JP2777006B2 - 酸素濃縮装置 - Google Patents
酸素濃縮装置Info
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- JP2777006B2 JP2777006B2 JP4030693A JP3069392A JP2777006B2 JP 2777006 B2 JP2777006 B2 JP 2777006B2 JP 4030693 A JP4030693 A JP 4030693A JP 3069392 A JP3069392 A JP 3069392A JP 2777006 B2 JP2777006 B2 JP 2777006B2
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- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
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Description
を分離して使用するための酸素濃縮装置に関するもので
ある。さらに詳細には、圧力変動吸着型酸素濃縮装置に
関するものであって、より安定した濃度で酸素濃縮気体
を使用者に供給できるようにした改善された酸素濃縮装
置を提供するものである。
等の呼吸器系器官の疾患に苦しむ患者が増加する傾向に
あると言われているが、その治療法で最も効果的なもの
の1つに酸素吸入法がある。
酸素富化空気を患者に吸入させるものであって、その酸
素ガスや酸素富化空気の供給源として酸素ガスボンベが
従来より用いられていたが近年空気中から酸素濃縮気体
を分離する酸素濃縮装置が開発されてからは、使用時の
便利さや保守管理の容易さから次第に普及するようにな
ってきている。
性膜を用いた膜型酸素濃縮装置と、窒素又は酸素を選択
的に吸着し得る吸着剤を用いた吸着型酸素濃縮装置の2
種類があるが、本発明は吸着型酸素濃縮装置について改
善を加えようとするものである。
としては、コンプレッサーを用いた圧力変動吸着型酸素
濃縮装置がある。かかる装置は通常、窒素を選択的に吸
着し得る吸着剤を充填した吸着床にコンプレッサーで加
圧された圧縮空気を導入して加圧状態で窒素を吸着させ
ることによって酸素濃縮気体を得る吸着工程と、吸着床
の内圧を減少させて脱着を行なう脱着工程を交互に行な
わせることによって酸素濃縮気体を得るものである。こ
の場合に、吸着床からの酸素濃縮気体を一時的に貯留し
ておくためのサージタンクが使用され、サージタンク内
に貯留された酸素濃縮気体を吸着床に逆流させて、吸着
床の再加圧や吸着床の脱着のためのリンス用に用いられ
ることが多い。
下流側に酸素濃縮気体用のサージタンクを用いたこれま
での圧力変動吸着型酸素濃縮装置では、吸着床での吸着
工程の終了時近くにおいて吸着床で充分に窒素が吸着除
去されないで窒素を比較的多く含んだ酸素濃縮気体がサ
ージタンクに流入しやすくなり、結果としてサージタン
クから使用に供するために取り出される酸素濃縮気体の
酸素濃度が低くなりやすい問題があった。
までの酸素濃縮装置における問題点を解決することを目
的として鋭意研究した結果、サージタンクの一部に吸着
剤を充填させると共に、そのサージタンクとは別の製品
タンクを具備させることが非常に有効であることを見い
出し、本発明に到達したものである。
吸着し得る吸着剤を充填した吸着床と、該吸着床へ圧縮
空気を供給するためのコンプレッサー手段と、該吸着床
からの酸素濃縮気体を受け取り貯留するためのサージタ
ンク手段と、酸素濃縮気体を使用に供するための酸素濃
縮気体供給手段を具備した圧力変動吸着型酸素濃縮器に
おいて、該サージタンク手段の内部空間の一部に少なく
とも酸素を吸着し得る吸着剤が充填されており、該吸着
床からの酸素濃縮気体が該サージタンク手段に流入する
ための流入導管手段が該サージタンク手段における吸着
剤非充填領域において開口しており、該サージタンク手
段から酸素濃縮気体が流出するための流出導管手段が該
サージタンク手段の吸着剤充填領域において開口してお
り、該流出導管手段が逆流防止弁手段を介して製品タン
ク手段に連結されており、逆流防止手段を介して該サー
ジタンク手段に製品タンクが連結され、該製品タンク手
段に該酸素濃縮気体供給手段が連結されていることを特
徴とした酸素濃縮装置を提供するものである。
貯留された酸素濃縮気体が吸着床に逆流する工程が圧力
変動脱着工程に含まれる圧力変動吸着型酸素濃縮装置;
及び該吸着剤充填領域が該サージタンク手段の下方に位
置しており、該吸着剤充填領域における該流出導管手段
