JP2771792B2 - 成形体諸元測定装置 - Google Patents

成形体諸元測定装置

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JP2771792B2
JP2771792B2 JP7311380A JP31138095A JP2771792B2 JP 2771792 B2 JP2771792 B2 JP 2771792B2 JP 7311380 A JP7311380 A JP 7311380A JP 31138095 A JP31138095 A JP 31138095A JP 2771792 B2 JP2771792 B2 JP 2771792B2
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啓司 島田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤の重量、厚
み、硬度等を順次自動的に測定することができる成形体
諸元測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、成形体例えば錠剤の重量、厚み、
硬度を測定する錠剤諸元測定装置では、測定結果を表示
する表示器及び用紙に印刷するプリンタを具備したもの
が知られている。このような装置においては、正確な計
量を継続的に実行するために、定期的に校正作業を実施
している。校正作業では、標準分銅や厚みゲージ等を各
測定部に位置させ、その時表示器に表示される測定結果
により、各測定部の校正を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、標準分銅等
を測定した場合に表示される測定結果の良否を判断する
のは、その校正作業を行っている作業者であり、その良
否の結果は作業者が記録する場合が多い。しかしなが
ら、校正作業を一人で行い、その校正結果を作業者自ら
が記録する場合、標準分銅等の交換と表示の読取確認と
その記録とを連続的に行わねばならず、作業が煩雑にな
る傾向があった。つまり、プリンタを具備するものの、
プリンタにより印刷されるのは通常の測定結果のみであ
り、校正作業における測定値を印刷しないので、校正時
の表示を作業者が記録する必要があった。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明は、図1に明示するように、載置
された成形体及び基準重量物の重量を測定してその測定
値を出力する重量測定手段(1)と、重量が測定された
成形体及び基準寸法物の寸法を測定してその測定値を出
力する寸法測定手段(2)と、少なくとも寸法の測定さ
れた成形体及び基準硬度物の硬度を測定してその測定値
を出力する硬度測定手段(3)とを備えてなり、校正の
良否を各作業者が判定することがないように、基準重量
物、基準寸法物及び基準硬度物に対する重量、寸法及び
硬度の測定誤差の許容範囲を記憶する許容範囲記憶手段
(4)と、重量測定手段(1)、寸法測定手段(2)及
び硬度測定手段(3)がそれぞれ基準重量物、基準寸法
物及び基準硬度物を測定した際に出力する各測定値と許
容範囲記憶手段(4)に記録された許容範囲とを比較し
て各測定値の良否を判定する測定値判定手段(5)とを
設け、しかも判定された校正結果を印刷できるように、
基準重量物、基準寸法物及び基準硬度物のそれぞれの測
定値と判定された良否とを表示し、かつ記録する出力手
段(6)とを備えてなり、硬度測定手段(3)が、成形
体及び基準硬度物に圧力を加える押圧手段を備えてな
り、硬度測定手段が出力する測定値が一定になった時点
で押圧手段の押圧作動を停止させ、その後に基準硬度物
の最大測定値を保持するものからなり、押圧手段が、成
形体に接触する押圧子とその押圧子を成形体に押圧する
ステップモータとを備えてなり、硬度測定に先立ってス
テップモータのステップ数に基づいて成形体の径方向の
寸法を測定するものである。
【0006】このような構成によれば、重量測定手段
(1)、寸法測定手段(2)及び硬度測定手段(3)か
らの基準重量物、基準寸法物及び基準硬度物の各測定値
を、測定値判定手段(5)が許容範囲記憶手段(4)に
記憶した測定誤差の許容範囲と基準測定物のそれぞれの
測定値とを比較して、各測定値の良否を判定し、その判
定結果を出力手段(6)が表示し、かつ記録する。した
