JP2749770B2 - からくり時計の制御方法 - Google Patents

からくり時計の制御方法

Info

Publication number
JP2749770B2
JP2749770B2 JP1504094A JP1504094A JP2749770B2 JP 2749770 B2 JP2749770 B2 JP 2749770B2 JP 1504094 A JP1504094 A JP 1504094A JP 1504094 A JP1504094 A JP 1504094A JP 2749770 B2 JP2749770 B2 JP 2749770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
cylinder
doll body
performance
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1504094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07218655A (ja
Inventor
信行 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIZUMU TOKEI KOGYO KK
Original Assignee
RIZUMU TOKEI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIZUMU TOKEI KOGYO KK filed Critical RIZUMU TOKEI KOGYO KK
Priority to JP1504094A priority Critical patent/JP2749770B2/ja
Publication of JPH07218655A publication Critical patent/JPH07218655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2749770B2 publication Critical patent/JP2749770B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋外に設置される設備
時計等のからくり時計に関し、特に、エア駆動の人形体
を備えたからくり時計の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、からくり時計は、常時は時計体
内に隠蔽されている人形等のからくり装置が、正時(1
時、2時、という具合に、時計の長針が文字板の「1
2」を指す時)になると、外界に現われ、一連の上演
(からくり動作)を行い、再び隠蔽状態に戻ることを繰
返すものである。このようなからくり時計として、小型
のものは、室内に設置される置時計、掛時計等があり、
大型のものは、建物の壁面や独立搭などの室外に設置さ
れる設備時計等があり、多種多様なものが知られてい
る。
【0003】また、からくり装置の動作態様も種々であ
って、例えば、扉が開いて人形等が登場するもの、登場
した人形が更に動くもの、その動作も上下、左右や、回
転するものがある。また、この動きと連動したオルゴー
ル音や、その他の音響がもたらされるもの、照明のなさ
れるもの等、他の視覚、聴覚効果を組み合わせて演出
し、より興趣を増したものがあり、大小のからくり時計
によって、それぞれ異なる態様を有している。
【0004】このようなからくり装置に用いられる人形
体の駆動機構としては、モータ駆動によるものと、エア
駆動によるものに大別される。すなわち、からくり人形
体は、人形胴体に別体の頭部、腕部、脚部等が動作可能
に取付けられ、これらの各部を、胴体部内に納められた
駆動機構により駆動し、所定のからくり動作を行うよう
になされている。そして、一般に人形のある一動作に対
応して、一つの動作機構が必要とされるので、複数の機
構を胴体内に設けて、人形体に複合的なからくり動作を
行わせている。
【0005】この人形体のモータ駆動機構は、モータ
と、モータで回転駆動される偏心カム、この偏心カムに
接続された作動杆、この作動杆に接続されたリンク機構
や作動カム体と、最終的に駆動される人形体の各部とか
ら構成されている。ところが、このようなモータ機構
を、人形胴体の限られた内部スペースに収納すること
は、駆動機構に大型複雑なものを用いることができず、
各部の動作が単調なものに制約されたり、組込める駆動
機構の数が減少して、少数部分の動作しか行えないとい
う不具合がある。また、特に、設備時計のように、高所
に据え付けられことが多いものでは、設置・交換作業の
容易さや、全体構造を補強する必要がある等から、大重
量化することは好ましくない。
【0006】そこで、人形体に多種の動作を行わせた
り、軽量化を図るために、人形体にエア駆動機構を用い
るものが多くなっている。すなわち、このエア駆動機構
は、人形体内に設けられた軽量小型のエア・シリンダー
とリンク機構とから構成され、このエアシリンダを動作
させるエアは、外部のエアコンプレッサから供給されて
いる。そして、このシリンダにより得られる往復動を、
リンク機構により必要とする動きに変換して、腕部等の
各部をからくり動作させるようにしている。
【0007】このようなからくり時計は、からくり装置
による人形体の上演を、例えば、1時間毎に3分程度行
い、夜間は停止状態となるように、制御部により動作が
