JP2752280B2 - インスタントフィルムアセンブリー用の像担持テンプレット - Google Patents

インスタントフィルムアセンブリー用の像担持テンプレット

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JP2752280B2 JP3317822A JP31782291A JP2752280B2 JP 2752280 B2 JP2752280 B2 JP 2752280B2 JP 3317822 A JP3317822 A JP 3317822A JP 31782291 A JP31782291 A JP 31782291A JP 2752280 B2 JP2752280 B2 JP 2752280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明はカメラの中の写真フィルムを露出させる光像を
マスクするか又はさもなくば改変するための像担持テン
プレットに関する。より詳しくは、本発明はインスタン
トフィルムカセットと共に使用するのに適合したかかる
テンプレットに関する。
【0002】先行技術 情報または像を担持するテンプレットの、本発明を含め
ての、包括的なクラスに関する現状の技術はウエダ等の
米国特許第3,916,423号およびウィーラーの米
国特許第4,268,144号の開示によって例示され
る。これら両特許においては、光をブロックする情報ま
たは像を担持している実質的に透明なテンプレットまた
はマスクは、カセットの中に供給されているフィルムユ
ニットを露光用窓を形成してあるカセットの上部壁によ
って確立されているようなカメラの焦点面に相次いで前
進させる市販のインスタントフィルムアセンブリーの、
露光用開口または露光用窓に挿入されるようになってい
る。
【0003】ウエダ等の特許においては、テンプレット
またはマスクはガラスまたは類似材料の比較的厚くかつ
剛性のプレートによって構成されている。一形態におい
て、ウエダ等の剛性テンプレットは露光用窓と同じ寸法
の矩形体であり、側縁上に4個の外に向いた突起を有し
ており、それによって、露光用窓を形成しているフィル
ムカセット材料を圧迫してテンプレットを定位置に保持
することを意図している。ウエダ等の剛性テンプレット
の別の形態においては、窓への剛性プレートの挿入性は
プレートの主要本体をフィルムカセットの窓よりいくら
か小さい周囲寸法をもって構成することによって可能に
されており、そうすると、プレートの対向側縁から突き
出ているタブは窓から挿入でき、そして窓を形成してあ
るカセットハウジングの壁の下に横たわるであろう。プ
レートの厚さは対象像の回折の原因になり、しかもカセ
ット内の一番上のフィルムユニットの表面から対物焦点
面を変位させる。対象像の鮮鋭度はプレートを窓に固定
させるタブの厚さを制限することと、一番上のフィルム
ユニットの表面からの対物焦点面の変位を修正するよう
にプレート構成材料の屈折率を選択することとの組み合
わせによって調整できる。
【0004】ウィーラーの特許 '423号は、3方の側
縁から延びている突出タブを有し、そして露光窓を形成
してあるカセットの上部壁の下に横たえるのに適合させ
た、比較的薄く柔軟なテンプレットを使用している。テ
ンプレットはその下のフィルムユニットが露光後の処理
のためにカセットから出されるときに、そのフィルムユ
ニットと一緒に同方向に移動することがないようにテン
プレットを係留させるために、テンプレットの前縁は中
心に一般的には突き当たる限界タブが形成されている。
そうしないで、テンプレットを露光用窓に対して配向さ
せることを、ウィーラーは薄いシートの縁部分に頼って
おり、それは必然的に、カセット内で、テンプレットの
縁とフィルムカセットの側壁との間にすきま空間をもっ
て配置される。また、ウィーラーのテンプレットの挿入
および除去はテンプレットの像表面での操作を要求して
いる。さらに、ウィーラーのテンプレットはカセットの
後端壁方向へのテンプレットの移動を防止する手段を包
含していない。
【0005】像担持テンプレットの別の例は米国特許第
4,655,570号、第4,816,848号および
第4,894,671号に見出せる。
【0006】先行技術に照らしてみると、歪まない、ま
たはテンプレットの係留や挿入をフィルムカセットの露
光用窓の枠の弾性に頼らない、薄い像担持テンプレット
であって、露光用窓の中でテンプレットの縦と横両方の
位置の支持を確実にし、かつテンプレットの像表面に過
度に手を触れないでテンプレットの挿入および除去を容
易にするテンプレットに対する要求が存在している。
