JP2755919B2 - スパッタリング装置 - Google Patents
スパッタリング装置Info
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Description
たスパッタリング装置に係わり、特にセンターマスクを
冷却できるスパッタリング装置に関する。
ネトロン・スパッタリング装置は、図6に示したように
真空容器1を備え、この真空容器1の内部の上方にはバ
ッキングプレート2が設けられ、このバッキングプレー
ト2の上方に放電用磁石3が設けられている。この放電
用磁石3は、磁石回転用モータ4によって回転駆動され
る。一方、バッキングプレート2の下面には、中央に中
空部分5が形成された略円盤状のターゲット6が密着し
て設けられている。また、バッキングプレート2の下面
中央部には、ターゲット6の中央の中空部分5を介して
略円柱状の絶縁部材7がボルト8によって固着されてい
る。なお、絶縁部材7は、セラミック等の絶縁材料によ
って形成されている。さらに、絶縁部材7の下面には、
下端部に末広がり形状部9を有するセンターマスク10
がボルト11によって固着されている。また、真空容器
1の内壁には、センターマスク10と同心に環状の外周
マスク12が設けられている。そして、センターマスク
10と外周マスク12とによって処理対象である基板A
の成膜領域が規制される。なお、この基板Aは、その裏
面に当接されたプッシャー(図示を省略)によって支持
されている。
(図示を省略)のマイナス側に電気的に接続されてお
り、一方、外周マスク12は直流電源のプラス側に電気
的に接続されている。ここで、センターマスク10は絶
縁部材7を介してバッキングプレート2に固着されてい
るため、直流電源のマイナス側とは絶縁されている。
は、真空容器1の内部は排気装置(図示を省略)によっ
て常時排気されており、この真空状態の真空容器1の内
部に不活性ガスを導入する。すると、直流電源による電
界と放電用磁石による磁界とによって真空容器1の内部
でマグネトロン放電が発生し、このマグネトロン放電に
よって不活性ガスがイオン化される。このようにして生
成されたイオンを電界で加速して陰極であるターゲット
6に衝突させ、ターゲット6を構成する粒子をスパッタ
する。スパッタされた粒子は、ターゲット6に対向して
配置された基板Aの表面に付着し、基板Aの表面上に徐
々に粒子が堆積する。このようにして堆積された粒子は
基板Aの表面に薄膜を形成する。この際、基板Aの中央
部はセンターマスク10の末広がり形状部9によって覆
われているため、この中央部には薄膜が形成されない。
同じく、基板Aの周縁部は外周マスク12によって覆わ
れているため、この周縁部にも薄膜は形成されない。
放電を利用してターゲット6をスパッタするものである
が、放電を維持するためには、スパッタリングに伴うタ
ーゲット6の温度上昇をある程度抑制する必要がある。
また、スパッタリング処理中にはセンターマスク10の
温度が上昇するため、このセンターマスク10に接触し
ている基板Aの熱変形を防止するためにセンターマスク
10を冷却する必要がある。
7に示したようにバッキングプレート2の内部に冷却水
流路13を形成し、この冷却水流路13の注水口14か
ら冷却水を供給し、冷却水流路13を経由して排水口1
5から冷却水を排出することによってバッキングプレー
ト2を冷却している。このようにバッキングプレート2
を冷却すれば、このバッキングプレート2の裏面に密着
して設けられたターゲット6が冷却される。
しては、バッキングプレート2とセンターマスク10と
の間に絶縁部材7が介装されており、この絶縁部材7を
介してセンターマスク10の熱がバッキングプレート2
へと伝達される。このため、センターマスク10からバ
ッキングプレート2までの伝熱経路に2つの伝熱面、す
なわち、センターマスク10と絶縁部材7との接触面、
及び絶縁部材7とバッキングプレート2との接触面の2
つの伝熱面が介在して伝熱効率が非常に低くなり、セン
ターマスク10の冷却効率が極めて悪かった。
高めるべく、図8に示したような冷却構造が提案されて
いる。すなわち、この冷却構造は、バッキングプレート
2と、絶縁部材7と、センターマスク10とを流通する
連続した冷却水流路16を備えている。また、バッキン
グプレート2と絶縁部材7との境界、及び絶縁部材7と
センターマスク10との境界は、それぞれOリング1