制御されている。
【0008】また、設備時計であるからくり時計の場合
には、一般的に、制御部、電源部、エアを供給するエア
コンプレッサ等は、屋内やケースなどに収納されている
が、からくり時計本体は、屋外、特に見通しが良い高所
に設置されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
からくり時計は、夜間等において比較的、長時間、停止
させておくと、人形体が行う最初のからくり動作が、ス
ムーズに行われず、ギクシャクとした動きとなって見苦
しく、観客等に不快感を与えるという不具合が生じてい
た。
【0010】これは、エア駆動機構のシリンダチューブ
とピストン間には、エア漏れ防止用のパッキン及び潤滑
剤が介在しており、動作停止が長時間になると、この潤
滑剤の粘性が低下して、シリンダチューブとピストンが
癒着したような状態になるためである。このため、通常
のシリンダ内へのエア導入量に応じた、スムーズなピス
トンの移動量が得られないことになる。従って、ある一
定量のエア導入量に達した後に、癒着状態が解除され、
急激にピストンが移動するシリンダの飛び出し現象が起
こる。また、この飛び出し現象は、初動時にのみ起こり
やすく、後続する動作時には、生起することが少ない。
【0011】特に、設備時計のからくり装置は屋外に設
置されるので、冬季や設置場所によっては低温環境とな
り、この低温によりシリンダチューブとピストンの癒着
化が促進されてしまう。この結果、シリンダの飛び出し
現象が起こりやすくなり、からくり上演時に人形体が動
作不良することが多くなる傾向にある。
【0012】そこで、本発明は、確実にスムーズな上演
動作を行えるからくり時計の制御方法を提供することを
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の制御方法は、予
め設定された時刻に、上演開始信号を出力する時計タイ
マー手段と、この信号に基づき、人形体を隠蔽状態から
視認状態に登場させる出現手段と、この人形体をエアシ
リンダのエア駆動によりからくり動作させる人形体エア
駆動手段とを備えたからくり時計の制御方法であって、
当該設定時刻の所定前に、該人形体を隠蔽状態におい
て、エア駆動させる予備動作手段を設けた構成とされて
いる。
【0014】尚、ここで出現手段とは、人形体を隠蔽す
るカバー部材が移動するもの、隠蔽位置から人形体自体
を移動させるもの、人形体を配置したステージ全体が移
動するもの、及び、これらを組み合わせたものを含む。
【0015】
【作用】従って、本発明によれば、人形体を、からくり
上演の動作前に隠蔽状態のまま予備動作させているの
で、上演時のシリンダ飛び出し現象が防止できる。すな
わち、例えば、冬季の設備時計のような、シリンダ飛び
出し現象が生じやすい条件下においても、この隠蔽状態
の予備動作時にのみ、シリンダ飛び出し現象を生起させ
て、後続する上演動作時に、正常動作を行わせることが
できる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を図1ないし図5に示す実施例
に基づき説明する。尚、この実施例においては、本発明
の制御方法を、からくり時計の一種である設備時計に用
いた場合について説明する。すなわち、図1及び図2に
示すように、本実施例のからくり時計10は、建物X外
壁の高所に設置された時計本体である時計ユニット11
と、この時計ユニット11に複合ケーブル12を介して
接続され、建物X内に設置された管理ユニット13とか
ら構成されている。この複合ケーブル12は、制御信号
ケーブルや駆動電力を供給する電源ケーブル、エア送給
用のエアチューブを束ねて構成され、管理ユニット13
が時計ユニット11の駆動を制御できるようになされて
いる。
【0017】この時計ユニット11は、常時、視認され
ている時刻表示装置15と、通常は隠蔽されているから
くり装置16とから構成されている。
【0018】上記時刻表示装置15は、時計ユニット1
1の前面略中央に配設された文字板18と、この文字板
18に配された時針、分針等からなる時計針19と、こ
の時計針19を駆動する時計機構20とから構成されて
おり、現在の時刻を表示するものである。
【0019】上記からくり装置16は、図1の左半分側
に示すように、通常は時計ユニット11内に収納され、
外部から視認されない隠蔽状態となされている。このか
らくり装置16は、該からくり装置16を隠蔽位置か
ら、図1の右半分側に示すような出現状態に移動させる
出現手段たるせり出し機構22と、からくり装置16の
前面略中央に設けられ人形体23を備えたステージセッ
ト24と、この人形体23をからくり動作させるエア駆
動機構25と、このからくり動作を演出する発音及び照
明部26,27とから構成されている。
【0020】このせり出し機構22は、図示を省略した
駆動モータ、シャフトギア機構とから構成され、からく
り上演時に、からくり装置16全体を移動させ、外界に
現わすようになされている。
【0021】このステージセット24は、人形体23
と、鐘28a等を備えた背景セット28とから構成さ
れ、人形体23がからくり動作するようになされてい
る。
【0022】すなわち、この人形体23は、図3に示す
ように、背景セット28のステージ29上に設置された
人形本体部23aと、ハンマーを握った可動腕部23b
とから構成され、この腕部23bは、エア駆動機構25
