JP2759214B2 - 止水壁の構築方法 - Google Patents

止水壁の構築方法

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JP2759214B2
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勤衛 紺野
禎二 内藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、揚水式ダム貯水池の止水壁や地下ダムの止
水壁或は大深度地下構造物の止水壁の他に一般の止水壁
に適用できる、止水壁の構築技術に関する。
〈従来の技術〉 現在、この種の地下壁の構築工法として、ソイルミキ
シング工法(SMW工法)が存在する。
この工法は、多軸オーガにより削孔した孔中の土砂
に、セメントミルクとテラフェストと称する特殊アスフ
ァルト乳剤を混合混練し、造成した壁体の端部をラップ
させて長方柱状を連続して構築する工法である。
〈発明が解決しようとする問題点〉 前述した従来工法にあっては、止水壁の壁厚が止水に
充分な設計壁厚をはるかに越えた壁厚(例えば450cm)
での施工を強いられ、不経済な施工が指摘されている。
また、この工法は基本的に柱状の繰り返し施工である
ため、継ぎ目部分における止水効果に不安が残る。
〈本発明の目的〉 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、その目的とするところは経済的に施工を行え、しか
も止水効果の向上が図れる、止水壁の構築技術を提供す
ることにある。
〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
まず施工に使用する主要な機材について説明する。
〈イ〉掘削機械 従来は、多軸オーガを用いたが、本発明では細幅溝を
掘削するために超高圧水を利用する。
第3図に、超高圧水式の溝掘機10の一例を示す。
溝掘機10は、ロッド11の基端から圧送した超高圧水
を、ロッド11下端に接続した噴射ノズル12から下向きに
噴射して、細幅の溝を段階的に切削する装置で、地上に
走行可能に設置される。
この溝掘機10は、超高圧水を噴射する機構の他は公知
のボーリングマシンと同様である。
また、噴射ノズル12からの超高圧水の噴射角度を調整
可能に構成することにより、ビット外径と掘削溝幅の間
隙を変えることができる。
また、排土手段としては第4図に示すように上向きに
高圧エアーを噴射するエアーリフト管13をロッド11に沿
わせて、エアーリフト管13で吸引して排土する方法を採
用する。
〈ロ〉止水シート 本発明では、掘削した細幅の溝内にコンクリート等の
固結材を直接充填するのではなく、ジョイント機能付き
の止水シート20内に固結材を充填する。
第2図に止水シート20の一例を示す。
止水シート20は、平行な2本のジョイント管21、22
と、ジョイント管21、22間で袋状に接続する2枚のシー
ト23よりなる。
シート23は、止水性に優れた素材よりなる。
ジョイント管21、22は、鋼管又は樹脂パイプ等で製作
し、両ジョイント管21、22の対向する周面部に、2枚の
シート23を固着している。
シート23の固着されていない両ジョイント管21、22の
外周面には、夫々ジョイント管21、22の長手方向のスラ
イドのみを許容して連結する連結部24が形成してある。
本実施例では、一方のジョイント管22に雌型のレール
を設け、他方のジョイント管21に雄型の突起体を設けた
組み合わせの場合について説明するが、その他公知の連
結構造を採用してもよい。
〈作用〉 次に止水壁の施工方法について説明する。
〈イ〉溝掘工程(第3図) 地上に溝掘機10を配置し、ロッド11に回転を付与しな
がら、ロッド11下端の噴射ノズル12から超高圧水(3,80
0kgf/cm2)の噴射を開始する。
同時に噴射ノズル12を止水壁の構築予定線に沿って水
平移動して段階的に溝30を掘り下げる。
溝30の崩壊を阻止するため溝30内に泥水を満たしてお
く。
止水シート20の全高に達する深さまで溝30を切削した
らロッド11を引き上げ、隣接する溝30の切削を開始す
る。
溝30は細幅の切削が可能な超高圧水を用いるから、従
来のオーガによる場合に比べて、止水に充分な溝幅に切
削できる。
尚、泥水の逸水が激しい岩盤を切削する場合でも、超
高圧水で切削された岩盤のキリコは微粒子であり、超高
圧水の力で岩盤の亀裂に入り込み、切削を容易にする。
〈ロ〉止水シートの建込(第5図) 切削を終えた溝30内に、止水シート20を順次建て込ん
でいく。
この際、既に建て込みを終えた止水シート20と新たに
建て込む止水シート20は、夫々連結部24を嵌合して相互
に連続性を持たせる。
建て込まれた止水シート20の2枚のシート23、23の間
には、空間が形成されている。
〈ハ〉固結材の充填(第1図) 次に2枚のシート23、23間に形成される空間にモルタ
ル等の固結材を注入して自立した壁体40を構築する。
さらにシート23、23内だけでなく、ジョイント管21、
22の内外に固結材を注入して壁体40に一体性を持たせ
る。
シート23、23内に注入された固結材が外方へ広がろう
とするが、固結材と溝30の孔壁との間にシート23が連続
して介在しているので、孔壁がクラックの多い地質や、
或は泥水等の漏水し易い地質であっても、必要以上に固
結材が漏出することはない。
シート23、23内に固結材を注入するに当たり、直接ト
レミー管等を用いて注入してもよいが、シート23、23に
面したジョイント管21、22の周面に図示しないスリット
を開設しておき、ジョイント管21、22の内空を利用して
注入すると、トレミー管が不要となる。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得ら
れる。
〈イ〉本発明ではオーガ削孔による従来方法に比べて、
壁厚を止水に充分な細幅に施工できる。
そのため、土砂の掘削量や固結材の使用量を低減で
き、経済的に施工を行える。
〈ロ〉壁体が連続性を有して構築されると共に、壁体の
表面を止水性のシートが被覆するから、従来に比べて止
水効果がより確実となる。
〈ハ〉固結材は直接溝内に注入するのではなく、止水性
を有する袋状のシート内に注入する。
そのため、地盤がクラックの多い地質であったり、或
は泥水等の漏水し易い地質であっても固結材の漏出を防
止して、固結材の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に係る止水壁の平面図 第2図:止水シートの斜視図 第3図:溝掘時の説明図 第4図:排土手段の一例の説明図 第5図:止水シートの建込時の説明図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】止水壁の構築方向に沿って細幅の溝を切削
    し、 ジョイント構造を有する2本の管体の間に2枚の止水性
    を有するシートを接続してなる止水シートを相互に連続
    性を付与して建て込み、 前記止水シートの内部に固結材を注入して連続した壁体
    を構築する、 止水壁の構築方法。
JP1022637A 1989-02-02 1989-02-02 止水壁の構築方法 Expired - Lifetime JP2759214B2 (ja)

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JPS6115078U (ja) * 1984-06-29 1986-01-28 日本電気硝子株式会社 短繊維の選別装置

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