JP2793734B2 - 表皮付き発泡樹脂成形品の製造方法及び表皮整形装置 - Google Patents
表皮付き発泡樹脂成形品の製造方法及び表皮整形装置Info
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- JP2793734B2 JP2793734B2 JP3358528A JP35852891A JP2793734B2 JP 2793734 B2 JP2793734 B2 JP 2793734B2 JP 3358528 A JP3358528 A JP 3358528A JP 35852891 A JP35852891 A JP 35852891A JP 2793734 B2 JP2793734 B2 JP 2793734B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表皮及びインサート間
に発泡樹脂材を注入発泡させて製作される表皮付き発泡
樹脂成形品の製造方法及びその表皮整形装置に関するも
のである。
に発泡樹脂材を注入発泡させて製作される表皮付き発泡
樹脂成形品の製造方法及びその表皮整形装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4はこの種の樹脂成形品として自動車
のヘッドレストの袋状表皮1の製造方法を示すもので、
表皮1は、スラブフォームをファブリック表皮の裏面に
ラミネートすることにより、発泡樹脂が漏れないように
バッキングされた表皮材を縫い目1aで縫製して製作さ
れている。同図Aにおいて、表皮1の裏面の切欠1bか
ら脚2aを下設されたインサート2を挿入し、同図Bに
示すように開閉可能な型3にセットし、同図Cに示すよ
うに型3を閉鎖してミキシングヘッド4からウレタン原
料を注入して発泡成形する。
のヘッドレストの袋状表皮1の製造方法を示すもので、
表皮1は、スラブフォームをファブリック表皮の裏面に
ラミネートすることにより、発泡樹脂が漏れないように
バッキングされた表皮材を縫い目1aで縫製して製作さ
れている。同図Aにおいて、表皮1の裏面の切欠1bか
ら脚2aを下設されたインサート2を挿入し、同図Bに
示すように開閉可能な型3にセットし、同図Cに示すよ
うに型3を閉鎖してミキシングヘッド4からウレタン原
料を注入して発泡成形する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5A
に示すように、縫い目1aの部分ではその折り曲げ部分
に凹部(だれ)1cを生じ、発泡時にスラブフォームが
原料を含浸して発泡圧が逃げることにより、このだれが
型3に追従し得ずに整形されなかったり、或は縫い目1
a近辺又は他の部位にしわが生じていても発泡圧では充
分に伸ばすことができない場合がある。
に示すように、縫い目1aの部分ではその折り曲げ部分
に凹部(だれ)1cを生じ、発泡時にスラブフォームが
原料を含浸して発泡圧が逃げることにより、このだれが
型3に追従し得ずに整形されなかったり、或は縫い目1
a近辺又は他の部位にしわが生じていても発泡圧では充
分に伸ばすことができない場合がある。
【0004】一方、この問題を解消するには、発泡時の
スラブフォームへのウレタン原料の含浸を防ぐため、フ
ァブリック表皮にラミネートしたスラブフォームの裏面
に、さらに図5Bに示すように樹脂フィルム1dをラミ
ネートした3層に構成して、発泡時に余分にウレタン原
料を注入して発泡圧を増大させる方法、即ち、オーバー
パックさせる方法が周知である。しかしながら、この方
法によれば、樹脂フィルム及びウレタン原料を余分に要
し、相応してコスト高となり、またオーバーパックであ
るため、縫い目以外の一般面には樹脂フィルムがバリヤ
となって、ウレタン原料が含浸せず、縫い目1aにパッ
クが集中し、ウレタン原料が表皮外へ漏出し、或はウレ
タン原料が含浸後硬化して触感を損なうと云う問題もあ
る。よって、本発明は、オーバーパック処理を要するこ
となく、袋状表皮のしわ或はだれの発生を抑制できる表
皮付き発泡樹脂成形品の製造方法及び表皮整形装置を提