7、18によってシールされている。そして、連続した
冷却水流路16に冷却水を流すことによって、バッキン
グプレート2及びセンターマスク10の冷却を1系統の
連続した冷却水流路16によって行うものである。
来のスパッタリング装置は、連続した冷却水流路16が
バッキングプレート2とセンターマスク10とを連通し
ているため、その内部を流れる冷却水がバッキングプレ
ート2とセンターマスク10との間を電気的に接続して
絶縁部材7の絶縁効果を低下させる。ここで、バッキン
グプレート2はマイナスの電位を有し、一方、センター
マスク10はバッキングプレート2から絶縁されて電気
的に浮いた状態にある。したがって、バッキングプレー
ト2とセンターマスク10とは同電位にはならず、セン
ターマスク10が電蝕によって腐食してしまう。このた
め、センターマスク10の交換を頻繁に行う必要があ
り、交換作業に多大の労力を要するばかりでなく、スパ
ッタリング装置の稼働率が大幅に低下するという問題あ
った。
し、センターマスクが電蝕を受けることなく、センター
マスク及びバッキングプレートの冷却を簡単な構成で効
率的かつ十分に行うことのできるスパッタリング装置を
提供することを目的とする。
バッキングプレートと、このバッキングプレートの中央
部に固設された絶縁部材と、この絶縁部材に固設された
センターマスクとを備えたスパッタリング装置におい
て、前記絶縁部材の前記バッキングプレートへの取付面
に注水孔及び排水孔を穿設し、前記注水孔と前記排水孔
とを連通する冷却水流路を前記絶縁部材の内部に連続し
て形成し、前記注水孔に連通する注水側冷却水流路と前
記排水孔に連通する排水側冷却水流路とを前記バッキン
グプレートの内部に形成したことを特徴とする。
トと、このバッキングプレートの中央部に固設された絶
縁部材と、この絶縁部材に固設されたセンターマスクと
を備えたスパッタリング装置において、前記絶縁部材の
内部に冷却水が滞留する溜水槽を形成し、前記バッキン
グプレートの内部に前記溜水槽に連通する一対の冷却水
流路を形成したことを特徴とする。
に冷却水の流れを規制する制限板を設けたことを特徴と
する。
クに前記絶縁部材が嵌合可能なフランジを形成し、この
フランジに前記絶縁部材を密着して嵌合したことを特徴
とする。
記絶縁部材との間に補強部材を介装したことを特徴とす
る。
記バッキングプレートにロー付けされていることを特徴
とする。
ートの内部に形成された注水側冷却水流路を流れる冷却
水は、絶縁部材のバッキングプレートへの取付面に穿設
された注水孔を介して、前記絶縁部材の内部に連続して
形成された冷却水流路に導かれる。そして、この冷却水
流路に流れ込んだ冷却水は、絶縁部材のバッキングプレ
ートへの取付面に穿設された排水孔を介して、バッキン
グプレートの内部に形成された排水側冷却水流路に導か
れる。
水孔側の端部から排水孔側の端部まで連続して形成され
ており、センターマスクの内部には冷却水の流路は全く
存在しない。したがって、バッキングプレートとセンタ
ーマスクとの間に介装された絶縁部材による絶縁効果は
冷却水流路によって減殺されることがなく、このため、
センターマスクが電蝕を受けることがない。
水流路を流れる冷却水は、冷却水流路の内壁面を介して
絶縁部材を冷却する。ここで、冷却水流路の流路断面積
や冷却水の流量を最適化することによって、絶縁部材を
効率的かつ十分に冷却することができる。このようにし
て絶縁部材が冷却されると、この絶縁部材に固着された
センターマスクも、絶縁部材との接触面を介して冷却さ
れる。また、バッキングプレートの内部に形成された注
水側及び排水側の冷却水流路内を流れる冷却水によって
バッキングプレートが冷却され、ひいてはこのバッキン
グプレートに固設されたターゲットが冷却される。
プレートの内部に形成された一対の冷却水流路の一方を
介して、絶縁部材の内部に形成された溜水槽に冷却水が
流れ込む。そして、溜水槽に流れ込んだ冷却水は、溜水
槽内に滞留した後に、他方の冷却水流路を介して溜水槽
から押し出される。
れているので、センターマスクの内部には冷却水の流路
は全く存在しない。したがって、バッキングプレートと
センターマスクとを絶縁する絶縁部材による絶縁効果
は、冷却水流路によって減殺されることがなく、このた
め、センターマスクが電蝕を受けることない。
槽は、内部の溜水を順次入れ替えながら常に相当量の冷
却水を保有しており、この保有された相当量の冷却水に
