JP2741663B2 - 劣化表示機能付放電型サージ吸収素子 - Google Patents

劣化表示機能付放電型サージ吸収素子

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JP2741663B2
JP2741663B2 JP8877695A JP8877695A JP2741663B2 JP 2741663 B2 JP2741663 B2 JP 2741663B2 JP 8877695 A JP8877695 A JP 8877695A JP 8877695 A JP8877695 A JP 8877695A JP 2741663 B2 JP2741663 B2 JP 2741663B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気密容器内に封入し
た放電間隙における放電現象を利用してサージ等の過電
圧を吸収する放電型サージ吸収素子に係り、特に、放電
の繰り返しに伴う劣化の程度を外部に表示できる劣化表
示機能付放電型サージ吸収素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器に侵入する過渡的な異常
電圧や誘導雷等のサージから電子回路素子を保護するた
め、気密容器内に封入した放電間隙における放電現象を
利用した放電型サージ吸収素子が用いられている。その
一例として、図7に示す放電型サージ吸収素子70は、丸
棒状の電極基体16の表面にエミッタ層18を被着させて成
る一対の放電電極14,14の下端にリード端子20,20を接
続し、これを所定の放電間隙13を隔てて互いに平行する
よう配置し、ガラス管を加工して形成した気密容器12内
に、希ガスを主体とした放電ガスと共に封入し、上記リ
ード端子20,20を気密容器12の下端封着部12aを貫通さ
せて外部に導出して成る。
【0003】この放電型サージ吸収素子70は、例えば図
8に示すように、被保護回路72に接続された一対の電源
ラインL1とグランドG間、及びL2とグランドG間に、
リード端子20,20を介してそれぞれ挿入接続される。な
お、各放電型サージ吸収素子70には、続流防止用の保護
素子としての抵抗74が直列接続されている。しかして、
上記電源ラインL1−グランドG間あるいはL2−グラン
ドG間に伝導性のコモンモード・サージが印加される
と、上記放電間隙13にグロー放電を経てアーク放電が生
成され、該アーク放電を通じてサージはグランドG側に
逃がされることとなる。このような放電型サージ吸収素
子70は、アーク放電の大電流を利用してサージを吸収す
るものであり、電流耐量が大きいという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電間隙13
にアーク放電が生成される度に、スパッタリングや放電
に伴う熱エネルギによって放電電極14や気密容器12等に
大きな負担がかかるため、定格以上のサージが繰り返し
印加されると、放電型サージ吸収素子70が次第に劣化し
て行き、最終的には破壊されることとなる。しかしなが
ら、当該放電型サージ吸収素子70を外部から観察して
も、既放電回数や劣化の進展具合を把握することは困難
である。特に、図9に示すように、対サージ応答性能を
向上させる目的で、気密容器12の内面に半導体と誘電体
との混合物質等より成る層体22を被着形成することがよ
く行われるが、このいわゆる黒化された放電型サージ吸
収素子70にいたっては、内部の状況を外部から一切観察
できないものであり、その寿命予測が全く不可能であっ
た。このため、電子機器に組み込んだ放電型サージ吸収
素子70が突然故障してしまい、当該機器をサージから保
護するという本来の目的が達成できない事態が生じる危
険性があった。
【0005】この発明は、従来の上記問題に鑑みて案出
されたものであり、その目的とするところは、放電の繰
り返しに伴う劣化の程度を明瞭な形で外部に表示する手
段を備えた放電型サージ吸収素子を実現することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る劣化表示機能付放電型サージ吸収素子
は、複数の放電電極を放電間隙を隔てて対向配置し、こ
れを放電ガスと共に気密容器内に封入して成る放電型サ
ージ吸収素子において、上記放電ガス中に放電生成によ
って紫外線を放射する成分を含有させると共に、上記気
密容器の少なくとも一部を透光部と成し、該透光部の少
なくとも一部を紫外線の照射によって変色し、かつ紫外
線の照射量に応じて変色具合が変化する感光性表示部材
で覆ったことを特徴とする。上記気密容器の表面に、上
記感光性表示部材の変色前の色彩と同一の色彩を備えた
