JP2774625B2 - 磁気記憶装置と磁気ヘッドおよびリード/ライト方法 - Google Patents

磁気記憶装置と磁気ヘッドおよびリード/ライト方法

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JP2774625B2 JP31924189A JP31924189A JP2774625B2 JP 2774625 B2 JP2774625 B2 JP 2774625B2 JP 31924189 A JP31924189 A JP 31924189A JP 31924189 A JP31924189 A JP 31924189A JP 2774625 B2 JP2774625 B2 JP 2774625B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、フレキシブルディスクのような磁気ディス
クを用いて情報信号を記録再生する装置、特にトラック
密度の異なるディスクを使用した場合でもリード/ライ
ト互換性が得られる磁気記憶装置とそれに用いる磁気ヘ
ッド及びこの磁気記憶装置における情報信号のリード/
ライト方法に関する。
(従来の技術) フレキシブルディスク(FD、フロッピーディスクとも
いう)、特に3.5インチFDは、小型で取り扱いが容易で
あるために、汎用の交換可能媒体として、パーソナルコ
ンピュータ、ワードプロセッサのような各種情報機器に
広く使用されている。3.5インチFDは、保護ジャケット
に収納される。ジャケットにはヘッドウィンドウが形成
されている。FDを用いて情報信号の記録再生装置を行な
うフレキシブルディスクドライブ(FDD)では、磁気ヘ
ッドとして、R/W(リード/ライト)ギャップと消去ギ
ャップを有し、これらをスライダ表面上に露出させたバ
ルクコアヘッドが用いられる。リード/ライト時には、
ギャップがヘッドウィンドウを通してFDに接触される。
リード/ライト時におけるR/WギャップとFDの磁性層
の表面との距離(スペーシング)は、スペーシングロス
と呼ばれる信号ロスを生じさせる。スペーシングは、こ
のロスが概ね2dB以下となるまで抑制されなければなら
ない。FDの記憶容量を大きくするために線密度を高くす
ると、スペーシングロスは増加するので、スペーシング
の許容値は小さくなる。スペーシングは、例えば1MB
(メガ・バイト)のFDでは、0.2μm程度まで許される
が、4MBのFDになると、0.05μm以下でなければならな
い。
FDの記憶容量を増大させる場合、その大容量FDに対し
てリード/ライトを行うFDDは、下位リード/ライト互
換性の確保、すなわち下位の小容量FDに対してもリード
/ライトできること、が要求される。この下位リード/
ライト互換性の確保のため、従来はトラック密度を例え
ば135TPI(tracke per inch)一定とし、線密度だけを
高めることで容量アップを図ってきた。しかし線密度の
増加による容量アップは、アジマスロス及びスペーシン
グロスの増大を伴うために、限界がある。FDの大容量化
を現状以上に進めるには、ヘッドのR/Wギャップの幅を
狭くすることによって、トラック密度を高めることが必
要となる。
R/Wギャップの幅が広いヘッドを有する下位のFDDでラ
イトされたFDに、R/Wギャップの幅が狭いヘッドを有す
る上位のFDDを用いてオーバーライトすると、これらのR
/Wギャップのギャップ幅の違いにより、下位のFDDでラ
イトされた情報の一部が消去されずに残る。このような
消し残しのあるFDから、下位のFDDでリードすると、消
し残しの情報も本来の必要な情報と一緒にリードされて
しまい、正しくリードされない。例えば下位のFDDによ
り135TPI(トラック幅約115μm)でライトされたFDの
トラック上に、上位のFDDを用いて540PTI(トラック幅
約37μm)でオーバーライトした場合、消し残しの幅は
約78μmとなる。このような消し残しのあるFDから、下
位のFDDでリードすると、消し残しの情報も本来の必要
な情報と一緒にリードされてしまうため、リード互換性
が得られない。
一つのFDDに高トラック密度用と低トラック密度用の
2つの磁気ヘッドを設ければ、下位リード/ライト互換
性が得られる。3.5インチFDの場合、シャッタ・ウィン
ドウは2つの独立した磁気ヘッドが通れる程には大きく
ないため、この方法は現実的でない。一つのヘッドコア
に高トラック密度用のR/Wギャップおよび消去ギャップ
と、低トラック密度用のR/Wギャップおよび消去ギャッ
プを形成する方法も考えられる。その場合、4個のギャ
ップに対応して4個のコイルが必要となる。しかし、限
られた外形寸法のヘッド内部に、一つのヘッドコアに4
個のコイルを装着するためのスペースを確保することは
難かしい。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、従来の技術では磁気ディスクを用い
た磁気記憶装置を高トラック密度化した場合、低トラッ
ク密度の下位の装置に対応した磁気ディスクとの間でリ
ード/ライト互換性をとることが難しいという問題があ
った。
本発明の第1の目的は、高いトラック密度でのリード
/ライトと、トラック密度のより低い下位の装置に対応
した磁気ディスクに対するリード/ライトができ、下位
リード/ライト互換性が得られる磁気記憶装置を提供す
ることにある。
本発明の第2の目的は、このような磁気記憶装置に用
いられる、高・低2種類のトラック密度でのリード/ラ
イトができる磁気ヘッドを提供することにある。
本発明の第3の目的は、上記のような磁気記憶装置に
おけるリード/ライト方法を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は第1の目的を達成するため、磁気ディスクの
両面にそれぞれ対向して配置された、少なくともリード
/ライトギャップを有する第1および第2の磁気ヘッド
を用いて、情報信号をリード/ライトする磁気記憶装置
において、第1および第2の磁気ヘッドはそれぞれ、デ
ィスクの回転方向に沿って平行に配置された第1及び第
