JP2780237B2 - Ｏａフロア内配線ルート - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、インテリジェントビル
にて多用されている、支持脚上にフロアパネルを設置し
て構成されるＯＡフロアにおいて、フロア内に形成さ
れ、強電線や弱電線等の配線を系統的に整理して施工す
るためのＯＡフロア内配線ルートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年のオフィイスビルでは、各フロアに
インテリジェント機器が多数設置されるのに伴って、各
種強電線や弱電線等の配線の数が増大している。このよ
うな多量の配線を施工するフロア配線のポイントとして
は、次のような点があげられる。 （１）異種の配線を混合することなく多量に配線でき、
必要な時にどこからでも取り出しができる機能性を備え
ていること。 （２）床として耐久性、耐震性に優れ、歩行感が良好で
あること。 （３）施工が容易で配線の納まりがよいこと。 （４）レイアウト変更に伴う配線の入れ替えや追加配線
に柔軟に対応できること。 （５）導入時から使用開始後のメンテナンスまで、トー
タルコストが安価であること。

【０００３】そして、上記フロア配線のポイントをクリ
アし、多量の配線を施工できる配線ルートを確保するた
めにＯＡフロアを使用するケースが多くなっている。Ｏ
Ａフロアは、支持脚上にフロアパネルを設置して構成さ
れるが、ＯＡフロア内での配線は、上記したように施
工、メンテナンスが容易で配線の納まりが良いこと、移
設、増設のフレキシビリティーが高いこと等が望まれる
ことから、配線を整理する必要があり、一般的には配線
用ダクトやトレンチ付きＯＡフロアが使用されている。

【０００４】また、上記のような配線用ダクトやトレン
チ付きＯＡフロア等の設備を使用しない場合において
は、少なくとも強電線と弱電線を分離するためのセパレ
ータを使用している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来、ＯＡフロア内で
の配線は、系統的な整理のため、上記のように配線用ダ
クトやトレンチ付きＯＡフロアを使用してなされるケー
スが多いが、次のような問題がある。 （１）配線用ダクトやトレンチ付きＯＡフロアは、それ
自体のコストや施工コストが高いため不経済である。 （２）配線量が増えた場合、新たに配線整理のための配
線用ダクトやトレンチを設置しなければならず、機器更
新時にも追加コストが必要となる。

【０００６】一方、配線用ダクトやトレンチを使用しな
い場合、数年を経過すると配線が乱雑になったり、又、
配線の管理が不可能になったりするため、機器更新時に
配線の整理が困難となり、電気的な短絡事故や工事上で
の感電事故の危険を伴う事態になり兼ねない問題があ
る。

【０００７】本発明は、上記のような問題を解消するた
めになされたもので、ＯＡフロア内に配線を系統的に整
理して施工できると共に、配線の施工、メンテナンスや
増設に簡便に対応することができ、しかも、コストの安
い経済的なＯＡフロア内配線ルートを得ることを目的と
するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係るＯＡフロア内配線ルートは、支持脚
上にフロアパネルを設置して構成されるＯＡフロアの内
部に配線ルートを形成したものであって、配線ルート内
に設けられる配線がこの配線ルートの外部から隔離され
るように、支持脚の側面に配線ルートの両側を区画する
配線整理用パネルを連続して装着してなる構成となって
いる。

【０００９】

【作用】本発明に係るＯＡフロア内配線ルートは、支持
脚の側面に配線ルートの両側を区画する配線整理用パネ
ルを装着してなるものであるため、上記支持脚の側面に
配線整理用パネルを装着するだけで、配線ルートが簡便
にＯＡフロア内に形成される。また配線整理用パネルを
支持脚の側面に連続して装着しているため、配線ルート
内に配線を施工すると、配線ルート内の配線が配線ルー
トの外部から隔離される。よって、配線ルートを利用す
ることにより、系統的に整理して配線を行えることにな
る。

【００１０】

【実施例】以下に本発明の実施例を図１乃至図２に基づ
いて説明する。図１は本発明の実施例に係るＯＡフロア
内配線ルートの構成を示す斜視図、図２の（Ａ）乃至
（Ｅ）はそれぞれ配線ルートを形成する配線整理用パネ
ルの取り付け手段の説明図である。

