JP2771840B2

JP2771840B2 - 身の回り品用容器及び収容方法

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Publication number: JP2771840B2
Application number: JP1089553A
Authority: JP
Inventors: シー．ビースレイジョン; エフ．ディナンピエール
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-04-08
Filing date: 1989-04-08
Publication date: 1998-07-02
Anticipated expiration: 2013-07-02
Also published as: FR2629796B3; FR2629796A1; JPH0271707A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、例えば旅行の際、化粧品等の身の回り品
（personal care effects）を持ち運ぶための携帯用キ
ットに関する。

（発明の背景）少なくとも１日を超える旅行に出かける際、殆んどの
人は、化粧、洗面のため、又はその他身だしなみを整え
るため、化粧品、その他の身の回り品を毎日持ち歩く。
旅行者は、個々にパッケージされた物を、旅行かばん、
ハンドバック、ブリーフケース、ドップキット（dopp k
its）、買物バッグその他に入れて持ち歩き、旅先で必
要な時に取り出して使用する。

ところが、そのような身の回り品は、慨して矩形又は
円形断面の容器に収容され、しかも製造メーカによって
まちまちのサイズに形成される。旅行にでかけるとき、
このような身の回り品の使用の便宜を図るには、かばん
の中の空間におかまいなくぎっしりと詰めるわけにもい
かない。これとは逆に、種々な形に収容すると、通常の
場合よりも更に多くのスペースが必要になってしまう。
しかし、旅行かばんの容量は制限があるため、かばん内
のスペースは非常に貴重である。更に又、身の回り品を
適当に選んでグループ分けしても、そのグループを一ま
とめにすることも実質的に不可能である。

（従来技術の説明）人が、毎日の身だしなみを整えたり、洗面その他日常
的な衛生的行為を行なうのに使用される身の回り品の市
場は、莫大で、競争も激しい。これら身の回り品とし
て、シャンプー、口内洗浄、香水、クリーム、ローショ
ン等の液状のもの、タルク（talc）、粉末石鹸等の粉末
状のものがある。これらは、消費者が日常使用するもの
である。これらのすべての物品は、日常の身だしなみを
整える上で相補的に使用されるため、できれば共通の場
所に置くようにすることが望ましい。

しかしながら、従来の容器の場合、これら物品を都合
良く集め、旅行時に便利良く運搬し収容できるようには
なっていない。この問題を解消するため、最も一般的に
は、種々の物品を収容するのに十分な大きさの旅行かば
んやその他の運搬手段が準備される。

（解決しようとする技術的課題）本発明の目的は、化粧品等の身の回り品を収容するた
めの新規な容器を提供することにあり、都合良く持ち運
ぶことができるような幾何学的形状に形成した容器の中
に、種々の身の回り品を一まとめに収容し、持ち運ぶこ
とができるようにしている。

本発明の他の重要な目的は、前記の目的を達成するた
め、個々の身の回り品を収容する容器要素を幾つか組み
合わせることによって、略一体的な構造に形成し、所望
の幾何学的形状の容器を提供することにある。

本発明の更に目的は、各々の容器要素を互いに組み合
わせ、容器要素どうしを関連させながら所定の幾何学的
形状に形成し、容器内からの洩れを防ぐことができるよ
うにした新規な容器を提供することにある。

（技術的手段）本発明の容器は、化粧品等の身の回り品を幾つかまと
めて収容できるようにしている。より具体的には、本発
明は、化粧品その他種々の身の回り品を持ち歩くことが
できる容器に関するものであって、該容器は、略ユニッ
ト化した密閉可能な構造に形成したもので、個々の容器
要素は、夫々選択して取り出し、必要に応じて取り替え
ることができるようにしている。

前記の目的を達成するため、本発明にかかる容器は、
複数のボトル状容器を備え、該ボトル状容器の中に所望
の身の回り品を個々に容れる。各々のボトル状容器に
は、キャップが着脱可能に設けられている。ボトル容器
は、対置（juxtapose）したときに他のボトル容器の表
面と整合（match）するようになっており、望ましい実
施例では、断面形状及び寸法は他のボトル容器と同一に
なるように構成している。各ボトル容器は、外面をほぼ
平らな形状とし、全体的に長円形にすることができる。
或いは又、三角形の先端部を切ったくさび形に形成し、
台形断面に形成することもできる。後者の場合、くさび
形の基部は円孤状にしてもよいし、平らにしてもよい。
ボトルの基部は、ボトルを組み立てて容器アッセンブリ
を形成したとき、該アッセンブリの外面を構成し、くさ
び形の先端部を構成する内面に略平行としている。後者
の場合、組み立てたとき、細長い中空の柱状容器に対向
し取り囲むことができるようにしており、該柱状容器は
多面形であって、くさび形の先端部によって形成される
内部空間に対応している。或いは又、各ボトルを互い違
いに並べて組み合わせることにより、平坦化された細長
い形状に形成することができる。

ボトルどうしが隣り合わせとなる傾斜面の少なくとも
一部にファスナー手段が設けられ、該ファスナー手段
は、互いに係合可能なスティッチとループのファブリッ
ク片を用いたいわゆる面ファスナーであって、商標名Ve
lcroにて販売されているものと同様なものが使用され
る。例えば、前述した形状のボトル容器を用いて容器ア
ッセンブリを形成すると、それら容器はファスナー片に
よって連結され、あたかも四角形断面からなる直方体の
１個の容器の如く組み立てられ、収納及び運搬に便利で
ある。容器は必要に応じて、簡単に取り外すことができ
るし、容器の内容物を取り出した後、元のアッセンブリ
に簡単に戻すことができる。キャップはボトルと同じ形
状としているから、ボトル容器を組み立てた状態、即ち
容器アッセンブリの状態では、互いに干渉し合ってキャ
ップの回転が防止される。このため、運搬中、容器の内
容物の洩れが防止される。

当該分野の専門家であれば、本発明の前述した特徴及
び利点は並びにその他の利点は、図面に基づいて説明す
る以下の繊細な記載から一層明らかなものとなるであろ
う。

（望ましい実施例の説明）以下の説明に於て、同様な要素については本明細書及
び図面を通じて同じ引用符号を付している。なお、図面
は必ずしも縮尺通りに描かれているわけではなく、要素
によってはそれを明瞭に示すため誇張して表わしてい
る。

第１図乃至第６図を参照して説明する。第１図に最も
良く示されるように、第１の実施例における容器アッセ
ンブリは、符号（10）を引用しており、四角形断面の細
長い直方体の形状である。容器アッセンブリ（10）は、
４個の分離可能なボトル状の容器（12）（14）（16）
（18）が、第１図に示す状態にて着脱可能に保持できる
ようにしており、これら４個の容器は細長いボトル状の
容器（20）を取り囲んでいる。

外側の各容器要素は、幾何学的にも寸法的にも同一で
ある。望ましい実施例では４個の容器を配備しているの
で、各容器が、四角形断面の容器アッセンブリの４分の
１区画を占めている。そのため、個々の容器は、台形状
に形成し、基部（22）から三角形の先端を切ったくさび
形に伸び、第１図に示す容器アッセンブリの外面を構成
している。内側面（24）は、基部の面（22）と略平行で
ある。面（24）と（22）は、対向する側面（26）（28）
に繋がっている。

各ボトルは、首部（30）の外部に、キャップ（34）が
着脱可能に嵌まる螺旋溝（32）を形成している。ボトル
には、例えば化粧品等の身の回り品が容れられており、
身の回り品はキャップ（34）を外して取り出すことがで
きる。各ボトルに収容する化粧品等の身の回り品は、液
体（wet）であるか乾燥体（dry）であるかによって、首
部（30）の開口の中又は上に適当な注ぎ用オリフィス
（図示せず）を挿入することができる。美観の一体性を
維持するために、各キャップの断面及び寸法は、ボトル
の先端部を切ったくさび形に一致させて形成する。キャ
ップ（34）は、下側の中央部から、筒状の密閉手段（3
6）を突設する。該密閉手段は、首部の溝（32）に嵌ま
る係合部（図示せず）を形成しており、必要に応じてボ
トルの開閉を行なうようにしている。溝（32）の位置を
適当に選択すれば、首部（30）のキャップ（34）を閉位
置の方に回転することによって、外側ボトルとキャップ
表面とを一致させ、連続状態にすることができる。組立
て状態では、くさび形のキャップは各々が回転できない
ようにロックされているので、各キャップの自由な回転
は防止される。従って、持ち歩いても内容物が洩れるこ
とはない。

