JP2715141B2 - タバコ煙フィルター用素材及びその製造法 - Google Patents
タバコ煙フィルター用素材及びその製造法Info
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- JP2715141B2 JP2715141B2 JP1126291A JP12629189A JP2715141B2 JP 2715141 B2 JP2715141 B2 JP 2715141B2 JP 1126291 A JP1126291 A JP 1126291A JP 12629189 A JP12629189 A JP 12629189A JP 2715141 B2 JP2715141 B2 JP 2715141B2
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- Japan
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- filter
- smoke filter
- polyolefin
- corona discharge
- fiber
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なタバコフィルター用素材及びその製造
法に関するものであり、更に詳しくは、フィルター素材
の表面部が親水性に富むタバコ煙フィルター用素材及び
その製造法に関するものである。
法に関するものであり、更に詳しくは、フィルター素材
の表面部が親水性に富むタバコ煙フィルター用素材及び
その製造法に関するものである。
[従来の技術] 一般にタバコの煙を濾過する目的で使用されるタバコ
煙フィルター用素材は、種々の物質の短繊維または粉
体、粒状体の集合体より成っており、現在素材として
は、セルロースアセテート系繊維が代表的なものであ
り、その他レーヨン系繊維、ポリプロピレン系繊維、紙
等様々な素材が実用化されている。
煙フィルター用素材は、種々の物質の短繊維または粉
体、粒状体の集合体より成っており、現在素材として
は、セルロースアセテート系繊維が代表的なものであ
り、その他レーヨン系繊維、ポリプロピレン系繊維、紙
等様々な素材が実用化されている。
近年、これまで代表的なタバコ煙フィルター用素材と
して用いられて来たセルロースアセテート系繊維に加え
て、タバコ煙フィルター用素材としての基本的特性を有
し、かつ経済性、大量生産性の点に優れたポリプロピレ
ン系繊維がタバコ煙フィルター用素材として新たに脚光
を浴び出し、又このフィルターについての研究、開発も
活発に行われるようになって来た。
して用いられて来たセルロースアセテート系繊維に加え
て、タバコ煙フィルター用素材としての基本的特性を有
し、かつ経済性、大量生産性の点に優れたポリプロピレ
ン系繊維がタバコ煙フィルター用素材として新たに脚光
を浴び出し、又このフィルターについての研究、開発も
活発に行われるようになって来た。
ポリエチレやポリプロピレン等に代表されるポリオレ
フィン系繊維は溶融紡糸法を用いて紡糸されるため、延
伸を行うことによって容易に小さいデニールの繊維を引
くことが出来、かつ高速度紡糸が可能であるため非常に
能率的であり、タバコ煙フィルターとしての性能を発現
させるために行う捲縮も容易にかけることが出来、又経
済性も非常に高い点など、様々な特徴を有することから
タバコ煙フィルター用素材として非常に有用である。
フィン系繊維は溶融紡糸法を用いて紡糸されるため、延
伸を行うことによって容易に小さいデニールの繊維を引
くことが出来、かつ高速度紡糸が可能であるため非常に
能率的であり、タバコ煙フィルターとしての性能を発現
させるために行う捲縮も容易にかけることが出来、又経
済性も非常に高い点など、様々な特徴を有することから
タバコ煙フィルター用素材として非常に有用である。
[発明が解決しようとす問題点] しかしながら、上記のような特徴で知られたポリオレ
フィン系繊維は著しく疎水性であるために、タバコ煙中
成分の濾過吸着の挙動において、疎水性物質(タール成
分等)が吸着され易く、親水性、(有極性)物質は吸着
されにくいという欠点を有する この為ポリオレフィン系繊維をタバコ煙フィルター用
素材としてそのまま用いた場合、タバコの命である香喫
味において、大きな欠陥を有するフィルターしか得られ