により、上下に腕振り動作するようになされている。従
って、からくり上演時には、人形体23が、鐘28aを
ハンマーにより打ち鳴らすからくり動作を行うようにな
されている。
【0023】このエア駆動機構25は、人形本体23a
内に設けられ腕部23bに接続されたリンク機構30
と、このリンク機構30を駆動するピストンロッド31
aが接続されたエアシリンダ31と、このシリンダ31
にエアチューブ32,33を介して接続されピストン3
1bの動作方向を切換える電磁切換え弁34とから構成
されている。
【0024】この電磁切換え弁34は、複合ケーブル1
2に含まれるエア供給チューブ34aを介して、管理ユ
ニット13に接続されており、この管理ユニット13か
ら作動エアが供給されている。そして、電磁切換え弁3
4のエア送給方向を切換える動作により、エアシリンダ
31のピストンロッド31aが往復動し、この往復動を
リンク機構30が適切な移動量及び方向に変換して、人
形体腕部23bを腕振り運動させるようになされてい
る。
【0025】すなわち、エア駆動機構25は、図4
(a)に示すように、管理ユニット13からエア供給チ
ューブ34aを介して供給されたエアが、5ポート2位
置の電磁切換え弁34に送給され、エアチューブ32,
33のどちらか一方に送給される。そして、この電磁切
換え弁34には、これらの2位置の一方を選択して切換
える電磁コイルが内蔵され、後述する制御部からの切換
え信号により動作が制御されている。従って、この電磁
切換え弁34により、シリンダ31へのエア送給方向を
交互に切換えて、ピストンロッド31aの往復動作を行
っている。
【0026】これらの各ポートに接続されたエアチュー
ブ32,33は、それぞれ、シリンダ31の一端、他端
付近に接続されている。従って、シリンダ31の両端付
近に接続されているので、シリンダ31内のピストン位
置に係りなく、ピストン31bにより区分される2室
に、エアを供給/排出することができるようになされて
いる。また、このシリンダ31のシリンダチューブ31
cとピストン31b間には、パッキン及び潤滑剤が介在
し、シリンダチューブ31cとピストン31bを潤滑す
ると共に、エア漏れを防止するようになされている。
【0027】また、シリンダ31と電磁切換え弁34を
接続する、これらのエアチューブ32,33の中間に
は、メータアウト制御によるスピードコントローラ35
が設けられている。すなわち、このスピードコントロー
ラ35は、シリンダ駆動時に、シリンダ31からのエア
排出率を増減することにより、ピストン31bの移動ス
ピードを調節するようになされている。
【0028】このスピードコントローラ35は、図4
(b)に示すように、並列的に分岐した2経路上に、そ
れぞれ、シリンダ31からの逆流を防止する逆止め弁3
6と、流量制御弁である絞り弁37とを設けた構成とさ
れている。この逆止め弁36は、開口36aと、この開
口36aのシリンダ31側に設けられ、この開口36a
を閉止する大きさの閉塞片36bと、この閉塞片36b
を開口側に押圧するコイルスプリング36cとから構成
され、この開口36aを一方向のエア通過が可能なよう
になされている。また、絞り弁37は、その通路断面積
が可変なものであり、この断面積の増減により、この絞
り弁37を通過するエア流量の調節が行えるようになさ
れている。従って、コンプレッサからシリンダ31へと
供給される順方向のエアの大部分は、同図中の実線矢印
により示すように、逆止め弁36を通過して送給され
る。他方、シリンダ31から排出される逆方向のエア
は、図中の破線矢印により示すように、逆止め弁36に
より阻止され、必ず絞り弁37を通過して排出されるよ
うになされている。これにより、絞り弁37によりシリ
ンダ31からのエア排出流量を増減して、ピストン31
bの移動スピードを調節し、シリンダ31による動作速
度を調整する。
【0029】尚、電磁切換え弁34のエア排出口には、
マフラー(消音器)38を接続して、作動時の排出音を
低減させているが、より静粛化させるために、新たなエ
アチューブを接続して、排気を管理ユニット13又は他
の場所に導いて排出するようにしてもよい。
【0030】上記発音部26は、からくり装置16の前
面に配設されたスピーカ40と、このスピーカ40に接
続されたアンプ(図示省略)とから構成され、このアン
プは、後述する管理ユニット13のCDデッキ45に、
複合ケーブル12の信号ケーブルを介して、接続されて
いる。従って、CDデッキ45からの演奏信号を増幅し
て、スピーカ40から音楽を奏でられるようになされて
いる。
【0031】上記照明部27は、背景セット28の各箇
所に配設されたライト41から構成され、からくり上演
に伴い、ステージセット24全体を照明する。
【0032】上記管理ユニット13には、上述したから
くり装置16のせり出し機構22、発音及び照明部2
6,27に駆動電力を供給する電源部43と、からくり
人形エア駆動機構25に一定圧のエアを供給するエアコ
ンプレッサ44と、予め選定された曲目を送信するCD
デッキ45と、からくり装置16の各部動作を制御する
総合制御部46が収納されている。
【0033】このエアコンプレッサ44は、モータ44
aにより駆動され、3気圧程度の圧力を持つエアを、複
合ケーブル12内の供給チューブ34aを通して、から
くり装置16の人形体エア駆動機構25に供給してい
る。また、このモータ44aは、総合制御部46により
駆動が制御され、からくり装置16と連動して動作する
