JP2751818B2 - 射出成形機のノズル装置 - Google Patents

射出成形機のノズル装置

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JP2751818B2
JP2751818B2 JP2286194A JP2286194A JP2751818B2 JP 2751818 B2 JP2751818 B2 JP 2751818B2 JP 2286194 A JP2286194 A JP 2286194A JP 2286194 A JP2286194 A JP 2286194A JP 2751818 B2 JP2751818 B2 JP 2751818B2
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博 大矢
洋二 三好
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1603Multi-way nozzles specially adapted therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種類や色などが異なる
2種以上の樹脂を一つの金型に同時、若しくは別々に射
出してサンドイッチ成形等を行うことができる射出成形
機のノズル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サンドイッチ射出成形機のノズル装置と
して図6に示すものが知られている(実開昭63−16
1811号公報)。このノズル装置は、前端(図で左側
を前とする。)に射出口1aを有する外側ノズル1内
に、前端に射出口2aを有し上記外側ノズル1の弁座1
bに接して外側ノズル1を閉じる内側ノズル2が、第1
射出装置4に連通する第1流通チャンバC1を外側ノズ
ル1との間に形成して外側ノズル1と同心状に、かつ軸
方向に移動自在に挿入され、上記内側ノズル2内に、該
内側ノズル2の弁座2bに接して内側ノズル2を閉じる
ニードル3が、第2射出装置5に連通する第2流通チャ
ンバC2を内側ノズル2との間に形成して内側ノズル2
と同心状に、かつ軸方向に移動自在に挿入されている。
【0003】そして上記内側ノズル2には、該内側ノズ
ル2を軸方向に外側ノズル1に対して移動させる第1駆
動シリンダ6が付設され、また上記ニードル3には該ニ
ードル3を軸方向に内側ノズル2に対して移動させる第
2駆動シリンダ7が付設されている。
【0004】第1駆動シリンダ6は、そのシリンダ本体
6aを外側ノズル1の後端に直結し、ピストンロッド6
bを内側ノズル2の後端に直結して設けられている。ま
た、第2駆動シリンダ7は、そのシリンダ本体7aを内
側ノズル2の後端に形成し、そのピストンロッド7bを
ニードル3の後端に直結して設けられている。そして、
第1射出装置4は、外側ノズル1に形成された流通孔1
cと内側ノズル2に形成された溝2cを介して第1流通
チャンバC1に連通し、また第2射出装置5は、ノズル
1,2に形成された流通孔1d,2dとニードル3に形
成された溝3dを介して第2流通チャンバC2に連通す
る構造となっている。
【0005】このノズル装置は、第1射出装置4を作動
させて樹脂を射出する場合は、電磁弁8のソレノイドa
を励磁して第1駆動シリンダ6で内側ノズル2を後退さ
せることにより外側ノズル1の弁座1bから内側ノズル
2を離し、外側ノズル1の射出口1aを図6のように開
いて行う。
【0006】また、第2射出装置5の作動で樹脂を射出
するときは、電磁弁8のソレノイドaを消磁して第1駆
動シリンダ6で内側ノズル2を前進させることにより外
側ノズル1の弁座1bに当接させて外側ノズル1を閉じ
るとともに、電磁弁9のソレノイドbを励磁して第2駆
動シリンダ7でニードル3を後退させることにより内側
ノズル2の弁座2bからニードル3を離し、内側ノズル
2の射出口2aを開いて行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、種類や色な
どが異なる2種の樹脂でサンドイッチ成形を行う場合、
二つの射出装置4,5の樹脂には通常圧力差があり、特
に、順次射出の時は、射出される樹脂のみにしか圧力が
作用しないので、大きな圧力差となる。したがって、射
出装置4,5の圧力の高い方の樹脂が、成形時に圧力差
により、外側ノズル1と内側ノズル2の摺動部Sに流れ
出て低い圧力の樹脂に混入するという問題点がある。
【0008】摺動部Sの隙間を小さくすれば、樹脂が摺
動部Sに流出しにくくなり、それだけ樹脂の混入が低減
されるが、隙間が小さいと、外側ノズル1と内側ノズル
2の間でかじりや焼付きを生じて装置が損傷しやすいの
で、これには限度があり、樹脂の混入を完全になくすこ
とができない。
【0009】そこで、やむなく、成形品の表層に内層と
類似の色の樹脂を使うとか、表層の色を黒色系にして内
層樹脂が少量混入しても目立たないようにするとかして
いるが、根本的な解決にはなっていない。
【0010】本発明の一つの目的は、樹脂どうしが混合
しない射出成形機のノズル装置を提供することである。
また本発明の他の目的は、漏出樹脂を、比較的長い時間
間隔の定期的な掃除で排除することができる射出成形機
のノズル装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、前端に射出口を有する外側ノズル内
に、前端に射出口を有する内側ノズルが、第1流通チャ
ンバを外側ノズルとの間に形成して軸方向に移動自在に
挿入され、上記第1流通チャンバには、外側ノズルに形
成された第1流通孔を介して第1射出装置が連絡される
とともに、上記内側ノズル内に形成された第2流通チャ
ンバには、内側ノズルに形成された流通孔と外側ノズル
に形成された第2流通孔とを介して第2射出装置が連絡
された射出成形機のノズル装置において、上記内側ノズ
ルに形成された流通孔の摺動部を隔てた前方に上記第1
流通孔を開口させ、両流通孔の間の上記摺動部に、該摺
動部に流出した樹脂の樹脂溜りを形成し、また上記外側
ノズルに、上記樹脂溜りの樹脂を外部に排出する排出孔
を設けた構成とした。
【0012】両端を開口若しくは閉塞自在とされた掃除
孔を、上記排出孔に連通して設けることができる。
【0013】
【作用】圧力差によって摺動部に流出した樹脂は一旦樹
脂溜りに溜り、排出孔を通って外部に排出される。した
がって圧力の高い樹脂が圧力の低い樹脂に混入すること
はない。
【0014】両端を開口若しくは閉塞自在とされた掃除
孔を、上記排出孔に連通して設けた場合、樹脂は排出孔
を出て掃除孔に溜るので、定期的に掃除孔を掃除して内
部の樹脂を取り出す。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る射出成形機のノズル装置
の一実施例を示す。なお、図6と同一の部材等には同一
の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0016】図1のノズル装置においては、図6の溝2
c,3dが形成されておらず、流通孔1cは第1流通チ
ャンバC1に、また流通孔2dは第2流通チャンバC2
に、それぞれ直接連通されている。流通孔1cは前方に
延びて第1流通チャンバC1に開口しており、流通チャ
ンバ1c,2dの間の摺動部Sには樹脂溜りJが設けら
れている。樹脂溜りJは、摺動部Sに流出した樹脂を受
けるものであり、内側ノズル2の外周面にその全周にわ
たって形成されている。外側ノズル1には排出孔1eが
設けられている。排出孔1eは樹脂溜りJの樹脂を外部
に排出するものである。
【0017】上記の構成とされた射出成形機のノズル装
置においては、例えば、第1射出装置4の樹脂の圧力が
高いと、第1流通チャンバC1の樹脂の一部は摺動部S
を通り、流通孔1d,2dに向かって流れる。しかし摺
動部Sには樹脂溜りJが設けられていて、摺動部Sに流
出した樹脂を受け、排出孔1eから排出させるので、流
出樹脂が流通孔1d,2dに流れて圧力の低い第2射出
装置5の樹脂に混入することはない。
【0018】また、第2射出装置5の樹脂の圧力が高い
と、流通孔1dを出た樹脂の一部は摺動部Sを流れて第
1流通チャンバC1に向かうが、この場合も樹脂溜りJ
に捕捉されて外部に排出されるため、圧力の低い第1流
通チャンバC1の樹脂に混ざることはない。なお、樹脂
溜りJは、外側ノズル1の内周面に形成することも、ま
た外側ノズル1と内側ノズル2の両方に形成することも
できる。
【0019】図2ないし図4は本発明に係るノズル装置
の他の実施例を示す。この実施例においても、図2及び
図6と同一の部材等には同一の符号を付して詳しい説明
は省略する。
【0020】このノズル装置の場合は、外側ノズル1に
掃除孔1fが直線状に形成されている。掃除孔1fは排
出孔1eに直交状態で連通している。掃除孔1fの上下
二つの開口端と、排出孔1eの開口端には、閉塞栓1
1,12,13がねじ込まれている。各閉塞栓11,1
2,13は外側ノズル1から自由に取り外すことがで
き、掃除孔1fと排出孔1eの各開口端を開口自在にし
ている。掃除孔1fには掃除棒(掃除手段)14が用意
されている。掃除棒14は、これを掃除孔1fに挿入し
て掃除孔1f内の樹脂を外に強制的に押し出すものであ
る。一方の閉塞栓11、或いは場合によっては両閉塞栓
11,12を省くことができる。掃除孔1fは水平或い
は斜めに設けられていてもよい。
【0021】この実施例のノズル装置においては、各閉
塞栓11,12,13を掃除孔1fと排出孔1eに装着
して射出を行う。この際、圧力差によって樹脂溜りJに
流れた樹脂は、排出孔1eを通って掃除孔1fに溜ま
る。樹脂が掃除孔1fに一杯になる前に閉塞栓11,1
2を外し、掃除孔1fに掃除棒14を挿入して樹脂を外
に押し出す。この操作によって掃除孔1f内が空になる
ため、再び掃除孔1f内に適当量の樹脂が溜るまで掃除
する必要がなく、手間がかからない。掃除後、閉塞栓1
1,12を元通りに装着しておくことは言うまでもな
い。
【0022】この構成によれば、僅かずつではあるが連
続して絶え間なく漏出する樹脂を短い時間間隔で拭き取
る必要がなく、漏出樹脂によって周囲を汚されるおそれ
がない。
【0023】掃除孔1fに、例えば図5のような検知器
16を付設することができる。この検知器16は、掃除
孔1fの開口端に着脱自在に螺着された閉塞栓17,1
8と、ロッド19aを栓17の孔17aに挿通させて掃
除孔1f内に上下自在に入れられたピストン19と、ロ
ッド19aの外端部に螺着された表示部材20と、栓1
7とピストン19との間に入れられてピストン19を下
に付勢するばね21とから成る。
【0024】検知器16の作用を説明すると、図5の実
線の状態から掃除孔1fに樹脂が流れ込んで所定量に達
すると、ピストン19がその樹脂で押されて上昇し、表
示部材20を2点鎖線のように浮上させる。このため、
表示部材20の浮上高さから掃除孔内の樹脂量を知り、
掃除孔1f内の樹脂を適時に排除することができる。な
お、樹脂の排除は、栓17,18を外して行うことは言
うまでもない。ばね21は省くことができる。
【0025】樹脂溜りJは、外側ノズル1の内周面に形
成することも、また外側ノズル1と内側ノズル2の両方
に形成することもできる。樹脂溜りJは外側ノズル1等
の全周に設けなくてもよい。また、掃除手段には、図4
の掃除棒14の他に、圧搾空気による樹脂の吹出しや真
空作用による吸出しを利用することもできる。掃除手段
をこのようにした場合、或いは可撓性の掃除棒14を用
いた場合、掃除孔1fは必ずしも直線状にしなくてもよ
い。更に、検知器16の構造や種類は任意であり、図の
機械的なもの以外に、電気的に樹脂量を検知する構成と
することもできる。
【0026】図の実施例のノズル装置は、2本のノズル
1,2が同心状に嵌合されているが、3本以上のノズル
が同心状に嵌合されたノズル装置の一組、或いは二組以
上の内外2本のノズルどうしに本発明を実施することが
できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機のノズル装置は、前端に射出口を有する外側ノズ
ル内に、前端に射出口を有する内側ノズルが、第1流通
チャンバを外側ノズルとの間に形成して軸方向に移動自
在に挿入され、上記第1流通チャンバには、外側ノズル
に形成された第1流通孔を介して第1射出装置が連絡さ
れるとともに、上記内側ノズル内に形成された第2流通
チャンバには、内側ノズルに形成された流通孔と外側ノ
ズルに形成された第2流通孔とを介して第2射出装置が
連絡された射出成形機のノズル装置において、上記内側
ノズルに形成された流通孔の摺動部を隔てた前方に上記
第1流通孔が開口され、両流通孔の間の上記摺動部に、
該摺動部に流出した樹脂の樹脂溜りが形成され、また上
記外側ノズルには、上記樹脂溜りの樹脂を外部に排出す
る排出孔が設けられた構成とされているので、ノズルの
かじりや焼付きを防止した上で、種類や色の異なる樹脂
の圧力差に起因する混合をなくすことができ、したがっ
て良好な成形品を得ることができる。
【0028】両端を開口若しくは閉塞自在とされた掃除
孔を、上記排出孔に連通して設けた構成とした場合は、
漏出樹脂のたれ流しを阻止し、漏出樹脂によって周囲が
汚されるのを定期的な掃除で簡単に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る射出成形機のノズル装置の一実
施例を示す断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】 図2の(III−III)部分の断面図である。
【図4】 掃除棒の外観図である。
【図5】 検出器の断面図である。
【図6】 従来のノズル装置の断面図である。
【符号の説明】
1 外側ノズル 1a 射出口 1c 流通孔 1d 流通孔 1e 排出孔 1f 掃除孔 2 内側ノズル 2a 射出口 2d 流通孔 C1 第1流通チャンバ C2 第2流通チャンバ S 摺動部 J 樹脂溜り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−320706(JP,A) 特開 平5−169493(JP,A) 特開 平4−84654(JP,A) 特開 平5−329887(JP,A) 特開 平2−307712(JP,A) 特開 昭62−35818(JP,A) 実開 平4−113918(JP,U) 実開 昭63−161811(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/20 - 45/24 B29C 45/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端に射出口を有する外側ノズル内に、
    前端に射出口を有する内側ノズルが、第1流通チャンバ
    を外側ノズルとの間に形成して軸方向に移動自在に挿入
    され、上記第1流通チャンバには、外側ノズルに形成さ
    れた第1流通孔を介して第1射出装置が連絡されるとと
    もに、上記内側ノズル内に形成された第2流通チャンバ
    には、内側ノズルに形成された流通孔と外側ノズルに形
    成された第2流通孔とを介して第2射出装置が連絡され
    た射出成形機のノズル装置において、上記内側ノズルに
    形成された流通孔の摺動部を隔てた前方に上記第1流通
    孔が開口され、両流通孔の間の上記摺動部に、該摺動部
    に流出した樹脂の樹脂溜りが形成され、また上記外側ノ
    ズルには、上記樹脂溜りの樹脂を外部に排出する排出孔
    が設けられたことを特徴とする射出成形機のノズル装
    置。
  2. 【請求項2】 両端を開口若しくは閉塞自在とされた掃
    除孔が、上記排出孔に連通して設けられたことを特徴と
    する請求項1記載の射出成形機のノズル装置。
JP2286194A 1994-02-21 1994-02-21 射出成形機のノズル装置 Expired - Lifetime JP2751818B2 (ja)

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JPH07227881A JPH07227881A (ja) 1995-08-29
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