ない。
フィン系繊維は著しく疎水性であるために、タバコ煙中
成分の濾過吸着の挙動において、疎水性物質(タール成
分等)が吸着され易く、親水性、(有極性)物質は吸着
されにくいという欠点を有する この為ポリオレフィン系繊維をタバコ煙フィルター用
素材としてそのまま用いた場合、タバコの命である香喫
味において、大きな欠陥を有するフィルターしか得られ
ない。
又、ポリオレィン系繊維を巻上げてフィルターロッド
を製造する際ポリオレフィン系繊維の有する著しい疎水
性の為に、可塑剤,親水性改質剤を配合しても、容易に
親水化、軟化されず、現在のところ有効なフィルターロ
ッド用可塑剤や接着剤がないのが実状である。
を製造する際ポリオレフィン系繊維の有する著しい疎水
性の為に、可塑剤,親水性改質剤を配合しても、容易に
親水化、軟化されず、現在のところ有効なフィルターロ
ッド用可塑剤や接着剤がないのが実状である。
そこで本発明は、タバコ煙フィルター用素材に要求さ
れる特性、即ちタバコ煙フィルターとして使用した場合
に、タバコ喫煙によって持たらされる独特な香喫味、円
やかさを損わずに、タバコ煙フィルター用素材として、
要求される様々の性能を満足するタバコ煙フィルター用
素材を製造することを目的とし、特に本発明において
は、連続的に、しかも簡単な処理を行うだけで、疎水性
のタバコ煙フィルター用素材であるポリオレフィン系繊
維の親水性を高め、タバコ煙成分の吸着挙動に偏りがな
いタバコ煙フィルター用素材を製造することを目的とす
る。
れる特性、即ちタバコ煙フィルターとして使用した場合
に、タバコ喫煙によって持たらされる独特な香喫味、円
やかさを損わずに、タバコ煙フィルター用素材として、
要求される様々の性能を満足するタバコ煙フィルター用
素材を製造することを目的とし、特に本発明において
は、連続的に、しかも簡単な処理を行うだけで、疎水性
のタバコ煙フィルター用素材であるポリオレフィン系繊
維の親水性を高め、タバコ煙成分の吸着挙動に偏りがな
いタバコ煙フィルター用素材を製造することを目的とす
る。
[問題点を解決する為の手段] 本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検討、研
究した結果、フィルターロッドに巻上げられる前のポリ
オレフィン系繊維を空気雰囲気下でコロナ放電処理を行
うことによって、従来のポリオレフィン系繊維では得ら
れなかった、タバコ煙成分中の植物塩基性物質(ニコチ
ンを主成分とするアルカロイド類等)やフェノール類に
対する高い吸着性を有するタバコ煙フィルター用素材を
得ることに成功し本発明を完成するに到った。
究した結果、フィルターロッドに巻上げられる前のポリ
オレフィン系繊維を空気雰囲気下でコロナ放電処理を行
うことによって、従来のポリオレフィン系繊維では得ら
れなかった、タバコ煙成分中の植物塩基性物質(ニコチ
ンを主成分とするアルカロイド類等)やフェノール類に
対する高い吸着性を有するタバコ煙フィルター用素材を
得ることに成功し本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、ポリオレフィン系繊維を空気雰囲気
下でコロナ放電処理してなることを特徴とするタバコ煙
フィルター用素材およびその製造法を提供するものであ
る 本発明において使用されるポリオレフィンの代表的な
ものとしては、ポリプロピレン,ポリエチレンおよびそ
の共重合体があり、特にポリプロピレンが望ましく、
又、本発明に使用されるポリオレィンは分子量10000〜1
000000を有するものであるが特に30000〜300000の分子
量のポリオレフィンが入手しやすく、本発明においても
好ましく用いられる。繊維を得る方法はポリオレフィン
に安定剤などを添加して組成物を得た後、必要なデニー
ルのフィラメントに紡糸されるが、ポリオレフィン組成
物をフィラメントに紡糸する方法は、公知の紡糸法が採
用され、又、その集合方法についても同様であり、特に
限定を受けない。このようにして紡糸、集合されたポリ
オレフィン系繊維による連続フィラメント集合体はタバ
コ煙フィルター用素材としての基本的特性(濾過性能、
硬度等)を付与する為に適当な捲縮が与えられ、乾燥さ
れ、タバコ煙フィルター用素材(フィルタートウ)とし
て供される。
下でコロナ放電処理してなることを特徴とするタバコ煙
