JP2746149B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
微細トランジスタが周期的に配置されたアレイ構造を備
え、かつこのアレイ端部におけるトランジスタ特性の均
一化を図った半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1枚の半導体基板上に複数のトラ
ンジスタが周期的に配置されたアレイ構造を有する半導
体装置では、各トランジスタを分離するために半導体基
板の表面に選択的に厚く形成したフィールド酸化膜、い
わゆるLOCOS酸化膜を利用したものがある。図5は
このようなLOCOS酸化膜を有する半導体装置を模式
的に示す図であり、(a)は平面図、(b)はそのB−
B線の断面図である。同図において、21はP型シリコ
ンからなる半導体基板、22はLOCOS法により半導
体基板の表面を選択的に熱酸化した素子分離のためのフ
ィールド領域、23はこのフィールド領域22の形成前
にイオン注入法によりボロンを導入して形成したチャネ
ルストッパ領域、24は熱酸化法により形成したゲート
絶縁膜、25は多結晶シリコン膜にリンを導入して形成
したゲート電極である。また、26,27は半導体基板
21にゲート電極25をマスクにしてヒ素を導入して形
成した拡散層領域であり、ゲート電極25とで構成され
るMOSトランジスタのソース・ドレイン領域として機
能する。
【0003】一般に素子分離領域となるフィールド領域
下にチャネルストッパ領域を形成する方法として、次の
ような方法が採用される。すなわち、図6(a)のよう
に、半導体基板21の表面上に熱酸化法により20〜4
0nmの厚さのシリコン酸化膜28を形成し、かつこの
シリコン酸化膜28上に厚さ300nm程度のシリコン
窒化膜29を形成し、このシリコン窒化膜29に選択的
に窓30を開口する。そして、このシリコン窒化膜29
の開口窓30を通して半導体基板21にボロンをイオン
注入し、チャネルストッパ領域23を形成する。しかる
後、同図(b)のように、シリコン窒化膜29の開口窓
30の半導体基板21の表面領域を熱酸化して厚さ40
0〜600nmのフィールド領域22を形成する。
【0004】ところで、熱酸化法によりフィールド領域
を形成するに際しては、シリコン基板とシリコン酸化膜
の界面で不純物の再分布が生じることがよく知られてお
り、ボロンを導入した場合には、例えばグローブ著「フ
ィジックス・アンド・テクノロジ・オブ・セミコンダク
タ・デバイス」Fig.3.25(1967年)(A.
S.GROVE“Physics and Techn
ology of Semiconductor De
vices”John Wiley&SonsIn
c.)に示されているように、熱酸化が進行するに従い
シリコン酸化膜中のボロン濃度は高くなり、シリコン〜
酸化膜界面のボロン濃度は減少する。この傾向は熱酸化
により厚いシリコン酸化膜を形成する場合ほど顕著なも
のとなる。
【0005】また、前記したように、シリコン窒化膜を
用いてフィールド領域を形成する場合には、シリコン窒
化膜の開口幅(図6(a)の寸法D0)が狭くなるほど
熱酸化の進行が遅くなり、フィールド領域の膜厚が薄く
なることが知られている。この現象は、例えば「アイ・
イー・イー・イー・トランザクションズ・オン・エレク
トロンデバイス ED−34巻,第11号,P.225
5〜2259(IEEE Transactions
on Electron Devices Vol.E
D−34,No.11,P.2255〜2259〔19
87年〕)」に示されているように、シリコン窒化膜の
開口幅D0が1.0μm以下になると非常に顕著なもの
となる。
【0006】近年、デバイスの集積度が向上し、フィー
ルド領域の寸法が1μm以下のサブミクロン領域での加
工が必要となってきており、フィールド領域の寸法差に
よりフィールド領域に膜厚差の生じることが大きな問題
となっている。例えば、図7(a),(b)にフィール
ド領域が異なる半導体装置の例を示すように、フィール
ド領域22A,22Bの寸法D1,D2がそれぞれD1
=0.5μm,D2=2.0μmであるとすると、同一
条件の熱酸化にて形成されるシリコン酸化膜厚は同図
(b)の方が厚くなり、これに伴ってチャネルストッパ
領域23のボロンの表面濃度が低くなる。このため、同
図(a)の寸法の小さいフィールド領域22Aに隣接し
た拡散層ではボロンの横方向に拡散した部分の濃度が高
くなり、MOSトランジスタを形成する場合のチャネル
幅CW1は、同図(b)の寸法の大きいフィールド領域
22Bに隣接したMOSトランジスタのチャネル幅CW
2に比較して小さくなる。このため、狭チャネル効果に
よりMOSトランジスタのしきい値電圧は同図(a)の
方が高くなる。
【0007】なお、フィールド領域の下にチャネルスト
ッパ領域を設ける別の方法として、例えば「1993年
インターナショナル・コンファレンス・オン・ソリッド
・ステート・デバイス・アンド・マテリアル予稿集P.