供することを目的とする。
スラブフォームへのウレタン原料の含浸を防ぐため、フ
ァブリック表皮にラミネートしたスラブフォームの裏面
に、さらに図5Bに示すように樹脂フィルム1dをラミ
ネートした3層に構成して、発泡時に余分にウレタン原
料を注入して発泡圧を増大させる方法、即ち、オーバー
パックさせる方法が周知である。しかしながら、この方
法によれば、樹脂フィルム及びウレタン原料を余分に要
し、相応してコスト高となり、またオーバーパックであ
るため、縫い目以外の一般面には樹脂フィルムがバリヤ
となって、ウレタン原料が含浸せず、縫い目1aにパッ
クが集中し、ウレタン原料が表皮外へ漏出し、或はウレ
タン原料が含浸後硬化して触感を損なうと云う問題もあ
る。よって、本発明は、オーバーパック処理を要するこ
となく、袋状表皮のしわ或はだれの発生を抑制できる表
皮付き発泡樹脂成形品の製造方法及び表皮整形装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、この
縫製された袋状表皮を型にセットすると共に、表皮内に
インサートをセットし、表皮及びインサート間に発泡樹
脂材を注入して発泡成形させることにより製作される表
皮付き発泡樹脂成形品の製造方法において、前述の目的
を達成するために、発泡成形の前工程として、表皮内の
対向する少なくとも2個所の端部にそれぞれ対応形状の
当接体を挿入し、表皮を水分で湿らせ、当接体を互の離
反方向へ押圧して湿った表皮を引張り緊張させた後に、
加温乾燥させることを特徴とする。
縫製された袋状表皮を型にセットすると共に、表皮内に
インサートをセットし、表皮及びインサート間に発泡樹
脂材を注入して発泡成形させることにより製作される表
皮付き発泡樹脂成形品の製造方法において、前述の目的
を達成するために、発泡成形の前工程として、表皮内の
対向する少なくとも2個所の端部にそれぞれ対応形状の
当接体を挿入し、表皮を水分で湿らせ、当接体を互の離
反方向へ押圧して湿った表皮を引張り緊張させた後に、
加温乾燥させることを特徴とする。
【0006】水分吹付け及び乾燥のための有利な方法と
して、請求項2により、当接体を表面に水分吹付け孔を
配列された空洞体として構成すると共に、この空洞体内
から水分を水分吹付け孔を通して表皮に吹付け、次いで
空洞体内から熱風を水分吹付け孔を通して表皮へ吹付け
ることが考えられる。
して、請求項2により、当接体を表面に水分吹付け孔を
配列された空洞体として構成すると共に、この空洞体内
から水分を水分吹付け孔を通して表皮に吹付け、次いで
空洞体内から熱風を水分吹付け孔を通して表皮へ吹付け
ることが考えられる。
【0007】本発明の方法を実施するための表皮整形装
置としては、請求項3により、表皮内の対向する少なく
とも2個所の端部にそれぞれ当接するように、それぞれ
の端部形状に対応して形成された少なくとも2個の空洞
体と、表皮を引張り緊張させるように空洞体を互の離反
方向へ押圧する駆動装置とを備え、空洞体の表面には、
空洞体内から水分を表皮へ吹付ける水分吹付け孔を配列
する。
置としては、請求項3により、表皮内の対向する少なく
とも2個所の端部にそれぞれ当接するように、それぞれ
の端部形状に対応して形成された少なくとも2個の空洞
体と、表皮を引張り緊張させるように空洞体を互の離反
方向へ押圧する駆動装置とを備え、空洞体の表面には、
空洞体内から水分を表皮へ吹付ける水分吹付け孔を配列
する。
【0008】通常形状の表皮を整形するための有利な表
皮整形装置としては、請求項4により、少なくとも2個
の空洞体を、表皮外へ導出されたスタンドがそれぞれ接
続した一対の空洞体とし、駆動装置が、一方の空洞体の
スタンドに設けられ、かつレールへガイドされたスライ
ダと、一方の空洞体が他方の位置固定された空洞体に対
して離反方向に移動するようにスライダを駆動するエア
シリンダと、双方の空洞体に分岐接続する共通のパイプ
の後端部に切換可能に接続する水蒸気発生装置及び熱風
発生装置とを備えるようにする。
皮整形装置としては、請求項4により、少なくとも2個
