JP2752349B2 - ルアー - Google Patents

ルアー

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JP2752349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚を釣るための道
具であるルアー(疑餌鉤)に関する。
【0002】
【発明の背景】魚の種類によって餌は異なる。ミミズや
ゴカイを食べる魚もいれば、昆虫を食べる魚もいる。ま
た中には魚を食べる魚もいる。実際に魚を釣るときにミ
ミズや魚そのものを餌として釣りをする場合もあるが、
これらと色及び形を模倣した疑似餌で釣りをする場合も
ある。
【0003】魚を食べる魚を疑似餌で釣りをする場合、
餌となる魚と形及び色がそっくりの疑似餌を使用する必
要があると考えられ、餌となる魚を完全に模倣したルア
ーが多数作られ販売されている。
【0004】一方、人の目から見ると色及び形態がとて
も魚とは見えないような疑似餌でも魚は釣れることがあ
る。どのような色及び形態の疑似餌を使用すれば、多く
の魚を釣ることができるかは完全には解明されてはいな
いのが現状である。魚そっくりの色及び形の疑似餌で釣
れた場合には、おそらく釣れた魚は形及び色が食べよう
とする魚と間違えて食べたのであろうと推察される。
【0005】一方、形及び色が魚とは全く違う疑似餌で
釣れた場合には、かかった魚は疑似餌の動き及びその時
の色がいつも食べている魚に、偶発的に似ているから食
べたものと推察される。
【0006】釣り人はどのような形及び色のルアーを選
択して、この疑似餌をどのような動きを与えれば良いか
を経験的に学んでいるのであり、科学的に究明されてい
る訳ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】釣り人は、科学的に完
全に把握してはいないが、今までの経験からルアーの形
態、色及び、この動きが重要な意味を有していることを
知っている。
【0008】疑似餌にかかる魚は、これをじっくりと見
て食べようとするのではなく、瞬間的に動いている疑似
餌が餌か否かを判断しているものと推察される。このた
めにはルアーの形態、及び色は餌となる魚と全然異なる
ものよりも、餌となる魚とそっくりの物や動きをする方
が、良い筈である。
【0009】現在販売されているルアーは餌となる魚と
そっくりの物が多数あるが、必ずしも釣果が上がってい
るとは言えない。これは、いくら魚の形体や色を忠実に
模倣しても、その動きが餌となる魚とは異なっているか
らと推測される。魚は、形や色が似ているために瞬間的
には興味を示しても、動きが餌となる魚と異なるため
に、食べようとしないのでないかと思われる。
【0010】一般に餌にとなる魚は、元気なものより比
較的弱っているものがその餌食となるのは、弱肉強食の
自然律から当然である。このような弱っている魚は真っ
直ぐには泳がず、多少振らついた状態で腹を見せながら
ジクザグな動きを示す。
【0011】したがって、ルアーにこのような振らつい
た状態の動きを行わせるようにすれば、弱った魚と勘違
いして飛びつくものと推察される。しかし、このような
動きを強調することを目的としたルアーはいままで存在
しなかった。
【0012】
【目的】そこで、本願発明は、かかる魚の習性に着目し
てなされたもので、釣り竿に引かれて水中移動する過程
で、ローリング(横揺れ)を行わせ、かつ振らついてジ
グザグに泳がせることを目的とした新規なルアーを提供
するものである。
【0013】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
本願発明のルアーは以下のように構成されている。魚の
形体を模倣したルアーにおいて、一方側の胴体側面に
は、略口部から体長の略1/2〜2/3位の略下腹位置
まで連なる尾根状に突出したフィン(3)を形成し、他
方側の胴体側面には、前記一方側のフィン(3)の後端
部より少なくとも前方の位置から尾部の略上部位置まで
連なる尾根状に突出したフィン(2)を形成することよ
り、釣竿の操作による水中移動時に、ローリング動作が
付加されてジグザグに動き、腹の部分を目立たせるよう
にしたことを特徴とする。
【0014】また、一方側のフィンを、先端口部から体
長の略2/3位の位置までとし、他方側のフィンを、先
端略1/3位の位置から尾部までとしたことを特徴とす
る。
【0015】さらに、一方側のフィンの稜線形を上方凸
