JP2728048B2 - 円筒型送受波器およびその組立方法 - Google Patents

円筒型送受波器およびその組立方法

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JP2728048B2 JP7262930A JP26293095A JP2728048B2 JP 2728048 B2 JP2728048 B2 JP 2728048B2 JP 7262930 A JP7262930 A JP 7262930A JP 26293095 A JP26293095 A JP 26293095A JP 2728048 B2 JP2728048 B2 JP 2728048B2
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功 美野
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  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中において音波
を送受するための円筒型送受波器およびその組立方法に
関し、特に、水中で長期間使用可能な円筒型送受波器お
よびその組立方法に関する。
【0001】
【従来の技術】従来、この種の円筒型送受波器は、図3
(A)に示すように、各振動素子4間、振動素子4と筐
体6間および振動素子4とフランジ7間に緩衝材5が設
けら、これら振動素子4、緩衝材5、筐体6およびフラ
ンジ7は、パッキン8を介してボルト9で固定されてい
る。そして、組み上げられた振動子組立の水密性を保持
するために、円筒ラバー16を押し拡げた状態でその振
動子組立に被せるように実装する。振動子組立と円筒ラ
バー16との寸法差により生じる締め圧が振動子組立に
加わり、さらに、円筒ラバー16の両端をステンレス製
バンド14および固定金具15により固定することによ
って水密性を保持していた。
【0002】また、他の従来の円筒型送受波器は、図3
(B)に示すように、前述と同様に組み上げられた振動
子組立の水密性保持のために、振動子組立の外表面全域
に接着剤17を塗布し、その後、熱収縮性チューブ18
を被せている。そして、その熱収縮性チューブ18を加
熱収縮し、その端末を揃え硬化させることによって水密
性を保持していた。
【0003】なお、これら従来の円筒型送受波器は、い
ずれも圧力媒体13中、例えば海水中で使用されるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3(A)に示す従来
の円筒型送受波器では、振動子組立に被せられた円筒ラ
バーの両端で水密性を保持するためにステンレス製バン
ド及び固定金具を必要としていた。しかしながら、この
従来の円筒型送受波器を海水中で長期間使用すると、ス
テンレス製バンドおよび固定金具が腐食・破断するため
に、水密性を保持することができなくなり、結果とし
て、漏水してしまうという問題点がある。
【0005】また、ステンレス性バンドや固定金具によ
る円筒ラバーを固定するといった組立作業は、特殊工具
を用いる必要があり、したがって、作業上熟練を要して
いる。
【0006】さらに、高圧下では、円筒ラバーが緩衝材
間を内部に押し込まれてしまい、十分に水密性を保持す
ることが困難であるという問題点もある。
【0007】一方、図3(B)に示す従来の円筒型送受
波器では、熱収縮性チューブの収縮力が振動子組立に対
する締め圧となるが、この締め圧は非常に弱いものであ
るため、従来技術では、接着剤を併用して水密性を保持
している。この際、熱収縮性チューブ端部の水密処理が
重要であるが、この作業にもかなりの熟練を要してい
る。
【0008】また、熱収縮性チューブによる締め圧が弱
いために、接着剤強度に依存するところが大きいため
に、水密性が十分に保持されない。
【0009】さらに、熱収縮性チューブの加熱収縮時
に、接着剤も同様に加熱されて気泡が発生しやすくな
る。そして、発生した気泡が円筒型送受波器の音響特性
に悪影響を与えるという問題点もある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の円筒型送受波器は、複数の振動素子の上
下に緩衝材を積層して配置した構造物が筐体に固定され
た部材と、加熱変態の特性を有する物質が埋め込まれ、
部材を被うことによって水密性を保持する円筒ラバーと
を備える。
【0011】さらに、本発明の円筒型送受波器の組立方
法は、複数の振動素子の上下に緩衝材を配置し、各振動
素子に接続された配線材を筐体内部に引き込み、複数の
振動素子および緩衝材からなる積層構造物を筐体に固定
することによって、振動子組立部材を形成する。振動子
組立部材に、加熱変態の特性を有する物質が埋め込まれ
た円筒ラバーを被せる。加熱変態の特性を有する物質を
加熱することによって、円筒ラバーで振動子組立部材を
締め付けて水密性を持たせるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0013】本実施形態による円筒型送受波器は、水中
(特に、海水中)で長期間使用したとしても腐食しない
材料を用いて水密性の保持を行うとともに、その円筒型
送受波器の組立の容易性を向上させるものである。
【0014】すなわち、本実施形態は、振動子組立部材
に形状記憶合金が埋め込まれた円筒ラバーを被せ、その
形状記憶合金を加熱変態させることによって所定の圧力
