JP2713230B2 - コンピュータ・システムにおける入出力システム - Google Patents

コンピュータ・システムにおける入出力システム

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JP2713230B2
JP2713230B2 JP11826595A JP11826595A JP2713230B2 JP 2713230 B2 JP2713230 B2 JP 2713230B2 JP 11826595 A JP11826595 A JP 11826595A JP 11826595 A JP11826595 A JP 11826595A JP 2713230 B2 JP2713230 B2 JP 2713230B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータ・シス
テムにおける入出力システムに係り、詳しくは、コンピ
ュータ・システムの稼働中でも、SGパラメータの変更
等を目的として、停止/再起動を行うことのできる入出
力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の入出力システムは、アプリケー
ション・プログラムから入出力要求のあった各種データ
を、バッファ・メモリ、すなわち同システムが管理する
記憶領域(以下、管理記憶領域という)に一時蓄えて、
処理速度の異なるコンピュータの中央処理装置と入出力
装置との間でのデータの授受を効率良く制御するソフト
ウェアである。このような入出力システムの中には、例
えば、特開平5−274269号公報や特開平3−94
44号公報等に記載されているように、許可されていな
いユーザからの不正(意図的)なコンピュータ・アクセ
スを抑制するためのセキュリティ・ガード機能を備えて
いるものも存在する。
【0003】ところで、マルチタスク(マルチプログラ
ミング)の下では、入出力システムを利用するアプリケ
ーション・プログラムの増減、用途及び機能等に応じ
て、管理記憶領域の大きさの変更(拡大、縮小)が望ま
れることがある。例えば、入出力システムを同時期に利
用するアプリケーション・プログラムの数を増やすとき
や、データベース・アプリケーションをこれから起ち上
げるときには、管理記憶領域を予め拡大しておくことが
好ましいというケースが起こり得るし、一方、演算を主
目的とするアプリケーションをこれから起ち上げるとき
には、管理記憶領域を予め縮小し、その分、ワーキング
エリアを拡大するようにすれば、効率が良くなるという
ケースも起こり得る。
【0004】管理記憶領域の大きさの変更は、SGパラ
メータを変更することによって可能であるが、このSG
パラメータの変更は、通常の場合は、入出力システムを
一旦停止させ、管理記憶領域を一旦開放してからでなけ
れば行うことができない。従来、SGパラメータを変更
する際には、コンピュータ・システム(OS)の稼働中
でも、入出力システムの停止/再起動ができるにもかか
わらず、入出力システムの停止に先立って、同システム
を利用している全てのアプリケーション・プログラムの
終了を単に待ち合わせるか、全てのアプリケーション・
プログラムを強制的に終了させていた。このように、全
てのアプリケーション・プログラムの終了を待って、入
出力システムの停止/再起動を行うこととしたのは、入
出力システムの停止によって管理記憶領域が開放され、
再起動によって管理記憶領域が再取得されるため、アプ
リケーション・プログラムを実行中のままにしておけ
ば、再起動以前に割り付けされた管理記憶領域(再起動
後は、別のアプリケーション・プログラムに割り付けさ
れている領域)に誤ってアクセスして混乱を起こす虞が
あるからであり、このような混乱を防止するためであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全ての
アプリケーション・プログラムの終了を単に待ち合わせ
る前者の方法では、入出力システムを迅速に停止させる
ことができず、万が一障害によってストールしているア
プリケーション・プログラムがあれば、入出力システム
の停止はもはや不可能となる。これに対して、全てのア
