JP2782065B2 - 水冷ケーブル - Google Patents
水冷ケーブルInfo
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- JP2782065B2 JP2782065B2 JP63055649A JP5564988A JP2782065B2 JP 2782065 B2 JP2782065 B2 JP 2782065B2 JP 63055649 A JP63055649 A JP 63055649A JP 5564988 A JP5564988 A JP 5564988A JP 2782065 B2 JP2782065 B2 JP 2782065B2
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- JP
- Japan
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- hose
- water
- cooled cable
- polymer material
- heat
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、電気炉等の近傍で使用される水冷ケーブル
に関する。
に関する。
（従来の技術） 従来から電気炉等に電流を供給するための低電圧大電
流用のケーブルとしては、第１図および第２図にそれぞ
れ示すように、断面星形のラバーコア１あるいはチュー
ブ状のホース芯２の周りに複数本の導体３を配設すると
ともに、これらを絶縁性のホース４の中空内部に収容
し、ホース４内部の導体３の周りに、冷却水を通すため
の通水路５を形成した構造の水冷ケーブルが使用されて
いる。なお、第２図中、符号６は通水のための孔あきチ
ューブである。
流用のケーブルとしては、第１図および第２図にそれぞ
れ示すように、断面星形のラバーコア１あるいはチュー
ブ状のホース芯２の周りに複数本の導体３を配設すると
ともに、これらを絶縁性のホース４の中空内部に収容
し、ホース４内部の導体３の周りに、冷却水を通すため
の通水路５を形成した構造の水冷ケーブルが使用されて
いる。なお、第２図中、符号６は通水のための孔あきチ
ューブである。
そして、このような２つのタイプの水冷ケーブルにお
いては、いずれも使用の際に常時高温にさらされること
になるため、ホース４の最外層をアスベストやセラミッ
クと可撓性のゴム材料との複合体で構成することが行わ
れている。
いては、いずれも使用の際に常時高温にさらされること
になるため、ホース４の最外層をアスベストやセラミッ
クと可撓性のゴム材料との複合体で構成することが行わ
れている。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来からの水冷ケーブル
で、ホース４の最外層をアスベストとゴムとの複合体で
構成したものにおいては、アスベストが人体に有害であ
るため、アスベストの飛散によって作業環境の悪化がひ
き起こされるという問題があった。
で、ホース４の最外層をアスベストとゴムとの複合体で
構成したものにおいては、アスベストが人体に有害であ
るため、アスベストの飛散によって作業環境の悪化がひ
き起こされるという問題があった。
また、ホース４の最外層にセラミックを使用した水冷
ケーブルにおいては、材料コストが高くつくばかりでな
く機械的強度が充分でないという問題があった。
ケーブルにおいては、材料コストが高くつくばかりでな
く機械的強度が充分でないという問題があった。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたもの
で、ホースの表面に、安価で加工性が良く耐熱性および
断熱性に優れた保護層が徐々に形成される水冷ケーブル
を提供することを目的とする。
で、ホースの表面に、安価で加工性が良く耐熱性および
断熱性に優れた保護層が徐々に形成される水冷ケーブル
を提供することを目的とする。
［発明の構成］ （課題を解決するための手段） ホースの中空内部に可撓性導体を引き込み、前記ホー
スと前記導体間に通水路を形成してなる水冷ケーブルに
おいて、前記ホースの最外層を、オレフィン系エラスト
マーを主成分とし、かつ、シリコーン系エラストマー、
有機金属化合物およびリン化合物を含有する高難燃耐熱
性高分子材料で形成して成ることを特徴としている。
スと前記導体間に通水路を形成してなる水冷ケーブルに
おいて、前記ホースの最外層を、オレフィン系エラスト
マーを主成分とし、かつ、シリコーン系エラストマー、
有機金属化合物およびリン化合物を含有する高難燃耐熱
性高分子材料で形成して成ることを特徴としている。
本発明の水冷ケーブルにおいて、ホースの最外層を形
成する高難燃耐熱性高分子材料としては、たとえばエチ
レン−プロピレンラバー（EPラバー）のような耐熱性ポ
リオレフィン系エラストマーを主成分とし、これにシリ
コーン系のエラストマー、脂肪酸バリウムのような有機
金属化合物、微粒子シリカ、Al(OH)3やMg(OH)2のような
金属水酸化物、および赤リン等のリン化合物を配合した
組成物がある。このような配合の高分子材料において
は、赤リンの添加によって高温加熱時の高分子材料のグ
ラファイト化が促進される。すなわち、赤リンの酸化物
と脂肪酸金属塩との反応によって生じたリン酸エステル
は、以下の式に示されるように脱水反応をし、ポリメタ
リン酸が生成される。
成する高難燃耐熱性高分子材料としては、たとえばエチ
レン−プロピレンラバー（EPラバー）のような耐熱性ポ
リオレフィン系エラストマーを主成分とし、これにシリ
コーン系のエラストマー、脂肪酸バリウムのような有機
金属化合物、微粒子シリカ、Al(OH)3やMg(OH)2のような
金属水酸化物、および赤リン等のリン化合物を配合した
組成物がある。このような配合の高分子材料において
は、赤リンの添加によって高温加熱時の高分子材料のグ
ラファイト化が促進される。すなわち、赤リンの酸化物
と脂肪酸金属塩との反応によって生じたリン酸エステル
は、以下の式に示されるように脱水反応をし、ポリメタ
リン酸が生成される。
さらに、ポリメタリン酸は、次式で示されるようにエ
ステル化並びに加水分解反応を経て、短鎖のリン酸塩に
なる。このとき炭化水素ポリマーを脱水素し、最終的に
グラファイトに変える。
ステル化並びに加水分解反応を経て、短鎖のリン酸塩に
なる。このとき炭化水素ポリマーを脱水素し、最終的に
グラファイトに変える。
また、極めて高温での加熱時には、シリコーン系エラ
ストマー中のケイ素原子と、ポリオレフィン系エラスト
マーに由来する炭素原子とが、以下に示すように反応
し、炭化ケイ素（セラミック）が生成される。
ストマー中のケイ素原子と、ポリオレフィン系エラスト
マーに由来する炭素原子とが、以下に示すように反応
し、炭化ケイ素（セラミック）が生成される。
Si＋Ｃ→SiC なお、本発明においては、このような高難燃耐熱性高
