JP2796961B2 - ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン - Google Patents
ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジンInfo
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Description
始動方法およびジェットエンジンに関する。さらに詳し
くは、ブースタロケットを備える飛翔体に搭載されるジ
ェットエンジンの始動方法およびジェットエンジンに関
する。
されるジェットエンジンにおいては、図3に示すような
火薬カートリッジaをジェットエンジンに一対搭載し、
この火薬カートリッジaをジェットエンジンの始動時に
火薬カ−トリッジaに内蔵されたイグナイタにより点火
し、その噴射ガスをジェットエンジンの圧縮機あるいは
タービンに吹き付けてロータを回転させてジェットエン
ジンを始動させることがなされている。なお、図中、符
号cはノズルを,符号dは燃料着火用の火薬イグナイタ
を示す。
方法を採る飛翔体においては、火薬カートリッジaの搭
載場所を確保する必要があり、始動システムの構成の複
雑化ならびに重量およびコストの増大を招来している。
それにともない、容積効率の低下も招来している。
術の課題に鑑みなされたものであって、火薬カートリッ
ジを用いることなく飛翔体に搭載されているジェットエ
ンジンを始動できるジェットエンジンの始動方法および
ジェットエンジンを提供することを目的としている。
決すべく鋭意研究した結果、飛翔体に初速を付与するた
めに用いられているブースタロケットの噴射ガスの一部
を用いてジェットエンジンを始動させれば、従来用いら
れているジェットエンジンを始動させるための火薬カー
トリッジを不要とできることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
動方法は、ブースタロケットを備える飛翔体に搭載され
るジェットエンジンの始動方法であって、ブースタロケ
ットの噴射ガスの一部をジェットエンジンに導いて、そ
のジェットエンジンの始動をなすことを特徴とする。
いては、前記噴射ガスを冷却してジェットエンジンに導
くのが好ましい。
のエジェクタ効果を利用して吸引される空気によりなさ
れる。
スタロケットを備える飛翔体に搭載されるジェットエン
ジンであって、ブースタロケットの噴射ガスの一部をジ
ェットエンジンの始動可能な位置に導くガス流路を備え
てなることを特徴とする。
記ガス流路に噴射ガスの冷却手段を備えてなるのが好ま
しい。
気をガス流路に吸引するエジェクタとされる。
スの一部はジェットエンジンの始動可能な位置に導か
れ、ジェットエンジンのロータを回転させる。つまり、
飛翔体の発射と同時にジェットエンジンの始動が開始さ
れる。その結果、ジェットエンジンの始動に要する時間
が短縮される。
薬カートリッジが不要となるので、ジェットエンジンの
始動システムが簡素化される。また、それにともないジ
ェットエンジンの始動についての信頼性も向上する。
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
面図で示す。このジェットエンジンJにおいては、図1
に示すように、飛翔体Mの前部に搭載されているブース
タロケットRから延伸されているガス流路1が接続さ
れ、ブースタロケットRの噴射ガスの一部がジェットエ
ンジンJに供給されるようにされている。このガス流路
1のジェットエンジンJにおける開口部ないし接続部
は、ジェットエンジンJの始動に適する位置、例えば圧
縮機部2やタービン部3とされている。なお、図1に示
す例においては、ガス流路1の後端は圧縮機部2に開口
している。
1本しか示されていないが、このガス流路1のジェット
エンジンJとの接続位置と対称な位置においてジェット
エンジンJに接続されているガス流路1がもう1本設け
られていて、ブースタロケットRからの噴射ガスのジェ
ットエンジンJへの作用圧力がバランスするようにされ
ている。
符号5は回転軸を、符号10はブースタロケットの排気
ノズルを、符号20はエアインテイクを、符号30は燃
料タンクを、符号31は燃料ポンプを、符号40は燃焼
器を、符号41はイグナイタを、それぞれ示す。
ンジンJの始動について説明する。
が点火される。
たガスは排気ノズル10から噴射されて飛翔体Mを飛翔
させるとともに、その一部はガス流路1によりジェット
エンジンJの圧縮機部2あるいはタービン部3に供給さ
れて、圧縮機やタービンを回転させる。つまり、ロータ
4を回転させる。
4と一体化されている回転軸5も回転し、これにより回
転軸5の先端に結合されている燃料ポンプ31の駆動軸
も回転する。つまり、燃料ポンプ31が作動する。
タンク30の燃料が図示しない燃料配管を経由して燃焼
器40に供給される。
燃焼が開始され、ジェットエンジンJが始動する。
Jの推力により飛翔を継続する。なお、ブースタロケッ
トRの作動時間は、飛翔体MがジェットエンジンJの推
力により飛翔可能となるまでブースタロケットRの推力
が持続するよう調整されている。
火薬カートリッジを用いることなくジェットエンジンJ
を始動させることができる。また、火薬カートリッジを
用いていないので、火薬カートリッジおよびその付属設
備が占めていたスペースを燃料タンク30に振り向ける
ことができ、その分燃料タンク30を大きくできる。そ
