JP2714853B2 - パネル式耐食構造体 - Google Patents

パネル式耐食構造体

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、複数のパネルを接合して組み立てる構造
体、詳しくは、高度の耐食性を有するパネル式耐食構造
体に関する。
[従来の技術] 従来のパネル式構造体は、例えば、第5a図及び第5b図
に示すようなパネル101を用い、これを第4図に示すよ
うな態様で接合して組み立てられている。すなわち、樹
脂耐食層103と強化層104を積層して構成されたパネル10
1は、その端縁部が断面L字状に折り曲げられている。
そして隣接するパネル101、101の曲折部109、109の耐食
層103、103を互いに対向させ、かつ接合部をシールする
ために、その間にゴムなどの弾性材料からなるパッキン
グ、あるいはガスケット106を挾み込み、ボルト107及び
ナット108により曲折部109、109を締め付けて相隣接す
るパネル101、101を接合している。こうして複数のパネ
ルを接合することにより、例えば気液接触装置などの意
図する構造体を組み立てている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来のパネル式構造体においては、パネルを
ゴムなどの弾性材料からなるパッキングやガスケットを
介してその曲折部を接合しているため、多数のパネルを
接合すると寸法誤差が生じ、その誤差は、構造体全体と
しては許容できない大きな誤差となり、高い寸法精度を
達成することができないという問題点があった。
また、接合部のシールが不十分になり、内部から腐食
性の強い液体や気体などが漏出して構造体を外側から腐
蝕するなど、耐食構造体として信頼性が十分ではないと
いう問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決し、寸法精度が
高く、かつ、パネルの接合部のシール性能に優れた信頼
性の高いパネル式耐食構造体を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この発明のパネル式耐食構造体においては、 各パネルは、樹脂耐食層と、前記樹脂耐食層を補強す
る強化層とを積層して形成され、その接合部において樹
脂耐食層同士が当接するように端縁部が断面L字状に折
り曲げられた形状を有し、 各パネルの接合部は、各パネルのL字状の曲折部の樹
脂耐食層同士が当接して形成する開先の溝部に充填され
た前記樹脂耐食層に対して接着性を有するシール部材
と、前記シール部材のピンホール検出のために開先の溝
部の底部に配設された導電性線状材と、前記シール部材
が充填された開先を覆うように、パネルの樹脂耐食層に
溶接付けされた当板とを備えた構造を有している。
またこの発明の他のパネル式耐食構造体は金属製の接
合部強化部材で前記パネルの曲折部を押圧してパネルを
接合している。
この発明において、樹脂耐食層としてはポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの耐食性と溶接性を有
する種々の熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、強化層としては、ポリエステルやビニルエステ
ルをマトリックスとし、これをガラス繊維で強化したFR
Pなど種々の材料を用いることができる。
さらに、シール部材としてはシリコンゴムやビニルエ
ステルなどをマトリックスとし、これにSiO2などの充填
材を混入した樹脂パテなど、樹脂耐食層と接着性を有す
る種々の材料を用いることができる。
当板としては樹脂耐食層と同等の耐食性を有し、か
つ、樹脂耐食層と溶接接着性を有する種々の材料、例え
ば、樹脂耐食層と同一の材料などを用いることができ
る。
また、導電性線状材としては炭素繊維その他導電性の
線状材料を自由に選択することができる。
[作用] この発明のパネル式耐食構造体においては、 各パネルの樹脂耐食層が腐食性物質に対して耐食性を
発揮し、強化層がこの樹脂耐食層に構造的強度を与え
る。接合されるべき複数のパネルの断面L字状の曲折部
の樹脂耐食層は互いに当接し、そしてこれにより形成さ
れた開先の溝部に充填されたシール部材は、樹脂耐食層
と接着して接合部を確実にシールし、さらに開先を覆う
ように接合されたパネルの樹脂耐食層に溶接接着された
当板は、接合部のシールをより確実にするとともに接合
部に機械的強度を与える。さらに開先の溝部に埋め込ま
れた導電性線状材は放電の方法によるピンホールテスタ
を用いての前記シール部材のピンホール検出の際に導電
体として働き、シール部材にピンホールが存在すると対
向するピンホールテスタの電極との間にアークを生じピ
ンホールを検出する。
また、金属製の接合部強化部材は接合部を強化し構造
体全体としての機械的強度を向上させる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。こ
の実施例におけるパネル式耐食構造体は第2図にその概
要を示すようなハロゲンガスを塩酸などの無機酸水溶液
で処理するための気液接触装置2である。
第3a図及び3b図に示すように、パネル1はポリ塩化ビ
ニル樹脂からなる樹脂耐食層3とポリエステルのマトリ
ックスをガラス繊維で強化したFRPからなる強化層4を
積層して構成されている。パネル1の端縁部は樹脂耐食
層3が山側になるように断面L字状に折り曲げられて曲
折部9を形成している。またパネル1の中央部には、複
数のパネル1を接合したときにパネル1にかかる応力を
