JP2765535B2 - 竪型炉への合成樹脂材の吹き込み方法 - Google Patents

竪型炉への合成樹脂材の吹き込み方法

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JP2765535B2 JP7283714A JP28371495A JP2765535B2 JP 2765535 B2 JP2765535 B2 JP 2765535B2 JP 7283714 A JP7283714 A JP 7283714A JP 28371495 A JP28371495 A JP 28371495A JP 2765535 B2 JP2765535 B2 JP 2765535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄鉱石およびス
クラップ等の鉄源、並びに、コークス等を使用して溶銑
を製造する竪型炉に合成樹脂材を吹き込む方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】銑鉄を製造する高炉では、炉頂から鉄鉱
石、副原料および燃料となるコークスを装入し、炉下部
の羽口から約1200℃の空気を吹き込み、羽口先に降
下したコークスを燃焼させ、高温の還元性ガスを発生さ
せ溶銑を製造する。このコークスは、銑鉄1tonの製
造に対して約500kg使用される。コークスを製造す
るためには原料炭を必要とするが、原料炭の産地は限定
されており、しかも、燃料用石炭よりも高価である。そ
こで、高炉操業においては、高価なコークス使用量を削
減するために、羽口から、天然ガスおよびナフサ等の気
体燃料、、重油およびタール等の液体燃料、並びに、微
粉炭等の固体燃料を吹き込むことによって溶銑の製造コ
ストを低減する試みがなされている。
【0003】一方、近年、合成樹脂材の処理方法が、社
会的にもまた環境上でも問題となっている。合成樹脂材
の処理方法としては、埋立処理および焼却処理が主流と
なっている。埋立処理においては、埋立用地の不足が問
題となっており、また、焼却処理においては、合成樹脂
材が高い発熱量を有することから焼却炉内で局部的なホ
ットスポットが発生して炉壁耐火物を損傷することが問
題となっている。
【0004】かくして、例えば、特開昭51−3349
3号公報は、合成樹脂材の粉砕物を重油と混合してスラ
リー状にするか、または、上記粉砕物を気体輸送して、
高炉の羽口から補助燃料として吹き込む方法(以下、
「先行技術1」という)を開示している。
【0005】また、EPC0622465A1号公報
は、溶銑を製造する竪型炉へのプラスチックの吹き込み
技術に関して、合成樹脂材粒の大きさが、主として1か
ら10mmの範囲内、特に、5mmであることが望まし
いとの技術(以下、「先行技術2」という)を開示して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術には、下記問題がある。先行技術1は、合成
樹脂材を0.1mm以下の粒子径に粉砕することによ
り、合成樹脂材が燃焼帯を通過するときの燃焼性が良好
であるという利点を有する。しかしながら、先行技術1
では、合成樹脂材をスラリー状にして、または、気体輸
送して高炉羽口から吹き込むため、予め合成樹脂材を粉
砕する必要がある。ところが、合成樹脂材の粉砕は石炭
の粉砕に比べて難しく、ボールミル等を用いる粉砕で
は、粉砕により発熱し合成樹脂材が溶融固化して、粉砕
機のトラブルの原因になる。特に、合成樹脂材粉粒の平
均粒子径を小さくしようとするほど溶融固化が顕著にな
る。そのため、合成樹脂材を0.1mm以下の粒子径に
粉砕するためには、液体窒素等との高価な冷却剤を必要
とし、処理コストが嵩む。
【0007】先行技術2は、合成樹脂材の粒子径を1〜
10mm、特に、5mmとすることにより、合成樹脂材
の粉砕コストを低減することができるという利点を有す