れにともない、航続距離を増大させることができる。さ
らに、ブースタロケットRの噴射ガスによりジェットエ
ンジンJを始動させるようにしているので、ブースタロ
ケットRが点火さえすれば、必ずその噴射ガスがジェッ
トエンジンJに供給されてジェットエンジンJが始動さ
れるので、ジェットエンジンJの始動信頼性が向上する
とともに、ジェットエンジンJの始動に要する時間を短
縮できる。また、火薬カートリッジを用いて始動させる
ときのような火薬点火のための電気設備が不要となるの
で、始動システムが簡素化される。それにともない、始
動システムのコストが低減される。
2に示し、この実施の形態2は実施の形態1を改変した
ものであって、ガス流路1の途中にエジェクタ6を形成
して周囲の空気をガス流路1に吸引し、ブースタロケッ
トRからの噴射ガスの温度を低下させるものである。つ
まり、ガス流路1に冷却手段を設けて噴射ガスの温度を
下げてジェットエンジンJに供給するようにしてなるも
のである。これにより、ジェットエンジンJの圧縮機や
タービンの耐熱度を低くできる。
よび作用・効果は実施の形態1と同様である。
のような優れた効果が得られる。
ジェットエンジンを始動させることができる。
で、火薬カートリッジおよびその付属設備が占めていた
スペースが不要となるので、構成が簡素化される。
ジェットエンジンを始動させるようにしているので、ブ
ースタロケットが点火さえすれば、必ずその噴射ガスが
ジェットエンジンに供給されてジェットエンジンが始動
される。その結果、ジェットエンジンの始動信頼性が向
上するとともに、ジェットエンジンの始動に要する時間
を短縮できる。
るときのような火薬点火のための電気設備が不要となる
ので、始動システムが簡素化される。それにともない、
始動システムのコストが低減される。
略断面図である。
ス流路の要部概略図である。
る火薬カートリッジの概略図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ブースタロケットを備える飛翔体に搭載
されるジェットエンジンの始動方法であって、ブースタ
ロケットの噴射ガスの一部をジェットエンジンに導い
て、そのジェットエンジンの始動をなすことを特徴とす
るジェットエンジンの始動方法。 - 【請求項2】 前記噴射ガスを冷却してジェットエンジ
ンに導くことを特徴とする請求項1記載のジェットエン
ジンの始動方法。 - 【請求項3】 前記冷却が前記噴射ガスのエジェクタ効
果を利用して吸引される空気によりなされることを特徴
とする請求項2記載のジェットエンジンの始動方法。 - 【請求項4】 ブースタロケットを備える飛翔体に搭載
されるジェットエンジンであって、ブースタロケットの
噴射ガスの一部をジェットエンジンの始動可能な位置に
導くガス流路を備えてなることを特徴とするジェットエ
ンジン。 - 【請求項5】 前記ガス流路に噴射ガスの冷却手段を備
えてなることを特徴とする請求項4記載のジェットエン
ジン。 - 【請求項6】 前記冷却手段が周囲の空気をガス流路に
吸引するエジェクタとされてなることを特徴とする請求
項5記載のジェットエンジン。 - 【請求項7】 請求項4ないし請求項6に記載のジェッ
トエンジンを搭載してなることを特徴とする飛翔体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28768496A JP2796961B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28768496A JP2796961B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10115255A JPH10115255A (ja) | 1998-05-06 |
JP2796961B2 true JP2796961B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=17720397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28768496A Expired - Lifetime JP2796961B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | ジェットエンジンの始動方法およびジェットエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2796961B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2964705B1 (fr) * | 2010-09-10 | 2012-08-24 | Microturbo | Systeme de propulsion pour engin volant, en particulier pour missile |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP28768496A patent/JP2796961B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10115255A (ja) | 1998-05-06 |
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