比較対象部材を配置することが望ましい。上記感光性表
示部材は、例えば、紫外線の照射によって破壊されるマ
イクロカプセル内に顔料を充填して成る発色カプセルの
集合体により構成される。
【0007】本発明に係る他の劣化表示機能付放電型サ
ージ吸収素子は、複数の放電電極を放電間隙を隔てて対
向配置し、これを放電ガスと共に気密容器内に封入して
成る放電型サージ吸収素子において、上記放電ガス中に
放電生成によって紫外線を放射する成分を含有させると
共に、上記気密容器の少なくとも一部を透光部と成し、
該透光部の少なくとも一部を、紫外線の照射量に応じて
抵抗値が変動する感光性抵抗部材で外側から覆い、該感
光性抵抗部材の両端間に表示素子及びその電源を接続し
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】サージ等の過電圧を吸収するため、気密容器内
において主放電としてのアーク放電が生成されると、気
密容器の透光部から紫外線が外部に放射される。したが
って、該透光部を上記感光性表示部材で覆っておけば、
放電の度に紫外線照射を受けてこの感光性表示部材が変
色することとなり、外部に放電生成の事実を間接的に表
示することが可能となる。しかも、紫外線の照射量に応
じて感光性表示部材の変色具合が変化するため、放電生
成の回数、ひいては放電型サージ吸収素子の劣化の程度
をも気密容器の外部に表示することが可能となる。
【0009】また、上記透光部を上記感光性抵抗部材で
覆うと共に、該感光性抵抗部材の両端間に表示素子及び
その電源を接続する場合には、放電型サージ吸収素子の
劣化をより明瞭な形で外部に表示することができる。例
えば、感光性抵抗部材の初期抵抗値を上記表示素子が点
灯し得ない程高い値に設定しておくと共に、放電生成に
伴う紫外線照射を受ける度にその抵抗値が徐々に低下し
て行き、当該放電型サージ吸収素子の平均的な限界放電
回数に近づいた時点で表示素子が点灯可能な値まで抵抗
値が低下するように設定しておけば、当該表示素子の点
灯によって放電型サージ吸収素子の劣化を外部に表示す
ることが可能となる。あるいは反対に、感光性抵抗部材
の初期抵抗値を感光性表示部材が点灯可能な程度に低く
設定しておくと共に、当該放電型サージ吸収素子の平均
的な限界放電回数に近づいた時点で表示素子が点灯不可
能な値まで抵抗値が高まるように設定しておき、当該表
示素子の消灯によって放電型サージ吸収素子の劣化を外
部に表示することもできる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明に係る劣化
表示機能付放電型サージ吸収素子の実施例を説明する。
図1は、第1の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子10
の内部を示す部分断面図であり、この第1の劣化表示機
能付放電型サージ吸収素子10は、ガラス管の両端開口を
融着封止して形成した気密容器12内に、放電間隙13を隔
てて対向配置された一対の放電電極14,14を、紫外線放
射成分(例えばH2ガス等)を含んだ放電ガス(例えば
ArH2等)と共に封入して成る。
【0011】各放電電極14,14は、導電性に優れたニッ
ケル等の金属を細長い丸棒状に加工した電極基体16,16
と、該電極基体16,16の表面を覆うエミッタ層18,18よ
り成る。このエミッタ層18,18は、酸化バリウム等より
成り、放電開始電圧の低減や耐スパッタ性能の向上等を
企図して形成される。電極基体16,16の下端部には、デ
ュメット線(銅被覆鉄ニッケル合金線)や42−6合金
線等より成るリード端子20,20の一端が接続されてい
る。このリード端子20,20の他端は、気密容器12の下端
封着部12aを貫通して外部に導出されている。
【0012】気密容器12の内面には、放電間隙13におけ
る放電遅れを解消し、対サージ応答性能向上させる目的
で、酸化ニッケル等の半導体と酸化バリウム等の誘電体
との混合物質を主成分とする黒色(あるいは灰色)遮光
性の層体22が被着形成されている。また、この層体22の
一部を除去することによって、線状の透光部24が形成さ
れている。さらに、リード端子20,20と気密容器12の内
面との接触部分を拡大して示す図2から明らかなよう
に、粒状あるいは塊状のニッケル等より成る補助放電電
極26が、層体22の表面に散点状に多数配置されており、
各リード端子20,20と補助放電電極26間、及び各補助放
電電極26,26間には、上記放電間隙13よりも格段に狭小
な補助放電間隙28が形成されている。
【0013】以下に、上記層体22、補助放電電極26及び
透光部24の製造方法の一例について説明する。まず、リ
ード端子20,20を接続したニッケルより成る電極基体1