の空洞体を、表皮外へ導出されたスタンドがそれぞれ接
続した一対の空洞体とし、駆動装置が、一方の空洞体の
スタンドに設けられ、かつレールへガイドされたスライ
ダと、一方の空洞体が他方の位置固定された空洞体に対
して離反方向に移動するようにスライダを駆動するエア
シリンダと、双方の空洞体に分岐接続する共通のパイプ
の後端部に切換可能に接続する水蒸気発生装置及び熱風
発生装置とを備えるようにする。
【0009】
【作用】請求項1の発明のによれば、発泡の前工程とし
て、表皮内へ当接体を挿入した状態で水分を吹付けて表
皮を湿らせる。これにより柔らかくなった表皮の対向す
る端部を当接体で互の離反方向へ押圧することにより、
表皮を緊張させてしわ又はだれを整形する。そしし、当
接体を挿入した状態で又は取出した状態で加温乾燥させ
る。この際、請求項2によれば、表面が空洞体内からの
水分吹付けで湿らされ、空洞体内からの熱風吹付けで空
洞体内の付着水分を水分を飛散させつつ加温乾燥され
る。
て、表皮内へ当接体を挿入した状態で水分を吹付けて表
皮を湿らせる。これにより柔らかくなった表皮の対向す
る端部を当接体で互の離反方向へ押圧することにより、
表皮を緊張させてしわ又はだれを整形する。そしし、当
接体を挿入した状態で又は取出した状態で加温乾燥させ
る。この際、請求項2によれば、表面が空洞体内からの
水分吹付けで湿らされ、空洞体内からの熱風吹付けで空
洞体内の付着水分を水分を飛散させつつ加温乾燥され
る。
【0010】
【実施例】図1〜図3は、本発明の表皮付き発泡樹脂成
形品の製造方法を実施するプリセット治具としての表皮
整形装置を示す。図1において、表皮整形装置9は、図
4に示すヘッドレストの袋状表皮1の両端部の形状に対
応して形成され、かつスタンド12、12aを下設され
た一対の当接体としての空洞体10、10aと、その駆
動装置とより構成されている。表皮1は、ポリエステル
等の合成糸の織物にスラブフォームでラミネートして縫
製されている。駆動装置は、一方のスタンド12を床に
固定させ、他方のスタンド12aにはレール13に沿っ
てスライドするスライダ14を固定することにより、こ
のスライダをエアシリンダ15で表皮1の幅に相応する
ストロークだけエア弾性を伴って進退駆動するように構
成されている。
形品の製造方法を実施するプリセット治具としての表皮
整形装置を示す。図1において、表皮整形装置9は、図
4に示すヘッドレストの袋状表皮1の両端部の形状に対
応して形成され、かつスタンド12、12aを下設され
た一対の当接体としての空洞体10、10aと、その駆
動装置とより構成されている。表皮1は、ポリエステル
等の合成糸の織物にスラブフォームでラミネートして縫
製されている。駆動装置は、一方のスタンド12を床に
固定させ、他方のスタンド12aにはレール13に沿っ
てスライドするスライダ14を固定することにより、こ
のスライダをエアシリンダ15で表皮1の幅に相応する
ストロークだけエア弾性を伴って進退駆動するように構
成されている。
【0011】空洞体10、10aからは、スタンド1
2、12aを貫通してパイプ16、16aが導出され、
これら双方に共通に接続したパイプ17の後端部に、水
蒸気発生装置20と、表皮1に対して過度にならない温
度の熱風を送出する熱風発生装置21とが、自動的に作
動する切換弁22、22a(これらの各部20〜22は
簡略的に示す)を介して接続している。スタンド12、
12aは、互に干渉することなく、双方の空洞体10、
10aの正面11、11aが互に対面し得るように、互
に外寄りに取付けられている。空洞体10、10aの表
面には、縫い目1aに沿って多数の水蒸気吹付け孔18
が形成されている。
2、12aを貫通してパイプ16、16aが導出され、
これら双方に共通に接続したパイプ17の後端部に、水
蒸気発生装置20と、表皮1に対して過度にならない温
度の熱風を送出する熱風発生装置21とが、自動的に作
動する切換弁22、22a(これらの各部20〜22は
簡略的に示す)を介して接続している。スタンド12、
12aは、互に干渉することなく、双方の空洞体10、
