JP2759864B2 - 精度出し測定具 - Google Patents

精度出し測定具

Info

Publication number
JP2759864B2
JP2759864B2 JP34926492A JP34926492A JP2759864B2 JP 2759864 B2 JP2759864 B2 JP 2759864B2 JP 34926492 A JP34926492 A JP 34926492A JP 34926492 A JP34926492 A JP 34926492A JP 2759864 B2 JP2759864 B2 JP 2759864B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
slide
slide member
base member
measuring instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34926492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06190688A (ja
Inventor
靖弘 三宅
修典 西井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP34926492A priority Critical patent/JP2759864B2/ja
Publication of JPH06190688A publication Critical patent/JPH06190688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2759864B2 publication Critical patent/JP2759864B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型の横形工作機械の
主軸の精度検査を行うときに使用する測定具に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の横形工作機械、例えば、床式横中
ぐり盤は、工作物を取り付けるための、定盤に立設され
た台形状のイケールに対向して別に配置され、そのイケ
ールの工作物取付側の立壁面に平行に配置されたベッド
上をコラムが前後に移動する構造になっていて、そのス
ピンドルヘッド(主軸頭)はコラムの前面を上下してス
ピンドル(主軸)の位置決めをする。
【0003】従来、このような大型の横形工作機械のス
ピンドルの定期点検時に行う精度検査の通常の方式は、
工作物を取り付けるための、定盤に立設されたイケール
の工作物取付側の立壁下部に載置されたスライドカバー
を取り外してジャッキを3箇所に載置し、それらのジャ
ッキの上に基準ブロックを載置し、さらに基準ブロック
上面に精密水準器を載せジャッキの高さを調節して基準
ブロック上面の水平面出しを行うことから始まる。上記
スライドカバーは、イケールの工作物取付側の立壁下部
の定盤上に溜る工作物の切り粉によって定盤表面に傷が
つかないように保護するために通常載置されているもの
であり、イケールの移動時等に取り外していた。そし
て、水平度が確保された基準ブロック上面に、スピンド
ル先端に取り付けられたダイヤルゲージをスピンドルの
送り方向(対向するイケールに接離する方向)に所定距
離スライドさせることでその振れの最大差を読み取り、
スピンドルの送り方向の精度を測定する。次に、基準ブ
ロック上面に直円筒若しくは直角定規を立てて、スピン
ドル先端に取り付けられたダイヤルゲージをその直円筒
若しくは直角定規面の上下方向に所定距離スライドさせ
ることでその振れの最大差を読み取り、スピンドルヘッ
ドの上下方向の精度を測定する。このようして得られた
精度測定値を基にスピンドルの各運動方向の較正を所定
の周知の方法により行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記精度検査の方式は、スライドカバーの取り外し、定
盤のスライド面の清掃、精度検査作業完了後のスライド
面の清掃及びスライドカバーの再組付け等が必要である
と共に、ジャッキ上面に載置した基準ブロック及び測定
器具等の測定作業中の落下による定盤スライド面の傷の
補修、或いは対策に余分の工数が必要であり、加えて、
大きくて重い基準ブロック上面のジャッキによる水平面
出しの調節作業は非常に危険なものであった。
【0005】したがって、本発明はかかる問題点を解決
するために、段取りが容易に行えると共に、安全で、ジ
ャッキによる基準ブロックの水平面出しの調節作業が不
要な精度出し測定具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した目的
を達成するためになされたものであり、工作物を取り付
けるための、定盤に立設されたイケールに取り付けて水
平面を形成し、工作機械の主軸の精度を測定するための
精度出し測定具であって、上記イケールに取り付けるベ
ース部材と、該ベース部材に対して上下方向に変位可能
であり、かつ、上記水平面を形成するためのプレートと
を有し、上記ベース部材と上記プレートとの間に、互い
に当接する傾斜面を持った上スライド部材及び下スライ
ド部材からなる複数のスライド対をそれぞれ設けると共
に、上記上スライド部材又は上記下スライド部材の一方
にスライド手段を設けた構成としている。
【0007】
【作用】本発明によれば、上記の構成により、互いに当
接し傾斜面を有する複数の上スライド部材又は下スライ
ド部材が、その一方に設けられたスライド手段によりス
ライドされることで他方の上スライド部材又は下スライ
ド部材が上下方向に変位し、プレートが水平面出しされ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して説明する。
【0009】図1及び図2は、本発明の一実施例を示す
精度出し測定具の要部構成を示している。図1におい
て、符号1は精度出し測定具を示す。精度出し測定具1
は、図示しないイケールに取り付けるベース部材2と、
ベース部材2に対して上下方向に変位可能であり、か
つ、水平面を形成するためのプレート4と、ベース部材
2とプレート4との間にそれぞれ設けられた、互いに当
接する傾斜面を持った上スライド部材6及び下スライド
部材7からなる3組のスライド対と、上スライド部材6
又は下スライド部材7の一方に設けられたスライド手段
としてのレベル調節ボルト8とから主に構成されてい
る。以下、両図の説明においてイケール(図示しない)
取り付け側を前側と呼ぶ。また、3組のスライド対は、
それぞれ同一の構成を有するためその内の1つについて
のみ説明する。
【0010】図1及び図2に示すように、ベース部材2
は、鋳鉄でできていてその基本断面が略T字状をなし、
図示しないイケールの工作物取付側の立壁に取り付ける
平面が形成されたイケール取付部3と、イケール取付部
3に対して直角に形成されプレート4を載置する平面が
形成されたプレート載置面2aと、下スライド部材7を
収納しガイドする3箇所のガイド凹部2bと、後述する
安全ボルト取り付けのための3箇所のボルト逃げ部2c
と、後述するレベル調節ボルト8を挿通する3箇所の挿
通孔部2hと、図2において左右両側に形成された翼部
2dとが形成されている。図2に示すように、ガイド凹
部2bは、ベース部材2の中央より前寄りの部位に1箇
所及び後部左右の端部寄りの部位に各1箇所合計3箇所
にそれぞれ形成されている。イケール取付部3における
左右両側の上下端部の4箇所には、イケールの立壁に図
示しない締結手段により取り付けるためのイケール取付
溝1sが形成されている。
【0011】各ガイド凹部2b内には、下スライド部材
7が前後方向にスライド可能に配置されている。下スラ
イド部材7は、機械構造用炭素鋼でできていてその断面
が楔形状をなし、その上面には前上がりの傾斜面9dが
形成されている。下スライド部材7の後部側にはやや長
いねじ孔7aが形成されていて、このねじ孔7aに特殊
鋼製のレベル調節ボルト8が螺合している。レベル調節
ボルト8にはストッパー8aが形成されていて、レベル
調節ボルト8が、ベース部材2の後部端部に図示しない
締結手段により取り付けられた蓋13によってベース部
材2の後方への抜け止めとされている。したがって、こ
れらのねじ機構によって、下スライド部材7は、レベル
調節ボルト8を回動させることによって前後方向に移動
する。
【0012】なお、図2に示すように、レベル調節ボル
ト8は、ベース部材2の前部に配設された下スライド部
材7に螺合する1本の長いレベル調節ボルト及び後部左
右の端部にそれぞれ配設された下スライド部材7に螺合
する長さの短い2本のレベル調節ボルトの3本からなる
が、説明の簡明化を図るため同一の符号を付した。
【0013】プレート4は、鋳鉄でできていてその基本
断面が矩形状をなし、水平面を形成する研磨された上面
5と、ベース部材2のプレート載置面2aに対して上下
方向に変位可能であるベース接触面4bと、上スライド
部材6を収納するための3箇所の上凹部4aとが形成さ
れている。3箇所の各上凹部4aは、3箇所の各ガイド
凹部2bと対応する位置にそれぞれ形成されている。各
上凹部4a内には、上スライド部材6が2本の6角孔付
きボルトでプレート4に締結固定されている。上スライ
ド部材6は、機械構造用炭素鋼でできていてその断面が
楔形状をなし、その下面には後下がりの傾斜面9uが形
成されている。上スライド部材6の傾斜面9uは、下ス
ライド部材7の傾斜面9dと常時当接している。プレー
ト4は、ベース部材2の3箇所のボルト逃げ部2cに対
応する下端部において、圧縮ばね11を介して溝12a
付き安全ボルト12で締結されている。
【0014】ベース部材2及びプレート4は、その必要
剛性を損なわない範囲で図示しない抜き構造となってい
る。
【0015】次に、この精度出し測定具1の動作及び使
用方法について説明する。まず、図示しないイケールの
工作物取付側の立壁の所定位置に、イケール取付部3の
イケール取付溝1sを使用して周知の締結手段により精
度出し測定具1を取り付ける。精度出し測定具1のプレ
ート4の上面5に高感度の精密水準器を載せ3箇所のレ
ベル調節ボルト8を回し調節しながら下スライド部材7
をガイド凹部2b内において前後方向に移動させ、この
下スライド部材7と互いに当接している上スライド部材
6が、上下方向に変位することによって、プレートが水
平面出しされる。すなわち、従来の技術において述べた
ジャッキに相当するものが上スライド部材6、下スライ
ド部材7及びレベル調節ボルト8に、基準ブロックに相
当するものがプレート及びベース部材にそれぞれ置換さ
れて同様の役割及び機能を果たす。以降の大型横形工作
機械のスピンドル廻りの精度測定手順及びその較正内容
は、上述した従来の技術と同じためその説明を省略す
る。
【0016】本発明における上スライド部材及び下スラ
イド部材は、上記実施例に限らず、互いに当接する傾斜
面の摩擦を少なくするためにその当接傾斜面を数箇所に
分割してその面積を小さくしたり、或いは当接傾斜面に
オイルレスメタルを採用しても良い。
【0017】本発明におけるスライド手段は、上記実施
例に限らず、上スライド部材にスライド手段を設けて、
他方の下スライド部材を固定させ、ベース部材に対して
プレートを上下方向に変位させても良い。また、上スラ
イド部材又は下スライド部材のどちらか一方をプレート
又はベース部材に一体形成し、他方にスライド手段を設
けても良い。
【0018】そして、本発明における構成要素の材料
は、上記実施例に限らず、他の適切な材料を選択できる
し、また、それらの強度や硬さ若しくは形状寸法、或い
は寸法精度及び面精度については、その目的と機能に応
じて適切な設計がなされていることは言うまでもない。
【0019】本発明のスライド対からなるスライドカム
の構成は、大きくて重いプレートを想定して、上下方向
に変位させるために互いに当接する傾斜面を持ったスラ
イド対を採用したが、構成は多少複雑になるものの、そ
のスライド対の一方をカムフォロアとしての円筒コロ等
で置き換えることは、当業者ならば容易に想到できる技
術であろう。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、互
いに当接し傾斜面を有する複数の上スライド部材又は下
スライド部材が、その一方に設けられたスライド手段に
よりスライドされることで他方の上スライド部材又は下
スライド部材が上下方向に変位し、プレートが水平面出
しされるので、スライドカバー取外し等の無駄な工数が
なくなり段取りが容易に行えると共に、安全で、ジャッ
キによる基準ブロックの水平面出しの調節作業が不要な
精度出し測定具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す精度出し測定具の断面
図である。
【図2】図1の一部断面平面図である。
【符号の説明】
1 精度出し測定具 2 ベース部材 3 ベース部材のイケール取付部 4 プレート 5 プレートの上面 6 上スライド部材 7 下スライド部材 8 スライド手段としてのレベル調節ボルト 9d 下スライド部材に形成された傾斜面 9u 上スライド部材に形成された傾斜面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作物を取り付けるための、定盤に立設さ
    れたイケールに取り付けて水平面を形成し、工作機械の
    主軸の精度を測定するための精度出し測定具であって、 上記イケールに取り付けるベース部材と、 該ベース部材に対して上下方向に変位可能であり、か
    つ、上記水平面を形成するためのプレートとを有し、 上記ベース部材と上記プレートとの間に、互いに当接す
    る傾斜面を持った上スライド部材及び下スライド部材か
    らなる複数のスライド対をそれぞれ設けると共に、上記
    上スライド部材又は上記下スライド部材の一方にスライ
    ド手段を設けたことを特徴とする精度出し測定具。
JP34926492A 1992-12-28 1992-12-28 精度出し測定具 Expired - Lifetime JP2759864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34926492A JP2759864B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 精度出し測定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34926492A JP2759864B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 精度出し測定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06190688A JPH06190688A (ja) 1994-07-12
JP2759864B2 true JP2759864B2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=18402593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34926492A Expired - Lifetime JP2759864B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 精度出し測定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2759864B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06190688A (ja) 1994-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1150948A (en) Arrangement for benches for measuring and straightening vehicles
EP0295419B1 (en) Gauge for checking linear dimensions of pieces with rotational symmetry
US6568096B1 (en) Device and method for measuring shape deviations of a cylindrical workpiece and correcting steadying element and correcting follower for use therewith
JPH0620083Y2 (ja) 螺条測定工具
US4520700A (en) Tailstock for rotatably mounting a workpiece in precision machinery
US4447959A (en) Instrument for measuring internal dimensions
CA2252530A1 (en) Method and apparatus for measuring the thickness of an article at a plurality of points
JPH03160315A (ja) 座標測定装置
CN109900181B (zh) 一种扇形段内弧框架对弧方法
EP1486756B1 (en) Measuring instrument
US3905116A (en) Crankshaft bearing measuring apparatus
JP2759864B2 (ja) 精度出し測定具
GB2112522A (en) Coordinate measuring machine
US3877151A (en) Method of checking horizontal spacings on a crankshaft
US6449867B1 (en) Apparatus and method for measuring a dimension of a workpiece
CN102179661B (zh) 冷连轧机机架的加工方法
EP0146541B1 (en) Tooling for fabricating master models
KR100812747B1 (ko) 공작물의 내경 계측기
JP2815272B2 (ja) 連続鋳造設備におけるロールセグメントフレーム
CN218646188U (zh) 一种多功能的汽车板簧座检具总成
CN218296959U (zh) 一种用于齿轮测量中心检测大型齿轮的辅助装置
CN220472493U (zh) 一种高精度的钢轨打磨量测量装置
US1865927A (en) Measuring device for workholders
US2205799A (en) Machine tool fixture
KR200147904Y1 (ko) 피스톤 링 마모 측정지그

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980210