プリケーション・プログラムを強制的に終了させる後者
の方法では、入出力システムを迅速に停止できるという
利点を有する反面、入出力システムを最初だけ利用し、
以後は利用することのないアプリケーション・プログラ
ムに対しても、画一的に強制終了させてしまうので、具
体的妥当性に欠けるという問題があった。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、アプリケーション・プログラムを稼働させたま
ま、迅速かつ安全に停止/再起動できるコンピュータ・
システムにおける入出力システムを提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、コンピュータ・システムの
稼働中に自身の停止/起動を行うことのできる入出力シ
ステムであって、当該入出力システムが稼働状態である
か否かを示す運用情報を記憶する運用情報記憶手段と、
当該入出力システムの世代情報を記憶する世代情報記憶
手段と、当該入出力システムが起動される度に、上記世
代情報記憶手段に記憶されている世代情報を更新する世
代管理更新手段と、当該入出力システムの起動時には管
理記憶領域を取得する一方、停止時には上記管理記憶領
域の解放を行う起動/停止要求インタフェースと、当該
入出力システムの稼働中に、任意のアプリケーション・
プログラムからの入出力要求があったときは、該アプリ
ケーション・プログラムの管理情報に世代情報写しが存
在しなければ、当該入出力システムの世代情報写しを上
記管理情報に付与した後に上記アプリケーション・プロ
グラムからの入出力要求を許可し、該アプリケーション
・プログラムの管理情報に上記世代情報記憶手段に記憶
されている世代情報と一致する世代情報写しが存在すれ
ば、上記アプリケーション・プログラムからの入出力要
求を許可し、該アプリケーション・プログラムの管理情
報に、上記世代情報記憶手段に記憶されている世代情報
と一致しない世代情報写しが存在すれば、上記アプリケ
ーション・プログラムからの入出力要求を拒否する世代
管理ガード手段と、該世代管理ガード手段によって上記
アプリケーション・プログラムからの入出力要求が許可
されると、該アプリケーション・プログラムの入出力要
求に従って上記管理記憶領域にアクセスし、結果を上記
アプリケーション・プログラムに通知する一方、上記世
代管理ガード手段によって上記アプリケーション・プロ
グラムからの入出力要求が拒否されると、該アプリケー
ション・プログラムに上記管理記憶領域の利用不可を通
知する入出力要求インタフェースとを備えてなることを
特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の入出力システムであって、上記世代管理ガード手段
には、入出力システムの停止中に、任意のアプリケーシ
ョン・プログラムからの入出力要求があったときは、該
アプリケーション・プログラムからの入出力要求を拒否
する機能が付加されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の入出力システムであって、上記世代情報は、
当該入出力システムの起動時刻データからなることを特
徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の入出力システムであって、上記起動時刻は、マイク
ロ秒まで表示されることを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明の構成において、世代情報記憶手段
は、当該入出力システムの世代情報を記憶する。この世
代情報は、世代管理更新手段によって、当該入出力シス
テムが起動される度に更新される。起動/停止要求イン
タフェースは、当該入出力システムの起動時には管理記
憶領域を取得する一方、停止時には上記管理記憶領域の
解放を行う。世代管理ガード手段は、アプリケーション
・プログラムの入出力要求時に、該プリケーション・プ
ログラムの管理情報の中に世代情報写しが存在していれ
ば、世代情報記憶手段に記憶されている世代情報を参照
して、世代情報と管理情報の中に存在する世代情報写し
とを比較することにより、再起動後の管理記憶領域に対
する入出力要求であるか否かを判断する。この判断の結