892〜894(Extended Abstract
s of the 1993 Internation
al Conference on Solid St
ate Devices and Materials
P.892〜894)」に示されているようにフィー
ルド領域の熱酸化膜を形成した後に、フィールド領域を
貫通してシリコン基板に達するように120KeV〜1
50KeVのエネルギでボロンを注入する方法もある。
しかしながら、この方法でも、フィールド領域の膜厚に
ばらつきが生じていると、注入されたイオンの濃度ピー
ク深さが相違されるため、シリコン基板表面近傍の濃度
分布が変わり、MOSトランジスタのしきい値電圧も変
動されてしまうことになる。
【0008】このように、フィールド領域で素子分離を
行う半導体装置では、フィールド領域の寸法の相違に伴
って、これに隣接されるMOSトランジスタのしきい値
電圧が変動されることになる。したがって、図5に示し
た従来のトランジスタアレイでは、寸法の大きなフィー
ルド領域22aに隣接するトランジスタT21,T24
のしきい値電圧は、寸法の小さなフィールド領域22に
挟まれたトランジスタT22,T23,T25のしきい
値電圧とは異なった値を示すことになり、結果としてト
ランジスタアレイの端部の特性バラツキが生じることに
なる。
【0009】このトランジスタアレイ端部での特性バラ
ツキを解消する対策として、例えば特開平2−1775
58号公報に開示されているように、アレイ端部にアレ
イ部と同一形状で回路動作には関与しないダミーパター
ンを配置する構成がある。図8はダミーパターンを配置
した半導体装置を示しており、同図(a)は平面図、
(b)はそのC−C線の断面図である。同図において、
21はP型半導体基板、22はフィールド領域、23は
チャネルストッパ領域、24はゲート絶縁膜、25はゲ
ート電極、26はN型拡散層のソース領域、27はN型
拡散層のドレイン領域であり、MOS型トランジスタT
21,T22,T23,T24,T25が構成される。
【0010】そして、ここではトランジスタT21,T
22,T23が1つのアレイ部S11を構成し、トラン
ジスタT24,T25が別のアレイ部S12を構成して
おり、その上で両アレイを分離する寸法の大きなフィー
ルド領域で構成される間隔領域X1には、T21〜T2
5と同一の形状を有したダミーパターンD1,D2が形
成される。このダミーパターンD1,D2はそれぞれフ
ィールド領域22と同じフィールド領域22bとN型拡
散層26,27と同じ拡散層26a,26bとで構成さ
れる。このように、ダミーパターンD1,D2をアレイ
部S11,S12間の間隔領域X1の端部に配置するこ
とにより、本来は寸法の大きなフィールド領域に隣接さ
れるアレイ端部のトランジスタT21およびT24の特
性が他のトランジスタT22,T23,T25と相違さ
れてしまうことを回避することができる。なお、ダミー
パターンは回路素子と同一の形状であるが回路動作には
関与しない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、アレイ端
部のフィールド領域にダミーパターンを形成する対策で
は、図8(a)に示すように、アレイ部S11,S12
の間の間隔領域X1の長さY1がダミーパターンを整数
個だけ配列した長さである場合には有効であるが、この
長さ関係にないときに問題が生じる。即ち、間隔領域X
1の寸法がダミーパターンを整数個だけ配列する長さよ
りも長い場合、或いは短い場合のいずれの場合でも、い
ずれか一方のアレイ側の端部に余りが生じることにな
り、この余りの部分をフィールド領域として構成する
と、結果としてフィールド領域の長さが長いものとなっ
てしまい、前記したようなダミーパターンを設けた効果
が低下されてしまう。
【0012】そのため、逆にアレイ間の寸法をダミーパ
ターンの寸法に合わせて設計変更することになるが、一
般にアレイ部間の間隔領域X1の寸法Y1はアレイ間に
配置する配線の幅等により決まっており、この寸法より
も小さくくすることは不可能である。したがって、この
場合にはアレイ部間の寸法を大きくする方向に設計変更
せざるを得なくなり、アレイ部間の間隔領域X1の寸法
Y1が本来必要とされる長さよりも大きくなり、これに
よりフィールド領域の面積の増大を招き、半導体装置の
高集積化を図る上での障害となる。特に、スタティック
ランダムアクセスメモリ(以下、SRAMと称する)の
ように8〜16セル単位でアレイを構成している半導体
装置にこのようなダミーパターンを施すと、アレイ間の
フィールド領域の面積が総計で極めて大きなものとな
り、高密度記憶装置を実現することが困難になる。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、アレイ間のフィールド
領域の寸法を設計変更することなくダミーパターンによ
るアレイ端部での素子特性のバラツキを防止することを
可能とした半導体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板の
一主面上に所定幅寸法の第1の素子分離領域と拡散層領
域の組み合わせを含んだ単位パターンを所定の間隔領域
をおいて繰り返して連続的に配置した半導体装置におい
て、間隔領域には単位パターンに隣接する領域に前記第
1の素子分離領域と同じ幅寸法の第2の素子分離領域を
配置し、かつこれら第2の素子分離領域の間には素子分
離領域が存在しないことを特徴とする。
【0015】ここで、間隔領域における第2の素子分離
領域で挟まれた領域は拡散層として構成される。また、
第2の素子分離領域は第1の素子分離領域と平行に配置
される。
【0016】
【作用】間隔領域の寸法の値にかかわらず、単位パター
ンに隣接して、その素子分離領域の寸法と同じ寸法の素
子分離領域を確保することが可能となり、単位パターン
の端部に配置される素子は、所定幅寸法の素子分離領域
によって挟まれた状態が保持され、これらの素子におけ
るしきい値変動等の特性にバラツキが生じることが防止
される。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例を示す図であり、同図
(a)は平面図、(b)はそのA−A線の断面図であ
る。同図において、1はP型シリコンからなる半導体基
板、2はLOCOS法により半導体基板の表面を熱酸化
したフィールド酸化膜で形成した厚さ400〜500n
mの素子分離のためのフィールド領域、3は前記フィー
ルド酸化膜の形成前にイオン注入法によりボロンを1.
0×1013atoms/cm2 程度導入して形成したチ
ャネルストッパ領域、4は熱酸化法により形成した厚さ
10〜25nmのゲート絶縁膜、5は厚さ150〜30
0nmの多結晶シリコン膜にリンを導入して形成したゲ
ート電極である。また、6,7はシリコン基板にゲート
電極をマスクにしてヒ素をイオン注入法にて1.0×1
15atoms/cm2 程度導入して形成した拡散層領
域であり、MOS型トランジスタT1〜T5のソース領
域とドレイン領域を構成する。
【0018】これらMOS型トランジスタT1〜T5
は、ここではトランジスタT1,T2,T3を1つのア
レイ部S1を構成するトランジスタとし、トランジスタ
T4,T5は他のアレイ部S2を構成するトランジスタ
とする。各アレイ部S1,S2におけるフィールド領域
2の寸法F1はそれぞれ等しくされている。また、これ
らのアレイ部S1,S2の間は所定の寸法S0で離間配
置され、間隔領域Xとして構成されている。
【0019】そして、このアレイ部S1,S2間の間隔
領域Xには、前記フィールド領域2と同じ寸法の一対の
フィールド領域2A,2Bを前記各アレイ部S1,S2
に隣接して前記フィールド領域2と平行にそれぞれ1つ
ずつ配設し、これら一対のフィールド領域2A,2B間
には前記ソース領域、ドレイン領域と同じヒ素を導入し
た拡散層領域6A,7Aを設けている。これにより、こ
の領域では、拡散層領域6A,7Aとゲート電極5によ
りMOS型トランジスタTCが寄生的に構成される。
【0020】なお、この実施例では前記拡散層領域7A
は前記各アレイの側方にまで延長されて平面形状がT型
に形成され、その延長された両端の領域にはそれぞれ前
記ゲート電極5と同時に形成した一対のゲート電極5
A,5Bを形成し、更にこのゲート電極5A,5Bを挟
んで同様な拡散領域8A,8Bを形成することで、それ
ぞれMOS型トランジスタTA,TBとして構成してい
る。
【0021】この構成によれば、アレイ部S1,S2の
間の間隔領域Xの寸法Yの値にかかわらず、一方のアレ
イ部S1に隣接して、そのフィールド領域2の寸法F1
と同じ寸法のフィールド領域2Aを有し、他方のアレイ
部S2に隣接して同様に同じ寸法のフィールド領域2B
を有することで、各アレイ部S1,S2の端部に配置さ
れるトランジスタT1,T4はアレイ部のフィールド領