よって、溜水槽の内壁面の全体を介して絶縁部材が効率
的に冷却される。そして、絶縁部材に固設されたセンタ
ーマスクは絶縁部材との接触面を介して冷却される。こ
こで、前記のごとく絶縁部材の冷却効率が極めて高いた
めにセンターマスクの冷却は十分に達成される。また、
バッキングプレートの内部に形成された一対の冷却水流
路内を流れる冷却水によってバッキングプレートが冷却
され、ひいてはこのバッキングプレートに固設されたタ
ーゲットが冷却される。
部に設けられた制限板が溜水槽内での冷却水の流れを規
制するので、溜水槽の内壁面の全体にわたって冷却水の
流れが生じる。このため、絶縁部材の冷却効率が向上
し、ひいてはセンターマスクの冷却効率も向上する。
スクに形成されたフランジに絶縁部材を密着して嵌合し
たので、絶縁部材とセンターマスクとの接触面積、すな
わち伝熱面積が増大する。このため、センターマスクか
ら絶縁部材への伝熱効率が向上し、センターマスクの冷
却効率が高まる。
絶縁部材との間に介装された補強部材が、セラミック等
の脆い材料で形成された絶縁部材を保護する。
ロー付けによってバッキングプレートに固設されている
ので、Oリング等のシール材が不要となるばかりでな
く、例えばボルトによって固設する場合に比して、絶縁
部材内部の冷却水流路又は溜水槽を広範に又は大きく形
成することができる。また、絶縁部材は、ボルト取付け
のための厚肉の周壁が不要となるので、絶縁部材の径は
小さなものとすることが可能であり、ひいてはセンター
マスクの径も小さくすることができる。このため、ター
ゲットからスパッタされた粒子がセンターマスク又は絶
縁部材によって進路を妨げられるという影響が低減され
る。
1の実施例について、図1を参照して説明する。なお、
図6乃至図8に示した従来のスパッタリング装置と同一
の部材については、同一の符号を付して詳細な説明は省
略する。
トを示し、このバッキングプレート40の内部には、上
方に開口した注水口41を有する注水側冷却水流路42
と、同じく上方に開口した排水口43を有する出口側冷
却水流路44とが形成されている。また、バッキングプ
レート40の裏面の中央部には、略円筒形の外形を備え
た絶縁部材45がロー付けによって固設されている。ま
た、絶縁部材45の下面にはボルト11によってセンタ
ーマスクが10が固設されている。
40への取付面46には、注水孔47及び排水孔48が
穿設されている。そして、注水孔47と排水孔48と
は、絶縁部材45の内部に連続して形成された冷却水流
路49によって連通されている。
水口41を介して注水側冷却水流路42に供給された冷
却水は、注水側冷却水流路42の内壁面を介してバッキ
ングプレート40から熱を奪ってバッキングプレート4
0を冷却し、ひいてはターゲット6を冷却する。そし
て、注水側冷却水流路42を経由した冷却水は、絶縁部
材45のバッキングプレート40への取付面46に穿設
された注水孔47を介して冷却水流路49に導かれる。
冷却水流路49に導かれた冷却水は、冷却水流路49の
内壁面を介して絶縁部材45を冷却する。ここで、冷却
水流路49の流路断面積や冷却水の流量を最適化するこ
とによって、絶縁部材45を効率的かつ十分に冷却する
ことができる。このようにして絶縁部材45が冷却され
ると、この絶縁部材45に固着されたセンターマスク1
0も、絶縁部材45のとの接触面を介して冷却される。
そして、絶縁部材45の内部の冷却水流路49を経由し
た冷却水は、排水孔48を介してバッキングプレート4
0の内部に形成された排水側冷却水流路44に導かれ、
この排水側冷却水流路44を流れる冷却水によってバッ
キングプレート40が冷却され、ひいてはこのバッキン
グプレート40に固設されたターゲット6が冷却され
る。
ンターマスク10とが絶縁部材45によって完全に絶縁
されているので、センターマスク10が電蝕によって腐
食するということがない。さらに、本実施例において
は、絶縁部材45の内部に形成された冷却水流路49の
内部を流れる冷却水によって絶縁部材45が効率的に冷
却され、ひいてはセンターマスク10が効率的かつ十分
に冷却される。
ッキングプレート40に固設したので、Oリング等のシ
ール材が不要となるばかりでなく、例えばボルトによっ
て固設する場合に比して、絶縁部材45の内部の冷却水
流路を広範に形成することができる。さらに、絶縁部材
45は、ボルトの取付部分が不要となるので、その径を
小さくすることが可能であり、ひいてはセンターマスク
