JP2788549B2 - スポーツ靴および支持システム - Google Patents

スポーツ靴および支持システム

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JP2788549B2 JP5512819A JP51281993A JP2788549B2 JP 2788549 B2 JP2788549 B2 JP 2788549B2 JP 5512819 A JP5512819 A JP 5512819A JP 51281993 A JP51281993 A JP 51281993A JP 2788549 B2 JP2788549 B2 JP 2788549B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は足をフィットさせ、支持するシステム、特に
スキー靴、ホッケー用スケート靴、サイクリングシュー
ズ等のスポーツ用フットウェア、すなわちスキー板、ス
ケートの滑走ブレード、ローラスケートのローラ、自転
車のペダル等のスポーツ器具と足との間の結合手段の役
目をするフットウェアに関するものである。
発明の背景 スポーツ用フットウェアに関するヒトの筋肉・骨格系
の生体機構は極めて複雑であり、最先端の技術でも、足
を拘束して機能を向上または変更する場合の理論は十分
には解明されなおらず、未開発である。例えば、Juerge
n Weineckの「スポーツにおける機能解剖学(Functiona
l Anatomy in Sports」や、Vern T.Inmam M.D.、Ph.D.
の「足首の関節(The Joints of the Ankle)」には足
と脚の動作が説明されているが、足、脚とフットウェア
との間の相互作用については説明されていない。
以下、当該産業分野で知られている情報をできる限り
多く示す。以下の説明は正しいと考えるが、将来、以下
の説明が誤りまたは不正確であると分かったとしても、
それによって本発明が否定されるものではない。
足を固定している媒体からのレスポンス(応答)を最
適状態で得るのに必要な足とフットウェアとの間の相互
作用はあまり分かっていない。ここで、媒体とはスキー
板、アイススケートの滑走ブレード、ローラスケートの
車輪等の適当な表面との相互作用で特定の性能、特性を
発揮するように設計されたものを意味する。これら媒体
の性能は使用者の能力に依存する部分が大きい。すなわ
ち、所望効果を生じさせるのに必要な力を使用者がいか
に正確に媒体に加えられるかに依存する。
また、使用者が外部の力、例えば重力との相互作用も
考えなければならない場合には、媒体とそれと相互作用
する生体機構との間の関係を維持した状態でフットウェ
アが使用者の足および脚とを拘束しなければならない。
この場合には、フットウェアは使用者の生体機能を特定
の媒体(例えばスキー板)に接続する取付け具の機能と
リンク装置の機能との両方を有していければならない。
すなわち、フットウェアをスキーに固定する任意の固定
具に加えて、リンク装置を有している。
各種スポーツ用フットウェア、特にアルペンスキー
靴、アイススケート靴およびサイクリングシューズが知
られているが、スポーツ用フットウェアはそれぞれのス
ポーツをやり易くするトともに、性能と履き心地を良く
するように設計・構成されている。
しかし、公知のフットウェアは足の構造の動的特性を
考えたフットウェアではなく、足および下脚部の特性に
合った予想される動的特性を有する取付けシステムでは
ない。
何年も前から漠然と言われ且つ一般に受入れられてき
たことは、フットウェア内では無条件に(indiscrimina
te)に足と脚とを覆い且つ「全体を拘束(overall rest
riction)」するということである。スキー用フットウ
ェアの設計・製造の当業者の多くは、関節回りの運動を
ほぼ禁止または抑制した時に足が最も良く機能すると説
明してきた。
そのため、靴型の周りでスキー靴インナーライナーを
形成するか、足および脚をスキー靴のシェル内のインナ
ーライナーに挿入した後、ライナーのブラダー中に発泡
剤を注入して足および脚とスキー靴のアウタージェルと
の間の空間を完全に充填していた。こうして形成したイ
ンナーライナーの周りでアウターシェルを閉じれば、足
と脚は実質的に動かない状態で固定できる。これまでは
こうした状態が最適で、理想的であると考えられてき
た。これは足の構造は生理学的に弱く、スキーには適し
ていないという考え方に基づいている。従って、スキー
靴で足を包んでその剛性を大きくすればする程、スキー
に適した力を必要に応じて加えることができると考えら
れてきた。すなわち、このように足と脚とを強化するこ
とによってスキーとの間に強固な接合が作られるととも
に、脚の剛性が大きくなってレバー機能がより良くな
り、スキーにエッジをきかせる力をより大きくすること
ができると考えられてきた。
従来技術でも、足首の関節を曲げることができること
の必要性はある程度は認識していたが、足を覆う部材
(一般にそうよばれるだけで格別に意識されてはいな
い)から足首の関節をどのように離すかを正確に区別し
てはいない。すなわち、従来法には一貫性がなく、連続
性もない。
足首の関節から足の包囲物を離す方法を開示している
のは出願人の米国特許第4,534,122号だけである。この
特許の支持構造では足首の関節の曲げ運動に対する拘束
はほとんど無く、支持は足首の関節のヒンジの下で行わ
れている。
上記の無条件に包囲し且つ全体を拘束するという趣旨
で作られた従来のスキー用フットウェアに共通な一般的
な構造には以下のものがある: (a) 包囲物を製造するプロセスを含む、足を囲む輪
郭部分が連続したシステム、 (b) パッドまたはパッティングで足を囲むもの、 (c) 足を包囲する構造物を収納した実質的に剛体の
外側シェルを用いるもの、 (d) スキー靴の下側アアウターシェルと使用者の足
を包むカフとを関節接続したもの(通常は共通ジャーナ
ル軸を介して接続される)、 (e) 足首の関節は弱く、支持が必要であるとの考え
に基づき脚を強化・支持する構造、 (f) カフの運動に抵抗するもの。
以下で詳細に説明するが、本発明は、足首内部の骨の
運動を中程度に(medial)自由にすることによって、両
足および片足の両方の機能を満たし且つ向上させること
の重要性を教えるものである。このことは従来法とは完
全に異なる点である。すなわち、従来法で理想的なスキ
ーを行う機能は、両足の場合の位置をほぼ真似た位置に
足の関節を固定する構造、換言すれば、片足の機能を避
ける構造の時に得られると教えている。
従来法では「距骨下関節ニュートラル(neutral sub
−talar joint)」が重要であるとしている。この距骨
下関節は足首の関節の下にあってこの関節を支持する回
転可能な関節である。両足機能では距骨板関節はほぼ
「ニュートラル」であり、足は内側にも外側にも回動し
ていない。
人の快適度は、足が上記ニュートラル位置に維持され
て、アーチ状支持部材に支持され、足の内側が広い面積
で地に着いている時に増加する。すなわち、この快適状
態では、足が靴のシェルの内側表面に当たる程の大きな
機械的な力を加え足を内側に回転(pronate)すること
はできない。このことは両足状態から片足状態への移行
が阻止されるということを意味する。一般には、この移
行を行うために片足でバランスをとろうとする。足がニ
ュートラル位置にある場合には、従来の支持フットベッ
ド(アーチ状支持部材)は従来法の機構および考え方に
うまく合っている。
しかし、足が両足状態から片足の構えに移行しようと
した時に問題が生じる。すなわち、片足の構えまたは機
能への移行時にスキー靴の構造に起因する干渉が無けれ
ば全てはうまくいくが、片足機能に関係した機構が大き
な水平方向の力を生じる程度に移行ができ、しかも、移
行が終了する前に足の運動がブロックされた場合には、
足の内側面がフットウェア構造に当たる箇所でスキーヤ
ーは苦痛と不快を感じる。これは大部分のスキーヤーが
これまでのフットウェアで経験している状態である。ま
た、アーチ状支持部材を用いている場合には、アーチ状
支持部材が不快な原因となるのはここからである。体重
が片足にかかった時に、足が回側に回るのが正常な傾向
であるという点に注意されたい。
フッドベッド(アーチ状支持部材)は従来の靴(足の
自然な生体機構または運動が許されない)では使える
が、脚と足の関節とを自然な状態で収容・支持する靴で
はアーチ状支持部材は有害になる場合がある。
足をスキー靴の内側で回転しようとした時に足首の骨
が靴のシェルの内側表面に当たることが多い。こうした
接触は一般には苦痛、その他の原因になる。足の内側へ
の回動すなわち内側への倒れは有害であり、望ましくな
いことであるというたとはスキー靴の設計に携わる当業
者の常識であるので、そのような運動が起きないように
しているというよりは、むしろ、フットウェアはそうし
た運動に抵抗し、それを防ぐように構造になっている。
すなわち、現在のスキーウェアの問題点は足構造の動
的特性に起因している。今、靴の着用者が左足と右足と
に同じ体重を加えた状態で立っており、従って、着用者
の重心が両足の間の中心にある時に、着用者の足の構造
が特定の形状をとるものとする。ここで、着用者が体重
を1方の足の方へ移動し始め、他方の足に加わる体重が
少なくなると、着用者の重心は平衡位置をとるように体
重のかかっている足の内側面に移動する。着用者がこの
重心の移動を起すためには、体重が加わった方の足の構
造(配列)を徐々に変えなければならない。現在のフッ
トウェアは足の構造のこの再配列を十分に予想していな
いので、着用者が平衡位置をとる能力を阻害している。
現在のフットウェアの別の問題点は足とフットウェア
との間で縦方向の相対運動が起きることである。これは
ある条件(例えば脚の下部と足との間で曲げが起こって
いる時等)で足の前部/中央部が十分に拘束されなかっ
た時に起こる。この縦方向相対運動はスキー運動に関連
した生体機構の基準点のズレを招き、足および脚とフッ
トウェアとの間の力の伝達に遅れが生じる原因となる。
現在のスキー用フットウェア、特に後ろから足を挿入
するリアエントリ型のスキー靴のさらに別の問題点は、
脚の前方への屈曲が妨害されることである。脚の下部の
背面の筋肉群でフットウェアに加わる外から力を変更す
ることができるためには、比較的自由に曲がるゲートル
またはカフが必要である。そのためには、足の屈曲/伸
びが小しだけ起り、脚の下部を比較的に受動的にし、大
きな屈曲/伸びが足首、膝および臀部の屈曲で起きるよ
うにフットウェアの軸線が回転できることが必要であ
る。従来の構造では屈曲/伸びが主として膝と臀部の関
節で起る必要があるため、使用者には不利である。
ある程度自由に屈曲可能なゲートルまたはカフを有す
るリアエントリブーツも幾つか知られているが、それら
には多くの問題点が残っている。最大の問題点は、カフ
が自由にヒンジ動作ができるのにもかかわらず、使用者
の足を固定する器具が足に下向きの力を加えるととも
に、前方への屈曲に抵抗する後向きの力を脚に加える結
果、使用者の足および脚の生理学的機能に干渉を生じさ
せる点にある。
バックルまたはオーバーラップ型フットウェアにはま
た別の問題がある。すなわち、使用者が足を挿入できる
ようにするとともに、屈曲に対する耐久性を与えるため
に、アウターシェルに屈曲性を有するプラスチック材料
を用いている。これは上記の要求を満たすために必要で
ある。プラスチック材料は応力が加わった点で材料が曲
がって点荷重に耐えようとする性質がある。この性質に
起因する2つの重大な問題がある。
第1に、力は使用者の足および脚の特定区域のみに加
え且つ維持し、その他の区域では非拘束運動を許さなけ
ればならないというのが本願からも明らかであるが、従
来の構造で可撓性プラスチック材料によりそのような力
を加えて維持することは可能であったとしても、極めて
難しい。
第2に、応力が加わって緩んだプラスチック材料は空
いた区域へ移動して新しい形状をとるので、プラスチッ
ク材料が変形する可能性が大きく、足および脚の構造の
移動が阻止されない区域が必要な区域に入る結果、使用
者の生理学的機能が妨害される。
スキーおよびスケート用のトップエントリー型および
リアエントリー型のフットウェアの内部空間は、足の挿
入に便利なように、着用者の足および脚、特に甲の上側
区域が必要とする空間よりも広くなっている。この余分
な空間は特定の区域を正確に且つ一定に支持することを
困難にし、無駄にする。その結果、足および脚の支持が
弱くなる。
公知のフットウェアのさらに別の問題は足に対して脚
の下部が屈曲することである。例えば、地形が変化して
速度を変えた場合にスキーに対するスキーヤーの質量の
減衰運動を助けて、使用者がエネルギーをスキーに伝達
し易くするためには、そのような運動に対してある程度
抵抗するのが望ましい。こうした抵抗力は使用者が個々
の体格および操作条件に合わせて調節できるのが望まし
い。現在のスキーフットウェアのこの種の抵抗具はあま
り調節されておらず、操作環境下に適していない抵抗曲
線となるものが多く、使用者がバランスおよびコントロ
ールをとる上で悪影響を与え、その補正には追加のエネ
ルギーが必要になる。多く場合、抵抗はシェル構造の変
形で得られるため使用者の足と脚の支持が弱くなる。こ
の場合、屈曲抵抗を調節する手段を設けることもできる
が、抵抗曲線を変える能力は極めて制限される。
さらに別の問題点は、脚の下部および足からフットウ
ェアへトルクを効果的に伝えられない点にある。筋力に
よって足に対して脚を内側に回転した時には、足にねじ
り荷重が加わるが、現在のフットウェアは、着用者がト
ルクのような生体力学的な力をフットウェアに伝達する
支持部材または表面を備えていないか、そうした力の伝
達を開始するのに必要な運動と干渉するような抵抗源を
有している。トルク伝達効率を高くして、スキーの回転
レスポンスを高くするためには、適切な運動と適当な抵
抗源とがあることが望ましい。
ヨーロッパ特許出願第0,205,128号に記載のスキー靴
に取付けられたロック装置はスキー靴内で足を定位置に
固定するために使用者の足の甲と踵との両方に同時に力
を加えるようになっている。
WO−A−90/12,515号に記載のスキー靴は使用者の足
の踵を踵カウンタに固定する前部/中央部圧縮部材を有
している。
発明の要約 本発明は、使用者の足を支持する剛体基部と、足の踵
の背面の後ろの足の第1の区域で使用者の足と接触する
剛体基部上の踵カウンタと、足の第1中足骨の頭部の内
側面の内側の足の第2の区域で使用者の足と接触する剛
体基部と組み合わされた足の前部カウンタと、足の甲に
下向き且つ後向の力を加えるための足の甲上で使用者の
足の第3の区域と接触する足前部/中央部圧縮部材とを
有するフットウェア装置において、内側前部カウンタ
と、後部踵カウンタと、足前部/中央部圧縮部材とが、
主として足の第1、第2および第3の区域で使用者の足
との圧力接触が生じ、それ以外の残りの足の部分は剛体
基部上でほとんど拘束されないで、両足構えと片足構え
との間の移動に起因する足の構造の変化を許すような形
状を有し且つ剛体基部に対して成され配置されており、
足前部/中央部圧縮部材が、第1中足骨の上方−外側面
にほぼ下方−内側向きに作用する力を加える上方−外側
の第1中足骨カウンタの形のプレートを含むことを特徴
とするフットウェア装置を提供する。
本出願の開示するフットウェアの発明としての特徴は
両足および片足の両方の状態で使用者の生理学的機能を
許し、支持し、強化する点にある。本明細書では前者の
状態を「両足機能」または「両足構え」とよび、後者は
「片足機能」または「片足構え」とよぶことにする。い
ずれも動的状態と静的状態の両方を含むものである。本
発明のフットウェアは片足機能と両足機能の間の一時的
な遷移状態にも適合できるということは理解されたい。
片足機能は、片方の足の内側の足の裏の面に加わる体
重によって平衡をとる生理学的な状態である。スキー板
およびスケートの滑走プレート等の器具がフットウェア
のソールに固定されるスキーやスケートのようなフポー
ツでのバランスとコントロールに関しては、両足で平衡
をとるより片足(通常スキーまたはスケートのターンで
は外側の足)で平衡をとる方が優っているということは
知られている。片足機能は下記理由でこれらの用途に極
めて関連している: (1) 内側回転(pronation)して片足でとったバラ
ンスは両足でとったバランスよりも関節のコントロール
が良く取れる。このことはスキー板またはスケートの滑
走ブレードをより良くコントロールできるということを
意味する。また、優れた動的または力学的バランスがと
れるということを意味する。片足機能の機構を用いるこ
とによって、フットウェアのソールに固定したスキー板
またはスケートの滑走ブレードに対して体の重心を正確
に乗せることができ、必要な場合、相対的位置を維持す
ることもできる。
(2) 比較的受動的である内側四肢は主として平衡を
補助する目的で用いるので、ターン時の弧の外側の足の
位置によって器具のコントロールをより効果的且つ正確
にすることができる。
(3) フットウェアにトルクをかける回転力の最も最
大の力は臀部の関節の内転筋/回転筋群である。この能
力をフットウェアに最適に合せるために、足の裏から腰
の関節までの接合を機械的に安定化する必要がある。ま
た、スキーにターン力とエッジ力の両方が加わる間、ス
キーエッジに対するスキーヤーの体重の中心を均衡のと
れた位置に維持しなければならない。片足機能は両方の
場合に適している。
(4) スキーでは、片足機能の機構によって主として
足の球(通常はスキーエッジ上に直接心出しされる)を
介して下向きの力を出す。脛骨を内側回転して安定化し
た時に足の内側面に加わる重量で生じる横方向のトルク
(内向き回動)を強くし、これらの力の組み合わせによ
ってターン時の外側の足で片足構えの配置を取ることに
よってスキー板のエッジ角度をコントロールすることが
できる。
(5) 内向き回動の機構を介して足の踵と球部とでの
主要接触点を介した足の内側面に加わる圧力を大きくす
るまたは小さくすることによって、片足機能でエッジ角
度を大きくするかまたは小さくすることができる。内側
の圧力が大きくなるにつれて、水平方向のトルク(スキ
ーに対して)は脛骨を内側への回転を大きくすと大きく
なる。従って、足の裏面での内側の圧力を大きくするこ
とによって、エッジ効果をより安定化できる。このスキ
ー板のエッジ効果は均衡状態が破れるか、または、スキ
ーヤーが外側スキー板の片足機能の状態を放棄するまで
失われない。
両足機構および片足機能の生体機構を正確に記載する
には解剖学術語を使用する必要がある。
本明細書で両足機能または両足構えとは、足が回外
(外側に回動)も回内(内側に回動)もしない状態で体
重が支えられている状態として定義される。これは足の
「中立」状態といえ、通常は各々の足が体重を等しい割
合で支えている状態である。
片足機能または片足構えは、両足から片足の裏側の表
面の内側面に徐々に体重が移動した結果に達成される状
態として定義される。体重の移動が起きると、体重が移
動される足は生理学的な平衡状態が片足で達成されるま
で回内する。片足機能はそ使用者に作用する力に対して
平衡状態を維持しながら同時に足に対する体重の中心を
再度方向付けするのに必要な体の関節を動かすことがで
きるという点で、他の可能な片足での平衡状態から区別
する。
1例として、足を回内させずに、従って、片足機能に
要求される位置をとらずに片足で体重を支えることがで
き、従って、足首の骨の大きな内側への動きはない。こ
れは、支えるべき体重を足の側面に移動させ、外因性の
脚と内因性の足の筋組織を使用して、その内側弓を支持
することによって実施される。しかし、この平衡の形態
は、支持する四肢に関して体重の中心を再方向決定する
能力に関して比較的静的な状態を生む。この静的な性質
は、片足機能以外によって達成される片足での平衡状態
に典型的なものである。片足機能では、内側の足首の骨
の内側の運動が関与する。
足は筋肉の機能を容易にするために関節で接合されて
おり、筋肉は足に加わる荷重に対抗して応答して隆起
し、足で始まった関節の連鎖は連続して動かされて平衡
状態を維持する。
幾つかの関節は、足の構造の中立の包囲を越える移動
を伴う。これらの移動に対する重要な干渉源は、潜在的
に力学的連鎖の流れを破ることがある。
本発明フットウェア装置の重要な特徴は片足機能が許
され、その結果、足の残りの部分にはその関節に加わる
荷重に応答するのに必要な相対的な自由度が与えられた
状態で、足を特定の箇所でフットウェアに連結できる点
にある。従って、関係する筋肉の機能も許される。足が
体重を支えた状態、特に片足機能の状態でも、踵の背面
と、第1中足骨の頭部と、第5中足骨の頭部とで形成さ
れる三角形の点でフットウェアのソールに対して水平な
面内で加わる力を足が構造的に合わせるので、フットウ
ェアに対して足を正確に連結することができる。フット
ウェアのソールに関する水平なねじり力と鉛直方向の力
に対してはこれらの三角形の点がフットウェアの支持面
との主要な接触点になる。
片足機能を許し、足および脚の機能との一体化をする
ために本発明の各実施例のフットウェア装置では固定
点、制御点、拘束点、関節接合点、基準点および脚部材
等を利用する。
本発明フットウェア装置は踵カウンタの形の固定点を
利用する。この固定点は踵がフットウェア装置の基部に
対して後方に移動するのを防止する役目をする。使用者
の踵の後部は、両足構えと片足構えとの間の移動で使用
者が体重を移動させた時に起きる足とのその関節との固
定点となる。
第1の中足骨の頭部の内側のカウンタの組の形の制御
点は、内側のねじり力が足に加わた時に起きるような第
1の中足骨の内側の移動を抑制するために利用される。
本発明のフットウェア装置は足前部/中央部圧縮部材
で使用者の足の前部/中央部(甲)の上部を拘束する。
この拘束は主として下向き且つ後向きに作用して使用者
の踵を踵カウンタに常に接触・保持する力を与える。踵
カウンタの第1の中足骨の頭部の内側面の内側とカウン
タとの間に位置する足の内側の構造の内側および下向き
の移動に対する拘束は避けられる。
内側および外側で踝および脚下部を含む踵カウンタと
第1の中足骨の頭部の内側のカウンタとの間の足の部分
には片足または両足機能に要求される構造の移動を妨げ
るいかなる拘束もない。
基準点とは両足および/片足機能に関するキー構造の
移動を制限する足の特定の区域として定義される。これ
らの点の反対側のフットウェア装置の要素を用いて移動
を制限する。これらの要素は抵抗源となって平衡をとる
ことを容易にする筋肉を補助する働きをする。足からフ
ットウェアへのターン力を伝達するのに基準点を使用す
る場合もある。
脚部材は剛体基部に対する使用者の脚の動きを制御す
るためにある種の用途で用いられる。この脚部材はフッ
トウェア装置の剛体基部に回転自在に結合される。脚部
材はフットウェア装置の頭部で脚を包囲してその地点で
の脚の運動を制御する。
踝の区域では、脚はフットウェア装置の頭部のピボッ
ト点から外側および内側の両方へ自由に回転することが
できる。すなわち、脚は内側/外側の運動に関しては拘