【0007】発明の概要 本発明によれば、或る態様ではテンプレットの挿入およ
び除去を容易にする像担持テンプレットはかかるフィル
ムカセットの露光用窓に対してテンプレットを正確に配
置することを確実にし、そして、通常では存在する焦点
面からのフィルムユニット露光面の変位を最小にする。
【0008】像担持テンプレットの好ましい態様におい
ては、テンプレットは上面に適当な像がプリントされて
いる弾性透明材料たとえばマイラーの単一シートから構
成される。テンプレットは上部壁の中に形成されている
露光用窓からフィルムカセットの中に手動挿入されるよ
うな寸法を有しており、かかる挿入はテンプレットの最
小のゆがみをもって遂行される。U型部がテンプレット
の前縁と後縁の間の位置でテンプレットから突き出され
ているか又はテンプレットに形成されている。このU形
部はテンプレットの表面から上方に延びており、そして
カセットの露光用窓の縁に係合するのに適合しているの
で、その下のフィルムユニットが後にフィルムカセット
から除去されるときに、テンプレットがフィルムユニッ
トと一緒に摩擦によって引き出されるのを防止する。さ
らに、U形部とテンプレットの後縁との間の距離は露光
用窓の上記縁とフィルムカセットの後端壁との間の対応
する距離に実質的に等しいので、カセットを配置してあ
るカメラの取扱中にテンプレットが後端壁の方向へ移動
することは確実になくなる。さらに、テンプレットはカ
セットに対しての横方向の移動を防止するための手段も
形成されている。
【0009】製造工場でカセットの中に集成されなけれ
ばならない2つの態様も含めて、幾つかの態様のテンプ
レットを開示する。
【0010】本発明の目的は複数のインスタントフィル
ムユニットを含有するフィルムカセットと共に使用する
ための、薄い可撓性の像担持テンプレットであって、テ
ンプレットとカセットの露光用窓との間の相対移動を防
止するように構成されているテンプレットを提供するこ
とである。
【0011】本発明の別の目的はカセットをカメラに装
填するのに先立って、フィルムカセットの中に手動で挿
入できるようなかかるテンプレットを構成することであ
る。
【0012】本発明のさらに別の目的はかかるテンプレ
ットを工場でアセンブリーをパッケージングする時点で
フィルムアセンブリーの要素として組み入れることであ
る。
【0013】本発明のその他の目的は一部は自明であ
り、また一部は以下の記述から明かになろう。従って、
本発明は構造、要素の組み合わせ、および構成部品の配
列を含み、それらは以下に詳細に例示されており、そし
て本願の範囲は特許請求の範囲で指定されている。
【0014】本発明の好ましい態様の詳細な説明 本発明の特徴および目的をよりよく理解するために、以
下の詳細な説明は図面を引用している。図1には、写真
フィルムアセンブリー10およびそれと共に使用するた
めに特に設計されている像担持テンプレット12の好ま
しい態様が示されている。フィルムアセンブリー10は
カセット14を含有し、カセットは間隔をおいた上部壁
16と底部壁18、一対の横方向に間隔をおいた側壁2
0と22、および縦方向に間隔をおいた前端壁24と後
端壁26を有する。上部壁16はその中に、直立した一
体的なリブ30によって規定されている露光用窓28を
有している。リブ30は、平行な、横に間隔をおいた縦
に延びる縁32と34を、縁32が縁34より短い長さ
をもって、および平行な、縦に間隔をおいた、横に延び
る縁36と38を包含している。さらに、上部壁16は
細長い開口40も包含しており、その開口は後端壁26
にも延びている。前端壁24は上部壁16の端と協同し
てフィルム排出用開口42を規定している。
【0015】カセット14の中には、好ましくはインス
タントすなわち自己現像型の個々のフィルムユニットの
スタック44(1枚だけ示されている)と、スタックの
一番上のフィルムユニット44が上部壁16の内面に係
合した状態に置かれるようにスタックを上部壁16へ向
けて支持し推し進めるためのスプリングプラテン(図示
されていない)とが支持されている。こうして配置され
ると、フィルムユニット44の感光性領域46が露光用
窓28と整合して位置する。フィルムアセンブリー10
をカメラに装填する際に一番上のフィルムユニット44
が早期露光されるのを防止するために一番上のフィルム
ユニット44と上部壁16の内面との間には、暗黒スラ
イド(図示されていない)が当初配置される。装填後
に、カメラに搭載されているフィルム前進手段を作動さ
せると、それは開口40からカセット14に入れ、暗黒
スライドの後縁に係合し、そしてその先端を開口42経
