JP2764151B2 - 自動利得制御装置,通信装置および自動利得制御方法 - Google Patents

自動利得制御装置,通信装置および自動利得制御方法

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JP2764151B2
JP2764151B2 JP50633994A JP50633994A JP2764151B2 JP 2764151 B2 JP2764151 B2 JP 2764151B2 JP 50633994 A JP50633994 A JP 50633994A JP 50633994 A JP50633994 A JP 50633994A JP 2764151 B2 JP2764151 B2 JP 2764151B2
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衛 佐和橋
文幸 安達
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、移動通信における受信機の利得制御装置お
よび方法に関する。より具体的には、本発明はスペクト
ル拡散を用いてマルチプルアクセスを行うCDMA方式を用
いた、移動通信の受信機の自動利得制御装置および方法
に関する。
背景技術 陸上移動通信の伝搬特性は、基地局と移動局間の距離
の変化に伴う変動(距離変動)、数10m程度の区間に渡
る緩慢な変動(中央値変動)、および数10m程度の区間
での急激な変動(瞬時変動)の3つで表わされる。これ
らの変動の中で、距離変動に伴う受信信号の変動が最も
大きい。例えば基地局から離れたセルの端では70dB以上
受信信号が減衰する。従って移動通信の受信機のダイナ
ミックレンジとしては、70dB以上が要求される。
このように、移動通信では受信信号レベルが70dB以上
変動し、隣り合う周波数帯域のチャネルにおいて別のユ
ーザが通話を行っているので、隣接チャネルの不要信号
を除去した後に信号レベルを検波出来るレベルまで増幅
する必要がある。アナログ信号伝送や次期に導入が予定
されているディジタルシステムであるπ/4シフトQPSK変
調のように、移相情報のみを用いるシステムにおいて
は、帯域制限後にリミタ増幅器で70dB以上増幅すること
により受信機入力信号レベルの変動を一定にする。
しかし、線形変調を行う場合または情報を振幅成分に
乗せて伝送を行う場合は、線形受信を行う必要がある。
この場合に従来のリミタ増幅器を用いると振幅情報が失
われるので、線形増幅を行う自動利得制御増幅器が必要
である。ディジタル信号処理の進歩により、受信信号を
予めA/D変換してディジタル信号処理を行う場合が主流
となっている。しかし、移動通信においてはフェージン
グによる受信レベル変動が60dB程度と非常に大きいの
で、レベルが低下したときにA/D変換における量子化誤
差が増加する。この問題に対処するためには、受信レベ
ル変動を補償する自動利得制御回路を用いることが不可
欠である。
図2に従来のフィードバック型自動利得制御回路のブ
ロック構成を示す。従来のフィードバック型自動利得制
御回路は、バイアス電圧に応じて利得が可変な可変利得
制御回路11と、その出力信号の包絡線レベルを検出する
瞬時包絡線レベル検出器12とから構成される。検出器12
からの瞬時包絡線レベルをバイアス電圧として、可変利
得制御増幅器12へ与える。瞬時包絡線レベルの変動に応
じて可変利得制御増幅器11の利得が変化し、クローズド
ループで可変利得制御増幅器11の出力信号レベルが一定
になる。
フィードバック型自動利得制御回路は、可変利得制御
増幅器11の出力信号を瞬時包絡線レベル検出器12の入力
としているので、瞬時包絡線レベル検出器12の入力ダイ
ナミックレンジが数10dB程度で足りる。しかし、クロー
ズドループで補正するのでレベルの収束に時間がかか
り、信号レベルの瞬時変化に追従しにくく、バースト信
号の立ち上がりのような瞬時変化には追従しにくいとい
う技術的課題を有する。
一方、フィードフォワード型自動利得制御回路は、オ