フィルター用素材およびその製造法を提供するものであ
る 本発明において使用されるポリオレフィンの代表的な
ものとしては、ポリプロピレン,ポリエチレンおよびそ
の共重合体があり、特にポリプロピレンが望ましく、
又、本発明に使用されるポリオレィンは分子量10000〜1
000000を有するものであるが特に30000〜300000の分子
量のポリオレフィンが入手しやすく、本発明においても
好ましく用いられる。繊維を得る方法はポリオレフィン
に安定剤などを添加して組成物を得た後、必要なデニー
ルのフィラメントに紡糸されるが、ポリオレフィン組成
物をフィラメントに紡糸する方法は、公知の紡糸法が採
用され、又、その集合方法についても同様であり、特に
限定を受けない。このようにして紡糸、集合されたポリ
オレフィン系繊維による連続フィラメント集合体はタバ
コ煙フィルター用素材としての基本的特性(濾過性能、
硬度等)を付与する為に適当な捲縮が与えられ、乾燥さ
れ、タバコ煙フィルター用素材(フィルタートウ)とし
て供される。
本発明において行われる空気雰囲気下でのフィルター
トウに対するコロナ放電処理は、ポリオレフィン系繊維
によるフィルタートウの濾過特性の改良に不可欠な処理
であり、上記ポリオレフィン系繊維によるタバコ煙フィ
ルター用材料に対し、空気雰囲気下でコロナ放電を行
う。コロナ放電は連続でも非連続でも良いが、連続で処
理するほうが効率が良い。コロナ放電処理量としては、
少なくとも0.25KWmin/m2以上が好ましく、特に0.4KWmin
/m2以上の放電量が好ましい。
トウに対するコロナ放電処理は、ポリオレフィン系繊維
によるフィルタートウの濾過特性の改良に不可欠な処理
であり、上記ポリオレフィン系繊維によるタバコ煙フィ
ルター用材料に対し、空気雰囲気下でコロナ放電を行
う。コロナ放電は連続でも非連続でも良いが、連続で処
理するほうが効率が良い。コロナ放電処理量としては、
少なくとも0.25KWmin/m2以上が好ましく、特に0.4KWmin
/m2以上の放電量が好ましい。
ここで示されるコロナ放電処理量は次に示した方法に
より算出される。
より算出される。
T.コロナ放電処理量(Wmin/m2) E.一次電圧(V) I.一次電流(A) W.電極幅 (m) R.送り速度(m/min) 本発明におけるコロナ放電処理量は要求されるタバコ
煙フィルター用素材の濾過特性に応じて様々な量を決定
出来特に限定はされないが、経験的には、0.25KWmin/m2
以上の放電量が効果の点から必要であり、実際には、処
理されるフィルタートウの送り速度、厚み、種類、表面
積等を考慮に入れて最適量が決定される。しかしながら
放電量が多過ぎると温度上昇等の問題によりフィルター
トウ自体がダメージを受ける為、温度等の条件が制御出
来る範囲内の放電量であることが望ましい。
煙フィルター用素材の濾過特性に応じて様々な量を決定
出来特に限定はされないが、経験的には、0.25KWmin/m2
以上の放電量が効果の点から必要であり、実際には、処
理されるフィルタートウの送り速度、厚み、種類、表面
積等を考慮に入れて最適量が決定される。しかしながら
放電量が多過ぎると温度上昇等の問題によりフィルター
トウ自体がダメージを受ける為、温度等の条件が制御出
来る範囲内の放電量であることが望ましい。
本発明において用いられるコロナ放電処理は、通常の
疎水性プラスチック、フィルム等の接着性、ラミネー
ト、塗装、印刷性等の改良のために行われる放電処理と
同じで、空気雰囲気下で実施出来、放電処理装置も、絶
縁された電極と接地したロールとの間に高周波高圧をか
け、この間にある気体を絶縁破壊することによってイオ
ンを発進させ、コロナ放電を起こし、この放電空間内
に、被処理材を通過させるだけで処理出来る為、連続処
理が可能で、工業的に大規模な生産も容易である。
疎水性プラスチック、フィルム等の接着性、ラミネー
ト、塗装、印刷性等の改良のために行われる放電処理と
同じで、空気雰囲気下で実施出来、放電処理装置も、絶
縁された電極と接地したロールとの間に高周波高圧をか
け、この間にある気体を絶縁破壊することによってイオ
ンを発進させ、コロナ放電を起こし、この放電空間内
に、被処理材を通過させるだけで処理出来る為、連続処
理が可能で、工業的に大規模な生産も容易である。
本処理により、例えばカルボニル基や二重結合の生成
などがこれまで報告されているが、その詳細は明らかで