果、両者が不一致のときは、世代が異なることを意味す
るので(つまり、両世代間には、管理記憶領域の開放・
取得が経験されているので)、このアプリケーション・
プログラム3の入出力要求を拒否して、今や別のアプリ
ケーション・プログラムが利用しているかも知れない管
理記憶領域の所定のエリアにアクセスする危険を防止す
る。一方、両者が一致するときは、再起動後の管理記憶
領域に対するアクセス要求なので、管理記憶領域に対す
るアクセスを許可する。
【0012】それゆえ、アプリケーション・プログラム
を稼働させたまま、迅速かつ安全に入出力システムを停
止できる。したがって、入出力システムを最初だけは利
用したが、以後は利用することのないアプリケーション
・プログラムにとっては、入出力システムの停止に伴う
強制終了の虞もないので、大変使い勝手の良い入出力シ
ステムとなる。また、世代情報として、マイクロ秒(μ
sec)まで表示される起動時刻を採用するならば、微小
時間内で停止/再起動が行われた場合でも、確実に世代
の違いを識別できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例であるコン
ピュータ・システムにおける入出力システムの電気的構
成を示すブロック図であると共に、同入出力システムの
動作を説明するための図である。この例の入出力システ
ムは、外部記憶装置(入出力装置)と主記憶との間のデ
ータの転送制御に用いられ、入出力エラーの回復、SG
パラメータの変更(管理記憶領域の大きさの拡大縮小)
等を行う点で従来の入出力システムと同様であるが、後
述するように、アプリケーション・プログラムを稼働さ
せたまま、入出力システムの停止/再起動を実現するた
めに、入出力システムの世代なる概念に着目し、世代管
理による誤アクセス防止機能を備えている点で、従来の
入出力システムと大きく相違している。
【0014】この例の入出力システム1は、図1に示す
ように、入出力システム管理者MGからの起動/停止の
要求を受け付ける起動/停止要求インタフェース・プロ
グラム2と、任意のアプリケーション・プログラム3か
らの入出力要求を受け付ける入出力要求インタフェース
・プログラム4と、入出力システム1の世代情報51や
運用情報52を記録する世代情報運用情報記憶領域(以
下、簡単に、世代情報記憶領域という)5と、アプリケ
ーション・プログラム3からの入出力要求のあった各種
データ31を一時保存するための管理記憶領域(バッフ
ァ・メモリ)6とを有している。入出力システム管理者
(オペレータ)MGは、入出力システム1の状態を正し
く維持し、利用者へのサービスを提供する者で、具体的
には、入出力システム1の保守、SGパラメータの変
更、障害からの回復等のために、入出力システム1の起
動/停止を行う。
【0015】起動/停止要求インタフェース・プログラ
ム2は、入出力システム管理者MGからの起動要求を受
け付けると、主記憶の中に管理記憶領域6を取得し、一
方、停止要求を受け付けると、管理記憶領域6の開放を
行う常駐プログラムであり、世代管理更新ルーチン21
を有している。この世代管理更新ルーチン21は、入出
力システム管理者MGから起動/停止要求を受け付ける
度に、世代情報記憶領域5に記憶されている入出力シス
テム1の運用情報52を更新する処理を行い、また、起
動要求を受け付けるときは、世代情報記憶領域5に記憶
されている入出力システム1の世代情報51を更新する
処理も行う。
【0016】ここで、世代情報51とは、コンピュータ
・システムの稼働中に入出力システム1が何回か停止/
再起動を繰り返す場合において、入出力システム1の世
代(稼働時期)を表す情報であり、特定の世代(何回目
の起ち上げか)を認識できる必要はなく、今回の世代で
あるか以前の世代であるかを識別できる情報で足り、例
えば、マイクロ秒(μsec)まで表示される起動時刻
や、起動する度にインクリメントされる数値情報等は、
好適な世代情報となり得る。また、運用情報52とは、
入出力システム1の運用状態、すなわち入出力システム
1が稼働中であるか停止中であるかを示すフラグであ
る。
【0017】各アプリケーション・プログラム3は、主
記憶に、各種データ31を記憶するデータメモリエリ