ープンループになっており、可変利得制御増幅器の入力
信号を瞬時包絡線レベル検出器の入力信号としている。
このため瞬時立ち上がり特性はフィードバック型より良
好である。しかし、瞬時包絡線レベル検出器の入力信号
レベルは70dB以上変動するので、広いダイナミックレン
ジの瞬時包絡線レベル検出器が必要であるという問題を
有する。
各チャネル毎に1つの搬送波を用いるFDMAでは各ユー
ザが異なる周波数で通信を行う必要がある。同一搬送波
を用いるユーザが隣接したセルにいると同一チャネル干
渉を生じる。各ユーザの情報が時間軸上で多重化された
TDMAシステムを用いたディジタル移動信号システムにお
いては同一の搬送波を複数のユーザが使用することが出
来るが、異なるセルに同一の搬送波を使用するユーザが
存在するとチャネル干渉を生じる。チャネル干渉を生じ
ると通信品質が劣化するので、同一の周波数の搬送波
は、ある程度離れたセルで用いることが出来ない。
各ユーザの識別を拡散符号で行うCDMA方式では複数の
ユーザが同一の搬送波周波数で通信を行う。また同一の
搬送波周波数を隣のセルで使用することが出来る。この
ため周波数の繰返し距離がFDMA、またはTDMA方式より短
縮できる。従ってCDMA方式では、周波数帯域あたりの加
入者容量の増大を図ることが出来る。しかしCDMA方式で
は各ユーザに割り当てられた拡散符号の相互相関が0に
なるように完全に直交化することは不可能である。この
ため、相互相関に起因して、逆拡散の信号に他ユーザの
干渉信号が含まれる。
発明の開示 他のユーザの干渉信号成分を除去するために、A/D変
換にディジタル信号処理により、逆拡散処理および干渉
キャンセル処理を行う。この際A/D変換後のディジタル
信号処理の量子化精度が十分に保証されないと、逆拡散
処理および干渉キャンセル処理の精度が劣化する。従っ
て、受信部においてはレイリーフェージングに起因する
瞬時変動をも吸収する必要がある。
CDMA方式を移動通信に適用するためにはセル内の他ユ
ーザからの干渉を最小にするために送信電力制御を行う
必要がある。レイリーフェージングに起因する瞬時変動
に追従する高精度の送信電力制御を行うために、基地局
は上りの希望波信号レベルを測定し、下りのフレーム内
に一定時間間隔で送信電力制御ビットを挿入し、移動局
の送信電力を制御する。この場合、1フレームの時間内
で希望波の受信レベルが数ビット変動する。従って、基
地局は受信信号レベルの数ビットの変化に追従する必要
がある。
そこで本発明は、距離変動および中央値変動のみなら
ず、レイリーフェージングに伴う瞬時変動に対しても高
速な追従するスペクトル拡散信号受信機の自動利得制御
装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、 請求の範囲1に記載の発明は、受信されたスペクトル
拡散信号を増幅する可変利得制御増幅手段と、当該可変
利得制御増幅手段により増幅された信号を直交検波する
直交検波手段と、当該直交検波手段により直交検波され
た信号を逆拡散処理する逆拡散処理手段と、当該逆拡散
処理手段により逆拡散された変調信号の同相成分および
直交成分を得る手段とを有するスペクトル拡散信号受信
機の自動利得制御装置において、前記直交検波手段の出
力をディジタル信号に変換して前記逆拡散処理部へ供給
するA/D変換手段と、前記ディジタル信号の同相成分と
直交成分に対してディジタル処理でレべル変換するディ
ジタルレベル補正手段と、上記変調信号の振幅の2乗成
分を求める瞬時包絡線検出手段と、当該瞬時包絡線検出
手段の出力信号を入力してシンボルタイミングを検出す
るシンボルタイミング抽出手段と、当該シンボルタイミ
ング抽出手段からの出力シンボルタイミング信号を基準
として前記瞬時包絡線検出手段の出力信号を伝搬遅延の
時間範囲で積算して希望波の信号レベルを求める第1希
望波信号レベル検出手段と、当該第1希望波信号レベル
検出手段の出力希望波信号レベルを数シンボルに渡って
積算して希望波の信号レベルを求める第2希望波信号レ
ベル検出手段とを備えたことを特徴とする。
請求の範囲2に記載の発明は、請求の範囲1に記載の
