JP2724237B2 - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

Info

Publication number
JP2724237B2
JP2724237B2 JP19201190A JP19201190A JP2724237B2 JP 2724237 B2 JP2724237 B2 JP 2724237B2 JP 19201190 A JP19201190 A JP 19201190A JP 19201190 A JP19201190 A JP 19201190A JP 2724237 B2 JP2724237 B2 JP 2724237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
container
movable member
displacement detecting
float
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19201190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0477672A (ja
Inventor
章建 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP19201190A priority Critical patent/JP2724237B2/ja
Publication of JPH0477672A publication Critical patent/JPH0477672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2724237B2 publication Critical patent/JP2724237B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転角即ち角変位を検出する変位検出装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来、角変位を検出する変位検出装置として、羅針盤
その他のジャイロ装置が開発されている。殊に機械ジャ
イロ、レーザージャイロ等のジャイロ装置については、
それぞれ種々の方式若しくは機械が検討されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の羅針盤では小型で高精度のものが存在
しなかった。また、従来のジャイロ装置では、精度が高
いものの機構・構造が複雑で、調整等が容易でなく、取
扱いに注意を要した。さらに、ジャイロ装置自体が大型
で、取扱いにくく用途が限定され、しかも非常に高価で
あった。
そこで、上述の事情に鑑み、本発明は、構造が極めて
簡単で、小型・軽量で、なおかつ高い精度を有する変位
検出装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本発明による変位検出装
置においては、(a)変位が検出されるべき基準部材に
設定された所定の回転軸のまわりに回動自在に設けら
れ、慣性力に応じて一定方向を維持する可動部材と、
(b)この可動部材及びこれとほぼ等しい比重を有する
液体を収容すると共に、所定の回転軸のまわりで回転可
能な容器と、(c)可動部材が慣性力に応じて容器に対
し相対的に回転して基準位置からずれたことと、そのず
れ方向とを検出するずれ検出手段と、(d)ずれ検出手
段が可動部材の基準位置からのずれを検出した場合に、
容器を所定の回転軸にそってずれ方向に回転させる戻し
手段と、(e)基準部材と容器との相対的な変位を検出
する変位検出手段とを備える構成となっている。
本発明に係る変位検出装置の好適な実施態様によれ
ば、変位検出手段は、戻し手段の駆動方向及び駆動量に
もとづき、基準部材と容器との相対的な変位を検出す
る。
本発明に係る変位検出装置の別の好適な実施態様によ
れば、ずれ検出手段は、可動部材をはさむように容器側
に設けられた発光手段及び受光手段を有し、受光手段の
検出する受光量の変化にもとづいて、可動部材が基準位
置からずれたことと、そのずれ方向とを検出する。
本発明に係る変位検出装置の更に別の好適な実施態様
によれば、前記ずれ検出手段は、2組のセンサ手段と、
差動手段とを有する。2組のセンサ手段は、可動部材の
基準位置からの双方向の回転を相補的に検出するよう容
器側に設けられ、一対の検出信号を出力する。差動手段
は、2組のセンサ手段からの一対の検出信号の差動出力
により可動部材のずれ及びその方向を検出する。
その他、容器内の液体の圧力に応じて膨脹・収縮する
バッファ部材を容器内に設けてもよい。また、容器を所
定の回転軸に対して軸対称な形状とし、容器の内部にテ
フロンコーティングを施してもよい。さらに、初期設定