域の寸法F1と同じ寸法のフィールド領域2A,2Bに
より挟まれた状態が保持される。したがって、これらの
トランジスタT1,T4に隣接するフィールド領域の寸
法が大きくされることが回避でき、これらトランジスタ
におけるしきい値変動等の特性にバラツキが生じること
が防止される。
【0022】なお、両アレイ部の間に配置した拡散層領
域6A,7Aは、結果としてアレイ部間の寸法S0から
前記一対のフィールド領域2A,2Bの寸法を差し引い
た寸法とされるが、この拡散層領域6A,6Bで構成さ
れる寄生MOS型トランジスタは特に半導体装置に使用
されるものではないため、その寸法に制約を受けるもの
ではなく、何ら支障が生じることはない。また、この実
施例では、拡散層領域7Aの一部を利用して拡散層領域
8A,8Bとゲート電極とでMOS型トランジスタT
A,TBを構成して半導体装置の回路の一部として利用
しているが、これと同様にアレイ部間に寄生されるMO
S型トランジスタTCを半導体装置の回路の一部として
利用することも可能である。
【0023】したがって、この構成では、アレイ部間の
間隔領域Xには、拡散層領域6A,7Aを挟んで一対の
フィールド領域2A,2Bを配置する寸法さえ確保され
ればよいため、間隔領域Xの寸法S0の値にかかわらず
本発明を適用することができ、間隔領域Xの寸法S0を
設計変更する必要もない。これにより、アレイ部S1,
S2の間の間隔領域Xの寸法を最低限必要な寸法に設定
すれば、アレイ間の面積を必要最小限に抑制でき、半導
体装置の高集積化が可能となる。
【0024】図2ないし図4は本発明をSRAMに適用
した実施例を示す図である。ここで、SRAMは、図2
に示すように、一対のP型MOSトランジスタT15,
T16と、一対のN型MOSトランジスタT13,T1
4の組み合わせでフリップフロップが形成されており、
「1」または「0」のデータを保持することができる。
また、一対のN型MOSトランジスタT11,T12は
このメモリセルを駆動させるための転送トランジスタで
あり、ワード線Wとビット線B1,B2とによりメモリ
セルに保持されているデータの読み出しおよび書き込み
が行なわれる。
【0025】図3はそのSRAMのセルアレイ端部の平
面図である。同図には、図2におけるワード線W、MO
SトランジスタT11〜T14が示されており、トラン
ジスタT15,T16、ビット線B1,B2、Vcc配
線、接地配線等は省略されている。10,11はシリコ
ンからなる半導体基板上に選択的に形成したN型拡散層
領域、12,13はタングステンポリサイド膜を用いて
形成したゲート電極であり、12はワード線Wとして、
13はトランジスタT13,T14のゲート電極として
機能する。
【0026】そして、図3において、MCの部分が1ビ
ットの情報を保持する1つのメモリセルに対応してお
り、繰り返しパターンで右方向にセルアレイを形成して
いる。またXの部分はセルアレイとセルアレイの間の間
隔領域であり、このアレイ間の左側にもメモリセルMC
が繰り返されたセルアレイが配置されている。このセル
アレイの配置の様子をわかりやすくするため図4にN型
拡散層10,11の配置を模式的に示す。同図ではゲー
ト電極は示していない。
【0027】図3および図4から判るように、隣接する
セルアレイの端部のN型拡散層10に挟まれたセルアレ
イ間の間隔領域Xを構成するフィールド領域には、N型
拡散層領域10と同時に形成したN型拡散層領域11が
設けられており、このN型拡散層領域11によってその
両側にそれぞれメモリセルMC1,MC2との間にフィ
ールド領域が形成されている。そして、このフィールド
領域の寸法は、前記各メモリセルMC1,MC2に設け
られているフィールド領域の寸法F1に等しく設定され
ている。
【0028】したがって、各メモリセルMC1,MC2
の端部に設けられるフィールド領域の寸法と、各メモリ
セルの内部のフィールド領域の寸法とを等しくすること
により、図1の実施例の場合と同様にメモリセル端部の
トランジスタのしきい値電圧の変動を防止することがで
きる。
【0029】なお、図4に示した例では、メモリセルで
構成されるセルアレイ内にはフィールド領域の寸法F1
と異なる寸法F2のフィールド領域が存在している。し
かしながら、フィールド領域の寸法が2μm以上ある場
合には、フィールド領域の寸法の相違がフィールド領域
の膜厚に与える影響は無視できるため、問題が生じるこ
とはない。例えば、0.5μmルールクラスのSRAM
の場合には、フィールド領域の寸法F2は4〜5μmの
寸法となるため、膜厚に与える影響は無視でき、フィー
ルド領域の酸化膜厚はF2部分も、またこれよりも寸法
が大きなF0部分もほぼ等しくなる。したがって、2μ
mよりも小さい寸法のフィールド領域について本発明を
適用すれば、本発明の効果を有効に発揮させることが可
能となる。
【0030】なお、この実施例では、本発明をSRAM
に適用した例を示しているが、図1の実施例の説明から
明らかなように、本発明はSRAMに限定されるもので
はなく、複数のトランジスタアレイを配列する構成の半
導体装置であれば同様に適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1の
子分離領域と拡散層領域の組み合わせを含んだ単位パタ
ーンからなるアレイ間に画成される間隔領域のアレイに
隣接する領域に第1の素子分離領域と同じ幅寸法の第2
の素子分離領域を配置し、かつこれら第2の素子分離領
域の間には素子分離領域を設けてはいないため、間隔領
域の寸法の値にかかわらず、アレイに隣接する領域に
1の素子分離領域の寸法と同じ寸法の素子分離領域を確
保することが可能となる。これにより、アレイの端部に
配置される素子は所定幅寸法の第2の素子分離領域によ
って挟まれた状態が保持されることになり、これらの素
子におけるしきい値変動等の特性にバラツキが生じるこ
とが防止できる効果がある。
【0032】間隔領域における第2の素子分離領域で挟
まれた領域が拡散層として構成されることで、この拡散
層を利用して素子を構成することも可能となり、半導体
装置の高集積化に有利となる。また、第2の素子分離領
域は第1の素子分離領域と平行に配置されることで、前
記したアレイ端部における素子特性のバラツキを更に有
効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を示し、(a)
は平面図、(b)はA−A線断面図である。
【図2】本発明を適用するSRAMの回路図である。
【図3】図2のSRAMの要部を示す平面図である。
【図4】図2のSRAMの拡散層領域のみを示す平面図
である。
【図5】一般的なトランジスタアレイにおけるフィール
ド領域の影響を説明するための図で、(a)は平面図、
(b)はB−B線断面図である。
【図6】チャネルストッパとフィールド領域の製造方法
を工程順に示す図である。
【図7】フィールド領域の寸法がトランジスタの特性に
与える影響を示す模式的な断面図である。
【図8】従来のダミーパターンを用いた半導体装置を示
し、(a)は平面図、(b)はC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,2A,2B フィールド領域 3 チャネルストッパ領域 4 ゲート絶縁膜 5,5A,5B ゲート電極 6,6A,7,7A,8A,8B 拡散層領域 S1,S2 アレイ部(素子領域) X 間隔領域(素子分離領域)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主面上に所定幅寸法の
    1の素子分離領域と拡散層領域の組み合わせを含んだ単
    位パターンを所定の間隔領域をおいて繰り返して連続的
    に配置した構成の半導体装置において、前記間隔領域に
    は前記単位パターンに隣接する領域に前記第1の素子分
    離領域と同じ幅寸法の第2の素子分離領域を配置し、か
    つこれら第2の素子分離領域の間には素子分離領域が存
    在しないことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の素子分離領域は、
    半導体基板の表面に形成された厚いフィールド酸化膜
    と、このフィールド酸化膜の下側に形成される不純物の
    導入層とで構成される請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔領域における第2の素子分離領
    域で挟まれた領域が拡散層である請求項1または2に記
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の素子分離領域は前記第1の素
    子分離領域と平行に配置してなる請求項3に記載の半導
    体装置。
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