自動利得制御装置であって、前記ディジタルレベル補正
手段は、前記第1希望波信号レベル検出手段の出力を用
いて、前記第1希望波信号レベル検出手段の出力信号レ
ベルが一定になるように補正を行い、前記可変利得制御
増幅手段は、前記第2希望波信号レベル検出手段の出力
を用いて、前記第2希望波信号レベル検出手段の出力信
号レベルが一定になるように増幅を行うことを特徴とす
る。
請求の範囲3に記載の発明は、請求の範囲2に記載の
自動利得制御装置であって、前記可変利得制御増幅手段
の出力信号の包絡線レベルを検出する包絡線検出器と、
当該包絡線検出器の出力信号が所定のレベルを越える
と、当該包絡線検出器の出力信号が小さくなるように、
当該包絡線検出器の出力を用いて前記可変利得増幅手段
の動作点を補正する手段とを更に備えたことを特徴とす
る。
請求の範囲4に記載の発明は、スペクトル拡散信号を
受信する受信手段と、当該受信手段により受信されたス
ペクトル拡散信号を増幅する可変利得制御増幅手段と、
当該可変利得制御増幅手段により増幅された信号を直交
検波する直交検波手段と、当該直交検波手段により直交
検波された信号を逆拡散処理する逆拡散処理手段と、当
該逆拡散処理手段により逆拡散された変調信号の同相成
分および直交成分を得る手段とを有するスペクトル拡散
方式の通信装置において、前記直交検波手段の出力をデ
ィジタル信号に変換して前記逆拡散処理部へ供給するA/
D変換手段と、前記ディジタル信号の同相成分と直交成
分に対してディジタル処理でレベル変換するディジタル
レベル補正手段と、上記変調信号の振幅の2乗成分を求
める瞬時包絡線検出手段と、当該瞬時包絡線検出手段の
出力信号を入力してシンボルタイミングを検出するシン
ボルタイミング抽出手段と、当該シンボルタイミング抽
出手段からの出力シンボルタイミング信号を基準として
前記瞬時包絡線検出手段の出力信号を伝搬遅延の時間範
囲で積算して希望波の信号レベルを求める第1希望波信
号レベル検出手段と、当該第1希望波信号レベル検出手
段の出力希望波信号レベルを数シンボルに渡って積算し
て希望波の信号レベルを求める第2希望波信号レベル検
出手段とを備えたことを特徴とする。
請求の範囲5に記載の発明は、請求の範囲4に記載の
通信装置であって、前記ディジタルレベル補正手段は、
前記第1希望波信号レベル検出手段の出力を用いて、前
記第1希望波信号レベル検出手段の出力信号レベルが一
定になるように補正を行い、前記可変利得制御増幅手段
は、前記第2希望波信号レベル検出手段の出力を用い
て、前記第2希望波信号レベル検出手段の出力信号レベ
ルが一定になるように増幅を行うことを特徴とする通信
装置。
請求の範囲6に記載の発明は、請求の範囲5に記載の
通信装置であって、前記可変利得制御増幅手段の出力信
号の包絡線レベルを検出する包絡線検出器と、当該包絡
線検出器の出力信号が所定のレベルを越えると、当該包
絡線検出器の出力信号が小さくなるように、当該包絡線
検出器の出力を用いて前記可変利得増幅手段の動作点を
補正する手段とを更に備えたことを特徴とする。
請求の範囲7に記載の発明は、受信されたスペクトル
拡散信号を増幅する可変利得制御増幅手段と、当該可変
利得制御増幅手段により増幅された信号を直交検波する
直交検波手段と、当該直交検波手段により直交検波され
た信号を逆拡散処理する逆拡散処理手段と、当該逆拡散
処理手段により逆拡散された変調信号の同相成分および
直交成分を得る手段とを有するスペクトル拡散信号受信
機の自動利得制御装置に適用される自動利得制御方法に
おいて、前記直交検波手段の出力をディジタル信号に変
換して前記逆拡散処理部へ供給するA/D変換ステップ
と、前記ディジタル信号の同相成分と直交成分に対して
ディジタル処理でレベル変換するディジタルレベル補正
ステップと、上記変調信号の振幅の2乗成分を求める瞬
時包絡線検出ステップと、当該瞬時包絡線検出ステップ
で出力された出力信号を入力してシンボルタイミングを
検出するシンボルタイミング抽出ステップと、前記シン
ボルタイミングを基準として前記瞬時包絡線検出ステッ
