JP2776489B2 - ビデオ画像のシーケンス内の変化の位置を符号化する方法 - Google Patents

ビデオ画像のシーケンス内の変化の位置を符号化する方法

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    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/92Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N5/926Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback by pulse code modulation
    • H04N5/9261Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback by pulse code modulation involving data reduction

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的にはビデオ画像
のディジタル化に関し、具体的には、ビデオ画像のシー
ケンス内の変化の位置を符号化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ・データのディジタル化は、当
技術分野で周知の技術である。ディジタル化データを使
用すると、アナログ・データでは得られない多くの利益
が得られる。このような利益には、データが劣化せず寿
命が長くなること、データが操作しやすいこと、データ
の伝送が容易なこと、データの記憶が容易なこと、ディ
ジタル・コンピュータ処理が利用できることなどが含ま
れる。したがって、アナログ・データをディジタル・デ
ータに変換するのが好ましいことがしばしばである。
【0003】たとえば、ディジタル化されたビデオ・デ
ータは、そのアナログ版よりも高品質であり、劣化せず
に長持ちする。したがって、ビデオ・カセット・レコー
ダ・(VCR)テープ上に見られるようなアナログ・ビ
デオを、ビデオ・ディスク上に見られるようなディジタ
ル・ビデオに変換すると、ビデオの品質と寿命が改善さ
れる。困ったことに、非圧縮のディジタル・ビデオは、
毎秒20メガバイトを超える記憶速度を必要とする。こ
のように大きな記憶要件は、重荷となり、非圧縮ディジ
タル・ビデオの記憶、検索および伝送を実現不可能にす
る。したがって、ディジタル化の際に圧縮を行うのが非
常に有利である。
【0004】連続モーション・ディジタル・ビデオの効
率的な圧縮は、この新しいコンピュータ処理の分野の基
本的な問題である。当技術分野では、1フレーム内およ
び2つの連続するフレーム間に存在する大量の冗長性を
利用するいくつかの圧縮技法が知られている。その基本
的な考え方は、1つの画像を完全に詳細に記述した後
に、第1の画像から第2の画像への変化(デルタ)だけ
を追加することによって、第2の画像および後続の画像
を記述するというものである。これらの変化を第1の画
像に適用した後に、第2フレームを完全に作成すること
ができる。既知の技法では、2つの連続する画像の間に
大量の共通性があるおかげで、変化を記述するのに必要
な情報が、通常は、第2画像を記述するのに必要な情報
よりはるかに少なくてすむ。画像を記述し、2つの連続
する画像を比較する目的で、各画像をブロックのアレイ
に分割する。2つの画像の差を、2つの連続するフレー
ム内の2つの対応するブロックの変化(デルタ)を記述
することによって記述する。これらのブロックはそれぞ
れ、2つのフレーム内で同一の位置にある(すなわち、
同一のxy座標を有する)。800画素×800画素の
フレームの場合、画像全体を、それぞれ8画素×8画素
の区域からなる10000個のブロックに分割すること
ができる。その代わりに、この画像全体を、それぞれ1
0画素×10画素の寸法の80×80(6400)個の
ブロックに分割することもできる。
【0005】2〜3千ブロックからなる画像内では、ブ
ロックの大半が、最初のフレームから次のフレームにか
けて変化しない。従来技術の一手法では、下記のフォー
マットが使用された。ブロック番号 変化 0 なし 1 あり:デルタ 2 なし ・ ・ ・ ・ ・ ・ このフォーマットでは、それぞれの変化が、一時に1ブ
ロックずつ記述される。あるブロックに変化がない場
合、そのブロックに関して変化がないことを示すフラグ
が存在する。この方式には、変化の有無にかかわらずフ
ラグが必要であるという明白な短所がある。たとえば、
10000ブロックの画像では、100ブロックだけに
変化がある場合、あるブロックに関して変化がないこと
を示すために9900個のフラグが必要になる。これに
は、1フレームあたり最低1200Kバイトの記憶空間
が必要である。
【0006】以前の方式に対する明白な改良は、変化が
存在しない場合にフラグを省略することである。この方
式では、変化が存在するブロックだけが含まれる。変化
を有する個々のブロックは、そのxy座標によって識別
される。xy座標による識別は、それぞれ約14ビット
を消費する。100ブロック(1フレームの約1%)が
変化した場合、ブロック識別のオーバーヘッドは、14
00ビット(約200バイト)になる。ブロックの5%
が変化した場合、このオーバーヘッドは、1フレームあ
たり900バイト(約1Kバイト)になる。この既知の
方法では、フレームあたり必要な記憶容量が多すぎる。
したがって、必要なオーバーヘッドの量を減らしてビデ
オ・フレームのシーケンス内の変化の位置を符号化する
方法が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の記憶オーバーヘッドを実質的に減少させる、ビデ
オ画像(フレーム)のシーケンス内の変化の位置を符号
化する方法を提供することである。本発明は、複数のレ
ベルを通じた時計回り四分領域探索法を使用して、フレ
ームごとの変化を識別する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の1態様によれ
ば、ビデオ・フレーム内の、前のフレームからの変化の
位置を符号化する方法が提供される。ビデオ・フレーム
を、所定の寸法まで徐々に小さくなる四分領域を含む、