はない。
などがこれまで報告されているが、その詳細は明らかで
はない。
本発明による処理効果を高める為に、コロナ放電空間
内に乾燥した空気(5〜25%)を導いたり、排気を行っ
たりすることは、発生したオゾンの除去、および試料の
冷却のために有効である。又、試料表面及び空気雰囲気
の湿潤性によっても処理効果が変わるため、好ましく
は、放電空間内を温度5〜50℃、相対湿度5〜60%に保
つことが望ましく、これはフィルタートウに予めつけら
れた捲縮形状を変化させない為にも有効である。
内に乾燥した空気(5〜25%)を導いたり、排気を行っ
たりすることは、発生したオゾンの除去、および試料の
冷却のために有効である。又、試料表面及び空気雰囲気
の湿潤性によっても処理効果が変わるため、好ましく
は、放電空間内を温度5〜50℃、相対湿度5〜60%に保
つことが望ましく、これはフィルタートウに予めつけら
れた捲縮形状を変化させない為にも有効である。
なお、フィルタートウのトータルデニール数、油剤の
種類、その他の添加剤等で処理効果は若干変化するが本
発明ではそれらは特に限定されない。以上、説明したよ
うな本発明による方法に従えば、これまで物質の持つ特
有の疎水性のために、香喫味の点において大きな欠陥を
有するタバコ煙用フィルター用素材にしか、成り得なか
ったポリオレフィン系繊維がタバコの煙成分の濾過に関
して、著しく改良されたタバコ煙フィルター用素材に改
良出来る。
種類、その他の添加剤等で処理効果は若干変化するが本
発明ではそれらは特に限定されない。以上、説明したよ
うな本発明による方法に従えば、これまで物質の持つ特
有の疎水性のために、香喫味の点において大きな欠陥を
有するタバコ煙用フィルター用素材にしか、成り得なか
ったポリオレフィン系繊維がタバコの煙成分の濾過に関
して、著しく改良されたタバコ煙フィルター用素材に改
良出来る。
即ち、この処理を行ったポリオレフィン系繊維より成
る、タバコ煙フィルター用素材を用いれば、これまであ
まり濾過されなかった植物塩基性物質(ニコチンを主成
分とするアルカロイド類)、リグニン等の分解によって
生ずるフェノール類の吸着除去性能が著しく改良され、
まろやかな香喫味が得られる。
る、タバコ煙フィルター用素材を用いれば、これまであ
まり濾過されなかった植物塩基性物質(ニコチンを主成
分とするアルカロイド類)、リグニン等の分解によって
生ずるフェノール類の吸着除去性能が著しく改良され、
まろやかな香喫味が得られる。
またそればかりではなく、素材自体の表面の親水性が
改善される為、フィルターロッド成形時の硬度発現の為
に付与される接着剤又は可塑剤に対する親和性も著しく
改良される。
改善される為、フィルターロッド成形時の硬度発現の為
に付与される接着剤又は可塑剤に対する親和性も著しく
改良される。
<実施例> 以下、本発明を実施例により詳細に説明するが本発明
はこれらに何ら限定されない。
はこれらに何ら限定されない。
尚、通気抵抗及び喫煙試験は次の方法で行った。
イ.通気抵抗は、測定するフィルター用プラグ又はフィ
ルターチップを通過する空気の流量が17.5ml/秒のとき
の圧力損失を水栓で示した。
ルターチップを通過する空気の流量が17.5ml/秒のとき
の圧力損失を水栓で示した。
ロ.喫煙試験は、定流量型、自動喫煙機に流量17.5ml/
秒喫煙時間2秒、喫煙サイクル60秒、喫煙流50mmの条件
で自動喫煙させ、その主流煙をケンブリッジフィルター
で捕集し、TPM、タール及びニコチンの各除去率を測定
した。
秒喫煙時間2秒、喫煙サイクル60秒、喫煙流50mmの条件
で自動喫煙させ、その主流煙をケンブリッジフィルター
で捕集し、TPM、タール及びニコチンの各除去率を測定
した。
実施例1 単繊維繊度が4.0デニールでY型断面、総繊度が40000
デニールよりなる捲縮ポリプロピレン繊維トウに対し、
春日電気製HFSS−101型コロナ放電処理装置(30KHz,34K
Vp−p/kW)を用い、一次電流及び試料送り速度を設定し
処理を行った。なお、電極は幅30cmのナイフエッジ型で
あり、発生したオゾンの除去および試料の冷却のために
排気を行った。フィルタートウの送り方向は繊維平行方
向とした。ポリプロピレン系繊維によるトウに対して、
放電量0.533KWmin/m2のコロナ放電処理を行った後、円
周24.4mm、長さ120mm、通気抵抗320mmH2Oのタバコ煙フ
