JP2750386B2 - 宅地造成方法 - Google Patents

宅地造成方法

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JP2750386B2
JP2750386B2 JP13821389A JP13821389A JP2750386B2 JP 2750386 B2 JP2750386 B2 JP 2750386B2 JP 13821389 A JP13821389 A JP 13821389A JP 13821389 A JP13821389 A JP 13821389A JP 2750386 B2 JP2750386 B2 JP 2750386B2
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residential land
embankment
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artificial hill
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洋一 松本
義 羽根
照康 平山
康広 社本
晴行 藤井
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、未開発区域またはすでに宅地が造成されて
いる区域に宅地を造成する方法に係わり、特に開発区域
の有効利用が図れる宅地造成方法に関するものである。
「従来の技術およびその課題」 本来、新たに宅地を造成する場合には、未開発であっ
ても、あるいは宅地がすでに造成されている区域であっ
ても、それに付随して道路、鉄道、上下水道等の公共設
備(インフラストラクチャ)を造成する必要がある。従
来、この公共設備は宅地と別個に造成されており、公共
設備を含めた全体の敷地面積に対する住宅部の面積は、
人工密度によっては50%程度にしか至らない場合もあ
る。このため、住宅の高層化の傾向が高まるが、住戸毎
の庭を持つことが困難である、自然の景観を壊す、日照
問題が生じる等の問題を避けることができない。
また、住宅部の割合を増加させる目的で前記公共設備
を地下に埋設する場合、開削工法であれシールド工法で
あれ工事が大掛かりなものとなり、コスト高となって現
実的でない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、
環境良好でありながら高密度の宅地を提供でき、開発区
域の有効利用が可能な人工丘陵を利用することによって
宅地の確保をするものとし、特に、この人工丘陵を構成
する土砂が地滑りを起こすことのない安全性の高い宅地
の造成方法を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 そこで本発明の宅地造成方法は、宅地を造成すべき箇
所の地面に設置された設備の上方を覆うように人工丘陵
を施工し、この人工丘陵の斜面を階段状となすことで宅
地を造成する方法であって、前記設備の付近にある地盤
を掘り起こして凹所を形成する工程と、この掘削土砂を
前記設備の上方を覆うように盛土する工程と、この盛土
の上に網状のジオテキスタイルを布設する工程と、この
ジオテキスタイルの上に盛土する工程とにより人工丘陵
の施工を行うことを特徴としている。
「作用」 本発明の宅地造成方法では、ジオテキスタイルの上に
盛土していくことによって人工丘陵を施工するため、盛
土と盛土との間には常にジオテキスタイルが布設されて
おり、この盛土とジオテキスタイルとの間のインターロ
ック効果によって土砂の剪断強度を高めて地滑りを防止
するものである。
「実施例」 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例でである宅地造成方法に
より造成された住宅を示す図である。この図において、
符号1全体で示されるものは人工丘陵であり、この人工
丘陵1は東西に長い形状に形成され、南北にそれぞれ斜
面2、3が形成されている。そして、この南側に面する
斜面2が階段状に形成されることで、住宅4が構築され
るべき宅地が造成されている。
そして、前記人工丘陵1内には、道路5、鉄道6、駐
車場、体育館、上下水道(いずれも図示略)等の公共設
備Sおよび高強度の網状ネットのジオテキスタイル10が
埋設されている。特に、道路5、鉄道6は、人工丘陵1
の延在方向に沿って延在され、かつ、駅(図示略)や駐
車場と住宅4との間には連絡通路7が設けられている。
なお、これら公共設備Sには、図示されない手段により
アトリウム8で採光された太陽光線が導かれる構成とな
っている。さらに、人工丘陵1の南側の斜面2下端部は
窪地とされ、貯水池や河川として利用されている。一
方、北側の斜面には人工的に植樹がされ、緑地として利
用されている。
なお、本実施例においては、前記ジオテキスタイル10
に高強度の網状ネット、即ちジオグリッドとして孔をあ
けたポリプロピレンまたは高密度ポリエチレン等の厚手
シートを、一軸または二軸方向に延伸して高分子を配向
させて製作した延伸プラスチックネットを用いる。
また、格子状補強筋を用いてもよく、以下この格子状
補強筋について具体的に説明する。
この補強筋は、各軸筋とこの軸筋に直行する横筋(配
力筋)とからなるもので、それぞれの軸筋および配力筋
が樹脂材料にて結束された複数本の連続繊維自体が実際
は複数本の連続繊維(この連続繊維自体が実際は複数本
の連続繊維で構成されている)よりなる繊維束を素材と
して、これを格子状に樹脂で固着成形された構成となっ
ている。すなわち、この補強筋は、引きそろえられた複
数本の連続繊維よりなる繊維束が互いに交差して格子状
をなし、それら繊維束の各繊維が樹脂材料により結束さ
れて構成されている。
また、前記繊維束どうしの交差部は、一方向に延在す
る繊維群とこれに直交する他方向へ延在する繊維群とが
三層以上に積層された断面形状とされている。
格子状補強筋の主体となる連続繊維としては、軽量で
しかも高い強度を備えるガラス繊維や、カーボン繊維、
アラミド繊維などが主に用いられ、必要に応じてその他
の繊維、例えば合成樹脂繊維、セラミックス繊維、金属
繊維などが適当に組み合わせて用いられる。また、前記
樹脂材料としては、連続繊維に対する接着性が良く、か
つ、それ自体も十分な強度特性を持つ例えばビニルエス
テル樹脂などが主に用いられ、その他にも、不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが用
いられる。これらの連続繊維と樹脂材料の割合として
は、例えば、連続繊維がガラス繊維、樹脂材料がビニル
エステル樹脂の場合、連続繊維が容積繊維が容積比で30
〜70%程度となるように設定されているものである。
次に、第2図ないし第5図を参照して、本発明の一実
施例である宅地造成方法について説明する。
(1)公共設備の施工 第2図に示すように、宅地(人工丘陵1)を造成すべ
き箇所の地面G上に、道路、鉄道、駐車場、体育館、上
下水道等の公共設備Sを施工する。
(2)人工丘陵の施工 第3図に示すように、公共設備Sの側方にある地盤を
掘り起こして凹所9を形成しつつ、この掘削土砂を盛土
11として公共設備Sの周囲に盛り上げる。この際、この
盛土11の上を覆うように網状のジオテキスタイル10を布
設する。
ジオテキスタイル10を布設したら前記凹所9をさらに
掘り起こしつつ、第4図に示すように、この掘削土砂を
盛土12としてジオテキスタイル10の上に盛り上げる。こ
の際にも前記工程と同様に、この盛土12を覆うようにジ
オテキスタイル13を布設する。
このような工程を繰り返し、最後に盛土14を盛り上げ
て、第5図に示すような人工丘陵1を施工し、掘削部の
法面(のりめん)と盛土の法面とを一致させた状態で、
人工丘陵1の施工を終了する。このジオデキスタイル15
を布設する間隔は、その都度任意に決定されるものであ
って、幾重の層としてもよい。また、施工完了した人工
丘陵1の表面にも同様にジオテキスタイル15を布設して
おくことが好ましい。ここで、人工丘陵1の斜面の角度
は、南側の斜面で例えば17度程度、北側の斜面で30度程
度であれば、居住環境を損なわずに日照を確保すること
ができる。
このような工程からなる宅地造成方法によれば、盛土
と盛土との間には常にジオテキスタイルが布設されてお
り、この盛土とジオテキスタイルとの間のインターロッ
ク効果(盛土とジオテキスタイルとが一体的に移動しよ
うとして剪断強度を高める効果)によって土砂の剪断強
度を高めて施工時及び人工丘陵1施工後における地滑り
を防止することができる。
なお、本発明の宅地造成方法は、その細部が前記実施
例に限定されず、種々の変形例が可能である。たとえ
ば、前記設備Sの表面に予めジオテキスタイルを布設し
て、人工丘陵1を施工してもよい。
そして、このような方法によって形成された人工丘陵
1の斜面を階段状に形成することによって宅地を供給す
ることができ、また、この人工丘陵1を東西方向に複数
列設すれば、各住宅4から隣接する人工丘陵1の植樹さ
れた北斜面を眺めることができ、景観上優れたものとな
る。さらに、前記実施例では、人工丘陵1を南北方向に
延びる構成としたが、これに限定されずに各住宅4の日
照さえ確保されればいずれの方向に延びる構成でもよ
く、また、平面視円形等であってもよいことは勿論であ
る。
「発明の効果」 本発明は、宅地を造成すべき箇所の地面に設置された
設備の上方を覆うように人工丘陵を施工し、この人工丘
陵の斜面を階段状となすことで宅地を造成する宅地造成
方法において、 前記設備の付近にある地盤を掘り起こして凹所を形成
する工程と、この掘削土砂を前記設備の上方を覆うよう
に盛土する工程と、この盛土の上にジオテキスタイルを
布設する工程と、このジオテキスタイルの上に盛土する
工程とにより人工丘陵の施工を行うことを特徴としてい
るので以下のような優れた効果を奏することができる。
このような工程からなる宅地造成方法によれば、盛土
と盛土との間には常にジオテキスタイルが布設されてお
り、この盛土とジオテキスタイルとの間のインターロッ
ク効果によって土砂の剪断強度を高めて地滑りを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である宅地造成方法により
造成された宅地の全体構成を示す斜視図、第2図ないし
第5図は本発明の一実施例である宅地造成方法を説明す
るための図である。 1……人工丘陵、 2、3……斜面、 4……住宅、5……道路、 6……鉄道、7……連絡通路、 8……アナトリウム、 9……凹所、 10、13、15……ジオテキスタイル、 11、12、14……盛土。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 社本 康広 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 藤井 晴行 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−78476(JP,A) 特開 昭63−312423(JP,A) 特開 昭63−7421(JP,A) 実開 平2−144042(JP,U) 実開 平2−148041(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】宅地を造成すべき箇所の地面に設置された
    設備の上方を覆うように人工丘陵を施工し、この人工丘
    陵の斜面を階段状となすことで宅地を造成する宅地造成
    方法において、 前記設備の付近にある地盤を掘り起こして凹所を形成す
    る工程と、この掘削土砂を前記設備の上方を覆うように
    盛土する工程と、この盛土の上に網状のジオテキスタイ
    ルを布設する工程と、このジオテキスタイルの上に盛土
    する工程とにより人工丘陵の施工を行うことを特徴とす
    る宅地造成方法。
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