JP2741577B2 - リングモータ及びリングモータ発電機 - Google Patents
リングモータ及びリングモータ発電機Info
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- JP2741577B2 JP2741577B2 JP33666694A JP33666694A JP2741577B2 JP 2741577 B2 JP2741577 B2 JP 2741577B2 JP 33666694 A JP33666694 A JP 33666694A JP 33666694 A JP33666694 A JP 33666694A JP 2741577 B2 JP2741577 B2 JP 2741577B2
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- Japan
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- ring rotor
- ring
- nozzle
- fluid pressure
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は流体圧により高速回転
するリングモータ及びこのリングモータにより発電する
リングモータ発電機に関する。
するリングモータ及びこのリングモータにより発電する
リングモータ発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来空気などの流体圧を利用して高速回
転する回転駆動源は種々のものがあるが、その中の1つ
に例えば図1の(イ)及び(ロ)に示すエアタービンが
ある。上記エアタービンは、外周部に多数のブレードa
が配置されたロータbを有していて、ノズルcよりブレ
ードaに圧縮空気を噴射させることにより、ロータbが
高速回転するように構成されており、このエアタービン
のロータbに図2に示すように回転軸dを介して発電機
eを接続することにより発電が行えるようになってい
る。
転する回転駆動源は種々のものがあるが、その中の1つ
に例えば図1の(イ)及び(ロ)に示すエアタービンが
ある。上記エアタービンは、外周部に多数のブレードa
が配置されたロータbを有していて、ノズルcよりブレ
ードaに圧縮空気を噴射させることにより、ロータbが
高速回転するように構成されており、このエアタービン
のロータbに図2に示すように回転軸dを介して発電機
eを接続することにより発電が行えるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のエア
タービン及び発電機eでは、ロータbの中心に設けられ
た回転軸dが軸受けにより支承されているため、ロータ
bが高速回転する際、各軸受け部に固体摩擦を発生して
動力損失が大きいと共に、複雑な形状のブレードaが必
要なため高度な製作技術を必要として高価となる不具合
がある。
タービン及び発電機eでは、ロータbの中心に設けられ
た回転軸dが軸受けにより支承されているため、ロータ
bが高速回転する際、各軸受け部に固体摩擦を発生して
動力損失が大きいと共に、複雑な形状のブレードaが必
要なため高度な製作技術を必要として高価となる不具合
がある。
【0004】この発明はかかる不具合を改善するために
なされたもので、流体圧により高速回転が可能なリング
モータ及びこのリングモータで発電するようにしたリン
グモータ発電機を簡単な構成で安価に提供することを目
的とするものである。
なされたもので、流体圧により高速回転が可能なリング
モータ及びこのリングモータで発電するようにしたリン
グモータ発電機を簡単な構成で安価に提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、軸に支持され、かつ接線方向に近い角度
で流体圧を噴射するノズルと、上記ノズルの外周側に設
けられ、上記ノズルより噴射された流体圧をほぼ直角方
向より受けるブレードを内周部に有し、かつ両側面が内
周側より外周側へ幅広となる傾斜面で形成されたリング
ロータと、上記リングロータ両側の傾斜面と摺接し、か
つ流体圧により外側へ撓むことにより、上記リングロー
タの傾斜面間に生じた間隙に流体膜を形成して、この流
体膜で上記リングロータを支承するバランスプレートと
を具備したものである。
成するために、軸に支持され、かつ接線方向に近い角度
で流体圧を噴射するノズルと、上記ノズルの外周側に設
けられ、上記ノズルより噴射された流体圧をほぼ直角方
向より受けるブレードを内周部に有し、かつ両側面が内
周側より外周側へ幅広となる傾斜面で形成されたリング
ロータと、上記リングロータ両側の傾斜面と摺接し、か
つ流体圧により外側へ撓むことにより、上記リングロー
タの傾斜面間に生じた間隙に流体膜を形成して、この流
体膜で上記リングロータを支承するバランスプレートと
を具備したものである。
【0006】また軸に支持され、かつ接線方向に近い角
度で流体圧を噴射するノズルと、上記ノズルの外周側に
設けられ、上記ノズルより噴射された流体圧をほぼ直角
方向より受けるブレードを内周部に有し、かつ両側面が
内周側より外周側へ幅広となる傾斜面で形成されたリン
グロータと、上記リングロータ両側の傾斜面と摺接し、
かつ流体圧により外側へ撓むことにより、上記リングロ
ータの傾斜面間に生じた間隙に流体膜を形成して、この
流体膜で上記リングロータを支承するバランスプレート
と、上記リングロータの外周部に埋設された永久磁石体
と、上記リングロータ周囲に設けられ、かつ上記永久磁
石体と対向する位置に電磁誘導コイルが設けられたコイ
ルケースとを具備したものである。
度で流体圧を噴射するノズルと、上記ノズルの外周側に
設けられ、上記ノズルより噴射された流体圧をほぼ直角
方向より受けるブレードを内周部に有し、かつ両側面が
内周側より外周側へ幅広となる傾斜面で形成されたリン
グロータと、上記リングロータ両側の傾斜面と摺接し、
かつ流体圧により外側へ撓むことにより、上記リングロ
ータの傾斜面間に生じた間隙に流体膜を形成して、この
流体膜で上記リングロータを支承するバランスプレート
と、上記リングロータの外周部に埋設された永久磁石体
と、上記リングロータ周囲に設けられ、かつ上記永久磁
石体と対向する位置に電磁誘導コイルが設けられたコイ
ルケースとを具備したものである。
【0007】
【作用】上記構成により、ノズルよりほぼ接線方向に噴
出された流体圧によりリングロータが高速回転されると
同時に、リングロータの両側に設けられたバランスプレ
ートの外周側が流体圧により外側へ撓んで、リングロー
タの両側面に設けられた傾斜面とバランスプレートの間
に間隙が生じ、この間隙に形成された流体膜により上記
リングロータが支承されるため、固体接触しない状態で
リングロータの高速回転が可能になり、リングロータの
外周面に埋設された永久磁石体とその周囲に設けられた
電磁誘導コイルにより発電が可能になる。
出された流体圧によりリングロータが高速回転されると
同時に、リングロータの両側に設けられたバランスプレ
ートの外周側が流体圧により外側へ撓んで、リングロー
タの両側面に設けられた傾斜面とバランスプレートの間
に間隙が生じ、この間隙に形成された流体膜により上記
リングロータが支承されるため、固体接触しない状態で
リングロータの高速回転が可能になり、リングロータの
外周面に埋設された永久磁石体とその周囲に設けられた
電磁誘導コイルにより発電が可能になる。
【0008】また流体の供給を停止すると、リングロー
タとバランスプレートの間隙がなくなってバランスプレ
ートがリングロータの傾斜面と摺接し、通常の摩擦軸受
けとして機能するため、リングロータの中心精度を確保
することができる。
タとバランスプレートの間隙がなくなってバランスプレ
ートがリングロータの傾斜面と摺接し、通常の摩擦軸受
けとして機能するため、リングロータの中心精度を確保
することができる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図3ないし図5に示す
図面を参照して詳述する。これら図において1は軸で、
一端側に開口する流体圧誘導孔1aが内部に形成されて
おり、この流体圧誘導孔1aは、図4に示すように流体
圧誘導孔1aの接線方向に設けられた複数の1次旋回噴
射孔1bに連通されている。
図面を参照して詳述する。これら図において1は軸で、
一端側に開口する流体圧誘導孔1aが内部に形成されて
おり、この流体圧誘導孔1aは、図4に示すように流体
圧誘導孔1aの接線方向に設けられた複数の1次旋回噴
射孔1bに連通されている。
【0010】2は上記軸1の外周部に嵌着されたノズル
プレートで、外周部が厚肉となった断面ほぼ凹字形の円
板よりなり、厚肉部2aには図4に示すようにスパイラ
ル状の溝が形成されていて、このノズルプレート2と合
体するように設けられたノズルカバー3とにより流体通
路2b及びノズル2cが形成されている。
プレートで、外周部が厚肉となった断面ほぼ凹字形の円
板よりなり、厚肉部2aには図4に示すようにスパイラ
ル状の溝が形成されていて、このノズルプレート2と合
体するように設けられたノズルカバー3とにより流体通
路2b及びノズル2cが形成されている。
【0011】4は上記ノズルプレート2及びノズルカバ
ー3の両側に左右対称となるように設けられたノズルケ
ースで、これらノズルケース4とノズルプレート2及び
ノズルカバー3の間にはシム6が介在されていると共
に、上記ノズルケース4の両側には、左右対称となるよ
う一対のバランスプレート8が設けられている。上記バ
ランスプレート8は多少弾性及び可撓性を有し、かつ摩
擦係数の小さいプラスチックより形成されていて、外周
部の互いに対向する角部を面取りすることにより、精密
な円弧状の摺接面8aが形成されている。
ー3の両側に左右対称となるように設けられたノズルケ
ースで、これらノズルケース4とノズルプレート2及び
ノズルカバー3の間にはシム6が介在されていると共
に、上記ノズルケース4の両側には、左右対称となるよ
う一対のバランスプレート8が設けられている。上記バ
ランスプレート8は多少弾性及び可撓性を有し、かつ摩
擦係数の小さいプラスチックより形成されていて、外周
部の互いに対向する角部を面取りすることにより、精密
な円弧状の摺接面8aが形成されている。
【0012】そして上記バランスプレート8の外側には
バランスプレート押え9が設けられている。上記バラン
スプレート押え9は左右のバランスプレート8を固定す
る部品で、左右対称となるように設けられていて、コイ
ルケース10がボルト11により固定されている。各バ
ランスプレート押え9のバランスプレート8と対向する
面の外周側は厚みが薄くなっていて、バランスプレート
8との間に、バランスプレート8の撓みを許容する隙間
9aが形成されている。
バランスプレート押え9が設けられている。上記バラン
スプレート押え9は左右のバランスプレート8を固定す
る部品で、左右対称となるように設けられていて、コイ
ルケース10がボルト11により固定されている。各バ
ランスプレート押え9のバランスプレート8と対向する
面の外周側は厚みが薄くなっていて、バランスプレート
8との間に、バランスプレート8の撓みを許容する隙間
9aが形成されている。
【0013】一方12は上記ノズルプレート2及びノズ
ルカバー3の外周部を囲撓するように設けられたリング
ロータで、内周側より外周側の幅が大きくなるように形
成されていて、内周側より外周側にかけて傾斜面12a
が形成されており、内周部には図4に示すように、歯車
状のブレード12bが円周方向に等間隔に形成されてい
る。
ルカバー3の外周部を囲撓するように設けられたリング
ロータで、内周側より外周側の幅が大きくなるように形
成されていて、内周側より外周側にかけて傾斜面12a
が形成されており、内周部には図4に示すように、歯車
状のブレード12bが円周方向に等間隔に形成されてい
る。
【0014】また両側の傾斜面12aは、バランスプレ
ート8の角部を面取りすることにより形成された円弧状
の摺接面8aが円周的に線接触するようになっており、
摺接面8aの面圧はシム6により調整できるようになっ
ている。そして上記リングロータ12の外周面には、円
周方向に等間隔に強力な永久磁石体14及び該永久磁石
体14の磁路を形成する磁性体15が埋設されている。
ート8の角部を面取りすることにより形成された円弧状
の摺接面8aが円周的に線接触するようになっており、
摺接面8aの面圧はシム6により調整できるようになっ
ている。そして上記リングロータ12の外周面には、円
周方向に等間隔に強力な永久磁石体14及び該永久磁石
体14の磁路を形成する磁性体15が埋設されている。
【0015】上記永久磁石体14は図5に示すようにリ
ングロータ12の幅方向にN極とS極が離間し、かつ円
周方向にN極とS極が交互に配設されていて、幅方向に
離間するN極とS極の底部間が磁性体15により結合す
ることにより磁路が形成されるようになっている。
ングロータ12の幅方向にN極とS極が離間し、かつ円
周方向にN極とS極が交互に配設されていて、幅方向に
離間するN極とS極の底部間が磁性体15により結合す
ることにより磁路が形成されるようになっている。
【0016】また上記コイルケース10の外周部には上
記永久磁石体14と対向するよう電磁誘導コイル17が
設けられている。上記電磁誘導コイル17はコ字形に成
形した珪素鋼板を多数積層することにより形成された鉄
心17aに銅線17bをコイルガイド17cを介して巻
付けることにより形成されていて、左右に分割されたコ
イルケース10の一方10a側に形成された切欠内に収
容され、かつ他方のコイルケース10bを結合一体化す
ることによってコイルケース10の外周部に確実に固定
されるようになっている。なお図中19は軸1の他端に
ボルト20により固着された端板である。また21は流
体圧を排出する排気口である。
記永久磁石体14と対向するよう電磁誘導コイル17が
設けられている。上記電磁誘導コイル17はコ字形に成
形した珪素鋼板を多数積層することにより形成された鉄
心17aに銅線17bをコイルガイド17cを介して巻
付けることにより形成されていて、左右に分割されたコ
イルケース10の一方10a側に形成された切欠内に収
容され、かつ他方のコイルケース10bを結合一体化す
ることによってコイルケース10の外周部に確実に固定
されるようになっている。なお図中19は軸1の他端に
ボルト20により固着された端板である。また21は流
体圧を排出する排気口である。
【0017】次に上記構成されたリングモータ発電機の
作用を説明すると、図示しない流体圧供給源より圧縮空
気などの流体圧を軸1の一端側より流体圧誘導孔1a内
へ供給すると、この流体圧は流体圧誘導孔1aの接線方
向に穿設された1次旋回噴射孔1bより流体圧通路2b
内へ噴射され、軸1の外周に沿って旋回しながら、スパ
イラル状のノズル2cへ誘導される。そしてノズル2c
により整流されてより接線に近い角度でノズルプレート
2及びノズルカバー3とリングロータ12の間に形成さ
れた環状溝22内へ噴射され、リングロータ12のブレ
ード12bに作用してリングロータ12を高速回転させ
る。そして流体圧はノズルケース4とリングロータ12
の間に形成された環状溝23内を旋回しながらリングロ
ータ12両側の傾斜面12aと摺接するバランスプレー
ト8より成る摺接面8aへと進み、バランスプレート8
の外周部側を外側方向へ撓ませてリングロータ12とバ
ランスプレート8の間に、流体圧と接触圧がバランスす
る微小な間隙を生じ、この間隙に進入した流体圧により
形成される流体膜によりリングロータ12の回転が支承
されると共に、流速を加速して間隙を通過する流体の粘
性によりその接線方向の分力はリングロータ12の回転
力を倍加させる。
作用を説明すると、図示しない流体圧供給源より圧縮空
気などの流体圧を軸1の一端側より流体圧誘導孔1a内
へ供給すると、この流体圧は流体圧誘導孔1aの接線方
向に穿設された1次旋回噴射孔1bより流体圧通路2b
内へ噴射され、軸1の外周に沿って旋回しながら、スパ
イラル状のノズル2cへ誘導される。そしてノズル2c
により整流されてより接線に近い角度でノズルプレート
2及びノズルカバー3とリングロータ12の間に形成さ
れた環状溝22内へ噴射され、リングロータ12のブレ
ード12bに作用してリングロータ12を高速回転させ
る。そして流体圧はノズルケース4とリングロータ12
の間に形成された環状溝23内を旋回しながらリングロ
ータ12両側の傾斜面12aと摺接するバランスプレー
ト8より成る摺接面8aへと進み、バランスプレート8
の外周部側を外側方向へ撓ませてリングロータ12とバ
ランスプレート8の間に、流体圧と接触圧がバランスす
る微小な間隙を生じ、この間隙に進入した流体圧により
形成される流体膜によりリングロータ12の回転が支承
されると共に、流速を加速して間隙を通過する流体の粘
性によりその接線方向の分力はリングロータ12の回転
力を倍加させる。
【0018】またリングロータ12の回転に伴い、リン
グロータ12の外周面に埋設された強力な永久磁石体1
4がコイルケース10側に設けられた電磁誘導コイル1
7の鉄芯17aの両端部に接近し、これを通過する際電
磁誘導コイル17に起電力が発生し、電磁誘導コイルに
発生した誘導電流を取出すことにより発電機として使用
することができる。
グロータ12の外周面に埋設された強力な永久磁石体1
4がコイルケース10側に設けられた電磁誘導コイル1
7の鉄芯17aの両端部に接近し、これを通過する際電
磁誘導コイル17に起電力が発生し、電磁誘導コイルに
発生した誘導電流を取出すことにより発電機として使用
することができる。
【0019】一方流体圧の供給を停止すると、バランス
プレート8とリングロータ12より成る摺接面8aの間
の間隙を通過する流体がなくなるため、バランスプレー
ト8は弾性で元の位置へ復帰してリングロータ12の傾
斜面12aと摺接し、通常のすべり軸受けとして機能す
るため、リングロータ12の回転中心を正確に維持する
と共に、流体軸受け特有の回転開始時及び停止時の回転
の不安定状態を防止することができる。
プレート8とリングロータ12より成る摺接面8aの間
の間隙を通過する流体がなくなるため、バランスプレー
ト8は弾性で元の位置へ復帰してリングロータ12の傾
斜面12aと摺接し、通常のすべり軸受けとして機能す
るため、リングロータ12の回転中心を正確に維持する
と共に、流体軸受け特有の回転開始時及び停止時の回転
の不安定状態を防止することができる。
【0020】なお上記実施例では流体圧を例えば圧縮空
気として説明したが、水蒸気のような圧縮性流体でも、
その他の非圧縮性流体でもよい。また軸1の1次旋回噴
射孔1bは省略してもよいと共に、バランスプレート8
を弾性及び可撓性のない低摩擦材料より形成して、この
バランスプレート8とリングロータ12の間に予め微小
な間隙を形成するようにすれば、発停止時の運転操作に
十分な注意と熟練を必要とはするが、全体の構造をさら
に簡略化することもできる。
気として説明したが、水蒸気のような圧縮性流体でも、
その他の非圧縮性流体でもよい。また軸1の1次旋回噴
射孔1bは省略してもよいと共に、バランスプレート8
を弾性及び可撓性のない低摩擦材料より形成して、この
バランスプレート8とリングロータ12の間に予め微小
な間隙を形成するようにすれば、発停止時の運転操作に
十分な注意と熟練を必要とはするが、全体の構造をさら
に簡略化することもできる。
【0021】さらにリングロータ12の外周部に設けら
れた永久磁石体14とコイルケース10に設けられた電
磁誘導コイル17よりなる発電機の構成は、上記実施例
の構造に限定されるものでないことは勿論である。
れた永久磁石体14とコイルケース10に設けられた電
磁誘導コイル17よりなる発電機の構成は、上記実施例
の構造に限定されるものでないことは勿論である。
【0022】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、ノズル
より接線方向へ噴射される流体圧により高速回転される
リングロータの両側に、内周側より外周側へ幅広となる
傾斜面を設けて、これら傾斜面に流体圧により外側へ撓
むバランスプレートを摺接させたことから、流体圧によ
りリングロータの傾斜面とバランスプレートの間に生じ
た間隙に流体膜が形成されて、この流体膜によりリング
ロータが支承されると共に、上記間隙を高速で通過した
流体の粘性によりさらにリングロータの回転を倍加する
ため、固体接触のない高速回転が得られるようになる。
これによって簡単な構成で高速回転が容易に得られると
共に、潤滑を必要としないため、潤滑による油膜切れな
どによって軸受け部分が焼付くなどの心配もない。
より接線方向へ噴射される流体圧により高速回転される
リングロータの両側に、内周側より外周側へ幅広となる
傾斜面を設けて、これら傾斜面に流体圧により外側へ撓
むバランスプレートを摺接させたことから、流体圧によ
りリングロータの傾斜面とバランスプレートの間に生じ
た間隙に流体膜が形成されて、この流体膜によりリング
ロータが支承されると共に、上記間隙を高速で通過した
流体の粘性によりさらにリングロータの回転を倍加する
ため、固体接触のない高速回転が得られるようになる。
これによって簡単な構成で高速回転が容易に得られると
共に、潤滑を必要としないため、潤滑による油膜切れな
どによって軸受け部分が焼付くなどの心配もない。
【0023】また上記リングロータの外周部に永久磁石
体を、そしてその周囲に電磁誘導コイルを配置すること
により、軸受け部分の全くない発電機が得られるように
なる。さらに上記リングモータやリングモータ発電機を
各種電気機器や、電子機器、波力発電機、医療機器、生
産機械などに組込むことにより、保守が容易な高速駆動
源として使用することができる。
体を、そしてその周囲に電磁誘導コイルを配置すること
により、軸受け部分の全くない発電機が得られるように
なる。さらに上記リングモータやリングモータ発電機を
各種電気機器や、電子機器、波力発電機、医療機器、生
産機械などに組込むことにより、保守が容易な高速駆動
源として使用することができる。
【図1】(イ)従来のエアタービンを示す説明図であ
る。 (ロ)図1の(イ)のA−A線に沿う断面図である。
る。 (ロ)図1の(イ)のA−A線に沿う断面図である。
【図2】従来のエアタービン発電機を示す説明図であ
る。
る。
【図3】この発明の一実施例になるリングモータ発電機
の断面図である。
の断面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】この発明の一実施例になるリングモータ発電機
の永久磁石体の配列を示す展開図である。
の永久磁石体の配列を示す展開図である。
1 軸 2c ノズル 8 バランスプレート 12 リングロータ 12a 傾斜面 12b ブレード 14 永久磁石体 17 電磁誘導コイル
Claims (3)
- 【請求項1】 軸1に支持され、かつ接線方向に近い角
度で流体圧を噴射するノズル2cと、上記ノズル2cの
外周側に設けられ、上記ノズル2cより噴射された流体
圧をほぼ直角方向より受けるブレード12bを内周部に
有し、かつ両側面が内周側より外周側へ幅広となる傾斜
面12aで形成されたリングロータ12と、上記リング
ロータ12両側の傾斜面12aと摺接し、かつ流体圧に
より外側へ撓むことにより、上記リングロータ12の傾
斜面12a間に生じた間隙に流体膜を形成して、この流
体膜で上記リングロータ12を支承するバランスプレー
ト8とを具備したことを特徴とするリングモータ。 - 【請求項2】 軸1に支持され、かつ接線方向に近い角
度で流体圧を噴射するノズル2cと、上記ノズル2cの
外周側に設けられ、上記ノズル2cより噴射された流体
圧をほぼ直角方向より受けるブレード12bを内周部に
有し、かつ両側面が内周側より外周側へ幅広となる傾斜
面12aで形成されたリングロータ12と、上記リング
ロータ12両側の傾斜面12aと摺接し、かつ流体圧に
より外側へ撓むことにより、上記リングロータ12の傾
斜面12a間に生じた間隙に流体膜を形成して、この流
体膜で上記リングロータ12を支承するバランスプレー
ト8と、上記リングロータ12の外周部に埋設された永
久磁石体14と、上記リングロータ12周囲に設けら
れ、かつ上記永久磁石体14と対向する位置に電磁誘導
コイル17が設けられたコイルケース10とを具備した
ことを特徴とするリングモータ発電機。 - 【請求項3】 バランスプレート8を弾性を有する低摩
擦材料で形成してなる請求項1及び2記載のリングモー
タ及びリングモータ発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33666694A JP2741577B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | リングモータ及びリングモータ発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33666694A JP2741577B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | リングモータ及びリングモータ発電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177407A JPH08177407A (ja) | 1996-07-09 |
JP2741577B2 true JP2741577B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=18301546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33666694A Expired - Fee Related JP2741577B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | リングモータ及びリングモータ発電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741577B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7603864B2 (en) * | 2006-11-29 | 2009-10-20 | General Electric Company | Blade tip electric machine |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP33666694A patent/JP2741577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08177407A (ja) | 1996-07-09 |
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