JP2794949B2 - 配水管網計算装置 - Google Patents

配水管網計算装置

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JP2794949B2 JP40873190A JP40873190A JP2794949B2 JP 2794949 B2 JP2794949 B2 JP 2794949B2 JP 40873190 A JP40873190 A JP 40873190A JP 40873190 A JP40873190 A JP 40873190A JP 2794949 B2 JP2794949 B2 JP 2794949B2
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雅英 市川
寛 ▲高▼橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上水道の配水管網の
水理計算を行う配水管網計算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上水道の配水管網の水理計算
は、流量公式と節点方程式を解くことにより行われる。
【0003】流量公式は、配水管内の流量を示すもので
あり、最も一般的なヘーゼンウィリアムス式を示すと
(1)式のようになる。
【0004】 Qij=0.27853C・D2・63・L-0・54(Hi−Hj)0・54‥‥‥(1) ただし、Qijは節点i,j間の管路流量〔m3
s〕、Cは損失系数〔−〕、Dは管径〔m〕、Lは管路
長〔m〕、Hは節点のエネルギー位〔m〕である。
【0005】また、節点方程式は、配水管の接続点(節
点)における流量の収支式であり、(2)式に示すよう
になる。
【0006】
【数1】
【0007】ただし、nは節点iに合流する管路の数、
qiは節点iにおける流出量(需要水量)である。
【0008】(1)式ではC,D,Lが、(2)式では
qiが既知として与えられる。C,D,Lは比較的正確
なデータが得られるが、qiは正確なデータを得るのが
困難である。なぜならば、qiは実際には、節点iに合
流する管路から枝分かれする多数の給水管の総合流量で
あり、すべての給水管について時間変動を考慮して流量
を調査することはほとんど不可能であるからである。ま
た、たとえそのような流量が求められたとしても、その
すべての値について方程式を立てて計算を行うこととす
ると、極めて多くの式を取り扱わなければならず、配水
管の管理という立場からみると現実的ではない。
【0009】そこで従来は、配水管の上流端か下流端の
どちらかで給水が行われているものと仮定していた。そ
して、給水するエリアの人口を節点ごとに節点人口とし
て与え、この節点人口に1人当たりの給水量(以下、原
単位と呼ぶ)を掛けてqiを算出していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来
は、種々の仮定に基づいて節点流出量qiなる値を設定
し、この値により水理計算を行っている。このため、水
理計算の精度は、適切なqiを設定できるか否かに大き
く依存することになる。
【0011】しかしながら適切なqiの設定は従来は困
難であり、このため、前記の水理計算は精度的に問題が
あるとされていた。この要因として、住民台帳等による
人口と実際の人口の相違が挙げられる。たとえば工場等
の場合、住民台帳では人口が0となることが多いが、実
際には大量の水が使用される。病院等,人が集まる施設
でも同様である。また、原単位を一率に設定する点も問
題である。たとえば下水道が普及している地区と普及し
ていない地区とでは、原単位に差がでると考えられる。
このような事情を考慮すると、給水台帳から得られる給
水栓の数を用いて節点流出量qiを求める方法も考えら
れるが、この場合、取り扱うデータ量が莫大となり、し
かも各給水栓の使用量は月間単位であるため、日間変動
や時間単位の使用量を求めることができない問題があ
る。
【0012】この発明は、このような問題点に鑑み、上
水道の配水管網の水理計算を行う配水管網計算装置にお
いて、適切な節点流出量の設定を可能とし、水理計算の
精度を向上させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
前記の目的を達成するために、節点人口および原単位か
ら節点流出量を演算し、この節点流出量に基づいて配水
管網の水理計算を行う配水管網計算装置において、次の
手段を講じたものである。
【0014】すなわち、配水管網が設けられた地区に対
し高需要地区および低需要地区の別をあらかじめ設定し
ておき、節点がいずれの地区に属するかによって高需要
地区原単位および低需要地区原単位の一方が各節点に与
えられるものとする。この原単位の入力は、手操作入力