由でカセット14から出して、暗黒スライドの除去を完
了させる一対のローラーに噛ませる。暗黒スライドが除
去されたら、一番上のフィルムユニット44を、その露
光のために、スプリングプラテンによって上方に推し進
めて上部壁16と係合させる。その露光後に、再び上記
フィルム前進遮断を、それを動かしてフィルムユニット
44の後縁48に係合させ、そして開口42経由でカセ
ット14からフィルムユニットを部分的に出して上記ロ
ーラーにかませるように、作動させる。当分野で周知の
ように、ローラーはカセット14から露光済みフィルム
ユニット44を前進させることを続行させると同時に、
処理液の容器50を破壊してその内容物をフィルムユニ
ット44の予め定められた層の間に分布させて、そこで
の可視像の形成を開始させる。
【0016】本発明によれば、フィルムユニット44内
に形成される像は、対物レンズおよびシャッターを経て
カメラに入る像担持光線と露光されるべきフィルムユニ
ットとの間に像担持テンプレットを置くことによって、
向上させることができる。この点で、図面に示されてい
るテンプレットは鮮明性を有する像を形成するけれど
も、用語「像担持テンプレット」は鮮明性のない像を形
成するであろうテンプレットをも包含しているというこ
とに留意すべきである。鮮明性を有する例はテンプレッ
ト12の上のしるし「HAPPY HOLIDAYS」
によって形成されているものである。鮮明性のない像の
例はテンプレットによってフィルムユニットの上に重ね
られるべき像が、撮影されるべき対象に向かって「ぶれ
る」ようなフェイドアウェイまたは溶暗するように見え
るもの、多くは規定されない境界を有するケラレのよう
なものである。
【0017】像担持テンプレット12は透明材料の薄い
(0.005″)一般に平坦な矩形の弾性シート、たと
えば、マイラーである。テンプレット12は横方向に間
隔をおいた、平行な、縦に延びる側縁52と54、およ
び縦方向に間隔をおいた横に延びる前縁56と後縁58
を包含する。側縁52と54の間の横方向の距離は露光
用窓を規定するリブ30の縁32と34の間の対応する
横方向の距離と実質的に同じか又はそれよりやや小さ
い。前縁56と後縁58の間の縦方向の距離はリブ30
の縁36と38の間の対応する距離より大きいが、カセ
ットの前端壁24と後端壁26の間の対応する距離より
小さい。テンプレット12は後縁58をカセットの上部
壁16の後端部分60の下にスライドさせてから、テン
プレット12をその前縁56がリブ30の縁36の下に
挿入されるのを可能にするように曲げることによって、
暗黒スライド(図示されていない)とカセットの上部壁
16の内面との間のその操作位置に手動で挿入されても
よい。そのように配置されると、使用者はテンプレット
12をその曲がってない状態に取り戻すことができ、従
って、テンプレットの前端と上部壁16の下かつ上記暗
黒スライドの上面の位置にスライドさせることができ
る。代わりに、テンプレット12はフィルムアセンブリ
ー10の一部であってもよく、その場合には、工場で最
初から集成されている。テンプレット12がその操作位
置に配置されたとき、ストップ62は縁36に実質的に
隣接した位置に置かれているので、2つの間の係合は暗
黒スライド除去時に加わる摩擦に応答してテンプレット
12がフィルムカセット14から除去されるのを防止す
るばかりでなく、それは、後縁58と後端壁26とが隣
接していることと合わせて、テンプレットのしるしまた
は像を担持する部分64が一番上のフィルムユニット4
4の感光性領域46に対して縦方向に変位するようにな
ることを防止する。ストップ62は一般的にU形部を打
ち出し、そして折り曲げて一体的に横に延びるヒンジ
にすることによって形成される。テンプレットのスト
ップ62と縁58の間の縦方向の距離は縁36とカセッ
ト14の後端壁26の内面との間の対応する距離に実質
的に等しいか又はそれよりやや小さい。テンプレット1
2との係合を可能にすることなく、先のフィルム前進手
段が開口40を経てカセット14の中に延び、そして暗
黒スライドの後端と、または暗黒 スライドが既に除去さ
れている場合には一番上のフィルムユニット44と係合
するように、テンプレット12は68のところを、フィ
ルム前進手段との間に付加的ゆとりが付与されるよう切
り取られていてもよい。
【0018】露光用窓28に対してのテンプレット12
の横方向移動はそれぞれ縁52および54に一体的に形
成されている一対の上方に突出した窪み70および72
によって防止される。これら窪みは前記横方向の変位を
防止するためにリブ30の隣接縁32および34と係合