の湾曲状に形成し、他方側のフィンの稜線形を略直線状
に形成したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態につ
いて、図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の一
実施形態例であるルアーを口部から尾部に向かって見た
平面図(正面図)であり、図2はその右側面図であり、
図3はその左側面図である。また、図4は背の部分から
見た平面図(上面図)であり、図5は腹部から見た平面
図(下面図)である。
【0017】1は本実施形態を示すルアーである。ルア
ー1の先端近くには、釣糸(図示省略。)を結ぶための
ライン・アイ5が設けられ、実際に釣をする場合には、
釣り竿(図示省略。)に繋がっている釣糸がこれに結ば
れる。このライン・アイ5の下には、このルアー1を水
に潜らせるためのダイビング・リップ4が設けられてい
る。ルアー1の腹の部分には、フック・ハンガー6が、
尾の部分にはヒートン7がそれぞれ設けられている。
【0018】フック・ハンガー6には、釣り針となるフ
ロント・フック8が懸垂状に取付られており、また同様
に、ヒートン7には、リアー・フック9がそれぞれ取り
付けられている。
【0019】このルアー1の胴体の右側面及び左側面に
は、操作した時に本当の魚が泳いでいるように、特に弱
った魚が泳いでいるような動きを与えるための左右フィ
ン2、3がそれぞれ設けられている。なおここで、本説
明で言う左側・右側は、ルアー1の口部(頭部)1hか
ら尾部1tに向かって規定する。
【0020】右フィン2は、胴体右側面に形成され、口
部1hから体長略1/3位の位置の下腹位置から斜め上
に向かって尾部1tまで連続し、かつ側方向へ突出した
尾根状に一体形成されている。
【0021】また、左フィン3は、胴体左側面に形成さ
れ、口部1hから尾部1tに向かって、体長略2/3位
の位置まで連続し、かつ側方向へ突出すると共に上方凸
に湾曲した円弧状に一体形成されている。
【0022】なお、ルアー1の腹部1fの部分は白系統
の色に着色されている。
【0023】
【実施形態の動作】次に、図面を参照しながら本願実施
形態にかかるルアー1の動作について説明をする。この
ルアー1を水中に投げて、まだ釣糸や釣り竿を操作しな
い(引かない状態)ときは図4の状態を示す。ここで釣
糸で水中を引いた時には、図4の矢印A方向に泳ぐ事と
なる。この状態を腹部側から示したものが図5である。
【0024】このルアー1は、左右対照に作られていな
いため、真っ直ぐに矢印A方向に直進しない。すなわ
ち、移動による水流の左フィン3及び右フィン2への作
用により、以下に説明するような動きを行うと解され
る。
【0025】このルアー1が中立状態(図4の停止した
状態を言う。)から釣り竿や釣糸の操作により、矢印A
方向に進行しようとすると、ダイビングリップ4の作用
により、ルアー1は口部1hを下に向けた状態となる。
【0026】この状態で水流は、左フィン3には下面か
ら上方向のベクトル(矢印B)として、右フィン2には
上面から下方向のベクトル(矢印C)として、それぞれ
力が作用することになる。そして、この作用力(矢印
C,D)は、ルアー1を図1の矢印Dに示す方向(右回
転)のローリング(横揺れ)を発生させると共に、この
図4の上面図から見てOを中心としたモーメント力Eに
よる回転(左回転)を生じさせることになる。これによ
り、ルアー1は図6に示すように前方に向かって左側に
傾斜かつ回転して腹部1fを横にした状態となる。
【0027】次に、図6の状態となると、直線的な右フ
ィン2は流れに沿った状態となって、力がほとんど作用
しなくなる。そのためモーメント力Eのバランスが崩れ
垂直回転が継続しなくなる。そして、これと、左フィン
3への作用力Bと、さらにルアー1の左側面に当たる水
流の水圧とが相俟って、ルアー1は口部1hを上に向け
ながら図4の中立状態へ戻ろうとする。
【0028】ルアー1が上方を向いた状態では、今度は
フィン2の下面側に上向きベクトルの力Fが作用するよ
うになる。その結果、ルアー1は図1において矢印Gに
示す方向へローリング(左回転の横揺れ)する。このよ
うに左へ回転すると、今度は左フィン3の上面側に水流
による力(矢印H)が作用し、この作用力Hと前記のF
とにより図4の上面図から見てOを中心とするモーメン
ト力Iにより回転(右回転)が生じる。これにより、中
心Oは固定されていないため、図7に示すように釣り糸
が取付けられているライン・アイ5を中心に尾部1tを
右側に振った状態になると共に、腹を横にした状態とな
る。
【0029】さらに、この状態からは、ルアー1は今度
は右側面に水流を受けると共に、湾曲している左フィン
3に下面にも作用力Bを生じ、図1において右回転(矢
印D)し、かつ図4においてモーメント力による左回転
(矢印E)により、もとに中立状態に戻る動きを行うこ
とになる。
【0030】以上の動きを繰り返して行うことにより、
ルアー1は、図8に示すようにローリングを伴いながら
ジグザグに水中を動くと解される。なお、以上のルアー
1の動きは、典型的な例であり、実際にはもっと複雑な
動きを示す。固定された軸がなく、3次元での複雑な動
きであるため、各フィン2、3に作用する正確な作用力
を解析することは非常に困難である。実際に水中でこの
実施例のルアー1を移動させたところ、スクリューのよ
うに回転することなく、左右に腹部1fを見せるように
ローリングしながら、かつ尾部1tを上下左右に振る動
きを示した。そして、釣竿を弱く引いてルアー1をゆっ
くりと移動させた場合は、如何にも弱った魚が泳いでい
るように見えた。
【0031】発明が解決しようとする課題の項で述べた
ように、魚は餌か否かは瞬間的に判断をするものである
と共に、餌にする魚は元気なものより弱ったものとを対
象とすることは、弱肉強食の世界では当然のことであ
る。このような場合ルアー1を魚とそっくりにするより
も、目立つ部分をより強調させた方が、魚の目をより引
き付けると思われる。
【0032】実際、本実施例のルアー1を用いたルアー
フィッシングを数回、何カ所かで行ったところ、他のル
アーを用いた場合とでは、その釣果にかなりの有意差が
あった。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上説明をしたように構成する
ことにより、釣果を確実に上昇させることができる。
【0034】すなわち、ルアー魚体の両側面に非対象に
左右フィンを設けているため、スクリューのように回転
することなく、ローリングをしながらジグザグに動かす
ことができる。
【0035】そのため、釣り目的の魚に、餌である弱っ
た小魚と認識させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のルアーを口部から尾部へ向かっ
て見た平面図である。
【図2】 本実施形態のルアーの右側面を示す平面図で
ある。
【図3】 本実施形態のルアーの左側面を示す平面図で
ある。
【図4】 本実施形態のルアーを背の部分から見た平面
図である。
【図5】 本実施形態のルアーを腹の部分から見た平面
図である。
【図6】 本実施形態のルアーが泳ぐ時の位置変化を示
した図である。
【図7】 本実施形態のルアーが泳ぐ時の位置変化を示
した図である。
【図8】 本実施形態のルアーが泳ぐ時の位置変化を示
した図である。
【符号の説明】
1・・ルアー 1h・・・口部 1t・・・尾部 1f・・・腹部 2・・右フィン 3・・左フィン 4・・ダイビング・リップ 5・・ライン・アイ 6・・フック・ハンガー 7・・ヒートン 8・・フロント・フック 9・・リアー・フック

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚の形体を模倣したルアーにおいて、 一方側の胴体側面には、略口部から体長の略1/2〜2
    /3位の略下腹位置まで連なる尾根状に突出したフィン
    (3)を形成し、 他方側の胴体側面には、前記一方側のフィン(3)の後
    端部より少なくとも前方の位置から尾部の略上部位置ま
    で連なる尾根状に突出したフィン(2)を形成すること
    より、 釣竿の操作による水中移動時に、ローリング動作が付加
    されてジグザグに動き、腹の部分を目立たせるようにし
    たことを特徴とするルアー。
  2. 【請求項2】 一方側のフィンを、先端口部から体長の
    略2/3位の位置までとし、 他方側のフィンを、先端
    略1/3位の位置から尾部までとしたことを特徴とする
    請求項1記載のルアー。
  3. 【請求項3】 一方側のフィンの稜線形を上方凸の湾曲
    状に形成し、他方側のフィンの稜線形を略直線状に形成
    したことを特徴とする請求項1、又は2記載のルアー。
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