複数のレベルに再分割する。次いで、レベルとその中の
四分領域とによって変化の位置を識別する。
【0009】本発明のもう1つの態様によれば、論理カ
ーソルを、所定のパターンによってレベルからレベル
へ、また四分領域から四分領域へと操作する。変化があ
れば、この操作の間にカーソルによって識別される。所
定のパターンには、あるレベル内のある四分領域から次
の四分領域への時計回りの移動と、四分領域のどれかで
変化が検出された場合の低位レベルへの移動が含まれ
る。所定の最低レベルに達した時に、変化が符号化され
る。
【0010】符号化された圧縮コマンドの記憶オーバー
ヘッドが減少することが、本発明の技術的利点である。
【0011】
【実施例】図1および図2に、本発明と共に使用され
る、当技術分野で既知の符号化圧縮コンピュータ10の
概略図を示す。アナログ・ビデオ12が、符号化圧縮コ
ンピュータ10への入力として使用される。符号化圧縮
コンピュータ10内での操作の結果、出力データと、シ
ーンまたはシーンのシーケンスを作成するための命令
が、符号化圧縮コンピュータ10によって生成される。
図2に、符号化圧縮コンピュータ10をさらに詳細に示
す。符号化圧縮コンピュータ10は、ディジタイザ1
4、分析器ハードウェア16、およびアナログ・ビデオ
12の圧縮に使用される圧縮方法18を備える。
【0012】圧縮には、1シーン内のフレームごとの変
化を符号化することが含まれる。したがって、初期フレ
ームを符号化した後に、前のフレームからの変化を含む
ように後続フレームを符号化する。本発明は、フレーム
間の変化を符号化するための改良された方法を記述する
ものである。
【0013】図3を参照すると、1024ビット×10
24ビットを含む単一のビデオ・フレーム30が、4つ
の四分領域に分割されている。この4つの四分領域は、
(左上から順に時計回りに)第0四分領域32、第1四
分領域34、第2四分領域36、第3四分領域38とし
て識別される。第0四分領域32、第1四分領域34、
第2四分領域36、第3四分領域38はそれぞれ、同様
に4つの四分領域に分割され、これらの四分領域がそれ
ぞれ、4つの四分領域に分割され、本発明による最低レ
ベルに達するまでこれが繰り返される。本発明を利用し
てビデオ・フレームを圧縮する時、後で詳細に説明する
ように、各順次レベルで左上の四分領域から始まる時計
回りの探索を使用して、各フレームを前のフレームと比
較して変化があるかどうか検査する。
【0014】図4、図5および図6を参照すると、ビデ
オ・フレーム30は、順次小さくなる四分領域に分割さ
れる。図4では、ビデオ・フレーム30が、前述のよう
に4つの四分領域、すなわち第0四分領域32、第1四
分領域34、第2四分領域36、第3四分領域38に分
割され、これらはそれぞれ512ビット×512ビット
を含む。次に、第0四分領域32、第1四分領域34、
第2四分領域36、第3四分領域38を、それぞれ25
6ビット×256ビットを含む4つのより小さな四分領
域に分割する。たとえば、第0四分領域32は、第0四
分領域40、第1四分領域42、第2四分領域44、第
3四分領域46に分割される。次に、第0四分領域4
0、第1四分領域42、第2四分領域44、第3四分領
域46を、それぞれ128ビット×128ビットを含む
4つの四分領域に分割する。たとえば、第0四分領域4
0は、第0四分領域48、第1四分領域50、第2四分
領域52、第3四分領域54に分割される。
【0015】図5を参照すると、第0四分領域48が、
(わかりやすくするために)拡大して示してあり、やは
り再分割されている。第0四分領域48は、それぞれ6
4ビット×64ビットを含む第0四分領域51、第1四
分領域53、第2四分領域55、第3四分領域56に分
割される。次に、第0四分領域51、第1四分領域5
3、第2四分領域55、第3四分領域56を、それぞれ
32ビット×32ビットを含む4つの四分領域に分割す
る。たとえば、第0四分領域51は、第0四分領域5
8、第1四分領域60、第2四分領域62、第3四分領
域64に分割される。次に、第0四分領域58、第1四
分領域60、第2四分領域62、第3四分領域64を、
それぞれ16ビット×16ビットを含む4つの四分領域
に分割する。たとえば、第0四分領域58は、第0四分
領域66、第1四分領域68、第2四分領域70、第3
四分領域72に分割される。
【0016】次に、図6を参照すると、第0四分領域6
6をわかりやすくするために拡大して詳細に示してあ
る。前述のように、各四分領域は、1画素の大きさにな
るまでさらに再分割される。すなわち、第0四分領域6
6は、第0四分領域74、第1四分領域76、第2四分
領域78、第3四分領域80に分割される。第0四分領
域74、第1四分領域76、第2四分領域78、第3四
分領域80は、それぞれ8画素×8画素であり、4画素
×4画素の四分領域にさらに分割され、最終的には2画
素×2画素の四分領域に分割される。2画素×2画素の
四分領域内で変化が発見された場合、その四分領域をさ
らに再分割して単一画素にし、そこに含まれる情報を符
号化する。たとえば、第0四分領域74は、第0四分領
域82、第1四分領域84、第2四分領域86、第3四
分領域88に分割される。第0四分領域82はさらに、
第0四分領域90、第1四分領域92、第2四分領域9
4、第3四分領域96に分割される。第0四分領域90
内に星印によって変化が示されており、したがって第0
四分領域90は、それぞれ単一画素を含む4つの四分領
域に再分割される。変化の符号化を、図6に示した例を
利用して詳細に説明する。
【0017】図7に、四分領域の順次寸法縮小と座標の
概略図を示す。図からわかるように、ビデオ・フレーム
ごとに、0から8まで9つのレベルがある。レベル0
は、符号100で全体的に示した初期フレームであり、
このレベル0は、前述のように、4つの四分領域、すな
わち第0四分領域102、第1四分領域104、第2四
分領域106、第3四分領域108に分割される。第0
四分領域102は(第1四分領域104、第2四分領域
106、第3四分領域108も同様)、レベル1を構成
する4つの追加の四分領域に再分割される。前述のよう
に、各四分領域は、符号200で全体的に示される、4
つの2画素×2画素四分領域を含むレベル8に達するま
で、さらに4つの四分領域に再分割される。レベル8の