ア、及び管理情報32を記憶する管理情報メモリエリア
を割り当てられていて、この管理情報32には世代情報
写し32aが含まれている。ここで、世代情報写し32
aとは、世代情報記憶領域5に記憶されている世代情報
51の複写であり、この複写時期は、各アプリケーショ
ン・プログラム3が、入出力システム1の稼働中に、最
初に入出力要求を行ったときである。したがって、世代
情報51として、マイクロ秒(μsec)まで表示される
起動時刻が採用される場合には、この起動時刻の写しが
世代情報写し32aとなる。それゆえ、世代情報写し3
2aの内容は、複数のアプリケーション・プログラム3
の稼働中に、入出力システム1が停止/再起動を繰り返
す場合には、今回稼働中に始めて入出力要求を行ったア
プリケーション・プログラム3と、前回又は前々回稼働
中に最初の入出力要求を行ったアプリケーション・プロ
グラム3とでは、異なったものとなる。
【0018】入出力要求インタフェース・プログラム4
は、任意のアプリケーション・プログラム3からの入出
力要求を受け付けると、正当なアクセスか否かを判断
し、正当と判断した場合には、アプリケーション・プロ
グラム3から受け付けた入出力要求を管理記憶領域6に
発行する一方、不正(誤っている)と判断した場合に
は、アプリケーション・プログラム3に対して、入出力
システム1の利用はできない旨を通知する常駐プログラ
ムであり、正当なアクセスであるか否かを判断するため
の世代管理ガード・ルーチン41を有している。具体的
には、この世代管理ガード・ルーチン41は、動作中の
任意のアプリケーション・プログラム3からの入出力要
求があったときに、世代情報記憶領域5から運用情報5
2を参照して、入出力システム1が現在稼働中であるか
否かを判断し、稼働中のときは、入出力要求元(アプリ
ケーション・プログラム3)の管理情報32から世代情
報写し32aを参照する一方、世代情報記憶領域5から
世代情報51を参照して、両者を見比べて、不正なアク
セスであるか否かを監視する。ここで、世代情報写し3
2aの起動時刻が、世代情報51の起動時刻と一致しな
ければ、不正なアクセスと判断される。何故なら、この
アプリケーション・プログラム3の最初の入出力要求
は、入出力システム1の再起動以前の稼働中に行われた
ものであり、管理記憶領域6において、このアプリケー
ション・プログラム3に対する再起動以前の割当領域
は、もはや開放されており、今では、別のアプリケーシ
ョン・プログラム3に割り当てられているか、あるいは
管理記憶領域6から外されている可能性があるからであ
る。
【0019】また、管理記憶領域6は、アプリケーショ
ン・プログラム3に割り当てられたデータメモリエリ
ア、管理情報メモリエリアと、光ディスク装置、電子デ
ィスク装置、磁気ディスク装置等の外部記憶装置7との
間で授受しあうデータを一時保存するための記憶領域で
あり、入出力システム1の起動によって主記憶に取得さ
れ、入出力システムの停止によって開放される。
【0020】次に、この実施例の動作について説明す
る。 (1)起動/停止要求インタフェース・プログラム2の
動作 まず、図2を参照して、起動/停止要求インタフェース
・プログラム2の動作について説明する。例えば、入出
力システム管理者MGは、コンピュータ・システムの稼
働中に、入出力システム1を止め、SGパラメータの変
更(管理記憶領域6の大きさの拡大縮小)等を行った
後、再起動の操作を行う。この再起動の操作は、起動/
停止要求インタフェース・プログラム2に対して入出力
システム1の起動要求を発行することで行われる。起動
/停止要求インタフェース・プログラム2は、入出力シ
ステム管理者MGからの起動要求を受け付けると(#
1)、まず、主記憶の中に管理記憶領域6を取得し(#
2)、次いで、取得された管理記憶領域の初期化を行い
(#3)、この後、世代管理更新ルーチン21を実行し
て、世代情報記憶領域5に記憶されている入出力システ
ム1の世代情報51及び運用情報52を更新する(#
4)。世代情報51の更新は、例えば、前回の起動時刻
を今回の起動時刻で書き換えることにより行われ、ま
た、運用情報52の更新は、「停止状態」を「稼働状
態」に書き換える(フラグを立てる)ことで行われる。
