JP2751765B2 - 反射型バーコードリーダのスリット構造 - Google Patents

反射型バーコードリーダのスリット構造

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JP2751765B2 JP4315011A JP31501192A JP2751765B2 JP 2751765 B2 JP2751765 B2 JP 2751765B2 JP 4315011 A JP4315011 A JP 4315011A JP 31501192 A JP31501192 A JP 31501192A JP 2751765 B2 JP2751765 B2 JP 2751765B2
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信幸 浅見
保輔 井上
和広 溝
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型バーコードリー
ダのスリット構造に関する。近年、商品等の識別管理に
便利な黒白の太細線からなる記号、つまりバーコードを
印刷したラベルを商品等に貼付することが日常的とな
り、したがってバーコードを読取るためのバーコードリ
ーダの需要も爆発的に高まっている。
【0002】しかし一方、表面にコーティング処理を施
したバーコードラベルも増えており、これがバーコード
の読み取りエラーの増加の原因となっている。
【0003】
【従来の技術】以下、図面を追って従来の技術について
説明する。図7は、反射型バーコードリーダにおける、
従来構造のスリット3の開いている薄壁で囲繞された暗
箱4の部分の模型的な正面図である。この暗箱4の部分
は、機能面から見て(反射型)ホトセンサとも呼ばれる
が、本明細書ではその光学的な役割から見て暗箱の用語
を用いる。
【0004】バーコードリーダには、暗箱部が固定され
たままの固定スキャナ方式と、暗箱部を手に持ってバー
コードリーダの上を走査するハンドスキャナ方式とがあ
る。図8は、バーコードを読取る時の、暗箱4の壁面上
に開いたスリット3とバーコードラベル5との位置関係
を示す見取図である。固定スキャナ方式の場合には、図
示のように、バーコード印刷面6をスリット3に密着さ
せながら、バーコードラベルを矢印の方向に移動させ
る。また、ハンドスキャナ方式の場合には、同じくスリ
ット3をバーコード印刷面6に密着させながら、暗箱部
を矢印と逆の方向に移動させる。
【0005】ここで、バーコード印刷面6あるいは暗箱
4の移動方向に見たスリット3の幅は、バーコードの最
も細いバーの幅と同等か、もしくはそれより狭くなって
いる。
【0006】図9は、図7に示すようにスリット3の中
心線に沿って暗箱4を切断し、矢印方向にみたときの、
暗箱4の縦断面図である。同図中、1は発光体、2は受
光体、7は発光体1からバーコードラベル5のバーコー
ド印刷面6で拡散反射(あるいは乱反射)して受光体2
に達する光、RD1,RD2,…,RDnは反射点で、その他
の番号を付した要素は図7および図8と同じである。
発光体1から放射された光7は直接受光体2に到達でき
ないように仕組まれているので、図示のように複数の反
射点RD1,RD2,…,RDnを経て、すなわち、拡散反射
通路を介して受光体2に到達する。図9に示すバーコー
ドリーダはバーコードラベルからの反射光を判別するた
め反射型バーコードリーダと呼ばれる。
【0007】バーコードラベル5は図8に示した矢印の
方向、即ち図9乃至図11では紙面に垂直の方向へ移動
するから、スリット3に白バーが差し掛かった時は、黒
バーが差し掛かった時よりも反射率がはるかに高いの
で、受光体2に達する光の強度は激増する。
【0008】図示してないバーコード判別手段は、前記
光の強度あるいは光→電気変換して得た電流値からバー
コードを判別する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
バーコード判別がほぼ100%正確に行われるのは、バ
ーコード印刷面が光学的粗面である場合だけである。こ
こに光学的粗面とは、滑らかでなく光沢のない表面を指
すものとする。
【0010】図10は、多少誇張して描いた光学的粗面
の断面図である。図示のように、光学的粗面によれば入
射した光7は拡散反射して、つまり複数の反射点RD1
D2,…,RDnを経て放射されるので、特別に強度の高
