JP2726250B2 - 弦楽器用ピック - Google Patents

弦楽器用ピック

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JP2726250B2 JP7288799A JP28879995A JP2726250B2 JP 2726250 B2 JP2726250 B2 JP 2726250B2 JP 7288799 A JP7288799 A JP 7288799A JP 28879995 A JP28879995 A JP 28879995A JP 2726250 B2 JP2726250 B2 JP 2726250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弦楽器を演奏する
際に用いられる弦楽器用ピックに関する。
【0002】
【従来の技術】アコースティックギター,エレキギタ
ー,マンドリン,バンジョー,琴等のような弦楽器は、
通常ピックを用いて演奏される。こうしたピックは、従
来では板状のものが用いられており、三角形や卵形等の
様々な形状をなしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のピック
はプラスチックや金属等の素材(材質)によって形成さ
れていたので、変形や磨耗等が生じやすかった。そのた
め、短期間で使えなくなっていた。また、変形や磨耗等
が生ずることよって、演奏の際に弦楽器から奏する音色
を一定にすることができなかった。本発明はこのような
点に鑑みてなされたものであり、その課題は、長期間使
えるようにすることである。また、他の課題は、演奏の
際に弦楽器から奏する音色を一定にすることである。
【0004】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の
発明は、弦楽器を演奏する際に用いる弦楽器用ピックで
あって、その弦楽器の弦を弾く部位を、形状記憶合金で
所定形状に形成している。請求項1に記載の発明によれ
ば、弦を弾く部位が形状記憶合金で形成されているの
で、磨耗しにくい。そのため、ピックを使う際に弦楽器
が奏する音色を一定にすることが可能になる。また、形
状記憶合金で形状を記憶させてあり、超弾性を利用して
あるので、他の金属品に比べてしなやかで、かつ変形す
ることなく安定した形状を保つことができる。したがっ
て、ピックを長期間使うことが可能になる。
【0005】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の弦楽器用ピックにおいて、そ
の弦楽器の弦を弾く部位を複数有しており、複数の前記
部位のうち少なくとも一つの部位における線状部分の長
さ又は太さを他の部位と異ならせて形成している。請求
項2の発明によれば、複数の部位のうち、線状部分の長
さ又は太さを異ならせた部位は他の部位に比べて硬さ
(柔らかさ)も異なる。そのため、一のピックで二以上
の硬さを有することになる。したがって、演奏者は所望
の硬さの部位を選択して弦楽器を演奏することが可能に
なる。
【0006】
【課題を解決するための第3の手段】請求項3に記載の
発明は、請求項1または請求項2に記載の弦楽器用ピッ
クにおいて、線状の前記形状記憶合金の断面を尖端状に
形成している。請求項3の発明によれば、弦を弾く部位
の先端部分ほど薄く尖るように形成されているので、細
かく刻む演奏がしやすくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための具
体的な一形態を図面に基づいて説明する。そ 〔第1の発明の実施の形態〕まず、第1の発明の実施の
形態では、ほぼ正三角形の外観をなす弦楽器用ピックに
ついて、図1と図2を参照しながら説明する。この弦楽
器用ピックは、それぞれの頂点部における硬さ(弾性の
強さ,弾力性)が相異ならせている。ここで、図1は本
発明の弦楽器用ピックを示す図であって、図1(A)に
はその外観を、図1(B)には図1(A)におけるX−
X断面の拡大図をそれぞれ示す。また、図2は図1の弦
楽器用ピックを構成する部材を示す図であって、図2
(A)には線状の形状記憶合金を、図2(B)には保持
体をそれぞれ示す。
【0008】図1(A)に示すように、弦楽器用ピック
の一つであるピック10は、ほぼ正三角形をなして形成
されている。このピック10は、弦楽器の弦を弾く部位
である頂点部がそれぞれ線状の形状記憶合金14になっ
ている。すなわち、ピック10は、図2(A)に示す形
状記憶合金14と、図2(B)に示す保持体12とを一
体に形成したものである。具体的には、図1(B)に示
すように、形状記憶合金14を保持体12の端部に通し
て固定している。この保持体12は形状記憶合金14を
固定する役目とともに、演奏者(すなわち使用者)がピ
ック10を挟み持つ役目としての挟持部でもある。な
お、形状記憶合金14は完全に閉じた形状に形成するこ
とも技術的に可能ではあるが、通常は直線状の形状記憶
合金を折り曲げて、例えば図2(A)に示す位置14a
で保持体12に固定されるように形成する。また、保持
体12は厚さが1mm程度の板状になっており、その材質
は通常プラスチックや金属である。通常は、保持体12
の材質がプラスチックの場合には射出成形用金型を用い
るインサート成形により、金属の場合には圧着によって
それぞれ形状記憶合金14を固定している。
【0009】こうして形成されたピック10は頂点部の
形状記憶合金14で弦楽器を弾くことになり、その形状
記憶合金14がしなやかに曲がるために従来の金属製の
ピックと違和感なく弾くことができる。また、形状記憶
合金14が有する耐磨耗性によって弦楽器が奏する音色
を一定にすることができ、その音色も金属板のピックと
は異なる。そのため、従来とは異なる音色を奏すること
ができる。さらに、形状記憶合金14は経年変化による
材質の変化がほとんどなく、また耐腐食性によって錆び
ることもないので、長期間に渡って使用することができ
る。
【0010】一方、弦を弾くピック10の各頂点部で
は、形状記憶合金14における線状部分の長さがa,
b,c(図1では、a<b<c)と異なっている。その
ため、各頂点部では、その硬さも異なる。そのため、一
のピック10で三種類の硬さを持たせることができる。
したがって、演奏者は所望の硬さの頂点部を選択して弦
楽器を演奏することができる。なお、各頂点部で硬さを
異ならせる手段としては、図3に示すピック20のよう
に、太さの異なる形状記憶合金22a,22b,22c
を保持体24で固定することによって実現される。この
ように、各頂点部で相異なる硬さを持たせてもよいが、
少なくとも一の頂点部で他の頂点部と異なる硬さを持た
せてもよい。
【0011】ここで、形状記憶合金14,22a,22
b,22c等の形状記憶合金が折れ曲がったりして変形
しても、 Ni-Ti合金(組成50:50)の場合には60
℃から78℃程度に暖めれば記憶されている元の形状に
戻る。同様に、 Ni-Ti合金(組成49:51)の場合に
は−30℃から−12℃程度に冷し、Ni-Ti-Co合金の場
合には80℃から85℃程度に暖めれば記憶されている
元の形状に戻る。こうして、形状記憶合金が変形しても
所定の変態温度に暖めたり冷やしたりすることにより元
の形状に戻すことができる。なお、形状記憶合金は変態
点を低くして、通常の使用温度では超弾性合金の状態で
使用できるように材質および組成をさせると、格別に暖
めたり冷やしたりする手段が不要になる点で望ましい。
【0012】したがって、弦楽器用ピック(ピック1
0,20)によれば、弦を弾く部位が線状の形状記憶合
金(形状記憶合金14,22a,22b,22c)で所
定形状に形成されており、また Ni-Ti合金は金属の中で
も最も耐磨耗性に優れている金属なので磨耗しにくい。
そのため、弦楽器用ピックを使う際に弦楽器が奏する音
色を一定にすることもできる。また、その形状記憶合金
が変形しても所定温度に暖めたり冷やしたりすることに
より記憶されている元の形状に戻すことができる。した
がって、形状記憶合金が有する耐磨耗性や耐腐食性等に
よって、弦楽器用ピックを長期間使うことができる。ま
た、弦を弾く部位である形状記憶合金の長さ又は太さを
各頂点部で異ならせたので、それぞれの頂点部における
弦を弾く硬さも異なる。こうして、一の弦楽器用ピック
で三種類の硬さを有することになるので、演奏者は所望
の硬さの部位を選択して弦楽器を演奏することができ
る。
【0013】〔第2の発明の実施の形態〕次に、第2の
発明の実施の形態では、各頂点部(すなわち弦を弾く部
位)の材質を相異ならせるように形成した弦楽器用ピッ
クについて、図4を参照しながら説明する。ここで、図
4(A)には弦楽器用ピックの外観を示し、図4(B)
には図4(A)のY−Y断面の拡大図を示す。
【0014】図4(A)において、ピック30は、一の
頂点部が線状の形状記憶合金36で形成され、他の二つ
の頂点部を板状のプラスチック板32と金属板34とで
一体に形成されている。具体的には、図4(B)に示す
ように、プラスチック板32を金属板34で挟みつけて
固定し、これらのプラスチック板32と金属板34とに
おけるそれぞれの端部に線状の形状記憶合金36を通し
て固定している。
【0015】このように頂点部の材質を相異ならせたピ
ック30を用いて、演奏者は所望の頂点部の材質を選択
して弦楽器を演奏することにより、その選択した材質に
応じた音色を奏させることができる。なお、プラスチッ
ク板32は、合成樹脂板や可塑性樹脂板等で形成しても
よい。また、一体に形成する材質としてはプラスチック
や金属に限らず、木板,コンクリート板,石板,ガラス
板等のように他の材質のものを用いてもよい。さらに、
四角形以上の多角形に形成し、それぞれの頂点部を相異
なる材質で一体に形成すれば、その頂点部の数に応じて
多彩な音色を奏させる弦楽器用ピックにすることができ
る。そして、プラスチック板32と金属板34は板状に
限らず、金網状や格子状等のように、おおよそ手で持ち
やすい形状に形成してもよい。
【0016】〔第3の発明の実施の形態〕次に、第3の
発明の実施の形態では、形状記憶合金で形成した頂点部
における線状部分の長さを自在に調整できるような長さ
調整機構を設けた弦楽器用ピックについて、図5を参照
しながら説明する。ここで、図5(A)には弦楽器用ピ
ックの外観を示し、図5(B1),(B2)には図5
(A)におけるZ部平面の水平断面の拡大図を示す。
【0017】図5(A)において、ピック40は、線状
の形状記憶合金44が保持体42から露出している長さ
dを自在に調整可能に構成されている。具体的には、図
5(B1),(B2)に示すように、保持体42の内部
壁の一方をギザギザ状(鋸刃状や波状等の形状を含む)
に、他方を直線状に形成する。また、そのギザギザ状に
形成された内部壁の形状に対応させて形状記憶合金44
の先端部を「く」字形状に形成する。
【0018】この構造によって、「く」字形状に形成さ
れた形状記憶合金44の先端部は、その弾性力によって
曲がりやすい。そのため、図5(B1)において矢印D
2方向に形状記憶合金44を引っ張れば、ギザギザ状に
形成された保持体42の内部壁の一つの山を越えて次の
谷で保持され、長さdが伸びる。逆に、図5(B2)に
おいて矢印D4方向に形状記憶合金44を押し込める
と、同様の作動によって逆方向の次の谷で、すなわち図
5(B1)に示す状態に戻って保持され、長さdが縮
む。したがって、ピック40では形状記憶合金44が露
出している長さdを自在に調整することができる。ま
た、その長さdが変われば硬さも異なるので、所望の硬
さに調整することが容易になる。なお、長さ調整機構は
上記構造に限らず、先端部を鍵状(Γ字形状)に形成し
て引っ掛ける構造や、摺動可能な構造等のように、おお
よそ形状記憶合金44を引っ張ったり押し込んだりして
長さdを調整することができる構造になっていればよ
い。
【0019】〔第4の発明の実施の形態〕次に、第4の
発明の実施の形態では、線状の形状記憶合金で形成した
頂点部が着脱可能な機構を設けた弦楽器用ピックについ
て、図6を参照しながら説明する。ここで、図6(A)
には弦楽器用ピックの外観を示し、図6(B)には分離
された状態の着脱機構を示す。
【0020】図6(A)において、ピック50は、本体
52と着脱体54とから構成されている。本体52には
その内部に凹状の係合部52aが設けられ、着脱体54
には凸状の係合片54aが設けられいる。ここで、係合
部52aと係合片54aとは矢印方向に嵌め込むと共働
して係合し、またその係合が解除できる形状(すなわ
ち、着脱可能な形状)に形成されている。また、着脱体
54には図5に示すピック40等のように線状の形状記
憶合金56が固定して設けられている。この構成では、
着脱体54に設けられる形状記憶合金56の線状部分の
長さや太さを多様にすることによって、任意の形状をな
す形状記憶合金56を容易に取り替えることができる。
そのため、所望の形状や硬さに変えて演奏することが容
易になる。なお、係合部52aと係合片54aとは図示
する形状(凹凸形状)に限らず、おおよそ着脱可能な構
造に形成されていればよい。
【0021】〔他の発明の実施の形態〕上述した弦楽器
用ピックにおけるその他の部分の構造,形状,大きさ,
材質,個数,配置および動作条件等については、上記の
一形態に限定されるものでない。例えば、上記の一形態
を応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)図1に示す形状記憶合金14等のように、線状の
形状記憶合金の断面はほぼ円形をなしているが、円形以
外の形状であってもよい。特に、その断面が弦を弾く部
位の外側先端部ほど薄く尖るように(すなわち、三角形
「△」を横向きにした形)に形成すれば、細かく刻む演
奏がしやすくなる。 (2)保持体12等の保持体は、その材質を形状記憶合
金にする場合には、頂点部(線状部材)と一体に形成し
てもよい。また、弦楽器用ピックは、線状をなす形状記
憶合金14等に限らず、従来の板状ピックと同様に、板
状に形成してもよい。こうした形態であっても、形状記
憶合金が有する超弾性によって所定温度で形状を保つこ
とができ、耐磨耗性によって一定の音色にすることがで
き、耐腐食性等によって長期間使うことができる。
【0022】(3)保持体12等の保持体は、その片面
または両面にすべり止め手段を設けてもよい。具体的に
は、コルク,木皮,革皮,布地等を貼り付けたり、保持
体の表面に凹凸を設けることによって実現される。手に
汗をかいたとき等の場合においても、すべり止め手段に
よってすべらせることなく弦楽器用ピックを用いて演奏
することができる。なお、保持体12等の保持体は、図
1や図2に示すような形状に限らず、三角形状等のよう
にどのような形状をなしていてもよい。 (4)弦楽器用ピックの外形は、上記一形態に示すよう
なほぼ正三角形に限らず、二等辺三角形や四角形等の多
角形や、星形や卵形等の図形形状のように、任意の形状
に形成することが可能である。さらには、琴やハープ等
の演奏する際に用いられるピックのように、保持体を指
に嵌め込み可能な形状に形成してもよい。こうした形状
の形成は、プレス加工や射出成形等における型を上記形
状にすることで容易に可能である。
【0023】(5)線状部分等の形状記憶合金には Ni-
Ti合金もしくはNi-Ti-Co合金を用いたが,所望の変態温
度によってベータロイ合金(Cu-Zn-Al), Ag-Cd合金,
Au-Cd合金,Cu-Al-Ni合金,Cu-Au-Zn合金, Cu-Sn合
金, Cu-Zn合金, Cu-Zn-X(X=Si,Sn,Ga)合金, In-Tl合
金, Ni-Al合金, Fe-Pt合金, Fe-Pd合金, Mu-Cu合
金, Fe-Ni-Co-Ti合金等の他の合金を用いてもよい。ま
た、線状部分の部材(線状部材)には形状記憶合金に限
らず、特殊鋼等の金属を用いてもよい。なお、上述した
(1)〜(5)の各形態は、上記第1から第4までの発
明の実施の形態における一の弦楽器用ピックに対して、
任意の形態を選択して複合的に構成することも可能であ
る。この場合には、複合的に構成されたそれぞれの態様
の効果を発揮する弦楽器用ピックにすることができる。
【0024】
【他の発明の態様】以上、本発明を実施するための一形
態について説明したが、この一形態には特許請求の範囲
に記載した発明の態様以外に次のような発明の態様を有
するものである。この発明の態様を列挙するとともに、
必要に応じて関連説明を行う。 〔態様1〕 弦楽器を演奏する際に用いる弦楽器用ピッ
クであって、その弦楽器の弦を弾く部位を、線状部材で
所定形状に形成することを特徴とする弦楽器用ピック。
態様1によれば、線状であるために所定形状に容易に形
成しやすい。
【0025】〔態様2〕 請求項1または態様1に記載
の弦楽器用ピックにおいて、前記弦を弾く部位における
線状の形状記憶合金の長さを可変にする長さ調整機構を
有することを特徴とする弦楽器用ピック。態様2によれ
ば、長さ調整機構によって線状部分の長さを容易に変え
ることができる。そのため、所望の硬さに調整すること
が容易になる。 〔態様3〕 請求項1または態様1に記載の弦楽器用ピ
ックにおいて、前記弦を弾く部位における形状記憶合金
を着脱する着脱機構を有することを特徴とする弦楽器用
ピック。態様3によれば、着脱機構によって任意の形状
をなす形状記憶合金を容易に取り替えることができる。
そのため、所望の形状や硬さに変えて演奏することが容
易になる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、弦を弾く部位
が形状記憶合金で形成されているので、磨耗しにくい。
そのため、ピックを使う際に弦楽器が奏する音色を一定
にすることができる。また、変形しても所定温度に暖め
たり冷やしたりして容易に元の形状に戻すことができ
る。したがって、形状記憶合金が有する耐磨耗性や耐腐
食性等によって長期間使うことができる。
【0027】請求項2の発明によれば、複数の部位のう
ち、線状部分の長さ又は太さを異ならせた部位は他の部
位に比べて硬さ(柔らかさ)も異なる。そのため、一の
ピックで二以上の硬さを有することになる。したがっ
て、演奏者は所望の硬さの部位を選択して弦楽器を演奏
することができる。
【0028】請求項3の発明によれば、弦を弾く部位の
先端部分ほど薄く尖るように形成されているので、細か
く刻む演奏がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の弦楽器用ピックを示す図である。
【図2】第1の弦楽器用ピックを構成する部材を示す図
である。
【図3】第2の弦楽器用ピックを示す図である。
【図4】第3の弦楽器用ピックを示す図である。
【図5】第4の弦楽器用ピックを示す図である。
【図6】第5の弦楽器用ピックを示す図である。
【符号の説明】
10 ピック(弦楽器用ピック) 12 保持体 14 形状記憶合金(弦を弾く部位)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器を演奏する際に用いる弦楽器用ピ
    ックであって、 その弦楽器の弦を弾く部位を、形状記憶合金で所定形状
    に形成することを特徴とする弦楽器用ピック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弦楽器用ピックにおい
    て、 その弦楽器の弦を弾く部位を複数有しており、 複数の前記部位のうち少なくとも一つの部位における線
    状部分の長さ又は太さを他の部位と異ならせて形成する
    ことを特徴とする弦楽器用ピック。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の弦楽器
    用ピックにおいて、 線状の前記形状記憶合金の断面を尖端状に形成すること
    を特徴とする弦楽器用ピック。
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