やオンライン入力などの方式で行うことができる。そし
て、節点流出量の演算にあたって、各節点に与えられた
いずれかの原単位を使用して演算を行う。これによって
より実情に近い条件をもって節点流出量が得られる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて、この発明の実施例を
説明する。
【0016】図2は、配水管網を示す。この図におい
て、A,B,Cはそれぞれ配水池を示し、丸印は節点を
示し、配水池および節点間の実線は配水管を示す。この
図に示すように、この実施例で対象とする都市は、A配
水池,B配水池から配水されるA,B配水区と、C配水
池から配水されるC配水区とからなる。A,B配水区に
は市街地などが存在し、C配水区は人口が密集していな
い田園地区がほとんどである。
【0017】配水台帳により過去の給水量を調べたとこ
ろ、図中破線で囲まれた地区は他の地区に比べて1人当
たりの給水量が大きいことが確認された。破線で囲まれ
た地区は、市街地や工場集中地区であった。
【0018】そこで、この地区を市街地区、他の地区を
非市街地区と定義し、各地区に別個に原単位を設定し、
実情に見合った節点流出量を決定できるようにする。
【0019】原単位の設定の一手法を説明する。ここで
は、C配水区のデータをA,B配水区の非市街地区の基
準とする。すなわち、次の(3),(4)式に基づい
て、A,B配水区の非市街地区の原単位QA(1)およ
び市街地区の原単位QA(2)を求める。
【0020】 QA(1)=X2/SN(3)‥‥‥(3) QA(2)=(X1−QA(1)・SN(1))/SN(2)‥‥‥(4) ただし、X1はA配水池およびB配水池の合計配水量、
2はC配水池の配水量、SN(1)はA,B配水区の
非市街地区の人口、SN(2)はA,B配水区の市街地
区の人口、SN(3)はC配水区の人口である。
【0021】図3,4は、A,B配水区における圧力
(水頭)を示す。図3は単一の原単位を使用した場合の
計算値を示し、図4は非市街地区・市街地区で原単位を
別個に設定した場合の計算値を示す。これらの図におい
て、配水量はA配水池が2000m3/h、B配水池が
1750m3/h、C配水池が660m3/h、原単位は
単一のものを使用する場合が33.0リットル/h・
人、非市街地区・市街地区で別個に設定する場合がQA
(1)=27.5リットル/h・人、QA(2)=43.
4リットル/h・人であった。
【0022】図3に示すように、単一の原単位を設定し
てA,B配水区の代表節点の水頭を演算した場合、主に
非市街地区において実測値との誤差が大きかったのに対
し、図4に示すように、前記の手法により非市街地区お
よび市街地区で別個に原単位を設定した場合、計算値と
実測値の誤差が大幅に是正された。
【0023】次に、この実施例を上水道の運転管理シス
テムに導入した例を説明する。図1は、この運転管理シ
ステムの管網計算機能の概要を示す。この管網計算機能
は、図中ブロックで示す各手段により構成されると把握
することができる。
【0024】このシステムは、管網モデルとして縮約モ
デルおよび詳細モデルを有する。各モデルのデータは、
縮約モデルファイル1および詳細モデルファイル2に格
納されている。各モデルのデータには、節点データ、管
路データ、原単位QA(1)、QA(2)、需要人口S
N(1)、SN(2)、SN(3)、各配水池の減圧弁
2次圧力などがある。節点データには、各節点が非市街
地区・市街地区のいずれに属するかを示す付属情報が含
まれている。モデル選択部3は、いずれのモデルを使用
するかを示す選択指示が入力機能(図示せず)により与
えられ、この選択指示に従ってファイルを選択するもの
である。読出部4,5は、モデル選択部3の指示に従っ
てファイル1,2からデータを読み出すものである。
【0025】シミュレーション部6は、縮約モデルファ
イル1が選択された場合において、シミュレーション実
行指示により動作し、読み出されたデータや、入力され
た設定値に基づいてシミュレーション演算を行うもので
ある。このシミュレーション部6において、前述の
(3)(4)式による原単位QA(1),QA(2)の
計算が行われる。
【0026】補正部7は、縮約モデルファイル1のデー
タをそのまま使用して管網計算を行う場合において、原
単位QA(1),QA(2)を次の(5)(6)式に基
づいて補正するものである。
【0027】
【数2】
【0028】ただし、QA(1)′,QA(2)′は補
正後の原単位である。
【0029】ε設定部8は、管網計算の収束条件εを設
定するものである。管網計算部9は、管路流量や節点物
質収支を計算するものである。登録部10は、演算結果
を所定のファイルに格納するものである。演算結果出力
部11は、演算結果をメインコンピュータ(図示せず)
に出力するものである。