ようになされている。
【0034】上記CDデッキ45は、制御部46からの
制御信号により曲目を選曲し、演奏信号を、複合ケーブ
ル12内の信号ケーブルを介して、からくり装置16の
発音部26に送信する。
【0035】上記総合制御部46は、図示を省略した時
計タイマー回路と、制御回路と、上述したからくり装置
16の各部を駆動する駆動回路とを備え、複合ケーブル
12内の信号ケーブルにより、からくり装置16の各部
に接続されている。そして、通常の動作時には、予め設
定された時刻に、時計タイマーから上演を開始させる上
演開始信号が出力される。次に、この上演開始信号に基
づき、制御回路が予め設定されたタイムチャートに従
い、駆動回路を動作させる。そして、この駆動回路から
の動作信号により、からくり装置16の各部が一連の協
同動作し、所定の上演シーケンスを実行するようになさ
れている。また、総合制御部46の制御回路に、本発明
を実施する予備動作手段である予備動作回路が設けられ
ている。
【0036】次に、上述したからくり時計の制御動作
を、図5に示すタイムチャートに基づいて説明する。ま
ず、通常のからくり上演動作を説明し、これより前に行
われる本実施例の予備動作を説明する。
【0037】正時等の予め設定された所定時刻になる
と、タイマー時計から上演開始信号T1が出力される。
すなわち、所定時間、LレベルからHレベルへ切換わる
パルス信号が生成され発信される。まず、この上演開始
信号T1の立ち上がりに基づき、制御回路が、ステージ
信号Aを出力する。そして、このステージ信号Aの立ち
上がりに応じて、駆動回路がせり出し機構22のせり出
し動作を開始させる。
【0038】そして、このせり出し動作が完了し、人形
体23が現われると、制御部からのエア駆動信号Siの
立上がりに応じて、人形体23のエア駆動が開始され、
人形が鐘打ちする等のからくり動作を行う。
【0039】これと同時に、発音信号Bの立上がりに応
じて、CD−デッキから第1曲の演奏信号が出力され、
発音部26のスピーカ40から音楽が流れ出す。また、
この発音信号Bの立ち下がりに応答して、間奏曲に切換
わり、後続する第2、第3の立上がりに応じて、第2、
第3曲目の音楽に切換わって行く。
【0040】更に、照明信号Cの立上がりに応じて、照
明部のライトが人形体等の照明を開始する。
【0041】そして、このような一連の各部が協同動作
するからくり上演を実行した後に、各信号Si,B,C
の立ち下がりに応じて各部25,26,27の駆動が停
止され、最後に、ステージ信号Aの立ち下がりに応じ
て、せり出し機構22が復帰動作してからくり装置16
を時計ユニット11に収納し、一回の上演を終了する。
そして、このようなからくり上演動作が、各設定時刻毎
に繰返し行われる。
【0042】また、上記設定時刻の所定前には、時計タ
イマーから予備動作信号T2が出力され、本実施例の予
備動作が実行される。すなわち、この予備信号T2の立
ち上がりに基づき、上述したからくり装置16のエア駆
動機構25のみが一定時間、駆動され、からくり装置1
6の他の機器は駆動されない。従って、隠蔽状態のまま
人形体23のエア駆動が実施され、エアシリンダ31を
慣らす予備動作させるように構成されている。
【0043】尚、この予備動作は、本動作である上演動
作と同一である必要はなく、適宜、減少させた回数の動
作にしてもよい。また、この予備動作を、一日の最初の
からくり上演動作に対して一回実行したり、午前中の上
演に対して実行するように構成してもよい。
【0044】以上説明したように本実施例のからくり時
計の制御方法によれば、人形体を、からくり上演動作前
に隠蔽状態のまま予備動作させているので、上演動作時
のシリンダ飛び出し現象が防止され、人形体のスムーズ
なからくり上演動作を、実行することが確実に可能とな
る。すなわち、例えば、冬季の設備時計のようにシリン
ダ飛び出し現象が生じやすい悪条件下においても、この
シリンダ飛び出し現象を隠蔽状態の予備動作時にのみ限
定できるので、後続する上演動作を正常に行うことがで
きる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本願からくり時計
の制御方法によれば、人形体を、からくり上演の動作前
に隠蔽状態のまま予備動作させているので、上演時のシ
リンダ飛び出し現象が防止できる。すなわち、例えば、
冬季の設備時計のようにシリンダ飛び出し現象が生じや
すい条件下においても、この隠蔽状態の予備動作時にの
み、シリンダ飛び出し現象を生起させて、後続する上演
動作時に、正常動作を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するからくり時計に係り、か
らくり時計の全体配置を示す正面図。
【図2】本実施例のからくり時計の縦断側面図。
【図3】本実施例の人形体エア駆動機構を示す要部拡大
図。
【図4】本実施例の人形体エア駆動機構に係り、(a)
は、駆動機構の全体構成を示す概略図、(b)はスピー
ドコントローラを説明する概略図。
【図5】本実施例のからくり時計の制御動作を示すタイ
ムチャート。
【符号の説明】
10 からくり時計(設備時計) 11 時計ユニット 12 複合ケーブル 13 管理ユニット 15 時刻表示装置 16 からくり装置 22 せり出し機構 23 人形体 25 エア駆動機構 26 発音部 27 照明部 30 リンク機構 31 エアシリンダ 46 総合制御部 X 建物 T1 上演開始信号 T2 予備動作信号 Si 人形体エア駆動信号 A ステージ信号 B 発音信号 C 照明信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された時刻に、上演開始信号を