がって、基準重量物、基準寸法物及び基準硬度物により
校正作業を行っている者が、基準重量物、基準寸法物及
び基準硬度物と測定値とを確認して測定の良否を決定す
る必要がなくなり、作業を簡素化することができる。ま
た、その測定値と良否の結果は、表示により確認するこ
とができるとともに、手書きによる記録が省略できるこ
とから記録の誤記を解消することができ、正確な校正記
録を残すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、重量測定機構、厚み測
定機構及び硬度測定機構を備える成形体諸元測定装置
に、校正を行うための基準となる測定対象に対する重
量、寸法及び硬度の測定誤差の許容範囲を記憶する許容
範囲記憶手段と、重量測定手段、寸法測定手段及び硬度
測定手段が前記測定対象を測定した際に出力する各測定
値と許容範囲記憶手段に記録された許容範囲とを比較し
て各測定値の良否を判定する測定値判定手段と、校正作
業を実施した際には前記測定対象のそれぞれの測定値と
判定された良否とを表示し、かつ記録する出力手段とを
備えたものである。
【0008】硬度を破壊硬度により示す場合は、硬度測
定手段が、成形体及び基準硬度物に圧力を加える押圧手
段を備えてなり、硬度測定手段が出力する測定値が一定
になった時点で押圧手段の押圧作動を停止させ、その後
に基準硬度物の最大測定値を保持するように構成すれば
よい。
【0009】成形体に圧力を加える場合、押圧手段を、
成形体に接触する押圧子とその押圧子を成形体に押圧す
るステップモータとを備えてなるものにして、硬度測定
に先立ってステップモータのステップ数に基づいて成形
体の径方向の寸法の測定するように構成してもよい。
【0010】校正作業を行っている作業者に対し、構成
と略同時にその校正内容が把握でき、しかもその校正記
録が半永久に残るようにするには、出力手段が、測定及
び比較の略直後に各測定値と判定された良否とを表示す
る光学的表示器と、表示した内容を印刷出力するプリン
タとを備えてなるものがよい。
【0011】硬度を破壊硬度により測定する場合、その
測定する際の基準硬度物は基準ロードセルにすればよ
い。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図2〜10を参
照して説明する。
【0013】錠剤重量・厚み・硬度測定装置100は、
測定制御部10の一部をなすディスプレイ11及び押し
ボタンスイッチ12を外壁面20aに備え、開閉可能な
透明カバー21により覆われた本体20の上面20b上
に、重量測定機構30、厚み測定機構40及び硬度測定
機構50の各測定領域をこの順に一直線上に間隔を離し
て備え、その内部に測定制御部10を備えている。この
ような重量測定領域30a、厚み測定領域40a及び硬
度測定領域50aの配置に対して、成形体たる錠剤が上
面を移動する錠剤移動レール60をその直線配置に対応
して敷設してある。この錠剤移動レール60上に錠剤を
供給するために、重量測定領域30aより上流側の所定
位置に、錠剤を供給する供給機構(図示しない)が重量
測定領域30aの上方近傍に配設されている。
【0014】錠剤移動レール60は、肉厚の帯状部材か
らなり、錠剤の供給機構からの落下位置に複数の貫通孔
61が網目状に穿設してあり、重量測定領域30aに対
応する位置には重量測定部30の天秤皿31が露出する
開口62が設けてある。また、硬度測定領域50aに対
応する位置には、錠剤移動レール60の幅方向に錠剤の
位置決めのための溝63が設けてある。錠剤は、供給機
構から錠剤移動レール60上に供給された後、重量測定
領域30aからみて厚み測定領域40aとは反対側にホ
ームポジションがある錠剤送り金具70により、重量測
定領域30a、厚み測定領域40a、硬度測定領域50
aの順に移送される。
【0015】測定制御部10は、中央演算処理ユニット
12を中心にして、プログラムと、重量、厚み、直径及
び硬度のそれぞれの測定精度範囲データを記憶するRO
M13、測定値等の各種データを記憶するRAM14、
重量測定部30、厚み測定部40及び硬度測定部50か
ら出力される測定信号等が入力される入力インターフェ
ース15、ロードセルからの電圧信号等のアナログ信号
をデジタルデータに変換するA/Dコンバータ16、錠
剤送り金具70の駆動信号、後述する硬度測定部50の