で円筒ラバーを振動子組立部材に対し固定することによ
って水密性を保持するものである。
【0015】図1は、本実施形態の構成を示す断面図で
あり、各振動素子4間、振動素子4と筐体6間および振
動素子4とフランジ7間に緩衝材5が配置され、さら
に、筐体6内部に実装される電子回路部11と各振動素
子4とを接続するために配線材12が設けられる。そし
て、これら振動素子4、緩衝材5、筐体6およびフラン
ジ7をパッキン8を介してボルト9により固定・一体化
することによって振動子組立10が組み立てられてい
る。そして、円筒型送受波器の水密性保持力を確保する
ために、振動子組立10は、円筒ラバー1により被われ
ている。この円筒ラバー1には、加熱変態の特性を有す
る形状記憶合金2および3が埋め込まれている。形状記
憶合金2は、円筒ラバー1がフランジ7あるいは筐体6
と接触する部分の円筒ラバー1内部に埋め込まれてお
り、形状記憶合金3は、円筒ラバー1が各緩衝材5と接
触する部分の円筒ラバー1内部に埋め込まれている。つ
まり、形状記憶合金2および3は、円筒ラバー1の外部
に露出していないために、海水等に触れることはない。
さらに、形状記憶合金3の配置により、圧力媒体13中
において高圧下における緩衝材5への円筒ラバー1のく
い込み現象を防止することができる。
【0016】次に、本実施形態の円筒型送受波器の組立
手順について図2も併せ参照して説明する。
【0017】複数の振動素子4の上下に緩衝材5を配置
して積層構造にするとともに、各振動素子4からの配線
材12を電子回路部11と接続するために筐体6内部へ
引き込む。さらに、その積層構造をパッキン8およびボ
ルト9を用いてフランジ7により筐体6に固定し組み立
てることによって振動子組立10を形成する。
【0018】次に、振動子組立10に形状記憶合金2お
よび3が埋め込まれた円筒ラバー1を被せる。そして、
形状記憶合金2および3の順に加熱変態させることによ
って、振動子組立10の各部を所定の締付力で固定す
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明による円筒
型送受波器は、形状記憶合金を円筒ラバーに埋め込み、
この形状記憶合金の加熱変態によって円筒ラバーの振動
子組立に対する締付力を得ているために、水密保持用の
ステンレス製バンドや固定金具が不要となり、それらの
腐食等による漏水を防ぐことができる。したがって、円
筒型送受波器の耐食性を向上させることができる。
【0020】さらに、形状記憶合金を、円筒ラバー内部
の緩衝材と対応する位置に埋め込んでいるために、高圧
下で、緩衝材への円筒ラバーの組み込み現象を、形状記
憶合金の剛性のために防ぐことができる。したがって、
圧力媒体中の高圧下において水密性を保持することが可
能となる。
【0021】さらに、円筒型送受波器の組立に際し、特
殊な工法を必要とせず特殊工具も使用しないために、組
立作業における熟練技能を不要とすることができる。し
たがって、容易に円筒型送受波器を組み立てることが可
能となり、組立作業の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒型送受波器の一実施形態の構成を
示す断面図である。
【図2】図1に示す円筒型送受波器の分解断面図であ
る。
【図3】従来の円筒型送受波器の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 円筒ラバー 2、3 形状記憶合金 4 振動素子 5 緩衝材 6 筐体 7 フランジ 8 パッキン 9 ボルト 10 振動子組立 11 電子回路部 12 配線材 13 圧力媒体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中において音波を送受する円筒型送受
    波器であって、 複数の振動素子の上下に緩衝材を積層して配置した構造
    物が筐体に固定された部材と、 加熱変態の特性を有する物質が埋め込まれ、前記部材を
    被うことによって水密性を保持する円筒ラバーとを備え
    ることを特徴とする円筒型送受波器。
  2. 【請求項2】 前記物質は形状記憶合金であることを特
    徴とする前記請求項1に記載の円筒型送受波器。
  3. 【請求項3】 前記物質は、前記構造物中の前記緩衝材
    の位置に対応するように前記円筒ラバー内部に埋め込ま
    れていることを特徴とする前記請求項1または2に記載
    の円筒型送受波器。
  4. 【請求項4】 複数の振動素子の上下に緩衝材を配置
    し、前記振動素子に接続された配線材を筐体内部に引き
    込み、前記振動素子および前記緩衝材からなる積層構造
    物を前記筐体に固定することによって、振動子組立部材
    を形成するステップと、 前記振動子組立部材に、加熱変態の特性を有する物質が
    埋め込まれた円筒ラバーを被せるステップと、 前記物質を加熱することによって、前記円筒ラバーで前
    記振動子組立部材を締め付けて水密性を持たせるステッ
    プとを含むことを特徴とする円筒円筒型送受波器の組立
    方法。
JP7262930A 1995-10-11 1995-10-11 円筒型送受波器およびその組立方法 Expired - Lifetime JP2728048B2 (ja)

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