2のスライダと、第1のスライダ内に設けられ、ディス
クの回転方向に関して先行する側の位置に所定のギャッ
プ幅を持つ第1のリード/ライドギャップが形成された
第1のヘッドコアと、第2のスライダ内に設けられ、デ
ィスクの回転方向に関して後行する側の位置に第1のリ
ード/ライトギャップより狭いギャップ幅を持つ第2の
リード/ライトギャップが形成された第2のヘッドコア
とを有する。そして、第1および第2の磁気ヘッドは、
第1の磁気ヘッドにおける第1のスライダと、第2の磁
気ヘッドにおける第2のスライダとが互いに対向し、且
つ第1の磁気ヘッドにおける第2のスライダと、第2の
磁気ヘッドにおける第1のスライダとが互いに対向する
ように配置される。
ここで、第1のスライダは、好ましくはディスクの回
転方向に関して先行する側の位置の幅が後行する側の位
置の幅より小さく、第2のスライダはディスクの回転方
向に関して後行する側の位置の幅が先行する位置の幅よ
り小さく形成される。
また、本発明は第2の目的を達成するため、平行に配
置された第1及び第2のスライダと、第1のスライダ内
に設けられ、第1及び第2のスライダの長手方向の一方
側の位置に所定のギャップ幅の第1のリード/ライトギ
ャップが形成された第1のヘッドコアと、第2のスライ
ダ内に設けられ、前記長手方向の他方側の位置に第1の
リード/ライトギャップより狭いギャップ幅の第2のリ
ード/ライトギャップが形成された第2のヘッドコアと
を具備する。
さらに、本発明は第3の目的を達成するため、所定の
ギャップ幅を持つ第1のリード/ライトギャップ及び第
1のリード/ライトギャップより狭いギャップ幅を持つ
第2のリード/ライトギャップを有する少なくとも1つ
の磁気ヘッドを用いて、装填された磁気ディスクに対し
て情報信号をリード/ライトする磁気記憶装置における
リード/ライト方法において、第1のリード/ライトギ
ャップによりリード/ライト可能な少なくとも1種類の
第1のディスク、及び第2のリード/ライトギャップに
よりリード/ライト可能な少なくとも1種類の第2のデ
ィスクの中から、選択された一つのディスクを装填した
後、装填されたディスクの種類を判別し、その判別され
たディスクの種類に応じて磁気ヘッドの第1及び第2の
リード/ライトギャップのいずれかを選択して、選択さ
れたリード/ライトギャップを用いて情報信号をリード
/ライトする。そして、第1のディスクが装填された場
合には、磁気ヘッドの位置制御のためにディスクの半径
方向における磁気ヘッドの位置の誤差を示す第1の誤差
信号により生成されたサーボ信号に基づく第1のサーボ
モードを設定し、また第2のディスクが装填された場合
には、磁気ヘッドの位置制御のために第1のサーボモー
ドと、第1の誤差信号とディスクの円周方向における磁
気ヘッドの位置の誤差を示す第2の誤差信号とにより生
成されたサーボ信号に基づく第2のサーボモードとを併
用する複合サーボモードを設定する。
(作用) 本発明では、第1のスライダのディスク回転方向に関
して先行する側の位置に低トラック密度用である第1の
リード/ライドギャップが形成された第1のヘッドコア
を設け、第2のスライダのディスク回転方向に関して後
行する側の位置に高トラック密度用であるギャップ幅の
狭い第2のリード/ライトギャップが形成された第2の
ヘッドコアを設けたことにより、トラック密度の異なる
ディスクに対してリード/ライト互換が得られる。この
場合、第1及び第2のリード/ライトギャップは異なる
スライダにそれぞれ設けられているため、リード/ライ
トのためのコイルの装着スペースも容易に確保される。
また、高トラック密度用の第2のリード/ライトギャッ
プが、スペーシング損失のより少ないディスク回転方向
に関して後行する側に位置しているため、高トラック密
度でのリード/ライト時のS/Nが向上する。
さらに、第1のスライダのディスク回転方向に関して
先行する側の位置の幅を後行する側の位置の幅より小さ
く、第2のスライダのディスクの回転方向に関して後行
する側の位置の幅を先行する位置の幅より小さく形成す
れば、第1及び第2のリード/ライトギャップのいずれ
でも良好なヘッドタッチが得られる。すなわち、両面ヘ
ッド構造とすべく第1及び第2の磁気ヘッドを磁気ディ
スクを両側から挟んで配置した場合、一方の磁気ヘッド
のリード/ライトギャップ近傍のスライダ幅は、ディス
クを挟んで反対側にある他方の磁気ヘッドの非リード/
ライトギャップ部位のスライダ幅に比べて狭くなる。こ
の状態で磁気ディスクが回転して磁気ヘッドに対し相対
的に移動すると、ディスク・ヘッド間に生じる空気流に
よって、スライダ面とディスクとの間に圧力が発生す
る。この圧力はスライダ幅が広いほど大きいから、ディ
スクはその両側にあるスライダ面のうち幅の狭い方、す
なわちリード/ライトギャップがある方のスライダ面に
押し付けられ、リード/ライトギャップ付近でのスペー
シングは極めて小さなものとなる。従って、低トラック
密度及び高トラック密度用のいずれのリード/ライトギ
ャップも、良好なヘッドタッチが得られ、線密度を高く
した場合においても、データの正しいリード/ライトが
できる。
一方、本発明のリード/ライト方法では、低トラック
密度用の下位ディスクである第1のディスクが装填され
た場合には、磁気ヘッドの位置制御のためにディスクの
半径方向における磁気ヘッドの位置の誤差を示す第1の
誤差信号により生成されたサーボ信号に基づく第1のサ
ーボモードを設定し、また高トラック密度用の上位ディ
スクである第2のディスクが装填された場合には、磁気
ヘッドの位置制御のために第1のサーボモードと、第1
の誤差信号とディスクの円周方向における磁気ヘッドの
位置の誤差を示す第2の誤差信号とにより生成されたサ
ーボ信号に基づく第2のサーボモードとを併用する複合
サーボモードを設定することにより、いずれのディスク
においてもトラック幅に適合したトラッキングがなさ
れ、良好なリード/ライトが行われる。
(実施例) 第1図は、本発明の一実施例に係る磁気記憶装置であ
るFDD(フレキシブルディスクドライブ)の概略構成を