後には、それ以上のレベルは存在しない。というのは、
そこに含まれる2画素×2画素の各四分領域は、それに
対する変化を実際に符号化するために1画素×1画素の
四分領域に分割されるからである。
【0018】本発明によれば、論理カーソルは、その四
分領域に対する変化が実際にある場合に変化が記述され
る、次の四分領域を指す。論理カーソルの指す四分領域
は、どのような寸法でもよい(すなわち、論理カーソル
は、2画素×2画素の四分領域、64画素×64画素の
四分領域などを指すことができる)ことに留意された
い。現在どの四分領域を指しているかは、2つの数、す
なわち1)レベル番号(0ないし8)と2)そのレベル
内の四分領域の番号(すなわち、0、1、2または3)
によって識別される。論理カーソルは、下記のコマンド
のうちの1つまたは複数を使用して移動される。1)同
一レベル内で時計回りに四分領域1つ分移動(MR
1)、2)同一レベル内で時計回りに四分領域2つ分移
動(MR2)、3)同一レベル内で時計回りに四分領域
3つ分移動(MR3)、4)1レベル下に移動(M
D)、5)1レベル上に移動(MU)、6)このレベル
とその上の1つのレベルが終了したので、2レベル上に
移動(MU2)、7)このレベルのその上の2つのレベ
ルが終了したので、3レベル上に移動(MU3)、およ
び8)現在の第8レベルで発見された変化を符号化(M
DP)。MDPコマンドは、第8レベルでのみ適用され
ることに留意されたい。MDPコマンドは、そのレベル
内の変化の正確なパターンを指定する。MDPコマンド
の後には、正確なパターン指定が続く、すなわち最初の
4ビットが、どの2画素×2画素の四分領域(レベル
8)が変化を有するかを示す変化位置のパターンを指定
し、その後に、変化を有する各2画素×2画素四分領域
内の変化位置のパターンが続く。符号化のため、上記8
つのコマンドに、下記の2進値を割り当てた。コマンド 2進コード MD 000 MU 001 MU2 010 MU3 011 MR1 100 MR2 101 MR3 110 MDP 111
【0019】明示的なコマンドを必要としない、特定の
省略時論理カーソル移動が存在する。たとえば、ある四
分領域が完了した時、論理カーソルは、自動的に同一レ
ベルの次の四分領域に移動する。カーソルがあるレベル
内の第3四分領域を指す時には、そこに含まれる変化の
符号化を完了した後に、論理カーソルは自動的に1つ上
のレベルに移動する。
【0020】図8に、各レベルとコマンドの例を示す。
レベル0は、1024画素×1024画素の寸法の初期
フレームを含み、これは、それぞれ512画素×512
画素の4つの四分領域に分割される。次に、レベル1
は、レベル0の512画素×512画素の各四分領域の
次の再分割を含む。レベル0からレベル1に移動するた
めに、MD(move down:下へ移動)コマンドが与えら
れる。レベル2には、MDコマンドによって達し、これ
は、レベル1にある256画素×256画素の各四分領
域の再分割を含む。レベル3には、MDコマンドによっ
て達し、これはレベル2の128画素×128画素の四
分領域を含み、それがさらに64画素×64画素の4つ
の四分領域に再分割される。レベル8に達するまで、後
続のMDコマンドが各レベルをさらに再分割する。レベ
ル8に入ると、2画素×2画素の四分領域内で見つかっ
た各変化に対してMDPコマンドが作成される。最初の
2画素×2画素の四分領域内の変化を符号化した後に、
MR1(move right a quadrant:四分領域1つ分右に
移動)コマンドを生成して、次の2画素×2画素の四分
領域へ時計回りに移動する。次の2画素×2画素の四分
領域内に変化が存在しない場合、MR1コマンドの代わ
りにMR2コマンドを開始する。同様に、その次の2画
素×2画素の四分領域内にも変化が存在しない場合、M
R3コマンドを開始する。
【0021】図9および図10に、コマンド・ストリン
グの例を示す。また図9には、符号化されたコマンド1
20の例を示す。このコマンドは、フレーム指定子12
2と、それに続くコマンドのブロックを含む。たとえ
ば、ブロック124は、前述のように、レベル0からレ
ベル1への移動を示すMD(move down)コマンドを含
む(これは、実際には2進数すなわち000で表され
る)。ブロック126で、レベル8からの出力データを
符号化する。ブロック128は、現レベル8の第0四分
領域に変化が存在し、その第1四分領域、第2四分領域
または第3四分領域には変化がないことを示す。ブロッ
ク130は、さらに1画素×1画素の四分領域に分解さ
れたレベル8の第0四分領域内で、第2四分領域と第3
四分領域に変化があり、第0四分領域と第1四分領域に
変化がないことを示す(すなわち、0は変化がないこと
を示し、1は変化を示す)。ブロック130で、Xは、
第0四分領域での変化に対応する色変化を示し、Yは、
第3四分領域に対応する色変化を示す(XとYは、実際
には2進数で表される)。コマンド120は、現フレー
ム内のすべての変化が符号化されるまで継続することに
なる。
【0022】次に図10に、コマンド120内の情報の
例を、図4、図5および図6の例を参照してより詳細に
示す。したがって、図10と図4、図5および図6を同
時に参照して、本発明の使用例を示す。現フレーム(t
=1)内で、前フレーム(t=0)と比較して変化が検
出されると、変化が検出された4画素×4画素の四分領
域(レベル8)に達するまで、一連のMD(move dow
n)コマンドが与えられる。図6では、4画素×4画素
の第0四分領域82が、図を簡単にするために星印で示
した変化を有するものとして識別される。第0四分領域
82の4つの再分割四分領域内で、第0四分領域90内
に変化があり、その後の第1四分領域92、第2四分領
域94、第3四分領域96には変化がないことがわか
る。したがって、1を使用して変化を表し、0を使用し
て無変化を表すと、コード化される命令は、図10の2
01に示すように"1000"となる。第0四分領域90
内では、第0四分領域と第1四分領域には変化がなく、
第2四分領域と第3四分領域には(やはり星印で示され
る)変化があることがわかる。したがって、発行される
コマンドは、図10の202に示すように"0011"と
なる。コマンド202中で、文字指定XおよびYは、そ
の画素内で見つかった前のフレームからの色変化に対応