の開口部が該吸着剤重点領域内での気体の流れが該開口
部に対して対称となるように下部層の中央部に位置せし
めた酸素濃縮装置が含まれる。
を用いながらさらに詳細に説明する。
素よりも窒素を選択的に吸着し得るものであれば、いか
なるものであってもよく、例えばモレキュラーシーブゼ
オライト5A、13X等やこれらを改質したものがあげ
られる。
以上のいずれであってもよいが、医療用の小型の酸素濃
縮装置の場合には2基以下が好ましく、特に1基の場合
が装置全体をコンパクトにしやすい点で優れている。
圧工程や脱着工程でのリンス等のために、サージタンク
手段の酸素濃縮気体が吸着床に逆流するような構成にな
っていることが発明の効果を発揮するうえで望ましい。
ンクでの吸着剤充填領域が下方に位置しており、この上
方の空間部の上端部において吸着床からの酸素濃縮気体
の流入導管手段が開口しており、他方サージタンクから
酸素濃縮気体が流出するための流出導管手段が吸着剤充
填領域での酸素濃縮気体の流れが均一になるように即ち
流出導管手段の開口部に対して気体の流れが対称となる
ように吸着剤充填領域の下部層の中央部において開口せ
しめたものが、発明の効果をより効果に発揮させるうえ
で望ましい。
縮気体供給手段において、例えば使用者の希望や医師の
処方に応じて酸素濃縮気体の供給量を設定するための流
量設定手段を具備していることが望ましい。この場合の
流量設定手段としては、通常用いられるロータメータと
組み合わせられたニードルバルブであってもよいが、例
えば特開昭62―140026号公報に記載されるよう
な、気体の流動抵抗が異なった複数の開口部を備えて希
望の流量に合った開口部を選定して流量設定ができるよ
うにしたものの方が実用上優れている。
濃縮装置では、酸素濃縮気体の流量が安定した状態で使
用者に供給できるように改善したものとなり得る。
に吸着剤を充填せしめたサージタンク手段は、図1に示
した本発明の酸素濃縮装置の好ましい具体的態様例の如
く、サージタンク手段3内が吸着剤非充填領域32と吸
着剤充填領域33からなり、吸着床1からの酸素濃縮気
体が流入するための流入導管手段13の開口部31が吸
着剤非充填領域に配置されており、サージタンク手段3
からの酸素濃縮気体が流出するための流出導管手段35
の開口部34が吸着剤充填領域に配置されている。
剤としては、モレキュラーシーブゼオライトやモレキュ
ラーシーブカーボンの如く少なくとも酸素が吸着され得
るものであって、吸着床1に充填された酸素よりも窒素
を選択的に吸着し得るモレキュラーシーブゼオライトの
如き吸着剤であってもよい。この場合には、この部分で
の酸素の濃縮が期待できるのでより好ましい。但し、サ
ージタンク内に充填された吸着剤の主たる機能は、酸素
を吸着することにある。
吸着床1より出てくる酸素濃縮気体は吸着工程初期のも
のより酸素濃度が低下していて、サージタンク全体で混
合するのは不利である。したがって本発明の如く後半の
ガスは図1のサージタンク3の空間部32に滞留させ、
リンス時(脱着工程の後期)に優先的に吸着床1にかえ
してやる。吸着工程の初期から中半の酸素濃縮ガスは、
サージタンク3での吸着剤の充填領域33の中を通過
し、さらに精製されて製品タンク2に滞留するため濃度
の向上がはかられる。
非充填領域と吸着剤充填部との割合については、吸着剤
非充填領域が全体の0.2〜0.7の範囲にあることが
望ましい。
素濃縮気体が流出する流出導管手段35の吸着剤充填領
域33での開口端は、吸着剤充填領域33における気体
の流れがより均一になるように、言い換えると開口端を
中心に対称となるように、吸着剤充填領域33での下部
層、より好ましくは実質上最下部の中央に配置されるこ
とが望ましい。尚、流入導管手段の開口端31および流
出導管手段の開口端34には、フィルター手段を具備さ
せておくことが望ましい。
は、かかるサージタンク手段の下流側に設けられてお
り、より好ましくは、その下流側にさらに流量設定手段
が具備される。通常流量設定手段の上流側に減圧弁が用
いられるが、その場合には、減圧弁の上流側に製品タン
クが具備される。このようにサージタンクとは独立して
製品タンクを備えることにより、酸素濃縮気体の逆混合
が防止でき、より高い濃度の濃縮気体が得やすくなる。
ジタンク手段3の間の酸素濃縮気体流出導管手段35に
は、逆流防止手段36が具備される。この逆流防止手段
としては、構造が簡単で凡用的でもある逆止弁が通常好
ましく用いられるが、例えば逆流が発生しそうな時期に
限って閉じるように制御された電磁弁等の自動開閉弁を
用いてもよい。
あってもよいが、例えば図1の如く1個のタンクの間に
気密的に仕切り板37を配置させて、製品タンク2とサ
ージタンク3を一体化させたものの方が全体がコンパク
トになり実用上好ましい。
できるが、吸着工程以外の期間に使用に供する酸素濃縮
気体の全量が充分に確保できるものである必要がある。
特にその期間中に、流量設定手段での流量に実質的変動
が生じる程に製品タンクの内圧が低下しないだけの用量
を製品タンクで確保することが好ましい。かかる製品タ
ンク内に、酸素を吸着し得る吸着剤を充填することによ
って、実質的な製品タンクの保持用量を高めることが、
製品タンクをコンパクトにするうえで有効である。
クを製品タンクと組み合わせることによって、図1の如
く示される流出導管手段35における気体の流れがほぼ
一方向で安定した静的なものとなり、サージタンク内の
吸着剤粒子の流動が生じず吸着剤粒子の破損もなく安定
な操作が可能となる。なお、本発明の装置12は、サー
ジタンクと製品タンクの合計の容積を従来サージタンク
のみを用いた場合と同じ程度またはそれ以下の容積にで
きるものも含まれる。
に限定されるものではなく、例えば家庭等で使用される
医療用等の用途に適している。
の酸素濃縮装置の具体的態様例についてさらに詳細に説
明する。
実施態様の1例を示したものである。同図において、吸
着床1は酸素よりも窒素を吸着しやすいモレキュラーシ
ーブ5A等の吸着剤10が充填されたものであり、リリ
ーフバルブ25を備えたコンプレーッサー4が流路切換
弁である2連式ポペット型弁5を介して導管によって吸
着床1に連結されており、さらにサージタンク3が自動
開閉弁12を介して導管によって吸着床1に連結されて
いる。また流路切換弁5には吸気マフラー等を備えた吸
気用導管と排気マフラー等を備えた排気用導管が設けら
れている。さらにサージタンク3には、逆止弁36を介
して製品タンク2が連結されている。さらに製品タンク
2には、減圧弁19等を備えた酸素濃縮空気取出し用導
管23が設けられている。
8、除菌フィルター20、流量設定器22、加湿器7、
鼻カニューラ(図示せず)等が具備されていることが実
用上好ましい。また圧力検出手段21は流量設定器22
の上流側の圧力を検知し、その圧力の異常が生じた場合
に警報を発生する手段(図示せず)に情報を伝達するも
のである。なお、導管手段14から導管手段23及びこ
れらに具備されたものが、通常本発明にいう酸素濃縮気
体供給手段を構成する。
32と吸着剤充填領域33からなり、吸着床1からの酸
素濃縮気体が流入するための流入導管手段13の開口部
31が吸着剤非充填領域に配置されており、サージタン
ク手段3からの酸素濃縮気体が流出するための流出導管
手段35の開口部34が吸着剤充填領域に配置されてい
る。
は、電磁弁12、18を開いた状態で、図1の如く弁5
を介してコンプレッサー4により加圧空気を吸着床1に
導入して窒素を吸着させ、得られた酸素濃縮気体が導管
13を介してサージタンク3に貯留される。サージタン
ク3に貯留された酸素濃縮気体は、逆止弁36を経て製
品タンク2に流入し、減圧弁19により調圧された後、
除菌フィルター20により除菌され、流量設定器22に
より所定の流量に設定され、加湿器7により加湿され、
導管23に連結された鼻カニューラを経て呼吸器疾患の
患者等に供給される。所定時間吸着を続けた後、弁12
を閉じて、弁5を切り換えることによってコンプレッサ
ー4を真空ポンプとして使用して、吸着床1内の圧力を
減圧して脱着を行なう。所定の時間脱着を行なった後、
弁5を切り換えて加圧空気を吸着床1に導入せしめ、さ
らには弁12を開いてサージタンク3から酸素濃縮気体
を逆流させることによって、吸着床を再加圧したうえ
で、引き続き加圧空気を吸着床1に導入しながら吸着工
程を実施する。なお、この再加圧の際にサージタンクの
内圧が製品タンクよりも低下しても製品タンクからは逆
流しない。以下順次これらの工程を繰り返す。
プレッサー4を真空ポンプ機能から圧縮機能に切り変る
時期よりも1秒程度のわずか早い時に弁12を開いて酸
素濃縮気体をサージタンク3から吸着床1に逆流させて
リンスすることによって、吸着床内を酸素濃度がより高
い状態で再加圧でき、吸着圧力を一般的に少し下げても
所定の濃度の酸素濃縮気体を得ることができる。このよ
うにリンス工程を行なうことによって、精製効果を高
め、操作圧力の低下でコンプレッサーの消費電力の低下
効果も得られる。
ー4を冷却するための冷却風を流すためのものである。
て、コンプレッサー4と送風機6を消音用ボックス内に
収納せしめ、そのボックス内に開口部のある仕切り板を
設けて冷却用空気流れの上流側の室に送風機6を、下流
側の室にコンプレッサー4を配置して、流路切換弁5の
吸気側導管手段の開口端を送風機を収納した室に位置さ
せたものがあげられる。尚、装置の冷却用空気の取入れ
口にはフィルターが具備されることが望ましい。
からコンプレッサー側の室への冷却風の流れは一方的で
あり、コンプレッサーの吸気口を送風機側の室に位置さ
せることによって、周囲の大気温度に近い温度で清浄な
空気を吸入させることができる。コンプレッサー側の室
はコンプレッサーからの放熱により温度が高くなりやす
く、そこからコンプレッサーの吸気口に空気を導入する
と性能に不利な場合がある。
度の酸素濃縮気体がより安定して使用者に供給できる効
果も奏するものである。
模式的に示した概略フローチャート。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸素よりも窒素を選択的に吸着し得る吸
着剤を充填した吸着床と、該吸着床へ圧縮空気を供給す
るためのコンプレッサー手段と、該吸着床からの酸素濃
縮気体を受け取り貯留するためのサージタンク手段と、
酸素濃縮気体を使用に供するための酸素濃縮気体供給手
段を具備した圧力変動吸着型酸素濃縮器において、該サ
ージタンク手段の内部空間の一部に少なくとも酸素を吸
着し得る吸着剤が充填されており、該吸着床からの酸素
濃縮気体が該サージタンク手段に流入するための流入導
管手段が該サージタンク手段における吸着剤非充填領域
において開口しており、該サージタンク手段から酸素濃
縮気体が流出するための流出導管手段が該サージタンク
手段の吸着剤充填領域において開口しており、該流出導
管手段が逆流防止弁手段を介して製品タンク手段に連結
されており、該製品タンク手段に該酸素濃縮気体供給手
段が連結されていることを特徴とした酸素濃縮装置。 - 【請求項2】 該サージタンク手段に貯留された酸素濃
縮気体が吸着床に逆流する工程が圧力変動脱着工程に含
まれるものである請求項1の酸素濃縮装置。 - 【請求項3】 該吸着剤充填領域が該サージタンク手段
の下方に位置しており、該吸着剤充填領域における該流
出導管手段の開口部が該吸着剤充填領域内での気体の流
れが該開口部に対して対称となるように下部層の中央部
に位置している請求項1の酸素濃縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4030693A JP2777006B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 酸素濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4030693A JP2777006B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 酸素濃縮装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220224A JPH05220224A (ja) | 1993-08-31 |
JP2777006B2 true JP2777006B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=12310760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4030693A Expired - Lifetime JP2777006B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 酸素濃縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2777006B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59160514A (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-11 | Hidenobu Toyotomi | 空気中の酸素の分離濃縮装置 |
JPS61259726A (ja) * | 1985-05-14 | 1986-11-18 | Daiki Rubber Kogyo Kk | ガス吸着分離装置 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP4030693A patent/JP2777006B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05220224A (ja) | 1993-08-31 |
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