世代管理更新ルーチン21の更新処理が完了すると、起
動/停止要求インタフェース・プログラム2は、当該起
動処理を終了する。そして、これより以降は、入出力シ
ステム1の運用が開始される(#5)。
【0021】入出力システム管理者MGは、コンピュー
タ・システムの稼働中に、再び、SGパラメータの変更
の必要が生じたときは、起動/停止要求インタフェース
・プログラム2に対して、入出力システム1の停止要求
を行う。起動/停止要求インタフェース・プログラム2
は、入出力システム管理者MGから、停止要求を受け付
けると(#6)、世代管理更新ルーチン21を実行し
て、世代情報記憶領域5に記憶されている入出力システ
ム1の運用情報52の内容(「稼働状態」)を「停止状
態」に書き換える(フラグを下ろす)(#7)。世代管
理更新ルーチン21の更新処理が完了すると、起動/停
止要求インタフェース・プログラム2は、現在稼働中の
アプリケーション・プログラム3の終了を待ち合わせず
に、管理記憶領域6の解放処理を行って(#8)、当該
停止処理を終了する。そして、これより以降は、入出力
システム1の運用が停止される(#9)。
【0022】(2)入出力要求インタフェース・プログ
ラム4の動作 次に、図3を参照して、入出力要求インタフェース・プ
ログラム4の動作について説明する。動作中の任意のア
プリケーション・プログラム3は、外部記憶装置7との
間でデータの授受を行うときは、入出力システム1に対
して入出力要求を行う。入出力要求インタフェース・プ
ログラム4は、このアプリケーション・プログラム3か
らの入出力要求を受け付けると(SP1)、世代管理ガ
ード・ルーチン41を実行して、以下の処理を行う。ま
ず、世代情報記憶領域5の中から運用情報52を参照し
(SP2)、入出力システム1が稼働中であるか否かを
判断する(SP3)。この判断の結果、入出力システム
1が停止状態にあるときは、このアプリケーション・プ
ログラム3の入出力要求を拒否する。入出力要求インタ
フェース・プログラム4は、世代管理ガード・ルーチン
41によって、このアプリケーション・プログラム3の
入出力要求が拒否されると、このアプリケーション・プ
ログラム3に入出力システム1の利用不可を通知した後
(SP4)、当該入出力処理を終了する。したがって、
利用不可を通知されたアプリケーション・プログラム
は、一旦終了し、入出力システム1が再起動するのを待
って、自身も再起動してからでなければ、入出力システ
ム1を利用できない。
【0023】一方、入出力システム1が稼働状態にある
ときは(SP3)、世代管理ガード・ルーチン41は、
入出力要求元(アプリケーション・プログラム3)の管
理情報32を参照して(SP5)、世代情報写し32a
が存在するか否かを見る(SP6)。この結果、管理情
報32の中に世代情報写し32aが存在しない場合は
(SP6で「No」の場合)、このアプリケーション・
プログラム3にとって、初めての入出力要求ということ
なので、世代情報記憶領域5の中から世代情報51を参
照して、そのコピー(世代情報写し32a)を作成し、
作成した世代情報写し32aをこのアプリケーション・
プログラム3の管理情報32に付与した後(SP7)、
このアプリケーション・プログラム3の入出力要求を許
可する。入出力要求インタフェース・プログラム4は、
世代管理ガード・ルーチン41によって、このアプリケ
ーション・プログラム3の入出力要求が許可されると、
このアプリケーション・プログラム3の入出力要求に従
って、入出力(アクセス)を行い(SP8)、実行結果
をアプリケーション・プログラム3に通知した後、当該
入出力処理を終了する。
【0024】これに対して、管理情報32の中に世代情
報写し32aが存在する場合は(SP6で「Yes」の
場合)、世代管理ガード・ルーチン41は、世代情報記
憶領域5から世代情報51を読み出して(SP9)、管
理情報32の世代情報写し32aと比較する(SP1
0)。この比較の結果、世代情報51と世代情報写し3
2aとが一致しなければ、現在稼働中の入出力システム
1と、このアプリケーション・プログラム3が最初に入
出力要求を行ったときに稼働していた入出力システム1
とでは、世代が異なるので(つまり、両世代間には、管
