を用いてジェットエンジンを始動させれば、従来用いら
れているジェットエンジンを始動させるための火薬カー
トリッジを不要とできることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】すなわち、本発明のジェットエンジンの始
動方法は、ブースタロケットを備える飛翔体に搭載され
るジェットエンジンの始動方法であって、ブースタロケ
ットの噴射ガスの一部をジェットエンジンに導いて、そ
のジェットエンジンの始動をなすことを特徴とする。
【0007】本発明のジェットエンジンの始動方法にお
いては、前記噴射ガスを冷却してジェットエンジンに導
くのが好ましい。
【0008】ここで、前記冷却は、例えば前記噴射ガス
のエジェクタ効果を利用して吸引される空気によりなさ
れる。
【0009】一方、本発明のジェットエンジンは、ブー
スタロケットを備える飛翔体に搭載されるジェットエン
ジンであって、ブースタロケットの噴射ガスの一部をジ
ェットエンジンの始動可能な位置に導くガス流路を備え
てなることを特徴とする。
【0010】本発明のジェットエンジンにおいては、前
記ガス流路に噴射ガスの冷却手段を備えてなるのが好ま
しい。
【0011】ここで、前記冷却手段は、例えば周囲の空
気をガス流路に吸引するエジェクタとされる。
【0012】
【作用】ブースタロケットが点火されると、その噴射ガ
スの一部はジェットエンジンの始動可能な位置に導か
れ、ジェットエンジンのロータを回転させる。つまり、
飛翔体の発射と同時にジェットエンジンの始動が開始さ
れる。その結果、ジェットエンジンの始動に要する時間
が短縮される。
【0013】また、ジェットエンジンの始動のための火
薬カートリッジが不要となるので、ジェットエンジンの
始動システムが簡素化される。また、それにともないジ
ェットエンジンの始動についての信頼性も向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0015】実施の形態1 本発明の実施の形態1のジェットエンジンJを図1に断
面図で示す。このジェットエンジンJにおいては、図1
に示すように、飛翔体Mの前部に搭載されているブース
タロケットRから延伸されているガス流路1が接続さ
れ、ブースタロケットRの噴射ガスの一部がジェットエ
ンジンJに供給されるようにされている。このガス流路
1のジェットエンジンJにおける開口部ないし接続部
は、ジェットエンジンJの始動に適する位置、例えば圧
縮機部2やタービン部3とされている。なお、図1に示
す例においては、ガス流路1の後端は圧縮機部2に開口
している。
【0016】また、このガス流路1は、図1においては
1本しか示されていないが、このガス流路1のジェット
エンジンJとの接続位置と対称な位置においてジェット
エンジンJに接続されているガス流路1がもう1本設け
られていて、ブースタロケットRからの噴射ガスのジェ
ットエンジンJへの作用圧力がバランスするようにされ
ている。
【0017】なお、図1において、符号4はロータを、
符号5は回転軸を、符号10はブースタロケットの排気
ノズルを、符号20はエアインテイクを、符号30は燃
料タンクを、符号31は燃料ポンプを、符号40は燃焼
器を、符号41はイグナイタを、それぞれ示す。
【0018】次に、かかる構成とされているジェットエ
ンジンJの始動について説明する。
【0019】(1)発射指令によりブースタロケットR
が点火される。
【0020】(2)ブースタロケットRにより生成され
たガスは排気ノズル10から噴射されて飛翔体Mを飛翔
させるとともに、その一部はガス流路1によりジェット
エンジンJの圧縮機部2あるいはタービン部3に供給さ
れて、圧縮機やタービンを回転させる。つまり、ロータ
4を回転させる。
【0021】(3)ロータ4が回転すると、このロータ
4と一体化されている回転軸5も回転し、これにより回
転軸5の先端に結合されている燃料ポンプ31の駆動軸
も回転する。つまり、燃料ポンプ31が作動する。
【0022】(4)燃料ポンプ31が作動すると、燃料
タンク30の燃料が図示しない燃料配管を経由して燃焼
器40に供給される。
【0023】(5)イグナイタ41が点火されて燃料の
燃焼が開始され、ジェットエンジンJが始動する。
【0024】以後、飛翔体Mは、このジェットエンジン
Jの推力により飛翔を継続する。なお、ブースタロケッ
トRの作動時間は、飛翔体MがジェットエンジンJの推
力により飛翔可能となるまでブースタロケットRの推力
が持続するよう調整されている。
【0025】このように、この実施の形態1によれば、
火薬カートリッジを用いることなくジェットエンジンJ
を始動させることができる。また、火薬カートリッジを
用いていないので、火薬カートリッジおよびその付属設
備が占めていたスペースを燃料タンク30に振り向ける
ことができ、その分燃料タンク30を大きくできる。そ
れにともない、航続距離を増大させることができる。さ
らに、ブースタロケットRの噴射ガスによりジェットエ
ンジンJを始動させるようにしているので、ブースタロ
ケットRが点火さえすれば、必ずその噴射ガスがジェッ
トエンジンJに供給されてジェットエンジンJが始動さ
れるので、ジェットエンジンJの始動信頼性が向上する
とともに、ジェットエンジンJの始動に要する時間を短
縮できる。また、火薬カートリッジを用いて始動させる
ときのような火薬点火のための電気設備が不要となるの
で、始動システムが簡素化される。それにともない、始
動システムのコストが低減される。
【0026】実施の形態2 本発明の実施の形態2のジェットエンジンJの要部を図
2に示し、この実施の形態2は実施の形態1を改変した
ものであって、ガス流路1の途中にエジェクタ6を形成
して周囲の空気をガス流路1に吸引し、ブースタロケッ
トRからの噴射ガスの温度を低下させるものである。つ
まり、ガス流路1に冷却手段を設けて噴射ガスの温度を
下げてジェットエンジンJに供給するようにしてなるも
のである。これにより、ジェットエンジンJの圧縮機や
タービンの耐熱度を低くできる。
【0027】なお、この実施の形態2のその余の構成お
よび作用・効果は実施の形態1と同様である。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば次
のような優れた効果が得られる。
【0029】(1)火薬カートリッジを用いることなく
ジェットエンジンを始動させることができる。
【0030】(2)火薬カートリッジを用いていないの
で、火薬カートリッジおよびその付属設備が占めていた
スペースが不要となるので、構成が簡素化される。
【0031】(3)ブースタロケットの噴射ガスにより
ジェットエンジンを始動させるようにしているので、ブ
ースタロケットが点火さえすれば、必ずその噴射ガスが
ジェットエンジンに供給されてジェットエンジンが始動
される。その結果、ジェットエンジンの始動信頼性が向
上するとともに、ジェットエンジンの始動に要する時間
を短縮できる。
【0032】(4)火薬カートリッジを用いて始動させ
るときのような火薬点火のための電気設備が不要となる
ので、始動システムが簡素化される。それにともない、
始動システムのコストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のジェットエンジンの概
略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2のジェットエンジンのガ
ス流路の要部概略図である。
【図3】従来のジェットエンジンの始動に用いられてい
る火薬カートリッジの概略図である。
【符号の説明】
1 ガス流路 2 圧縮機部 3 タービン部 6 エジェクタ J ジェットエンジン M 飛翔体 R ブースタロケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 浩二 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社 明石工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02K 9/78 F02C 7/27