【００１１】ＯＡフロア１は、床面２上に支持脚３を立
設し、同支持脚３上にフロアパネル４を設置することに
よって構成される。このようなＯＡフロア１内に各種強
電線や弱電線等の配線５を施工する場合、系統的に整理
して配線できるような配線ルート６を確保する必要があ
り、本実施例では、フロアパネル４を支持する支持脚３
の側面に配線整理用パネル７を装着することによって、
ＯＡフロア１内に両側が同配線整理用パネル７で区画さ
れた配線ルート６を形成している。このとき、配線５を
系統的に整理して行えるように、すなわち配線ルート６
内に設けられる配線５が配線ルート６の外部から隔離さ
れるように、図１に示すごとく支持脚３の側面に配線整
理用パネル７を連続的に装着している。

【００１２】配線整理用パネル７は、プラスチック製又
は金属製の細長い長方形状のパネルであり、図２の
（Ａ）乃至（Ｅ）に示すように配線整理用パネル７に固
着されたマグネット８、ばね挟着具９、両面テープ１
０、瞬間接着材１１、或いは、ビス１２等により支持脚
３に取り付けられる。

【００１３】しかして、上記実施例によると、ＯＡフロ
ア１を構成するフロアパネル４を支持する支持脚３の側
面にプラスチック製又は金属製の細長い長方形状の配線
整理用パネル７をマグネット８、ばね挟着具９、両面テ
ープ１０、瞬間接着材１１、或いは、ビス１２等を用い
て連続的に装着することによって、ＯＡフロア１内に両
側が配線整理用パネル７で区画された配線ルート６を簡
単に形成することができる。

【００１４】このように配線整理用パネル７をマグネッ
ト８、ばね挟着具９、両面テープ１０、瞬間接着材１
１、或いは、ビス１２等を用いて支持脚３の側面に装着
することにより簡単に配線ルート６を形成することがで
きるため、配線用ダクトやトレンチを使用したものに比
べ安価に施工でき、経済的である。また、支持脚３の側
面に配線整理用パネル７を連続的に装着して形成された
配線ルート６によって、配線ルート６内に設けられる配
線５を配線ルート６の外部と隔離できる。よって、多量
の配線５を混合することなく設けることができることか
ら、ＯＡフロア１内に配線５を系統的に整理して施工す
ることができると共に、配線５のメンテナンスを容易に
することができる。

【００１５】更に、配線整理用パネル７の取り付け施工
が容易にできるため、レイアウト変更に伴う配線５の入
れ替えや配線ルート６の増設、追加配線等に対して柔軟
に対応することができる。これと共に、配線５の数が増
大しても配線ルート６内の配線５を外部から隔離するよ
うに配線５を系統的に整理して管理することができるた
め、電気的な短絡事故や工事上での感電事故の危険性を
殆どなくすことができるようになる。

【００１６】

【発明の効果】以上に説明したように本発明に係るＯＡ
フロア内配線ルートによれば、支持脚の側面に配線ルー
トの両側を区画する配線整理用パネルを装着するだけで
簡単に配線ルートを形成できるため、配線用ダクトやト
レンチを使用したものに比べ配線ルートの形成を安価に
行うことができる。また配線ルートは上記の配線整理用
パネルを支持脚の側面に連続して装着することにより構
成されて、配線ルートの外部から隔離するように配線ル
ート内に配線を設けることができるようになっているた
め、系統的に整理して配線を行うことができる。また、
配線ルート内の配線を外部から隔離するように配線を系
統的に整理して施工管理することができるので、電気的
な短絡事故や工事上での感電事故の危険性を殆どなくす
ことができると共に、配線の施工やメンテナンスを容易
にすることができ、しかも、配線整理用パネルの取り付
け施工が容易にできるため、配線の増設や変更に対して
も簡便に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るＯＡフロア内配線ルート
の構成を示す斜視図である。

【図２】（Ａ）乃至（Ｅ）はそれぞれ本発明の実施例に
係るＯＡフロア内配線ルートを形成する配線整理用パネ
ルの取り付け手段の説明図である。

【符号の説明】

１ ＯＡフロア ２ 床面 ３ 支持脚 ４ フロアパネル ５ 配線 ６ 配線ルート ７ 配線整理用パネル ８ マグネット ９ ばね挟着具 １０ 両面テープ １１ 瞬間接着材 １２ ビス

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持脚上にフロアパネルを設置して構成
   されたＯＡフロアの内部に形成されたＯＡフロア内配線
   ルートであって、 配線ルート内に設けられる配線が該配線ルートの外部か
   ら隔離されるように、前記支持脚の側面に前記配線ルー
   トの両側を区画する配線整理用パネルを連続して装着し
   てなることを特徴とするＯＡフロア内配線ルート。