プで出力された信号を伝搬遅延の時間範囲で積算して希
望波の信号レベルを求める第1希望波信号レベル検出ス
テップと、当該第1希望波信号レベル検出ステップで出
力された希望波信号レベルを数シンボルに渡って積算し
て希望波の信号レベルを求める第2希望波信号レベル検
出ステップとを備えたことを特徴とする。
請求の範囲8に記載の発明は、請求の範囲7に記載の
自動利得制御方法であって、前記ディジタルレベル補正
ステップは、前記第1希望波信号レベル検出ステップの
出力を用いて、前記第1希望波信号レベル検出ステップ
の出力信号レベルが一定になるように補正を行い、前記
可変利得制御増幅ステップは、前記第2希望波信号レベ
ル検出ステップの出力を用いて、前記第2希望波信号レ
ベル検出ステップの出力信号レベルが一定になるように
増幅を行うことを特徴とする。
請求の範囲9に記載の発明は、請求の範囲8に記載の
自動利得制御方法であって、前記可変利得制御増幅ステ
ップで出力された信号の包絡線レベルを検出する包絡線
検出ステップと、当該包絡線検出ステップで出力された
検出信号が所定のレベルを越えると、当該検出信号が小
さくなるように、当該検出信号を用いて前記可変利得増
幅手段の動作点を補正するステップとを更に備えたこと
を特徴とする。
本発明によれば、第2希望波信号レベル検出部44の出
力により可変利得制御増幅器22の利得が制御される。図
3の線51に、希望波信号レベルの距離変動および中央値
変動を示す。本発明によれば、この変動の補償がなされ
る。図3の線52に、希望波信号レベルのレイリーフェー
ジングに伴う瞬時変動を示す。第2希望波信号レベル検
出部43の検出出力によりディジタルレベル補正部33をそ
の出力が一定になるように制御する。この制御はディジ
タル的に行われるので、瞬時変動に追従してレベル補正
をすることが出来る。
また本発明によれば、過大な入力が有った場合に、包
絡線検出器46の出力を用いて可変利得制御増幅器22の利
得を制御する。従って、A/D変換器31、32が飽和しな
い。このため、広いダイナミックレンジの瞬時変動に追
従して利得を制御することが出来る。従って、レイリー
フェージング下でもA/D変換後の信号の量子化精度を十
分得ることが出来る。また瞬時変動に追従する送信電力
制御に対しても受信側でA/D変換器入力レベルを一定に
することが出来る。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明自動利得制御装置のハードウエアブ
ロック図; 第2図は、従来のフィードバック型自動利得制御回路
を示すブロック図; 第3図は、希望波信号レベルの距離変動、中央値変
動、および瞬時変動を示す説明図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
図1に本発明自動利得制御装置のハードウエアブロク
図を示す。入力端子21からの中間周波数帯とされた受信
スペクトル拡散信号は可変利得制御増幅器22で増幅さ
れ、その増幅出力は直交検出器23で直交検波される。つ
まり、例えば、局部発信器24の出力と、これを移動機25
で40度移相したものとが増幅器22の出力に乗算機26、27
でそれぞれ乗算され、I,Q2チャンネルのベースバンド信
号に直交検波される。その直交検波されたバースハンド
拡散信号は低域通過フィルタ28、20により高長波信号が
除去されて、A/D変換器31、32へそれぞれ供給される。
A/D変換器31、32からのI、Qディジタル信号はディ
ジタルレベル補正部33でレベル変換される。ディジタル
信号はディジタルレベル補正部33は、数シンボル周期程
度の瞬時変動に対して信号レベルが一定になるように補
正を行う。このような補正を行う方法としては、予め入
力信号レベルに対して、利得制御信号に応じた出力信号
レベルをメモリに書き込んでおき、ROMテーブルを参照
してレベルを補正する方法がある。他の方法としては、
入力信号レベルに利得制御信号情報を乗算してレベルを
補正する方法がある。ビットシフトによる方法も考えら
れるが、この場合は細かい精度でのレベル補正を行うこ
とが出来ないので妥当でない。
レベル変換された信号は、次に受信拡散符号に同期し
た拡散符号のレプリカを用いて、逆拡散処理部34の整合
フィルタ(あるいはスライディング相関機)35、36で逆
拡散される。逆拡散された信号は瞬時包絡線検出部37へ
供給される。瞬時包絡線検出部37は、チップ周期で、逆
拡散された信号からIF変調信号の瞬時包絡線レベル信号
を計算し、これにより更に、 の包絡線成分を計算する。
シンボルタイミング抽出部38は、包絡線成分のピーク
信号をトリガとして包絡線成分からデータシンボルタイ
ミング成分を抽出する。シンボルタイミング抽出部38
は、ピーク位置検出部39、DPLL41、およびタイミング生
成部42を有する。瞬時包絡線検出部37が検出した包絡線
成分のピーク位置を、ピーク位置検出部39が検出する。
ピーク位置を検出すると、マッチドフィルタで逆拡散し
た場合に、遅延プロファイルに応じて数チップの範囲に
信号電力が現れる。
一般的には、プロファイルは最も大きなチップに対し
て対象になる。ピーク位置に対して前後数位チップの信
号電力をRAKE合成する。受信機におけるピーク位置の時
間は、移動局が移動すれば変化するので、トラッキング
を行う必要がある。そこで数シンボル区間観測して現在
のピーク位置が例えば隣のチップ位置に変化した場合
に、最大ピーク位置を基準に前後数チップの信号電力を
RAKE合成する。検出ピーク信号をトリガとしてディジタ
ル移動同期ループ(DPLL)41が駆動される。すると、タ
イミング生成部42からデータシンボルタイミングが得ら
れる。タイミング生成部42は、シンボルタイミングから
希望波が到来する時間窓幅を計算する。
第1希望波信号レベル検出部43は、瞬時包絡線検出部
37の出力瞬時包絡線を時間窓幅の間、即ちつまり伝搬遅
延の時間に渡って積分する。時間積分はアキュムレータ
が行う。時間窓時間が経過した後アキュムレータがリセ
ットされる。第2希望波信号レベル検出部44は、検出さ
れた希望波信号レベルを数シンボルの時間に渡って平均
化する。
ディジタルレベル補正部33は、第1希望波信号レベル
検出部43の検出レベルで制御される。即ち、入力ディジ
タル信号が第1希望波信号の検出レベルでレベル変換さ
れるので、瞬時変動に起因するレベルが吸収されて出力
ディジタル信号のレベルが一定になる。
第2希望波信号レベル検出部44の検出レベルは制御電
圧設定部45へ供給される。制御電圧設定部45の出力によ
り、可変利得制御増幅器22の利得が制御され、可変利得
制御増幅器22の出力レベルが一定になる。可変利得制御
増幅器22の出力は包絡線検出器46で包絡線検波される。
包絡線検出器46の出力が所定レベルを超えると、制御電
圧設定部45が制御されて可変利得制御増幅器22の動作点
が補正される。従って、可変利得制御増幅器22の利得
は、包絡線検出器46の出力が所定レベル以下の場合に、
第2希望波信号レベル検出部44の検出出力で制御され
る。包絡線検出器46からの出力に基づく可変利得制御増
幅器22の動作点の補正により、A/D変換器31、32の入力
信号レベルが飽和することが防がれる。
図3の線51に、希望波信号レベルの距離変動、および
中央値変動を示す。本発明によれば、この変動の補償が
なされる。図3の線52に、希望波信号レベルのレイリー
フェージングに伴う瞬時変動を示す。本発明によれば、
第2希望波信号レベル検出部43の出力によりディジタル
レベル補正部33を制御し、ディジタルレベル補正部33の
出力レベルを一定に保っている。ディジタルレベル補正
部33の制御はディジタル的に行われるので、瞬時変動に
追従してレベル補正をすることが出来る。
更に本発明によれば、包絡線検出器46の出力を用い
て、最大入力に対が有った場合に可変利得制御増幅器22
の利得を制御している。このためA/D変換器31、32が飽
和しない。このため広いダイナミックレンジの瞬時変動
に追従して利得を制御することが出来、レイリーフェー
ジング下でもA/D変換後の信号の量子化精度を十分に高
く保つことが出来る。瞬時変動に追従する送信電力制御
に対しても受信側でA/D変換器入力レベルを一定にする