理記憶領域6の開放・取得が経験されているので)、こ
のアプリケーション・プログラム3の入出力要求を拒否
する。入出力要求インタフェース・プログラム4は、世
代管理ガード・ルーチン41によって、このアプリケー
ション・プログラム3の入出力要求が拒否されると、こ
のアプリケーション・プログラム3に入出力システム1
の利用不可を通知した後(SP4)、当該入出力処理を
終了する。したがって、利用不可を通知されたアプリケ
ーション・プログラムは、一旦終了し、再起動してから
でなければ、入出力システム1を利用できない。
【0025】一方、世代管理ガード・ルーチン41は、
世代情報51と世代情報写し32aとが一致すると判断
する場合は、現在稼働中の入出力システム1と、このア
プリケーション・プログラム3が最初に入出力要求を行
ったときに稼働していた入出力システム1とでは、同一
世代なので(つまり、今回の入出力要求と最初の入出力
要求との間で、管理記憶領域6の開放・取得が経験され
ていないので)、このアプリケーション・プログラム3
の入出力要求を許可する。入出力要求インタフェース・
プログラム4は、世代管理ガード・ルーチン41によっ
て、このアプリケーション・プログラム3の入出力要求
が許可されると、このアプリケーション・プログラム3
の入出力要求に従って、入出力(アクセス)を行い(S
P8)、実行結果をアプリケーション・プログラム3に
通知した後、当該入出力処理を終了する。
【0026】このように、この例の構成によれば、アプ
リケーション・プログラム3の入出力要求を受け付けた
ときは、再起動後の管理記憶領域6に対する入出力要求
であるか否かが判断され、この判断の結果、再起動以前
の管理記憶領域6に対する入出力要求であるときは、管
理記憶領域6に対するアクセスを拒否するので、誤った
アクセスを防止できる。それゆえ、アプリケーション・
プログラム3を稼働させたまま、直ちにかつ安全に入出
力システム1を停止でき、例えばSGパラメータを迅速
に変更できる。したがって、入出力システム1を最初だ
けは利用したが、以後は利用することのないアプリケー
ション・プログラム3にとっては、入出力システム1の
停止に伴う強制終了の虞もないので、大変使い勝手の良
い入出力システム1となる。また、世代情報51とし
て、マイクロ秒(μsec)まで表示される起動時刻を採
用するならば、微小時間内で停止/再起動が行われた場
合でも、確実に世代の違いを識別できる。
【0027】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、世代情報
としては、マイクロ秒(μsec)まで表示される起動時
刻や、起動する度にインクリメントされる数値情報等に
限らない。要するに、任意のアプリケーション・プログ
ラムの最初の入出力要求が、再起動後(今回の起動後)
に行われたのか、再起動前(今回の起動前)に行われた
のかが分かるデータであれば、世代情報として用いるこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の入出力
システムによれば、アプリケーション・プログラムから
の入出力要求を受け付けたときは、再起動後の管理記憶
領域に対する入出力要求であるか否かが判断され、この
判断の結果、再起動後の管理記憶領域に対する入出力要
求であるときは、管理記憶領域に対するアクセスを許可
するが、再起動以前の管理記憶領域に対する入出力要求
であるときは、今や別のアプリケーション・プログラム
が利用しているかも知れない管理記憶領域の所定のエリ
アにアクセスする虞があるので、管理記憶領域に対する
アクセスを拒否する。それゆえ、アプリケーション・プ
ログラムを稼働させたまま、安全かつ迅速に入出力シス
テムを停止/起動できる。したがって、入出力システム
を最初だけは利用したが、以後は利用することのないア
プリケーション・プログラムにとっては、入出力システ
ムの停止に伴う強制終了の虞もないので、大変使い勝手
の良い入出力システムとなる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるコンピュータ・シス
テムにおける入出力システムの電気的構成を示すブロッ
ク図であると共に、同入出力システムの動作を説明する