するのに適合している。
【0019】上記しるし64はテンプレットのどちらの
面にプリントされていてもよい。しかしながら、下の暗
黒スライドまたはフィルムユニットの除去時にしるしの
引っ掻きや、しるしの部分の除去の危険性を防止するた
めには、テンプレット12の、フィルムユニットから遠
い方の側の面にしるしをプリントすることが好ましい。
かかるしるしは、しるしを含有するテンプレットの面に
剥離可能に固定され、そしてテンプレットをカセットに
挿入する前に手動で剥離される剥離可能な透明なカバー
シートによって当初保護されていてもよい。
【0020】発明の別の態様 別の態様の像担持テンプレット80が示されている図2
Aおよび2Bを引用して説明する。テンプレット80は
ここに説明されている全てのテンプレットと同じよう
に、透明材料の薄い、一般に平坦な、弾性シート、たと
えば、マイラーから構成されている。テンプレット80
は前縁82および後縁84、および一対の横方向に間隔
をおいた、縦に延びる側縁86および88を包含する。
テンプレット80はさらに、一対の横に延び上方に折り
返されたストップ90および92を有している。ストッ
プ90および92は舌状部94を介して相対する側に配
置されている。側縁86と88の間の横方向の距離は露
光用窓を規定するリブ30の縁32と34の間の対応す
る距離に実質的に等しいか、又はそれよりやや小さい。
前縁82と後縁84の間の縦方向の距離はカセットの前
端壁24と後端壁26の内面間の対応する距離よりやや
小さい。一体的なストップ90および92と後縁84と
の間の縦方向の距離はカセットのリブ30の縁36と後
端壁26の内面との間の対応する縦方向の距離に実質的
に等しいか、又はそれよりやや小さい。
【0021】テンプレット80がカセット14と共に適
切に配置されたときには、舌94は先端壁24に最も近
い端における上部壁16の内面と暗黒スライドとの間に
位置しており;そして縁84は上部壁16の部分60の
下で、かつ暗黒スライドの上面に位置している。こうし
て配置されると、ストップ90および92とリブ30の
縁36とは互いに係合した状態に位置しており、下に横
たわる要素すなわち暗黒スライドまたはフィルムユニッ
トが先に説明したようにカセットから移動する際にテン
プレット80がカセット14から移動するのを防止し、
そして、後端壁26の方向へのテンプレット80の移動
は後端壁26がテンプレットの後縁84に極く近接して
いることによって防止される。また、カセット14に対
するテンプレット80の横移動はストップ90および9
2のそれぞれの端96および98がリブ30の隣接縁3
2および34にそれぞれ係合していることによって制限
される。
【0022】さらに別の像担持テンプレットは図3Aお
よび3Bに示されており、包括的に引用符号100で指
示されている。テンプレット100は一般に平坦な八角
形の構造を有しており、前縁104と後縁102、およ
び、テンプレット100の残部に対して直角に上方に折
り返されている側縁部分106と108を包含してい
る。縁部分106および108の各々はカセット14の
リブ30の高さに実質的に等しいか又はそれより小さい
高さを有している。縁部分106は一対の相違する端1
10と112を有しており、他方、縁部分108は一対
の相対する端114と116を有している。縁部分10
6および108の各長さはカセットのリブ30の縁36
と38の間の対応する距離に等しいか又はそれよりやや
小さいので、カセット14からの暗黒スライドまたはフ
ィルムユニット44の除去中のテンプレット100の縦
方向の移動度を実質的に制限する。縁部分106の外面
と108の外面との間の横方向の距離はリブ30の縁3
2と34の間の対応する距離に実質的に等しいか又はそ
れよりやや小さいので、カセット14に対するテンプレ
ット100の横移動を実質的に制限する。従って、テン
プレット80の中のストップ90と92同様、上方に折
り返された縁部分106および108はテンプレット1
00の相対移動を縦方向にも横方向にも防止するように
機能する。テンプレット100は上方に折り返された縁
部分106および108にもかかわらず、その端部がカ
セット14の上部壁16の下への挿入時に曲げられるよ
うに、充分な可撓性を有している。
【0023】さらに別態様のしるし担持テンプレットは
図4Aおよび4Bの中に120で示されている。テンプ
レット120は縦方向に間隔をおいた、横に延びる、前
縁122と後縁124、および、横方向に間隔をおい
た、縦に延びる、側縁126と128を包含している。
横方向に延びる一般にL形部はテンプレット120の上