ことが出来る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 13/00 H03G 3/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信されたスペクトル拡散信号を増幅する
    可変利得制御増幅手段と、当該可変利得制御増幅手段に
    より増幅された信号を直交検波する直交検波手段と、当
    該直交検波手段により直交検波された信号を逆拡散処理
    する逆拡散処理手段と、当該逆拡散処理手段により逆拡
    散された変調信号の同相成分および直交成分を得る手段
    とを有するスペクトル拡散信号受信機の自動利得制御装
    置において、 前記直交検波手段の出力をディジタル信号に変換して前
    記逆拡散処理部へ供給するA/D変換手段と、 前記ディジタル信号の同相成分と直交成分に対してディ
    ジタル処理でレベル変換するディジタルレベル補正手段
    と、 上記変調信号の振幅の2乗成分を求める瞬時包絡線検出
    手段と、 当該瞬時包絡線検出手段の出力信号を入力してシンボル
    タイミングを検出するシンボルタイミング抽出手段と、 当該シンボルタイミング抽出手段からの出力シンボルタ
    イミング信号を基準として前記瞬時包絡線検出手段の出
    力信号を伝搬遅延の時間範囲で積算して希望波の信号レ
    ベルを求める第1希望波信号レベル検出手段と、 当該第1希望波信号レベル検出手段の出力希望波信号レ
    ベルを数シンボルに渡って積算して希望波の信号レベル
    を求める第2希望波信号レベル検出手段と、 を備えたことを特徴とする自動利得制御装置。
  2. 【請求項2】請求の範囲1に記載の自動利得制御装置で
    あって、 前記ディジタルレベル補正手段は、前記第1希望波信号
    レベル検出手段の出力を用いて、前記第1希望波信号レ
    ベル検出手段の出力信号レベルが一定になるように補正
    を行い、 前記可変利得制御増幅手段は、前記第2希望波信号レベ
    ル検出手段の出力を用いて、前記第2希望波信号レベル
    検出手段の出力信号レベルが一定になるように増幅を行
    う ことを特徴とする自動利得制御装置。
  3. 【請求項3】請求の範囲2に記載の自動利得制御装置で
    あって、 前記可変利得制御増幅手段の出力信号の包絡線レベルを
    検出する包絡線検出器と、 当該包絡線検出器の出力信号が所定のレベルを越える
    と、当該包絡線検出器の出力信号が小さくなるように、
    当該包絡線検出器の出力を用いて前記可変利得増幅手段
    の動作点を補正する手段と を更に備えたことを特徴とする自動利得制御装置。
  4. 【請求項4】スペクトル拡散信号を受信する受信手段
    と、当該受信手段により受信されたスペクトル拡散信号
    を増幅する可変利得制御増幅手段と、当該可変利得制御
    増幅手段により増幅された信号を直交検波する直交検波
    手段と、当該直交検波手段により直交検波された信号を
    逆拡散処理する逆拡散処理手段と、当該逆拡散処理手段
    により逆拡散された変調信号の同相成分および直交成分
    を得る手段とを有するスペクトル拡散方式の通信装置に
    おいて、 前記直交検波手段の出力をディジタル信号に変換して前
    記逆拡散処理部へ供給するA/D変換手段と、 前記ディジタル信号の同相成分と直交成分に対してディ
    ジタル処理でレベル変換するディジタルレベル補正手段
    と、 上記変調信号の振幅の2乗成分を求める瞬時包絡線検出
    手段と、 当該瞬時包絡線検出手段の出力信号を入力してシンボル
    タイミングを検出するシンボルタイミング抽出手段と、 当該シンボルタイミング抽出手段からの出力シンボルタ
    イミング信号を基準として前記瞬時包絡線検出手段の出
    力信号を伝搬遅延の時間範囲で積算して希望波の信号レ
    ベルを求める第1希望波信号レベル検出手段と、 当該第1希望波信号レベル検出手段の出力希望波信号レ