する数値を指す。Xは、単一画素の第2四分領域内で見
つかった色変化を示し、Yは、単一画素の第3四分領域
内で見つかった色変化を示す。第0四分領域82内には
これ以外の変化は存在しないので、論理カーソルは、自
動的に第1四分領域84に戻る。第1四分領域84用の
MDPコードは、204に示すように"0100"とな
る。というのは、第0四分領域206に変化がなく、第
1四分領域208に変化があり、第2四分領域210と
第3四分領域212に変化がないからである。第1四分
領域208内の、星印で示した変化は、(図10の22
2に示すように)"0100"としてコード化される。と
いうのは、第1四分領域216だけに変化があり、第0
四分領域214、第2四分領域218および第3四分領
域220には変化がないからである。この場合も、コマ
ンド222中に示されたXは、第1四分領域216内で
見つかった、前のフレームの同一四分領域と比較しての
色変化を表す。
【0023】第1四分領域84の符号化の後に、処理
は、自動的に第2四分領域86に移動するが、ここでは
変化が見つからない。したがって、MR1(move right
a quadrant)コマンド224を発行して、論理カーソ
ルを第3四分領域88に置く。次に、MDPコマンド2
26が発行され、その後、228に示す"0101"が符
号化されるが、これは、第0四分領域230に変化が見
つからず、第1四分領域232に変化が見つかり、第2
四分領域234に変化が見つからず、第3四分領域23
6に変化が見つかったことに起因する。第1四分領域2
32で見つかった変化は、238で、"1010"として
符号化される。というのは、第0四分領域240に変化
があり、第2四分領域244にも変化があるが、第1四
分領域242と第3四分領域246に変化がないからで
ある。その後、第3四分領域236が、248で"01
01"として符号化される。というのは、第0四分領域
250ならびに第2四分領域254には変化がないが、
第1四分領域252と第3四分領域256には変化があ
るからである。
【0024】第3四分領域88は、第0四分領域74の
最後の再分割された四分領域であるので、処理は、自動
的に第0四分領域66へと上に移動し、MDコマンド2
58の結果、論理カーソルが第1四分領域76に置かれ
る。第1四分領域76の第0四分領域と第1四分領域に
は変化がないので、MR2(move right 2 quadrants:
四分領域2つ右へ移動)コマンド260が発行されて、
論理カーソルを第2四分領域261に置く。次に、MD
Pコマンド262が発行され、その結果、第0四分領域
266、第1四分領域268、第2四分領域270に変
化がないが第3四分領域272に変化があった結果、2
64に示すように"0001"が符号化される。274に
示す第3四分領域272の符号化は、その第0四分領域
と第2四分領域に変化がなく、第1四分領域と第3四分
領域に変化があるので、"0101"である。第1四分領
域76の第3四分領域276には変化がないと論理カー
ソルの自動MR1によって判定されるので、処理は、再
度第0四分領域66へと上に移動する。その後、MUコ
マンド278が発行されて、論理カーソルを第2四分領
域78に置く。第2四分領域78には変化がないので、
MR1コマンド280が発行されて、論理カーソルを第
3四分領域80に置く。MDコマンド282が、論理カ
ーソルをその第0四分領域284に移動する。第3四分
領域80の第0四分領域284、第1四分領域286、
第2四分領域288には変化がないので、MR3コマン
ド290が発行されて、論理カーソルをその第3四分領
域292に置く。その後、第0四分領域298、第1四
分領域300および第2四分領域302には変化がない
が、第3四分領域304に変化があるので、MDPコマ
ンド294は、296に示すように"0001"を符号化
する。第3四分領域304内の星印で示した変化によ
り、306に示すように"0101"が符号化される。と
いうのは、その第0四分領域に変化がなく、第1四分領
域に変化があり、第2四分領域に変化がなく、第3四分
領域に変化があるからである。ビデオ・フレーム30
(図4参照)にそれ以外の変化がないと仮定すると、M
U2コマンド310が、論理カーソルを第0四分領域6
6から第0四分領域58へ移動する。その後、もう1つ
のMU2コマンド312が、論理カーソルを第0四分領
域58から第0四分領域48へ移動する。第3のMU2
コマンド314が、論理カーソルを第0四分領域48か
ら第0四分領域32に移動し、最後のMUコマンド31
6が、論理カーソルを第0四分領域32からビデオ・フ
レーム30のレベル0に移動して、そのフレームの完了
を示す。
【0025】次に図11に、本発明に従った方法の省略
した流れ図を示す。図11ないし図20で、't'は現フ
レーム番号を示し、'T'はビデオ・クリップ内の全フレ
ーム数を示す。ブロック340で開始した後、ブロック
342で、現フレーム番号tを−1にセットする。ブロ
ック344で、現フレーム番号を1つ増分する(ビデオ
内の最初のフレームが確実に検査されるようにする)。
次いで判断ブロック346で、現フレーム番号が、その
ビデオ・クリップの全フレーム数より小さいかどうかを
判定する。判断ブロック346に対する応答が否定の場
合、処理はブロック348で停止する。判断ブロック3
46に対する応答が肯定の場合、ブロック350で現フ
レームを読み取る。判断ブロック352で、フレーム番
号が0に等しいか否かを判定する。判断ブロック352
に対する応答が肯定(すなわち、ビデオ・クリップの最
初のフレーム)である場合、ブロック354でそのフレ
ーム全体を記憶する。判断ブロック352に対する応答
が否定の場合、判断ブロック356で、現フレームが前
のフレームと同一であるか否か判定する。判断ブロック
356に対する応答が肯定(すなわち、2つのフレーム
が同一)である場合、ブロック358で、フレーム番号
と無変化フラグを記録する。判断ブロック356に対す
る応答が否定の場合、ブロック360で、論理カーソル
の現作業レベルを1にセットする。ブロック362で、
フレーム番号を記録し、ブロック364で、カーソルの
現作業レベルに関するフレームの符号化を行う。ブロッ
ク364、ブロック358またはブロック354の後、