10aの正面11、11aが互に対面し得るように、互
に外寄りに取付けられている。空洞体10、10aの表
面には、縫い目1aに沿って多数の水蒸気吹付け孔18
が形成されている。
【0012】動作は次の通りである。空洞体10、10
aをその正面11、11aが互に接近した状態で表皮1
の切欠1bから挿入し、次いで表皮1の幅に対応するス
トロークだけでエアシリンダ15を前進駆動させ、表皮
1の所属の端部に弾性的に当接させる(図2参照)。同
時に又は次いで、パイプ17;16、16aを通して水
蒸気発生装置20から水蒸気を供給し、ラミネートされ
たスラブフォームの通気性を利用して、水蒸気吹付け孔
18から水蒸気を表皮1へ吹付ける。これにより、表皮
1が湿ってその繊維を柔らかくし、アイロン掛けの原理
により、縫い目1a部分のだれ又はその周囲のしわをエ
アシリンダ15のエア弾性を伴う押圧により伸ばし、伸
びた状態にエア弾性で追従して緊張状態を保持させてお
く(図3参照)。
aをその正面11、11aが互に接近した状態で表皮1
の切欠1bから挿入し、次いで表皮1の幅に対応するス
トロークだけでエアシリンダ15を前進駆動させ、表皮
1の所属の端部に弾性的に当接させる(図2参照)。同
時に又は次いで、パイプ17;16、16aを通して水
蒸気発生装置20から水蒸気を供給し、ラミネートされ
たスラブフォームの通気性を利用して、水蒸気吹付け孔
18から水蒸気を表皮1へ吹付ける。これにより、表皮
1が湿ってその繊維を柔らかくし、アイロン掛けの原理
により、縫い目1a部分のだれ又はその周囲のしわをエ
アシリンダ15のエア弾性を伴う押圧により伸ばし、伸
びた状態にエア弾性で追従して緊張状態を保持させてお
く(図3参照)。
【0013】続いて、所定時間経過した時点で自動的に
切換弁22、22aを切換えてパイプ17;16、16
aを通して熱風発生装置21から熱風を供給し、これに
より、発泡処理時に問題となる可能性のある表皮1内に
付着した水分を外方へ飛散させると共に、素早く乾燥さ
せる。乾燥後、空洞体10aをエアシリンダ15で後退
駆動させて空洞体10との近接位置に復帰させ、整形さ
れた表皮1から抜き出して、本発明による前処理工程を
完了させる。次いで、前述した図4に従い、インサート
2を挿入し、同図A、B、Cに従って成形処理を行うこ
とにより、品質が向上したヘッドレストが製造される。
切換弁22、22aを切換えてパイプ17;16、16
aを通して熱風発生装置21から熱風を供給し、これに
より、発泡処理時に問題となる可能性のある表皮1内に
付着した水分を外方へ飛散させると共に、素早く乾燥さ
せる。乾燥後、空洞体10aをエアシリンダ15で後退
駆動させて空洞体10との近接位置に復帰させ、整形さ
れた表皮1から抜き出して、本発明による前処理工程を
完了させる。次いで、前述した図4に従い、インサート
2を挿入し、同図A、B、Cに従って成形処理を行うこ
とにより、品質が向上したヘッドレストが製造される。
【0014】尚、前述の実施例において、水蒸気吹付け
孔18は、少なくとも縫い目部分に沿って配列するのが
好ましいが、他の部位にしわが生じる場合も考慮して例
えば数mmの直径の孔を数10mm間隔で空洞体全域に
形成することも考えられる。さらに、空洞体の内部には
水蒸気に代えて、噴水又は水噴霧を行う装置を配置した
り、或は空洞体の水分吹付け孔を廃止するか或は中実の
当接体にして、乾燥室内で外部から水蒸気又は水噴霧等
を供給して加温乾燥することも考えられる。駆動装置と
しては、弾性体を介して当接体を押圧するモータを利用
することも考えられる。
孔18は、少なくとも縫い目部分に沿って配列するのが
好ましいが、他の部位にしわが生じる場合も考慮して例
えば数mmの直径の孔を数10mm間隔で空洞体全域に
形成することも考えられる。さらに、空洞体の内部には
水蒸気に代えて、噴水又は水噴霧を行う装置を配置した
り、或は空洞体の水分吹付け孔を廃止するか或は中実の
当接体にして、乾燥室内で外部から水蒸気又は水噴霧等
を供給して加温乾燥することも考えられる。駆動装置と
しては、弾性体を介して当接体を押圧するモータを利用
することも考えられる。
【0015】本発明は、モケット等のアイロン掛けが有
効な織物で作製した袋状表皮に適用され、勿論ヘッドレ
スト以外の発泡樹脂による表皮付き合成品に適用され
る。例えば、細長い袋状表皮には、必要により一対の当
接体の中間部分に当接体を追加したり、3個所以上の端
部を有する複雑な縫製部位を有する場合には、各端部に
それぞれ当接体を互の離反方向に押圧可能に設けること
も考えられる。
効な織物で作製した袋状表皮に適用され、勿論ヘッドレ
スト以外の発泡樹脂による表皮付き合成品に適用され
る。例えば、細長い袋状表皮には、必要により一対の当
接体の中間部分に当接体を追加したり、3個所以上の端
部を有する複雑な縫製部位を有する場合には、各端部に
それぞれ当接体を互の離反方向に押圧可能に設けること
も考えられる。
【0016】
【発明の効果】以上、請求項1の発明によれば、発泡樹
脂成形品の製造工程の前処理工程として表皮を湿らせて
正規の形状へ引張り緊張させた後に、加温乾燥すること
により、しわ、だれ等が伸ばされた袋状表皮が製作され
る。敢えて、発泡樹脂原料をオーバーパックしなくても
通常の発泡圧で形状不良が一掃され、高品質の成形品が
低コストで得られる。請求項2の発明によれば、空洞内
から無駄なく湿りを与えることができ、熱風供給により
表皮内に付着する水分が飛散されると共に、加温乾燥が
行われる。
脂成形品の製造工程の前処理工程として表皮を湿らせて
正規の形状へ引張り緊張させた後に、加温乾燥すること
により、しわ、だれ等が伸ばされた袋状表皮が製作され
る。敢えて、発泡樹脂原料をオーバーパックしなくても
通常の発泡圧で形状不良が一掃され、高品質の成形品が
低コストで得られる。請求項2の発明によれば、空洞内
から無駄なく湿りを与えることができ、熱風供給により
表皮内に付着する水分が飛散されると共に、加温乾燥が
行われる。
【0017】請求項3の発明によれば、簡単な構造で、
効率良く水分を吹き付けることのできる自動化された表
皮整形装置が実現可能となる。その際、請求項4の発明
によれば、エアシリンダの押圧により表皮の伸びに容易
に弾性追従し得、乾燥室を要することなく、空洞内へ共
通のパイプを通して簡単に湿気及び熱風を供給して、残
留水分を確実に飛散させて、効率良く乾燥することがで
きる。
効率良く水分を吹き付けることのできる自動化された表
皮整形装置が実現可能となる。その際、請求項4の発明
によれば、エアシリンダの押圧により表皮の伸びに容易
に弾性追従し得、乾燥室を要することなく、空洞内へ共
通のパイプを通して簡単に湿気及び熱風を供給して、残
留水分を確実に飛散させて、効率良く乾燥することがで
きる。
【図1】本発明の一実施例による表皮整形装置を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】同装置の動作状態を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】発泡樹脂成形品の製造工程を示す図である。
【図5】従来の表皮の縫い目部分を示す断面図である。
1 表皮 1a 縫い目 10、10a 空洞体 12、12a スタンド 13 レール 14 スライダ 15 エアシリンダ 18 水蒸気吹付け孔 20 水蒸気発生装置 21 熱風発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 義則 神奈川県横浜市金沢区谷津町23 株式会 社関東シート製作所内 (72)発明者 安藤 幸夫 神奈川県横浜市金沢区谷津町23 株式会 社関東シート製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/00 - 39/4410 B68G 7/06 B29K 105:04 B29L 31:58
Claims (4)
- 【請求項1】 縫製された袋状表皮を型にセットすると
共に、表皮内にインサートをセットし、表皮及びインサ
ート間に発泡樹脂材を注入して発泡成形させることによ
り製作される表皮付き発泡樹脂成形品の製造方法におい
て、 発泡成形の前工程として、表皮内の対向する少なくとも
2個所の端部にそれぞれ対応形状の当接体を挿入し、前
記表皮を水分で湿らせ、前記当接体を互の離反方向へ押
圧して湿った前記表皮を引張り緊張させた後に加温乾燥
させることを特徴とする表皮付き発泡樹脂成形品の製造
方法。 - 【請求項2】 当接体を表面に水分吹付け孔を配列され
た空洞体として構成すると共に、この空洞体内から水分
を前記水分吹付け孔を通して表皮に吹付け、次いで、前
記空洞体内から熱風を前記水分吹付け孔を通して前記表
皮へ吹付けることを特徴とする請求項1の表皮付き発泡
樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項3】 縫製された袋状表皮を型にセットし、表
皮内にインサートをセットして、表皮及びインサート間
に発泡樹脂材を注入して発泡成形させて製作される表皮
付き発泡樹脂成形品の表皮整形装置であって、 前記表皮内の対向する少なくとも2個所の端部にそれぞ
れ当接する対応形状の少なくとも2個の空洞体と、前記
表皮を引張り緊張させるように前記空洞体を互の離反方
向へ押圧する駆動装置とを備えると共に、前記空洞体の
表面には、この空洞体内から水分を前記表皮へ吹付ける
水分吹付け孔を配列したことを特徴とする表皮付き発泡
樹脂成形品の表皮整形装置。 - 【請求項4】 少なくとも2個の空洞体を、表皮外へ導
出されたスタンドがそれぞれ接続した一対の空洞体と
し、駆動装置が、一方の前記空洞体の前記スタンドに設
けられ、かつレールへガイドされたスライダと、一方の
前記空洞体が他方の位置固定された前記空洞体に対して
離反方向に移動するように前記スライダを駆動するエア
シリンダと、双方の前記空洞体に分岐接続する共通のパ
イプの後端部に切換可能に接続する水蒸気発生装置及び
熱風発生装置とを備えたことを特徴とする請求項3の表
皮付き発泡樹脂成形品の表皮整形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358528A JP2793734B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 表皮付き発泡樹脂成形品の製造方法及び表皮整形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358528A JP2793734B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 表皮付き発泡樹脂成形品の製造方法及び表皮整形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177647A JPH05177647A (ja) | 1993-07-20 |
JP2793734B2 true JP2793734B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=18459793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3358528A Expired - Fee Related JP2793734B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 表皮付き発泡樹脂成形品の製造方法及び表皮整形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2793734B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-28 JP JP3358528A patent/JP2793734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05177647A (ja) | 1993-07-20 |
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