【0030】図5,6は、このシステムによる処理フロ
ーを示す。配水管網の縮約モデルを使用して管網計算を
行う場合、操作者はその旨の選択指示を入力し、この指
示を受けてモデル選択部3により縮約モデルファイル1
が選択され(S1:縮約モデル)、読み出し部4により
ファイルの登録データが読み出される(S2)。
【0031】システムがシミュレーション機能を有しな
い、またはシミュレーションを行わない場合(S3:N
o,S4:No)、登録データを管網計算部9に入力す
る。このとき、A,B配水区の配水量X1と、原単位Q
A(1),QA(2)および需要人口SN(1),SN
(2)から計算した配水量との比率に基づいて、原単位
QA(1),QA(2)を補正部7により補正すること
もできる(S7)。シミュレーションを行う場合(S
4:Yes)、操作者は配水量X1,X2や減圧弁2次圧
力P1〜P4などの所定のデータを入力機能により設定し
(S8)、シミュレーション部6はこのデータに基づい
て原単位の演算を行い(S9)、この演算結果を管網計
算部9に入力する(S10)。また、詳細モデルを選択
した場合(S1:詳細モデル)、詳細モデルファイル2
からデータを読み出し(S11)、直ちに管網計算処理
に進む(S12)。
【0032】そして管網計算部9は、上記の手順で入力
されたデータを用いて管路流量や節点物質収支などの計
算を行い、その誤差がε以下になるまで計算を繰り返し
て所定の値を得る(S13)。
【0033】この際、各節点流出量を求めるにあたっ
て、各節点が非市街地区・市街地区のいずれに属するか
を判別し、対応する原単位を使用して計算を行う。この
後、演算結果を必要であればファイルに格納したうえで
(S15)、メインコンピュータに出力する(S1
6)。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、原単位として高需要地区原単位と低需要地区原単位
を設定し、これらの値に基づいて節点流出量を求めるこ
とにより、精度の高い管網計算が可能となった。それゆ
え、上水道管理における管網計算の積極的活用を促進
し、配水施設の日常の管理の向上を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る上水道の運転管理シ
ステムの管網計算機能を示すブロック図。
【図2】配水管網の一例を示す説明図。
【図3】単一の原単位を使用した場合の水頭の計算値を
示す説明図。
【図4】非市街地区・市街地区で原単位を別個に設定し
た場合の水頭の計算値を示す説明図。
【図5】図1のシステムによる管網計算処理を示すフロ
ーチャート。
【図6】図1のシステムによる管網計算処理を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1…縮約モデルファイル 2…詳細モデルファイル 6…シミュレーション部 9…管網計算部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−242367(JP,A) 特開 昭62−180402(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03B 1/00 G05B 17/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配水管網の節点ごとの需要人口を示す節
    点人口および1人当たり給水量を示す原単位に基づいて
    節点流出量を演算し、この節点流出量に基づいて配水管
    網の水理計算を行う装置において、各節点について、当
    該節点が高需要地区および低需要地区のいずれかに属す
    るかを示す需要高低情報を格納する需要高低格納部と、
    原単位として、高需要地区原単位および低需要地区原単
    位を格納する原単位格納部と、各節点の節点流出量を演
    算するにあたって、当該節点の需要高低情報を参照して
    高需要地区原単位および低需要地区原単位のいずれかを
    選択し、選択した原単位を使用して演算を行う節点流出
    量演算部とを備えたことを特徴とする配水管網計算装
    置。
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JP3302880B2 (ja) * 1996-06-03 2002-07-15 株式会社日立製作所 管網計算装置及びその需要割り付け方法
JP5019197B2 (ja) * 2006-03-31 2012-09-05 株式会社東芝 配水情報管理装置
JP5329871B2 (ja) * 2008-08-25 2013-10-30 株式会社東芝 漏水節点推定装置

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