パルスモータ51の駆動パルス信号等を出力する出力イ
ンターフェース17、硬度測定部50の校正時に基準歪
計80を接続する通信ポート18、各種のデータを印字
出力するプリンタ19、各種の情報、データを表示する
ディスプレイ11及び測定開始等の指示を入力するため
の押しボタンスイッチ12を備えている。測定制御部1
0では、錠剤を、1個ずつ錠剤移動レール60に供給す
るように供給機構を制御するとともに、供給された錠剤
が重量測定領域30a、厚み測定領域40a及び硬度測
定領域50aの順に移動するように、錠剤送り金具70
の作動を制御する。測定モードにおいて、錠剤が、重量
測定領域30a、厚み測定領域40a及び硬度測定領域
50aに移送されると、それぞれ重量、厚み、直径及び
硬度の測定を行うように、測定制御部10はプログラム
してある。
【0016】重量測定機構30は、重量測定領域30a
の開口62に露出する天秤皿31と、天秤皿31に載置
された錠剤に応じた電圧を出力するロードセル32とを
備えている。天秤皿31は、錠剤移動レール60の上面
と面一になっており、重量測定を終えた錠剤が円滑に厚
み測定領域40aに移動し得るようになっている。ロー
ドセル32からは、重量の測定値が測定制御部10に出
力される。
【0017】厚み測定機構40は、重量測定領域30a
と硬度測定領域50aとの中間にある厚み測定領域40
aとなる錠剤移動レール60の鉛直上に配置される厚み
センサ41を備えている。この厚みセンサ41は、錠剤
に接触する測定子41aと、この測定子41aの移動距
離に対応する電気信号を出力するリニアゲージ41bと
を備えている。測定子41aは、測定制御部10からの
信号により昇降制御される。また、測定子41aの昇降
によりリニアゲージ41bから出力される電気信号は、
測定制御部10へ出力される。
【0018】硬度測定機構50は、錠剤移動レール60
の側方に取り付けられる硬度受け52と、硬度受け52
の背面に接触して配設される圧縮ロードセル53と、こ
の硬度受け52に対向して錠剤移動レール60の反対側
の側方にパルスモータ51により進退可能に駆動される
硬度加圧部である硬度プッシャ54とを備えている。こ
の実施例では、パルスモータ51に対する駆動パルス数
を計数することにより、錠剤の直径を硬度測定の前に測
定することができるようになっている。硬度測定は、錠
剤を破壊するに要する圧力で示す破壊硬度を測定するも
ので、圧力に対応して圧縮ロードセル53からは電圧信
号が測定制御部10に出力される。硬度測定を行うこと
により錠剤は破壊され、錠剤の破片は測定終了後錠剤送
り金具70により錠剤移動レール60の先端から、割錠
剤ボックス(図示しない)へ落とされる。
【0019】この硬度測定領域50aには、錠剤移動レ
ール60上面に錠剤の位置決めのための溝63が設けて
ある。すなわち、略楕円形状の例えばトラックフィール
ド等の錠剤では、硬度プッシャ54に押されることによ
り錠剤の向きが変化することがある。このため、錠剤の
長手方向が溝63に一致するようにして錠剤を移送し、
硬度測定領域50aに位置させるものである。そして、
この位置に錠剤が存在する際に、さらに硬度測定を開始
する直前まで錠剤を押さえておくサポータ90が硬度測
定領域50aの上方に設けてある。このように、溝63
とサポータ90とを備えることにより、錠剤が硬度測定
領域50aに移送された段階で錠剤の方向が決定され、
サポータ90が硬度測定の開始直前まで、すなわち直径
の測定が終了して錠剤に実質的に圧力が加わるまで錠剤
を押さえ付けることにより、硬度測定中に破壊圧力まで
圧力を加えても、その圧力で錠剤が水平方向の旋回する
ことと垂直方向の浮き上がることとを確実に防止するこ
とができる。このように錠剤を正しい測定方向に位置さ
せた状態で硬度測定を実施できるので、錠剤の破壊され
る方向を一律にすることができ、その結果、破壊方向が
異なることによる硬度の誤測定を防止することができ
る。
【0020】錠剤送り金具70は、錠剤搬送レール60
と略等しい幅を有して、その先端の先端面部71aが平
面視V字型に後退している本体71と、本体71の上面
に形成された溝74に取り付けられる前板73とを備え
ている。本体71は、錠剤送り金具70を錠剤搬送レー
ル60上で移動させる駆動装置(図示しない)に固定さ
れる。前板73は、短冊状の帯板で、溝74の内法に略
