JP2759151B2 - イオン注入装置及びイオン注入方法 - Google Patents

イオン注入装置及びイオン注入方法

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JP2759151B2 JP63234050A JP23405088A JP2759151B2 JP 2759151 B2 JP2759151 B2 JP 2759151B2 JP 63234050 A JP63234050 A JP 63234050A JP 23405088 A JP23405088 A JP 23405088A JP 2759151 B2 JP2759151 B2 JP 2759151B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、イオン注入装置及びイオン注入方法に関す
る。
(従来の技術) 一般に、イオン注入装置は、被処理物例えば半導体ウ
エハに不純物例えばP(リン)、B(ホウ素)等をドー
ピングする装置として広く用いられている。
このような従来のイオン注入装置では、イオン源にお
いて例えばPF3、BF3等の原料ガスを電離してP+、B+を発
生させ、このイオン源からP+、B+を電気的に引き出し、
質量分析マグネットで偏向し、分析スリットを通過させ
ることによって選別し、しかる後加速およびX−Y方向
に走査して被処理物例えば半導体ウエハに照射するよう
構成されている。
このようなイオン注入装置、例えば中電流型のイオン
注入装置では、例えばP+、B+等のイオンを最大200KeV程
度にまで加速して半導体ウエハ等に照射可能に構成され
ている。
(発明が解決しようとする課題) 上述のように従来のイオン注入装置では、例えばP+
B+等のイオンを最大200KeV程度にまで加速して半導体ウ
エハ等に照射することができる。ところが、近年は、例
えば300KeV〜400KeV程度のエネルギーを有する高エネル
ギーのイオンをドーピングする必要性が生じてきた。
そこで、2価イオン例えばP++、B++を用いることによ
って例えば300KeV〜400KeV程度の高エネルギーのイオン
ビームを得ることが考えられている。すなわち、2価イ
オンを用いることによって、同じ加速電圧で2倍のエネ
ルギーを得ようとするものである。
しかしながら、P++、B++等の2価イオンは、電子を得
て1価イオン(P+、B+)に変換されやすい。このため、
2価イオン中に1価イオンが混入して、ビーム純度が低
下する。例えば本発明者等が従来のイオン注入装置を用
いて測定したところ、P++を用いた場合ビーム純度は88
%程度、B++を用いた場合ビーム純度は90%程度であっ
た。
本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもの
で、2価イオンを用いた場合でも、1価イオンの混入に
よるビーム純度の低下を従来に較べて大幅に低減するこ
とができ、ビーム純度を良好に保つことのできるイオン
注入装置及びイオン注入方法を提供しようとするもので
ある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち本発明のイオン注入装置は、イオン源から引
き出したイオンを、質量分析マグネットよって偏向し、
分析スリットを通過させることによって選別し、しかる
後、ビームラインにおいて加速、偏向して、エンドステ
ーションに設けられた被処理物に照射するイオン注入装
置において、 前記質量分析マグネットと前記分析スリットとの間の
部位から真空排気するための真空排気機構であって、ク
ライオポンプと、このクライオポンプと該部位から真空
排気するための機構とを接続するための絶縁性の真空チ
ューブと、バルブとを有する真空排気機構と、 前記イオン源の部位から真空排気するためのイオン源
用真空排気機構と、 前記ビームラインの部位から真空排気するためのビー
ムライン用真空排気機構と、 前記エンドステーションの部位から真空排気するため
のエンドステーション用真空排気機構と を設けたことを特徴とする。
また、請求項2のイオン注入方法は、イオン源から引
き出した2価のイオンを、質量分析マグネットによって
偏向し、分析スリットを通過させることによって選別
し、しかる後、ビームラインにおいて加速、偏向して、
エンドステーションに設けられた被処理物に照射中に、 前記質量分析マグネットと前記分析スリットとの間の
部位から、クライオポンプと、このクライオポンプと該
部位から真空排気するための機構とを接続するための絶
縁性の真空チューブと、バルブとを有する真空排気機構
によって真空排気するとともに、 前記イオン源の部位と、前記ビームラインの部位と、
前記エンドステーションの部位とから真空排気すること
を特徴とする。
(作用) 本発明者等が詳細に調査したところ、従来のイオン注
入装置では、質量分析マグネットと分析スリットとの
間、いわゆるマフカップの部位の真空度が低くなり、2
価イオンを用いた場合この真空度の低下がビーム純度の
低下を招く大きな原因となっていることが判明した。
すなわち、通常従来のイオン注入装置には、イオン源
と質量分析マグネットとの間および分析スリットよりエ
ンドステーション側に幾つか真空排気機構が設けられて
いるが、分析スリットが真空排気の際の抵抗となること
からマフカップの部位の真空度が他の部位に較べて低く
なる。このため、質量分析マグネットを通過した後の2
価イオンが気体分子と衝突することによって1価イオン
に変換され、この1価イオンは、既に質量分析マグネッ
トを通過しているのでこの後選別されることなく半導体
ウエハ等に照射され、ビーム純度の低下を招くことにな
る。
そこで本発明のイオン注入装置及びイオン注入方法で
は、上記質量分析マグネットと分析スリットとの間の部
位(マフカップ)に、真空排気するための機構を設け、
この部位の真空度を上昇させることにより、2価イオン
と気体分子との衝突による1価イオンへの変換可能性を
低減してビーム純度の低下を防止する。
(実施例) 以下本発明のイオン注入装置及びイオン注入方法の一
実施例を図面を参照して説明する。
イオン源1には、ガスボックス2およびイオン源用電
源3が接続されており、このイオン源1とこのイオン源
1に連設された質量分析マグネット4との間には、イオ
ン源用真空排気機構5が設けられている。
また、質量分析マグネット4の出口側には、マフカッ
プ6を介して分析スリット7が設けられており、このマ
フカップ6には、真空排気機構8が設けられている。な
お、この真空排気機構8は、例えば第2図に示すよう
に、クライオポンプ8a、このクライオポンプ8aとマフカ
ップ6とを接続するための絶縁性の真空チューブ8bおよ
びバルブ8cなどから構成することができる。
さらに、分析スリット7の出口側には、加速管9、四
極子レンズ10、Yスキャンプレート11、Xスキャンプレ
ート12をこの順で配置されたビームライン13が設けられ
ており、Xスキャンプレート12近傍には、ビームライン
用真空排気機構14が設けられている。
そして、上記ビームライン13には、エンドステーショ
ン用真空排気機構15を接続されたターゲットチャンバー
16が連設されており、ターゲットチャンバー16端部には
半導体ウエハ17を保持するためのプラテン18が設けられ
ている。
上記構成のこの実施例のイオン注入装置では、イオン
源1でガスボックス2から供給される原料ガス例えばPF
3、BF3ガスを電離してイオンを発生させる。イオン源1
で発生したイオンは、電気的に引き出され、イオンビー
ム19として質量分析マグネット4に導入される。質量分
析マグネット4内には、所定の磁場、すなわち所望のイ
オン例えばP++、B++をほぼ90度偏向する磁場が形成され
ており、この質量分析マグネット4によってほぼ90度偏
向された上記イオンのみが質量分析スリット7を通過す
るよう構成されている。
このようにして選択されたイオンビーム19は、分析ス
リット7を通過した後、加速管9によって加速され、四
極子レンズ10によって集束され、Yスキャンプレート11
およびXスキャンプレート12によってX−Y方向に走査
されてプラテン18に保持された半導体ウエハ17に照射さ
れる。
この時、イオン源用真空排気機構5、マフカップ6に
設けられた真空排気機構8、ビームライン用真空排気機
構14およびエンドステーション用真空排気機構15を予め
駆動しておき、各部の排気を行っておく。
第3図および第4図のグラフは、それぞれイオン源1
に供給するガスをBF3、PF3とした場合のイオン源1の圧
力と一価イオンの混入量の関係を示しており、それぞれ
直線Aはこの実施例のイオン注入装置の場合、直線Bは
従来のイオン注入装置の場合を示している。これらのグ
ラフに示されるように、この実施例のイオン注入装置で
は、マフカップ6部分の圧力を低く保つことができるの
で、P++、B++等の2価イオンの1価イオン(P+、B+)へ
の変換量を低減することができ、1価イオンの混入によ
るビーム純度の低下を従来に較べて大幅に低減すること
ができる。
[発明の効果] 上述のように、本発明のイオン注入装置及びイオン注
入方法によれば、2価イオンを用いた場合でも、1価イ
オンの混入によるビーム純度の低下を従来に較べて大幅
に低減することができ、ビーム純度を良好に保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のイオン注入装置の構成を示
す図、第2図は第1図のイオン注入装置の要部を示す斜
視図、第3図および第4図はイオン源の圧力と一価イオ
ンの混入量の関係を実施例装置と従来装置で比較して示
すグラフである。 1……イオン源、2……ガスボックス、3……イオン源
用電源、4……質量分析マグネット、5……イオン源用
真空排気機構、6……マフカップ、7……分析スリッ
ト、8……真空排気機構、9……加速管、10……四極子
レンズ、11……Yスキャンプレート、12……Xスキャン
プレート、13……ビームライン、14……ビームライン用
真空排気機構、15……エンドステーション用真空排気機
構、16……ターゲットチャンバー、17……半導体ウエ
ハ、18……プラテン、19……イオンビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−111040(JP,A) 特開 昭60−77340(JP,A) 特開 昭62−177842(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン源から引き出したイオンを、質量分
    析マグネットよって偏向し、分析スリットを通過させる
    ことによって選別し、しかる後、ビームラインにおいて
    加速、偏向して、エンドステーションに設けられた被処
    理物に照射するイオン注入装置において、 前記質量分析マグネットと前記分析スリットとの間の部
    位から真空排気するための真空排気機構であって、クラ
    イオポンプと、このクライオポンプと該部位から真空排
    気するための機構とを接続するための絶縁性の真空チュ
    ーブと、バルブとを有する真空排気機構と、 前記イオン源の部位から真空排気するためのイオン源用
    真空排気機構と、 前記ビームラインの部位から真空排気するためのビーム
    ライン用真空排気機構と、 前記エンドステーションの部位から真空排気するための
    エンドステーション用真空排気機構と を設けたことを特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】イオン源から引き出した2価のイオンを、
    質量分析マグネットによって偏向し、分析スリットを通
    過させることによって選別し、しかる後、ビームライン
    において加速、偏向して、エンドステーションに設けら
    れた被処理物に照射中に、 前記質量分析マグネットと前記分析スリットとの間の部
    位から、クライオポンプと、このクライオポンプと該部
    位から真空排気するための機構とを接続するための絶縁
    性の真空チューブと、バルブとを有する真空排気機構に
    よって真空排気するとともに、 前記イオン源の部位と、前記ビームラインの部位と、前
    記エンドステーションの部位とから真空排気することを
    特徴とするイオン注入方法。
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