い光成分はなく、反射面に印刷されたバーコードの黒白
に従った光成分が忠実に受光体2に伝達する。
【0011】ところが最近、バーコードの印刷面を保護
する等の目的で、表面にプラスチック等でコーディング
を施す場合が多くなって来た。コーティングされても、
バーコード印刷面自体はもちろん依然として光学的粗面
であるが、バーコードラベルの表面は滑らかで光沢を持
つようになり、コーティングによる新たな擬似鏡面が形
成された結果となる。
【0012】図11は、バーコード印刷面上に擬似鏡面
が形成された場合の暗箱4の断面図の再掲である。同図
中、8は擬似鏡面、RR は正反射点、θ1 およびθ2
それぞれ入射角および反射角で、その他各番号に対応す
る要素は図9と同じである。この場合は図示のように、
発光体1から受光体2に到達する光成分のうち強度の最
も高いのは、入射角θ1 =反射角θ2 となる成分、すな
わち擬似鏡面の正反射点RR で正反射する経路の成分と
なる。擬似鏡面の光学的平坦性が高い場合には、同図で
は省略されている図9中のバーコード印刷面6における
拡散反射がほとんど無視できる強度となる。
【0013】この場合最も重要なことは、擬似鏡面の正
反射による光強度がバーコード印刷面に印刷されたバー
コードの黒白模様に対し、ほとんど、あるいは全く無関
係になることで、したがってバーコード判別手段8はバ
ーコードが全面純白であると誤判別してしまう結果とな
る。この現象をハレーションと呼ぶこともある。
【0014】この種の現象は、穏やかな水面の向こう側
から強い光を照らされた時、水底の状態如何にかかわら
ず眩しい思いをする等、日常よく経験する所である。し
たがって本発明の目的は、従来技術による上述のような
難点を除き、非常に簡単で経済的な手段で、たとえコー
ティングを施したバーコードであっても容易に誤判定し
ない反射型バーコードリーダのスリット構造を提供する
点にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理的
構成を示す暗箱の部分切開図である。同図中、1は発光
体、2は受光体、3δはスリット、4は暗箱、RR は正
反射点で、10はスリット遮蔽部である。
【0016】さて、上述の目的を達成するため、本発明
は図1のように下記の構成とする。すなわち、発光体1
および前記発光体1の放射する光が直接には到達しない
受光体2を内蔵し、前記発光体1の放射する光が前記受
光体2に到達するための経路、すなわち内壁による拡散
反射および(あるいは)正反射を介しての経路上の正反
射点RR の位置を中央部とする、スリット3の開いた薄
壁で囲繞された暗箱4と、前記受光体2に到達する光の
強度から、前記スリットの外壁に密着されたラベルに表
示してあるバーコードを判別するバーコード判別手段と
を具備する反射型バーコードリーダにおいて、 前記ス
リット3の構造を前記正反射点RR の近傍だけ遮光性の
スリット遮蔽部10で塞いだ構造のスリット3δとす
る。
【0017】
【作用】図2は、本発明になる遮蔽部10で正反射点R
R の近傍だけを塞いだ構造のスリット3δを有する暗箱
4の模型的な外観図である。
【0018】また図3は、スリット3δの中心線に沿
い、スリットを開けた壁面と垂直な平面で暗箱4を切断
した場合の、暗箱4の断面図で、従来技術の図9と対応
する。図3中、10は遮蔽部、RR は正反射点、3δは
正反射点RR の近傍だけを遮蔽部10で塞がれたスリッ
トで、その他の各番号に対応する要素は図2と同じであ
る。
【0019】以下、図1ないし3を参照しながら説明す
る。発光体1から放射された光成分の内、バーコード上
のコーティング面、すなわち擬似鏡面8上の正反射点R
R に向かう成分7δは、遮蔽部10で阻止されるので正
反射光は除去される。したがって、最も強度の高い光成
分が除去されるので、擬似鏡面8を透過しバーコード印
刷面6で拡散反射した他の成分だけが受光体2に到達
し、黒白判別能力が回復する。
【0020】この種の現象も、穏やかな水面の向こう側
から強い光を照らされた時、腰を屈めたり横方向に移動
したりして眩しさを避けると、水底の状態がふたたびよ
く見えるようになる等、日常経験する所である。
【0021】
【実施例】図4は、本発明の実施例の暗箱部を正面から
見た外観図である。同図中の各番号に対応する要素は図
1ないし3と同じである。図示のように、本実施例は固
定スキャナ方式であり、バーコード印刷面を前面のスリ