10の径も小径とすることができる。このため、ターゲ
ット6からスパッタされた粒子がセンターマスク10又
は絶縁部材45によって進路を妨げられるという影響が
低減されて、基板表面の成膜効率を向上することができ
る。
の冷却水流路49への冷却水の供給を注水側冷却水流路
42を介して行い、この注水側冷却水流路42はバッキ
ングプレート40の冷却をも行うようにしているが、例
えば、注水側冷却水流路42の注水口41をバッキング
プレート40の上面の中心付近に設けて注水側冷却水流
路42の敷設長を短くし、注水側冷却水流路42はもっ
ぱら絶縁部材45の内部の冷却水流路49への冷却水の
供給のみを行うようにして、バッキングプレート40の
冷却をもっぱら排水側冷却水流路44で行うようにする
こともできる。
冷却水流路49に供給される冷却水は、バッキングプレ
ート40による加熱をほとんど受けずに冷却水流路49
に流れ込むので、絶縁部材45の冷却、ひいてはセンタ
ーマスク10の冷却をより効率的に行うことができる。
第2の実施例について、図2を参照して説明する。図2
において符号20はバッキングプレートを示し、このバ
ッキングプレート20の内部には、上方に開口した注水
口21を有する注水側冷却水流路22と、同じく上方に
開口した排水口23を有する排水側冷却水流路24とが
形成されている。また、バッキングプレート20の裏面
の中央部には、略円筒形の外形を備えた絶縁部材25
が、その上面の周縁部26をロー付けすることによって
固設されている。また、絶縁部材25の下面にはボルト
27によってセンターマスクが28が固設されている。
放した溜水槽29が形成されている。この溜水槽29の
内部には、図2及び図3に示したように、その下端縁が
溜水槽29の底面30から離間するようにして制限板3
1が設けられ、この制限板31によって、溜水槽29の
内部が、下方に連通部分32を残して入口側の溜水室3
3と出口側の溜水室34との2つに区分されている。
形成された注水側冷却水流路22は、バッキングプレー
ト20の中心付近に穿設された入口側の連絡流路35を
介して入口側の溜水室33に連通している。一方、排水
側冷却水流路24は、バッキングプレート20に穿設さ
れた出口側の連絡流路36を介して出口側の溜水室34
に連通している。
水口21を介して注水側冷却水流路22に供給された冷
却水は、注水側冷却水流路22の内壁面を介してバッキ
ングプレート20から熱を奪ってバッキングプレート2
0を冷却し、ひいてはターゲット6を冷却する。そし
て、注水側冷却水流路22を経由した冷却水は、入口側
の連絡流路35を介して入口側の溜水室33に流れ込
む。この入口側の溜水室33に流れ込んだ冷却水は、制
限板31によって流れを規制されながら、制限板31の
下方の連通部分32を介して出口側の溜水室34に達す
る。そして、出口側の溜水室34に達した冷却水は、出
口側の連絡流路36を介して排水側冷却水流路24に押
し出され、排水側冷却水流路24の内壁面を介してバッ
キングプレート20を冷却し、ひいてはターゲット6を
冷却する。ここで、溜水槽29は相当の容積を備えてい
るため、溜水槽29に流れた込んだ冷却水は、溜水槽2
9の内部に相当時間滞留した後に溜水槽29から排出さ
れる。
ンターマスク28とが絶縁部材25によって完全に絶縁
されているので、センターマスク28が電蝕によって腐
食するということがない。さらに、本実施例において
は、絶縁部材25の内部に形成された溜水槽29は、内
部の溜水を順次入れ替えながら常に相当量の冷却水を保
有しており、この保有された相当量の冷却水によって、
溜水槽29の内壁面の全体を介して絶縁部材25が効率
的に冷却される。そして、絶縁部材25の下面に固設さ
れたセンターマスク28は絶縁部材25との接触面を介
して冷却されるが、前記のごとく絶縁部材25の冷却効
率が極めて高いためにセンターマスク28の冷却も効率
的かつ十分に達成される。
ッキングプレート20に固設したので、Oリング等のシ
ール材が不要となるばかりでなく、例えばボルトによっ
て固設する場合に比して、絶縁部材25の内部の溜水室
29を大きく形成することができる。さらに、絶縁部材
25は、ボルトを取付けるための厚肉の周壁が不要とな
るので、その径を小さくすることが可能であり、ひいて
はセンターマスク28の径も小径とすることができる。
このため、ターゲット6からスパッタされた粒子がセン
ターマスク28又は絶縁部材25によって進路を妨げら