面に固定されている1個のレグ130と、それから実質
的に直角に上方に延びるもう1個のレグ132を有して
いる。テンプレット120の前縁122と後縁124の
間の縦方向の距離はカセットの前端壁24と後端壁26
の対向面の間の対応する距離に実質的に等しいか、又は
それより小さい。他方、L形部のレグ132と後縁12
4との間の縦方向の距離はリブ30の縁36と後端壁2
6の内面との間の対応する距離に実質的に等しいか又は
それよりやや小さい。テンプレット120の縁126と
128の間の横方向の距離はカセットのリブ30の縁3
2と34の間の対応する距離に実質的に等しいか又はそ
れよりやや小さい。従って、前縁122がカセット14
の上部壁16の下に挿入されたら、テンプレット120
をそれから、直立レグ132がリブ30の縁36に係合
するまで、カセットの前端壁24に向かって縦方向に移
動させる。そうすると、次にテンプレット120を曲げ
て、その後縁を上部壁16の部分60の下へとすべりこ
ませることができる。配置されたら、レグ132および
後縁124はカセット14に対するテンプレット120
の縦方向の移動を実質的に防止する;他方、レグ130
および132の反対の端面は両者の間の横方向の相対移
動を実質的に防止する。
【0024】図5Aおよび5Bには、さらに別態様のし
るし担持テンプルが包括的に140の引用符号で指示さ
れており、そのしるしは「New baby gir
l」を表示している。テンプレット140は前縁142
と、テンプレット140の主要本体から下方に向けられ
ている後縁144を包含している。テンプレットは横方
向に間隔をおいた縦に延びる側縁146および148も
包含しており、これら側縁の各々はそれぞれ上方に延び
る窪み150および152を形成されている。前縁14
2と後縁144の間の縦方向の距離はカセットの後端壁
24の内面とリブ30と縁36との間の対応する距離に
実質的に等しいか、又はそれより小さい。縁146と1
48の間の横方向の距離はリブ30の縁32と34の間
の対応する距離に実質的に等しいか又はそれよりやや小
さい。
【0025】テンプレット140は工場でフィルムアセ
ンブリー10と集成するのに適合している。フィルムカ
セット14の中に適切に配置されたときには、下方を向
いた後縁144はフィルムユニット44および暗黒スラ
イドからなるスタックとカセットの後端壁26の内面と
の間に捕らえられ、そしてテンプレット140の残部は
暗黒スライドとカセットの上部壁16の内面との間に、
テンプレット140のしるしがフィルムユニット44の
感光性領域46と整合して位置するように、配置され
る。こうして配置されると、下方を向いた後縁144が
スタックと後端壁26との間に捕らえられているのでテ
ンプレット140の縦移動が制限され、そしてテンプレ
ットの横移動は窪み150および152と側縁34およ
び32との間のそれぞれの接触によって実質的に防止さ
れる。
【0026】さらに別態様のしるし担持テンプレットは
図6の中に160で示されている。この図では、テンプ
レット160は暗黒スライドが除去された後のものとし
て示されている。テンプレット160は平面図では実質
的に矩形であり、そしてリブ30の縁32と34の間の
横寸法に実質的に等しい又はそれよりやや小さい横寸法
を有している。テンプレット160は図1のテンプレッ
ト12の中に68で示されているものと似たような切り
欠きが設けられているので、カメラのフィルム前進手段
(図示されていない)によってカセット14から除去さ
れることは防止される。テンプレット160は前縁16
2から後方へ(図6では右方向へ)露光用窓28を完全
に横切ってリブ30の縁38まで延びており、そこで上
方に折り返され、縁38を覆い、そして最後に後縁16
4として停止している。テンプレット160の部分16
6は何らかの適切な手段たとえば接着剤によって縁38
の上面に固定されていてもよく、そして/または後縁1
64に隣接するテンプレット160の後端はカセットの
上部壁16の部分60に同様に固定されていてもよい。
前縁164は感圧接着剤によって上部壁16の内面に同
様に固定されていてもよい。
【0027】上記発明は、その範囲を逸脱することな
く、或る種の変更が可能であるので、上記記載に包含さ
れた事項又は図面に示されている事項は全て例証であっ
て、限定的な意味に解釈されるべきではない。たとえ
ば、図1および6に示されている態様のテンプレットだ
けが、暗黒スライドまたは露光済みフィルムユニットの
除去中にカメラのフィルム前進手段がテンプレットと係
合するのを防止するように切り欠きを有していると記載