ットに密着させながら白矢印の方向に移動させる。
【0022】図5は、本実施例の要部の寸法を示す要約
図である。同図中の各番号に対応する要素は図1ないし
3と同じである。いま、同図を参照しながら、本実施例
の諸要素を列挙すると、下記のとおりである。
【0023】1.試作業者・・・・・・・・・・・富士
通電装(株) 2.発光体の素子の種類・・・・・・赤外発光ダイオー
ド(ローム製反射型ホトセンサ RPR−359F発光
受光一体型) 3.受光体の素子の種類・・・・・・ホトトランジスタ
(ローム製反射型ホトセンサ RPR−359F発光受
光一体型) 4.スリットの幅・・・・・・・・・0.2mm 5.スリットの全長・・・・・・・・6.5mm 6.遮蔽部の長さ・・・・・・・・・2.7mm 7.両発光体中心間の直線距離・・・4.1mm 8.発光体中心〜スリット間距離・・3.5mm 9.受光体中心〜スリット間距離・・3.5mm 図6は、本実施例の反射型バーコードリーダによるバー
コード読取りエラー率の測定結果を示す表である。読取
りの対象となったバーコードラベルは、表面が滑らか
でなく光沢がない紙、すなわちコーティングを施こして
ないため光学的粗面が露出している紙と、表面が滑ら
かで光沢がある紙、すなわちコーティングを施こしたた
め表面に擬似鏡面が形成された紙とである。
【0024】同図に示された表から明らかなように、
の紙については、従来技術でも本発明技術でもそれぞれ
1%および2%と大差はないが、の紙については、そ
れぞれ51%および13%と本発明技術によって著しく
改善されることがわかる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、非
常に簡単かつ経済的な手段で、たとえコーティングを施
したバーコードであっても誤判定しない反射型バーコー
ドリーダのスリット構造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成図である。
【図2】本発明のスリット構造の暗箱の外観図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】本発明の実施例の外観図である。
【図5】本発明の実施例の要部の要約図である。
【図6】バーコード読取りエラー率測定結果である。
【図7】従来技術のスリット構造の暗箱の正面図であ
る。
【図8】スリットとバーコード印刷面との関係を示す見
取図である。
【図9】図7の縦断面図である。
【図10】光学的粗面の拡大図である。
【図11】バーコード印刷面が擬似鏡面の場合の図7の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 発光体 2 受光体 3δ スリット 4 暗箱 10 遮蔽部 RR 正反射点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝 和広 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目17番3 号 富士通電装株式会社内 (72)発明者 佐々木 源悟 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目17番3 号 富士通電装株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光体(1)および前記発光体(1)の
    放射する光が直接には到達しない受光体(2)を内蔵
    し、前記発光体(1)の放射する光が前記受光体(2)
    に到達するための経路、すなわち内壁による拡散反射お
    よび(あるいは)正反射を介しての経路上の正反射点
    (RR )の位置を中央部とするスリット(3)の開いた
    薄壁で囲繞された暗箱(4)と、前記受光体(2)に到
    達する光の強度から前記スリットの外側に密着されたラ
    ベルに表示してあるバーコードを判別するバーコード判
    別手段とを具備する反射型バーコードリーダにおいて、 前記スリット(3)を前記正反射点(RR )の近傍だけ
    遮光性のスリット遮蔽部(10)で塞いだ構造のスリッ
    ト(3δ)とすることを特徴とする反射型バーコードリ
    ーダのスリット構造。
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