幅狭のボトル、即ち筒状容器（20）は、中央部に配備
され、ボトル容器によって囲まれており、周囲は幾つか
の側面から形成され、その数と角度は対向する端面（2
4）に対応させている。外側のボトルと同様に、筒状ボ
トル（20）はキャップ（40）を着脱可能に設けており、
キャップを外すと内部に収容した物を取り出すことがで
きるようにしている。なお、ボトルの中には、歯ブラシ
その他適当な日用品を収容し、必要なときに簡単に取り
出すことができるようにしている。

個々のボトルを組み合わせて第１図に示す容器アッセ
ンブリを作ったり、容器アッセンブリから個々のボトル
に分解できるようにするため、各々の側面（26）（28）
に沿って細長いファスナー片（42）を設ける。この細長
いファスナー片として、例えば商標名Velcroにて市販さ
れている、フックとループの係合によって密着させる構
造の、いわゆる面ファスナーを用いることができる。こ
のファスナーは、側面の略中央部に垂直方向に取り付け
られる。従って、あるボトルの側面（26）のファスナー
片（42）は、隣りのボトルの側面（28）のファスナー片
（42）に引っ掛かって留められ、両ボトルは連結され
る。このようにして、４個のボトルは全て、単に向かい
合わせて置くだけで、簡単に組み合わせることができ、
ボトルは分離されるまでそのファスナー片（42）によっ
て、対向する位置関係が保持される。

外側ボトル、そのキャップ及び筒状体（20）は、高分
子プラスチック組成物から形成するのが望ましい。これ
らは、所望の形状及び任意の色彩に簡単にしかも安価に
て成形することができるからである。なお、これらは、
収容すべき品物の重さや量に応じてその内容量を選択
し、大きさを同じようにすることは望ましい。ボトルに
容れる身の回りの品物として、タルク、石鹸のような粉
末や、香水、シャンプー、口内洗剤、ヘヤーブリーチ
（hair bleach）、クリーム、ローション等の液体を例
示することができる。各容器の内容量は、３日間の旅行
を基準にするよりも、３週間の旅行を基準にして定める
のが合理的である。その方が、ボトルの大きさとしても
機能的であり、商品化して販売するのに適しているから
である。

容器の他の実施例を第７図に示している。個々の容器
要素（12）（14）（16）（18）は先の実施例と同じであ
るが、互い違いに並べて嵌め合わせている。このように
すれば、各容器要素の基部表面（22）が形成する平面
（46）と（48）は平行になり、略平らな容器アッセンブ
リを形成することができる。第１図の構成にするか、又
は第７図の構成にするかは、使用者が自由に選択するこ
とができる。

前述の記載から明らかなように、本発明の携帯用容器
を使用することにより、旅行者は身の回り品を幾つかま
とめて持ち歩くことができる。個々のボトルの組合せに
よって、容器を形成できるような形状と構造にボトルを
構成したから、各ボトルは簡単に取り外すことができる
し、必要なときにほんの僅かな作業を行なうだけで簡単
に組み立てることができる。一旦、組み立てられると、
これらのボトルは一体となって容器を構成するから、あ
らゆる点においてコンパクトであり、旅行かばんの中に
収容したり、持ち歩いたりするのに非常に便利である。
このように、本発明にかかる容器は、旅行者が化粧品、
洗面用品等の身の回り品をかばんの中に容れて持ち歩く
上で非常に便利である。

本発明の範囲から逸脱することなく、前述した構成に
種々の変形を加えることができるし、本発明の実施例の
変更も可能である。従って、図面及び明細書の中に記載
した全ての事項は、例示的なものであって、限定するも
のと解すべきでない。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の実施例における携帯用容器の組立状態を
示す斜視図、第２図は、携帯用容器を構成する個々の容
器ボトルの分解斜視図、第３図は第１の実施例における
携帯用容器の平面図、第４図はキャップを付けたときの
容器ボトルの正面図、第５図はキャップを外したときの
容器ボトルの正面図、第６図は第５図の６−６線から見
たときの携帯用容器のボトルを一部破断して示す拡大平
面図、及び第７図は他の実施例の携帯用容器の組立状態
を示す斜視図である。（12）（14）（16）（18）…容器要素（20）…筒状容器（22）…基部（34）…キャップ（42）（44）…ファスナー片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭52−87407（ＪＰ，Ｕ) 実開昭58−21319（ＪＰ，Ｕ) 実開昭47−23303（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A45C 5/00 - 7/02 B65D 21/02 303

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】化粧品、洗面用品等の身の回り品を収容で
きる複数の容器要素から構成され、各容器要素は、少なくとも一部分は断面形状がくさび形
であって、他の容器要素と協同作用できるように選択さ
れた幾何学的形状の断面を有しており、他の容器要素と
組み合わせて連結でき、各容器要素を集めて容器アッセ
ンブリを形成できるようにしており、各容器要素は、他の容器要素と組み合わせたとき各容器
要素の一部が他の容器要素の一部と協同して多角形状の
囲い部分を形成し、当該容器要素を対置した状態にて着
脱可能に保持するための取付手段を備えていることを特
徴とする身の回り品用容器。
【請求項２】容器要素は、組み合わせたとき、平行な面
と面とが比較的平坦な状態になるように配置される特許
請求の範囲第１項に記載の容器。
【請求項３】容器要素は、同様な形状に形成されている
特許請求の範囲第１項に記載の容器。
【請求項４】取付手段は、フックとループが離着自在に
係合しあうファスナーであって、容器要素どうしが対向
する表面上に細長く配備され、容器要素を対置した状態
にて保持可能としている特許請求の範囲第１項に記載の
容器。
【請求項５】各容器要素は、キャップが着脱可能に設け
られ、該キャップを取り外すことによって身の回り品を
容器要素内に容れたり取り出したりできるようにしてお
り、キャップは容器要素と同じ断面形状に形成し、容器
要素に被せたとき外表面が一続きとなるようにしている
特許請求の範囲第１項に記載の容器。
【請求項６】容器要素を組み合わせたとき、容器要素の
キャップは互いに干渉し合って回転できないようにして
いる特許請求の範囲第５項に記載の容器。
【請求項７】容器要素は断面形状が台形であって、三角
形の先端部を切ったくさび形に形成され、これらと同一
形状の容器要素の先端部が形成する領域に、前記容器要
素とは形状の異なる容器要素が配備されている特許請求
の範囲第１項に記載の容器。
【請求項８】各容器要素は、その内部に通じる筒状の首
部を容器の端面に突設し、該首部にはキャップが回転自
由に嵌められており、該キャップの開閉によって内容物
を装入又は装出できるようにしている特許請求の範囲第
５項に記載の容器。
【請求項９】同一形状の容器要素は４個であって、各容
器要素を組み合わせて形成される領域は四辺形体である
特許請求の範囲第３項に記載の容器。
【請求項１０】化粧品、洗面用品等の身の回り品を複数
の容器要素に収容する方法であって、各容器要素は、少
なくとも一部分は断面形状がくさび形であって、他の容
器と協同作用できるような幾何学的形状に形成され、他
の容器要素と組み合わせて連結でき、各容器要素を集め
て容器アッセンブリを形成できるようにしており、所定量の身の回り品を、各容器要素に収容し、対置した容器要素の対向表面間に取付手段を設け、これ
ら容器要素を着脱可能に保持して所定形状の容器アッセ
ンブリを形成できるようにしており、容器要素を組み合わせて、各容器要素の一部分が他の容
器要素の一部と協同して多角形状の囲い部分を形成する
容器アッセンブリを形成するため、容器要素を対置する
ことを特徴とする身の回り品の収容方法。
【請求項１１】化粧品、洗面用品等の身の回り品を収容
でき、夫々にキャップが着脱可能に設けられ、該キャッ
プを取り外すことにより身の回り品の取り出しができ
る、複数のびん状の容器要素から構成され、各容器要素は、他の容器要素と協同作用できるように、
対向面が平坦表面である選択された幾何学的形状を有し
ており、他の容器要素と組み合わせて連結でき、各容器
要素を集めて輪郭が多角形の容器アッセンブリを形成で
きるようにしており、前記キャップは、夫々の容器要素の幾何学的形状と同じ
形状であり、各容器要素が着脱可能に互いに対置して組み合わせたと
き、各容器要素を保持する手段を備えており、保持した
とき容器要素のキャップは、容器要素を組み合わせた侭
では、取り外しは出来ないことを特徴とする身の回り品
用容器。