されているが、かかる予防策が本発明の適切な操作に必
要であるとするなら、上記テンプレットのいずれか又は
全てにかかる切り欠きを設けることは本発明の範囲に包
含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真フィルムアセンブリーおよびそれと一緒に
使用するのに適合している像担持テンプレットの分解斜
視図である。
【図2】図2のAは図1のフィルムアセンブリーと一緒
に使用するための像担持テンプレットの別態様の平面図
である。図2のBは図2のAの像担持テンプレットの、
線2B−2Bに沿った側面図である。
【図3】図3のAは像担持テンプレットの別態様の平面
図である。図3のBは図3のAの像担持テンプレット
の、線3B−3Bに沿った端面図である。
【図4】図4のAは像担持テンプレットの更に別の態様
の平面図である。図4のBは図4のAの像担持テンプレ
ットの、線4B−4Bに沿った側面図である。
【図5】図5のAは像担持テンプレットの更に別の態様
の平面図である。図5のBは図5のAの像担持テンプレ
ットの、線5B−5Bに沿った側面図である。
【図6】図1に示されているフィルムカセットに対する
操作位置で図示されている、像担持テンプレットの更に
別の態様の、断面図である。
【符号の説明】
12,80,100,120,144,160 テンプ
レット 44 フィルムユニット 14 カセット 16 上部壁 18 底部壁 20,22 側壁 24 前端壁 26 後端壁 28 露光用窓 40 細長い開口 42 フィルム排出用開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−27397(JP,A) 特開 平4−56834(JP,A) 実開 昭63−76844(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/52

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用窓とフィルム排出用開口を有して
    いるカセット、および感光性領域を露光用窓に整合させ
    てカセット内に位置するのに適合している少なくとも一
    つのフィルムユニットを包含するフィルムアセンブリー
    と共に使用するための、単一シートの材料から構成され
    た像担持テンプレットであって、 前縁と後縁および縦に延び横に間隔をおいた側縁を有し
    ており、かつ、露光用窓の横寸法に実質的に同じ第一寸
    法と露光用窓の縦寸法より大きい第二寸法を有してい
    る、薄い透明シート;前記前縁と後縁の間の位置でかつ前記側縁から間隔をお
    いた内側にU形の形状に形成され、一体的に横方向に延
    びるヒンジで折り曲げられ、前記薄い透明シートから一
    体的に上方に突き出しているU形の形状の第一手段であ
    って 、露光用窓の対応する横寸法より実質的に小さい横
    寸法を有しており、かつ、前記薄い透明シートがその下
    のフィルムユニットがフィルムユニット用開口経由でカ
    セットから移動するのに応答してカセットから除去され
    るのを防止するために露光用窓の横に延びる前側の縁と
    協同するように実質的にそれに隣接した位置に配置され
    るのに適合している、第一手段;および 前記薄い透明シートの横方向に相対する縁にて前記前縁
    と後縁の間の位置で前記薄い透明シートから一体的に上
    方に延びており、かつ、露光用開口の横寸法に実質的に
    等しい距離だけ離れた間隔をもっていて、隣接する露光
    用開口の縦に延びる縁に係合するのに適合している、第
    二手段; を含むことを特徴とする、前記像担持テンプレット。
  2. 【請求項2】 前記第一手段と前記後縁との間の縦寸法
    が、前記第一手段に隣接して位置する露光用窓の横に延
    びる縁とカセットの後端壁との間の対応する寸法に実質
    的に等しい、請求項1の前記像担持テンプレット。
  3. 【請求項3】 前記第2手段が、上方に突出している窪
    みの形態をとっている、請求項2の前記像担持テンプレ
    ット。
  4. 【請求項4】 さらに、前記側縁の一方に沿って、前記
    窪みの一つと前記後縁との間の位置において、縦に延び
    る引っ込んだ箇所を含んでいる、請求項2の前記像担持
    テンプレット。
  5. 【請求項5】 露光用窓とフィルム排出用開口を有して
    いるカセット、および感光性領域を露光用窓に整合させ
    てカセット内に位置するのに適合している少なくとも一
    つのフィルムユニットを包含するフィルムアセンブリー
    と共に使用するための、単一シートの材料から構成され
    た像担持テンプレットであって、 前縁と後縁および縦に延び上方を向き横に間隔をおいた
    側縁部分を有する薄い透明シートを含み、前記シートは
    露光窓の縦寸法より大きい縦寸法を有しており、前記側
    縁部分は前記前縁と後縁の間に位置しており、そして前
    記側縁部分の少なくとも一つは露光窓の縦寸法と実質的
    に等しい縦寸法を有しており、前記少なくとも一つの側
    縁部分は前記薄いシートがその下のフィルムユニットが
    フィルムユニット用開口経由でカセットから移動するの
    に応答してカセットから除去されるのを防止するために
    露光用窓の横に延びる前側の縁と協同するように実質的
    にそれに隣接した位置に配置されるのに適合している端
    を有しており、そして前記側縁部分は露光用開口の横寸
    法に実質的に等しい距離だけ離れた間隔をもっていて、
    隣接する露光用開口の縦に延びる縁に係合するのに適合
    している; ことを特徴とする、前記像担持テンプレット。
  6. 【請求項6】 前記側縁部分の各々が、露光用開口の縦
    に延びる縁の高さに実質的に等しい高さを有している、
    請求項5の像担持テンプレット。
  7. 【請求項7】 上部壁の中の露光用窓、前端壁の中のフ
    ィルム排出用開口、および後端壁を有しているカセッ
    ト; 前記カセット内に、スタックの一番上のフィルムユニッ
    トの感光性領域が前記露光用窓に整合しかつ隣接して位
    置するように、配置されているフィルムユニットのスタ
    ック;および 透明材料の単一シートから構成された像担持テンプレッ
    ト; を含む写真フィルムアセンブリーであって、 前記テンプレットは前縁、下方に折り返された後縁およ
    び縦に延び横に間隔をおいた側縁を有しており、かつ、
    前記露光用窓の横寸法に実質的に等しい横寸法と露光用
    窓の縦寸法より大きい縦寸法を有しており、さらに、前
    記テンプレットはカセット内に、1)前記テンプレット
    の主要部分が前記一番上のフィルムユニットと前記上部
    壁の内面との間にそのプリント像が前記露光用窓に整合
    して位置するように配置され、かつ、2)前記下方に折
    り返された後縁がフィルムユニットの前記スタックの後
    端と前記カセットの前記後端壁との間に捕捉されるので
    前記テンプレットがその下のフィルムユニットが前記フ
    ィルム排出用開口経由で前記カセットから移動するのに
    応答して前記カセットから除去されるのは防止される、
    そのような位置で配置されるのに適合している; ことを特徴とする、前記写真フィルムアセンブリー。
  8. 【請求項8】 さらに、前記側縁にて前記前縁と後縁の
    間の位置に前記テンプレットから一体的に上方に延びて
    いる手段を含み、前記手段は露光用開口の横寸法に実質
    的に等しい距離だけ離れた間隔をもっていて、隣接する
    露光用開口の縦に延びる縁に係合するのに適合してい
    る、請求項7の写真フィルムアセンブリー。
  9. 【請求項9】 前記手段が窪みを含む、請求項8の写真
    フィルムアセンブリー。
  10. 【請求項10】 上部壁の中の露光用窓、前端壁の中の
    フィルム排出用開口、および後端壁を有しているカセッ
    ト; 前記カセット内に、スタックの一番上のフィルムユニッ
    トの感光性領域が前記露光用窓に整合しかつ隣接して位
    置するように、配置されているフィルムユニットのスタ
    ック;および 可撓性透明材料の単一シートから構成された像担持テン
    プレット; を含む写真フィルムアセンブリーであって、 前記テンプレットは前記露光用窓の横に延びる縁と前記
    後端壁との間の縦の距離より大きい距離だけ互いに縦方
    向に間隔をおいた前縁と後縁、および前記露光用窓の縦
    に延びる縁と縁の間の横方向距離に実質的に等しい距離
    だけ互いに横方向に間隔をおいた縦に延びる側縁を有し
    ており、前記テンプレットの前記前縁は前記露光用開口
    と前記前端壁との間の位置で前記上部壁の内面に固定さ
    れ、そして、前記後縁は前記後端壁に隣接した箇所で前
    記カセットの外面に固定される; ことを特徴とする、前記写真フィルムアセンブリー。
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