吸収するために、樹脂耐食層3側が凹面になるような窪
み10が形成されている。ただし、この発明においてパネ
ル1は必ずしも上記のような形状である必要はなく、第
5a図及び第5b図に示すような窪みを有しない形状のもの
を用いることもできる。上記の構造を有するパネル1
は、第1図に示すように、その曲折部9が、接合される
べき相隣接するパネル1の曲折部9と当接するように配
置される。このとき各パネル1、1はその樹脂耐食層
3、3同士が対向して当接し、開先11を形成する。この
開先11の底部には炭素繊維が導電性線状材12として開先
11の溝の底に沿って配設されている。そして、開先11の
溝には、ビニルエステル樹脂100重量部に対して炭酸カ
ルシウム95、ガラスチョップ5及びSiO23重量部を含む
樹脂パテがシール部材13として充填されている。シール
部材13が充填された開先11はさらにポリ塩化ビニル樹脂
からなる当板14により覆われている。この当板14は接合
するパネル1、1の樹脂耐食層3、3に溶接付けされて
いる。14aは溶接部を示す。一方、パネル1の曲折部9
は、断面がL字状の金属製の接合部強化部材15を介して
ボルト7及びナット8により締め付けられ、その結果、
隣接するパネル1、1は強固に接合される。こうして所
定の形状のパネル1を組み合わせて接合することによ
り、第2図にその概略を示すようなハロゲンガス入り口
16、処理ガス出口17を有する角型の気液接触装置2を組
み立てることができる。
このように構成されたパネル式耐食構造体において
は、剛性の樹脂耐食層3同士が当接するため複数のパネ
ル1を接合しても従来例におけるようなパッキングの変
形などによる不測の寸法誤差は生じることがない。ま
た、パネル1の接合部の開先11がシール部材13及び当板
14により二重にシールされているためシール性能が向上
し、内部からの液洩れなどが生じにくい。さらに、開先
11には導電性線状部材12が埋め込まれているのでこれと
の間の放電を利用したピンホールテスタによりシール部
材13にピンホールがあるか否かを容易に検査することが
できる。
上記実施例では、接合部を強化するため金属製の接合
部強化部材15を用いているが、例えば構造体が小型であ
る場合や軽量である場合などにおいては用いる必要がな
いかまたは部分的に用いるだけで必要な強度を得ること
ができる。また、パネル端縁部の曲折部9の形状は、厳
密にL字状である必要はなく、接合の際に、樹脂耐食層
同士が対向して当接すればよいのでアールを持たせて折
り曲げた形状としてもよい。
[発明の効果] この発明のパネル式耐食構造体は、パネルの接合部で
剛性の樹脂耐食層同士が当接するため複数のパネルを接
合しても従来例におけるようなパッキングの変形などに
よる不測の寸法誤差は生じることがなく構造体全体とし
ての寸法精度を向上することができる。また、パネルの
接合部の開先がシール部材及び当板により二重にシール
されているためシール性能が向上し、耐食性に関して信
頼性の高いパネル式耐食構造体を得ることができる。さ
らに、開先には導電性線状部材が埋め込まれているので
これとの間の放電を利用したピンホールテスタによりシ
ール部材にピンホールがあるか否かを容易に検査するこ
とができるため耐食性に対する信頼性はより向上する。
また金属製の接合部強化部材で各パネルを接合したパ
ネル式耐食構造体は機械的な強度が向上するため、大型
の構造体など大きな強度の必要な構造体にも適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す断面図、第2図はこの
発明の実施例にかかる気液接触装置を示す図、第3a図こ
の発明の実施例にかかるパネルを示す正面図、第3b図は
第3a図のIII b−III b線による断面図、第4図は従来例
のパネル接合部を示す図、第5a図は従来例のパネルを示
す正面図、第5b図は第5a図のV b−V b線による断面図で
ある。 1……パネル、3……樹脂耐食層、4……強化層、9…
…曲折部、11……開先、12……導電性線状材、13……シ
ール部材、14……当板、15……接合部強化部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のパネルを接合して形成する構造体に
    おいて、 各パネルは、樹脂耐食層と、前記樹脂耐食層を補強する
    強化層とを積層して形成され、その接合部において樹脂
    耐食層同士が当接するように端縁部が断面L字状に折り
    曲げられた形状を有し、 各パネルの接合部は、各パネルのL字状の曲折部の樹脂
    耐食層同士が当接して形成する開先の溝部に充填された
    前記樹脂耐食層に対して接着性を有するシール部材と、
    前記シール部材のピンホール検出のために開先の溝部の
    底部に配設された導電性線状材と、前記シール部材が充
    填された開先を覆うように、パネルの樹脂耐食層に溶接
    付けされた当板とを備えた構造を有している ことを特徴とするパネル式耐食構造体。
  2. 【請求項2】接合すべき互いに隣接するパネルの前記曲
    折部の少なくとも一部を金属製の接合部強化部材を用い
    て締め付け、樹脂耐食層同士を圧接したことを特徴とす
    る請求項1のパネル式耐食構造体。
  3. 【請求項3】パネル式耐食構造体がハロゲンガスを含む
    気体を液体で処理するための気液接触装置である請求項
    1のパネル式耐食構造体。
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