分子材料を単独で用いてホースの最外層を形成するばか
りでなく、この高分子材料をセラミック繊維やアスベス
トと複合して被覆層を形成することもできる。
分子材料を単独で用いてホースの最外層を形成するばか
りでなく、この高分子材料をセラミック繊維やアスベス
トと複合して被覆層を形成することもできる。
（作用） 本発明の水冷ケーブルは、ホースの最外層が、高温加
熱によってセラミック化とグラファイト化が同時に進行
する高難燃耐熱性高分子材料で形成されているので、電
気炉等の近傍の高温加熱雰囲気で使用される際に、この
高分子材料からなるホース表層に徐々にセラミックおよ
びグラファイトがそれぞれ生成し、耐熱性に優れた断熱
保護層となる。
熱によってセラミック化とグラファイト化が同時に進行
する高難燃耐熱性高分子材料で形成されているので、電
気炉等の近傍の高温加熱雰囲気で使用される際に、この
高分子材料からなるホース表層に徐々にセラミックおよ
びグラファイトがそれぞれ生成し、耐熱性に優れた断熱
保護層となる。
（実施例） 以下、本発明の実施例について記載する。
実施例1.2 第１図に示すラバーコア型水冷ケーブルの最外側のホ
ースを、次表に示す配合のゴム組成物でそれぞれ形成し
た。
ースを、次表に示す配合のゴム組成物でそれぞれ形成し
た。
次に実施例１および２で得られた水冷ケーブルを、実
際に電気炉近傍の数100〜1000℃の高温加熱雰囲気中で
長期間使用したところ、最外側ホースの表面がセラミッ
ク化およびグラファイト化して耐熱性に優れた断熱保護
層が形成された。
際に電気炉近傍の数100〜1000℃の高温加熱雰囲気中で
長期間使用したところ、最外側ホースの表面がセラミッ
ク化およびグラファイト化して耐熱性に優れた断熱保護
層が形成された。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の水冷ケーブルにおいて
は、使用の際の高温加熱雰囲気によって、ホース表面に
セラミック化およびグラファイト化し、耐熱性に優れた
断熱層が形成される。
は、使用の際の高温加熱雰囲気によって、ホース表面に
セラミック化およびグラファイト化し、耐熱性に優れた
断熱層が形成される。
そして、この耐熱性断熱保護層に保護されるので、長
期間所望の特性が保持される。
期間所望の特性が保持される。
第１図および第２図はそれぞれ水冷ケーブルの構造を示
す横断面図である。 １……ラバーコア ２……ホース芯 ３……導体 ４……ホース ５……通水路
す横断面図である。 １……ラバーコア ２……ホース芯 ３……導体 ４……ホース ５……通水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−107212（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−13619（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−135718（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−146319（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01B 7/34
Claims (1)
- 【請求項１】ホースの中空内部に可撓性導体を引き込
み、前記ホースと前記導体間に通水路を形成してなる水
冷ケーブルにおいて、前記ホースの最外層を、オレフィ
ン系エラストマーを主成分とし、かつ、シリコーン系エ
ラストマー、有機金属化合物およびリン化合物を含有す
る高難燃耐熱性高分子材料で形成して成ることを特徴と
する水冷ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63055649A JP2782065B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 水冷ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63055649A JP2782065B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 水冷ケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01231214A JPH01231214A (ja) | 1989-09-14 |
| JP2782065B2 true JP2782065B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=13004674
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63055649A Expired - Lifetime JP2782065B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 水冷ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2782065B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2776119B1 (fr) * | 1998-03-12 | 2000-06-23 | Alsthom Cge Alcatel | Cable de securite, resistant au feu et sans halogene |
| JP3690345B2 (ja) * | 2001-12-26 | 2005-08-31 | 日産自動車株式会社 | 車両用配電システム |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5713619A (en) * | 1980-06-28 | 1982-01-23 | Nippon Denso Co | Overload resistant insulated wire |
| JPS58146319U (ja) * | 1982-03-26 | 1983-10-01 | 古河電気工業株式会社 | 電気炉用水冷ケ−ブル |
| JPS60107212A (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-12 | 昭和電線電纜株式会社 | 耐火電線 |
-
1988
- 1988-03-09 JP JP63055649A patent/JP2782065B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01231214A (ja) | 1989-09-14 |
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