のため可動部材の重心を所定の回転軸からはずしてもよ
い。さらに例えば地磁気等の外部の場に対応する微小な
力を可動部材に与える初期設定手段を新たに設けてもよ
い。
〔作用〕
本発明に係る変位検出装置にあっては、基準部材が所
定の回転軸に沿って回転しても、可動部材は慣性により
一定方向を維持する。例えば、基準部材が回転して可動
部材が基準位置からずれた場合、ずれ検出手段はこのず
れの発生とそのずれ方向とを検出する。戻し手段は、た
だちに容器を可動部材がずれた方向に追従するように回
転して容器及び可動部材の関係をずれが発生する以前の
状態、従って基準位置の状態に戻す。変位検出手段は、
基準部材に対する容器の相対的な回転量を検出し、基準
部材即ち変位検出装置自体の変位を検出する。
なお、容器及び可動部材の位置関係は、基準位置の近
傍で微視的には振動を繰り返すものの、巨視的には一定
に保たれる。従って、容器と内部の液体との間の接触抵
抗を正及び負の方向に常に相殺しつつ容器を駆動してい
ることになり、このような接触抵抗に起因する誤差を最
小限に抑えることができる。更に、容器内に収容された
可動部材と液体とはほぼ等しい比重を有するため、可動
部材の回転を支持する軸受等にかかる負荷が軽減され
る。この結果、可動部材は正確に慣性に応じた動作を行
うこととなる。
本発明に係る変位検出装置の好適な実施態様にあって
は、戻し手段が容器のを回転させて可動部材を随時基準
位置に保つと共に、変位検出手段がこの戻し手段の駆動
方向及び駆動量をモニターしている。よって、戻し手段
の駆動方向を考慮しながらこの駆動量を積算するなら
ば、容器の基準部材に対する相対的変位を検出すること
ができる。つまり、基準部材の変位が検出できる。
本発明に係る変位検出装置の別の好適な実施態様にあ
っては、ずれ検出手段が発光手段及び受光手段によって
可動部材の基準位置からずれを検出する。例えば、可動
部材が基準位置から一方にずれたとき、可動部材によっ
て遮られないで受光手段に到達し検出される受光量が所
定値から増大し、可動部材が基準位置から他方にずれた
とき、可動部材によって遮られないで受光手段に到達し
検出される受光量が上記所定値から減少するとする。こ
の場合、受光量の所定値からのずれを検出することによ
って可動部材が基準位置からずれたことを検出できる。
また、受光量の所定値からのずれが正負のいずれである
かを検出することによって可動部材のずれ方向を検出で
きる。
本発明に係る変位検出装置の別の好適な実施態様にあ
っては、差動作動手段が2組のセンサ手段からの一対の
検出信号の差動出力を与える。これにより、可動部材の
ずれ及びその方向を検出することができる。例えば、2
組のセンサ手段からの一対の検出信号が等しくないと
き、差動出力が生じ可動部材が基準位置からずれたこと
になる。また、一対の検出信号のいずれかが大きくなる
と、差動出力は正若しくは負けとなり、可動部材のずれ
方向を検出できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ、説
明する。
第1図は、本発明の一実施例である垂直変位検出装置
の構成を説明したものである。
基準部材である外箱1の内部には、円筒状のプラスチ
ック製容器4とサーボモーター2とが収容される。サー
ボモータ2は外箱1の一端に設けられた固定点3に固定
されている。他方、容器4は軸5のまわりで回転できる
ようにベアリング6等で外箱1の他端に支持されてい
る。また、容器4は軸7を介してサーボモータ2に接続
され、このサーボモータ2によって回転を制御されてい
る。
容器4の内部には、仮想線で示すように、可動部材で
ある平板状のフロート8が収容されている。このフロー
ト8は、軸受け9、10によって、容器4の回転軸と同一
の回転軸のまわりに回動自在に支持されている。また、
容器4の内部は水で満たされている。
容器4の一方の端面には、発光手段として、赤外光を
発生する一対のLED光源12a、12bが設けられている。容
器4の他方の端面には、この2つのLED光源に対向する
ように、受光手段である光ディテクタ14a,14bが設けら
れている。一方のLED光源12aと一方の光ディテクタ14a
は1組のセンサを構成し、他方のLED光源12bと他方の光
ディテクタ14bも1組のセンサを構成する。
第2図は、変位検出装置が動作状態にあるときの容器
4及びフロート8の位置関係を説明したものである。
第2図に示すように、フロート8、LED光源12a,12b及
び光ディテクタ14a,14bは、ほぼ同一の平面内にある。
ここに、フロート8は、方形のアルミ板8b上に発泡スチ
ロール板8aを張り付けたもので、アルミ板及び発泡スチ
ロール板の厚みを調節することでフロート8全体の比重
を調節することができる。ここでは、フロート8の比重
を容器4内の水の比重と等しくし、これによって軸受け
9、10での摩擦を少なくしている。なお、フロート8は