処理はブロック344に戻り、そこで次のフレームを取
り上げる。
【0026】図12および図13に、図11のブロック
364を詳細に示す。ブロック370で、MDコマンド
を出力する。ブロック372で、現作業レベルの現四分
領域を0にセットする(すなわち、カーソルを現レベル
の第0四分領域に置く)。判断ブロック374で、フレ
ームtの現レベルの四分領域の内容が、前フレームの現
レベルの同一四分領域の内容と等しいか否かを判定す
る。判断ブロック374に対する応答が肯定(すなわ
ち、現フレームが前フレームと同一)である場合、ブロ
ック376で、右移動カウントを1つ増分して、現レベ
ルの時計回りで次の最大四分領域に論理カーソルを移動
する。ブロック378で、現レベルの四分領域のカウン
トを1つ増分する。判断ブロック380で、現レベルの
四分領域が4未満であるか否かを判定する。判断ブロッ
ク380に対する応答が肯定の場合、本発明は、判断ブ
ロック374に戻る。判断ブロック380に対する応答
が否定の場合、判断ブロック382(図13)で、右移
動カウントが0に等しいか否かを判定する。判断ブロッ
ク382に対する応答が否定の場合、ブロック384
で、上移動カウントを1つ増分する。判断ブロック38
6で、上移動カウントが3に等しいか否かを判定する。
判断ブロック386に対する応答が肯定の場合、ブロッ
ク388で、コマンドMU3を出力し、上移動カウント
を0にセットする。判断ブロック386に対する応答が
否定の場合、またはブロック388の後、ブロック39
0で、右移動カウントを0にセットする。判断ブロック
382に対する応答が肯定の場合、またはブロック39
0の後、ブロック392で、現レベルを現レベル−1に
セットする。判断ブロック394で、現レベルが0に等
しいか否かを判定する。判断ブロック394に対する応
答が肯定の場合、処理は、図11のブロック364に戻
り、その後、図11のブロック344に戻る。判断ブロ
ック394に対する応答が否定の場合、処理は、前述の
ブロック378に戻る。
【0027】判断ブロック374に戻って、このブロッ
クに対する応答が否定の場合、判断ブロック400で、
上移動カウントが1に等しいか否かを判定する。判断ブ
ロック400に対する応答が肯定の場合、ブロック40
2でMUコマンドを出力する。判断ブロック400に対
する応答が否定の場合、判断ブロック404で、上移動
カウントが2に等しいか否かを判定する。判断ブロック
404に対する応答が肯定の場合、ブロック406でコ
マンドMU2を出力する。ブロック402またはブロッ
ク406の後に、ブロック408で、上移動カウントを
0にセットする。判断ブロック404に対する応答が否
定(すなわち、上移動カウントが既に0に等しい)場
合、またはブロック408の後、判断ブロック410
で、右移動カウントが1に等しいか否かを判定する。判
断ブロック410に対する応答が肯定の場合、ブロック
412でMR1コマンドを出力する。判断ブロック41
0に対する応答が否定の場合、判断ブロック414で、
右移動カウントが2に等しいか否かを判定する。判断ブ
ロック414に対する応答が肯定の場合、ブロック41
6でMR2コマンドを出力する。判断ブロック414に
対する応答が否定の場合、判断ブロック418で、右移
動カウントが3に等しいか否かを判定する。判断ブロッ
ク418に対する応答が肯定の場合、ブロック420で
MR3コマンドを出力する。ブロック412、416ま
たは420の後に、ブロック422で右移動カウントを
0にセットする。判断ブロック418に対する応答が否
定の場合、またはブロック422の後、判断ブロック3
96で、現レベルが最大レベルすなわち8未満であるか
否かを判定する。判断ブロック396に対する応答が肯
定の場合、ブロック398で、現レベルを1つ増分し、
その後ブロック370に戻る。判断ブロック396に対
する応答が否定の場合、ブロック424で、現レベルの
四分領域の4画素×4画素に関するMDP符号化を行
う。ブロック424のMDP符号化(後に図14および
図15で詳細に説明する)の後に、処理は前述のブロッ
ク378に進む。
【0028】図14に、図12のブロック424のMD
P符号化を詳細に示す。ブロック426で、MDPコマ
ンドを出力する。ブロック428で、論理カーソルを、
4画素×4画素四分領域の第0四分領域に置く。判断ブ
ロック430で、現フレームの4画素×4画素四分領域
の第0四分領域の内容が、前フレームの同一四分領域の
内容と等しいか否かを判定する。判断ブロック430に
対する応答が否定(変化がある)の場合、その四分領域
(この時点では第0四分領域)を、変化を有するものと
して1とマークする。判断ブロック430に対する応答
が肯定(両方の四分領域がフレームの間で同一)の場
合、その四分領域を、変化を有しないものとして0とマ
ークする。ブロック432またはブロック434の後
に、ブロック436で、現四分領域を1つ増分する(す
なわち、第0四分領域から第1四分領域に移動する)。
その後、判断ブロック438で、現四分領域が4未満で
あるか否かを判定する。判断ブロック438に対する応
答が肯定(すなわち、0、1、2、3の4つの四分領域
がすべて検査されたわけではない)場合、処理は判断ブ
ロック430に戻る。判断ブロック438に対する応答
が否定(4つの四分領域のすべてが検査済み)の場合、
ブロック440でMDPコマンドを出力する。ブロック
442で、2画素×2画素四分領域のうちのどれが変化
を有するかを識別する最初のMDPコマンドを出力す
る。ブロック444で、論理カーソルを、4画素×4画
素四分領域の第0四分領域に置く。判断ブロック446
で、その四分領域が変化を有する(すなわち1)とマー
クされているか否か(すなわち0とマークされている)
を判定する。判断ブロック446に対する応答が肯定の
場合、ブロック450で、後で詳細に説明するように、
個々の画素変化に関してその2画素×2画素四分領域を
さらに評価する。判断ブロック446に対する応答が否
定の場合、またはブロック450の後、ブロック448
で、論理カーソルを1つ増分して、次の2画素×2画素
四分領域に時計回りに移動する。その後、判断ブロック
452で、現四分領域が4未満であるか否かを判定す
る。判断ブロック452に対する応答が肯定の場合、処
理は判断ブロック446に戻る。判断ブロック452に
対する応答が否定の場合、処理はブロック456で図1
2のブロック378に戻る。
【0029】図15に、図14のブロック450を詳細
に示す。ブロック460で、論理カーソルを、現2画素
×2画素四分領域の第0四分領域に置く。判断ブロック
462で、現1画素×1画素四分領域の内容が、前フレ
ームの同じ1画素×1画素四分領域の内容と同一である
か否かを判定する。判断ブロック462に対する応答が
肯定(画素が同一)の場合、ブロック464で、無変化
状況を0でマークする。判断ブロック462に対する応
答が否定の場合、ブロック468で、変化状況を1でマ
ークする。ブロック466で、1画素×1画素四分領域
を、時計回りに1つ増分する。判断ブロック470で、
現1画素×1画素四分領域が、4未満であるか否かを判
定する。判断ブロック470に対する応答が肯定の場
合、処理は判断ブロック462に戻る。判断ブロック4
70に対する応答が否定の場合、ブロック472で、各
1画素×1画素四分領域の変化または無変化を示すコマ
ンドを出力する。ブロック474で、第0四分領域から
始めて、同一の4つの1画素×1画素四分領域を、実際
の色変化(0から255までの色に基づく)の値に関し
て再検査する。判断ブロック476で、その1画素×1
画素四分領域に関して変化があった(すなわち1が記録
された)か否かを判定する。判断ブロック476に対す
る応答が肯定(すなわち、その1画素×1画素四分領域
内に変化がある)場合、前フレームの同一の1画素×1
画素四分領域の符号化された値を現フレームと比較し
て、実際の色変化を計算する。ブロック480で、その
値を出力する。ブロック480の後、または判断ブロッ
ク476に対する応答が否定の場合、ブロック478
で、現1画素×1画素四分領域を、四分領域1つ分時計
回りに増分する。その後、判断ブロック482で、現1
画素×1画素四分領域が4未満であるか否かを判定す
る。判断ブロック482に対する応答が肯定の場合、処
理は判断ブロック476に戻る。判断ブロック482に
対する応答が否定の場合、ブロック484で、処理は図
14のブロック448に戻る。
【0030】図16、図17および図18に、本発明を
利用する圧縮ビデオの復号の流れ図を示す。ブロック4
90で開始した後、ブロック492で、現フレームtを
−1にセットする。ブロック494で、現フレームtを
1つ増分する(最初のフレームが検査されるようにす
る)。判断ブロック496で、現フレーム番号が、その
ビデオ・クリップの全フレーム数より小さいか否かを判
定する。判断ブロック496に対する応答が否定の場
合、処理はブロック498で停止する。判断ブロック4
96に対する応答が肯定の場合、ブロック500で現フ
レームを読み取る。判断ブロック502で、現フレーム
番号が0に等しいか否かを判定する。判断ブロック50
2に対する応答が肯定の場合、ブロック504でそのフ
レーム全体を表示した後、ブロック494に戻る。判断
ブロック502に対する応答が否定の場合、ブロック5
06で、現フレームが前フレームと等しいか否かを判定
する。判断ブロック506に対する応答が肯定の場合、
処理はブロック494に戻る。判断ブロック506に対
する応答が否定の場合、ブロック508で、現フレーム
内の符号化された全コマンドNを読み取る(ただし、N
=フレームtに関して符号化されたコマンドの総数)。
ブロック510で、現コマンド(n)を−1にセットす
る。ブロック512で、現レベルを0にセットする。ブ
ロック514で、現コマンドを1つ増分する(最初のコ
マンドが検査されるようにする)。判断ブロック516
で、現コマンドがそのフレームに関するコマンドの総数
未満であるか否かを判定する。判断ブロック516に対
する応答が否定の場合、処理は前述のブロック494に
戻る。判断ブロック516に対する応答が肯定の場合、
判断ブロック518で、現コマンドがMDコマンドであ
るか否かを判定する。判断ブロック518に対する応答
が肯定の場合、ブロック520で、現レベルを1つ増分
し、論理カーソルを、現レベルの第0四分領域に置いた
後に、ブロック514に戻る。判断ブロック518に対
する応答が否定の場合、判断ブロック522で、現コマ
ンドがMR1コマンドであるか否かを判定する。判断ブ
ロック522に対する応答が肯定の場合、ブロック52
4で、論理カーソルを現レベル内で四分領域1つ分時計
回りに移動した後に、ブロック514に戻る。判断ブロ
ック522に対する応答が否定の場合、判断ブロック5
26(図17)で、現コマンドがMR2であるか否かを
判定する。判断ブロック526に対する応答が肯定の場
合、ブロック528で、論理カーソルを現レベル内で四
分領域2つ分時計回りに移動した後に、ブロック514
に戻る。判断ブロック526に対する応答が否定の場
合、ブロック530で、現コマンドがMR3であるか否
かを判定する。判断ブロック530に対する応答が肯定
の場合、ブロック532で、論理カーソルを現レベル内
で四分領域3つ分時計回りに移動した後に、ブロック5
14に戻る。判断ブロック530に対する応答が否定の
場合、判断ブロック534で、現コマンドがMUコマン
ドであるか否かを判定する。判断ブロック534に対す
る応答が肯定の場合、ブロック536で、現レベルを現
レベル−1にセットする(すなわち、1つ上のレベルに
移動する)。その後、判断ブロック538で、現レベル
の四分領域が3未満であるか否かを判定する。判断ブロ
ック538に対する応答が肯定の場合、ブロック540
で、現レベルの四分領域を1つ増分した後に、ブロック
514に戻る。判断ブロック538に対する応答が否定
の場合、ブロック542で、現レベルを現レベル−1に
セットする。その後、判断ブロック546で、現レベル
が0以下であるか否かを判定する。判断ブロック546
に対する応答が否定の場合、処理は判断ブロック538
に戻る。判断ブロック546に対する応答が肯定の場
合、本発明はブロック514に戻る。
【0031】判断ブロック534に戻って、これに対す
る応答が否定の場合、判断ブロック548で、現コマン
ドがMU2コマンドであるか否かを判定する。判断ブロ
ック548に対する応答が肯定の場合、ブロック550
で、現レベルを現レベル−2にセットする。その後、判
断ブロック552で、現レベルの四分領域が3未満であ
るか否かを判定する。判断ブロック552に対する応答
が肯定の場合、ブロック554で、現レベルの四分領域
を1つ増分した後に、ブロック514に戻る。判断ブロ
ック552に対する応答が否定の場合、ブロック556
で、現レベルを現レベル−1にセットする。判断ブロッ
ク558で、現レベルが0以下であるか否かを判定す
る。判断ブロック558に対する応答が肯定の場合、処
理はブロック514に戻る。判断ブロック558に対す
る応答が否定の場合、処理は判断ブロック552に戻
る。
【0032】判断ブロック548に戻って、これに対す
る応答が否定の場合、判断ブロック560(図18)
で、現コマンドがMU3コマンドであるか否かを判定す
る。判断ブロック560に対する応答が肯定の場合、ブ
ロック562で、現レベルを現レベル−3にセットす
る。その後、判断ブロック564で、現レベルの四分領
域が3未満であるか否かを判定する。判断ブロック56
4に対する応答が肯定の場合、ブロック566で現レベ
ルの四分領域を1つ増分した後に、ブロック514に戻
る。判断ブロック564に対する応答が否定の場合、ブ
ロック568で、現レベルを現レベル−1にセットす
る。その後、判断ブロック570で、現レベルが0以下
であるか否かを判定する。判断ブロック570に対する
応答が肯定の場合、処理はブロック514に戻る。判断
ブロック570に対する応答が否定の場合、処理は判断
ブロック564に戻る。
【0033】判断ブロック560に戻って、これに対す
る応答が否定の場合、判断ブロック572で、現コマン
ドがMDPコマンドであるか否かを判定する。判断ブロ
ック572に対する応答が否定の場合、処理はブロック
514に戻る。判断ブロック572に対する応答が肯定
の場合、ブロック574で、後に詳細に説明する、現レ
ベルの四分領域のMDP復号が行われる。その後、判断
ブロック576で、現レベルの四分領域が3未満である
か否かを判定する。判断ブロック576に対する応答が
肯定の場合、ブロック578で、現レベルの四分領域を
1つ増分した後に、ブロック514に戻る。判断ブロッ
ク576に対する応答が否定の場合、ブロック580
で、現レベルを現レベル−1にセットする。その後、判
断ブロック582で、現レベルが0以下であるか否かを
判定する。判断ブロック582に対する応答が肯定の場
合、処理はブロック514に戻る。判断ブロック582
に対する応答が否定の場合、処理は判断ブロック576
に戻る。
【0034】図19に、図18のブロック574のMD
P復号を詳細に示す。ブロック584で、4画素×4画
素四分領域(ブロック)のMDP復号を行う。ブロック
586で、値b(0)、b(1)、b(2)、b(3)
(すなわち、4画素×4画素四分領域の4つの2画素×
2画素四分領域のそれぞれに変化がある(1によって示
される)かどうか)を読み取る。その後、ブロック58
8で、論理カーソルを、4画素×4画素四分領域の最初
の2画素×2画素四分領域(b(0))の第0四分領域
に置く。次に、判断ブロック590で、b(i)が1に
等しい(すなわち、現2画素×2画素四分領域が、1に
よって示される変化を有する)か否かを判定する。判断
ブロック590に対する応答が肯定の場合、ブロック5
92で、後に詳細に説明する2画素×2画素四分領域の
MDP復号を行う。判断ブロック590に対する応答が
否定の場合、またはブロック592の後、ブロック59
4で、iをi+1にセットする(論理カーソルを四分領
域1つ分時計回りに移動する)。次に、判断ブロック5
96で、iが4未満であるか否か(すなわち、4つの四
分領域のすべてが評価されたか否か)を判定する。判断
ブロック596に対する応答が肯定の場合、処理は、判
断ブロック590に戻る。判断ブロック596に対する
応答が否定の場合、処理は、図18のブロック576に
戻る。
【0035】図20に、図19のブロック592に示し
た2画素×2画素四分領域のMDP復号を詳細に示す。
ブロック598で、値a(0)、a(1)、a(2)、
a(3)(すなわち、2画素×2画素四分領域の4つの
画素のそれぞれに変化(1によって示される)があるか
どうか)を読み取る。ブロック600で、実際の色変化
値に関して4つの画素を再検査するため、kを0にセッ
トする。次に、判断ブロック602で、a(k)が1に
等しい(すなわち、その単一画素に、1によって示され
る変化がある)か否かを判定する。判断ブロック602
に対する応答が肯定の場合、ブロック604で、X
(k)(すなわち、実際の色の差)を読み取り、画素の
色値を更新する(前の画素の色を、X(k)だけ変更し
て、現画素の正しい色を得る)。判断ブロック602に
対する応答が否定の場合、またはブロック604の後、
kをk+1にセットする(論理カーソルを、次の単一画
素四分領域へ時計回りに移動する)。次に、判断ブロッ
ク608で、kが4未満であるか否かを判定する。判断
ブロック608に対する応答が肯定の場合、処理は判断
ブロック602へ戻る。判断ブロック608に対する応
答が否定の場合、ブロック610で、処理は図19のブ
ロック594に戻る。
【0036】要約すると、本発明は、従来技術より利用
する記憶域の少ないビデオ圧縮を可能にする、フレーム
ごとの変化を符号化する方法を提供する。符号化された
コマンドは、本明細書に開示の新規の符号化手法のゆえ
に、必要とする記憶域が少なくてすむ。
【0037】好ましい実施例を参照して本発明を具体的
に図示し、説明してきたが、当業者なら、本発明の趣旨
と範囲を逸脱することなく、形態と詳細な点について様
々な変更を行えることを理解するであろう。
【0038】
【発明の効果】本発明により、従来技術の記憶オーバー
ヘッドを実質的に減少させる、ビデオ画像(フレーム)
のシーケンス内の変化の位置を符号化する方法が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオ圧縮ハードウェアの概略図である。
【図2】ビデオ圧縮ハードウェアの概略図である。
【図3】その中で本発明が動作するレベルを示す図であ
る。
【図4】その中で本発明が動作するレベルを示す図であ
る。
【図5】その中で本発明が動作するレベルを示す図であ
る。
【図6】その中で本発明が動作するレベルを示す図であ
る。
【図7】あるレベルからレベルへの下向きの移動を示す
図である。
【図8】本発明によるレベルをさらに示す図である。
【図9】図4、図5および図6に関連する符号化された
コマンドを示す図である。
【図10】図4、図5および図6に関連する符号化され
たコマンドを示す図である。
【図11】本発明によるビデオ符号化方法の簡略化した
流れ図である。
【図12】図11のフレーム・データの処理の詳細な流
れ図である。
【図13】図11のフレーム・データの処理の詳細な流
れ図である。
【図14】4画素×4画素四分領域のMDP符号化の詳
細な流れ図である。
【図15】2画素×2画素四分領域の処理の詳細な流れ
図である。
【図16】本発明によるビデオ復号の流れ図である。
【図17】本発明によるビデオ復号の流れ図である。
【図18】本発明によるビデオ復号の流れ図である。
【図19】4画素×4画素四分領域のMDP復号の流れ
図である。
【図20】2画素×2画素四分領域のMDP復号の流れ
図である。
【符号の説明】
30 ビデオ・フレーム 32 第0四分領域 34 第1四分領域 36 第2四分領域 38 第3四分領域 120 コマンド 122 フレーム指定子 124 ブロック 200 レベル8
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハリ・エヌ・レディー アメリカ合衆国76051 テキサス州グレ ープバイン アパートメント・ナンバー 1422 (56)参考文献 特開 平1−233893(JP,A) 特開 昭62−101183(JP,A) 特開 昭62−284582(JP,A) 特開 平6−6754(JP,A) 特開 平6−6609(JP,A) 特開 平3−117991(JP,A) 特開 平2−75276(JP,A) 特開 昭60−204081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 9/00 G06T 7/20 H04N 5/92 H04N 7/32

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前のビデオ・フレームと次のビデオ・フレ
    ームとの色の変化を検出することによって、ディジタル
    ・ビデオのデータ圧縮システムにおける必要なメモリ記
    憶領域を削減する方法であって、 前記前のビデオ・フレームおよび前記次のビデオ・フレ
    ームをそれぞれ所定の寸法まで、徐々に小さくなる四分
    領域を含む複数のレベルに再分割するステップと、 所定のパターンによって、レベルからレベルへまたは四
    分領域から四分領域へと論理カーソルを操作し、色変化
    があれば前記操作の間に前記論理カーソルによって突き
    とめるステップと、 レベル番号、および前記四分領域の位置番号により、前
    記前のビデオ・フレームと比較した前記次のビデオ・フ
    レームにおける色変化の位置を決定するステップと、 前記レベル番号および前記四分領域の位置番号、および
    前記色変化をメモリに記憶するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記論理カーソルの操作が、 1レベル内の四分領域から四分領域へ時計回りに移動す
    るステップと、 前記四分領域のどれかで変化が検出された場合に下位レ
    ベルに移動するステップと、 を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】さらに、前記変化を符号化するステップを
    含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】1フレームとその前フレームとを、それぞ
    れ所定の寸法まで徐々に小さくなる四分領域を含む複数
    のレベルに再分割するステップと、 前記徐々に小さくなる四分領域を通じて、変化を含む単
    一画素まで論理カーソルを操作する複数のコマンドによ
    って、変化の位置を識別するステップと、 色変化としての前記変化および前記複数のコマンドをメ
    モリに記憶するステップとを含む、ビデオの1フレーム
    の、前フレームと比較した変化を符号化する方法。
  5. 【請求項5】前のビデオ・フレームと次のビデオ・フレ
    ームとの色の変化を検出することによって、ディジタル
    ・ビデオのデータ圧縮システムにおける必要なメモリ記
    憶領域を削減するシステムであって、 前記前のビデオ・フレームおよび前記次のビデオ・フレ
    ームをそれぞれ所定の寸法まで、徐々に小さくなる四分
    領域を含む複数のレベルに再分割する手段と、 所定のパターンによって、レベルからレベルへまたは四
    分領域から四分領域へと論理カーソルを操作し、色変化
    があれば前記操作の間に前記論理カーソルによって突き
    とめる手段と、 レベル番号、および前記四分領域の位置番号により、前
    記前のビデオ・フレームと比較した前記次のビデオ・フ
    レームにおける色変化の位置を決定する手段と、 前記レベル番号および前記四分領域の位置番号、および
    前記色変化をメモリに記憶する手段と、 を含むことを特徴とするシステム。
  6. 【請求項6】前記論理カーソルの操作が、 1レベル内の四分領域から四分領域へ時計回りに移動す
    る手段と、 前記四分領域のどれかで変化が検出された場合に下位レ
    ベルに移動する手段と、 を含むことを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
  7. 【請求項7】さらに、前記変化を符号化する手段を含む
    ことを特徴とする、請求項6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】1フレームとその前フレームとを、それぞ
    れ所定の寸法まで徐々に小さくなる四分領域を含む複数
    のレベルに再分割する手段と、 前記徐々に小さくなる四分領域を通じて、変化を含む単
    一画素まで論理カーソルを操作する複数のコマンドによ
    って、変化の位置を識別する手段と、 色変化としての前記変化および前記複数のコマンドをメ
    モリに記憶する手段とを含む、ビデオの1フレームの、
    前フレームと比較した変化を符号化するシステム。
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