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブースタロケットを備える飛翔体に搭載
    されるジェットエンジンの始動方法であって、ブースタ
    ロケットの噴射ガスの一部をジェットエンジンに導い
    て、そのジェットエンジンの始動をなすことを特徴とす
    るジェットエンジンの始動方法。
  2. 【請求項2】 前記噴射ガスを冷却してジェットエンジ
    ンに導くことを特徴とする請求項1記載のジェットエン
    ジンの始動方法。
  3. 【請求項3】 前記冷却が前記噴射ガスのエジェクタ効
    果を利用して吸引される空気によりなされることを特徴
    とする請求項2記載のジェットエンジンの始動方法。
  4. 【請求項4】 ブースタロケットを備える飛翔体に搭載
    されるジェットエンジンであって、ブースタロケットの
    噴射ガスの一部をジェットエンジンの始動可能な位置に
    導くガス流路を備えてなることを特徴とするジェットエ
    ンジン。
  5. 【請求項5】 前記ガス流路に噴射ガスの冷却手段を備
    えてなることを特徴とする請求項4記載のジェットエン
    ジン。
  6. 【請求項6】 前記冷却手段が周囲の空気をガス流路に
    吸引するエジェクタとされてなることを特徴とする請求
    項5記載のジェットエンジン。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6に記載のジェッ
    トエンジンを搭載してなることを特徴とする飛翔体。
JP28768496A 1996-10-08 1996-10-08 ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン Expired - Lifetime JP2796961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28768496A JP2796961B2 (ja) 1996-10-08 1996-10-08 ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28768496A JP2796961B2 (ja) 1996-10-08 1996-10-08 ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10115255A JPH10115255A (ja) 1998-05-06
JP2796961B2 true JP2796961B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=17720397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28768496A Expired - Lifetime JP2796961B2 (ja) 1996-10-08 1996-10-08 ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2796961B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2964705B1 (fr) * 2010-09-10 2012-08-24 Microturbo Systeme de propulsion pour engin volant, en particulier pour missile

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10115255A (ja) 1998-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4705727B2 (ja) 複合サイクル・パルスデトネーション・タービンエンジン
US7591129B2 (en) Rotary piston engine
US5782603A (en) Process and apparatus for recovery from rotating stall in axial flow fans and compressors
US3417564A (en) Jet engine with relatively rotatable combustion means, intake manifold and exhaust manifold
US20060230746A1 (en) Turbineless jet engine
US4161102A (en) Turbine engine starting system
US3172253A (en) Combination turbo and ramjet propulsion apparatus
US7137243B2 (en) Constant volume combustor
US9109535B2 (en) Propulsion system and method
US9726115B1 (en) Selectable ramjet propulsion system
US7228683B2 (en) Methods and apparatus for generating gas turbine engine thrust using a pulse detonator
US3414217A (en) Thrust augmentation and spin stabilization mechanism for rocket propelled missiles
US5131223A (en) Integrated booster and sustainer engine for a missile
US20110146286A1 (en) Self-starting turbineless jet engine
JP2007321756A (ja) タービンエンジンおよびその運転方法
JP2796961B2 (ja) ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン
US10247104B2 (en) Oxygen enhanced pneumatic starting
CN103629011A (zh) 发动机
US7950235B1 (en) Jet engine
USH1234H (en) Solid propellant air-turborocket
US4242865A (en) Turbojet afterburner engine with two-position exhaust nozzle
US7658062B2 (en) Gas generator and turbojet fitted with such a generator for starting
RU2195566C2 (ru) Ракетно-прямоточный двигатель
JP2713665B2 (ja) 飛しょう体
US5313789A (en) Solid fuel turbine power plant and method

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980602

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080703

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090703

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100703

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110703

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110703

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term