軸38を中心に回転可能であるが、この状態のフロート8
の位置を基準位置と呼ぶものとする。
第3図は、フロート8、LED光源12a、12b及び光ディ
テクタ14a、14bの位置関係を更に詳細に説明するための
図である。
一方の第3図(a)は容器4の側面図であり、他方の
第3図(b)は、容器4の軸方向の断面図である。フロ
ート8が基準位置にあるとき、図に示すように、LED光
源12a、12bは、フロート8の下端に対面するように配置
されている。また、光ディテクタ14a、14bもフロート8
の下端に対面するように配置されている。このような状
態で、光ディテクタ14aによって受信されるLED光源12a
からの光信号は、フロート8に遮られて最大時の約半分
となっている。光ディテクタ14bの場合もまた同様であ
る。この状態から、第3図(a)のフロート8が、例え
ば時計方向に回転すると、LED光源12aから光ディテクタ
14aに到達する光量は増大し、LED光源12bから光ディテ
クタ14bに到達する光量は減少する。以下に詳細に説明
するが、これらLED光源12a、12b及び光ディテクタ14a、
14bの使用により、可動部材であるフロート8が基準位
置からずれたことと、そのずれ方向とが検出できる。
第4図は、第1図に示す制御回路16等の回路構成を示
したものである。
LED光源12a、12bは、制御回路16から給電され赤外光
を発生する。また、光ディテクタ14a、14bは、LED光源
からの赤外光に応答し、電圧又は電流を発生する。制御
回路16は、光ディテクタ14a、14bに入射する光量がほぼ
等しくなったときA点での出力電圧が零になるように調
節しておく。つまり、両光ディテクタからの出力がアン
バランスな場合、サーボモータ2を駆動して容器4を回
転させる。この場合の容器4の回転方向は両光ディテク
タからの出力のアンバランスを打ち消す方向としてい
る。この結果、フロート8が容器4に対して変位して
も、フロート8及び容器4の位置関係は、制御回路16及
びサーボモータ2によってただちに元の状態(基準位置
の状態)に戻される。
容器4の回転角はサーボモータ2は付属させた回転エ
ンコーダ18によって検出され、角度表示器17に表示され
る。この場合、回転エンコーダ18は、変位検出手段にな
っている。
以下に、第1図の変位検出装置の動作を説明する。
図示の変位検出装置は、変位検出装置を搭載すべき装
置、例えば垂直からの角変位の検出が要求される車両等
その他の装置に取り付けられる。
変位検出装置を搭載した装置が回転し、変位検出装置
がその軸5に平行な任意の軸のまわりに回転した場合に
ついて考察する。この場合、容器4の回転はサーボモー
タ2によってのみ制御されているため、容器4は外箱1
に対して回転せず、またこれら容器4及び外箱1の位置
関係に変化は生じない。一方、フロート8はその慣性に
よって元の方位又は位置を保つ。なお、水も慣性体であ
るため、フロート8は水の抵抗を受けることがない。こ
の結果、フロート8は容器4及び外箱1に対して相対的
に回転する。予めフロート8が基準位置にあったものと
すると、フロート8は基準位置からずれることとなる。
例えば、第1図のフロート8が図面左側から見て時計
方向に回転したとすると(現実には、外箱1及び容器4
が反時計方向に回転したことになる。)、光ディテクタ
14aの検出光量は増大し、光ディテクタ14bの検出光量は
減少する。これら光ディテクタからの出力は制御回路16
でモニターされ、制御回路16はその差動出力にもとづい
てサーボモータ2を回転させる。
具体的には、光ディテクタからの出力差が所定値以上
になると、フロート8が基準位置からずれたものと判断
され、その出力差が正か負かでフロート8が基準位置か
らずれた方向を判定できる。この結果に応じて、制御回
路16はサーボモータ2を駆動し、容器4をフロート8の
ずれた方向(この場合、第1図左側から見て時計方向)
に回転させる。光ディテクタからの出力差が所定値以下
になると、制御回路16はサーボモータ2を停止し容器4
の回転を止める。この結果、フロート8は容器4に対し
て再び基準位置に戻る。
以上の動作はフロート8が容器4に対して時計方向に
回転した場合についてのものであるが、フロート8が反
時計方向に回転した場合についても同様のことが成り立
ち、フロート8は基準位置に維持される。ここで、容器
4の回転量を回転エンコーダ18でモニターしておけば、
変位検出装置全体の回転量、即ち角変位が検出できる。
実際の変位検出装置は、一般的には任意の方向に連続
的に回転する。従って、容器4もこの回転を打ち消すよ
うに滑らかにかつ正確に回転することが望ましい。その
ためには、光ディテクタからの出力差がわずかでもサー
ボモータ2を動作させることが望ましい。また、サーボ
モータ2の回転が滑らかで応答性が良いことが望まし
い。
本発明は上記実施例に限られるものではなく様々な変
形が可能である。