ィルターを巻上げこれを長さ20mmのフィルターチップに
切断したものを日本たばこ産業株式会社製の市販タバコ
“チェリー”よりフィルター部分を切取ったタバコ棒部
と接続し、喫煙試験を行った。得られた結果を第1表に
示す。
デニールよりなる捲縮ポリプロピレン繊維トウに対し、
春日電気製HFSS−101型コロナ放電処理装置(30KHz,34K
Vp−p/kW)を用い、一次電流及び試料送り速度を設定し
処理を行った。なお、電極は幅30cmのナイフエッジ型で
あり、発生したオゾンの除去および試料の冷却のために
排気を行った。フィルタートウの送り方向は繊維平行方
向とした。ポリプロピレン系繊維によるトウに対して、
放電量0.533KWmin/m2のコロナ放電処理を行った後、円
周24.4mm、長さ120mm、通気抵抗320mmH2Oのタバコ煙フ
ィルターを巻上げこれを長さ20mmのフィルターチップに
切断したものを日本たばこ産業株式会社製の市販タバコ
“チェリー”よりフィルター部分を切取ったタバコ棒部
と接続し、喫煙試験を行った。得られた結果を第1表に
示す。
比較例1 比較例として、実施例1と同じポリプロピレン繊維よ
りなるフィルタートウを、実施例1のコロナ放電処理を
施してない以外、全く同じ条件で喫煙試験を行った。得
られた結果を第1表に示す。
りなるフィルタートウを、実施例1のコロナ放電処理を
施してない以外、全く同じ条件で喫煙試験を行った。得
られた結果を第1表に示す。
比較例2 比較例2として単繊維繊度が4.0デニールでY型断
面、総繊度が40000デニールよりなる、捲縮アセテート
繊維トウを円周24.4mm長さ120mm、通気抵抗320mmH2Oの
タバコ煙フィルターを巻上げこれを長さ120mmのフィル
ターチップに切断したものを、実施例1と同様に“チェ
リー”のタバコ棒部に接続し、喫煙試験を行った。得ら
れた結果を第1表に示す。
面、総繊度が40000デニールよりなる、捲縮アセテート
繊維トウを円周24.4mm長さ120mm、通気抵抗320mmH2Oの
タバコ煙フィルターを巻上げこれを長さ120mmのフィル
ターチップに切断したものを、実施例1と同様に“チェ
リー”のタバコ棒部に接続し、喫煙試験を行った。得ら
れた結果を第1表に示す。
なおタールおよびニコチン濾過率(除去率)は喫煙終
了後、濾過体に付着したタール及びニコチンの量(各々
TT及びTN)と喫煙器煙成分捕集用のケンブリッジフィル
ターに付着したタール及びニコチンの量(各々CT及び
CN)を測定し、各々の濾過体の除去率を下の式を用いて
求めた。
了後、濾過体に付着したタール及びニコチンの量(各々
TT及びTN)と喫煙器煙成分捕集用のケンブリッジフィル
ターに付着したタール及びニコチンの量(各々CT及び
CN)を測定し、各々の濾過体の除去率を下の式を用いて
求めた。
また、香喫味については、濾過体を上記の方法でチェ
リーに接合したものを供試たばことし、5名の官能検査
パネルにより評価した。評価は三クラスに分け、右の記
号で示した。
リーに接合したものを供試たばことし、5名の官能検査
パネルにより評価した。評価は三クラスに分け、右の記
号で示した。
従来品と変化なし ○ 従来品に対し、少し変わる △ 従来品と変わる × 実施例2 単繊維繊度が3.0デニールでY型断面、総繊度が36000
デニールよりなる捲縮ポリエチレン繊維トウに対して、
実施例1と同様にしてコロナ放電処理を行い、これを長
さ120mm通気抵抗435mmH2Oのタバコ煙フィルターに巻上
げこれを長さ20mmのフィルターチップに切断したもの
を、実施例1と同様に“チェリー”のタバコ棒部に接続
し、喫煙試験を行った。得られた結果を第2表に示す。
デニールよりなる捲縮ポリエチレン繊維トウに対して、
実施例1と同様にしてコロナ放電処理を行い、これを長
さ120mm通気抵抗435mmH2Oのタバコ煙フィルターに巻上
げこれを長さ20mmのフィルターチップに切断したもの
を、実施例1と同様に“チェリー”のタバコ棒部に接続
し、喫煙試験を行った。得られた結果を第2表に示す。
比較例3 比較例3としてコロナ放電処理を施さない以外は実施
例2と同様の捲縮ポリエチレン繊維より、タバコ煙フィ
ルターを巻上げ、喫煙試験を行って得られた結果を第2
表に示す。
例2と同様の捲縮ポリエチレン繊維より、タバコ煙フィ