    ベルを数シンボルに渡って積算して希望波の信号レベル
    を求める第2希望波信号レベル検出手段と を備えたことを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】請求の範囲4に記載の通信装置であって、 前記ディジタルレベル補正手段は、前記第1希望波信号
    レベル検出手段の出力を用いて、前記第1希望波信号レ
    ベル検出手段の出力信号レベルが一定になるように補正
    を行い、 前記可変利得制御増幅手段は、前記第2希望波信号レベ
    ル検出手段の出力を用いて、前記第2希望波信号レベル
    検出手段の出力信号レベルが一定になるように増幅を行
    う ことを特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】請求の範囲5に記載の通信装置であって、 前記可変利得制御増幅手段の出力信号の包絡線レベルを
    検出する包絡線検出器と、 当該包絡線検出器の出力信号が所定のレベルを越える
    と、当該包絡線検出器の出力信号が小さくなるように、
    当該包絡線検出器の出力を用いて前記可変利得増幅手段
    の動作点を補正する手段と を更に備えたことを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】受信されたスペクトル拡散信号を増幅する
    可変利得制御増幅手段と、当該可変利得制御増幅手段に
    より増幅された信号を直交検波する直交検波手段と、当
    該直交検波手段により直交検波された信号を逆拡散処理
    する逆拡散処理手段と、当該逆拡散処理手段により逆拡
    散された変調信号の同相成分および直交成分を得る手段
    とを有するスペクトル拡散信号受信機の自動利得制御装
    置に適用される自動利得制御方法おいて、 前記直交検波手段の出力をディジタル信号に変換して前
    記逆拡散処理部へ供給するA/D変換ステップと、 前記ディジタル信号の同相成分と直交成分に対してディ
    ジタル処理でレベル変換するディジタルレベル補正ステ
    ップと、 上記変調信号の振幅の2乗成分を求める瞬時包絡線検出
    ステップと、 当該瞬時包絡線検出ステップで出力された出力信号を入
    力してシンボルタイミングを検出するシンボルタイミン
    グ抽出ステップと、 前記シンボルタイミングを基準として前記瞬時包絡線検
    出ステップで出力された信号を伝搬遅延の時間範囲で積
    算して希望波の信号レベルを求める第1希望波信号レベ
    ル検出ステップと、 当該第1希望波信号レベル検出ステップで出力された希
    望波信号レベルを数シンボルに渡って積算して希望波の
    信号レベルを求める第2希望波信号レベル検出ステップ
    と、 を備えたことを特徴とする自動利得制御方法。
  8. 【請求項8】請求の範囲7に記載の自動利得制御方法で
    あって、 前記ディジタルレベル補正ステップは、前記第1希望波
    信号レベル検出ステップの出力を用いて、前記第1希望
    波信号レベル検出ステップの出力信号レベルが一定にな
    るように補正を行い、 前記可変利得制御増幅ステップは、前記第2希望波信号
    レベル検出ステップの出力を用いて、前記第2希望波信
    号レベル検出ステップの出力信号レベルが一定になるよ
    うに増幅を行う ことを特徴とする自動利得制御方法。
  9. 【請求項9】請求の範囲8に記載の自動利得制御方法で
    あって、 前記可変利得制御増幅ステップで出力された信号の包絡
    線レベルを検出する包絡線検出ステップと、 当該包絡線検出ステップで出力された検出信号が所定の
    レベルを越えると、当該検出信号が小さくなるように、
    当該検出信号を用いて前記可変利得増幅手段の動作点を
    補正するステップと を更に備えたことを特徴とする自動利得制御方法。
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