例えば、フロート8を一様な比重を有する材質で構成
しても良い。この場合、フロート8の比重を水よりも僅
かに大きくし、フロート8の回転軸38をフロートの中心
よりわずかに上側に設けることが望ましい。或いは、フ
ロート8の比重を水よりも小さくし、フロート8の回転
軸38をフロートの中心よりも下側に設けるようにしても
良い。例えば前者の場合、フロート8の重心は回転軸38
よりも下方に設定されており、変位検出装置が動作状態
にあるか否かにかかわらず、フロート8は重力により一
定の状態に保たれる。この様にフロート8が重力場の下
で一定の状態に保たれるようにしておけば、変位検出装
置の停止後におけるフロート8の位置の初期設定が簡単
になり、かつ角変位の検出精度が向上する。
また、容器4の内部には水との接触抵抗を小さくする
ため、テフロン等のコーティングを施しても良い。
更に、容器4の内部に収容する液体として、水以外の
ものも使用できる。ただし、粘性の低い液体が望ましい
ことはいうまでもない。容器4との接触抵抗を小さくす
るためである。更に、実際の使用にあたっては、光源の
光に対して透明で、融点が低く、比重の大きな液体を使
用することが望ましい。
更に、例えば第1図に示したように、容器4の側面内
部に中空のチューブからなるバッファ20を設けても良
い。このバッファ20は、容器内の液体の圧力に応じて膨
脹・収縮するので、温度変化による水の体積変化を吸収
でき、また気泡の発生を防止できる。また、このような
バッファは、容器4の回転軸5、7の近傍に設けてもよ
い。このほうが、容器4内の流体との接触抵抗をなくす
という観点からは望ましいともいえる。
更に、発光手段としては、LEDの他LD等の光源を使用
してもよい。また、信号光として、可視領域の外光をノ
イズとして受けないように赤外光を使用したが、各種波
長の信号光の使用が可能なことはいうまでもない。更
に、超音波発信源及び受信器の組み合わせを使用してず
れ検出手段としてもよい。更に、磁気的・静電的位置検
出装置をフロート8及び容器4に設け、これをずれ検出
手段としてもよい。
更に、本実施例の場合、2組のセンサを使用したが、
一対のLED光源及び光ディテクタからずれ検出手段を構
成してもよい。この場合、フロート8及び容器4が所定
の位置関係にあるときに、LED光源から光ディテクタへ
の光信号が遮られるようにしておく。例えば、光信号の
断続が切り替わる点を基準位置とすれば、この切り替わ
る点をのぞいてフロート8が基準位置からずれたことと
なる。また、検出された光信号が断続いずれの状態にあ
るかで基準位置からずれた方向がいずれであるかが定ま
る。
更に、容器4の外箱1に対する回転は、抵抗体によっ
て測定してもよい。例えば、抵抗体の可変の抵抗値をサ
ーボモータ2の回転量及び方向に応じて増減させる方法
がある。抵抗体の抵抗値をモニターすることにより、サ
ーボモータ2の駆動量及び方向を検出することができ、
更に、容器4の回転量も測定できる。
第5図は本発明の第2実施例の水平変位検出装置を説
明した図である。なお、第1図の第1実施例と共通する
部分については省略してある。
第2実施例の場合は、容器4は、サーボモータ2によ
って垂直な回転軸7のまわりに回転する。容器4内に収
容されたフロート8は円板状に形成され、その半分はLE
D12a、12bからの光に対して透明であり、他方の半分はL
EDからの光に対して不透明である。これらLED12a、12b
からの光は、それぞれ光ディテクタ14a、14bで検出され
る。図示のようにフロート8が容器4に対して基準位置
にあるとき、それぞれの光ディテクタ14a、14bで検出さ
れる光量はほぼ等しい。フロート8は、軸18を介して軸
受け9から吊されている。この軸18には磁針22が固定さ
れており、フロート8は磁場に応じた所定の方向に力を
受ける。また、容器4は水で満たされており、フロート
8と磁針22とを合わせた状態で水の比重にほぼ等しくな
るようにしている。磁針22が北を指したままで、光ディ
テクタの検出する光量が等しくなるように容器を回転さ
せこの量を積算するならば、変位検出装置の角変位を容
易に検出することができる。
フロート8の不透明部の形状は任意に定めることがで
きる。この場合の、不透明部の形状に合わせてLED及び
光ディテクタの位置を調節しなければならない。ただ
し、光ディテクタの差動出力が使用されるので、これら
の調整は簡単である。
第6図は本発明の第3実施例の水平変位検出装置を説
明した図である。なお、本実施例においても、第1実施
例と共通する部分については省略してある。
第3実施例の変位検出装置は第2実施例の装置とほぼ
同様である。異なるのは、磁針22が省略されている点
と、フロート8に鉄片23と容器4内壁に磁石片24とが新
たに設けられている点である。これら鉄片23と磁石片24
は弱い磁力によって結ばれており、変位検出装置が動作
していない状態でも、図示のような状態を保とうとす