6,16の表面に、炭酸バリウムより成るエミッタ材料を
付着させる。この際、エミッタ材料は、電極基体16の表
面全域に付着させるのではなく、その下端部側(リード
端子20との接続部側)は露出させておく。つぎに、上記
リード端子20,20を同一方向に揃えて整列治具によって
保持して、電極基体16,16を所定間隔をおいて対向さ
せ、これを両端が開口したガラス管内に挿入して、上記
リード端子20,20の下端部がガラス管の下端開口から外
部へ突出するように収納する。
【0014】そして、ガラス管の当該開口部分をガス炎
によって加熱して溶融させ、溶融部分をピンチャーによ
って内方向へ圧潰して封着し、リード端子20,20の途中
部分をガラス管の封着部に固定すると共に、該リード端
子20,20の下端部をガラス管の外部に導出する。この
際、上記ガラス管の加熱を空気中で行うことにより、電
極基体16,16の露出部分が酸化されて表面に酸化ニッケ
ルが形成される。
【0015】ついで、ガラス管の他端開口に排気装置を
接続し、これらを高周波コイル内に配置して高周波加熱
を施すと共に、ガラス管内を排気する。この加熱処理に
より、エミッタ材料の炭酸バリウムが熱分解して電極基
体16,16の表面に酸化バリウムより成るエミッタ層18,
18が形成されて放電電極14,14が完成する。同時に、こ
の加熱処理により、電極基体16,16の露出部分の表面が
溶融する。そして、上記排気処理に伴うガラス管内の減
圧作用により、上記エミッタ層18,18の酸化バリウム、
前工程で電極基体16,16の露出部分の表面に形成されて
いた酸化ニッケル、及び溶融した電極基体16,16のニッ
ケルが周囲に飛散してガラス管の内面に層状に付着され
る。
【0016】この際、排気工程の初期においては、ガラ
ス管内の残留空気濃度が高いため、この電極基体16,16
の露出部分からの溶融ニッケルが飛散中に酸化されるた
め、ガラス管の内面には半導体としての酸化ニッケルと
誘電体としての酸化バリウムの混合体より成る層体22が
被着形成される。上記加熱をさらに続けると、排気工程
の進行に伴ってガラス管内の残留空気濃度が低下し、つ
いには飛散したニッケルが酸化されない状態となる。し
たがって、この酸化されないニッケルが上記層体22の表
面に散点状に付着した時点でこの加熱操作を終了すれ
ば、図2に示したように、導電性を備えた粒状あるいは
塊状の補助放電電極26が、層体22の表面に多数配置され
ることとなる。また、リード端子20,20と補助放電電極
26間、及び補助放電電極26,26相互間には、多数の補助
放電間隙28が形成される。
【0017】上記排気処理によって、残留空気、炭酸バ
リウム分解による二酸化炭素、並びにガラス管自身やガ
ラス管内に収納された部材から放出される不純ガスを完
全に除去してガラス管内を高真空状態とした後、放電ガ
スを充填し、さらに上記ガラス管の上端開口を加熱し、
これを溶融させて封じ切り、気密容器12を完成させる。
最後に、気密容器12の外部からYAGレーザを一定のラ
インに沿って層体22に照射し、当該層体22を蒸発させる
ことによって上記透光部24を形成する。
【0018】図3は上記透光部24を外部から観察した平
面図であり、気密容器12の外周面には、感光性表示部材
30と比較対象部材32とが、それぞれ透光部24と交差する
ように被着形成されている。この感光性表示部材30は、
紫外線の照射を受けると変色し、かつ照射量に応じて変
色具合が変化する紫外線感光塗料を気密容器12の外周面
に帯状に塗布することで形成される。また、比較対象部
材32は、変色前の感光性表示部材30と同一の色彩を備
え、かつ紫外線の照射によって変色しない性質の塗料を
気密容器の外周面に帯状に塗布することで形成される。
【0019】この第1の劣化表示機能付放電型サージ吸
収素子10は、図8に示したように、被保護回路72に接続
された一対の電源ラインL1とグランドG間、及びL2と
グランドG間に、リード端子20,20を介してそれぞれ挿
入接続される。ところで、上記気密容器12を構成してい
るガラスの誘電率と、上記層体22に含まれる酸化バリウ
ム等の誘電体の誘電率は異なるため、両誘電体間には電
荷が保持され易い状態となっており、かつ、酸化バリウ
ム等は高い光電効果を発揮するため、上記層体22と気密
容器12の内面間には多くの電荷が蓄積されている。この
ため、上記リード端子20,20を介してこの第1の劣化表
示機能付放電型サージ吸収素子10に定格以上のサージが
印加されると、半導体のトンネル効果により直ちに上記
電荷が層体22内の酸化ニッケル等を介して一方のリード
端子20から他方のリード端子20側に移動し、両リード端
子20,20間に電流が流れてサージの吸収が開始される。
同時に、上記層体22と放電ガスとの狭間において沿面コ
ロナ放電が発生し、該沿面コロナ放電を通じてもサージ
の吸収が行われる。そして、上記層体22内における電荷
の移動や、層体22表面における沿面コロナ放電を通じて
電子やイオンが気密容器12内に放出され、この電子及び
イオンのプライミング効果によって、短時間の中に上記
沿面コロナ放電が補助放電間隙28に転移して気中放電が
生成され、該気中放電が放電間隙13に転移し、最終的に
はアーク放電の大電流を通じてサージが吸収される。
【0020】上記のように、放電ガス中に紫外線放射成
分(H2ガス)が含まれているため、放電間隙13におけ
るアーク放電の生成により、気密容器12内に紫外線が発
生する。気密容器12の内面に形成された層体22自体は遮
光性物質であるが、該層体22の一部には透光部24が形成
されているため、アーク放電によって発生した上記紫外
線は、透光部24を経由して気密容器12の外部に放射され
ることとなる。この結果、感光性表示部材30の表面に
は、紫外線の照射を受けて変色部分34が表れる。これに
対し、感光性表示部材30と近接配置された比較対象部材
32の方は、紫外線を照射されても一切変色せず、感光性
表示部材30の変色前の色を保持する。したがって、感光
性表示部材30の変色部分34と比較対象部材32の色を比較
することにより、気密容器12の内部におけるアーク放電
生成の事実を間接的に把握することが可能となる。
【0021】しかも、紫外線の照射回数(照射量)の増
加に対応して感光性表示部材30の変色具合が変化するた
め、アーク放電生成の回数を外部から大まかに把握する
ことができ、ひいては放電型サージ吸収素子10の劣化の
程度を推定することが可能となる。なお、「変色具合が
変化する」とは、同系色における変色の度合(濃度)が
強まることのみならず、全く異なった色彩に段階的に変
化することをも含むものである。この際、図示は省略し
たが、比較対象部材32上に色彩変化のパターンと、当該
色彩が意味するところを予め記載しておけば便利であ
る。例えば、「青」の段階ではまだ十分余裕があり、
「黄」の段階で要注意、「赤」になったら取り換えるべ
き旨を表示しておけば、当該素子の余命及び取替え時期
を一目で把握でき、突然の故障に起因する事故を防止で
きる。
【0022】この感光性表示部材30は、具体的には紫外
線感光樹脂塗料によって形成される。あるいは、紫外線
照射によって破壊される特性を備えた多数のマイクロカ
プセル内に所定の顔料を充填させて発色カプセルと成
し、この多数の発色カプセルを所定のバインダを介して
塗料状に集合させたものを、幾重にも積層塗布せて感光
性表示部材30と成してもよい。この場合、透光部24から
紫外線の照射を受ける度に、最下層のマイクロカプセル
から順に顔料が染み出して来るため、各層の顔料を共通
化しておけば同系色での変色度合(濃度)が強まること
となる。また、各層の顔料の色彩を異ならせておけば、
段階的な色彩の変化が実現できる。
【0023】上記第1の劣化表示機能付放電型サージ吸
収素子10は、一対の放電電極14,14を同一方向に揃え、
放電間隙13を隔てて互いに平行するよう配置して成る
が、本発明はこの種の放電型サージ吸収素子に限定され
るものではない。すなわち、図4に示す第2の劣化表示
機能付放電型サージ吸収素子40は、一対の放電電極14,
14を先端部14a,14a同士が放電間隙13を隔てて対向す
るよう配置し、これをガラス管の両端開口を気密封止し
て形成した気密容器12内に放電ガスと共に封入し、各放
電電極14,14のリード端子20,20を気密容器12外に反対
方向からそれぞれ導出した点に特徴を有しており、他の
構成は第1の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子10と
実質的に共通するものである。
【0024】したがって、気密容器12の内面には対サー
ジ応答性能を向上させるための層体22が被着形成される
と共に、その一部にはYAGレーザの照射によって透光
部24が形成されている。また、図5に示すように、気密
容器12の外周面には、感光性表示部材30及び比較対象部
材32が透光部24と交差するように配置されている。しか
して、上記リード端子20,20を介して定格以上の過電圧
が印加され、放電間隙13においてアーク放電が生成され
ると、上記透光部24から紫外線が照射されて感光性表示
部材30上に変色部分34が表れることとなる。
【0025】本発明にとって、透光性を備えたガラス製
気密容器12の内面に遮光性の層体22を被着すると共に、
その一部を削除して透光部24と成すことは、必須の構成
要件ではない。例えば、図7に示したように、内面に層
体22を形成していない気密容器12を備えた放電型サージ
吸収素子70を用い、該気密容器12の外周面に上記と同様
の感光性表示部材30及び比較対象部材32を形成すること
もできる。この場合、気密容器12全体が透光部を成すた
め、放電間隙13においてアーク放電が生成されて紫外線
が放射されれば、これを受けて感光性表示部材32全体が
変色することとなる。このように全体が透明な気密容器
12を備えた放電型サージ吸収素子70にあっては、気密容
器12内の様子を外部から観察することは当然に可能であ
るが、既放電回数や劣化の程度まで読み取ることは困難
であるため、本発明を適用するメリットがある。なお、
この場合には、気密容器12の内側を感光性表示部材30で
覆っても、その変色の様子を外部から観察することが可
能である。
【0026】あるいは、セラミックや金属等の遮光性物
質によって形成した気密容器内に放電間隙を収納させた
タイプの放電型サージ吸収素子についても、本発明は応
用可能である。この場合には、気密容器の一部に透光性
の物質より成る窓状の透光部を設けると共に、該透光部
の少なくとも一部を感光性表示部材で覆うようにすれば
よい。
【0027】上記においては、比較対象部材32を紫外線
の照射によって変色しない性質の塗料によって構成する
例を示したが、比較対象部材32を透光部24と離れた箇所
に配置する場合には、必ずしも当該性質を備える必要は
なく、単に変色前の感光性表示部材30と同一の色彩を備
えていれば十分である。したがって、この場合には、感
光性表示部材30と同一の材料によって比較対象部材32を
構成することも可能である。また、本発明にとって、比
較対象部材32は必須の構成要件ではない。すなわち、気
密容器12全体が透光性を備えた放電型サージ吸収素子70
に本発明を適用する場合は別として、気密容器12の大部
分が遮光性を備えており、その一部分が透光部24と成さ
れているタイプの放電型サージ吸収素子に適用する場合
には、感光性表示部材30の中でも当該透光部24と接する
部分が主として変色するのであり、それ以外の部分は当
初の色彩を維持するものである。このため、比較対象部
材32が存在しなくても、感光性表示部材30の変色部分34
と他の部分とを比較することにより、変色度合を把握す
ることが可能となる。
【0028】図6は、本発明に係る第3の劣化表示機能
付放電型サージ吸収素子50を示すものである。この第3
の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子50は、上記した
第1の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子10と内部構
造を共通にしている。すなわち、放電間隙13を隔てて平
行に配置した一対の放電電極14,14を、放電ガスと共に
ガラス管の両端開口を閉塞して成る気密容器12内に封入
し、各放電電極14,14のリード端子20,20を気密容器12
の下端封着部12aから外部に導出すると共に、気密容器
12の内面に遮光性の層体22を被着形成し、その一部に外
部からYAGレーザを照射して線状の透光部24を形成し
て成る。ただし、この気密容器12の外周面には、感光性
表示部材30及び比較対象部材32を配する代わりに、第1
の環状電極52及び第2の環状電極54を所定の間隔を隔て
て嵌装させると共に、第1の環状電極52と第2の環状電
極54間を、上記透光部24の一部を覆うように配置された
感光性抵抗部材56を介して接続して成る。また、第1の
環状電極52及び第2の環状電極54間には、直流電源58及
び発光ダイオード60が接続されている。
【0029】上記感光性抵抗部材56は、紫外線の照射回
数(照射量)に応じてその抵抗値が変動する特性を備え
ており、その初期抵抗値(紫外線照射によって変動する
前の抵抗値)を上記発光ダイオード60が点灯し得ない程
高く設定しておき、アーク放電に伴う紫外線照射を受け
る度にその抵抗値が徐々に低下して行き、一定回数(例
えば、当該放電型サージ吸収素子50の平均的な限界放電
回数)を越えた時点で発光ダイオード60の点灯を可能と
する抵抗値となるように調整しておけば、発光ダイオー
ド60の点灯によって外部に当該放電型サージ吸収素子50
の取り替え時期を表示することができる。もちろん、上
記とは逆に、感光性抵抗部材56の初期抵抗値を上記発光
ダイオード60が点灯可能な程度に低く設定しておくと共
に、紫外線の照射回数が一定数を越えた時点で発光ダイ
オード60が点灯不可能な値にまで感光性抵抗部材56の抵
抗値が高まるように調整しておき、発光ダイオード60の
消灯によって取り替え時期を外部に表示するよう構成し
てもよい。
【0030】この第3の劣化表示機能付放電型サージ吸
収素子50にあっては、発光ダイオード60の点灯や消灯と
いう極めて明瞭な形で劣化の程度を外部に表示できる利
点がある。特に、当該放電型サージ吸収素子50を組み込
んだ電子機器の外部に発光ダイオード60を配置すれば、
一々機器の内部を覗かなくても、放電型サージ吸収素子
50の劣化を確認できる利点がある。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る劣化表示機能付放電型サー
ジ吸収素子にあっては、放電生成に伴う劣化を感光性表
示部材の変色具合や、感光性抵抗部材に接続された表示
素子の点灯あるいは消灯を通じて気密容器の外部に表示
することが可能であるため、放電型サージ吸収素子の大
まかな寿命予測が可能となり、突然に故障するという事
故を未然に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の劣化表示機能付放電型サー
ジ吸収素子の内部を示す部分断面図である。
【図2】第1の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子の
リード端子と気密容器内面との接触部分を示す拡大部分
断面図である。
【図3】第1の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子の
外部を示す平面図である。
【図4】本発明に係る第2の劣化表示機能付放電型サー
ジ吸収素子の内部を示す部分断面図である。
【図5】第2の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子の
外部を示す平面図である。
【図6】本発明に係る第3の劣化表示機能付放電型サー
ジ吸収素子の外部を示す平面図である。
【図7】従来の放電型サージ吸収素子を示す平面図であ
る。
【図8】従来の放電型サージ吸収素子及び本発明に係る
第1の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子の接続例を
示す回路図である。
【図9】従来の放電型サージ吸収素子の変形例を示す平
面図である。
【符号の説明】
10 第1の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子 12 気密容器 13 放電間隙 14 放電電極 24 透光部 30 感光性表示部材 32 比較対象部材 34 変色部分 40 第2の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子 50 第3の劣化表示機能付放電型サージ吸収素子 56 感光性抵抗部材 58 直流電源 60 発光ダイオード

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電電極を放電間隙を隔てて対向
    配置し、これを放電ガスと共に気密容器内に封入して成
    る放電型サージ吸収素子において、上記放電ガス中に放
    電生成によって紫外線を放射する成分を含有させると共
    に、上記気密容器の少なくとも一部を透光部と成し、該
    透光部の少なくとも一部を紫外線の照射によって変色
    し、かつ紫外線の照射量に応じて変色具合が変化する感
    光性表示部材で覆ったことを特徴とする劣化表示機能付
    放電型サージ吸収素子。
  2. 【請求項2】 上記気密容器の表面に、上記感光性表示
    部材の変色前の色彩と同一の色彩を備えた比較対象部材
    を配置したことを特徴とする請求項1に記載の劣化表示
    機能付放電型サージ吸収素子。
  3. 【請求項3】 上記感光性表示部材を、紫外線の照射に
    よって破壊されるマイクロカプセル内に顔料を充填して
    成る発色カプセルの集合体により構成したことを特徴と
    する請求項1または2に記載の劣化表示機能付放電型サ
    ージ吸収素子。
  4. 【請求項4】 複数の放電電極を放電間隙を隔てて対向
    配置し、これを放電ガスと共に気密容器内に封入して成
    る放電型サージ吸収素子において、上記放電ガス中に放
    電生成によって紫外線を放射する成分を含有させると共
    に、上記気密容器の少なくとも一部を透光部と成し、該
    透光部の少なくとも一部を、紫外線の照射量に応じて抵
    抗値が変動する感光性抵抗部材で外側から覆い、該感光
    性抵抗部材の両端間に表示素子及びその電源を接続した
    ことを特徴とする劣化表示機能付放電型サージ吸収素
    子。
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