束されておらず、従って足首/足複合体の関節は自由で
ある。
脚部材はフットウェア/足の中央部圧縮部材と協働す
るが、その動作は独立している。
所定限度を越えた運動はスキーヤーの平衡に有害なの
で、本発明フットウェア装置には、前方および後方への
運動が所定の点を越えた脚の運動を防ぐ手段が備えてあ
り、また、そのような運動は足の構造を過度に圧縮す
る。
本発明の重要な目的は両足機能および片足機能の両方
の生理学に適したフットウェア装置を提供することにあ
る。この点で片足構えをとる時に必要な回内に関する足
の移動が許される。また、片足構えから両足構えへ戻る
時に要求される足の移動も許される。
本発明の別の目的は、フットウェア装置の要素が両足
機能または片足機能に関する足の移動に影響を与えて、
フットウェア装置が剛体基部に対して一定かつ予想値以
内で移動できるようにすることにある。
両足機能から片足機能へ移る時またはその逆の時に起
こる足および脚の形の変化は複雑な一連の変化である
が、フットウェア装置はこの一連の変化に適応し、完全
に助けなければならない。本発明の目的はこの協働手段
を提供することにある。大きな干渉源が作用させて足お
よび足に関係する一連の変化を妨害することができる。
そのような干渉は使用者の生体機構全体に深い関係があ
るので、この種の干渉は使用者にとって有害であり、望
ましくない。
足および脚に要求される移動の種類と順序を許すため
に、本発明の目的はフットウェア装置が特定区域だけで
使用者の足および脚に密着結合されるようにすることに
ある。フットウェア装置のその他の構造は全て両足およ
び片足機能に要求される移動が全く妨害されたり、干渉
されたりしないように配置されることが重要である。
本発明の上記以外の目的および利点は、下記の好まし
い実施例の説明から明らかになろう。
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の1実施例のスキー靴の形態のフット
ウェア装置の概念的側面図で、靴は閉じた状態で示され
ている。
第2図は第1図のスキー靴に類似したスキー靴の側面
図で、靴の内部要素の幾つかを示すために靴は開いた状
態で示してある。
第3図は第2図のスキー靴の側面図であるが、内部要
素は図示していない。
第4図は第2図のスキー靴の一部切断図で、靴は閉じ
た状態で示してある。
第5図は第2図のスキー靴の斜視図で、靴は閉じた状
態にある。
第6図は本発明のフットウェア装置の概念的な平面図
で、調節可能なカウンタ装置と使用者の足を示してい
る。
第7図は第6図のフットウェア装置と足の側面図であ
る。
第8図は脚に関するフットウェア装置の向こう脛取付
け具とその調節要素とを示す右側の脚および足の正面図
である。
第9図は同じ足の向こう脛取付け具とその調節要素の
左側の脚および足を外側から見た図である。
第10図は剛体基部上の左側の脚および足を内側から見
た図面で、足の内側の主カウンタ要素の位置を示してい
る。
第11図は左足の甲の内側の主カウンタ要素の位置を上
方から見た図であり、またその両側のカウンタも示され
ている。
第12図は足の前方/中央副カウンタと足の甲の内側の
主カウンタ要素とを示す左側の足および脚を外側から見
た図である。
第13図Aは剛体基部上の右足を上方から見た図であ
り、第13図Bは足が両足スタンスで反対側の足と同じ体
重分布を分け合っている時の一部断面図であり、第13図
Cは足が片足スタンスの均衡のとれた位置に完全に重み
を受けている時の一部断面図である。
第14図は脚下部に対する向こう脛部の動的フィットシ
ステムの空気袋と関係する要素を示す左側の脚および足
を外側から見た図である。
第15図は脚下部に対する向こう脛部の動的フィットシ
ステムの空気袋と関係する要素を示す左側の脚および足
を内側から見た図である。
第16図は脚に対する甲の動的フィットシステムの空気
袋の外部要素と、空気袋の内側要素と移動接続を示す右
側の脚および足の投影図である。
第17図は脚の中央の動的フィットシステムの空気袋に
関係する要素を示す左側の脚および足を内側から見た図
面である。
第18図は脚の中央の動的フィットシステムの空気袋の
足の甲および足の外側の要素を示す右側の脚および足の
斜視図である。
第19図Aおよび第19図Bは第13図Bおよび第13図Cに
図示した足の中央部の一部断面図であり、第19図Aでは
足は両足構えで両側の足に等しい体重を分布しており、
第19図Bでは足は片足の構えで体重を均衡させている。
第20図は本発明装着および支持装置またはフットウェ
ア装置の主要要素を示す概念図である。
第21図は第20図のフットウェア装置の内側側面図であ
る。
第22図A〜Dは両足機能と片足機能の構造を近似した
平面図と内側側面図である。
第23図AおよびBは両足構えと片足構えの人に作用す
る力を示す棒線画である。
第24図は本発明のフットウェア装置の剛体基部と、そ
の剛体基部の周辺に取付けられた足の前方内側および踵
カウンタ要素の平面図である。
第25図は両足機能での第24図のフットウェア装置と使
用者の足の内側の側面図である。
第26図は片足機能での第24図のフットウェア装置と使
用者の足の内側の側面図である。
第27図は第24図のフットウェア装置の外側側面図であ
る。
第28図は足の前部外側および後部外側のカウンタ要素
を剛体基部に取付けられた場合の第24図の外側側面図で
ある。
第29図は第28図のフットウェア装置の剛体基部に取付
けたカウンタ要素と両足の構えした使用者の足とを図示
した平面図である。
第30図は使用者の足が片足構えにある時の第29図のフ
ットウェア装置の平面である。
第31図は第29図のフットウェア装置の内側側面図であ
る。
第32図は足の中央部/後部圧縮部材を備えた剛体基部
と、この剛体基部に取付けられた踵カウンタとを有する
本発明のフットウェア装置の中央側面図である。
第33図は剛体基部上に連続した周辺カウンタ要素取付
けた状態での第32図のフットウェア装置の平面図であ
る。
第34図は第32図のフットウェア装置の前方側面図であ
る。
第35図は本発明のフットウェア装置の甲カウンタのピ
ボット/ロッド組立体の要素の図である。
第36図は使用者の足の中央部および前部の背面の区域
に関する甲カウンタのプレートの輪郭を示した第33図の
フットウェア装置の平面図である。
第37図は使用者の足に対して甲カウンタを示した第33
図のフットウェア装置の前方側面図である。
第38図は第33図のフットウェア装置にカウンタ要素を
取付けた場合の甲のカウンタを示す平面図である。
第39図は甲のカウンタを小さくまたは簡略化した本発
明の別の実施例のフットウェア装置の平面図である。
第40図は甲のカウンタの回転動作を示すフットウェア
装置の第32図と類似した内側側面図である。
第41図は使用者の足の回内に応答する甲カウンタの角
度変化を示すフットウェア装置の内側側面図である。
第42図は使用者の右足に関する足の前部/中央部圧縮
部材のキーカウンタ要素の概念を示したフットウェア装
置の平面図である。
第43図は使用者の右足に関する足の前部/中央部のキ
ー区域と接触する簡略化した形の甲カウンタを有する本
発明の別の実施例によるフットウェア装置の平面図であ
る。
第44図Aは第43図のフットウェア装置の内側側面図で
ある。
第44図Bはフットウェア装置の剛体アーチにカウンタ
を接続する役目をする第44図Aに示した簡略化したカウ
ンタを備えた要素の図である。
第45図は甲のカウンタの内側面に取付けられた足の内
側の前部カウンタを有する足前部/中央部圧縮部材を有
する本発明のさらに別の実施例のフットウェア装置の内
側側面図である。
第46図は甲のカウンタの内側面に取付けられた足の内
側の前部カウンタを有する足前部/中央部圧縮部材を有
する本発明のさらに別の実施例のフットウェア装置の内
側立面図である。
第47図は本発明のフットウェア装置の脚部材を形成す
る要素を図示した内側側面図である。
第48図は第47図の脚部材の投影図である。
第49図は第47図の脚部材の平面図である。
第50図は脚部材内に両足構えにある使用者の脚を示し
た第47図の脚部材の平面図である。
第51図は第50図に類似した脚部材の平面図であるが、
使用者の脚は片足構えになっている。
第52図は第47図の脚部材の後方から見た側面図であ
る。
第53図は第47図の脚部材を前方から見た側面図であ
る。
第54図Aは第47図の線A−Aに沿ったジャーナル張力
調節手段の図である。
第54図Bは第47図の脚部材の後方行程リミター要素の
図である。
第55図A〜Dは第47図の脚部材の前方行程リミター要
素の図である。
第56図は脚部材の上部拘束組立体の運動に対する相互
作用と影響を示すグラフである。
第57図A〜Cは第47図の脚部材の前方/後方拘束カッ
プリング手段の要素の図である。
第58図A〜Cは足および脚を後方から見た外観の3つ
の図である。
第59図は第20図のフットウェア装置の要素を内蔵した
スキー靴の側面図である。
第60図AおよびBは第20図のフットウェア装置の要素
を内蔵するサイクリングシューズの側面図で、各々閉じ
た位置と開いた位置で図示してある。
第61図AおよびBは第60図のサイクリングヒューズの
側面図と平面図である。
第62図AおよびBは第20図のフットウェア装置の要素
を内蔵するホッケースケートの側面図で、各々閉じた位
置と開いた位置で図示してある。
実施例の説明 第1図を参照すると、参照番号10で示したスキー靴は
プラススッチまたはその他の適当な材料、好ましくは複
合材料、例えばカーボナイト(CARBONITE)で作られた
リジッド(剛体)な基部11を有しており、この基部11に
踵カウンタ(counter)12と、外側および内側の爪先カ
ウンタ13、14とが結合されている。参照番号20で示した
ブレースは基部11に剛体結合された基部部材21と、この
基部部材21に軸23を中心として回転自在に接続された上
部ブレース部材22とを有している。上部ブレース部材22
は前方が開いた円筒形をしており、その後部は脚下部の
後の部分を履き心地のよい状態で支持するような設計に
なっている。
踵カウンタ12には鉛直方向に調節可能な通常参照番号
30で示したバックストップが取付けられている。このバ
ックストップ30は上部ブレース部材22の後部24の後方位
置を鉛直に延びている。後部24に取付けられた突起31は
複数の位置でバックストップ30と接触して、後部24に力
が加わった時に上部ブレース部材22と剛体な基部11との
間の関係を維持する役目をする。
バックストップ30はクランプ機構34によって所望の相
対位置に保持可能な伸縮自在な2つの部材32、33で構成
されている。
2本のねじり棒40(第1図にはその1方のみが見え
る)の各々は結合ネジ42によって基部部材21に剛体結合
され、使用者の脚の下部の所望形状に滑らかに合った形
状で基部部材21から鉛直に延びている。上部ブレース部
材22の各々の側面から延びた突起43は、上部ブレース部
材22の運動範囲全体で、ねじり棒40と常に接触できるよ
うになっている。
各ねじり棒40は3つの調節手段を有している。第1の
調節手段は部材44で、これは、上部ブレース部材22の運
動範囲全体で各ねじり棒40が突起43との接触を維持する
ように、基部部材21に対する各ねじり棒40の角度を変化
させる。
第2の調節手段は各突起43で、これを図示した方向へ
移動して調節を行う。すなわち、突起43を下方へ移動す
るとねじり棒40によって加わる力が大きくり、逆に、突
起43を上方へ移動するとねじり棒40によって上部ブレー
ス部材22に加わる力が小さくなる。
第3の調節手段は可動式突起45で、そのねじり棒40と
の接触パッド46を調節することによってねじり棒40との
接触を遅らせることができる。この調節手段は突起43の
機能を増加させるためのものである。この可動式突起45
を突起43の下方位置を調節し、接触パッド46を調節する
ことによって、接触パット46とねじり棒との接触を遅ら
せ、ねじり棒40によって生じる後方への力が所定の運動
量の後に大きくなるようにすることができる。
各ねじり棒40は、各ねじり棒40と各々の側の上部ブレ
ース部材22との間に加わる力が異なるように独立して調
節できる点に注目されたい。また、ねじり棒40の1つが
突起43と接触しないのを望む使用者もいる。この要求は
第1の調節部材44を独立して調節すれば満たされる。別
の実施例では、ねじり棒40を基部部材21に結合しない
で、軸23に回動自在に結合することもできる。
参照番号50で示したヨーク部材は、剛体の基部11に軸
51の所で回転自在に取付けられ、約120゜の移動範囲全
体で軸51を中心として図示した方向に回動することがで
きる。ヨーク部材50は足の前部/中央部の区域と快適な
状態でほぼ完全に接触するほぼ楕円形の足前部/中央部
分54を有している。この足前部/中央部分54は、ヨーク
部材50に対する角度が調節できるようにヨーク部材50に
軸60の所でヒンジ結合されている。
基部部材21の両側には前方延長部すなわちサイドカウ
ンタ56が配置されている。ヨーク部材56と、サイドカウ
ンタ56と、爪先カウンタ13、14とは互いに関連した動作
をする。ヨーク部材50が足に対して操作位置に来た時に
は、爪先カウンタ13、14とサイドカウンタ56に重ねら
れ、それらと接触する。
ヨーグ部材50には甲部材52がヒンジ結合している。こ
の甲部材52は好適な状態で甲のほぼ全体に接触し、脚の
下部が足に対して運動する許容運動範囲全体で、甲に対
する相対的位置を維持し、擦り傷が生じないように甲部
材52と甲との間の相対移動を防止するような設計されて
いる。ヨーク部材50および甲部材52は可撓性リンクのヒ
ンジに接続されている。甲部材52は靴を閉じられた時に
ブレース部材22と関連した動作をし、ブレース部材22と
甲部材52との間に力が伝達されるように設計されてい
る。
上記のスキー靴10は第2図に示したカバー(closur
e)要素を有している。このカバー要素は参照番号100で
示したシェル下側組立体を有している。シェル下側組立
体100は上側成分と下側成分とで構成され、下側成分は
剛体の基部11と、踵カウンタ12と、外側爪先カウンタ13
と、サイドカウンタ56の前方延長部と、ブレース21の基
部部材と、ブレース用軸23と、ねじり棒42用の接続ネジ
と、ねじり棒44の調節手段と、参照番号101で示したシ
ェル上側成分用の軸51とを含んでいる。
シェル下側組立体100の上側成分101は、軸51で連結さ
れたヨーク部材50と、ほぼ楕円形の足前部/中央部要素
54と、足前部/中央部部材の軸60とで構成されている。
上側成分101は、可撓性リンク53を介して参照番号102
で示したシェル前方カフ成分にヒンジ結合されている。
シェル前方カフ成分には甲部材52が含まれる。
参照番号103で示したシェル後方カフ成分は上部ブレ
ース部材22と、上部ブレース部材24の後部と、ブレース
部材23の軸と、バックストップ30の伸縮部材32、33と、
クランプ機構34と、ねじり棒用の突起43と、可動式調節
部材45と、接触パッド46とで構成されている。
上記のシェル、シェル下側組立体100およびシェル下
側成分101の止め具(closure system)は第5図に示し
てある。この止め具は、スキー靴内部でサイドカウンタ
に固定されたナイロンストラップ200を有している。ブ
ーツの外側でサイドカウンタ56にはフープ201が固定さ
れている。ナイロンストラップ200にはストラップを固
定するためのベルクロ(VELCRO登録商標)ファスナー
(いわゆるマジックファスナー)202が備えられてい
る。
甲部材52および後部24を含めた上方ブレース部材22を
覆う止め具は、ブーツ内部で上部ブレース部材22の前部
に固定されたナイロンストラップ300と、ブーツの外側
でカフの前部に固定されたフープ301とを含んでいる。
ナイロンストラップ300にはストラップを固定するため
のベルクロ(VELCRO登録商標)ファスナー302が備えら
れている。
動作 今、使用時に、ブーツ10が閉じられた位置にあり、ス
キーヤーまたは使用者は足と脚下部をブーツ10に入れよ
うとするものとする。
先ず最初に、使用者はアウターブーツの甲と前部/中
央部にある2つの止め具を外すと、ヨーク部材50とそれ
に可撓性リンク53を介して結合した甲部材52とを軸51を
中心にして回転させることができ、それによって使用者
が足を入れることができるようになる。
使用者は最初に爪先をブーツ10の爪先箱57に差し入れ
る。それによって爪先、次に足の残りの部分がブーツの
底58と接触する(第4図)。次に、使用者は踵カウンタ
ー12に接触するまで踵を動移動させる。その後、甲部材
52とそれに可撓性リンク53を介して結合したヨーク部材
50とを軸51を中心に回転して、ヨーク部材50の中央部分
54を足の中央部分に接触させ、甲部材52を脚の下部の甲
の区域と接触させる。
次に、中央部分54の止め具を操作してヨーク部材50の
作用で中央部分54と踵カウンタ12との間にくさび作用を
生じさせる。踵は踵カウンタ12に当接した位置にくるの
で、使用者はヨーク部材50に加わる締付け力を調節し
て、足中央部に加わるくさび容積を小さくすることがで
きる。甲部材52上に止め具を閉じると、部材50、51はそ
れぞれ足中央部および甲に履き心地良くピッタリと接触
する。この状態でスキーヤーはブーツをスキー板に乗
せ、固定することができる。
このブーツは使用者の個人差に応じていくつか調節す
ることができる。第1の調整はブレース部材22が剛体の
基部11に対して成る角度の調節である。すなわち、バッ
クストップ30の長さを調節して、バックストップ30の端
部と上部ブレース部材22の突起31との間の距離を変える
ことによって、上部ブレース部材22と剛体基部11との間
の角度を大きくするか小さくして、上部ブレース部材22
の最も後方位置を決めることができる。
第2の調節はねじり棒による調節で、これは前記のよ
うにして実行される。すなわち、スキーヤーが上部ブレ
ース部材22に加わる後向きの力を大きくまたは小さくし
たい場合には、突起43をその滑動面内で上方または下方
に滑動させて、所望の力にすることができる。また、ス
キーヤーが上部ブレース部材22の初期位置を設定したい
場合には、ブーツ10の両側で第1の調節手段44を用いて
ねじり棒40の角度を変えればよい。
第6図、第7図は本発明の別の実施例を示している。
この実施例では、第1、第2および第3のカウンタ部材
が踵カウンタ部材601、外側カウンタ部材602および内側
カウンタ部材603の形をしている。これらのカウンタ部
材601、602、603は使用者の足604の間の主要な力の伝達
点、すなわち足604の踵の区域610、足604の小さい爪先
の球状区域611および足604の大きい爪先の球状区域612
の各々に配置された主カウンタ部材といえる。
各カウンタ部材603、602および601には調節パッド61
3、614、615の形のカウンタ調節手段が備えられてい
る。これらの調節パッド613、614、615は例えば参照番
号621で示したフットウェアのシェル621内のベルクロ
(VELCRO、登録商標)ファスナーを用いて着脱自在な状
態で配置されていて、主カウンタ部材601、602、603と
協働・補足し合って主カウンタ部材601、602、603を介
して足からフットウェア621に伝えられる力をより良好
に分配する。各調節パッド613、614、615はブーツを個
々の足の形にピッタリ合わせて、使用者の足に点荷重ま
たは接触荷重を生じさせずに力を滑らかに分配されるよ
うに調節する役目もする。外側カウンタ602のカウンタ
調節手段604は例えば第5の中足骨の後方に延びてい
る。これらの主カウンタ部材601、602、603は使用者の
足からフットウェア621の剛体基部622に力を容易に伝え
ることができる材料で作られている。
この実施例は多くの目的のために有用である。第1
に、主カウンタ部材とカウンタ調節手段とによってフッ
トウェア内部で各使用者の足の最適位置に足を位置決め
し、維持するの使用することができる。第2に、主カウ
ンタ部材とカウンタ調節手段とを使用中に加わる力の使
用者の足の特定区域に対する抵抗源として使用して、主
カウンタ部材に加わる力を最適化することができる。第
3に、主カウンタ部材とカウンタ調節手段とはフットウ
ェアを介してスキー板またはスケートの滑走ブレードに
正確に力を伝える上で極めて重要な使用者の踵の機能に
影響を与えるために用いることができる。
各調節パッド613、614、615はフットウェア内の使用
者の足の望ましい位置に応じて複数の部分に分けること
もできる。
使用時にはフットウェア621の頭部を開き、ソックス
等を着けた使用者の足604を剛体基部622の上で且つ主カ
ウンタ部材601,602、603の内側に配置する。次に、フッ
トウェア621内の最適位置へ足を移動する。その後、足
が最適に動かせ、履き心地が良くなる位置に足を維持す
るのに適当な位置に必要なカウンタ調節手段を挿入す
る。その位置では、第1図に示した足前部/中央部材54
等のその他の機能要素が足および主カウンタ部材と協働
して、足からフットウェア、従ってスキー板または滑走
ブレードへの所望の力を伝達させる。
上記の調節可能なカウンタシステムは標準的なブーツ
シェルのフィット範囲も大きくする。すなわち、ブーツ
シェル620は人口の大きな割合に合った基本装着具にな
るので、ブーツシェルの在庫の少なくすることができ
る。各使用者の足と基本シェルとの間の最終的な適合は
主カウンタ部材601,602、603に調節可能な各調節パッド
613、614、615を適当に取付けて行うことができる。ま
た、主カウンタ部材とカウンタ調節部材とを予め組み合
わせておいて、後で使用者に合わせることもできる。注
文フィットの場合には、主カウンタ部材とカウンタ調節
部材とを単にシェルに入れた状態(使用者が足をいれれ
ばよい状態)にしておけばよい。
第8図、第9図に本発明のさらに別の実施例を示して
いる。この実施例では、参照番号700で示した少なくと
も1つの要素または複数の要素またはその組み合わせか
らなる甲フィット・調節システムを有している。第8図
に示した実施例では5つの要素すなわち、甲要素701、
甲上部外側要素702、甲上部内側要素703、甲底部外側足
首要素704および甲底内側足首要素705から構成されてい
る。
この実施例も多くの目的で有用である。第1に、上記
のベルクロ(VELCRO、登録商標)ファスナーを用いて、
甲要素701、甲上部外側要素702および甲上部内側要素70
3用の各パッドまを甲部材52(第1図)に固定すること
によって甲部材52(第1図)を種々の甲形状に合うよう
に変えることができる。甲底部外側要素704および甲底
部内側要素705の場合も同じである。第2に、甲に力を
加える甲フィット・調節システムの上部および底部内側
および外側要素を分離することによって、甲部材52に対
する脚下部の動きに影響を与えることができる。例え
ば、脚を甲部材52(第1図)の頭部の周りにしっかりと
保持したい場合には、着用者が片足で均衡のとれた位置
を求める時のように使用者が体重を徐々に移して、ほぼ
要素705に近い区域で内側の足首の骨を甲部材52(第1