ルターを巻上げ、喫煙試験を行って得られた結果を第2
表に示す。
比較例4 比較例4として、単繊維繊度が3.0デニールでY型断
面、総繊度が40000デニールよりなる捲縮アセテート繊
維トウを、円周24.4mm、長さ120mm、通気抵抗435mmH2O
のタバコ煙フィルターを巻上げ、実施例1と同様に喫煙
試験を行った。得られた結果を第2表に示す。
面、総繊度が40000デニールよりなる捲縮アセテート繊
維トウを、円周24.4mm、長さ120mm、通気抵抗435mmH2O
のタバコ煙フィルターを巻上げ、実施例1と同様に喫煙
試験を行った。得られた結果を第2表に示す。
<発明の効果> 以上、説明してきたように本発明の製造法により得ら
れたタバコフィルター用素材を用いて製造したポリオレ
フィン系繊維によるタバコフィルターは、従来のポリオ
レフィン系繊維によるタバコフィルターに比べて、極め
て高い濾過性能を有しており、特に植物塩基性物質やフ
ェノール類の吸着が大幅に改善される。
れたタバコフィルター用素材を用いて製造したポリオレ
フィン系繊維によるタバコフィルターは、従来のポリオ
レフィン系繊維によるタバコフィルターに比べて、極め
て高い濾過性能を有しており、特に植物塩基性物質やフ
ェノール類の吸着が大幅に改善される。
又香喫味の面から見ても、従来一般的に用いられてい
るセルロースアセテートによるタバコフィルターを変わ
らない効果が得られた。よって、本発明による方法に従
えば極めて性能の良いタバコフィルター用の素材が大量
生産的かつ経済的に得ることが出来る。
るセルロースアセテートによるタバコフィルターを変わ
らない効果が得られた。よって、本発明による方法に従
えば極めて性能の良いタバコフィルター用の素材が大量
生産的かつ経済的に得ることが出来る。
Claims (3)
- 【請求項1】ポリオレフィン系繊維を空気雰囲気下でコ
ロナ放電処理してなるタバコ煙フィルター用素材 - 【請求項2】ポリオレフィン系繊維を空気雰囲気下でコ
ロナ放電処理を行うことを特徴とするタバコ煙フィルタ
ー用素材の製造法。 - 【請求項3】コロナ放電処理量が少なくとも0.25KWmin/
m2以上であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記
載のタバコ煙フィルター用素材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1126291A JP2715141B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | タバコ煙フィルター用素材及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1126291A JP2715141B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | タバコ煙フィルター用素材及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02303474A JPH02303474A (ja) | 1990-12-17 |
JP2715141B2 true JP2715141B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=14931574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1126291A Expired - Lifetime JP2715141B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | タバコ煙フィルター用素材及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2715141B2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-19 JP JP1126291A patent/JP2715141B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02303474A (ja) | 1990-12-17 |
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