JP2790897B2 - 内燃機関の空燃比制御方法 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御方法

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、触媒コンバータの上流側と下流側にO2セン
サを備えた自動車等に適用される内燃機関の空燃比制御
方法に関する。
[従来の技術] 排気ガス浄化手段の一つとして広く利用されている三
元触媒は、混合気の空燃比が理論空燃比を中心とした狭
い領域(三元触媒のウィンドウ)内に維持されていない
と、排気ガス中に含まれているCO、HC、NOXの全てを効
率よく浄化することができない。そのため、インジェク
タを備えたエンジンでは、燃料噴射量を微細に調節する
ための空燃比フィードバック補正係数を設けておき、触
媒コンバータの上流側に配置したO2センサの出力電圧が
空燃比リッチ状態を示した場合には、所定の遅延時間後
に前記補正係数を減少させることにより燃料供給量を絞
って、混合気の空燃比を理論空燃比側に変化させるよう
にしている。また、前記出力電圧が空燃比リーン状態を
示した場合には、所定の遅延時間後に前記補正係数を増
加させることにより燃料供給量を増加させて、混合気の
空燃比理論空燃比を側に変化させるようにしている。
ところが、単一のO2センサを利用して空燃比のフィー
ドバック制御を行うと、O2センサの出力特性のばらつき
や経時変化、インジェクタの燃料噴射量のばらつき等に
より所期の空燃比制御が行われず、空燃比の制御中心が
三元触媒のウィンドウ内からずれてしまうことがある。
また、触媒活性化温度が確保し易いエキゾーストマニホ
ールドに触媒コンバータを連結し、その上流におけるエ
キゾーストマニホールドの集合部にO2センサが配置され
ている場合には、特定の気筒から排出された排気ガスに
よりO2センサの出力電圧が左右されたり、高熱等によっ
て劣化が早められてしまうこともある。
このような不具合を回避するために、本発明の先行技
術として、例えば、特開昭62−29738号公報に示される
ように、触媒コンバータの上流側に配置した第1のO2
ンサの出力電圧に基づいて空燃比のフィードバック制御
を行いつつ、触媒コンバータの下流側に配置した第2の
O2センサの出力電圧に基づいて空燃比の制御中心を三元
触媒のウィンドウ内に補正するようにしたものがある。
第2のO2センサの出力電圧に基づいて、空燃比の制御中
心を変化させる態様としては、例えば、第6図に示すよ
うに、一定のゲート時間毎にリッチ時間DUTYSOを検出
し、そのリッチ時間DUTYSOに対応させて、第2のO2セン
サたるサブO2センサの出力電圧により決定されるフィー
ドバック制御値FACFを一定値づつ徐々に変化させ、その
フィードバック制御値FACFに基づいて、前記空燃比フィ
ードバック補正係数のスキップ量やリッチ積分、リーン
積分を変化させる場合、又は空燃比リッチ、空燃比リー
ンの判定遅延時間を変化させる場合等が考えられる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、触媒コンバータの下流側では、それぞれの
気筒から排出された排気ガスが撹拌された状態にあり、
排気ガス中の酸素濃度が平衡状態に近いため、第2のO2
センサの出力電圧は、第1のO2センサの出力電圧よりも
緩慢な変化を示す。すなわち、第1のO2センサの出力電
圧に基づいて調節された混合気が全体としてリッチ傾向
の場合には、第2のO2センサの出力電圧がリッチ状態を
示す時間が長くなり、混合気が全体としてリーン傾向の
場合には、第2のO2センサの出力電圧がリーン状態を示
す時間が長くなる。このため、混合気がリッチからリー
ンに変わった場合と、リーンからリッチに変わった場合
とで、前記フィードバック制御値を微小値づつ徐々に増
加又は減少させるようにすると、空燃比全体がリッチよ
りの時間やリーンよりの時間が長くなり、排気ガスを浄
化効率の高い領域で効率よく浄化するのが困難になる。
本発明は、このような不具合を解消することを目的と
している。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、次のような構
成を採用している。
すなわち、本発明にかかる内燃機関の空燃比制御方法
は、排気ガスを浄化する触媒コンバータの上流側に排気
ガス中の酸素濃度を検出する第1のO2センサを配置し、
その出力電圧に基づいて燃焼室に供給する混合気の空燃
比を理論空燃比近傍にフィードバック制御するととも
に、前記触媒コンバータの下流側に第2のO2センサを配
設しておき、一定のゲート時間が満了する毎に、当該ゲ
ート時間中に継続して検出していた前記第2のO2センサ
の出力電圧に対する検出結果を総括して、その第2のO2
センサの出力電圧が所定の判定電圧よりも高い状態にあ
る時間割合または所定の判定電圧よりも低い状態にある
時間割合を確定し、その時間割合に基づいて当該ゲート
時間中の空燃比がリッチ傾向にあったのかリーン傾向に
あったのかを判定し、その判定結果に基づいて前記フィ
ードバック制御の制御中心を変化させるためのフィード
バック制御値を決定し、そのフィードバック制御値を当
該ゲート時間が満了した直後から開始される次回のゲー
ト時間中に用いるようにし、以上の動作を繰り返すこと
によって、前記制御中心を理論空燃比近傍に変化させる
ように構成した内燃機関の制御方法であって、各ゲート
時間が満了した時点で、当該ゲート時間中における空燃
比がリッチ傾向にあったと判定された場合には、前記フ
ィードバック制御値を一定値だけ減少させ、空燃比がリ
ーン傾向にあったと判定された場合には前記フィードバ
ック制御値を一定値だけ増加させるようにしたことを特
徴とする。
なお、前記フィードバック制御値に基づいて空燃比の
制御中心を変化させる態様としては、第1のO2センサの
出力電圧に基づいて決まる空燃比フィードバック補正係
数のスキップ量、リッチ積分、リーン積分等を変化させ
る場合、又は空燃比のリッチ判定遅延時間、リーン判定
遅延時間を変える場合等がある。
[作用] 本発明による空燃比制御においては、一定のゲート時
間が経過する間中、第2のO2センサの出力電圧の状況を
検出し続け、そのゲート時間が満了する毎にその継続的
な検出結果を総括して、当該ゲート時間中の空燃比がリ
ッチ傾向にあったのかリーン傾向にあったのかを判定
し、その判定結果を踏まえて次のゲート時間中における
フィードバック制御を行うようにしているので、例え
ば、第1のO2センサの出力電圧が反転する毎に、第2の
O2センサの出力電圧を検証し、その度毎に第2のO2セン
サの出力電圧に基づいてフィードバック制御値を決定す
る場合に比べて、より精度が高くしかも安定した制御が
可能になる。
すなわち、O2センサの出力電圧は、微少に振動しなが
らリーン側またはリッチ側へ変動することがある。この
ため、第1のO2センサの出力電圧が反転した時点におけ
る第2のO2センサの出力電圧が仮に空燃比リッチを示し
ていても、実際の雰囲気は若干リーン気味の場合もあ
り、逆に、第2のO2センサの出力電圧が空燃比リーンを
示していても、実際の雰囲気は若干リッチ気味の場合も
ある。
これに対して、本発明では、一定したゲート時間中に
第2のO2センサの出力電圧が空燃比リッチを示していた
時間と空燃比リーンを示していた時間との割合を総括
し、当該ゲート時間中における空燃比がリッチ気味であ
ったのか、リーン気味であったのかを当該ゲート時間が
満了する度に判定するようにしているので、第2のO2
ンサの出力電圧が一時的に変動するようなことがあって
も、誤判定を招く可能性が低く、より実際に即した検出
結果を得ることができる。したがって、かかる検出結果
に基づいて決定されるフィードバック制御値によりフィ
ードバック制御を実行すれば、より精度の高い空燃比制
御が可能になり、排気ガスを浄化率の高い領域において
効率よく浄化することができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第5図を参照して
説明する。
第1図に概略的に示した内燃機関たるエンジンは、自
動車に利用されるもので、インジェクタ1と、クランク
角センサ2と、圧力センサ3と、アイドルスイッチ4
と、水温センサ5と、第1のO2センサたるメインO2セン
サ6と、第2のO2センサたるサブO2センサ7とを具備し
ている。
インジェクタ1は、吸気管8に装着してあり、電磁コ
イル等を内蔵している。そして、電磁コイル電子制御装
置9から燃料噴射信号aが印加されると、その印加時間
に相当する量の燃料を吸気ポート付近に噴射するように
なっている。クランク角センサ2は、ディストリビュー
タ10に内蔵してあり、エンジン回転速度に対応してエン
ジン回転信号bを発生するように構成されたものであ
る。圧力センサ3は、サージタンク11に設けてあり、吸
気圧に比例して吸気圧信号cを出力するようになってい
る。アイドルスイッチ4は、スロットルシャフト12に連
結してあり、スロットルバルブ13が閉じている場合はON
になり、スロットルバルブ13が開弁した場合はOFFにな
るON・OFFスイッチで、スロトル信号dを出力するよう
になっている。水温センサ5は、例えば、サーミスタ等
を内蔵したもので、エンジン冷却水温に応じて水温信号
eを出力するようになっている。メインO2センサ6は、
触媒コンバータたるマニバータ14の上流側に配置してあ
り、排気ガス酸素濃度に対応してフィードバック信号f
を出力するようになっている。具体的には、第3図に示
すように、混合気の空燃比A/Fが理論空燃比近傍に存在
する判定電圧よりもリーン側にあって、排気ガス中の酸
素濃度が高い場合には低い電圧を発生し、混合気の空燃
比A/Fが前記判定電圧よりもリッチ側にあって、排気ガ
ス中の酸素濃度が低い場合には高い電圧を発生し得るよ
うに構成されたものである。サブO2センサ7は、メイン
O2センサ6と同様な構成のもので、排気ガス中の酸素濃
度に対応してフィードバック信号gを出力するようにな
っている。すなわち、混合気の空燃比が理論空熱比近傍
に存在する判定電圧よりもリーン側にあって、排気ガス
中の酸素濃度が高い場合には低い電圧を発生し、混合気
の空燃比が前記判定電圧よりもリッチ側にあって、排気
ガス中の酸素濃度が低い場合には高い電圧を発生するよ
うになっている。
電子制御装置9は、燃焼室15に供給する混合気の空燃
比を調節する役割を担っており、中央演算処理装置16
と、メモリー17と、入力インターフェース18と、出力イ
ンターフェース19を備えたマイクロコンピュータユニッ
トにより構成されている。入力インターフェース18に
は、少なくとも、クランク角センサ2からのエンジン回
転信号bと、圧力センサ3からの吸気圧信号cと、アイ
ドルスイッチ4からのスロットル信号dと、水温センサ
5からの水温信号eと、メインO2センサ6からのフィー
バック信号fと、サブO2センサ7からのフィードバック
信号gがそれぞれ入力されるようになっている。出力イ
ンターフェース19からは、前記インジェクタ1に燃料噴
射信号aが出力されるようになっている。しかして、こ
の電子制御装置9は、エンジン回転信号bおよび吸気圧
信号c等から吸入空気量を算出し、その吸入空気量に応
じて基本噴射量TPを決定する。次いで、この基本噴射量
TPを、メインO2センサ6のフィードバック信号fにより
決まる空燃比フィードバック補正係数FAFや、エンジン
の運転状況に応じて決まる各種補正係数K、および、無
効噴射時間TAUVで補正して、インジェクタ1への最終通
電時間Tを次式に基づいて決定し、その時間Tに相当す
る量の燃料をインジェンクタ1から噴射させる役割を担
っている。
T=TP×FAF×K+TAUV また、前記電子制御装置9には、第2図に概略的に示
すようなプログラムを内蔵してある。サブO2センサ7に
よるフィードバックF/Bの実行条件が成立しているのを
前提に、ステップ51で、ゲート時間が終了ENDしたか否
かを判別し、終了したと判断した場合はステップ52に進
み、終了していないと判断した場合にはステップ60に進
む。ステップ52では、リッチ時間DUTYSOが判定時間を上
回っているか否かを判別し、上回っていると判断した場
合にはステップ53に進み、上回っていないと判断した場
合にはステップ56に進む。ステップ53では、前回のゲー
ト時間終了時にリッチであったか否かを判別し、リッチ
であったと判断した場合にはステップ54に進み、リッチ
でなかったと判断した場合にはステップ55に進む。ステ
ップ54では、サブO2センサ7の出力電圧により決まるフ
ィードバック制御値FACFをリーン積分FACFKIMにより1
ステップ減少させた後、ステップ59に進む。ステップ55
では、フィードバック制御値FACFをリーン積分FACFKIM
よりも大きな値でもってスキップ的に減少させた後、ス
テップ59に進む。ステップ56では、前回のゲート時間終
了時にリーンであったか否かを判別し、リーンであった
と判断した場合にはステップ57に進み、リーンでなかっ
たと判断した場合にはステップ58に進む。ステップ57で
は、フィードバック制御値FACFをリッチ積分FACFKIPに
より1ステップ増加させた後、ステップ59に進む。ステ
ップ58では、フィードバック制御値FACFを前記リッチ積
分FACFKIPよりも大きな値でもってスキップ的に増加さ
せた後、ステップ59に進む。ステップ59では、リッチ時
間DUTYSOをクリアする。ステップ60では、サブO2センサ
7の出力電圧に基いて空燃比A/Fがリッチか否かを判別
し、リッチであると判断した場合にステップ61に進む。
ステップ61では、リッチ時間DUTYSOに1を加算する。
次に、メインO2センサ6およびサブO2センサ7による
フィードバック制御を説明する。先ず、メインO2センサ
6による空燃比のフィードバック制御条件、例えば、エ
ンジン冷却水温が40゜C以上である、フューエルカット
中でない、パワー増量中でない、エンジン始動後から所
定時間経過している、メインO2センサ6が活性中であ
る、圧力センサ3が正常である、等の条件が全て成立し
ている場合には、メインO2センサ6の出力電圧に基づい
てフィードバック制御が行われる。具体的には、第3図
に示すように、メインO2センサ6の出力電圧が判定電圧
を上回った場合には、リッチ判定遅延時間TDR後に空燃
比フィードバック補正係数FAFを所定値RSMだけ減少側に
スキップさせ、次にリーン積分KIMに基づいて一定値づ
つ徐々に減少させる。このため、インジェクタ1からの
燃料供給量が絞られて、混合気の空燃比が理論空燃比側
に変化することになる。他方、メインO2センサ6の出力
電圧が判定電圧を下回った場合には、リーン判定遅延時
間TDL後に空燃比フィードバック補正係数FAFを所定値RS
Pだけ増加側にスキップさせ、次にリッチ積分KIPに基づ
いて一定値づつ徐々に増加させる。その結果、インジェ
クタ1から供給される燃料の量が増加して、混合気の空
燃比が理論空燃比側に変化することになる。
かかるフィードバック制御中にサブO2センサ7による
フィードバックF/B条件が成立すると、例えば、メインO
2センサ6による空燃比のフィードバック実行開始から
所定時間経過している、メインO2センサ6が活性になっ
てから所定時間経過している、エンジン冷却水温が70゜
C以上である、過渡時の燃料補正量が所定量を下回って
いる、エンジンがアイドリング状態で車速が0である、
又はエンジンが非アイドリング状態で所定の運転領域に
ある、等の諸条件が全て成立すれば、サブO2センサ7に
よるフィードバックF/B制御が行われる。具体的には、
第4図に示すように、サブO2センサ7の出力電圧が判定
電圧をを上回ると、リッチ時間DUTYSOがカウントアップ
される(ステップ60→61)。リッチ時間DUTYSOが判定時
間を上回っているのが判別されると、フィードバック制
御値FACFがリーンスキップされる(ステップ51〜53→5
5)。リッチ時間DUTYSOが判定時間を上回っているのが
連続して判別された場合には、フィードバック制御値FA
CFがリーン積分FACFKIMに基づいて微小値づつ減少され
る(ステップ51〜54)。逆に、リッチ時間DUTYSOが判定
時間に達していないのが判別されると、フィードバック
制御値FACFがリッチスキップされる(ステップ51→52→
56→58)。リッチ時間DUTYSOが判定時間に達していない
のが連続して判別されると、フィードバック制御値FACF
がリッチ積分FACFKIPに基づいて微小値づつ増加される
(ステップ51→52→56→57)。このような手順に基づい
てフィードバック制御値FACFが変化されるとともに、フ
ィードバック制御値FACFに基づいて、第5図に示すマッ
プからリッチ判定遅延時間TDRおよびリーン判定遅延時
間TDLが決定される。ここで、フィードバック制御値FAC
Fが大きくなれば、リッチ判定遅延時間TDRが長くなる一
方、リーン判定遅延時間TDLが短縮される。このため、
空燃比フィードバック補正係数FAFが増加側から減少側
に転換する時期が遅くなるとともに、減少側から増加側
に転換される時期が早くなり、インジェクタ1から供給
される燃料の量が増加することになる。逆に、フィード
バック制御値FACFが小さくなる場合は、燃料供給量が減
少することになる。
なお、以上の制御は、エンジン運転中に繰り返し実行
されるようになっている。
このような構成によると、メインO2センサ6の出力電
圧に基づいて空燃比のフィードバック制御が行われてい
る場合、空燃比の制御中心がリッチ側又はリーン側にず
れると、サブO2センサ7の出力電圧により決まるフィー
ドバック制御値の増減によって、急速かつ微細に混合気
の空燃比が調節されることになる。すなわち、サブO2
ンサ7の出力電圧が空燃比リッチ状態に示した場合に
は、フィードバック制御値FACFがスキップ的に減少させ
れるため、制御中心がリーン側へ急速に変化することに
なる。逆に、サブO2センサ7の出力電圧が空燃比リーン
状態を示した場合には、フィードバック制御値FACFがス
キップ的に増加されるため、制御中心がリッチ側へ急速
に変化することになる。
したがって、以上のような構成によれば、メインO2
ンサ6の出力特性のばらつきや経時変化、インジェクタ
1の燃料噴射量のばらつき等により、又は特定の気筒か
ら排出された排気ガスによってメインO2センサ6の出力
電圧が左右され、所定の空燃比制御が得られなくなるよ
うな事態が生じても、サブO2センサ7によるフィードバ
ック制御によって、混合気の空燃比を有効に三元触媒の
ウィンドウ内に収束させることができる。
しかも、このような制御方法によれば、サブO2センサ
7の出力電圧が空燃比リッチ状態を示した場合には、制
御中心が急速に空燃比リーン側に移行され、逆に、前記
出力電圧が空燃比リーン状態を示した場合には、制御中
心が急速に空燃比リッチ側に移行されるため、空燃比全
体がリッチよりにある時間およびリーンよりにある時間
を短縮することができる。その結果、排気ガスを三元触
媒のウィンドウ内で効率よく浄化することができ、エミ
ッションを有効に改善することができる。
なお、第2のO2センサの出力信号に基づいて決定する
フィードバック制御値は、前述の制御手順に基づいて決
定する場合に限らないのは勿論である。また、前記フィ
ードバック制御値に基づいて空燃比フィードバック補正
係数のリッチ積分、リーン積分、スキップ量を変化させ
ることにより、空燃比の制御中心を調節することも可能
である。
[発明の効果] 第1のO2センサの出力電圧を用いて行われる空燃比フ
ィードバック制御の制御中心が理論空燃比付近からずれ
るのを、第2のO2センサの出力電圧に基づいて防止する
ことができる。特に、本発明によれば、第2のO2センサ
の出力状態を継続的に検出し、その継続検出結果を一定
のゲート時間が満了する毎に総括して、当該ゲート時間
中における空燃比がリッチ傾向にあったのかリーン傾向
にあったのかを判断するようにしているので、その判断
結果は、第2のO2センサの出力電圧の一時的な変動に惑
わされる可能性が低く、より現実に即したものとなる。
そのため、前記制御中心が理論空燃比付近からずれるの
を、より効果的に防止することができる。したがって、
経時変化等によってエミッションが悪化するのを有効に
回避することができるとともに、排気ガスを浄化効率の
高い領域で浄化することができる制御性に優れた内燃機
関の空燃比制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は
概略的な全体構成図、第2図は制御手順を概略的に示す
フローチャート図、第3図は制御態様を示すタイミング
チャート図、第4図は制御態様を示すタイミングチャー
ト図、第5図は制御設定条件を示す図である。第6図は
従来例を示す第4図相当のタイミングチャート図であ
る。 1……インジェクタ 6……第1のO2センサ(メインO2センサ) 7……第2のO2センサ(サブO2センサ) 14……触媒コンバータ(マニバータ) 15……燃焼室 FACF……フィードバック制御値

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ガスを浄化する触媒コンバータの上流
    側に排気ガス中の酸素濃度を検出する第1のO2センサを
    配置し、その出力電圧に基づいて燃焼室に供給する混合
    気の空燃比を理論空燃比近傍にフィードバック制御する
    とともに、前記触媒コンバータの下流側に第2のO2セン
    サを配設しておき、 一定のゲート時間が満了する毎に、当該ゲート時間中に
    継続して検出していた前記第2のO2センサの出力電圧に
    対する検出結果を総括して、その第2のO2センサの出力
    電圧が所定の判定電圧よりも高い状態にある時間割合ま
    たは所定の判定電圧よりも低い状態にある時間割合を確
    定し、その時間割合に基づいて当該ゲート時間中の空燃
    比がリッチ傾向にあったのかリーン傾向にあったのかを
    判定し、その判定結果に基づいて前記フィードバック制
    御の制御中心を変化させるためのフィードバック制御値
    を決定し、そのフィードバック制御値を当該ゲート時間
    が満了した直後から開始される次回のゲート時間中に用
    いるようにし、以上の動作を繰り返すことによって、前
    記制御中心を理論空燃比近傍に変化させるように構成し
    た内燃機関の制御方法であって、 各ゲート時間が満了した時点で、当該ゲート時間中にお
    ける空燃比がリッチ傾向にあったと判定された場合に
    は、前記フィードバック制御値を一定値だけ減少させ、
    空燃比がリーン傾向にあったと判定された場合には前記
    フィードバック制御値を一定値だけ増加させるようにし
    たことを特徴とする内燃機関の空燃比制御方法。
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