    出力する時計タイマー手段と、この信号に基づき、人形
    体を隠蔽状態から視認状態に登場させる出現手段と、こ
    の人形体をエアシリンダのエア駆動によりからくり動作
    させる人形体エア駆動手段とを備えたからくり時計の制
    御方法であって、 当該設定時刻の所定前に、人形体を隠蔽状態において、
    エア駆動させる予備動作手段を設けたことを特徴とする
    からくり時計の制御方法。
JP1504094A 1994-02-09 1994-02-09 からくり時計の制御方法 Expired - Fee Related JP2749770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1504094A JP2749770B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 からくり時計の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1504094A JP2749770B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 からくり時計の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07218655A JPH07218655A (ja) 1995-08-18
JP2749770B2 true JP2749770B2 (ja) 1998-05-13

Family

ID=11877737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1504094A Expired - Fee Related JP2749770B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 からくり時計の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2749770B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3627317A1 (de) * 1985-08-13 1987-02-19 Tokuyama Soda Kk Sinterbare aluminiumnitridzusammensetzung, sinterkoerper aus dieser zusammensetzung und verfahren zu seiner herstellung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07218655A (ja) 1995-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kandebo Pratt and Whitney launches geared turbofan engine
JP6701238B2 (ja) 遊技機
US4910647A (en) Flower lamp
JP2015528913A (ja) 腕時計に一体化できるホイッスルデバイス
JP6462553B2 (ja) 遊技機
JP2017079966A (ja) 遊技機
JPH0549956B2 (ja)
JP6109907B1 (ja) 遊技機
CA2402681A1 (en) Hybrid compressor
JPH07190603A (ja) 圧力平衡装置を設けた冷蔵庫
JP6297020B2 (ja) 遊技機
EP1302669A3 (en) Control system for positioning compressor inlet guide vanes
JP2749770B2 (ja) からくり時計の制御方法
JP2018102448A (ja) 弾球遊技機
JP3368273B1 (ja) 動作玩具の駆動装置及び動作玩具
DE69100406T2 (de) Auslassventil-Mechanismus eines Kühlverdichters.
AU3892897A (en) Internal combustion engine driven oil-free compressor with sound attenuating structure
JP6415525B2 (ja) 遊技機
JP6199359B2 (ja) 遊技機
JP6415524B2 (ja) 遊技機
CN202102699U (zh) 一种激光水晶三角钢琴
JP2019171217A (ja) 遊技機
JP6567730B2 (ja) 遊技機
IT221773Z2 (it) Dispositivo comando dall'apertura di un forno domestico a gas per illuminare l'interno e per la contemporanea sicurezza all'ancensione elettronica.
JP2020073107A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees