JP2739361B2 - マンガン乾電池 - Google Patents

マンガン乾電池

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JP2739361B2 JP30669489A JP30669489A JP2739361B2 JP 2739361 B2 JP2739361 B2 JP 2739361B2 JP 30669489 A JP30669489 A JP 30669489A JP 30669489 A JP30669489 A JP 30669489A JP 2739361 B2 JP2739361 B2 JP 2739361B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はマンガン乾電池の負極亜鉛または亜鉛合金の
腐食抑制に関するものである。
(従来の技術) 一般にマンガン乾電池の負極材として、化学的に比較
的安定で加工性に富み安価であることから、鉛、カドミ
ウム等を少量添加した亜鉛缶が使用されている。しか
し、そのまま使用すると亜鉛の腐食が激しく、長期保存
後の電池は性能の劣化が起き易くなる。従って通常のマ
ンガン乾電池には、亜鉛缶の有効面積当り0.01〜0.2mg/
cm2程度の水銀が添加されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、この程度の量の水銀を含有するマンガン乾電
池は、廃棄されても環境汚染は起こらないとされている
が、これからの社会環境ではより安全な水銀無添加また
は水銀低減化マンガン乾電池が必要となり、亜鉛の防食
技術の確立が不可欠となっている。
本発明は前述の問題を解決するためになされたもの
で、負極として用いられる亜鉛または亜鉛合金の腐食を
極力抑えたマンガン乾電池を提供することを目的とす
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明者は前述の目的を達成するため鋭意研究したと
ころ、電解液等に炭素数18のアルキル基が、含有アルキ
ル基の90基数%以上であるカチオン界面活性剤モノアル
キル第四級アンモニウムクロライドを特定量添加するこ
とにより、正極の二酸化マンガンの電位を劣化させるこ
となく、亜鉛の腐食を極力抑えることを見い出し、本発
明に至った。
すなわち、本発明は塩化亜鉛溶液及び/または塩化ア
ンモニウム溶液を主成分とする電解液を用いるマンガン
乾電池において、電池内に該カチオン界面活性剤を電解
液に対して、0.002〜0.2容積%存在させたことを特徴と
するマンガン乾電池である。
該カチオン界面活性剤の添加範囲については、電解液
に対して0.002〜0.2容積%が好ましく、0.002容積%よ
り少ない場合は添加効果が小さく、また0.2容積%を越
える場合は腐食を抑制する効果は有るものの正極の二酸
化マンガンの電位劣化が大きくなるので好ましくない。
また、該カチオン界面活性剤の添加によって、水銀無
添加の亜鉛または亜鉛合金において腐食が充分抑制され
るが、水銀を少量加えた汞化亜鉛または汞化亜鉛合金に
おいても同等の効果がある。
(作 用) 本発明の前記カチオン界面活性剤の添加効果について
は、亜鉛表面に吸着したカチオン界面活性剤のアルキル
基が、水素ガス発生反応を阻害することによって腐食を
抑制していると考えられる。
(実施例) 以下、本発明を実施例、比較例及び参考例にもとづ
き、詳細に説明する。
実施例1〜10、比較例1〜4及び参考例1 R20亜鉛缶を用いて、縦5.0cm×横9.6cm×厚さ0.04cm
の試験片を作り、そのままのもの(水銀無添加)と、Hg
Cl2溶液を用いて水銀0.005mg/cm2−亜鉛になるように、
表面をアマルガム化したものと2種類を試験に供した。
腐食試験は電解液として、ZnCl2:NH4Cl:H2Oの質量比
が、26:3:71のものを用いて、試験片1枚に対して電解
液60ccの割合で実施した。
そして、炭素数18のアルキル基が、含有アルキル基の
90基数%以上であるカチオン界面活性剤モノアルキル第
四級アンモニウムクロライド(ライオンアクソ社製、商
品名アーカード18−63)の添加量を、電解液に対して0
〜0.2容積%の範囲の中で種々に変量し、電解液中への
添加試験を行った(実施例1〜10及び比較例1〜4)。
また参考として、水銀0.2mg/cm2−亜鉛になるように
アマルガム化した試験片を用い、かつカチオン界面活性
剤無添加のものも同様に試験に供した(参考例1)。
腐食試験の評価は、45℃に15日間保存した後の腐食減
量を測定し、3枚の平均値の腐食減量を単位面積当り
(mg/cm2−亜鉛)で示した。各々の水銀添加量、カチオ
ン界面活性剤添加率及び腐食減量を表1に示す。
実施例11〜20、比較例5〜8及び参考例2 電解液として、ZnCl2:NH4Cl:H2Oの質量比が、10:22:6
8のものを用いた以外は実施例1と同様な腐食試験を行
い、それらの結果を表2に示した。
実施例21〜30、比較例9〜12及び参考例3 電解液として実施例1と同一組成のものについて、負
極の亜鉛として水銀無添加のものと、水銀0.005mg/cm2
−亜鉛になるように電解液にHgCl2を添加したものとを
使用し、該カチオン界面活性剤添加量を電解液に対し
て、0〜0.5容積%の範囲内で種々に変量し、R20形マン
ガン乾電池を各々10個ずつ試作した。この試作電池を45
℃に3ケ月間保存し、二酸化マンガンの電位劣化を開路
電圧で、亜鉛に対する防食効果を4Ω連続放電の0.9Vま
での持続時間で評価した(実施例21〜30、比較例9〜1
4)。
なお参考として、負極が水銀0.2mg/cm2−亜鉛になる
ように、予じめ電解液にHgCl2を添加し、上記と同様に
マンガン乾電池を試作し、開路電圧及び4Ω連続放電持
続時間を同様に評価した(参考例3)。各々の水銀添加
量、カチオン界面活性剤加率、開路電圧(平均値)及び
4Ω連続放電持続時間(平均値)を表3に示す。
実施例31,32 電解液として実施例1と同一組成のものを用い、亜鉛
缶内面にカチオン界面活性剤を、電解液に対して0.05容
積%になる量を塗布したもの(実施例31)、セパレータ
ーに同様に0.05容積%になる量を添加したもの(実施例
32)とを用いて、R20形マンガン乾電池を試作した。こ
れらの乾電池を用い、実施例21と同様に開路電圧及び4
Ω連続放電持続時間を評価し、それらの結果を表3に示
した。
実施例33〜42、比較例15〜20及び参考例4 電解液として実施例11と同一組成のものを用い、実施
例21と同様な方法でマンガン乾電池を試作し、開路電圧
及び4Ω連続放電持続時間を評価した(実施例33〜42、
比較例15〜20)。
なお、参考例として負極が水銀0.2mg/cm2−亜鉛にな
るように、予じめ電解液にHgCl2を添加し、上記と同様
にマンガン乾電池を試作し、開路電圧及び4Ω連続放電
持続時間を評価した(参考例4)。
各々の水銀添加量、カチオン界面活性剤添加率、開路
電圧及び4Ω連続放電持続時間を表4に示す。
実施例43,44 電解液として実施例11と同一組成のものを用い、亜鉛
缶内面に該カチオン界面活性剤を電解液に対して0.05容
積%になる量を塗布したもの(実施例43)、セパレータ
ーに同様に0.05容積%になる量を添加したもの(実施例
44)を用いて、実施例31、32と同様な方法でマンガン乾
電池を試作した。
これらの電池を用い実施例21と同様に開路電圧及び4
Ω連続放電持続時間を評価し、それらの結果を表4に示
す。
表1〜4に示されるごとく、該カチオン界面活性剤を
電解液に対して、0.002〜0.2容積%の範囲で添加したも
のは、亜鉛または亜鉛合金の腐食が著しく抑制され、ま
たマンガン乾電池においては、貯蔵後の開路電圧の劣化
が少なく、放電持続時間が延びていることから、マンガ
ン乾電池の正極作用物質である二酸化マンガンを劣化さ
せることなく、負極である亜鉛缶の腐食を著しく抑制し
ていることが判る。また、カチオン界面活性剤を電解液
に添加するだけでなく、負極亜鉛缶内に塗布及びセパレ
ーターに添加することによっても、同様の効果が得られ
ることが判る。
[発明の効果] 以上、説明したごとく、電池内に電解液に対して、特
定量の炭素数18のアルキル基が、含有アルキル基の90基
数%以上であるカチオン界面活性剤モノアルキル第四級
アンモニウムクロライドを存在させる本発明のマンガン
乾電池は、低水銀化あるいは水銀無添加の場合において
も、正極作用物質である二酸化マンガンを劣化させるこ
となく、負極として用いられる亜鉛または亜鉛合金の腐
食を大幅に低減化でき、工業的価値が大である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化亜鉛溶液及び/または塩化アンモニウ
    ム溶液を主成分とする電解液を用いるマンガン乾電池に
    おいて、該電池内に、炭素数18のアルキル基が、含有ア
    ルキル基の90基数%以上であるカチオン界面活性剤モノ
    アルキル第四級アンモニウムクロライドを、該電解液に
    対して、0.002〜0.2容積%存在させたことを特徴とする
    マンガン乾電池。
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