示すブロック図である。このFDDは、基本的に上位ディ
スクとして3.5インチ径、トラック密度540TPI、容量16M
BのFD(以下、高TPIディスクという)、下位ディスクと
して3.5インチ径、トラック密度135TPI、容量1MB/2MB/4
MBの3種類のFD(以下、低TPIディスクという)を使用
できる。低TPIディスクは良く知られているように、デ
ィスクカートリッジの表面を挿入方向を前にして見た
時、向かって左側に開閉可能なライトプロテクトホール
が形成され、このホールがオープンのときライトプロテ
クト状態となる。
一方、高TPIディスクは同様にディスクカートリッジ
の表面を挿入方向を前にして見た時、向かって左側に下
位ライトプロテクトホール、右側に開閉可能な高TPIラ
イトプロテクトホールがそれぞれ形成される。高TPIデ
ィスクの上記の下位プロテクトホールは、常時オープン
にされている。これは高TPIディスクに対応していない
下位のFDDでフォーマットや、データライトができない
ようにするためである。高TPIプロテクトホールがオー
プンのとき、高TPIモードに対してライトプロテクト状
態となる。
第1図において、磁気ディスク101は上述した4種類
の3.5インチFDのいずれかであり、ディスクカートリッ
ジ102に収容されている。カートリッジ102にはヘッドウ
ィンドウ(図示せず)が形成されている。ディスク101
の中央部には金属製のハブ103が固定されている。ハブ1
03には、スピンドルモータ105に直結したスピンドル104
の先端が挿入されている。ディスク101のスピンドル104
側の面をサイド[0]、これと反対側の面をサイド
[1]という。ディスク101の両側に、同一構成の磁気
ヘッド106及び107が配置されている。ディスクカートリ
ッジ102が装填される位置の近傍に、下位ライトプロテ
クトセンサ108、高TPライトプロテクトセンサ109及びデ
ィスクインセンサ110が設けられている。下位ライトプ
ロテクトセンサ108は、前記の下位ライトプロテクトホ
ールがオープンかクローズかを検出する。高TPIライト
プロテクトセンサ109は、前記の高TPIプロテクトホール
がオープンかクローズかを検出する。センサ108,109及
び110の出力は、図示しないインタフェースを介してCPU
(中央処理ユニット)124に供給される。
磁気ヘッド106及び107は、キャリッジ111に支持され
る。キャリッジ111は、例えばボイスコイルリニアモー
タによって構成されるポジショナ112によって駆動さ
れ、磁気ヘッド106及び107をディスク101の半径方向に
移動させる。キャリッジ111には、R/W(リード/ライ
ト)回路113が設けられている。キャリッジ111の側面
に、光学的な周期パターンからなる光学スケール114が
形成されている。下位0トラックセンサ115は、定めら
れた固定位置で光学スケール114のパターンを読取るこ
とにより、磁気ヘッド106及び107が低TPIディスクの最
内周トラックにあるかどうかを検出する。スケール位置
検出回路118はスケールセンサ116及び117によって光学
スケール114を読み取った結果から、光学スケール114の
位置、換言すればキャリッジ111の位置を検出し、スケ
ール位置誤差信号E1を発生する。この誤差信号E1はディ
スク101の半径方向における磁気ヘッド106及び107の位
置の誤差を示す。スケール位置誤差信号E1は、A/D変換
器123及び位置制御補償回路126に供給される。
R/W回路113は、磁気ヘッド106及び107の合計4つのR/
Wギャップの切替えと、磁気ヘッド106及び107でリード
されたデータ信号の収集、ライトデータ発生回路129か
らのライトデータの磁気ヘッド106及び107への分配を行
う。R/W回路113で収集されたリードデータ信号は、AGC
(automatic gain control)回路119で振幅が一定化さ
れる。ディスク位置検出回路120はAGC回路119の出力か
らディスク101の位置を検出する。このディスク位置検
出回路120の出力は、A/D変換器123に供給される。セク
タ検出回路121は、特に高TPIディスク上のセクタにそれ
ぞれ付けられているセクタマークを検出する。タイミン
グ発生回路122は、セクタ検出回路121の出力から、ディ
スク位置検出回路120,A/D変換器123,ライトデータ発生
回路129及びデータセパレータ132で必要な各種のタイミ
ング信号を発生する。
CPU(中央処理ユニット)124は、各部の制御を行う。
D/A変換器125は、CPU124から供給されるセクタ位置誤差
信号E2及び速度制御モード信号SCMをアナログ信号に変
換する。誤差信号E2はディスク101の円周方向(トラッ
ク方向)における磁気ヘッド106及び107の位置の誤差を
示す。位置制御補償回路126は、スケール位置誤差信号E
1及びセクタ位置誤差信号E2を位置追従制御モード信号
として受取り、適当な補償処理を施してサーボ信号を発
生する。補償特性は、CPU124によって制御される。スイ
ッチ127はCPU124により制御され、速度制御モード信号S
CMと位置制御補償回路126の出力信号とのいずれかをサ
ーボ信号として選択する。スイッチ127により選択され
たサーボ信号は、電流増幅器128を介してポジショナ112
に供給される。
フィルタ/二値変換回路131は、AGC回路119の出力に
ついて所定のフィルタ処理を施し、さらにそのフィルタ
処理された信号を二値信号に変換して、データセパレー
タ132に送る。データセパレータ132は入力された二値信
号からデータ成分を分離して抽出し、SCSI(small comp
uter system interface)コントローラ130に送る。SCSI
コントローラ130はCPU124及び外部のホストシステム
(図示せず)との各種信号の授受と、ライトデータ発生
回路129及びデータセパレータ132の制御を行う。フィル
タ/二値変換回路131およびデータセパレータ132は、CP
U124からのリードモード切り替え信号RMSにより制御さ
れ、低TPIディスクからのリード時に、その低TPIディス
クの種別(1MB/2MB/4MB)に適合した状態とされる。
次に、第2図のフローチャートを参照して、第1図の
動作を説明する。ディスク101がFDDに挿入され、ディス
クインセンサ110によりディスク101が検出されると、そ
れまで省電力化とチャッキング精度向上のためにオフと
されていたスピンドルモータ105がオンとされる(ステ
ップ201,202及び203)。次に、ヘッドロードがされた
後、スケールサーボがオンとされる(ステップ204及び2
05)。このスケールサーボでは、スケール位置誤差信号
E1のみに従って位置制御補償回路126でサーボ信号が作
られ、これがスイッチ127及び電流アンプ128を介してポ
ジショナ112に供給される。低TPIディスクが挿入された
場合を例にとると、スケールサーボオン時には、磁気ヘ
ッド106及び107は第4nトラック(n=0,±1,…)に位置
した状態で停止される。このスケールサーボのオン後、
磁気ヘッド106及び107は、ディスク101の半径方向の中
央付近にシークされる(ステップ206)。すなわち、磁
気ヘッド106及び107は初期状態ではガードトラックエリ
アに停止しており、基本的には(n=0,−1,…)にあ
る。このステップ206では、スケールサーボまたは1ス
テップ送りによって、0トラック(最外周トラック)よ
り内周側、例えば磁気ヘッドの移動範囲の中間付近へシ
ークされる。
次に、下位ライトプロテクトがオンかどうかがセンサ
108により検出される。下位ライトプロテクトがオンで
なければ低TPIディスクが挿入されていると判断され、
オンであればCPU124によりR/W回路113が制御され、高TP
Iモードに切り替えられる(ステップ208)。高TPIモー
ドでは、磁気ヘッド106及び107に備えられている低トラ
ック密度用R/Wギャップ及び高トラック密度用R/Wギャッ
プのうち、高トラック密度用R/Wギャップが、CPU124か
らのヘッド切り替え信号HSによって選択される。また、
最初は磁気ヘッド106及び107のうちディスク101のサイ
ド[0]の磁気ヘッド106が選択される(ステップ20
9)。
次に、セクタ検出回路121で時間t=t0の間に前記セ
クタマークが検出されたかどうかが判定される(ステッ
プ210及び211)。セクタマークが検出される毎に、ステ
ップ212で検出個数kがカウントアップされ、k=k0に
なると、サーボモードが前記高TPIモードに対応した複
合サーボモード(第2のサーボモード)に切り替えられ
る(ステップ213)。この複合サーボモードでは、スケ
ール位置誤差信号E1とセクタ位置誤差信号E2の両方に従
って位置制御補償回路126でサーボ信号が作られ、これ
がスイッチ127及び電流アンプ128を介してポジショナ11
2に供給される。この複合サーボモードによって、ステ
ップ214でRTZ(return to zero)動作が行われる(ステ
ップ214)。すなわちディスク101(高TPIディスク)の
サイド[0]の0トラックに磁気ヘッド106が移動さ
れ、高TPIモードでの初期化が終了する(ステップ21
5)。
一方、ステップ207で下位ライトプロテクトがオンで
ないと判定されるか、またはステップ211で時間t0の間
にセクタマークが検出されないと判定された場合はステ
ップ216に移り、下位互換モードに切り替えられる。下
位互換モードでは、磁気ヘッド106及び107に備えられて
いる低トラック密度用R/Wギャップ及び高トラック密度
用R/Wギャップのうち、低トラック密度用R/Wギャップ
が、CPU124からのヘッド切り替え信号HSによって選択さ
れる。このステップ216では、サーボモードが、低TPIデ
ィスクに対応した第1のサーボモードに切り替えられ
る。第1のサーボモードでは、スケール位置誤差信号E1
のみに従ってサーボ信号が作られる。また、この下位互
換モードでも最初は磁気ヘッド106及び107のうちディス
ク101のサイド[0]の磁気ヘッド106が選択される(ス
テップ217)。次に、0トラックセンサ115によって磁気
ヘッド106が0トラックに到達したことが検出されるま
で、磁気ヘッド106及び107をディスク101の外周側へス
テップ送りし、0トラックに到達したら磁気ヘッド106
及び107を停止させる(ステップ218,219及び220)。次
に、1MBに対応したデータリードモードの設定(ステッ
プ221)、IDのリード(ステップ222)、2MBに対応した
データリードモードの設定(ステップ223)、IDのリー
ド(ステップ224)、4MBに対応したデータリードモード
の設定(ステップ225)、IDのリード(ステップ226)
を、ステップ222,224及び226のいずれかでIDが正しくリ
ートされるまで行う。IDが正しくリードされると、その
時のリードモードが、FDDに挿入されたディスク101に適
合したものと見なされ、そのリードモードが固定され
て、下位互換モードでの初期化が終了する(ステップ22
8)。IDがどのリードモードでも正しくリードされない
場合は、FDDに挿入されたディスク101は未フォーマット
のブランクディスクと判断される(ステップ227)。
次に、磁気ヘッド106及び107の構成を説明する。第3
図は一つの磁気ヘッドの、ディスク101に対向する側か
ら見た平面図、第4図は第2図の右側から見た側面図、
第5図は背面図、第6図(a)(b)はそれぞれ第3図
の線C−C及びD−Dに沿う断面図である。
分離溝20を挟んで平行に形成された第1及び第2のス
ライダ21及び22内に、スライダ21及び22と平行に板状の
第1及び第2のヘッドコア23及び24がそれぞれ設けられ
ている。スライダ21及び22は例えばチタン酸バリウムや
チタン酸カルシウムのようなセラミック系の非磁性体に
より作られる。ヘッドコア23及び24は例えばフェライト
のような磁性体により作られる。ヘッドコア23及び24の
長手方向(ディスク101の回転方向)に沿う中心線の間
隔は、例えば1.5mmである。ヘッドコア23及び24の長手
方向の寸法は、例えば2.5〜3mmである。
ヘッドコア23及び24の、ヘッド中心側の端部23a及び2
4aは、ヘッドの中心線Aより外側に寄った位置にある。
これにより磁気ヘッド106と107がFig.1に示されるよう
にディスク101を両側から挟むように配置されたとき
の、ヘッド106及び107の相互干渉が防止される。ヘッド
コア23及び24のディスク101に対向する側の一端面は、
スライダ21及び22の平坦なスライド面21a及び22aと同一
面上にある。スライダ21及び22のスライド面21a及び22b
の外側には、ディスク101を傷付けないようにブレンド
加工面21b及び22bが形成されている。
ヘッドコア23の長手方向の一方側にずれた位置、すな
わち第2図に矢印30で示すディスク101の回転方向に関
して先行する位置に、低いトラック密度(例えば135TP
I)でリード/ライトを行うための第1のR/Wギャップ25
と、先行消去ギャップ26が形成されている。R/Wギャッ
プ25のギャップ幅は例えば約115μmであり、先行消去
ギャップ26のギャップ幅はこれより十分大きく、例えば
250μmである。ヘッドコア24の長手方向の他方側にず
れた位置、すなわちディスク101の回転方向に関して後
行する位置に、高いトラック密度(例えば540TPI)でリ
ード/ライトを行うための、R/Wギャップ25よりギャッ
プ幅の狭い第2のR/Wギャップ27と、先行消去ギャップ2
8が形成されている。R/Wギャップ27のギャップ幅は例え
ば約37μmであり、先行消去ギャップ28のギャップ幅は
これより十分大きく、例えば53μmである。
135TPIフォーマットのFDに対する下位リード/ライト
互換性を確保するため、既成の規格に従って、R/Wギャ
ップ25は前記ヘッドウィンドウの中心線Bから350μm
だけディスク101の回転方向に関して先行する側に寄っ
た位置に形成されている。先行消去ギャップ26はR/Wギ
ャップ25から、例えば200μmだけディスク101の回転方
向に関して先行する側に寄った位置に形成されている。
540TPIフォーマットのFDにリード/ライトするためのR/
Wギャップ26は、例えば中心線Bから2.5mmだけディスク
101の回転方向に関して後行する側に寄った位置に形成
されている。先行消去ギャップ26はR/Wギャップ25か
ら、例えば200μmだけディスク101の回転方向に関して
先行する側に寄った位置に形成されている。
一般に、スペーシングロスは一定のR/Wギャップ・磁
性層間スペースに対して、トラック幅(R/Wギャップの
ギャップ幅)が小さくなるほど、増大する。R/Wギャッ
プ・磁性層間スペースは、ディスクの回転方向に関して
先行する側より後行する側の方が小さい。従って、上述
のように高トラック密度用のR/Wギャップ26をディスク1
01の回転方向に関して後行する側に配置すれば、スペー
シングロスは最小限に押さえられる。
スライダ21及び22内のヘッドコア23及び24と同一面上
部分に非磁性体ブロック31a及び31bがヘッドコア23及び
24とそれぞれ一体的に設けられている。非磁性体ブロッ
ク31a及び32aをそれぞれ両側から挟むように、スライダ
21及び22の背面部に、非磁性体ブロック31b及び31cと、
32b及び32cが配置されている。これらの非磁性体ブロッ
クは、スライダ21及び22と同様の材質により形成され
る。これらの非磁性体ブロックの背面は、図示しないジ
ンバルに接着される。
ヘッドコア23及び24はそれぞれ一つのセンターコアと
2つのサイドコアからなる。ヘッドコア23とセンターコ
アとサイドコアはバックバー33により、ヘッドコア24の
センターコアとサイドコアはバックバー34により、それ
ぞれ磁気的に結合されている。バックバー33及び34は、
ヘッドコア23及び24と同様にフェライトのような磁性体
により作られる。ヘッドコア23の両サイドコアにR/Wコ
イル35及び消去コイル36が巻かれ、ヘッドコア23の両サ
イドコアにR/Wコイル37及び消去コイル38が巻かれてい
る。R/Wコイル35及び37は、R/Wギャップ25及び27よりラ
イト磁界を発生させ、またディスク101からのリード磁
界を検出するために用いられる。消去コイル36及び38は
高周波電流が供給されることによって、消去ギャップ26
及び28から消去磁界を発生させる。コイル35,36,37及び
38は、好ましくはボビン(図示せず)に巻き付けられ、
それらのボビンがヘッドコア23及び24に装着される。こ
れらのコイルは、ヘッドコアに直接巻き付けられていて
もよい。
ヘッドコア23及び24が、平行に配置されたスライダ21
及び22に設けられているため、ヘッドコア23へのR/Wコ
イル35及び消去コイル36と、ヘッドコア24へのR/Wコイ
ル37及び消去コイル38の装着が容易となる。例えばギャ
ップ25,26,27及び28を一つのヘッドコアに4個のギャッ
プを形成すると、4個のコイルをそのヘッドコアに装着
しなければならないため、ギャップ25と28の間隔を広く
しないと、コイルの装着が難しい。これに対して、本発
明のように低トラック密度用のギャップ25及び26と、高
トラック密度用のギャップ27及び28を平行に配置された
別々のヘッドコア23及び24に形成すると、ギャップ25と
28とが近接しても、コイル35と38とが干渉しない。この
様子は第5図に明確に示される。
磁気ヘッド106及び107は、第1図に示されるようにデ
ィスク101を挟んで対向した時、磁気ヘッド106のスライ
ダ21と、磁気ヘッド107のスライダ22とが互いに対向
し、磁気ヘッド106のスライダ22と、磁気ヘッド107のス
ライダ21とが互いに対向するように配置されている。第
7図(a)(b)は、磁気ヘッド106及び107がディスク
101を挟んで対向した時の、第3図の線C−C及びD−
Dに沿う断面図である。第7図(a)においては、磁気
ヘッド106のスライダ21内に設けられているヘッドコア2
3と、磁気ヘッド107のスライダ22に設けられている非磁
性体ブロック32aとが互いに対向し、また磁気ヘッド106
のスライダ21に設けられている非磁性体ブロック31aと
磁気ヘッド107のスライダ22に設けられているヘッドコ
ア24とが互いに対向している。同様に、第7図(b)に
おいては、磁気ヘッド106のスライダ22内に設けられて
いるヘッドコア24と、磁気ヘッド107のスライダ21に設
けられている非磁性体ブロック31aとが互いに対向し、
磁気ヘッド106のスライダ22に設けられている非磁性体
ブロック32aと磁気ヘッド107のスライダ21に設けられて
いるヘッドコア23とが互いに対向している。このように
磁気ヘッド106及び107がディスク101を挟んで対向した
時、ギャップが形成されたそれぞれのヘッドコア同士は
対向しないので、サイド[0]とサイド[1]との間で
クロストークは生じない。
第8図(a)(b)に、それぞれサイド[0]及び
[1]から見たディスク101上のトラックパターンが示
されている。実線は低トラック密度用R/Wギャップ25に
よりリード/ライトされるトラックであり、81A及び82A
はサイド[0]の最外周及び最内周のトラック、81B及
び82Bはサイド[1]の最外周及び最内周のトラックで
ある。破線は高トラック密度用R/Wギャップ27によりリ
ード/ライトされるトラックであり、83A及び83Aはサイ
ド[0]の最外周及び最内周のトラック、83B及び83Bは
サイド[1]の最外周及び最内周のトラックである。低
トラック密度用R/Wギャップ25によりリード/ライトさ
れるトラックと、高トラック密度用R/Wギャップ27によ
りリード/ライトされるトラックとの位置関係が、サイ
ド[0]と[1]とで逆になっているのは、磁気ヘッド
106及び107がFig.7A及び7Bに示したような関係で配置さ
れているからである。サイド[0]とサイド[1]とで
は、同じトラック密度でリード/ライトされるトラック
の位置が互いに1.5mmずれている。例えば低トラック密
度用R/Wギャップ25によりリード/ライトされるトラッ
クについて注目すると、サイド[0]における最外周及
び最内周トラック81A及び82Aの半径はそれぞれ39.5mm及
び24.5mm、サイド[1]における最外周及び最内周トラ
ック81B及び82Bの半径はそれぞれ38mm及び23mmである。
高トラック密度用R/Wギャップ27によりリード/ライト
されるトラックsについて注目すると、サイド[0]に
おける最外周及び最外周トラック83A及び84Aの半径はそ
れぞれ38mm及び23mm、サイド[1]における最外周及び
最内周トラック83B及び84Bの半径はそれぞれ39.5mm及び
24.5mmである。これにより、リード/ライト時に磁気ヘ
ッド106及び107からそれぞれ発生される磁束がディスク
101の反対側の磁性層を通過したり、あるいはリード時
にディスク101の両サイドの磁性層からそれぞれ発生さ
れる磁束が反対側にある磁気ヘッドに作用したりするこ
とによる、サイド[0]と[1]との間のクロストーク
が減少する。
第9図(a)(b)は、本発明の第2の実施例の磁気
ヘッドを第1図における磁気ヘッド106及び107に用いた
場合の断面図であり、断面の位置は第7図(a)(b)
と同様である。第9図(a)(b)では、第7図(a)
(b)と対応する部分に同一符号が付されている。この
実施例では、磁気ヘッド106及び107の、トラック方向の
寸法を小さくするために、第9図(a)に示されるよう
に磁気ヘッド106におけるヘッドコア23の一部と磁気ヘ
ッド107におけるヘッドコア24の一部とが対向し、また
第9図(b)に示されるように磁気ヘッド106における
ヘッドコア24の一部と磁気ヘッド107におけるヘッドコ
ア23の一部とが対向して配置される。
但し、第9図(a)に示されるように磁気ヘッド106
におけるヘッドコア23に形成されたギャップ25及び26
と、磁気ヘッド107におけるヘッドコア24とは対向せ
ず、磁気ヘッド107におけるヘッドコア24に形成された
ギャップ27及び26と、磁気ヘッド106におけるヘッドコ
ア23とは対向されない。同様に、第9図(b)に示され
るように磁気ヘッド106におけるヘッドコア24に形成さ
れたギャップ27及び28と、磁気ヘッド107におけるヘッ
ドコア23とは対向せず、磁気ヘッド107におけるヘッド
コア23に形成されたギャップ27及び26と、磁気ヘッド10
6におけるヘッドコア24とは対向されない。従って、ラ
イト時に一方の磁気ヘッドのギャップ25及び26から発生
された磁束が他方の磁気ヘッドのヘッドコア23及び24に
流入することによる、サイド[0]とサイド[1]との
間のクロストークの発生は防止される。
第10図は本発明の第3の実施例の一つの磁気ヘッドの
平面図である。この実施例では、分離溝40を挟んで平行
に形成されたスライダ41及び42の形状が、これまでの実
施例と異なる。スライダ41及び42の端面において、平坦
なスライド面41a及び42aの周囲に、ブレンド加工面41b
及び42bが形成され、ブレンド加工面41b及び42bの外側
に平坦面41c及び42cが形成されている。ブレンド加工面
41b及び42bは、スライダ41及び42の端面の、ディスクの
回転方向(矢印30で示す)両側にも形成されているた
め、ディスクの走行が安定化される。
第11図は本発明の第4の実施例の一つの磁気ヘッドの
平面図である。この実施例においても、分離溝50を挟ん
で平行に形成されたスライダ51及び52の形状が、これま
での実施例と異なる。Fig.10と同様にスライダ51及び52
の端面において、平坦なスライド面51a及び52aの周囲
に、ブレンド加工面51b及び52bが形成され、ブレンド加
工面51b及び52bの外側に平坦面51c及び52cが形成されて
いる。スライド面51a及び52aは、分離溝50の側と反対側
の端縁がディスク101の回転方向に対して斜めに形成さ
れている。
スライダ51のスライド面51aの幅は、ディスク101の回
転方向(矢印30で示す)に関して先行する位置の幅が、
この回転方向に関して後行する位置の幅より小さくなる
ように、変化している。スライダ52のスライド面52aの
幅は、ディスク101の回転方向に関して後行する位置の
幅が、この回転方向に関して先行する位置の幅より小さ
くなるように、変化している。具体的には、低トラック
密度用のR/Wギャップ25が形成された位置のスライド面5
1aの幅はW1、同じ位置のスライド面52aの幅はW2(W1<W
2)となっている。同様に、高トラック密度用のR/Wギャ
ップ27が形成された位置のスライド面52aの幅はW1、同
じ位置のスライド面51aの幅はW2となっている。W1及びW
2は、ディスク101の摩擦係数と回転数、ヘッド106及び1
07によりディスク101に与えられる荷重、及びディスク1
01の耐久性などを考慮して決められる。現実には、W1に
対してW2を1.5〜2.5倍程度の範囲に選べば良い。
第12図(a)(b)は、ディスク101をサイド[0]
側の磁気ヘッド106とサイド[1]側の磁気ヘッド107と
で挟み、かつディスク101が高速で回転しているとき
の、Fig.11の線E−E及びF−Fでのディスク101と磁
気ヘッド106及び107の断面図である。ディスク101は図
の紙面裏側から表側の方向に走行している。第12図
(a)(b)における矢印61,62,63及び64は、ディスク
101の表面とスライド面との間に生じる圧力の方向を表
わしている。線E−E及びF−Fの断面上では、断面上
にR/Wギャップ25または27が形成されている側のスライ
ド面の幅に比較して、反対側のスライド面の幅が広くな
っている。矢印61,62,63及び64に示される、スライド面
の幅の広い方から狭い方に向かう圧力勾配によって、デ
ィスク101に空気圧が加わる。この空気圧により、ディ
スク101はR/Wギャップ25または27が配置された側のスラ
イド面へ押し付けられる。このためスライド面とディス
ク101との間のスペーシングはd1、反対側のスライド面
とディスク101との間のスペーシングはd2(d1<<d2)
となる。この時、ディスク101はFig.12A及び12Bに示さ
れるように、曲げられた状態で図の紙面裏側から表側へ
向かって走行する。ディスク101のこの曲りは、サブミ
クロンオーダーと、極めて小さいから、ディスクの耐久
性を損なわない。
このように、この実施例によれば、ディスク101は常
にR/Wギャップ25または27が配置された側のスライド面
に押し付けられるので、合計4個のR/Wギャップの位置
において、常に良好なヘッドタッチが得られる。従っ
て、1MBDDから、4MBDD、16MBFDDのようにディスク101の
線密度が高くなっても、リード/ライトが正しく行われ
る。
第13図は本発明の第5の実施例の一つの磁気ヘッドの
平面図である。この実施例においては、分離溝70を挟ん
で平行に形成されたスライダ71及び72の端面において、
平坦なスライド面71a及び72aの周囲に、ブレンド加工面
71b及び72bが形成され、ブレンド加工面71b及び72bの外
側に平坦面71c及び72cが形成されている。Fig.11との違
いは、スライド面71a及び72aはR/Wギャップ25及び27付
近で分離溝70と平行になっていることである。従って、
この実施例によっても第11図の実施例と同様の利点が得
られる。
以上の実施例では、全て先行消去型ヘッドを例にとっ
て説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、公
知のトンネル消去型ヘッドやストラドル消去型ヘッドに
も本発明を適用できる。高トラック密度用R/Wギャップ
に付随して先行消去ギャップを設け、低トラック密度用
R/Wギャップに付随してトンネル消去ギャップまたはス
トラドル消去ギャップを設けた構成とすることも可能で
ある。消去ギャップを持たず、R/WギャップをMIG(Meta
l In Gap)型やEDG(Enhanced Double Gap)型で構成し
たり、あるいは高トラック密度用ヘッドをR/Wギャップ
のみにした磁気ヘッドにも本発明を適用することができ
る。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々
の変形が可能である。
[発明の効果] 本発明によれば、第1のスライダのディスク回転方向
に関して先行する側の位置に低トラック密度用である第
1のリード/ライドギャップが形成された第1のヘッド
コアを設け、第2のスライダのディスク回転方向に関し
て後行する側の位置に高トラック密度用であるギャップ
幅の狭い第2のリード/ライトギャップが形成された第
2のヘッドコアを設けたことにより、トラック密度の異
なるディスクに対してリード/ライト互換が得られるば
かりでなく、リード/ライトのためのコイルの装着が容
易となり、ヘッドの小型化を達成できる。また、高トラ
ック密度用の第2のリード/ライトギャップがディスク
回転方向に関して後行する側に位置しているため、スペ
ーシング損失がより問題となる高トラック密度でのリー
ド/ライトのS/Nを向上させることができる。
また、第1のスライダのディスク回転方向に関して先
行する側の位置の幅を後行する側の位置の幅より小さ
く、第2のスライダのディスクの回転方向に関して後行
する側の位置の幅を先行する位置の幅より小さく形成す
ることにより、第1及び第2のリード/ライトギャップ
のいずれでも良好なヘッドタッチが得られる。
さらに、本発明のリード/ライト方法によれば、低ト
ラック密度用及び高トラック密度用のいずれのディスク
を用いた場合でもトラック幅に適したトラッキングサー
ボにより、良好なリード/ライトが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁気記憶装置の構成を示すブロック
図、第2図は第1図の装置の動作を説明するためのフロ
ーチャート、第3図は、本発明の第1の実施例の磁気ヘ
ッドの正面図、第4図は第1の実施例の磁気ヘッドの側
面図、第5図は第1の実施例の磁気ヘッドの背面図、第
6図(a)(b)は第1の実施例の磁気ヘッドの第3図
の線C−C及び線D−Dに沿う断面図、第7図(a)
(b)は第1の実施例の磁気ヘッドを第1図の装置に用
いた場合の二つの磁気ヘッドの位置関係を示す第3図の
線C−C及びD−Dに沿う断面図、第8図(a)(b)
は第1図のサイド[0]及びサイド[1]側から見たデ
ィスク上のトラックパターンを模式的に示す図、第9図
(a)(b)は本発明の第2の実施例の磁気ヘッドを第
1図の装置に用いた場合の二つの磁気ヘッドの位置関係
を説明するための断面図、第10図は本発明の第3の実施
例の磁気ヘッドの平面図、第11図は本発明の第4の実施
例の磁気ヘッドの平面図、第12図(a)(b)は第11図
の磁気ヘッドを第1図の装置に用いた場合の二つの磁気
ヘッドの位置関係を示す断面図、第13図は本発明の第5
の実施例の磁気ヘッドの平面図である。 20,40,50,70……分離溝、21,22,41,42,51,52,71,72……
スライダ、23,24……ヘッドコア、25,27……R/Wギャッ
プ、26,28……先行消去ギャップ、35,37……R/Wコイ
ル、36,38……消去コイル、101……磁気ディスク、102
……ディスクカートリッジ、104……スピンドル、106,1
07……磁気ヘッド、108……下位ライトプロテクトセン
サ、109……高TPIライトプロテクトセンサ、110……デ
ィスクインセンサ、11……キャリッジ、112……ポジシ
ョナ、113……リード/ライト回路、114……光学スケー
ル、115……下位0トラックセンサ、116,117……スケー
ルセンサ、120……ディスク位置検出回路、121……セク
タ検出回路、124……CPU、126……位置制御補償回路、1
27……スイッチ、129……ライトデータ発生回路、130…
…SCSIコントローラ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクの両面にそれぞれ対向して配
    置された、少なくともリード/ライトギャップを有する
    第1および第2の磁気ヘッドを用いて、情報信号をリー
    ド/ライトする磁気記憶装置において、 前記第1および第2の磁気ヘッドはそれぞれ、前記ディ
    スクの回転方向に沿って平行に配置された第1及び第2
    のスライダと、前記第1のスライダ内に設けられ、前記
    ディスクの回転方向に関して先行する側の位置に所定の
    ギャップ幅を持つ第1のリード/ライドギャップが形成
    された第1のヘッドコアと、前記第2のスライダ内に設
    けられ、前記回転方向に関して後行する側の位置に前記
    第1のリード/ライトギャップより狭いギャップ幅を持
    つ第2のリード/ライトギャップが形成された第2のヘ
    ッドコアとを有し、 さらに前記第1および第2の磁気ヘッドは、第1の磁気
    ヘッドにおける前記第1のスライダと、第2の磁気ヘッ
    ドにおける前記第2のスライダとが互いに対向し、且つ
    第1の磁気ヘッドにおける前記第2のスライダと、第2
    の磁気ヘッドにおける前記第1のスライダとが互いに対
    向するように配置されることを特徴とする磁気記憶装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1のスライダは、前記回転方向に関
    して先行する側の位置の幅が後行する側の位置の幅より
    小さく、前記第2のスライダは前記回転方向に関して後
    行する側の位置の幅が先行する位置の幅より小さいこと
    を特徴とする請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 【請求項3】平行に配置された第1及び第2のスライダ
    と、 前記第1のスライダ内に設けられ、前記第1及び第2の
    スライダの長手方向の一方側の位置に所定のギャップ幅
    の第1のリード/ライトギャップが形成された第1のヘ
    ッドコアと、 前記第2のスライダ内に設けられ、前記長手方向の他方
    側の位置に前記第1のリード/ライトギャップより狭い
    ギャップ幅の第2のリード/ライトギャップが形成され
    た第2のヘッドコアと を具備することを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】所定のギャップ幅を持つ第1のリード/ラ
    イトギャップ及び第1のリード/ライトギャップより狭
    いギャップ幅を持つ第2のリード/ライトギャップを有
    する少なくとも1つの磁気ヘッドを用いて、装填された
    磁気ディスクに対して情報信号をリード/ライトする磁
    気記憶装置におけるリード/ライト方法において、 前記第1のリード/ライトギャップによりリード/ライ
    ト可能な少なくとも1種類の第1のディスク、及び第2
    のリード/ライトギャップによりリード/ライト可能な
    少なくとも1種類の第2のディスクの中から、選択され
    た一つのディスクを装填するステップと、 装填されたディスクの種類を判別するステップと、 判別されたディスクの種類に応じて前記磁気ヘッドの第
    1及び第2のリード/ライトギャップのいずれかを選択
    するステップと、 選択されたリード/ライトギャップを用いて前記情報信
    号をリード/ライトするステップと、 前記第1のディスクが装填された場合に、前記磁気ヘッ
    ドの位置制御のために前記ディスクの半径方向における
    前記磁気ヘッドの位置の誤差を示す第1の誤差信号によ
    り生成されたサーボ信号に基づく第1のサーボモードを
    設定するステップと、 前記第2のディスクが装填された場合に、前記磁気ヘッ
    ドの位置制御のために前記第1のサーボモードと、前記
    第1の誤差信号と前記ディスクの円周方向における前記
    磁気ヘッドの位置の誤差を示す第2の誤差信号とにより
    生成されたサーボ信号に基づく第2のサーボモードとを
    併用する複合サーボモードを設定するステップと を具備することを特徴とするリード/ライト方法。
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