れるという影響が低減されて、基板表面の成膜効率を向
上することができる。
設けたので、溜水槽29に流れ込んだ冷却水は溜水槽2
9の内壁面の全面の近傍を流れやすくなり、絶縁部材2
5の冷却、ひいてはセンターマスク28の冷却を効率的
に行うことができる。
水の供給を注水側冷却水流路22を介して行うと共に、
この注水側冷却水流路22はバッキングプレート20の
冷却をも行うようにしているが、例えば、注水側冷却水
流路22の注水口21をバッキングプレート20の上面
の中心付近に設けて注水側冷却水流路22の敷設長を短
くし、注水側冷却水流路22はもっぱら溜水槽29への
冷却水の供給のみを行うようにして、バッキングプレー
ト20の冷却をもっぱら排水側冷却水流路24で行うよ
うにすることもできる。
る冷却水は、バッキングプレート20による加熱をほと
んど受けずに溜水槽29に流れ込むので、絶縁部材25
の冷却、ひいてはセンターマスク28の冷却をより効率
的に行うことができる。
第3の実施例について図4を参照して説明する。この実
施例は、前記第2の実施例とほぼ同様の構成を備えてい
るが、センターマスク28の上面の周縁部に、上方に向
けて円筒状のフランジ37が一体的に形成されている点
が異なる。そして、絶縁部材25は、円筒状のフランジ
37の内側に密着して嵌合されている。
8の上面に一体的に形成されたフランジ37が絶縁部材
25に密着して設けられているので、絶縁部材25とセ
ンターマスク28との接触面の面積が増大する。このた
め、絶縁部材25とセンターマスク28との間での伝熱
面積が増加して、センターマスク28の冷却効率が向上
する。
第4の実施例について、図5を参照して説明する。この
実施例は、前記第3の実施例とほぼ同様の構成を備えて
いるが、絶縁部材25の側周壁に肉薄の円筒状の補強部
材38が密着して周設されている点が異なる。そして、
この円筒状の補強部材38の外側にセンターマスク28
の円筒状のフランジ37が密着して嵌め込まれている。
周壁に円筒状補強部材38が密着して設けたので、例え
ば消耗したセンターマスク28を新しいものに交換する
際に、セラミック等の脆い材料で形成された絶縁部材2
5が損傷を受けることがない。
内部の冷却水流路は、注水孔側の端部から排水孔側の端
部まで連続して形成されており、センターマスクの内部
には冷却水の流路は全く存在しないので、バッキングプ
レートとセンターマスクとの間に介装された絶縁部材に
よる絶縁効果は冷却水流路によって減殺されることがな
く、このため、センターマスクが電蝕を受けることがな
い。そして、絶縁部材の内部に形成された冷却水流路を
流れる冷却水は、冷却水流路の内壁面を介して絶縁部材
を効率的に冷却し、ひいては絶縁部材に固着されたセン
ターマスクが絶縁部材との接触面を介して効率的かつ十
分に冷却される。
プレートとセンターマスクとが絶縁部材によって完全に
絶縁されているので、センターマスクが電蝕によって腐
食するということがなく、さらに、絶縁部材の内部に形
成された溜水槽は、内部の溜水を順次入れ替えながら常
に相当量の冷却水を保有しているので、この保有された
相当量の冷却水によって、溜水槽の内壁面の全体を介し
て絶縁部材が効率的に冷却され、絶縁部材に固設された
センターマスクは絶縁部材との接触面を介して効率的か
つ十分に冷却される。
部に設けられた制限板が溜水槽内での冷却水の流れを規
制するので、溜水槽の内壁面の全体にわたって冷却水の
流れが生じ、このため、絶縁部材の冷却効率が向上し、
ひいてはセンターマスクの冷却効率がさらに向上する。
スクに形成されたフランジに絶縁部材を密着して嵌合し
たので、絶縁部材とセンターマスクとの接触面積、すな
わち伝熱面積が増大し、このため、センターマスクから
絶縁部材への伝熱効率が向上してセンターマスクの冷却
効率がさらに向上する。
絶縁部材との間に介装された補強部材が、セラミック等
の脆い材料で形成された絶縁部材を保護するので、例え
ば消耗したセンターマスクを新しいものに交換する際
に、セラミック等の脆い材料で形成された絶縁部材が損
傷を受けることがない。
ロー付けによってバッキングプレートに固設されている
ので、Oリング等のシール材が不要となるばかりでな
く、例えばボルトによって固設する場合に比して、絶縁
部材内部の冷却水流路又は溜水槽を広範に又は大きく形
成することが可能である。このため、絶縁部材、ひいて
はセンターマスクの冷却効率がさらに向上する。また、
絶縁部材は、ボルト取付けのための厚肉の壁が不要とな
るので、絶縁部材の径は小さなものとすることが可能で
あり、ひいてはセンターマスクの径も小さくすることが
できる。このため、ターゲットからスパッタされた粒子
がセンターマスク又は絶縁部材によって進路を妨げられ
るという影響が低減されて、基板表面の成膜効率を向上
することができる。
例の要部を示した縦断面図。
例の要部を示した縦断面図。
例の要部を示した縦断面図。
例の要部を示した縦断面図。
図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】バッキングプレートと、このバッキングプ
レートの中央部に固設された絶縁部材と、この絶縁部材
に固設されたセンターマスクとを備えたスパッタリング
装置において、前記絶縁部材の前記バッキングプレート
への取付面に注水孔及び排水孔を穿設し、前記注水孔と
前記排水孔とを連通する冷却水流路を前記絶縁部材の内
部に連続して形成し、前記注水孔に連通する注水側冷却
水流路と前記排水孔に連通する排水側冷却水流路とを前
記バッキングプレートの内部に形成したことを特徴とす
るスパッタリング装置。 - 【請求項2】バッキングプレートと、このバッキングプ
レートの中央部に固設された絶縁部材と、この絶縁部材
に固設されたセンターマスクとを備えたスパッタリング
装置において、前記絶縁部材の内部に冷却水が滞留する
溜水槽を形成し、前記バッキングプレートの内部に前記
溜水槽に連通する一対の冷却水流路を形成したことを特
徴とするスパッタリング装置。 - 【請求項3】前記溜水槽の内部に冷却水の流れを規制す
る制限板を設けたことを特徴とする請求項2に記載のス
パッタリング装置。 - 【請求項4】前記センターマスクに前記絶縁部材が嵌合
可能なフランジを形成し、このフランジに前記絶縁部材
を密着して嵌合したことを特徴とする請求項1乃至3の
いずれか一項に記載のスパッタリング装置。 - 【請求項5】前記フランジと前記絶縁部材との間に補強
部材を介装したことを特徴とする請求項4に記載のスパ
ッタリング装置。 - 【請求項6】前記絶縁部材は前記バッキングプレートに
ロー付けされていることを特徴とする請求項1乃至5の
いずれか一項に記載のスパッタリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6442195A JP2755919B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | スパッタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6442195A JP2755919B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | スパッタリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08260141A JPH08260141A (ja) | 1996-10-08 |
JP2755919B2 true JP2755919B2 (ja) | 1998-05-25 |
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ID=13257804
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6442195A Expired - Fee Related JP2755919B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | スパッタリング装置 |
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JP (1) | JP2755919B2 (ja) |
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1995
- 1995-03-23 JP JP6442195A patent/JP2755919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08260141A (ja) | 1996-10-08 |
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