ための図である。
【図2】同実施例の動作を説明するための図であり、詳
しくは、起動/停止要求インタフェース・プログラム
(世代管理更新ルーチン)の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】同実施例の動作を説明するための図であり、詳
しくは、入出力要求インタフェース・プログラム(世代
管理ガード・ルーチン)の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 入出力システム 2 起動/停止要求インタフェース・プログラム
(起動/停止要求インタフェース) 21 世代管理更新ルーチン(世代管理更新手段) 3 アプリケーション・プログラム 32 管理情報 32a 世代情報写し 4 入出力要求インタフェース・プログラム(入出
力要求インタフェース) 41 世代管理ガード・ルーチン(世代管理ガード
手段) 5 世代情報記憶領域(運用情報記憶手段、世代情
報記憶手段) 51 世代情報 52 運用情報 6 管理記憶領域 7 外部記憶装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ・システムの稼働中に自身
    の停止/起動を行うことのできる入出力システムにおい
    て、 当該入出力システムが稼働状態であるか否かを示す運用
    情報を記憶する運用情報記憶手段と、 当該入出力システムの世代情報を記憶する世代情報記憶
    手段と、 当該入出力システムが起動される度に、世代情報記憶手
    段に記憶されている前記世代情報を更新する世代管理更
    新手段と、 当該入出力システムの起動時には管理記憶領域を取得す
    る一方、停止時には前記管理記憶領域の解放を行う起動
    /停止要求インタフェースと、 当該入出力システムの稼働中に、任意のアプリケーショ
    ン・プログラムからの入出力要求があったときは、該ア
    プリケーション・プログラムの管理情報に世代情報写し
    が存在しなければ、当該入出力システムの世代情報写し
    を前記管理情報に付与した後に前記アプリケーション・
    プログラムからの入出力要求を許可し、該アプリケーシ
    ョン・プログラムの管理情報に前記世代情報記憶手段に
    記憶されている世代情報と一致する世代情報写しが存在
    すれば、前記アプリケーション・プログラムからの入出
    力要求を許可し、該アプリケーション・プログラムの管
    理情報に、前記世代情報記憶手段に記憶されている世代
    情報と一致しない世代情報写しが存在すれば、前記アプ
    リケーション・プログラムからの入出力要求を拒否する
    世代管理ガード手段と、 該世代管理ガード手段によって前記アプリケーション・
    プログラムからの入出力要求が許可されると、該アプリ
    ケーション・プログラムの入出力要求に従って前記管理
    記憶領域にアクセスし、結果を前記アプリケーション・
    プログラムに通知する一方、前記世代管理ガード手段に
    よって前記アプリケーション・プログラムからの入出力
    要求が拒否されると、該アプリケーション・プログラム
    に前記管理記憶領域の利用不可を通知する入出力要求イ
    ンタフェースとを備えてなることを特徴とするコンピュ
    ータ・システムにおける入出力システム。
  2. 【請求項2】 前記世代管理ガード手段には、当該入出
    力システムの停止中に、任意のアプリケーション・プロ
    グラムからの入出力要求があったときは、該アプリケー
    ション・プログラムからの入出力要求を拒否する機能が
    付加されていることを特徴とする請求項1記載のコンピ
    ュータ・システムにおける入出力システム。
  3. 【請求項3】 前記世代情報は、当該入出力システムの
    起動時刻データからなることを特徴とする請求項1又は
    2記載の入出力システム。
  4. 【請求項4】 前記起動時刻は、マイクロ秒まで表示さ
    れることを特徴とする請求項3記載の入出力システム。
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