るとしている。しかしながら、先行技術2には、合成樹
脂材の粒子径をこのような大きさにすると非常に良好な
成績が得られるという効果があることについて、具体的
な根拠が開示されていない。燃焼率は単に、合成樹脂材
の粒子径に依存するのではなく、炉の操業条件によって
も変動する。例えば、本発明者等の行なった試験条件の
範囲内での結果によれば、粒子径が2〜4mmの範囲内
においては、合成樹脂材の燃焼率が極めて劣るとの結果
が得られる場合もあった。
【0008】従って、この発明の目的は、上述した問題
に鑑みて、合成樹脂材混合物を微粉砕することなく塊状
のまま、羽口から補助燃料として吹き込み、しかも、高
燃焼率を得ることができる竪型炉への合成樹脂材吹き込
み方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記知見を得
た。先ず、羽口覗き窓から燃焼帯を観察した結果、羽口
から吹き込まれた粒子径の大きな合成樹脂材は、燃焼し
つつ旋回状態で燃焼帯に長時間滞留し、ある程度小さく
なるまで旋回状態で滞留する。その後燃焼帯から飛散し
ていくことを見い出した。これに対して、石炭即ち微粉
炭の場合には、直ぐに、揮発分の逃散とともに熱割れを
起こして小さく分粒され、燃焼帯から飛散する。
【0010】このように、合成樹脂材と石炭とでは羽口
から吹き込まれた場合の燃焼体内での挙動が異なってお
り、合成樹脂材の場合には、吹き込む合成樹脂材の粒子
径を所定条件下で燃焼帯内から飛散するのを遅らせるこ
とにより燃焼性を向上させ得ることが知見された。
【0011】本発明者等は、上述した事項より、下記事
項を知見した。一般的に、重力場あるいは遠心力場で流
体中を運動する粒子に作用する抵抗力が、粒子の推進力
と釣り合ったときの粒子速度が、いわゆる終末速度であ
る。羽口から吹き込まれた合成樹脂材の燃焼帯内での終
末速度が、この燃焼帯内から排出されるガスの流速より
も十分に大きい間は、この合成樹脂材は、この燃焼帯か
ら飛び出すことができず、この間、燃焼帯内部を循環・
滞留するので十分に燃焼することができ、合成樹脂材の
燃焼率は高くなる。
【0012】この発明は、上述した知見に基づいてなさ
れたものであって、羽口から合成樹脂材を燃料源として
吹き込むことにより、竪型炉で銑鉄を製造する方法にお
いて、羽口先に形成される燃焼帯内から排出されるガス
の流速よりも大きな終末速度を与える粒子径(「限界粒
子径」という)の合成樹脂材を吹き込むことに特徴を有
するものである。
【0013】 ここで、限界粒子径の望ましい求め方
は、次のからの過程: 竪型炉の操業条件を用いて、燃焼帯内から排出される
ガス流速を求め、合成樹脂材の粒子径を含む物理的特
性値、および、燃焼帯の物理的特性値を用いて、合成樹
脂材の燃焼帯内における終末速度を求め、そして、前
記ガス流速よりも終末速度の方が大きいことを満たす条
件式を解くことからなるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施態様を、図
面を参照しながら説明する。図1は、炉頂から、鉄鉱石
およびスクラップ等の鉄源、並びに、コークス等を装入
し、下部の羽口から、所定の酸素富化空気、および、所
定の合成樹脂材を吹き込んで、羽口先に降下したコーク
スを燃焼させると共に、合成樹脂材を燃焼させることに
より、羽口先に燃焼帯が形成されたことを説明するため
の、竪型炉内部の概略斜視図を示す。
【0015】図1において、1は竪型炉本体炉壁、2は
合成樹脂材、3は羽口、4は燃焼帯であり、燃焼帯4に
おいて、DR は燃焼帯の奥行き、HR は燃焼帯の高さ、
Gは燃焼帯末端における鉛直方向のガス流速を表わ
し、そして、DT は羽口径を表わす。但し、燃焼帯の幅
は、同図面に対して垂直方向に長さWR を有するもので
あるが、図示されていない。
【0016】この発明の実施態様における、燃焼帯内か
ら排出される鉛直方向のガス流速(以下、「燃焼帯末端
の鉛直方向のガス流速」という)VG 、および、燃焼帯
内における合成樹脂材の終末速度VP の求め方について
述べる。
【0017】(1)燃焼帯末端の鉛直方向のガス流速 燃焼帯末端の鉛直方向のガス流速VG は、燃焼帯の幅W
R および高さHR を算出して燃焼帯末端の断面積を求
め、一方、充填されているコークスの空隙率を求めれば
算定することができる。燃焼帯の長さDR 、燃焼帯の幅
R および燃焼帯の高さHR は、それぞれ下記(1)、
(2)および(3)式: DR /DT =C(ρg /εb 3 ρp 1/2 ・{U/(gDPC1/2 } --------(1) WR /DT =2cot30(1+kDR /DT 1/2 --------(2) (HR /DR )(DR /DT )=Kεb 3/2 --------(3) 但し、DR :燃焼帯の長さ(m) WR :燃焼帯の幅(m) HR :燃焼帯の高さ(m) DT :羽口径〔m〕 DPC:装入されたコークスの径〔m〕 ρg :送風ガス密度〔kg/m3 〕 ρp :コークスの見掛け密度〔kg/m3 〕 εb :装入コークス充填時の空隙率〔−〕 g :重力加速度〔m/sec2 〕 U :羽口先端のガス速度〔m/sec〕 C :定数 K :定数 k :噴流の拡がり角に関する定数 で表わされる。燃焼帯末端の鉛直方向のガス流速V
G は、(1)〜(3)式で求められたWR、HR および
εを用い、下記(4)式: VG ={Q(273+TB )/293}×{1/(1+PB )} ×〔1/{(WR +HR )/4}2 π〕×(1/ε2/3 )------(4) 但し、Q :送風量(Nm3 /sec) TB :送風温度(℃) PB :送風圧力(atm)で求めることができる。
【0018】(2)燃焼帯内における合成樹脂材の終末
速度 竪型炉下部の羽口先に形成された燃焼帯内における合成
樹脂材の粒子に作用する推進力と抵抗力とが釣り合うと
きの粒子の速度としての終末速度VP (m/sec)
は、燃焼帯内における温度、ガス密度、ガス粘度、圧
力、並びに、合成樹脂材の粒子径および密度を用い、下
記(5−1)式および(5−2)式に基づいて計算する
ことができる。 2<Re<500のとき: VP ={4g2 (ρpl−ρ)2 P 3 /225/μ/ρ}1/3 ----(5-1) 500≦Re<105 のとき: VP ={3.03g(ρpl−ρ)DP /ρ}1/2 -----------(5-2) 但し、Re:レイノズル数=DP P ρ/μ VP :合成樹脂材の終末速度(m/sec) ρpl:合成樹脂材の粒子密度〔kg/m3 〕 ρ :燃焼帯内のガス密度〔kg/m3 〕 DP :合成樹脂材の粒子径(m) μ :燃焼帯内のガスの粘度(N/m) g :重力加速度(m/sec2
【0019】そこで、羽口先の燃焼帯内から合成樹脂材
の粒子が飛び出さないための限界粒子径は、上記(5−
1)または(5−2)式で算出される粒子の終末速度V
P の値が、上記(4)式で算出される燃焼帯末端の鉛直
方向のガス流速VG の値よりも大きいとおいた式を、合
成樹脂材の粒子径DP について解くことにより求めるこ
とができる。
【0020】一方、合成樹脂材の粒子径の上限値は配管
内での輸送管の閉塞防止等を考慮して、輸送配管内径の
1/2以下とするのが望ましい。なお、合成樹脂材はポ
リエチレン、ポリプロピレンおよびポリスチレン等高分
子系の炭化水素化合物であればよく、その種類は限定さ
れない。
【0021】
【実施例】次に、この発明の羽口先燃焼帯における燃焼
試験の実施例を、図面に基づき説明する。図2は、この
発明の燃焼試験を実施するために用いた竪型炉燃焼試験
装置を示す概略縦断面図である。同図において、3は羽
口、4は燃焼帯、5はコークスホッパー、6は合成樹脂
材ホッパー、7は熱風、8はコークス充填層、9は検尺
棒、10は燃焼ガスであり、この竪型炉燃焼試験装置は
実際の高炉を模擬したものである。表1に、この燃焼試
験装置を使用して行った主な試験条件を示す。
【0022】
【表1】
【0023】炉の上部から粒子径20〜30mmのコー
クスをコークスホッパー5から装入し、検尺棒9でその
装入高さを空隙率0.6になるように調整し、、一方、
羽口3から、1200℃の熱風7を350Nm3 /hrの
送風量で吹込み、更に、合成樹脂材ホッパー6から送気
された合成樹脂材を羽口3から、炉内に吹き込んだ。合
成樹脂材の吹込み量は30kg/hrであり、これを、
高炉において銑鉄1tonを製造するのに要する吹込み
燃料の量(吹込み燃料比)に換算すると、90kg/t
に相当する。また、羽口3先のガス流速は、145m/
sec と算定される。 その結果、コークス充填層8のコ
ークスおよび吹き込まれた合成樹脂材が激しく燃焼し
て、羽口3の前方に燃焼帯4が形成された。
【0024】始めに、下記試験を行った。 試験:表1の試験条件において、羽口3の径を65m
mで一定とし、合成樹脂材の粒子径(以下、代表粒子径
で表す)を0.6〜10mmの間の所定値に変化させて
燃焼試験を行ない、合成樹脂材の燃焼率を求めた。な
お、合成樹脂材の代表粒子径を、算術平均値で定義した
(以下、同じ)。
【0025】合成樹脂材の燃焼率αを、下記(6)式: α=(A−B)β/C ------------------------------- (6) 但し、A:合成樹脂材を吹き込まない場合のコークス消
費量(kg/hr) B:合成樹脂材を吹き込んだ場合のコークス消費量(k
g/hr) β:コークス中の炭素含有量 C:吹き込んだ合成樹脂材中の炭素量(kg/hr) で定義し、これに基づいて燃焼率αを算出した(以下、
同じ)。
【0026】また、燃焼帯において、燃焼しなかった合
成樹脂材は、燃焼帯上部で合成樹脂材の構成成分である
エタン、エチレンおよびプロピレン等の炭化水素に分解
する。そこで、炉上部で採取した排ガス中の炭化水素量
の測定値からも別途燃焼率を求めて、(5)式により求
めた燃焼率をチェックした(以下、同じ)。
【0027】表2に、試験で得られた、合成樹脂材の
代表粒子径に対する合成樹脂材の燃焼率を示す。そし
て、この関係を図3に示した。
【0028】
【表2】
【0029】試験の燃焼試験条件より算出された燃焼
帯末端の鉛直方向のガス流速は、上記(4)式により、
7.6m/secと求められた。一方、(5−2)式に
より求められた合成樹脂材の粒子の終末速度を用いて、
燃焼帯内から飛び出さないための限界粒子径を求める
と、約2.4mmとなった。これに対して、図3によれ
ば、代表粒子径が2.5mmの合成樹脂材を吹き込んだ
場合の燃焼率は、0.73であった。なお、図3におい
て、燃焼率は代表粒子径が2.0mm程度で極小値をと
るのは、代表粒子径が2.0mm程度未満では粒子の飛
散割合は増加して燃焼率を低下させる方向に作用する
が、合成樹脂材の比表面積が増大するので燃焼速度が速
くなるためであると考えられる。しかしながら、実用的
には、合成樹脂材の代表粒子径を小さくするほど、粉砕
コストが嵩むこと、および、粉砕歩留りが低下すること
等のため望ましくはない。なお、炉上部における排ガス
中炭化水素量から算出された燃焼率も同様の結果が得ら
れた。
【0030】次に、下記試験を行った。 試験:表1の試験条件において、合成樹脂材の代表粒
子径を、2.5mmで一定とし、羽口3径を45〜12
0mmの所定値に変化させて燃焼試験を行ない、合成樹
脂材の燃焼率を求めた。
【0031】表3に、試験で得られた結果を示す。即
ち、羽口径を所定の値に設定した場合の、燃焼帯末端の
鉛直方向のガス流速の値を算出し、このときの合成樹脂
材の燃焼率を示す。そして、燃焼帯末端の鉛直方向のガ
ス流速と合成樹脂材の燃焼率との関係を、図4に示し
た。
【0032】
【表3】
【0033】試験の条件下で、合成樹脂材の代表粒子
径が2.5mmの場合の合成樹脂材の終末速度は、7.
9m/secと算出される。一方、図4より、燃焼帯末
端の鉛直方向のガス流速が、上記で算出された合成樹脂
材の終末速度の7.9m/secのとき、合成樹脂材の
燃焼率は約0.7であり、燃焼帯末端の鉛直方向のガス
流速が7.9m/secよりも小さい場合に、合成樹脂
材の燃焼率は0.7より高く、燃焼帯末端の鉛直方向の
ガス流速が7.9m/secよりも大きい場合に、合成
樹脂材の燃焼率は0.7より低くなることがわかる。な
お、この試験ではこのように、合成樹脂材が飛散しない
ための燃焼帯末端での鉛直方向のガス流速と、燃焼率と
の間に強い相関関係があることがわかった。
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、銑鉄を製造するための竪型炉の熱源として、合成樹
脂材を微粉砕することなく、塊状のままの形態で吹き込
むことができ、しかも、高い燃焼率を得ることができ、
石炭およびコークスの節約が可能となる。また、焼却お
よび埋め立て処理されている合成樹脂材の処理に伴う環
境上の問題解決の一つにもなる、竪型炉への合成樹脂材
吹き込み方法を提供することができ、工業上優れた効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いる竪型炉の羽口先で形成
される燃焼帯を説明するための、竪型炉内部の概略斜視
図である。
【図2】この発明の燃焼試験を実施するために用いた竪
型炉燃焼試験装置の例を示す概略縦断面図である。
【図3】図2の燃焼試験装置を使用した場合の、合成樹
脂材の代表粒子径と合成樹脂材の燃焼率との関係を示す
グラフである。
【図4】図2の燃焼試験装置を使用した場合の、燃焼帯
末端の鉛直方向のガス流速と合成樹脂材の燃焼率との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 竪型炉本体炉壁 2 合成樹脂材 3 羽口 4 燃焼帯 5 コークスホッパー 6 合成樹脂材ホッパー 7 熱風 8 コークス充填層 9 検尺棒 10 排ガス 11 コークス VG 燃焼帯末端の鉛直方向のガス流速 DT 羽口径 DR 燃焼帯の長さ HR 燃焼帯の高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 亮太 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21B 5/00 319

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽口から合成樹脂材を燃料源として吹き
    込むことにより、竪型炉で銑鉄を製造する方法におい
    て、 前記羽口先に形成される燃焼帯内から排出されるガスの
    流速よりも大きな終末速度を与える粒子径(以下、「限
    界粒子径」という)の前記合成樹脂材を吹き込むことを
    特徴とする、竪型炉への合成樹脂材の吹き込み方法。
  2. 【請求項2】 前記限界粒子径を下記からの過程: 前記竪型炉の操業条件を用いて、前記燃焼帯内から排
    出される前記ガス流速を求め、 前記合成樹脂材の粒子径を含む物理的特性値、およ
    び、前記燃焼帯の物理的特性値を用いて、前記合成樹脂
    材の前記燃焼帯内における終末速度を求め、そして、 前記ガス流速よりも前記終末速度の方が大きいことを
    満たす条件式を解くことから求めることとする、請求項
    1記載の竪型炉への合成樹脂材の吹き込み方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6329496B1 (en) 1998-07-29 2001-12-11 Nippon Steel Corporation Method for processing chlorine-containing organic compounds
US6436168B1 (en) 1998-08-28 2002-08-20 Nippon Steel Corporation Treatment process for resins or organic compounds, or waste plastics containing them

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US6329496B1 (en) 1998-07-29 2001-12-11 Nippon Steel Corporation Method for processing chlorine-containing organic compounds
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