等しい幅寸法の水平部73aと、その水平部73aより
幅の小さい垂下部73bとからなる。前板73が本体7
1に取り付けられると、水平部73aが溝74内に収容
され、垂下部73bがヘッド部71の前面側に位置する
ものである。水平部73aには長孔73cが穿設してあ
り、錠剤送り金具70に前板73を取り付けた際に溝7
4の長手方向にスライドすることにより、垂下部73b
の位置を調節し得るようになっている。すなわち、この
前板73の位置を調節することにより、先端面部71a
の奥行き寸法が変化し、大きさの異なる楕円形状等の種
々の錠剤を先端面部71aと垂下部73bの前面とで支
持して同じ向きにそろえて搬送することができるように
なる。この錠剤送り金具70は、錠剤を各測定領域30
a,40a,50aまで搬送するが、測定中はその測定
領域近傍のホームポジション側の位置で待機し、その後
再度作動して錠剤を搬送するものである。
【0021】この実施例においては、通常の測定に先立
って、測定結果が正しいか否かを判定するための基準値
の入力となるティーチングを行うものである。ティーチ
ングは、測定する錠剤の内、規格内の測定値を判定する
ために、その錠剤の基準となる値を装置に認識させる作
業であり、模範となる基準錠剤を用いて行う。ティーチ
ングにおいて測定した重量、厚み、直径及び硬度のそれ
ぞれの測定値は、オペレータが測定時に正しい測定であ
ると判定した場合に、押しボタンスイッチ12を操作す
ることによりその測定値をレファレンス設定値として測
定制御部10に登録される。実際の錠剤の測定が開始さ
れると、測定制御部10はこのレファレンス設定値に対
して、例えば±10%の幅を設定して基準値とし、この
基準値の範囲内にある測定値については規格内データと
して、平均値、最大値、最小値、標準偏差等のためのデ
ータ処理を行う。これとは逆に、設定された基準値より
大きい、あるいは小さい測定値を示す錠剤については、
例えば錠剤の一部が欠けたり載置方向が誤っていたりす
るような測定途中のハンドリングエラーによる測定異常
としてデータ処理から除外される。このように、模範と
なる基準錠剤を用いてティーチングを行うことにより、
例えば数値等を入力するための入力装置としてのキーボ
ードが不要になり、装置を小型化及び簡略化することが
できるとともに、キー入力操作を誤った場合のデータ入
力ミスを無くすことができる。したがって、データ処理
における精度を向上させることができる。
【0022】このよう測定装置においては、常時正確な
測定を実施するために、定期的に校正を行う必要があ
る。校正作業は、重量測定にあっては基準重量物たる基
準分銅を、厚み測定にあっては基準寸法物たる基準ゲー
ジを、硬度測定にあっては基準硬度物たる基準ロードセ
ルをそれぞれ用いて実行される。そして、それぞれの校
正結果は、プリンタ19により印刷されて出力されるも
のである。
【0023】重量測定機構30の校正は、図7に示す手
順により実施される。
【0024】まず、校正者は押しボタンスイッチ12を
操作して、キャリブレーションモードを選択する。測定
制御部10がディスプレイ11に同モードであることを
「重量キャリブレーション」と表示して、重量測定機構
30の天秤皿31の風袋消去を実行する。風袋消去が完
了すると、この場合の被測定物である規定の基準分銅を
載せることを指示する表示をする。校正者は表示された
重量の基準分銅を天秤皿31に載せる(ステップS
1)。天秤皿31に基準分銅が載せられると、その重量
を測定しディスプレイ11に測定値を表示する(ステッ
プS2)。重量測定が終了すると、測定制御部10は、
ROM13に格納されている測定精度範囲データと測定
値とを比較し、測定値が測定精度範囲内か否かを判定す
る(ステップS3)。判定の結果、測定値が測定精度範
囲から外れている場合はNG(否)を表示し(ステップ
S4)、測定精度範囲内である場合はGOOD(良)を
表示する(ステップS5)。次に、3定点の基準分銅
で、つまり重量の異なる3個の基準分銅で測定値の判定
が終了したか否かを判定し(ステップS6)、終了して
いない場合はステップS1に戻り、終了している場合は
3定点の判定結果がすべて測定精度範囲内であるか否か
を判定する(ステップS7)。3定点の判定結果がすべ
て良であればこの校正は合格と判定して、その校正結果
を測定値とともに印刷出力して(ステップS8)、重量
測定機構30の校正を終了する。3定点の内、1点でも
否がある場合は不合格であり、その結果をプリンタ19
により印刷出力する。この良否の判定とその結果の印刷
出力は、残る厚み、直径及び硬度キャリブレーションの
場合についても同様に実行するものである。
【0025】次に、厚み測定機構40の校正に移り、デ
ィスプレイ11には「厚みキャリブレーション」と表示
され、厚みセンサ41の測定子41aが降下して錠剤移
動レール60と接触することによりゼロ点取りが行なわ
れる。ゼロ点取りが完了すると、ディスプレイ11に規
定の基準厚みゲージを載せることを指示する表示を行う
(ステップS11)。厚み測定領域40aに基準厚みゲ
ージが載せられると、その厚みの測定を実行する(ステ
ップS12)。厚み測定が終了すると、重量測定の場合
と同様にして、測定値が測定精度範囲内か否かを判定す
る(ステップS13)。判定の結果、測定値が測定精度
範囲から外れている場合はNG(否)を表示し(ステッ
プS14)、測定精度範囲内である場合はGOOD
(良)を表示する(ステップS15)。次に、3定点の
基準ゲージで、つまり厚みの異なる3個の基準ゲージで
測定値の判定が終了したか否かを判定し(ステップS
6)、終了していない場合はステップS11に戻り、終
了している場合は3定点の判定結果がすべて測定精度範
囲内であるか否かを判定する(ステップS17)。3定
点の判定結果がすべて良であればこの校正は合格と判定
して、その校正結果を測定値とともに印刷出力して(ス
テップS18)、厚み測定機構40の校正を終了する。
【0026】厚み測定が終了すると、ディスプレイ11
に「直径キャリブレーション」と表示した後、20mm
基準ゲージを硬度測定領域50aの錠剤移動レール60
の上面に載せることを指示する表示をする。表示にした
がって、校正者は20mm基準ゲージを硬度受け52に
接触させた状態で、錠剤移動レール60上に載置する
(ステップS31)。この状態で押しボタンスイッチ1
2が操作されると、測定制御部10はパルスモータ51
を駆動して硬度プッシャ54をそのホームポジションか
ら20mm基準ゲージに当接するまで前進させ、そのと
きの駆動パルス数を計数する(ステップS32)。硬度
プッシャ54の当接は、圧縮ロードセル53から出力さ
れる圧力に対応する電圧信号が急激に変化したことによ
り検出する。すなわち、パルスモータ51を駆動した
後、前進中は電圧信号は0であるが、硬度プッシャ54
が当接すると圧縮ロードセル53が圧縮されることにな
り、電圧信号が急激に増加する。この電圧信号が、その
変化開始から例えば3パルスを計数した時点で0以上と
なった場合に、硬度プッシャ54が当接したと判定する
ものである(ステップS33)。この位置まで硬度プッ
シャ54を前進させるのに要した駆動パルス数を一時記
憶する。
【0027】20mm基準ゲージまでの移動距離の計測
が終了すると、5mm基準ゲージを置くように指示を表
示する。20mm基準ゲージの場合と同様に5mm基準
ゲージを載置し(ステップS34)、押しボタンスイッ
チ12を操作すると、硬度プッシャ54は、ホームポジ
ションから5mm基準ゲージに当接するまで移動する。
その間駆動パルス数が計数され(ステップS35)、圧
縮ロードセル53の電圧信号が変化したことにより硬度
プッシャ54が5mm基準ゲージに当接したことを検出
し、それまでに計数した駆動パルス数を一時記憶する。
この後、5mm基準ゲージと20mm基準ゲージとのゲ
ージ厚の差分を、一時記憶した駆動パルス数の差で除
し、1駆動パルス当たりの移動距離を算出する(ステッ
プS37)。この一連の作業により、直径キャリブレー
ションに先立って1駆動パルス当たりの移動量を校正す
るものである。
【0028】移動距離の演算処理すなわち1駆動パルス
当たりの移動量の校正が完了すると、測定制御部10は
基準ゲージを載せることを指示する表示を行う。表示に
したがって最初の基準ゲージを載置し押しボタンスイッ
チ12を操作すると(ステップS38)、硬度プッシャ
54が作動し、最初基準ゲージに当接する間での駆動パ
ルス数により第1基準ゲージの直径を測定し、ROM1
3に格納された直径に対する測定精度範囲データと測定
値とを比較し、その測定値が第1基準ゲージのゲージ値
に対する測定精度範囲内か否かを判定する(ステップS
39)。測定値が測定精度範囲から外れている場合はN
G(否)を表示し(ステップS40)、測定精度範囲内
である場合はGOOD(良)を表示する(ステップS4
1)。次に、3定点の基準ゲージで、つまり直径の異な
る3個の基準ゲージで測定値の判定が終了したか否かを
判定し(ステップS42)、終了していない場合はステ
ップS38に戻り、終了している場合は3定点の判定結
果がすべて測定精度範囲内であるか否かを判定する(ス
テップS43)。3定点の判定結果がすべて良であれば
この校正は合格と判定して、その校正結果を測定値とと
もに印刷出力して(ステップS44)、硬度測定機構5
0における直径測定の校正を終了する。
【0029】この後、ディスプレイ11に、「硬度キャ
リブレーション」を表示する。硬度測定機構50におけ
る硬度測定の校正を行うにあたって、通信機能付きの基
準歪計80を測定制御部10の通信ポート18に接続す
る。準備が整った後、基準ロードセルを硬度測定領域5
0aに載せる(ステップS51)。押しボタンスイッチ
12を操作すると、パルスモータ51に駆動パルスを出
力して硬度プッシャ54を作動し、基準ロードセルに当
接した後、圧縮ロードセル53からの電圧信号が一定に
なる、すなわち硬度プッシャ54が基準ロードセルを押
圧している圧力が一定値になるところまで硬度プッシャ
54を前進する(ステップS52)。一定値を呈した圧
縮ロードセル53からの電圧信号に基づいて測定硬度
(検出圧力)を読み取り(ステップS53)、その測定
硬度が一定値(定点圧力)となったか否かを判定する。
測定硬度が変化しない場合は定点圧力の状態であるの
で、硬度プッシャ54の作動を停止する(ステップS5
5)。測定硬度が変化している場合、すなわち測定硬度
が一定値に達していない場合は、ステップS52に戻り
硬度プッシャ54をさらに前進させる。
【0030】ここで、規定圧を基準ロードセルに加えて
もオーバーランする可能性もあるので、硬度プッシャ5
4を停止した後に改めて測定硬度を読み取る(ステップ
S56)。次に、通信ポート18を介して測定制御部1
0に入力される、基準ロードセルの基準電圧信号に基づ
く基準歪計80からの最大測定値たる基準硬度(ピーク
圧力)を読み取りその値を保持し(ステップS57)、
測定硬度と基準硬度とを比較する(ステップS58)。
比較の結果、読み取った測定硬度が基準硬度のROM1
3に格納された測定精度範囲データの範囲内である場合
はGOOD(良)を表示し(ステップS59)、測定精
度範囲から外れている場合はNG(否)を表示する(ス
テップS60)。次に、3定点の基準ロードセルで、つ
まり直径の異なる3個の基準ロードセルで測定値の判定
が終了したか否かを判定し(ステップS61)、終了し
ていない場合はステップS52に戻り、終了している場
合は3定点の判定結果がすべて測定精度範囲内であるか
否かを判定する(ステップS62)。3定点の判定結果
がすべて良であればこの校正は合格と判定して、その校
正結果を測定値とともに印刷出力して(ステップS6
3)、硬度測定機構50における直径測定の校正を終了
する。
【0031】このように、重量測定機構30、厚み測定
機構40及び硬度測定機構50における校正の結果は、
その良否にかかわらずプリンタ19により印刷出力され
るため、校正を実施している校正者が校正結果を記録す
る必要がなく、校正作業を簡素化することができるとと
もに、校正結果の記録を捏造することが不可能となり、
また誤記が発生しないので、校正記録の信頼度を向上さ
せることができる。
【0032】また、硬度の校正を基準ロードセルを用い
て行うため、錠剤のように破壊される基準測定物をその
都度準備する必要がなく、繰り返して校正を実施するこ
とができる。したがって、硬度校正におけるコストを低
く抑えることができる。
【0033】なお、成形体としては、錠剤のほかに、あ
めやチョコレート等の粒状に形成された菓子等であって
もよい。
【0034】また、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。
【0035】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0037】測定値判定手段により測定値の良否が判定
されるので、誤判定による校正不良を防止することがで
きる。また、測定値の判定及びその記録の作成をする必
要がなくなるので、校正作業を簡素化することができ
る。
【0038】押圧手段により破壊硬度を測定する場合
に、硬度測定手段から出力される測定値が一定値に達し
た際に押圧手段の押圧作動を停止することにより、基準
測定物を破壊することなく破壊強度を測定することがで
きる。この場合、基準測定物として基準ロードセルを使
用することにより、繰り返して基準測定物を校正作業に
使用することができる。
【0039】しかも、押圧手段を押圧子とステップモー
タとを備え、成形体の径方向の寸法を測定する構成とす
ることにより、硬度測定手段において2種類の諸元を測
定することができる。このため、測定項目を増やすこと
ができ、しかも装置全体の大きさを小型に維持すること
ができる。
【0040】さらに、光学的表示器により測定値及び比
較結果とをその略直後に表示するとともに、表示した内
容をプリンタにより印刷出力することにより、誤認及び
誤記を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を明示するための構成説明図。
【図2】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図3】同実施例の本体上面の要部を拡大して示す平面
図。
【図4】同実施例の測定制御部を中心とした構成を示す
ブロック図。
【図5】同実施例の厚み測定機構及び硬度測定機構を拡
大して示す正面図。
【図6】同実施例の錠剤送り金具の分解斜視図。
【図7】同実施例の重量キャリブレーションの制御手順
を示すフローチャート。
【図8】同実施例の厚みキャリブレーションの制御手順
を示すフローチャート。
【図9】同実施例の直径キャリブレーションの制御手順
を示すフローチャート。
【図10】同実施例の硬度キャリブレーションの制御手
順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…重量測定手段 2…寸法測定手段 3…硬度測定手段 4…許容範囲記憶手段 5…測定値判定手段 6…出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 21/02 G01B 21/02 G01G 23/01

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】載置された成形体及び基準重量物の重量を
    測定してその測定値を出力する重量測定手段と、 重量が測定された成形体及び基準寸法物の寸法を測定し
    てその測定値を出力する寸法測定手段と、 少なくとも寸法の測定された成形体及び基準硬度物の硬
    度を測定してその測定値を出力する硬度測定手段と、 基準重量物、基準寸法物及び基準硬度物に対する重量、
    寸法及び硬度の測定誤差の許容範囲を記憶する許容範囲
    記憶手段と、 重量測定手段、寸法測定手段及び硬度測定手段がそれぞ
    れ基準重量物、基準寸法物及び基準硬度物を測定した際
    に出力する各測定値と許容範囲記憶手段に記録された許
    容範囲とを比較して各測定値の良否を判定する測定値判
    定手段と、 基準重量物、基準寸法物及び基準硬度物のそれぞれの測
    定値と判定された良否とを表示し、かつ記録する出力手
    段とを備えてなり、 硬度測定手段が、成形体及び基準硬度物に圧力を加える
    押圧手段を備えてなり、硬度測定手段が出力する測定値
    が一定になった時点で押圧手段の押圧作動を停止させ、
    その後に基準硬度物の最大測定値を保持するものからな
    り、 押圧手段が、成形体に接触する押圧子とその押圧子を成
    形体に押圧するステップモータとを備えてなり、硬度測
    定に先立ってステップモータのステップ数に基づいて成
    形体の径方向の寸法を測定する ことを特徴とする成形体
    諸元測定装置。
  2. 【請求項2】出力手段が、測定及び比較の略直後に各測
    定値と判定された良否とを表示する光学的表示器と、表
    示した内容を印刷出力するプリンタとを備えてなること
    を特徴とする請求項1記載の成形体諸元測定装置。
  3. 【請求項3】硬度を測定する際の基準硬度物が、基準ロ
    ードセルであることを特徴とする請求項記載の成形体
    諸元測定装置。
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