る。この結果、変位検出装置の起動直後から角変位の測
定が可能になる。ただしこの場合、鉄片23及び磁石片24
に作用する引力は、フロート8の慣性動作を妨げるほど
大きなものであってはならない。
なお、参照番号23、24で示した部材を両方とも磁石片
にしても構わないし、フロート8側を磁石片にしてもか
まわない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、構造が極めて
簡単で、かつ、小型で軽量の変位検出装置であって、精
度の高い変位検出装置を提供することができる。
また、好適な実施態様の変位検出装置によれば、戻し
手段の駆動方向及び駆動量に基づいて、簡易に角変位を
検出することができる。
更に、好適な実施態様の変位検出装置によれば、発光
手段及び受光手段を使用したことにより、可動部材が基
準位置からずれたことと、基準位置からずれた方向とを
簡易に判定できる。
更に、好適な実施態様の変位検出装置によれば、2組
のセンサ手段を使用したことにより、変位検出装置の組
み立てや車両等への搭載後の調整が比較的簡単になると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る変位検出装置の第1実施例の構成
を示した図、第2図は第1図の変位検出装置の容器及び
フロートの配置を示した図、第3図は第1図の変位検出
装置の容器及びフロートの側面図及び断面図、第4図は
第1図の変位検出装置の制御回路の回路構成を示した
図、第5図は第2実施例の変位検出装置を示した図、第
6図は第3実施例の変位検出装置を示した図である。 4……容器、8……可動部材、12a、12b、14a、14b……
ずれ検出手段、2、16……戻し手段、18……変位検出手
段。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変位が検出されるべき基準部材に設定され
    た所定の回転軸のまわりに回動自在に設けられ、慣性力
    に応じて一定方向を維持する可動部材と、 前記可動部材と、該可動部材とほぼ等しい比重を有する
    液体とを収容すると共に、前記所定の回転軸のまわりで
    回転可能な容器と、 前記可動部材が慣性力に応じて前記容器に対し相対的に
    回転して基準位置からずれたことと、そのずれ方向とを
    検出するずれ検出手段と、 前記ずれ検出手段が前記可動部材の前記基準位置からの
    ずれを検出した場合に、前記容器を前記所定の回転軸に
    そって前記ずれ方向に回転させる戻し手段と、 前記基準部材と前記容器との相対的な変位を検出する変
    位検出手段と、 を備えたことを特徴とする変位検出装置。
  2. 【請求項2】前記変位検出手段は、前記戻し手段の駆動
    方向及び駆動量にもとづき、前記基準部材と前記容器と
    の相対的な変位を検出することを特徴とする請求項1に
    記載の変位検出装置。
  3. 【請求項3】前記ずれ検出手段は、前記可動部材をはさ
    むように前記容器側に設けられた発光手段及び受光手段
    を有し、前記受光手段の検出する受光量の変化にもとづ
    いて、前記可動部材が基準位置からずれたことと、その
    ずれ方向とを検出することを特徴とする請求項1に記載
    の変位検出装置。
  4. 【請求項4】前記発光手段は赤外光を発生し、前記受光
    手段は赤外光を検出することを特徴とする請求項3に記
    載の変位検出装置。
  5. 【請求項5】前記ずれ検出手段は、前記可動部材の基準
    位置からの双方向の回転を相補的に検出するよう容器側
    に設けられ、一対の検出信号を出力する2組のセンサ手
    段と、該2組のセンサ手段からの一対の検出信号の差動
    出力により前記可動部材のずれ及びその方向を検出する
    差動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の
    変位検出装置。
  6. 【請求項6】前記容器内の液体の圧力に応じて膨脹、収
    縮自在なバッファ部材を該容器の内壁に設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の変位検出装置。
  7. 【請求項7】前記容器を前記所定の回転軸に対して軸対
    称な形状とし、該容器の内部にテフロンコーティングを
    施したことを特徴とする請求項1に記載の変位検出装
    置。
  8. 【請求項8】前記可動部材の重心が前記所定の回転軸か
    らはずれていることを特徴とする請求項1に記載の変位
    検出装置。
  9. 【請求項9】外部の場に対応する微小な力を前記可動部
    材に与える初期設定手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の変位検出装置。