図)の内側の方へ移動できるようになっている必要があ
る。このような運動は、例えば甲底部外側要素704、甲
上部内側要素702および甲上部外側要素703を作っている
材料よりも耐圧縮性が小さい材料で甲底部内側足首要素
705を作ることが可能になる。
使用時には、第7図のフットウェア621も上記と同様
に頭部を開き、ソックスを着けた使用者の足604を主カ
ウンタ601、602、603の内側で剛体基部622の上に配置す
る。次に、甲部材52とそれに可撓性リンク53を介して連
結されたヨーク部材50(第1図)を軸50を中心として回
転してヨーク部材の中央部分54を足の中央区域と接触さ
せ、甲部材52(第1図)の要素701、702、703、704およ
び705が脚下部の甲区域と接触させる。
着用者が甲部材52(第1図)のフィット状態を変えた
い場合には、要素701、702、703、704および705または
これらの組み合わせを外して形と寸法の異なる要素と交
換すればよい。これらの要素の固定手段は例えば上記ベ
ルクロ(VELCRO、登録商標)ファスナーにすることがで
きる。
第10図、第11図、第12図および第13図は本発明のさら
に別の実施例を示している。この実施例は参照番号800
で示した少なくとも1つの要素または複数の要素または
それらの組み合わせからなる足前部/中央部基準カウン
タシステムを備えている。第11図に示す実施例は3つの
要素すなわち足の中央部の内側、足の中央部の頭部すな
わち甲に各々配置される2つの主基準カウンタ要素801
および802と、足の中央部の外側に配置される二次的な
基準カウンタ要素803とで構成されている。これらの要
素801、802および803は第13図BおよびCではヨーク部
材50(第1図)に固定された状態で示されている。カウ
ンタ要素801、802および803は例えばベルクロ(VELCR
O、登録商標)ファスナーによってヨーク部材50(第1
図)に固定される。
これらのカウンタ要素801、802および803は複数の機
能を有し、その1つは体重を支える際の足構造の基準点
の機能である。主基準カウンタ要素802は、着用者が体
重を等しい割合で両足で支える両足構えになった時に、
要素802に隣接した足の甲の上部の区域が止め具によっ
て要素802に接触するように配置されている。この際、
二次基準カウンタ要素803は要素803に隣接した足の中央
部の外側区域と接触するが、主基準カウンタ要素801に
隣接した足の中央部区域はカウンタ要素801とは接触し
ない。
着用者が片足構えのように片足で平衡のとれた姿勢を
とった時には、主基準カウンタ801は主基準カウンタ801
にほぼ隣接した区域と接触するが、主基準カウンタ802
および二次基準カウンタ803にほぼ隣接した足の区域は
カウンタ802と803にほぼ隣接した足の中央部の区域とは
接触しない。
要素801、802および803の第2の機能は、足のある動
きをかなり減少させる抵抗点の機能にある。カウンタ要
素802は足の中央部の頭部の直接配置されるので、装着
者にある不均衡な力が加わった場合には、着用者の踵の
剛体基部11(第1図)の上昇は実質的に小さくなる。カ
ウンタ要素802および803も着用者にある不均衡な力が加
わった時に起きるような足のロールアウトをかなり小さ
くする。カウンタ要素801は足の中央部の内側区域にほ
ぼ隣接して配置される。ねじり力が着用者によって足に
加わった条件下では、このカウンタ要素801はカウンタ6
03、613および601(第1図)と協働してそのような力を
フットウェアに伝える。
また、カウンタ801、802および803の調節手段が設け
られており、ヨーク部材50(第1図)に固定されるカウ
ンタは例えばベルクロ(VELCRO、登録商標)ファスナー
によって形および寸法の異なるものと交換することがで
きる。
第14図、第15図および第16図は本発明のさらに別の実
施例を示している。この実施例は、参照番号900で示し
た1つの要素または複数の要素またはそれらの組み合わ
せからなる甲部材動的フットシステムを有している。第
16図の実施例は2つの要素すなわち甲部材外側足首空気
袋要素901と甲部材内側足首空気袋要素902とを有してい
る。甲部材外側足首空気袋要素901は第14図に、また、
甲部材内側足首空気袋要素902は第15図に足首に対して
図示してある。第16図は外側甲部材足首要素901と内側
甲部材足首要素902との2つの要素を接続して足に巻い
た状態で示してある。
使用時には、甲部材外側足首要素901が甲部材フイッ
ト・調節装置700に組み込まれ、甲部材外側足首要素901
は甲部材下方外側要素704と組み合わされ、甲部材内側
足首要素902は甲部材下方内側要素705と組み合わされ
る。甲部材動的フイットシステム900は密閉した空気袋
(ブラダー)にすることができる。この空気袋の空気袋
要素901と902はほぼ同じ容積で、空気袋要素901および9
02の累積容積変化の少なくとも50%は一つの空気圧媒体
または油圧媒体が占める。すなわち、1方の要素、例え
ば901に圧縮力を加えると、その内部の媒体は反対側の
要素、この実施例では要素902の方へ移動する。
この実施例も複数の目的で有利である。第1に、1方
の区域から他方の区域への力の伝達に使用できる。空気
袋要素901および902はほぼ同じ容積であるので、内側空
気袋要素901と外側空気袋要素902にほぼ隣接する区域の
脚との間にフイットが得られ、これらの要素をブレース
部材20の内部(第1図)の各甲フイット下方足首要素70
5および704に組み込むことによって、動的フイットシス
テムの空気袋900に含まれた媒体の移動%はそれを取付
けた脚の区域の移動量にほぼ等しいなるので、外側への
相対移動時のフイット状態が維持させる。
この実施例の第2の使用法は運動を減衰(ダンピン
グ)にある。動的フイットシステムの空気袋901および9
03に収容する媒体の性質、例えば粘度を利用してブレー
ス部材(第1図)内で移動する脚の速度を変えることが
できる。
第17図、第18図および第19図は本発明のさらに別の実
施例を示している。この実施例は、参照番号1000で示し
た少なくとも1つの要素または複数の要素またはそれら
の組み合わせからなる脚の中央部の動的フイットシステ
ムを有している。第18図の実施例は3つの要素すなわち
足の中央部の内側空気袋要素1001、足の中央部の上部空
気袋要素1002および外側空気袋要素1003を有している。
第17図は左足を内側から見た図面で、足に関して足の
中央部の内側空気袋要素1001を示している。
第18図は足に対して足の中央部の外側空気袋要素100
3、足の中央部の上部空気袋要素1002および足の中央部
の内側空気袋要素1001を示した斜視図である。
第19図AおよびBは足の背面から前方を見た右足の中
央部の一部分の断面図であり、基準カウンタ装置800
(第11図)の基準カウンタ要素801、802および803との
関係した状態で動的フィットシステムの要素1001、1002
および1003が示してある。また、剛体基部11、外側カウ
ンタ56およびヨーク部材50(第11図)が、足の中央部お
よび要素801、802および803と空気袋要素1001、1002、1
003と関係した状態で示してある。
第19図Aは、左足と右足との間に体重を等しく配分し
た両足構えをした着用者の足の構造に近い右足の断面図
である。第19図Bは体重全体を片足にかけてバランスし
た位置にある片足構えをした着用者の足の構造に近い右
足の断面図である。
使用時には、動的フィットシステムの空気袋1000を密
封し、要素1001の移動容積を要素1002と1003とを組み合
せた移動容積にほぼ等しく、動的フィットシステムの空
気袋1000の累積容積移動量の少なくとも50%は一つの空
気または油圧媒体で占めるようにして、1つの要素、例
えば要素1001に加わる圧縮力によってそれに収容された
媒体を他の要素、この実施例では1002および1003へ移動
させる。
この実施例の動作は下記の通りである。着用者が左足
および右足に等しく体重のかかる両足の構えを取り、右
足をフットウェア内の剛体基部11(第1図)上に乗せ、
フットウェアの止め具を締めると、主基準カウンタ802
は足の中央部の上方部分に接触し、二次基準カウンタ80
3が足の中央部の外側部分に接触する。動的フィットシ
ステムの空気袋1000内に収容された媒体は主として要素
1001内にある。着用者が徐々に体重を右足で均衡をとる
位置に移し始めると、足の構造が再配置を始めて、動的
フィットシステムの要素と、主基準カウンタ801の近く
に隣接した足の中央部の内側部分とがこれらの要素の方
へ移動し始める。この移動中に空気袋要素1001が圧縮さ
れ、媒体は徐々に要素1002および1003の方へ移動する。
第19図Bはその移動の終了時の右足の構造を示してい
る。この時、着用者はその足でバランスした姿勢をとっ
ている。この位置では、要素1001内に収容されていた媒
体はほとんど空気袋要素1002および1003の方へ移動して
おり、従って、動的フィットシステムの要素1002および
1003によって基準カウンタ802および803に力が作用する
ようになり、カウンタ802および803と隣接した足の区域
へ力が加わる。すなわち、足の中央部区域とヨーグ部材
50との間のフイット状態が足の相対移動の間維持され、
動的フィットシステムの空気袋内に収容された媒体は着
用者に作用する外部の力に対抗する運動を減衰させる作
用をする。
この実施例の機能を改良する多くの変更が考えられ
る。例えば、空気袋要素1000内の媒体の性質を変えて空
気袋の機能を変えることができる。また、媒体の流れを
流れの方向および速度を調節する弁装置を介して相いに
接続した複数の空気袋を用いて調節・制御することがで
きる。動的フィットシステム1000の要素を、1つまたは
複数の空気袋内の媒体が足の中央部の1つの面に足の中
央部の別の面とは異なる速度で移動するように配置する
こともできる。
上記実施例をさらに種々変更することができる。例え
ば、第2のねじり棒が加えることができる。そうするこ
とによって、屈曲運動の抵抗の調節を大きくすることが
できる。また、剛体基部11に対して上方ブレース部材22
がある角度に成った後にブーツの第2の突起と係合する
ようにすることもできる。この接触によってある位置で
力を発生させ、上方ブレース部材22の運動が終わるまで
その力がしだいに大きくなるようにすることもできる。
さらに特殊な実施例とその動作 第20図および第21図を参照すると、スポーツ用フット
ウェアフィットおよび支持装置すなわち本発明のフット
ウェア装置が参照番号2000で概念的に図示してある。図
では使用者の右足が靴に差し込まれている。このフット
ウェア装置2000は5つの要素すなわち剛体基部2100と、
複数の外側カウンタ2201、2202、2203、2204および2205
(まとめて参照番号2200で示す)と、踵カウンタ2301、
2302および2303(まとめて参照番号2300で示す)と、参
照番号2400で示す足前部/中央部圧縮部材すなわち足の
前部/中央部ピボット支持部材と、参照番号2500で示す
脚部材とで構成されている。
これらの5つの収容要素は本発明の主目的に関する全
体の効果を生じさせる点で相互に関連し、共同し合って
いる。すなわち、外側カウンタ2200、踵カウンタ2300お
よび足前部/中央部圧縮部材2400のは、剛体基部2100に
対する使用者の足の位置および移動を制御するように互
いに共同して動作するとともに、剛体基部2100と脚部材
2500とは剛体基部2100に対する脚の動きを制御するため
に共同して動作する。使用者の生理学的機能を確保する
上で重要な脚の動きは足に結合されたフットウェア装置
2000のカウンタ構造で制御され、向上する。生理学的機
能が失なわれることはフットウェア装置2000の機能が失
れることを意味する。すなわち、これらの要素は相互に
依存している。
第21図はフットウェア装置2000に差込んだ使用者の右
足2001とフットウェア装置の内側側面との側面図であ
る。
本発明の目的を完全に理解するためには、使用者が両
足構えから片足構えに移行する際に必要な足および脚の
移動に関する知識が必要である。
第22図A〜Dは使用者の右足の4つの図面で、第22図
AおよびBは両足構えの足の内側側面図と平面図であ
る。解剖学的に言えば、足は「中立」位置にある。
第22図CおよびDは片足構えの足の内側側面図と平面
図である。解剖学的に言えば、足は「回内」位置にあ
る。
両足機能と片足機能との間を移動する時に足は回内す
る。足の骨および靭帯の構造によって、足はその構造の
整合性を保持したまま形を変化させることができる。第
22図AおよびBは両足機能時の足を示している。第22図
CおよびDは片足機能時の足を示している。第22図Aお
よびBと第22図CおよびDを比較すると回内中には下記
のことが起こることが分かる: (1) 足首(脛骨−距骨)関節が背屈し、脛骨は内側
に回転し、その内側への回転量は背屈程度に比例する。
(2) 水平方向距離L(踵骨の最も後方の面から第1
中足骨の頭部)の長さが大きくなる(すなわち、L2>L
1)。
(3) 鉛直方向距離H(舟状骨の最も背面から第1中
足骨の頭部)の長さは小さくなる(すなわち、H2<H
1)。
(4) 足の内側弓が剛体基部に対して圧縮されるにつ
れて、第1中足骨の頭部は弓の圧縮程度に比例して遠く
に移動する。
(5) 足の中央部の骨は下方且つ内側へ移動する。
(6) 中足骨の底部は足の中央部の骨と共に内側に移
動し、その結果、中足骨の頭部はそれらの底部に対して
外側で角度を成すようになる(第1中足骨の底部に対す
る基準線R1およびR2)。
(7) 体の重量が支持足の上で前方へ移動するにつれ
て、足の横方向の弓は剛体基部に対して圧縮され、中足
骨の頭部が外側に移動するようになる(4)。
(8) ヒンジ接続された足首の関節での背屈程度
(5)は第22図Cに見られるように大きくなる。
(9) 第22図Cに見られるように、脛骨/腓骨は回内
中で内側へ回転(6)される。
上記に加えて、使用者の重心は使用者の体重を受ける
足の内側面に力が加わるまで外側に移動する。
第22図CおよびDでは、足の構造の移動は踵の背面に
対して末端で起る点に注目されたい。本発明のフットウ
ェア装置では踵の各面に作用する後方、後方−外側およ
び後方−内側カウンタがフットウェアの使用中に起きる
足末端の移動のための「固定点」として設計されてい
る。踵の内側および外側への移動は実質的に禁止されて
いる。
同じ図面を参照すると、第1中足骨の頭部の内側面は
横方向の移動がこの面の外側で起きるようにフットウェ
アの内側の限界を決定する。本発明のフットウェア装置
では第1中足骨の頭部の内側面に作用する内側フットウ
ェアカウンタの側面が本発明の使用時に第1中足骨の頭
部の外側で起きる外側移動の「制御点」の役目をする。
上記の固定点および制御点はいずれも足前部/後部ピ
ボット支持部材が動作中に正確に機能することで可能に
なる。
第23図AおよびBは、両足構えと片足構えをとってい
る使用者の線図である。図示した力は足首/足複合体で
発生するより複雑な力を含んでいおらず、使用者に作用
する力を近似したもので、正確ではないことに注意しな
ければならない。これらの図面の目的は、使用者が片足
で均衡をとっている片足機能で四肢に作用するより複雑
な力の関係を示すことである。第23図Aと第23図Bと比
較すると、使用者の重心はほぼ足の内側面上にかかるま
で、両足構えから片足構えに動くにつれて外側へ移動す
ることが分かる。この地点で、使用者は均衡のとれた回
内の姿勢をとることができ、従って、片足機能の姿勢に
なる。
足首/足複合体の回内は片足バランスのためには必ず
しも必要条件ではないが、片足機能のような片足での均
衡は、回内した足によって向上する。回内中の各種の足
の要素の移動程度は第22図を参照して説明したように個
人によって異なり、足の中立位置での足の形とその弓に
依存する。
カウンタの配置を可能な限り正確に記載するためには
解剖学用語が使用してきた。多くの場合、カウンタの配
置は足の特定の骨構造、例えば「第1中足骨の頭部の内
側面」に関して記載される。そのような記載は骨の表面
とのカウンタの直接接触を意味しないことを理解しなけ
ればならない。むしろ、力は隣接する軟組織を介して骨
構造に向けられる。
また、両足機能と片足機能についての記載は、両足機
能と片足機能との間のいかなる状態も許されることを暗
に意味していることを理解しなければならない。さら
に、片足機能の場合には、片足機能が達成された後で足
に加わる荷重に応じて生じるさらに内側への移動を予想
した足の構造を考える必要がある。
上記の点を考慮して、本発明によるフットウェア装置
2000の主目的はスキー板、スケートの滑走ブレード、そ
の他の器具がフットウェア装置2000の剛体基部2100に接
続される用途に有利なように、使用者の足および脚の生
体機構の移動を許し、制御し且つその機能を向上させる
ことにある。この目的を実現するためのフットウェア装
置は下記のものを備えている: 1.剛体基部2100に対して使用者の踵の後方面、後方−外
側面および後方−内側面を位置決めし、維持する手段 2.回内および回外運動に連動して生じる第1中足骨の頭
部の後方または前方への移動が剛体基部2100の縦方向中
心にほぼ平行な軸線に沿って起きるようにこの軸線上に
使用者の第1の中足骨の頭部の内側/外側位置を位置さ
せ、維持する手段 3.静的および動的な両足構えと片足構えの両方で足およ
び脚の生体機能を許すとともに上記1および2で定義の
位置を実質的に維持する手段 4.上記1、2および3のことを維持した状態で剛体基部
2100に対して起きる足の中央部および後部構造の移動に
一貫性を与えるようにこれらの移動を制御する手段 5.足の各面に加わる力がフットウェア装置2000が目的と
する行動で使用者にとって有利であるように機械的利点
を与える手段 6.運動がほぼ一貫し、剛体基部2100に対する脚部材2500
の位置に対して予想でき、さらに、脚部材2500の脚への
影響が剛体基部2100の足、外側カウンタ2200、踵カウン
タ2300および足前部/中央部ピボット支持部材2400に悪
影響を与えないように剛体基部2100に対する使用者の足
の運動を制御する手段 7.足に加わる力ができる限り直接に遅延なくフットウェ
ア装置2000の剛体基部2100に結合されたスキー板等の器
具に伝達されるようにフットウェア装置2000の剛体基部
2100を足の主要な力の伝達点に接続する手段。
この実施例のフットウェア装置2000はスキー靴として
使用を予定しているので、以下のフットウェア装置2000
はスキー靴として説明する。
スキー靴の構造は剛体材料で作られており、剛体プラ
スチックで作られているのが好ましいが、構造によって
は金属も適している。
両足機能と片足機能での足の運動は足の特定の点を中
心にして起こる。本発明の目的は上記のように予測され
る足および脚の特定の機能を許し、制御し、向上させる
ことにあるので、本発明のフットウェア装置2000は上記
のように予測される特性を備えていなければならない。
上記の目的を達成するには、変形または歪曲がほとんど
しない剛体材料を用い、それと軸線方向運動の許容値の
小さい関節構造とを組み合せ、しかも、足と脚の組の両
方のキーとなる区域および剛体基部に剛体カウンタを剛
体結合する必要がある。本発明の目的はこの剛体カウン
タがフットウェア装置2000の構造に対する足と脚の位置
維持したまま、足と脚からの力をフットウェア装置2000
へできる限り直接且つ遅延なく伝えることができるよう
にすることにある。本発明の他の目的はスキー板によっ
てフットウェア装置に外部から加わる力を使用者の足に
できる限り直接的且つ遅延なく伝えることができるよう
にする点にある。
第21図と第34図とを参照すると、足前部/中央部の回
転支持体2400は剛体基部2100に剛体結合した剛体アーチ
(弓状部材)2410と、甲カウンタ2420と、棒2440とで構
成されている。この棒2440は第34図に参照番号2430で示
したピボット結合を介して甲カウンタ2420に接続され、
ネジ機構を介してアーチ2410に接続されていて、棒2420
を適当な方向へ回動させて剛体基部2100に対して甲カウ
ンタ2420を持ち上げれば、使用者はフットウェア装置20
00に足を入れることができる。足を剛体基部2100上に乗
せた後、棒2440を適切な方向に回転することによって甲
カウンタ2420を下方へ移動させて使用者の足の背面に適
当な下向き且つ後向きに作用する力を加える。両足機能
では使用者の足によって甲カウンタ2420に張力が加わっ
ていなければならない。
フットウェア装置2000は力の伝達点(すなわち、第1
中足骨の頭部の内側面と、踵の後方面と、踵の後方−外
側面と踵の後方−内側面)のみで使用者の足の周縁部に
連続的に結合されていなければならない フットウェア装置2000の周りのカウンタで使用者の足
に連続的に接触していることは、剛体基部2100に対する
足の移動をこれらのカウンタ面のみで強固に抵抗する上
で好ましいだけでなく、フットウェア装置2000の正確な
動作にはこのような限定された接触が必要である。両足
構えから片足構えへの移行を使用者が開始した時に片足
構えをとるのに必要な移動を妨害するように作用する上
記以外の接触が足の周縁部で生じてはならない。片足構
えが干渉や遅れなしに確実に達成されるためには全ての
干渉を排除する必要がある。そうした干渉は使用者に有
害であり、望ましくない。
カウンタ2201、2301、2302および2303の間の区域に別
の構造を配置する場合には、わずかな圧力下でも容易に
変形し得る材料で作り、必要な足の移動を妨害する抵抗
源となってはならない。
他のカウンタすなわち2202、2203、2204および2205は
剛体基部2100の周縁部に配置されているが、これらのカ
ウンタと使用者の足との接触は断続的なものである。こ
れらのカウンタは両足構えまたは片足構えのどちらか一
方で取る足の構造の移動の極端な区域のみで足と係合す
るように足に対して配置されている。
足の背面との間には足の前部/中央部の回動式支持部
材2400の特定の区域で連続的な接触が許されるが、足の
必要な移動を妨害しないように、例えばピボット結合24
30等の手段が設ける必要がある。
脚部材2500はその上部(上方)のみで使用者の脚の内
側および外側の面と連続的に接触する。踝の内側/外側
の運動を妨害したり、干渉することのある脚の下部(下
方)の内側および外側の面の脚部材2500の上部(上方)
との接触が起こらないようにするためには、適当な隙間
を設ける必要がある。両足機能および片足機能の限界内
でのフットウェア装置2000の剛体構造と使用者の踝との
接触を排除することは特に重要である。
脚部材2500の各要素2523、2524と使用者の脚の前方
(腹側)および後方(背側)とが連続的に接触すること
は許可され且つ望ましい。これら接触は、フットウェア
装置2000の動作中に両足機能または片足機能に必要な脚
の屈曲を制限しないように脚部材2500のジャナルに取付
けた抵抗手段2560および2561と、前方行程制御器2570と
が調節されている限り、全く影響がない。
また、使用者のふくら脛の後方−外側および後方−内
側面との接触も許容れ且つ望ましい。ただし、脚表面の
下方の面と接触している脚部材2500が解剖学的に一致す
ると踝の外側/内側移動(これは遅延なくできなければ
ならない)を干渉するのでさけなければならない。
脚部材2523の前方(腹側)要素の形状は重要である。
それは、使用者の脚が両足の構えから片足の構えに移行
する時内側に回転することができ、片足の構えから両足
の構えに移行する時外側に回転することができる形状に
する必要がある。
脚部材2500の後方要素2524の要素も、前方要素と同様
に脚の回転を可能にしなければならないので、重要であ
るが、ふくら脛での脚の背面は軟組織であり、後方要素
2524の表面に合わせることができるので、その形状はそ
れほど臨界的ではない。
足前部/中央部ピボット支持部材2400と脚部材2500と
の間の関係も重要である。これらの要素と組み合わせら
れる足および脚の構造への影響は互いに独立していなけ
ればならない。すなわち、例えば、足前部/中央部ピボ
ット支持部材2400の調節は脚部材2500の動作や脚に対す
る影響に悪効果を及ぼさないように行わなければならな
い。また、足の前部/中央部ピボット支持部材2400と脚
部材2500を相互接続するための手段は圧力下で容易に曲
がる材料および構造でなければならず、例えば、脚部材
2500の運動が足前部/中央部ピボット支持部材2400へ悪
影響を与えてはならない。
本発明の他の目的は、使用者の足のふくら脛に正確な
角度を与えることができるように後方要素2524の角度を
調節可能とし、角度の設定が終わった後は、使用者の脚
の後方への動きを防止するように剛体基部2100に対して
後方要素2524の位置を固定する手段を提供することがあ
る。調節可能な後方ストップ2550が脚部材2500の角度を
調節可能な状態で設けられている。また、後方要素2524
が後部ストップ2550と接触した時に、脚の後方への動き
を確実に防止する剛体面を後方要素2524には設けられて
いる。この機能は本発明の正確な動作のために重要であ
る。
脚部材2500のジャーナルには張力調節手段2560、2561
が備えられている。この張力調節手段2560、2561は脚部
材のジャーナルに一定の抵抗を導入するためにベルヴィ
ル(BELLEVILLE、登録商標)座金またはバネのような機
構を用いている。この張力は脚部材2500がその軸線を中
心に回転するおに抵抗するように作用する。張力調節手
段2560、2561の作用は脚部材2500の動きをその許容回転
範囲全体で常に減衰(ダンピング)することにある。こ
のダンピングの程度は脚部材2500のジャーナルに作用す
るベルヴィル(BELLEVILLE、登録商標)バネに作用する
張力を大きくしたり、小さくしたりすることで調節でき
る。また、使用者がより小さいまたは大きい範囲の張力
調節を望む時には適当な仕様のベルヴィル座金と交換す
ることができる。使用者が比較的自由に回転する脚部材
を望むならば、ベルヴィルバネで張力を最小にするか、
または、それらを脚部材ジャーナルから取り外すことも
できる。
本発明の別の目的は、脚部材2500の前方回転をある程
度運動した後に停止する手段を提供することである。脚
部材2500の前方回転を停止する手段の位置が調節可能で
あることは本発明の別の目的である。本発明のさらに別
の目的は、脚部材2500の前方回転を停止する手段の速度
が調節可能にすることにある。さらにまた別の目的は、
脚部材2500の動きを制御するために備えられる各種の手
段を互いに独立して調節できるようにすることにある。
すなわち、使用者は後方要素2524が使用者の脚の後方運
動を厳密に防止する角度、脚のアーム2521および2522の
ジャールルに加わる抵抗の量、脚部材2500の後方脚部材
2524や後方ストップ2550および2551によって設定される
最初の位置に対する前方回転の程度、前方回転の終点で
脚部材2500の動きを停止する力と時間等を選択すること
とかでき、従って、各使用者の体形への要求に答えるこ
とができる。
上記の目的を達するために、参照番号2570で示した前
方行程制限手段が備えられている。この手段は、脚部材
2500がその軸線を中心に特定の程度回転した後に、張力
調節手段2560、2561によって与えられる一定の抵抗を大
きくし、所定の回転をした後に脚部材2500の回転を停止
させるように作用する。前方行程制限手段2570が始動す
る前の脚部材2500の回転の量は調節可能である。また、
抵抗手段の張力も調節可能であり、従って、前方行程制
限手段2570が始動した後の脚部材2500の動きが停止する
時の速度も調節可能である。使用者が前方行程制限器25
70に備えられているバネの力を大きくまたは小さくした
い場合には張力が小さいまたは大きいバネと交換するこ
とができる。
以上の各要素を用いることによって種々の組み合わせ
が可能になり、脚部材2500の機能を特定の使用者の体形
および生体機構に適合させる無限の数の組み合わせがが
可能になる。すなわち第1に、剛体基部2100に対して脚
部材2500の角度を設定する手段が与えられ、第2に、後
方ストップ2550および2551の前方に脚部材2500を比較的
自由に回転させることができ、引張り抵抗手段2560、25
61によって脚部材2500の回転に一定の抵抗を導入する手
段が与えられ、第3に、脚部材2500の運動が前方行程制
限器2570が始動する位置を調節することによって停止さ
れる前に生じる脚部材2500の前方回転の相対量を調節す
るための手段が与えられ、第4に、前方行程制限器2570
が脚部材2500の動きを停止する力を調節する手段が与え
られる。
本発明は各種構造の相乗効果と相互依存的関係の全体
を完全に理解することが重要であるので、以下、各要素
について詳細に説明する。
剛体基部2100 剛体基部2100は各種要素を結合させる構造で、本発明
の目的である動作の連続性と一貫性を保証するという点
でフットウェア装置2000の重要な要素である。剛体基部
はフットウェア装置2000の他の要素と共同して作用す
る。
外側および後方周縁カウンタ2200および2300 外側および後方周縁カウンタには2つの種類がある。
すなわち連続カウンタおよび断続カウンタである。両方
の種類のカウンタは剛体基部2100に剛体結合された剛体
構造である。カウンタを越えた足の動きが防止されるこ
とが本発明の目的である。
連続カウンタの目的は、両足および片足機構において
足の関係する区域と常に接触することである。
連続周縁カウンタの主な役立つ機能は、使用者の足が
かける力を剛体基部2100に、次に、剛体基部2100に固定
された装置、この実施例ではスキーに有効に伝える点に
ある。使用者がスキーの最大制御を楽しむためには、こ
れらの力ができる限り直接的に且つ遅延なく伝達される
ことが重要である。上記のように、これは本発明の目的
である。スキーによって剛体基部2100にかかる力ができ
る限り直接的に且つ遅延無く使用者の足に伝達され、そ
の結果、適切な筋肉の作用が正確且つ迅速に刺激され、
関節の相対的な位置に影響する補正を行うように作用し
て、使用者の平衡状態を維持することも重要である。
連続周縁カウンタの同様に重要な機能は、足の前部/
中央部ピボット支持部材2400と協働して、剛体基部2100
に対する足の力の伝達の主な区域を位置決定し、その位
置を保持するように作用することである。スキーの特性
はその中心に対して一貫して力がかかることに関する一
貫性があり且つ正確な性能によるものなので、この機能
は極めて有効且つ重要である。使用者の足の位置決定お
よび位置の維持は、本発明の目的である。
従って、そのようなカウンタの構造は剛体材料からな
り、足の各区域に近接するカウンタの表面に使用される
表面処理または被覆は、圧縮による損失を最小にして、
力を容易に伝達するとこができる材料によって実施され
ていなければならない。例えば、足の構造の移動がカウ
ンタと平行に起こらなければならないある実施例では、
カウンタは、そのような運動を容易に可能にし、一方、
同時にカウンタに向かう足の移動を防止することができ
るような材料によって形成されていなければならない。
そのような材料の例としては、特に相対運動を可能にす
るように設計された密集した、薄く閉じたセルの窒素で
充填されフォームが挙げられる。
断続カウンタの目的は、特定の機能の間のだけ、例え
ば、両足または片足機能の間だけ、足の関係する区域に
接触することである。これらのカウンタの運動中の足の
構造から接触を受けるようにされているので、両足また
は片足機能のエンベロープを越えた瞬間的な移動からの
衝撃の「クッション」として作用することができる小さ
い程度の圧縮を可能にするカウンタ面の材料または表面
処理の使用が望ましい。しかしながら、最も重要なの
は、そのような材料を使用しても両足または片足の構え
をとるために必要な足の移動を全く妨害しないことであ
る。
片足機能に要求される足の移動を妨害する全ての要素
からも免れていなければならない断続した内側の中央部
カウンタ2202と連続した内側の前部カウンタ2201との間
および断続した内側の中央部カウンタ2202と断続して内
側の後部カウンタ2203と連続した後方−内側踵カウンタ
2303間に位置する足の内側面の区域は極めて重要であ
る。
片足機能または両足機能に要求される足の移動を妨害
するいかなる要素からも免れていなければならない断続
した外側の後部カウンタ2204と足の外側の末端部との間
に位置する足の外側の区域もまた重要である。
連続カウンタ2201、2301、2302および2303 第24図は、剛体基部2100上に配置された使用者の足20
01と共に示したフットウェア装置2000の平面図であり、
連続した内側の前部カウンタ2201、連続した後方−内側
の斜めの踵カウンタ2303、連続した後方−外側の斜めの
踵カウン2302および連続した後方踵カウンタ2301の位置
を示している。剛体基部2100を除いて、フットウェア装
置2000の他の要素は第24図では図面を分かり易くするた
めに省略されていることに注意しなければならない。
連続した内側の前部カウンタ2201および連続した後方
−外側の斜めの踵カウンタ2303は、両方とも剛体基部21
00の内側面に剛体接続された連続した剛体内側側面カウ
ンタである。連続した後方−外側の斜めの踵カウンタ23
02は、剛体基部2100の後方端部の外側面に装着された連
続した剛体外側カウンタである。連続した後方踵カウン
タ2301は、剛体基部2100の後方に剛体接続された連続し
た剛体後方カウンタである。
連続した内側の前部カウンタ2201は、使用者が両足ま
たは片足の構えをとる時第1中足骨の頭部の内側面のほ
ぼ内側になるように配置される。
使用者が両足から片足の構えに移行を開始すると、第
1中足骨の頭部は剛体基部2100(第22図Bおよび第22図
D)に遠位の端部の方に前進する。使用者が片足から両
足の構えに移行を開始すると、第1中足骨の頭部は、剛
体基部2100の近位の端部の方に後退する。
本発明の目的は、これらの運動が許可され、適合され
ることである。従って、内側前部カウンタ2201は、両足
の構えで第1中足骨の頭部の内側面の内側になるように
配置されている。カウンタはその前方の端部が前方に延
び、それによって、また、片足の構えだ第1の中足骨の
頭部の内側の内側面が与えられる。従って、このカウン
タの延びは、両足および片足機能の間の状態で連続した
接触を提供するように働く。
第25図は、剛体基部2100に配置した使用者の右足2001
と共に図示したフットウェア装置2000の内側立面図であ
り、第1中足骨の頭部の内側面に対して剛体基部に装着
された連続した内側前部カウンタ2201の位置を示すもの
である。足は、両足の構えで図示されている。第1の中
足骨の頭部の内側面のだいたい正確な中心は十字によっ
て示されている。
第26図は、片足の構えの足と共に第1中足骨の頭部の
内側面に対して剛体基部2100に装着された連続した内側
前部カウンタ2201の位置を図示している。第1中足骨の
頭部の内側面のほぼ中心は、十字によって示されてい
る。第25図に図示したように第1の中足骨の頭部の内側
面の位置に比べて起こり、弓の圧縮と共に起きる第1の
中足骨の頭部の相対的な前方移動は極めて重要である。
上記の足の構造の変化の両方がフットウェア装置2000に
よって可能になり、適合されることが本発明の目的であ
る。
第25図および第26図では、図面を分かり易くするため
に、剛体基部2100を除いてフットウェア装置2000の他の
要素は省力されていることに注意しなければならない。
内側前部カウンタ2201は、複数の有用な機能を備え
る。第1に、第1の中足骨のを内側に回転させようとす
る内側に向いた回転力が第1の中足骨の頭部の近い方の
中心にかかる時と起きるような足の内側への移動を防止
するように作用する。
第2に、足が片足機能に要求される回内の程度を越え
て内側に回転することあ制限するように作用する鉛直方
向の抵抗を提供する。第3に、カウンタは、両足の構え
以外の構えで第1の中足骨の内側面によって内側の水平
面にかかる水平方向の荷重に逆らうように働く筋肉に抵
抗を提供するように作用する。スキーヤーが片足の構え
をとる時または片足の構えから両足の構えに移行する
時、フットウェア装置2000との脚の角度の関係は脚によ
って剛体基部2100にかかる力が剛体基部2100に対してか
かる鉛直方向の力に加えて内側カウンタの方に働く水平
方向の力になるように形成される。第23図は、この角度
の関係を図示したものである。内側前部カウンタ2201は
この水平方向の力に抵抗するように働き、同時に、均衡
を設定するために働く筋肉が水平方向にかける反応力に
対抗する抵抗の源を提供する。
内側前部カウンタ2201の第4の極めて重要な機能は、
エッジ機構に制御を実施するために重要な縦方向の軸線
に対して第1中足骨の頭部の裏面の中心の内側の位置を
設定し、維持することである。第1中足骨の頭部の裏面
の中心は、そのような制御の責任がある足の主要な機械
的なんてである。従って、第1中足骨の頭部の裏面の中
心の正確な配置および運動の制御はスキーから最大性能
を得るために決定的なファクタである。
第24図、第25図、第26図および第27図に図示した連続
剛体後方踵カウンタ2301は、使用者の踵の背面の後方で
剛体基部2100に剛体接続されている。後方踵カウンタ23
01の主な役立つ機能は、使用者の足の踵の背面がカウン
タに後方に向かう力をかける時に生じるような踵での足
の後方への動きを防止するように働くことである。
第24図、第25図および第26図に図示した連続した剛体
の後方−内側の斜めの踵カウンタは、使用者の踵の斜め
の後方−内側に面の後方の内側で剛体基部2100に剛体接
続されている。連続した後方−内側の斜めのカウンタ23
03の主な役立つ機能は、踵に遠い方の中心を中心にして
外側に向いた回転力が足にかかる時に生じるような使用
者の踵の内側への移動を防止するように働くことであ
る。
第25図および第27図に図示した連続した剛体の後方−
外側の斜めの踵カウンタ2302は、使用者の踵の骨の斜め
の後方−外側面の後方−外側で剛体基部2100に剛体接続
れている。連続した剛体の後方−外側の斜めの踵カウン
タ2302の主に役立つ機能は遠い方の中心を中心にして内
側に向いた回転力が足にかかる時生じるような使用者の
踵の外側への移動を防止するように働くことである。
後方踵カウンタ2301、後方−外側の斜めの踵カウンタ
2032および後方−内側の斜めの踵カウンタ2303をまとめ
ると、剛体基部2100に対する使用者の踵の位置を設定
し、保持するように働く。この機能は本発明の目的であ
り、これらのカウンタは最大性能を得るための重大なフ
ァクタであるスキーの中心に対して足を位置決定し、そ
の位置を固定することを補助する点で重要である。
断続カウンタ2202、2203、2204および2205 第28図は、片足機能で使用者の足に接触するように第
5中足骨の頭部の外側面の外側で剛体基部2100に剛体接
続されている断続した剛体外側の前部カウンタ2205を図
示している。
第22図Bは、剛体基部2100のない両足の構えの右足の
平面図を図示したものである。第22図Dは、剛体基部21
00のない片足の構えの右足の平面図を図示したものであ
る。基準線R1およびR2は、足の各構造の相対的な移動を
測定するために役立つ。第22図BおよびDでは、十字は
第1中足骨の頭部の内側面の中心を示している。第5中
足骨およびそれらの関係する趾骨を介して第2の中足骨
の頭部で起きる外側の移動に注目することは特に重要で
ある。この外側の移動が許可され、適合されることが本
発明の目的である。
足の前部/後部ピボット支持部材の構造は、断続した
剛体の外側前部カウンタ2205を役割を最小にするもので
あり、その結果として、そのカウンタをフットウェア装
置2000から除去することができ、その悪い影響はない。
しかしながら、外側前部カウンタ2205が剛体基部2100に
装着されている時は、使用者の足が片足の構えにあり、
活動の間にかかる付加的な荷重の全てを含めて使用者の
予想される重量が全てが剛体基部2100にかかる時だけそ
のカウンタが第5中足骨の頭部の外側面と接触するよう
に配置され、従って、連続した内側の前部カウンタ2201
の外側面と断続した外側の前部カウンタ2205との間の幅
が第1中足骨の頭部の内側面と第5中足骨の頭部の外側
面との間の最大間隔に等しいかそれより大きくなるよう
に注意しなければならない。
断続した外側前部カウンタ2205の重要な機能は、片足
の構えの足の前部の外側への移動を防止することであ
る。第5中足骨の頭部の外側面と接触している時、断続
した外側の前部カウンタ2205は足の前部/中央部ピボッ
ト支持部材2400がそれ近い方の中心を中心にする外側に
向いた回転力が使用者の足によってカウンタに対してか
かる時起きるような足の外側への移動を防ぐことを補助
するように作用する。
第28図および第29図は、使用者の踵の骨の外側面の外
側で剛体基部2100に剛体接続された断続した外側後部カ
ウンタ2204を示している。このカウンタは、両足の構え
の時だけ使用者の踵の外側面と完全に接触するように形
成されている。第29図は、使用者の踵の外側面と完全に
接触した剛体外側後部カウンタ2204と共に両足の構えの
使用者の足を図示したものである。断続した剛体内側カ
ウンタ2203は両足の構えではその近位の端部を除いて踵
の内側面と接触していないことが極めて重要である。
第30図は、片足の構えの使用者を足を図示したもので
ある。断続した剛体外側後部カウンタ2204はその近位の
端部を除いて踵の内側面とは接触しておらず、一方、剛
体内側後部カウンタ2203は使用者の踵の内側面と完全に
接触していることが極めて重要である。従って、断続内
側または外側剛体後部カウンタん2203および2204の1つ
だけがいつでも使用者の踵の各面と完全に接触するよう
にされる。また、両足および片足の構えの間の状態で
は、使用者の踵と外側および内側の断続した剛体後部カ
ウンタ2203および2204の両方とは同時に一部分が接触す
るが、2つのカウンタのうちのどちらかと使用者の踵が
完全に接触することはないようにされている。
後部の断続した側面カウンタは、複数の有効な機能を
備える。第1に、断続した外側後部カウンタ2204と断続
した内側後部カウンタ2203はどちらも使用者の足が両足
または片足機能のための必要とされる構造的な形状をと
るために必要とされる運動の限界を決定するように作用
する。
片足の構えから両足の構えへの移行の際、両足機能に
関係する構造が達成されると、足の構造の変化は停止さ
れ、足がこの点をこえて大きく回外することができない
ようにすることが望ましい。この観点から、外側後部の
断続カウンタ2204は、足の前部/中央部ピボット支持部
材2400と協働して、両足機能に関する構造を越えて足の
構造が変化することを防ぐ。断続した外側後部カウンタ
2204は、また足の前部/中央部ピボット支持部材2400と
協働して、使用者が足を外側に動かそうとして、足に力
がかかる時起きるような剛性基部2100に対する足の外側
ふの移動を防止する。
断続した内側後部カウンタ2203は同様に外側後部の断
続カウンタ2204と同様に、足の前部/中央部ピボット支
持部材2400と前部連続カウンタ2201および断続した中央
カウンタ2202と協働して、使用者の足の構造が変化し
て、これらの変化が足を徐々に回内させる方向で起きる
時片足の構えの足の構造に関する制限を越えることを防
ぐように働く。内側後部の断続カウンタ2203は、片足の
構えに必要とされる回内の程度を越えて足が内側に回転
することを防ぐように作用する鉛直方向の抵抗を提供す
る。
片足の構えから両足の構えに移行する時、両足の構え
で剛体基部2100に対してかかる鉛直方向の力に加えて脚
によって内側に作用する力の水平方向の成分がかかるよ
うに使用者の脚と剛体基部2100の間で徐々に角度の関係
が設定される。
従って、足の中央部の断続カウンタ2202と後部の断続
内側カウンタ2203は、片足の構えに関係する足の構造の
内側の移動の限界に配置されることが重要であり、その
結果、それらのカウンタはこれらの限界を越えた瞬間的
ないとを停止させるように作用し、従って、使用者が遅
延なく片足の構えをとることを補助する。
断続した内側後部カウンタ2203は、剛体基部2100に対
して足を内側に移動させようとする力がかかる時に起き
るような使用者の足の内側への移動を防止するように、
連続した前部カウン2201と協働する。
内側後部の断続したカウンタ2303は、また、両足の構
え以外の構えで内側水平平面にかかる水平方向の荷重に
逆らうように機能する筋肉に鉛直方向の抵抗を提供する
ように連続した足の前部カウンタ2201と協働する。スキ
ーヤーが片足の構えから両足の構えに移行しようとする
時、脚とフットウェア装置2000との間の角度の関係は、
脚によって剛体基部2100にかかる力が剛体基部2100に対
してかかる鉛直方向の力に加えて断続した内側後部カウ
ンタ2203にかかる水平歩行の力になるように形成され
る。内側の断続した後部カウンタ2203は、この水平方向
の力に抵抗するように作用すると同時に、使用者に均衡
を設定するうよに作用する筋肉によって水平方向にかか
る反力に対抗するための抵抗源を提供する。
第21図および第30図は、使用者の足の中央部の第1の
楔状骨の内側面のほぼ内側で剛体基部2100に剛体装着さ
れている断続した剛体の内側中央部カウンタ2202を図示
している。この剛体カウンタ要素が剛体基部2100に剛体
接続される手段は、足との接触が第1の楔状骨の内側面
のほぼ内側の区域でのみ行われなければならない点で重
要である。断続した内側中央部カウンタ2202と連続した
前部内側カウンタ2201と内側前部カウンタ2202、断続し
た内側後部カウンタ2203と連続した内側踵カウンタ2303
との間の足の内側面の他の区域での接触は、片足機能を
妨害するので、起こってはならない。
断続した内側中央部カウンタ2202は、2つの有用な機
能を有する。それは、片足機能に関係して、第1の楔状
骨の内側への移動の限界に達した時だけ使用者の第1の
楔状骨の内側面に接触する。従って、片足機能に関係す
る足の構造の内側への移動の限界を決定することを補助
するように働く。
問題とされる足が両足と片足の機能の間にある一時的
な状態では、第1の楔状骨の内側の移動は、使用者の足
によって連続内側前部カウンタ2201および連続外側踵カ
ウンタ2302に対して内側を向いた回転力がかかった時起
きることがある。片足機能に関する足の完全な構造的整
合はまだ達成されていないので、内側に向いた回転力は
使用者の足の中央部の補記を内側に移動させることがあ
る。そのような場合、断続した剛体内側カウンタ2202は
片足機能の限界を越えて内側への移動を防止するように
作用し、同時に、連続内側カウンタ2201が内側に向いた
回転力を剛体基部2100に伝えることを補助するように作
用する。
足前部/中央部ピボット支持部材2400 第20図および第21図は、フットウェア装置2000の他の
要素の対する参照番号2400で概略的に示した足の前部/
中央部圧縮部材または足の前部/中央部ピボット支持部
材を図示している。第32図は、足の前部/中央部ピボッ
ト支持部材2400を図示したフットウェア装置2000の内側
の立面図であり、その支持部材は剛体アーチ2410、甲カ
ウンタ2420、甲カウンタピボット2430およびロッド2440
を備える。使用者の右足2001は、参考のため図示されて
いる。剛体基部2100および踵カウンタ2300を除く本発明
の他の要素は、第32図では、図面を分かり易くするため
に省略されている。
第33図は、剛体アーチ2410、甲カウンタ2420、甲カウ
ンタピボット2430およびロッド2440を備える足の前部/
中央部ピボット支持部材2400を示すフットウェア装置20
00の平面図である。この図面では、踵カウンタ2300、内
側前部カウンタ2201および剛体基部2100を除いて、フッ
トウェア装置2000の他の要素は図面を分かり易くするた
めに省略されている。
第34図は、足の前部/中央部ピボット支持部材2400を
示すフットウェア装置2000の正面立面図である。剛体基
部2100を除いて、他の要素は図面を分かり易くするため
に省略されている。足の前部/中央部ピボット支持部材
2400のアーチ2410と使用者の足との間には、フットウェ
ア装置の正常動作の間これらの2つの要素が接触しない
ようにする隙間があることが注目さぐ。これは、フット
ウェア装置の正確な動作にとって重要な本発明の目的で
ある。
この実施例では、足前部/中央部ピボット支持部材24
00は参照番号2430で概略的に示したピボット手段によっ
てロッド2440に回転自在に接続された甲カウンタ2420を
備える。ピボット装着2431および2432は、甲カウンタ24
20に接続されている。コネクタリンク2434は、ロッド24
40のほぼ同じ直径の案内孔を備える。コネクタリンク24
34の底部からより直径の大きい孔が形成されており、そ
れによって、ロッド2440の下端部の座を形成することが
できる。ロッド2440のねじ溝を形成した端部は、孔を介
してコネクタリンク2434の下端部に挿入され、従って、
ロッド2440の他の部分より直径が大きいロッド2440の下
端部はそれ自体コネクタリンク2434のちょんけいの大き
い孔の面上に止まる。ロッド2440の頭部から下方にロッ
クナット2435のねじ溝が形成されており、従って、ロッ
クナットはコネクタリンク2434の頭部と接触し、それを
締めると、ロッド2400の直径の大きい方の端部がコネク
タリンク2435の座の上に来て、その結果、ロッド2440を
コネクタリンク2434にロックし、固定する。ピボット装
着2431、コネクタリンク2434およびピボット2432には、
孔を介してピボット軸ピン2433が挿入されて、甲カウン
タ2420は水平軸線を中心にロッド2440に接続され、その
ロッドに対して回転自在である。
第35図は、ピボット2430、ロッド2440およびロッドを
甲カウンタ2420に接続するために関係する要素の拡大図
である。
組立を容易にするために、ロッド2440にはねじ溝が形
成され、アーチ2410のねじ溝をつけた甲に挿入され、従
って、ハンドル装置2441によってロッド2440を回転させ
ることによって甲カウンタ2420を剛体基部2100に対して
上昇させたり、下降させたりすることができる。正確な
調節が実施されると、ロックナット2442を締めて、ロッ
ド2440をアーチ2410に堅く固定し、その位置を一定にす
る。
ロットナット2435も同様に引っ張られて、ロッド2440
のコネクタリンク2434に対する位置を固定し、それに剛
体接続する。ピボット軸ピン2434はピボット装着2431、
コネクタリンク2434およびピボット装着2432に適した小
さい許容差を備えていなければならず、従って、ピボッ
ト軸ピン2433を中心に自由な回転を可能にしながら、甲
カウンタ2424にほぼ剛体接続される。
甲カウンタ2420の高さを調節する準備として、ロック
ナット2435をゆるめて、ロッド2440の下方端部をコネク
タリンク2434内に回転させなければならない。次に、ロ
ッド2440を回転させて、力を下方および後方に向け、甲
カウンタ2420を回転させずに使用者の足の背面によりか
からせることができる。ロックナッド2435および2442を
最終的に引っ張る前に、甲カウンタ2420を調節して、甲
カウンタの表面が使用者の足の背面の各区域と正確に整
列するようにしなければならない。
次に、ロックナット2435および2442を引っ張り、ロッ
ト2440のアーチ2410およびコネクタリンク2434への接続
を剛性にすることができる。この時、剛体アーチ2410と
甲カウンタ2420の間の可能な関節式連結だけが、ピボッ
ト軸2433を中心にする。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400の様々な要素
の構成のために使用される材料は、足および脚の特定の
機能を可能にし、適合させ、制御し、高めることである
本発明の目的が達成されるために予測でき、一貫した性
能を保証する頑丈且つ堅牢な性質を備えていなければな
らない。使用者の脚の背面と相互作用する甲カウンタ24
20の側面を被覆するために使用される材料および/また
は表面処理は、例えば、堅い密集した発泡体であり、そ
れによってある程度の圧縮が可能であり、しかしほぼ10
0%回復する性質に適合する。上記の特性を備えるなら
ば、他の材料または方法も適している。足2001と甲カウ
ンタ2420とのあいだには僅かに相対運動があるので、足
の背面に接触する材料の表面は低摩擦という性質を備え
ていなければならない。
ある要素の配置および動作もまた本発明の正確な機能
のために重要である。例えば、使用者の縦足弓の頂部
は、ほぼ距舟状骨関節の区域に配置されている。使用者
が両足の構えから片足の構えに移る時またはその逆の時
必要なように、第1中足骨の頭部が剛体基部2100上を前
進するか後退する時、甲カウンタ2420はその横方向の軸
線上でこの運動と連結して回転しなければならず、その
結果、その前方端部は第1中足骨の頭部の上昇および後
退と共に上記剛体基部2100上で上昇したり、後退したり
する。同様に、甲カウンタ2420の後方端部は弓の減圧ま
たは圧縮によって上昇したり、降下したりしなければな
らない。甲カウンタ2420が足の弓の力学的性質に適合し
ない時、片足または両足の構えへの移行を防止しなけれ
ばならない。従って、本発明の目的は、甲カウンタ2420
によって、上記の足の構造の変化がほとんど干渉または
遅延なく起きることを可能にすることである。
足の構造の上記の移動の中心の軸線は基部と第1中足
骨の頭部との間の平均距離ではなく、むしろ、第1中足
骨の頭部と距舟状骨の関節との間のほぼ平均距離なの
で、甲ステップ2420上に装着されたピボット2430は第1
の中足骨の基部により近接するように配置されなければ
ならず、従って、ピボットはその矢状平面運動をできる
限り近接して追跡する。このようにカウンタ2420のピボ
ット2430の正確な配置は、本発明の正確な動作に重要で
ある。
現在までの実験は、ピボット2430が第5中足骨の頭部
から距舟状骨の関節までの距離の後端部の方に僅かに偏
向するように配置されるのが望ましい。それは、このよ
うにして足の前部/中央部ピボット支持部材2400によっ
て足の背面にかかる力を偏向させることによって、第1
中足骨の頭部を剛体基部2100と常に接触させ、使用者の
踵の後面を連続した後方踵カウンタ2301と常に接触させ
る点に関して最も好ましい配置が与えられるようである
からである。しかしながら、その他の配置が禁止される
わけではなく、本発明の目的を考慮した実験の結果、上
記のものより優れた構成が得られることがある。
第1中足骨の基部の内側の移動は、フットウェア装置
2000が適合しなければならない足の中央部の区域での構
造の移動のもう1つの特徴である。第22図Dは、その底
部でだけ起きる第1の中足骨の下方−内側の移動を図示
したものである。この下方−内側移動を本発明によって
適合させる複数の別の方法がある。
それが、使用者の足が徐々に片足機能の方に回内する
時の体重を支える状態であることを知ることが重要であ
る。回内は、足の中央部の下側−内側の移動を起こす。
従って、その傾向は、甲カウンタ2420によって足の中央
部の背面のかかる力を回内の間、特に、第1中足骨の底
部の区域で小さくすることである。それは、この区域は
また甲カウンタ2420とは別に下方−内側に移動するから
である。甲カウンタ2420は、同時に、前進する第1中足
骨の頭部によってピボット2430のその軸線を中心に上方
に持ち上げられる。
また、足の背面の腱、特に脛骨の前方筋肉の腱に注意
しなければならない。この腱は、脛骨の前方−外側面に
沿ってその下端部にあり、第1楔状骨の上方−内側面に
突出している。従って、甲カウンタ2420がこの腱または
脚の下方の前面に放射状に広がる他のより小さい腱に対
向してぶつかることがないように注意しなければならな
い。そのようなぶつかりから保護するために、甲カウン
タ2420はその後端部が適切な形状に形成されており、被
覆材料は接触することがある腱に保護を提供するために
使用されていることが重要である。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400は、足の背面
上の甲カウンタ2420の作用に関して複数の有効な機能を
有する。これらの機能を説明する前に、足の形状および
機能の基本的な理解が必要である。
第1中足骨の底部は、特定の平面で足の中央部の構造
と連結するその能力が両足および片足機能に関して足の
構造を大きくする決定する鍵となる要素である。第1中
足骨の背面は、足の前部のほぼ縦方向の筋の中心を決定
し、その足の前部を外側および内側半分に区別する。第
1中足骨の、特にその足の中央部との関節での移動の制
御は、本発明の重要な目的である。
第23図を参照した記載によって、本発明が可能にし、
適合させる足および脚の運動および移動を記載する。足
の前部/中央部ピボット支持部材2400、特に甲カウンタ
2420によって、これらの移動が第1中足骨および足の中
央部の背面にかける後方におよび下方に作用する力に関
して、同時にその影響を保持したまま起きることを可能
にしなければならない。
両足および片足の機能は使用者が生理学的状態に達す
るために剛体基部2100上の足の裏面のキーポイント、す
なわち、踵、第1中足骨の頭部および第5中足骨の頭部
に力をかけることを必要とする体重を支える状態であ
る。趾骨(爪先)は、また、剛体基部2100に下方の力を
かける役割を果たす。特に、足の前部/中央部ピボット
支持部材2400は、2つの機能状態の限界を決定するよう
に足の運動を制御することによって使用者が片足または
両足の機能を達成することを助けるように作用しなけれ
ばならない。
これらの2つの状態に関係する構成に対する足の姿勢
を制限することによって、足は、スキーの制御機構に有
害な構成を採ることを防止する。同時、足の運動および
位置の制御によって、両足および片足機能の間の移行に
関する一連のイベントは反復性にあることを確実にす
る。パターンの反復は、新しい技術が学習される方法で
ある。頻繁に反復される動きのパターンは、使用者の神
経系によって順応されるのが科学的に示されている。一
貫した動きを補助する本発明は、使用者に有利な機能を
与える。
両足または片足機能の生理学は、使用者の製品であ
り、使用者によるものなので、本発明は、それらを直接
製造するものではない。本発明は、これらの機能を適合
させ、それらの機能を可能にし、基本的な状態に達する
とそれらの生体機能を向上させる要素を提供するように
作用する。従って、本発明の機能および目的は、その適
合、使用者生体機能の向上および支持に関するものであ
る。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400は、主に、第
1に使用者の踵の後面を後方踵カウンタ2301の前面とし
っかりと接触するように配置し、その位置を常に保持す
るために使用される。従って、踵カウンタ2300、特に、
後方踵カウンタ2301は、協働し、その正確な動作のため
足の前部/中央部ピボット支持部材2400が依存している
鍵となる要素である。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400の第2の有効
な機能は、その足の移動および動きの制御に関する。両
足状態の使用者の足に調節すると、足の前部/中央部ピ
ボット支持部材2400は主にその両方が体重を支える状態
である両足および片足機能の限界の間の足の構造を含
む。従って、足の前部/中央部ピボット支持部材が正確
に調整されると、足を剛体基部2100から離れて、上方に
動かそうとする使用者に働く力は防止される。この場
合、足は、ほとんど両足または片足の構えのどちらかの
状態をとるだけである。このように足を束縛すること
は、本発明の目的である。
そのような束縛は、両足機能に関係する筋組織の関係
がまた保持されているので、望ましいとみなされる。従
って、足の前部/中央部ピボット支持部材2400によって
制御されている足の動きは、動きに関して、足がこの観
点で比較的制御されておらず、または、制限されていな
い時より広く予測できるので、使用者は1つのスキーに
その体重を移動する時片足機能状態をより容易にとるこ
とができる。これは、特に、足が両足または「中立」位
置から回外位置に移ることができる時真実である。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400の第3の重要
な用法は、それが足のある動きに対する抵抗源を提供す
ることである。この文脈では、抵抗は、様々なカウンタ
に特定の力をかける筋肉と本発明の剛体基部2100に物理
的利点を提供するように作用する。
例えば、第1中足骨の頭部の裏面で剛体基部2100に下
方の力をかけるように作用する筋肉系は、生成した反力
に抵抗するように作用する点で功カウンタ2420から物理
的利点を得る。この力は、足の中央部の背面を上方に移
動させようとする。足の前部/中央部圧縮部材2400の甲
カウンタ2420は、軸ピン2433で剛体基部2100に対する位
置に固定される。従って、それは、反力に対向するよう
に作用する。その結果、第1中足骨の頭部により大きな
力がかかる。本発明は、生理学的機能を支持するという
点でも使用者物理的な利点を提供する。これは、使用者
に取って好都合であり、従って、本発明の目的である。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400の第4の重要
な機能は、その縦方向の面を使用者の甲の縦方向の面に
自動的に適合させることができる能力にある。
甲カウンタ2420のピボット2430は、この点に関して複
数の利点を示す。第1に、ロッド2430が足の前部/中央
部ピボット支持部材2400を使用者の足の前部/中央部の
背面に接触させるように調節される時足の前部/中央部
ピボット支持部材2400がそれ自体使用者の足の前部/中
央部の背面の縦歩行の面と整列することができることで
ある。ピボット2430は、甲カウンタ2420がほぼその横方
向の軸線を中心に回転することができ、従って、各使用
者の個々の足の縦方向の筋の角度に合わせることができ
るように作用する。
本発明の正確な動作には、足の前部/中央部ピボット
支持部材2400の初期調節は、下方および後方に作用する
力が第1中足骨の頭部の裏面を剛体基部2100に常に接触
させ、使用者の踵の後面を後方踵カウンタ2301と常に接
触させるように働くように行われることが重要である。
第2に、ピボット2430は甲カウンタ2420が両足および
片足の構えの間の移行中に足の内側弓の状態の変化に応
じて甲カウンタ2420が前/後面で傾くことができるよう
にする。これらの移行の間、特に、足の内側弓は圧縮
し、第1中足骨は片足機能への移行中に剛体基部2100の
前端部の方に前進する。両足機能への移行中には、足の
弓は圧縮から解放され、第1の中足骨の頭部は剛体基部
2100の後端部の方に後退する。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400の第5の機能
は、使用者の足がかける力を剛体基部2100に伝達するよ
うに周辺カウンタ部材と協働する点である。そのような
協働は、スキーに伝達されるための足からかかる力の有
効性を高める。この種の協働は、本発明の目的である。
例として、1実施例では、甲カウンタ2420は、異なる
平面で働く多数の板を備える。これらの板の1つは、第
1の中足骨の特にその頭部の上方−外側面に下方−内側
に作用する力をかけるように働く。このようにしてかか
る力は、第1中足骨の頭部の内側面と連続した内側の前
部カウンタ2201の外側面との接触を維持するように作用
する。甲カウンタ2420の上方−外側面は、また、2つの
基準カウンタ間の中心を中心にした足がかける外側に向
かう回転力を伝達するように、連続した後方−内側踵カ
ウンタ2303と協働する。
甲カウンタ2420は、大まかに定義した足の背面の特定
の区域に対するカウンタとして作用する多数の板を備え
る。甲カウンタ2420は、4枚の板からなる。これらの板
のうち3つの板は、足の背面の特定の区域に力をかけ、
一方、4枚目の板はそれが組み合わされた足の区域の移
動を防止する力をかけることなく、上方の移動に対して
抑制力を提供する。
足の前部/中央部圧縮部材2400のもう1つの有効な機
能は、両足および片足機能への移行中起きるような中足
骨の中央部および近位の面の下方−内側および上方−外
側の移動の間に足の背面にかかる力を保持するようにこ
れらの力を作用させるカウンタとして働く板を備える手
段にある。この実施例を詳細に記載する前の準備とし
て、甲カウンタ2420を備える板の特定の機能について説
明する。
第36図は、参照番号2420に概略的に示した甲カウンタ
の平面図であり、背面の第1中足骨/背面の足の中央部
カウンタ2421、上方−外側第1中足骨カウンタ2422、上
方−外側中央部カウンタ2423および第2の貫通第5中足
骨甲拘束2424を備える。これらの板を使用者の足2001の
各区域に間欠させるために、それらの板を輪郭によって
のみ示した。剛体基部2100、踵カウンタ2300および連続
した内側前部カウンタ2201を除いて、本発明の他の要素
は、図面を分かり易くするために省略した。
第37図は、使用者の足2001に対する板2421、2422、24
23および2423の関係を図示した正面立面図である。剛体
アーチ2410および剛体基部2100もまた図示した。フット
ウェア装置2000の他の要素は、図面を分かり易くするた
めに省略した。
第38図は、通常剛体基部2100に装着される連続した内
側前部カウンタ2201の代えて、連続した内側前部カウン
タ2425を加えた第36図と同様な本発明の平面図である。
断続した内側中央部カウンタ2420は、2つの剛体アーム
を介して甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421に剛体接
続されている。この例では、通常剛体基部2100に装着さ
れる連続した内側中央部カウンタ2202に代えて、連続し
た内側中央部カウンタ2426が使用される。甲カウンタ24
20に装着する場合、カウンタ2201および2201の代わりに
各々カウンタ2425および2426を装着することのどちらか
1つまたは両方が行われてもよい。
甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421 第39図は、足の前部/中央部圧縮部材2400を図示した
本発明の別の実施例の平面図であり、甲カウンタ2420は
甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421だけによって構成
されている。剛体基部2100、剛体アーチ2410、ピボット
2430、連続した内側前部カウンタ2201および踵カウンタ
2300もまた甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421との関
係が理解されるように図示されている。本発明の他の要
素は、図面を分かり易くするために省略した。
カウンタ2420が包囲する区域は、第1中足骨の背面、
第2中足骨の底部の背面、第1および第2楔状骨の背面
および舟状骨の背面を含む。これらの区域にかける力
は、ほとんど均等に配分されるように注意しなければな
らない。特に、第1楔状骨の上方−内側面上に配置する
前方脛骨筋腱に甲カウンタ2420の表面が衝突して、悪影
響を与えることがないように、その腱を適合させること
に特に注意を払わなければならない。
第39図でめ、使用者の足の構造は、ほぼ両足機能の構
造である。甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421は、ピ
ボット2430を介してロッド2440に回転自在に接続されて
いる。ロッド2440は、ねじ溝のある孔を介して剛体アー
チ2410に接続されており、従って、ロッド2440は甲カウ
ンタ2420を下方に調節するように回転させて、その結
果、使用者の足の甲と接触させ、それにより、第1中足
骨の頭部の裏面が剛体基部2100と常に接触を維持し、使
用者の踵の後面が後方踵カウンタ2301の前面と常に接触
を維持するように第1中足骨の背面と足の中央部背面に
ほぼ均等にかかる下方および後方に作用する力を働かせ
ることができる。他の点では、足前部/中央部ピボット
支持部材2400の動作は、上記の記載したものとほぼ同じ
である。
第40図は、第39図に図示した同じ要素を示す本発明の
内側立面図である。その横方向の面が剛体基部2100にほ
ぼ平行ある甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421のカウ
ンタ面が注目される。また、甲カウンタ2420のピボット
2430を中心にした回転軸線が注目される。
上記のように、第1中足骨の甲の近い方の面および足
の中央部の甲は、足が回内位置から戻る時両足機能を越
えて進むことと回外位置に進むことをほとんど防止する
ことができる移動のキーポイントを示す。踵カウンタ23
01と協働してこの区域に下方および後方に作用する力を
かけることによって、そのような出来事をほとんど防止
する。さらに、本発明の目的である両足機能から片足機
能への移行は、ピボット2430の作用によって抑止がなく
起きることができる。そのピボットの機能は、酢でに説
明した。また、そのピボット2430の作用によって、第1
中足骨の頭部の裏む面は、剛体基部2100と常に接触して
維持され、使用者の踵の後面は後方踵カウンタ2301の前
面と常に接触して維持される。実際、足の前部圧縮部材
2400の主な目的の1つは1つのカウンタ面によって得ら
れる。
このように足の移動を制御することは、使用者にとっ
て有利であると考えられ、本発明の目的の1つである。
従って、重要な機能および使用法が本発明によって提供
され、甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421からだけ構
成された甲カウンタ2420によって、許容できるレベルの
性能が得られる。
剛体基部2100に確実に外側に向いた側方の力を伝達す
るために、剛体基部2100には断続した外側前部カウンタ
2100が備えられており、それによって、この配置の用途
のために既に記載した指示が守られる。
ピボット2430だけ回転自在な甲カウンタ2420によって
本発明の正確な機能を確実にするために、使用者の足に
対する構造および配列に関する重要な詳細な点が注目さ
れる。
使用者の足の構造がほぼ片足機能に近いことを除い
て、第41図は、第40図の内側立面図と同様である。第40
図に比較すると、第41図では、アーチの輪郭が圧縮され
ており、一方、第1中足骨の頭部およびその接続された
趾骨は剛体基部2100の遠いほねうの端部の方に前進す
る。
また、甲第1中足骨−甲中央部カウンタ2421はピボッ
ト2430が提供するそのほぼ横方向の軸線を中心に徐々に
回転し、その結果、剛体基部に対してその前端部が上昇
し、後端部が下降したことが注目される。これらの変化
は、第1中足骨の頭部の前進と共に起こり、その結果、
甲第1中足骨−甲中央部カウンタ2421は両足の構えから
片足の構えの移行する間第1の中足骨の背面と足の中央
部の背面にほぼ等しく配分された下方および後方に作用
する力をかける。逆の移行の場合も同様なことが起き
る。
第42図は、第39図と同様な本発明の平面図であるが、
但し、使用者の足は第39図では両足の位置にあるが、こ
の図面では剛体基部2100上に配置された片足の構えが図
示されている。この図面では第1の中足骨の底部は、ア
ーチの圧縮に共に内側に移動れれていることが注目され
る。実際、運動は下方−内側であるが、平面図では内側
の運動だけが明らかである。この下方−内側移動は、第
1中足骨のほぼ頭部に位置する中心を中心にして回転自
在に行われる。甲第1中足骨/甲中央部カウンタ241に
備えられており、従って、カウンタの内側面上のその近
位の端部にこの内側移動を可能にするための十分な幅が
備えられている。この点で、カウンタの幅は移動を予測
し、接触させ、使用者の第1の中足骨および足の中央部
の背面に下方および後方に作用する力をかける。
第43図は、前部/中央部圧縮部材2400の実施例を備え
る本発明の別の実施例の平面図であり、ピボット2430の
回転装置は省略されている。さらに、甲第1中足骨/甲
中央部カウンタ2421は省略され、第1および第2中足骨
と底部と第1および第2の楔状骨の接合点にほぼ中心が
ある区域内で足の甲と接触するように変更される。連続
した内側前部カウンタ2201と踵カウンタ2300を除いて、
本発明の他の要素は図面を分かり易くするために省略さ
れている。また、甲第1中足骨及/甲中央部カウンタ24
21によって足の甲に与えられる接触は、力がほぼ均等に
分配ら、脛骨前方筋肉の腱は悪影響を受けないことを確
実にする種類のものであることが強調されている。
第44図Aは第43図はと同様な甲カウンタ2420の実施例
を示す内側立面図である。剛体基部2100、連続した前部
カウンタ2201および踵カウンタ2301を除いて、本発明の
別の要素は図面を分かり易くするために省略されてい
る。
足にあたるカウンタ表面の面2452が鋭角を形成するよ
うに作用するエッジを排除するように適切に形成されて
いることに注目しなければならない。その形状は、各使
用者の甲の角度の変化にある適度の適合性を与えるもの
である。
本出願では使用者の足に接触するカウンタ表面を被覆
するためにある程度の圧縮が可能であり、適合性がある
が、ほぼ100%の回復性がある堅牢で柔軟性のあるフォ
ーム等の適切な材料をを使用することが重要である。実
験の結果、適した材料は硬い「ゲル」のように収縮し、
ある圧力下で一定の抵抗で屈曲するものであることは分
かった。
ピボット2430は除去されたが、同時に甲カウンタ2421
を回転させることなく、ロッド2440のねじ溝を形成した
部分が剛体アーチ2410のねじ溝を形成した孔内で回転す
ることができる手段を備える。第44図Bは、ピボットの
変更を図示しており、その例では、ピボット装着2431お
よび2432とピボット軸ピンは除去されている。甲カウン
タコネクタリンク2450は、甲カウンタコネクタリンク24
50に挿入されたロッド2440と配置されたロックナット24
51で直接甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421に装着さ
れ、ピボット2430およびロッド2440について上記の記載
のように調節され、その結果、足の前部/中央部圧縮部
材2400によって足の甲のかかる下方および後方にかかる
力は、甲第1中足骨/甲中央部カウンタが使用者の足上
に定説に位置決定されると剛体基部に対して甲第1中足
骨/甲中央部カウンタ2421を回転させることなく調節で
きる。使用者の足の甲の必要とされる力が得られると、
ロックナット2451および2442を固定して、甲カウンタ24
21が剛体アーチ2410に剛体接続される。
上記の簡略化した甲第1中足骨/甲中央部カウンタ
は、本発明の製品を最も低いコストで製造することを目
的とずくものである。そのようにして、足の構造を両足
機能中且つ回内位置から回復する時その両足機能の限界
内で包囲することである本発明の1つの目的を完全に達
成する。これは、それ自体有効であり、使用者にとって
有利な望ましい機能である。そのような用途は上級のス
キーヤーにはあまり適していないと考えられるが、実験
の結果、足がかける力や足にかかる力がより小さい初級
のスキーヤーには極めて適していること分かった。
甲カウンタ2421に正方形というよりむしろ円形の形態
を使用することは、それが指示された区域の中心に位置
する限り可能である。そのような形態の使用は、使用者
の足に対する甲カウンタコネクタリンク2450の位置を調
節する必要がなく、ロッド2440は甲カウンタコネクタリ
ンク2450内で自由に回転できるので、そのような形態の
使用は好ましい。
上方−外側第1中足骨カウンタ2422 第36図および第38図は、第1の中足骨の上方−外側面
の外側に位置する上方−外側第1中足骨カウンタ2422の
前部/中央部ピボット指示部材2400を図示したフットウ
ェア装置2000の平面図である。第37図は、使用者の足20
01に対する上方−外側第1中足骨カウンタ2422の位置を
示す正面立面図である。
上方−外側第1中足骨カウンタ2422は、第1中足骨の
上方外側面、特に第2中足骨の頭部に対して近いその遠
い方の面にほとんど下方−内側の力をかけるように作用
する。このようにしてかかる力は、第1中足骨の頭部の
外側への移動をほぼ禁止する。例えば、第1中足骨の頭
部を移動させようとする力がフットウェア装置2000にか
かる時、または、外側に回転する力が第1の中足骨の頭
部にそれに近い中心を中心してにしてかかり、その力が
連続した後方−内側の斜めの踵カウンタ2303によって与
えられる抵抗と共に第1中足骨の頭部を回転させる時、
そのような移動は生じる。そのような移動は、上方−側
方第1中足骨カウンタ2422の作用によってほぼ防がれて
いる。
本発明の1つの目的であり、上方−外側第1中足骨カ
ウンタ2422の有効な機能は第1中足骨の頭部の外側への
移動を防ぐことであるが、本発明の目的は、また、第1
の中足骨の頭部が片足および両足機能の間の移行中に前
進したり後退したりすることができるようにすることで
ある。従って、両方の目的に合うことを確実にするよう
に、甲カウンタ2420のカウンタが備える板の形成および
位置の調節に大きな注意を払わなければならない。この
点では、連続した内側前部カウンタ2201および上方−外
側第1中足骨2422に使用するコーティングまたは処理
は、第1中足骨の必要な縦方向の運動に抵抗しない表面
材料を有し、そのうような性質を備えていなければなら
ない。
上方−外側第1中足骨カウンタ2422の別の目的および
有用な機能は、剛体基部2100が正確に配列され、スキー
面に固定されると、第1の中足骨の頭部の中心とスキー
の縦方向の中心との間に平行な関係を維持するように連
続した内側前部カウンタ2201と協働することである。そ
のような使用者の第1中足骨の整列の維持は、本発明の
目的である。これは、スキーを制御する鍵となる要素で
ある第1中足骨の頭部がスキーの中心と縦方向の軸線を
参照して動くようにするために極めて有効な機能であ
る。上記のように調整された動きは、スキーの力の伝達
が予測できるように起こり、そのような力ができる限り
直接的に且つ遅延なく伝達されることを確実にするとい
う点で、スキーの力の伝達に正の作用を有し、その両方
の作用は本発明の目的である。
中央部上方−外側カウンタ2423 第36図および第38図は足の中央部の上方−外側面上に
配置された上方−外側中央部カウンタ2423を図示したフ
ットウェア装置2000の平面図である。第37図は使用者の
足2001に関する上方−外側中央部カウンタ2423の配置を
示す正面側面図である。
上方−外側中央部カウンタ2423は、甲第1中足骨/甲
中央部カウンタ2421と協働して、足の中央部の上方−外
側面にほぼ均等に下方におよび後方に力をかけるよにう
作用する。また、足の外側への移動を防ぐように作用す
るために下方−内側の力をかける。上方−外側中央部カ
ウンタ243の作用は、甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2
421の作用を補完する。それは、主に、両足機能の外側
限界を決定し、足を剛体基部2100との接触から分離しよ
うとする力の影響下に足がある時に起きるような足の上
方−外側への移動を防ぐように作用する。
第2〜5中足骨の甲の拘束2424 第36図および第38図は、使用者の足の第2〜5中足骨
の背面上にい配置された第2〜5中足骨の甲の拘束242
を示すフットウェア装置2000の平面図である。第37図
は、使用者の足2001に対する第2〜5中足骨の拘束2424
の位置を示す正面立面図である。
第2〜5中足骨の拘束2424の有効な機能は、中足骨が
剛体基部2100から離れて持ち上がろうとする時起きるよ
うな上方への動きから第1の中足骨の外側の中足骨を抑
止するように作用することである。第2〜5中足骨は両
足から片足の構えに移動する時に頭部が外側に移動する
ので、第2〜5中足骨拘束2424はフットウェア装置2000
の正常な動作では下方に作用する力をかけない。それ
は、そのような力は、必要とされる外側への移動を抑止
するように働くものだからである。
連続した内側前部カウンタ2425 第45図は、通常は剛体基部2100に剛体接続されている
連続した内側前部カウンタ2201の代わりに甲カウンタ24
20に剛体接続された連続した内側前部カウンタ2425を使
用した本発明の内側立面図である。それが装着された要
素以外の要素、その他の全ての面は、本出願で、連続し
た内側前部カウンタ2201について記載したものと同様で
ある。
断続した内側中央部カウンタ2202 第46図は、通常は剛体基部2100に剛体接続されている
断続した内側中央部カウンタ2202の代わりに甲カウンタ
2420に剛体アームによって剛体接続された断続した内側
中央部カウンタ2426を使用した本発明の内側立面図であ
る。それが装着された要素以外の要素、その他の全ての
面は、本出願で、連続した内側前部カウンタ2202につい
て記載したものと同様である。
カウンタ装置の相互関係および相互依存性の要約 フットウェア装置2000の要素、特に、足のカウンタ要
素の相互依存性と協働性の重要さは、強調しすぎるとい
うことがない。フットウェア装置2000の正確な機能は、
特に使用者の生理学的機能の適合および維持に関して、
フットウェア装置2000の要素の正確な位置決定および協
働による。
足の種々のカウンタ要素の機能を定義するために、そ
れらの機能に関する種々の要素に名称を割り当てる。使
用者の踵は、足の「固定点」と呼ばれ、一方、第1の中
足骨の頭部の内側面は足の「制御点」と呼ばれる。
固定点および制御点に対する足および足の構造の移動
は、足の中央部、踝、使用者の第5中足骨の頭部の外側
面の区域で起きるので、それらは、「関節点」と呼ばれ
る。
両足または片足の構えに関する移動の限界は足の後部
の内側および外側面と足の中央部の内側面の区域と関係
があるので、これらの面は「基準点」と呼ばれる。足の
中央部の内側面は、 「関節点」としての機能の他に、その区域が断続した
中央部カウンタ2202と接触した時内側に向いた回転力を
伝達するための「伝達点」として働く。
使用者の足の甲は、拘束点と呼ばれる。足の前部/中
央部ピボット支持部材2400によって足の甲に向かう力が
作用して、足の甲の特定の面を剛体基部2100に接続され
た種々のカウンタ要素に固定するように働く。
フットウェア装置2000のカウンタ要素の主な目的の1
つは、使用者の足の踵の後方の限界と第1の中足骨の内
側の限界を設定することである。第22図Bおよび第22図
Dは、使用者の足の踵の後面の後方の限界と第1の中足
骨の頭部の内側面の内側の限界を図示している。これら
の限界は、フットウェア装置2000において、連続した内
側前部カウンタ2201および連続した踵カウンタ2300によ
って決定される。足の各区域と連続した接触を提供する
ことにあるこれらのカウンタの機能は、足の前部/中央
部ピボット支持部材2400の甲カウンタ2420の作用に依存
している。
連続した踵カウンタ2300は、特に、主に下方および後
方に向かう甲第1中足骨/甲中央部カウンタ2421によっ
てそれにかかる力に依存している。連続した内側前部カ
ウンタ2201は主に下方−内側に向いた上方−外側第1中
足骨カウンタ2422によって第1中足骨の上方−外側にか
かる力に依存している。また、連続した内側前部カウン
タ2201、連続した踵カウンタ2300および前部/中央部ピ
ボット支持部材2400は、全て剛体基部2100に依存してい
る。
使用者の足によってかかる内側向きの回転力をできる
限り早くおよび遅延なく剛体基部2100に伝達するために
は、連続した踵カウンタ2300は足の踵をこの要素と常に
接触させ、特に、連続した後方−外側の斜めのカウンタ
2302との接触を保持する足の前部/中央部ピボット支持
部材2400の作用に依存している。連続した内側前部カウ
ンタ2201は上方1外側第1中足骨カウンタ2422に依存し
て、第1中足骨の頭部の内側面を常にそのカウンタ2201
に接触させる。使用者の足がかける外側に向いた回転力
は、主に、後方−中央部の斜めのカウンタ2303および上
方−外側第1中足骨カウンタ2422の協働および相互依存
によって主に剛体基部2100に伝送される。また、連続し
た後方踵カウンタ2301は、使用者の踵が剛体基部2100に
対して後方に動くことが防止されていることを確実にす
ることによってこの方法を補助する。
断続した足の中央部カウンタ2202、断続した内側後部
カウンタ2203、断続した外側後部カウンタ2204および両
足または片足の構えに関する足の構造の移動の限界でだ
け各カウンタと組み合わされた足の区域と接触するため
の断続した外側前部カウンタ2405に関して、これらのカ
ウンタの機能は剛体基部2100、連続した内側前部カウン
タ2201、連続した踵カウンタ2300および前部/中央部ピ
ボット支持部材2400の相互依存性の協働関係によって提
供される足の動きの制御に依存している。
足によって加わる下向きの力の剛体基部2100への有効
な伝達は、主として脚部材2500の作用に依存し、脚の下
部の後面の伸筋の収縮から生じる反力に抵抗する。しか
し、この反力に抵抗する脚部材2500の機能は、使用者の
踵を踵カウンタ2300と常に接触させ、中足骨の頭部を剛
体基部2100に常に接触させて保持する足の前部/中央部
ピボット支持部材2400に依存する。連続した踵カウンタ
2300は、足前部/中央部ピボット支持部材2400と協同し
て、足の後方または前方への運動を防ぐ。足前部/中央
部ピボット支持部材2400の作用によって使用者の足を踵
カウンタ2300と常に接触するように維持することによっ
て、足を剛体基部2100に前方に運動させようとする傾向
のある反力に確実に抵抗する。この場合、脚部材2500の
後面は脚部材の上面にある脚の後面を後方に移動させよ
うとする反力に有効に抵抗することができる。
また、中足骨の頭部、特に、第1の中足骨の頭部に、
第1の中足骨の屈曲を生じさせるように作用する後方の
脛骨の筋肉によって下方向きの力をかけることができ
る。この実施例では、主に上方に向いた反力は、第1中
足骨の底部にかかる。足の前部/中央部ピボット支持部
材2400は、反力から起きる第1中足骨の底部の上方への
動きに抵抗するように作用し、従って、使用者の足によ
ってかかる下方への力ができる限り直接的におよび遅延
なく剛体基部2100に伝達されることを確実にする。
脚部材2500 第20図および第21図は、フットウェア装置2000の他の
要素に対して図示した脚部材2500を有するフットウェア
装置2000を示している。
第47図は、脚部材2500を形成する要素を図示する内側
立面図である。剛体基部2100、連続した内側前部カウン
タ2201および踵カウンタ2300を除いて、フットウェア装
置2000の他の要素は図面を分かり易くするために省略さ
れている。
脚部材2500は、2つの主な要素、すなわち、下方の脚
部材装着装置2510および上方脚部材包囲装置2520を備え
る。下方脚部材装着装置2510は、内側脚部材剛体台2511
および外側脚部材剛体台2512(第52図)を備え、その両
方が剛体基部に剛体結合されており、上方脚部材包囲装
置2520は、内側脚部材剛体アーム2521と外側脚部材剛体
アーム2522(第49図)を備え、脚部材前方要素2523と脚
部材後方要素2524はどちらも前方/後方包囲カップリン
グ手段2530によって接続されている。下方脚部材装着装
置2510と上方脚部材包囲装置2520はジャーナルまたは抵
抗手段2560および2561によって互いに回転自在に接続さ
れている。使用者が上方脚部材包囲装置2520のその軸線
を中心にした回転に対向するように一定の力の割合で作
用する抵抗源を加えることを望む時には、ジャーナルま
たは抵抗手段2560および2561のどちらか一方または両方
にベルヴィル座金を装着することができる。それが装着
されるならば、内側脚部材剛体アーム2521および外側脚
部材剛体アーム2522は、軸ねじ2562(例)を受ける孔の
周囲に窪んだ区域を有する(第54図)。
脚部材後方要素2524は、剛体装置を形成するために内
側脚部材剛体アーム2521と外側脚部材剛体アーム2522に
剛体接続された剛体構造であり、それによって、ジャー
ナル2560および2561および内側脚部材剛体台2511および
外側脚部材剛体台2512と協同して、装置を剛体基部2100
に接続する。従って、内側脚部材剛体アーム2521と外側
脚部材剛体アーム2522の下方への延長部が後方への脚部
材行程制限器2550および2551と接触した時に脚部材後方
要素2524の前面を越えた使用者の脚の後方への運動は防
止される。また、上方脚部材包囲装置2520は剛体基部21
00に対して内側および外側でほぼ剛体であり、従って、
内側および外側の限界を越える脚部材包囲装置の上部で
の脚の内側および外側面の内側または外側移動は禁止さ
れ、一方、後方行程制限器2550および前方行程制限器25
70によって課された制限の間の脚の屈曲は許容される。
少なくとも1つの後方行程制限器は、上方脚包囲部材
2520の後方への動きを抑えるように備えられている。こ
の1実施例では、2つの後方行程制限器2550および2551
は内側脚部材剛体台2511および外側脚部材装着2512に各
々装着されて、図示されている。同様な作用は、フット
ウェア装置2000の1つの後方行程制限器および/または
別の装着配置で実現される。
第47図に示した脚部材前方要素2523は、脚部材後方要
素2524と共にカップリング手段2530によって使用者の脚
に固定される剛体構造である。脚部材前方要素2523と脚
部材後方要素2524の界面は、2つの要素が互いに協働し
て、フットウェア装置2000の作動中使用者の脚を包囲す
る剛体包囲装置を形成するようにされている。
様々な手段を使用して、脚部材前方要素2523および脚
部材後方要素2524の相互作用によって生じる構造が剛体
であり、フットウェア装置2000の動作中その形状をほぼ
維持することを確実にする。
構造のために使用される材料は、耐久性があり、剛性
でなければならない。剛体プラスチックは、そのような
目的に適した材料である。金属を使用してもまた良い結
果が得られる。必要ならば、設定した構造の工学原理に
よる強化を使用して、公差の小さいジャーナル2560およ
び2561によって下方脚部材装置に回転自在に装着された
上方脚部材包囲装置が使用者の脚と相互作用する時剛体
基部2100に対する脚部材2500の様々な点で剛体基部2100
とその内側/外側および後方面との所定の関係を設定
し、保持することができる剛体構造を形成することが確
実にする。
この実施例では、ジャーナル2560および2561は、上方
脚部材包囲装置2520の内側面および外側面は、ジャーナ
ル2560および2561の軸線を中心にした装置の回転の間剛
体基部2100との平行関係を確実に維持する。そのような
場合、ジャーナル2560および2561にカム装置または類似
の機構を内蔵させて、脚部材包囲装置のその軸線を中心
にした回転中その装置の剛体基部2100との非平行関係を
生じさせることが好ましいことがある。
第48図は、脚部材後方要素2524に挿入しようとする脚
部材後方要素2523の分解組立図を示したフットウェア装
置2000の等尺図である。脚部材後方要素2423には4つの
フランジが備えられている(その1つは隠れている)。
これらのフランジは、内側および外側下方および上方面
で、脚部材前方要素2523を脚部材後方要素2524と相互に
ロックし、2つの要素をほぼ1つにするように作用す
る。
第49図は、脚部材前方要素2523と脚部材後方要素2524
によって形成される円内の使用者の足と共に示した脚部
材2500の平面図である。黒色の太い線および注は、脚部
材包囲装置の内側、外側、前方および後方面を示してい
る。装置内の矢印は、これらの対向する面の空間関係を
示している。
本発明の目的の1つは、脚部材前方要素2423が脚部材
後方要素2424と結びついて、使用者の足を上方脚部材装
置2520の内側面、外側面、前面および後面と接触させ、
前方/後方カップリング手段によって調節を固定する
時、脚部材装置の面の内側/外側の間隔は、フットウェ
ア装置2000の正常な動作中ほとんど維持され、前方/後
方の間隔は超過しないことである。
さらに本発明の目的の1つは、脚部材前方要素2523に
よる使用者の向こう脛の前面との接触および脚部材後方
要素2524による使用者のふくらはぎの筋肉との接触は、
脚部材2500がジャーナル2560および2561でその軸線を中
心に回転する間ほぼ維持され、従って、上方脚部材包囲
装置2520はできる限り直接的に、遅延なく、足の前進お
よび後退運動に応答し、その結果として上方脚部材包囲
装置2520の足に対する影響はフットウェア装置2000の正
常動作中にほぼ一定に維持されることである。本発明の
目的は、また、上方脚部材包囲装置2520の上方面の内側
面および外側面による脚との接触をまた本発明の正常動
作の間保持することである。
使用者の脚の前面/後面に上方脚部材包囲装置2520の
前面/後面によってかかる力が最小にされることを確実
にする手段を備えることは重要であり、本発明の1つの
目的である。これには、2つの理由がある。第1に、過
度の力は、使用者の脚の後方の筋肉を圧縮するように作
用することがある。この種の圧縮は使用者の足および脚
の生理学的機能を妨げることがある。生理学的機能を適
合させることは、本発明の目的の1つである。従って、
生理学的機能に有害な脚部材装置による脚の前方/後方
圧縮は、排除されなければならない。
第2の理由は、上方脚部材包囲装置2520内で使用者の
足が回転する(第22図C)ことができる必要性に関係し
ていなければならず、この明細書に既に記載した添付の
説明材料は、足の回内を伴う足の内側向きの回転が必須
であることを示しており、その回転は両足から片足の構
えに移行する時必要である。足の外側への回転は、片足
から両足の構えに移行する時起きる。両足および片足の
構えに関係する生理学的機能を適合させるために、上方
脚部材包囲装置2520はこの足の回転に適合しなければな
らない。そのような回転を提供することは、本発明の目
的の1つである。また、第52図から、両足から片足の構
えへの移動に関係する生理学的機能に適合するように使
用者の足首は自由に内側に動くことが注目される。
フットウェア装置2000の正確な機能を確実にするため
に、脚部材前方要素2523および脚部材後方要素2524の構
成は、使用者の脚の回転を予想する形であり、この動き
を妨害したり、遅延することのない材料製でなければな
らない。この観点から、脚部材前方要素2523を「解剖学
的に一致した」ものにする設計および構成は廃止される
べきである。使用者の脚の後面は軟組織で構成されてお
り、ある程度の順応性があるものなので、ふくら脛の後
方−外側および後方−内側斜めの面が過度に圧縮されな
い限り、脚部材後方要素2524の使用者のふくら脛とのあ
る程度の「解剖学的一致」には全く意味がない。しかし
ながら、上記のように、脚の過度の前方/後方圧縮は、
排除されるべきである。
第50図は、上方脚部材包囲装置2520内で図示した使用
者の脚が両足の構えをとる時のフットウェア装置2000の
平面図である。使用者の脚の縦方向および横方向の軸線
は、十字で示した。
第51図は、上方脚部材包囲装置2520内で図示した使用
者の脚が片足の構えをとる時のフットウェア装置2000の
平面図である。
第50図の位置と比較して、剛体基部2100に対して起き
た太い黒色の十字で示す脚の回転が注目される。
第50図および第51図は剛体基部2100および連続した内
側前部カウンタ2201を除いて、フットウェア装置のその
他の要素は、図面を分かり易くするために省略されてい
る。
第52図は、脚部材2500の要素を示すフットウェア装置
2000の後方立面図である。両足の構えの使用者の脚は、
脚部材装置内に配置するように図示されている。剛体基
部2100および踵カウンタ2300を除いて、本発明のその他
の要素は図面を分かり易くするために省略されている。
使用者の脚の内側および外側面を示す破線に注目する
と、上方脚部材包囲装置2520の内側と外側面との脚の接
触は、その上方面でだけ起きることが分かる。脚部材包
囲装置の上方面と踵カウンタ2300との間に位置する脚の
内側および外側区域を注意深く検査することによって、
使用者の脚と内側脚部材剛体台2511、外側脚部材剛体台
2512、内側脚部材アーム2521および外側脚部材アーム25
22との間には隙間がそなえられており、従って、これら
の構造による脚、特に踝との接触は、フットウェア装置
2000の正常な動作の間防止されることが分かる。
第53図は、フットウェア装置2000内に両足構えにある
使用者の脚と共に脚部材2500の要素を図示したフットウ
ェア装置2000の前方立面図である。剛体基部2100と連続
した内側前部カウンタ2201を除いて、本発明の他の要素
は図面を分かり易くするために省略した。第52図と同様
に使用者の脚の内側および外側面を示す鎖線が注目され
る。また、フットウェア装置2000の正常な動作中、踝の
脚部材の構造との接触が確実に防止されるようにするた
めに備えられた隙間に注目すべきである。
脚部材2500は、脚部材包囲装置の運動を制御する3つ
の機構を備える。その3つの機構とは、内側後方行程制
限器2550および外側後方行程制限器2551、場合によって
はベルヴィル座金を備える内側ジャーナル/抵抗手段25
60および外側ジャーナル/抵抗手段2561および後方行程
制限器2570である。
内側後方行程制限器2550および外側後方行程制限器25
51の場合、これらの要素の少なくとも1つを備える。こ
の実施例では、内側および外側後方行程制限器2550およ
び2551を備える。
内側ジャーナル/抵抗手段2560および外側ジャーナル
/抵抗手段2561の場合、少なくとも1つのジャーナルは
ベルヴィル座金2564等の抵抗手段を備えていなければな
らない。
第54図Aは、断面A−A(第47図を参照)内のジャー
ナル引っ張り調節手段2560および2561を図示しており、
一方、第54図Bは後方行程制限器2550および2551の要素
を図示した。
後方行程制限器2550および2551は、行程制限器装着底
部2552(代表的なもの)、行程制限器調節ねじ2555およ
びロックナット2554を備える。行程制限器装着底部は、
内側脚部材剛体アーム2521と外側脚部材剛体アーム2552
の延長部に対向する内側脚部材剛性装着2511および外側
脚部材剛性装着2512に接続されている。ロックナット25
54は、2つの行程制限器調節ねじ2553に各々ねじ止めさ
れており、そのねじは2つの行程制限器装着底部内の受
けねじ山にねじ止めされる。行程制限器調節ねじ2553
は、内側脚部材剛体アーム2551および外側脚部材剛体ア
ーム2552上の延長部に接触し、脚部材後方要素2524の最
も後方の位置を設定するように調節される。次に、ロッ
クナット2554を締めて、行程制限器調整ねじ2553を調節
することができる。
ジャーナル/抵抗手段2560および2561は、内側脚部材
剛体台2511を内側脚部材剛体アーム2521に、および、外
側脚部材剛体台2512を外側脚部材剛体アーム2522に回転
自在に装着する軸ねじ2562(代表例)と内側脚部材剛体
台2511および内側脚部材剛体アーム2521および外側脚部
材剛体台2512および外側脚部材剛体アーム2522との間に
位置する平らな座金2563から構成され、それによって、
2組の部材の間に特定の接触を設定する。
比較的自由な螺番部分では、軸ねじ2562は通常内側/
外側脚部材剛体アーム2511および2512に挿入される。軸
ねじ2562の雄ねじ形端部は、脚部材剛体アームが内側お
よび外側脚部材剛体台2511および2522に密接に接触する
まで内側/外側脚部材剛体台2511および2512の受けねじ
にねじ止めされている。内側および外側脚部材剛体アー
ム2511および2522が比較的自由に回転できるように注意
しなければならない。調節を保持するために、ある種の
ロック設定剤またはねじ溝を形成したロック設定挿入物
をねじ溝で使用すべきである。
脚部材剛体台2511および2512を中心した脚部材剛体ア
ーム2521および2522の回転に付加抵抗が要求される時、
軸ねじ2562は取り外され、アーム内に窪んだ座上の内側
および外側脚部材剛体アームの一方または両方にベルヴ
ィル座金が配置される。次に、軸ねじ2562を前述のよう
に再度挿入し、軸ネジ2562によってベルヴィル座金2564
に所望の張力がかかるまで締めつけ、内側脚部材剛体台
2511/内側脚部材剛体アーム2522および外側脚部材剛体
装着2512/内側脚部材剛体アーム2522にそれらの軸線を
中心にしたこれらの装置の回転に抵抗するために要求れ
る力をかける。
第55図A、B、CおよびDは、下方ロッド台2571、下
方ロッドピボット2572、下方ロッド2573、ロックナット
2564、上方ロッド2575、上方ロッド案内台2576、上方案
内ばね止め2577、ロット案内/ばね止め2577、ロッド案
内ピボット2578、キーとなる座金(2個)2579、ばね25
80および張力調節ナット2581からなる前方行程制限器25
70を備える。
下方ロッド台2571は、後方踵カウンタ2301の後面と剛
体基部2100に剛体接続されている。下方ロッド2573は、
下方ロッドピボット2572によって下方ロッド台2571に接
続されている。ロックナット2564は下方ロッド2563の上
方部分にねじ止めされている。中空で、内部にねじ溝が
形成されている上方ロッド2575は、下方ロッド2573にね
じ止めされ、従って、装置の上方面に装着されるバネ装
置の位置を調節するために短くしたり、長くしたりする
ことができる装置が形成される。
上方ロッド案内台2576は、脚部材後方要素2524の後面
に剛体結合されている。上方ロッド2575を収容した上方
案内ばね止め2578内の孔は、上方ロッド2575に挿入され
る。次に、ロッド案内ピ2578は上方ロッド案内台2576お
よび上方案内ばね止め2577に挿入され、従って、上方ロ
ッド2575の運動は上方案内バネ止め2577によって案内さ
れる。
次に、上方ロッド2575の上部の案内溝にキー付き座金
2578が装着される。その座金にはねじ溝が形成されてお
り、それによって、ばね引っ張り調節ナット2581を受け
て、案内溝の下端部に配置される。ばね2580およびキー
付き座金2579は上方ロッド2575上に配置され、ばね引っ
張り調節ナット2581は上方ロッド2575にねじ止めされ、
それによって、バネ2580を圧縮するように作用するキー
付き座金2579の頭部に力をかける。
上方脚部材包囲装置2550の運動を制御する手段の調節
は、下記のように行われる。第1の調節として、使用者
は、脚部材後方要素2524が脚の後面に嵌まることが要求
される時の角度を確認する。内側および外側後方行程制
限器のロックナット2554は緩められる。次に、行程制限
器調節ねじ2552(代表例)は、そのねじが内側および外
側脚部材剛体アーム2521および2522の延長部に接触する
まで調節される。内側および外側後方行程制限器のロッ
クナット2554は、その調節を保証するために締めつけら
れる。
次に、使用者は、前方行程制限器2570は上方脚部材包
囲装置2520の前進運動を停止する位置の調節を実施す
る。これは、最初にロックナット2574を弛め、次に、キ
ー付き座金2579が上方脚部材包囲装置2520の前方行程の
ほぼ限界で上方案内ばね2577にはまるまで下方ロッド25
73を中心に上方ロッド2575を回転させることによって実
施される。脚部材包囲装置2520がさらに前進運動するこ
とによってばね2580が圧縮され、従って、結局が運動が
停止する。上方脚部材包囲装置2520の前進運動が停止さ
れる力は、ばね引っ張りナット2581によってばね2580に
かかるようにされる力を調節することによって調節され
る。ばね2580の仕様が不十分な時、張力の異なるばねに
置き換えることができる。バネ2580に正確な張力が設定
されると、上方脚部材包囲装置2520の前方の限界を確認
して、必要ならば、さらに調節を実施しなければならな
い。
前方行程制限器2570は、足首調節の自然の運動範囲の
限界の直前の前方屈曲で使用者の脚の運動を停止するよ
うに作動する。正確に調節された時、前方行程制限器25
70の作用によって使用者は足首の関節の運動範囲のほぼ
全体を使用することができる。足首の関節が膝および腰
の関節と組み合わされて屈曲/慎重に使用される時、こ
れは特に好ましい。この場合、上方脚部材包囲装置2521
がその軸線を中心に下方脚部材装着装置2510と共に特定
量回転した後、前方行程制限器2570は脚の前方屈曲を抑
制するように調節できる。
第56図は、脚部材上方包囲装置2520のその軸線を中心
にした運動に対する後方行程制限器2550(および255
2)、ジャーナル引っ張り手段2560(および2561)およ
び前方行程制限器2570の相互作用および影響を示すグラ
フである。矢印は、3つの機構の可能な調節を示してい
る。
第57図は、参照番号2530で概略的に図示した前方/後
方包囲カップリング手段を要素を図示している。このカ
ップリング手段は、内側ばねスチールバンド2531、外側
ばねスチールバンド2532、閉じるロッドピボット台253
3、ロッド閉じ受け台2434、ロッドピボットピン2535、
ねじ溝を形成した閉じロッド2536、平らな座金2537およ
びロッド閉じナット2538からなる。
第57図Aは、前方−後方包囲カップリング手段2530の
平面図であり、その手段が備える要素を図示している。
ねじ溝のある閉じロッドの閉じロッドピボット2533を中
心にした回転作用によって、ロッド閉じ受け台2536のノ
ッチを嵌めたり、外したりすることができる。
第57図Bは、前方−後方包囲カップリング手段2530の
前方立面図であり、その手段が備える要素を図示してい
る。
第57図Cは、前方−後方包囲カップリング手段2530の
個々の要素を図示している。
内側ばねスチールバンド2531は、脚部材後方要素2524
の内側面の内部面にほぼその下方/上方中心に接続され
ている。外側ばねスチールハンド2532は、同様に、脚部
材後方要素2524の外側面に接続されている。閉じロッド
ピボット台2533は内側ばねスチールバンド2531の前部に
接続されており、閉じロッド受け台は外側ばねスチール
バンド2532の前部に接続されている。
ロッドピボットピン2535は、閉じロッドピボット台25
33の頭部に受け孔を介して下方に挿入されている。次
に、ねじ溝を形成した閉じロッド2536を閉じロッドピボ
ットピン2535の受けねじに回してはめ込み、従って、ね
じ溝のある閉じロッド2536は閉じロッドピボット台2534
によって内側ばねスチールバンド2531に回転式に装着さ
れる。
平らな座金2537はねじ溝のある閉じロッド2536上に配
置され、ロッドトジナット2538はネジ溝のある閉じロッ
ド2536にねじ止めされる。
前方/後方包囲カップリング手段2530の動作は、下記
の通りである。すなわち、使用者の脚が上記のように調
節された剛体基部および前部/中央部ピボット支持部材
2400上に配置される時、脚のふくら脛は脚部材後方要素
2524の後面に対して位置決定される。脚部材前方要素25
24のフランジは、脚部材後方要素2524と噛み合い、脚部
材後方要素2524の後面は使用者の脚の前面と接触され
る。
次に、閉じロッドピボット台2533および閉じロッド受
け台2534を互いに近傍にして、その結果、ねじ溝を形成
した閉じたロッド2536を閉じロッドピボットピン2535の
軸線上で回転させ、閉じロッド受け台2534の受けノッチ
を閉じロッド受け台2534の外側面の内側に位置する平ら
な座金2537および閉じロッドナット2538と噛み合わせ
る。次に、閉じロッド受けナット2538をねじ溝を形成し
た閉じロッド2536のねじ溝を中心に回転させて、閉じロ
ッドピボット台2533を閉じロッド受け台2534に近づけ
る。
内側および外側バネスチールバンド2531および2532
は、それらの接続によって閉じロッドピボット台2533お
よび閉じロッド受け台2534に近づけられ、従って、脚部
材前方要素2523は脚部材後方要素2524と近づけられる。
上記のように、過度の圧縮力が使用者の脚にかかり、後
方筋肉に悪影響を与えることがないようにするために
は、脚部材前方要素2523および脚部材後方要素2524の前
方/後方間隔を調節することに注意を払わなければなら
ない。
脚部材2500は複数の有用な機能を有する。その主な機
能は使用者の生理学的機能の維持に関する。この点で
は、脚部材2500の機能は、主に剛体基部2100に対する上
方脚部材包囲装置2520の上方面での使用者の脚の位置お
よび運動に関する。
脚部材2500は、剛体基部2100、側面カウンタ2200、踵
カウンタ2300および前部/中央部ピボット支持部材2400
から構成されるフットウェア装置2000の下方装置の機能
を大きくするように作用し、また、その装置に依存して
いる。脚部材2500が使用者の脚に本発明の目的を支持す
るように影響を与えるためには、脚部材2500の正確の機
能の必要条件として剛体基部2100に関する脚の位置およ
び移動は上記の要素によって制御されなければならな
い。
脚部材2500は、脚部材がその軸線を中心に回転する間
剛体基部2100に対する上方脚部材包囲装置2520の上面で
の脚の内側面および外側面の位置を決定するように働
く。すなわち、上方脚部材包囲装置2520の所定の位置
で、上方脚部材包囲装置2520の上面での脚の内側/外
側、前方/後方面は剛体基部2100にすいる特定の位置を
占めるようにされる。
この機能は、複数の理由から有効である。第1に、足
の回内および回外位置は、かなりフットウェア装置2000
の上面で踵の中心および足の中心を二等分する線に関す
る脛骨の下端部の中心の位置に関する。第58図は、足お
よび脚の後面を示す3つの図面である。
第58図Aは、中立または両足の構えの足を図示してい
る。矢印は、剛体基部2100に対する使用者の踵および脚
の対応する面の位置を維持する際の後方−内側および後
方−外側踵カウンタ2301および2302および上方脚部材包
囲装置2320の内側および外側面の影響を示している。鉛
直軸線が引かれ、脛骨の下方端部のほぼ中心を示してい
る。この図面では、3つの基準点は鉛直軸線上にほほ中
心がある。
第58図Bは、回内されたまたは両足の構えの足を図示
している。矢印は、剛体基部2100に対する使用者の踵お
よび脚の対応する面の位置を維持する際の後方−内側お
よび後方−外側踵カウンタ2301および2302および上方脚
部材包囲装置2320の内側および外側面の影響を示してい
る。鉛直軸線が引かれ、脛骨の下方端部のほぼ中心を示
している。この図面では、脛骨の下端部の中心は、鉛直
軸線の内側にある。
第58図Cは、剛体基部2100に対する脚の関係の点では
中立または両足の構えであるように見えるが、剛体基部
2100に関して脚の下方の上面に関しては回外しているよ
うである位置の足を図示している。この図面では、上方
脚部材包囲装置2520の脚の下方に対する影響を示す矢印
は削除されており、この要素が省略されていることを示
している。ある状況では、脚部材2500を含まずに、フッ
トウェア装置2000にかかる外力は、第58図A(両足の構
え)および第58図B(片足の構え)示したような足およ
び脚の3つの基準点の関係を破るように作用することが
ある。その結果は、第58図Cに図示したように3つの基
準点の関係の崩壊であることである。フットウェア装置
2000の目的に関して、そのような崩壊は、両足または片
足の構えの生理学的機能を妨害する。
脚部材2500は剛体基部2100に対する上方脚部材包囲装
置2520の上面での使用者の脚の位置を制御するために剛
体基部2100、側面カウンタ2200、踵カウンタ2300および
前部/中央部ピボット支持部材2400と協働して作用す
る。この点では、脚部材2500は、フットウェア装置2000
の他の要素を補助して、使用者の生理学的機能を維持す
る。
使用者の脚の関係する面の内側および外側の制御は、
付加機能として働く。本発明の目的の1つは、足および
脚の動きを制御して、そのような運動のキーとなる面を
予測でき、剛体基部に対して一貫したものとすることて
じる。踵カウンタ2300と協働して、脚部材2500は両足お
よび片足の構えの間の移行中に起きる踝の内側/外側移
動を測定するために役立つ「基準点」を設定するために
役立つ。足および脚に課される制限は、踝の内側/外側
移動に関する多数の動きを反復性のものにしようとす
る。反復は、新しい技術の学習のために必須である。従
って、フットウェア装置2000の要素による足の他の運動
の制御と関連する踝の内側/外側移動の制御は、フット
ウェア装置2000の用途に関する活動の適合性を大きくす
るので、使用者にとって有利である。
使用者が両足から片足の構えの移行する時、または、
その逆の移行を行う時、足の前部/中央部ピボット支持
部材2400および脚部材2500の影響および協働によって、
剛体基部2100に対するフットウェア装置2000内での外側
/内側移動は主に踝で起きることを確実にする。このよ
うに脚の運動の制御は、使用者が両足または片足の構え
で均衡のとれた姿勢になるように上体の位置を方向決定
することを補助する。
使用者の踝の内側/外側移動に影響する脚部材2500の
機能は、複数のものに依存する。第1に、上方脚部材包
囲2520の上面での脚への内側/外側の影響と踵カウンタ
2300での使用者の踵への後方−内側、後方−外側および
後方の影響間に、これらの2つの点での脚の内側/外側
移動を妨害する材料が導入されないことが重要である。
これは、特に、既に近接する区域で真実である。第2
に、脚部材2500の機能は、使用者の踵を踵カウンタ2300
と常に接触させ、特に、後方踵カウンタ2301と常に接触
させるために、前部/中央部ピボット支持部材2400の作
用に依存している。
もう1つの機能は、脚の下方の後方筋肉の収縮から生
じる作用から起きる反力に対抗するための抵抗源を提供
することに関する。両足および片足の機能に関係する生
理学的状態の適合性は、脚の下方の強力な後方筋肉の使
用を含む。これらの筋肉は主に体を垂直な構えで平衡に
維持するために補助するように足の前部に下方の力をか
ける等尺の収縮で伸筋として作用する。後方筋肉は、ま
た、足の裏の屈曲の際活性伸筋として機能し、推進力を
提供する。
人が平らな面上で垂直な平衡のとれた姿勢を維持する
ためには、体重はそれ自体脛骨の下端部の前面の前方
で、第1中足骨の頭部の後方にかけられなければならな
い。この状態では、後方筋肉は、等尺の収縮で、中足骨
の頭部で下方に作用する力をかけることによって足首の
関節をロックするように作用する。この作用は、人の体
重によってかかる力と均衡である。これは、両足および
片足の機能での前/後バランスの主な要素の1つのであ
る。
スケートおよび、特にスキー等の運動での用途では、
後方筋肉は等尺収縮および能動性伸展の両方で剛体基部
2100に内側および下方に作用する力をかけ、スキーヤー
に作用する外力を無にするように作用し、従って、使用
者をほぼ垂直な両足または片足の平衡な構えに維持す
る。後方筋肉は、また、中足骨の頭部で剛体基部2100に
下方の力をかけることによって、スキーの前面に下方に
作用する力をかけるように作用する。
スケートおよびスキー等のスポーツは、かなり動的で
ある。特定の時間中にスキーの前方に下方向きの力を効
果的にかけるローザの能力は、装置の制御に有利であ
る。そのような力は、中足骨の頭部に下方に向いた力を
かけるように作用する後方筋肉によって良好にかけられ
る。そのような目的のためのこれらの能力は、フットウ
ェア装置2000によって適合され、支持されている両足ま
たは片足の構えに関する生理学的機能に依存している。
上記のように下方に向いた力は、使用者の足の後方筋
肉の等長性の伸縮で、垂直な構えの維持のため中足骨の
頭部のかかることが要求される力を越えて増加すること
を含む。後方筋肉の等尺収縮の強さが大きくなる結果、
足の能動性伸展が起こり、すなわち、足は脚の下方とよ
り良好に整列する。使用者の中足骨の頭部は剛体基部21
00と常に接触し、踵は常に踵カウンタ2300と接触するよ
うに保持されているので、中足骨の頭部で下方を向いた
力が生じる反力は、使用者の足の背面を後方に動かそう
する。後方行程制限器2550および2551によってそのよう
な運動に対して堅牢に強化された脚部材後方要素2524
は、そのような運動に抵抗し、従って、剛体基部2100上
で中足骨の頭部に下方に向いた力をかける後方筋肉の作
用から生じる反力に対抗するように作用する。従って、
脚部材2500は、そのような作用によって生じる反力に抵
抗することによって剛体基部2100上に型向きの力をかけ
る際に後方筋肉の等尺収縮の効果を大きくするように作
用する。
生理学的機能に適合し、それを支持するフットウェア
装置2000の使用者の足および脚に対する影響、特に、中
足骨の頭部を常に剛体基部2100に接触させ、踵を踵カウ
ンタ2300に常に接触させる足の前部/中央部ピボット支
持部材の協同の影響、背面屈曲/裏面屈曲で脚の運動を
制御する脚部材2500の比較的自由な螺番作用、内側およ
び外側後方行程制限器2550および2551によって設定され
た限界を越えた脚部材上の脚の後方への運動にたつする
抵抗および足の前部/中央部ピボット支持部材2400によ
って提供される上方への運動に対抗する足の背面の包囲
は組み合わされて、足首の関節の屈曲/伸展時の脚の後
方筋肉の作用または屈曲/伸長時の膝および腰の関節と
連動した足首の関節の作用によって剛体基部2100にかか
る外側および上方を向いた力を調整することができる。
これらの機構の使用による剛体基部2100にかかる上方を
向いた力の調整によって、使用者はその体重がそれ自体
剛体基部2100にかかる姿勢をほぼ保持することができ
る。この機構は、足首の関節を使用して、人が自動車の
ガスペダルを押したり、弛めたりするようにして剛体基
部2100で上方に作用する前/後の力を調整することがで
きる。
同じ機構によって、使用者は、必要な時、足および脚
の筋肉を使用して、伸筋の等尺収縮によって脚をほぼ鉛
直に堅くすることによって、力に抵抗することができ
る。そのような機構を使用する能力は、足の有効長を伸
ばす長い梃として働くスキーがスキービンディング装置
によって剛体基部2100に接続されるアルペンスキー等の
運動で使用者にとって特に有利である。
第59図は、参照番号2600に概略的に示したスキー靴へ
のフットウェア装置2000を含む要素の実施例を図示した
ものである。フットウェア装置2000の要素は、適切な位
置に、前記と同じ参照番号を使用して示されている。
この実施例では、脚部材2500は、脚部材後方要素2524
がピボット2610によって脚部材前方要素2523の下方後面
に回転接続されている上方脚部材包囲装置を備える。脚
部材後方要素2524は、ピボット2610を中心に回転して、
それにより、上方脚部材包囲装置の後面が開き、使用者
の足の入口を提供する。脚部材後方要素2524が回転して
定位置に来て、使用者の脚の後面と接触する時、その位
置は前方/後方包囲カップリング手段2530によって固定
される。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400は、ピボット
2430によって剛体アーチ2410に回転接続される。ジャッ
キ装置2620の近い方の端部は、足の中央部の区域でフッ
トウェアのシェルに接続され、一方、遠い方の端部はレ
バー上のトラックに接続される。トラックはねじ調節に
よって駆動され、それによって、甲カウンタ2420が低く
なり、使用者の足と接触することができる。ジャッキ装
置2620のレバーは、その遠い方の端部がフットウェアの
シェルに接続され、従って、レバーが上げられると、ジ
ャッキ2620の遠い方の脚状部材が上方に動き、それによ
って、甲カウンタ2420がフットウェアのシェルの頭部に
対して上方に引っ張られる。この作用によって、使用者
の脚がフットウェアに入るための隙間が提供さる。ジャ
ッキ装置2620の配置および作用は、甲カウンタをその下
方への動きと連動させて後方に動かすという点で特に使
用者に有利である。この動きによって、甲カウンタ2420
は、フットウェア装置がより低い甲を有する使用者に適
合するように降下されるにつれて徐々にフットウェア装
置の後面に対して配置されることを確実にする。
第60図AおよびBおよび第61図AおよびBは、参照番
号2700に概略的に図示したサイクリングシューズ内のフ
ットウェア装置2000を越える要素の実施例を図示したも
のである。足の前部/中央部ピボット支持部材2400は、
第1図に図示したように剛体基部2100に回転接続され
る。足の前部/中央部ピボット支持部材2400は、レバー
手段2710によって剛体基部2100の踵に固定される。レバ
ー手段2710は、より合わされたステンレスケーブルの塞
がっていない端部に固定された突起を受けるための座を
備える後方−外側踵カウンタ2302の区域で剛体基部2100
に接続されたバックル装置からなり、そのケーブルのも
う一方の端部は後方−内側踵カウンタ2303の区域内で剛
体基部2100の内側面に接続されている。
使用中、使用者の足は、フットウェア装置内で、踵カ
ウンタ2300とその軸線2720を中心に回転する足の前部/
中央部ピボット支持部材2400に対して、甲カウンタ2420
が足の甲と接触するうように位置決定される。レバー手
段2710のより合わせたケーブルは、キャプスタンとして
作用するピボット2430の僅かに遠い方に配置されたケー
ブル案内の周囲で引っ張られる。ケーブルの端部上の突
起は、レーバー手段2710のバックル上の受けノッチに挿
入され、バックルは使用者の足の甲上で前部/中央部プ
ヒボット支持部材2400を効果的に引っ張るように作動
し、従って、下方および後方に作用する力は、踵が踵カ
ウンタ2300と常に接触し、中足骨の頭部が剛体基部2100
と常に接触するように作用するように足にかかる。
フットウェア装置2000のサイクリングシューズへの使
用は、従来技術に比べて複数の利点を示す。有効且つ効
果的にセイクリングは、前進運動、後退運動、アップス
トロークおよびダウンストロークでの足の押しを必要と
する。従来技術はダウンストローク中の足に包囲を提供
するが、シューズの底における足の位置を保持せで、従
って、前進運動、後退運動および上方への運動において
脚および足がかける力はできる限り直接的に且つ遅延な
くペダルに伝達される。フットウェア装置2000の仕様お
よび動作で既に説明したように、足の踵は踵カウンタ23
00と常に接触するようにされ、中足骨の頭部は剛体基部
2100と常に接触される。フットウェア装置2000のこれら
の特性によって、サイクリングシューズ2700の実施例で
はストロークの全局面で力の直接伝達が確実にされる。
第61Aは上記の効果を実現するために必要な剛体基部2
100の構造および足前部/中央部ピボット支持部材およ
び踵カウンタ2300の配置を図示している。剛体基部2100
は、ピボット2430での甲カウンタ2420の上方への動きに
抵抗するトラスのように働くために、縦方向の屈曲に対
して適切に強化されていなければならない。同様に、足
の前部/中央部ピボット支持部材2400は、剛体基部2100
の遠い方および近い方の端部から引っ張られる張力の結
果2つの対抗する剛体の三角形が形成されるように剛体
の性質を備えていなければならない。
第62図は、参照番号2800に概略的に図示したホッケー
スケート内のフットウェア装置を備える要素の実施例を
図示したものである。
足の前部/中央部ピボット支持部材2400および連続し
た内側前部カウンタ2201は、足の前部に配置されたトラ
ック上で剛体基部2100に回転接続されたホッケースケー
トの前方シェルの必要不可欠な部分を形成する。バック
ル2810は、前方部分を後方部分に固定するように作用す
るスケートの外側および内側面上に配置されている。
脚部材2500および踵カウンタ2300は、ホッケースケー
ト2800の後方部分の必要不可欠な部分を形成する。後方
行程制限器2551は、ジャーナルの引っ張り/抵抗手段25
60として調節可能である。この実施例のフットウェア装
置には、前方行程制限器2570が装着されていない。
動作中、ホッケースケート2800の外側および内側面上
のバックるは外され、スケートの前方部分は、スケート
の後方部分との接触面から外れるまでそのトラック上を
前進する。この点で前方部分は、ピボット2830でその軸
線を中心に回転することができる。その時、使用者の足
をフットウェア装置内に配置するとができる。足が配置
されると、スケートの前方部分は後方にその水平位置の
方に回転し、再度スケートの後方部分に対する定位置に
なるまで後方に動く。外側および内側バックルは、2つ
の要素を閉じるために作動される。
前方/後方包囲カップリング手段2530は脚部材後方要
素2524の内側面に固定され、その外側面が環を介して引
っ張られるベルクロ(VELCRO、登録商標)ファスナーの
形をとる。脚部材前方要素2523は、脚部材後方要素2524
と2つの要素の上面に装着されたフランジインターフェ
ースを介して相互にロックされている。上方脚部材包囲
装置と足の前部/中央部ピボット支持部材2400の相対運
動は、可撓性リンク接続手段2820によって実施される。
甲ステップ2420の鉛直方向の調節は、非上昇軸を仕様
するロッド2440によって実施される。
以上、本発明の好ましい実施例のみを詳細に記載した
が、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、
請求の範囲内で種々変更することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特表 昭63−502881(JP,A) 特表 平5−500757(JP,A) 米国特許4513520(US,A) 米国特許4534122(US,A) 米国特許4698922(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A43B 5/04 A43B 5/14 A43B 5/16 A63C 1/00 - 3/14 EPAT PCI(DIALOG)

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の足(2001)を支持する剛体基部
    (2100)と、足(2001)の踵の背面の後ろの足(2001)
    の第1の区域で使用者の足(2001)と接触する剛体基部
    (2100)上の踵カウンタ(2300)と、足(2001)の第1
    中足骨の頭部の内側面の内側の足の第2の区域で使用者
    の足(2001)と接触する剛体基部(2100)と組み合わさ
    れた足の前部カウンタ(2201)と、足の甲に下向き且つ
    後向の力を加えるための足の甲上で使用者の足(2001)
    の第3の区域と接触する足前部/中央部圧縮部材(240
    0)とを有するフットウェア装置において、 内側前部カウンタ(2201)と、後部踵カウンタ(2300)
    と、足前部/中央部圧縮部材(2400)とは、主として足
    の第1、第2および第3の区域で使用者の足との圧力接
    触が生じ、それ以外の残りの足の部分は剛体基部(210
    0)上でほとんど拘束されないで、両足構えと片足構え
    との間の移動に起因する足の構造の変化を許すような形
    状を有し且つ剛体基部(2100)に対して成され配置され
    ており、 足前部/中央部圧縮部材(2400)が、第1中足骨の上方
    −外側面にほぼ下方−内側向きに作用する力を加える上
    方−外側の第1中足骨カウンタ(2422)の形のプレート
    を含む、 ことを特徴とするフットウェア装置。
  2. 【請求項2】足前部/中央部圧縮部材(2400)が足の甲
    に下向き且つ後向きの力を加える甲カウンタ部材(242
    0)と、この甲カウンタ部材(2420)の支持部材(241
    0)とで構成され、甲カウンタ部材が剛体基部に対して
    回動または旋回自在に支持されている請求項1に記載の
    フットウェア装置。
  3. 【請求項3】甲カウンタ(2420)が略水平な横軸線を中
    心として剛体基部(210)に対して回動可能な請求項2
    に記載のフットウェア装置。
  4. 【請求項4】足前部/中央部圧縮部材(2400)が、足の
    甲に下向き且つ後向きの力を加える甲カウンタ部材(24
    20)で構成され、剛体基部(2100)に対するこの甲カウ
    ンタ部材の鉛直方向位置が調節可能である請求項1に記
    載のフットウェア装置。
  5. 【請求項5】互いに共同する第1および第2のネジ−ネ
    ジ山部材によって剛体基部(2100)に対する甲カウンタ
    (2420)の位置が調節可能であり、第1のネジ−ネジ山
    部材(2440)は甲カウンタに結合され、第2のネジ−ネ
    ジ山部材は、剛体基部(2100)上の使用者の足の前部/
    中央部を跨ぐアーチ状支持部材(2410)を介して剛体基
    部に結合されている請求項4に記載のフットウェア装
    置。
  6. 【請求項6】両足構えと片足構えとの間で足(2001)が
    動いた時に甲カウンタ(2420)が剛体基部(2100)に対
    して異なる傾斜角位置をとることができるようにするた
    めに、甲カウンタ(2420)がほぼ水平な横軸線を中心に
    回転可能な請求項5に記載のフットウェア装置。
  7. 【請求項7】内側前部カウンタ(2201)が剛体基部(21
    00)に取付けられている請求項1〜6のいずれか一項に
    記載のフットウェア装置。
  8. 【請求項8】内側前部カウンタ(2425)が足前部/中央
    部圧縮部材(2420)に取付けられ且つそこから延びてい
    る請求項1〜6のいずれか一項に記載のフットウェア装
    置。
  9. 【請求項9】踵カウンタ(2300)が、踵の内側移動に対
    して反作用するために使用者の踵の骨の斜め後方−内側
    面の後方内側で剛体基部(2100)に結合された後方−内
    側斜めのカウンタ(2303)と、使用者の踵の後面の後方
    で剛体基部(2100)に結合された後方踵カウンタ(230
    1)と、踵の外側移動に対して反作用するために使用者
    の踵の骨の斜め後方−外側面の後方−外側で剛体基部
    (2100)に結合された後方−外側斜めの踵カウンタ(23
    02)とで構成される請求項1〜6のいずれか一項に記載
    のフットウェア装置。
  10. 【請求項10】使用者の足が片足構えをとった時に第5
    中足骨の頭部の外側面と接触する外側前部カウンタ(22
    05)をさらに有する請求項1〜6のいずれか一項に記載
    のフットウェア装置。
  11. 【請求項11】使用者の足が片足構えをとった時に足の
    中央部の第1楔状骨の内側面の内側の足と接触する内側
    中央部カウンタ(2202)を更に有する請求項1〜6のい
    ずれか一項に記載のフットウェア装置。
  12. 【請求項12】内側中央部カウンタ(2202)が剛体基部
    (2100)に取付けられている請求項11に記載のフットウ
    ェア装置。
  13. 【請求項13】上記内側中央部カウンタ(2426)は、上
    記前部/中央部圧縮部材(2420)上に装着され、そこか
    ら延びていることを特徴とする請求項11に記載のフット
    ウェア装置。
  14. 【請求項14】使用者の足が両足構えをとった時に踵の
    骨の外側面と接触する剛体基部(2100)に取付けられた
    外側後部カウンタ(2204)をさらに有する請求項1〜6
    のいずれか一項に記載のフットウェア装置。
  15. 【請求項15】使用者の足が片足構えをとった時に踵の
    骨の内側面と接触する剛体基部(2100)に取付けられた
    内側後部カウンタ(2203)をさらに有する請求項1〜6
    のいずれか一項に記載のフットウェア装置。
  16. 【請求項16】甲カウンタ(2420)が第1中足骨の背面
    と足の中央部の背面とに下向き且つ後向きに作用する力
    を加えるほぼ細長いプレートで構成される請求項2に記
    載のフットウェア装置。
  17. 【請求項17】甲カウンタ(2420)が、第1と第2の中
    足骨および第1と第2の楔状骨の接合部にほぼ中心があ
    る区域で足の甲と接触する請求項2に記載のフットウェ
    ア装置。
  18. 【請求項18】甲カウンタ(2420)が互いに異なる向き
    の面を有する複数のプレートで構成される請求項2に記
    載のフットウェア装置。
  19. 【請求項19】甲カウンタが、第1中足骨の背面と足の
    中央部の背面とに下向き且つ後向きに作用する力を加え
    る第1中足骨/甲中央部カウンタ(2421)の形の第1の
    プレートと、第1中足骨の上方−外側面にほぼ下方−内
    側に作用する力を加える上方−外側の第1中足骨カウン
    タ(2422)の形の第2のプレートとで構成される請求項
    18に記載のフットウェア装置。
  20. 【請求項20】甲カウンタ(2420)が、足の中央部の上
    方−外側面にほぼ均等に下方−内側の力を加えるために
    足の中央部の上方−外側面と接触する上方−外側中央部
    カウンタ(2423)の形の第3プレートをさらに有する請
    求項19に記載のフットウェア装置。
  21. 【請求項21】甲カウンタが、足の第2〜5中足骨の背
    面と接触して、第1中足骨の外側の中足骨の上方運動を
    阻止する第2〜5中足骨の背面拘束(2424)の形の第4
    のプレートをさらに有する請求項20に記載のフットウェ
    ア装置。
  22. 【請求項22】使用者が脚下部を挿入できるようにする
    ために剛体基部に回動自在に接続された脚部材(2500)
    を有し、ほぼ横方向の軸線を中心にして該剛体基部(21
    00)に対して前方および後方に回転運動して、上記剛体
    基部(2100)に対する使用者の脚の動きを制御すること
    ができる請求項1〜6のいずれか1項に記載のフットウ
    ェア装置。
  23. 【請求項23】脚部材が、剛体基部に対する脚部材の後
    方移動を最後方限界位置に制限する後方止め手段(255
    0)をさらに有する請求項22に記載のフットウェア装
    置。
  24. 【請求項24】後方止め手段が、個々の使用者の要求に
    合わせて後方移動の限界を変更できるように調節可能で
    ある請求項23に記載のフットウェア装置。
  25. 【請求項25】脚部材が、剛体基部(2100)に対する脚
    部材(2500)の前方移動範囲を最前方限界位置に制限す
    る前方行程制限手段(2570)をさらに有する請求項22に
    記載のフットウェア装置。
  26. 【請求項26】前方行程制限手段(2570)が、個々の使
    用者の要求に合わせて前方移動の限界を変更できるよう
    に調節可能である請求項25に記載のフットウェア装置。
  27. 【請求項27】前方行程制限手段(2570)が、最前方限
    界位置の前の所定距離で前方移動を減衰するダンピング
    力を加える弾性部材(2580)を含む請求項26に記載のフ
    ットウェア装置。
  28. 【請求項28】ダンピング力を加える所定距離の大きさ
    が調節可能である請求項27に記載のフットウェア装置。
  29. 【請求項29】ダンピング力の大きさが調節可能である
    請求項28に記載のフットウェア装置。
  30. 【請求項30】脚部材(2500)が、剛体基部に対する脚
    部材の回動運動に所定量の抵抗を与える抵抗手段(256
    0)をさらに有する請求項27に記載のフットウェア装
    置。
  31. 【請求項31】抵抗手段(2560)が回動運動の実質的な
    部分で回動運動にほぼ均一な抵抗を与える請求項30に記
    載のフットウェア装置。
  32. 【請求項32】脚部材(2520)が、使用者の脚を収容す
    るほぼ楕円形横断面を有する中空部材を形成する相いに
    共同する1対の剛体湾曲部材(2523,2524)からなる脚
    包囲組立体(2520)をさらに有し、各剛体湾曲部材が使
    用者の脚の前部および後部を包囲する請求項22に記載の
    フットウェア装置。
  33. 【請求項33】使用者の脚が剛体基部(2100)に対して
    回転できるよう脚包囲組立体と使用者の脚との間に空間
    が成形され、この空間の少なくとも一部に圧縮可能な材
    料が充填されている請求項32に記載のフットウェア装
    置。
  34. 【請求項34】両足構えから片足構えへ移動した時の生
    体機能を許して、使用者の足首が剛体基部に対して内側
    方向へ動くのを可能にするために脚包囲組立体(2520)
    と使用者の足首との間に空間が形成され、この空間の少
    なくとも一部に圧縮可能な材料が充填されている請求項
    33に記載のフットウェア装置。
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