  10. 【請求項10】前記初期設定手段は、地磁気の方向に対
    応した力を前記可動部材に与える磁針であることを特徴
    とする請求項9に記載の変位検出装置。
  11. 【請求項11】前記可動部材を前記容器に対して基準位
    置に保つ微小な力を前記可動部材に与える初期設定手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の変位
    検出装置。
JP19201190A 1990-07-20 1990-07-20 変位検出装置 Expired - Fee Related JP2724237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19201190A JP2724237B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 変位検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19201190A JP2724237B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 変位検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0477672A JPH0477672A (ja) 1992-03-11
JP2724237B2 true JP2724237B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=16284121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19201190A Expired - Fee Related JP2724237B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 変位検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2724237B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4464232B2 (ja) 2004-09-21 2010-05-19 株式会社リコー 感熱記録材料および感熱記録ラベル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0477672A (ja) 1992-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5413010A (en) Electric motor having a spherical rotor and its application apparatus
US5138154A (en) Shaft angle encoder with rotating off-axis interference pattern
US6906837B2 (en) Method and apparatus for directing energy based range detection sensors
US3665760A (en) Airflow direction indicators
WO2018195966A1 (zh) 位置检测装置、方法及转动系统
JP2724237B2 (ja) 変位検出装置
US2857767A (en) Frictionless free gyroscope
US2871706A (en) Frictionless free gyroscope
JP2786004B2 (ja) 変位検出装置
JP2766721B2 (ja) 変位検出装置
JP2766718B2 (ja) 変位検出装置
JP2786005B2 (ja) 変位検出装置
JP2786003B2 (ja) 変位検出装置
JP2766725B2 (ja) 変位検出装置
JP2786727B2 (ja) 変位検出装置
US3486026A (en) Infrared detector system with precessing optical searcher
JP2022158099A (ja) 反転作動型慣性検出装置及び測量装置
JP2566336B2 (ja) 変位検出装置
JPH04109113A (ja) 変位検出装置
JP2724239B2 (ja) 変位検出装置
JPH04218703A (ja) 変位検出装置
JP3185114B2 (ja) ジャイロコンパス
JPH05142027A (ja) 振れ検出装置
JPH02143111A (ja) 角変位検出装置
JPH03205516A (ja) 液面検知光センサ

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees