JP2712220B2 - 印刷装置用画像イメージ発生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ラスタスキャン方式の印刷装置用画像イメ
ージ発生装置に係り、詳しくは同一の画像イメージを異
なる方位に回転させて印刷するための装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

入力された画像情報をラスタスキャン方式により印刷
する印刷装置として、例えば第12図に示すような構成の
画像イメージ発生装置10を有するレーザプリンタがあ
る。図示する画像イメージ発生装置10は、コード化され
てくる入力データをその属性と印刷位置を示す形態の情
報に変換する為の入力データ処理部11と、入力データ処
理部11で変換された情報を記憶する為のページデータメ
モリ12と、このページデータメモリ12に記憶されている
情報に基づき、対応するビットパターン域のアドレスを
算出し、文字イメージ（フォント）又は図形イメージの
１スキャン毎のビット情報をローディング用メモリ13か
ら取出し、１ページ分の画像情報を収容可能なスキャン
ページバッファ15上に配置するイメージ発生制御部14
と、この制御部14によって形成された１ページ分の画像
情報の１スキャン毎のビット情報をビデオ信号として印
刷部へ送り出すビデオパターン処理部16とから構成され
る。

入力データとしては、大別すると、文字情報と図形イ
メージ情報とがあり、文字情報については、第13図
（ａ）に示すように、印刷する文字の文字コードと、文
字セル情報であるセル幅Cw,セル高Chと、印刷位置を示
すスキャンライン番号Cy及びスキャンライン上における
ドット番号Cxから構成され、印刷する際に使用するフォ
ントのローディング用メモリ13上でのアドレスと共に次
の第１表に示すフォーマットでページデータメモリ12に
記憶される。

また、図形イメージ情報については、第13図（ｂ）に示
すように、印刷する図形イメージのイメージセル情報で
あるセル幅Gw,セル高Chと、印刷位置を示すスキャンラ
イン番号Cy及びスキャンライン上におけるドット番号Cx
から構成され、その図形イメージファイルのローディン
グ用メモリ13上でのアドレスと共に第２表に示すフォー
マットでページデータメモリに記憶される。

なお、第13図（ａ），（ｂ）において、横方向の矢印
はスキャン方向を示し、縦方向の矢印は紙送り方向を示
す。

一方、イメージ発生制御部14は、第14図に示すよう
に、ページデータメモリ入力部51、制御部52、ローディ
ング用メモリ入力部53、セルバッファ54、パターン更新
部55、ビットシフタ56とから構成され、ページデータメ
モリ12より逐次に上記の情報を取り出し、第15図に示す
処理アルゴリズムにより、スキャンページバッファ15に
画像情報を配置する。

すなわち、ページデータメモリ12から処理すべきデー
タを取り出し（ステップ401）、該データが文字情報デ
ータか図形イメージ情報データかの判断を行ない（ステ
ップ402）、文字情報データである場合、ローディング
用メモリ13上でのフォントファイルアドレスと文字コー
ドとにより、印刷すべき文字のビットマトリックスのロ
ーディング用メモリ13上でのアドレスを算出する（ステ
ップ403）。図形イメージ情報データである場合、ロー
ディング用メモリ13上での図形イメージファイルアドレ
スにより、印刷すべき図形イメージのビットマトリック
スのローディング用メモリ13上でのアドレスを決定す
る。（ステップ404） 続いて、文字イメージ又は図形イメージをスキャンペ
ージバッファ15に配置する際の制御情報の初期化を以下
のようにして行う（ステップ405） カレントスキャン番号…配置を行なうスキャンライン
位置を示す制御変数であり、垂直方向位置情報にて初期
化する。

更新スキャン数…更新すべきスキャンライン数（ロー
ディング用メモリ13から読み込むべき各文字または図形
のスキャンライン数）を示す制御変数であり、セル高情
報にて初期化する。

シフト調整値…スキャンページバッファ15の更新をバ
イト単位で行なうために、１スキャン分のセルビット情
報を右シフトさせるビット数を示す制御変数であり、下
記の算出アルゴリズムにより算出される。

シフト調整値＝MOD（水平方向位置/8）なお、MODは、式
の剰余を示す算術アルゴリズムである。

更新バイト数…１スキャン分のセルビット情報で更新
するスャンページバッファ15上のバイト数を示す制御変
数であり、下記の算出アルゴリズムにより算出される。

更新バイト数＝CEIL（（セル幅＋シフト調整値）/8） なお、CEILは、式の商を求め、剰余があれば切り上げる
算術アルゴリズムである。

以降、ステップ406〜414は、１スキャンライン毎に行
なわれ、ページデータメモリ12より取り出された情報に
基づき画像情報をスキャンページバッファ15に展開配置
する。

まず、ローディング用メモリ13から１スキャン分のセ
ルビット情報をイメージ発生制御部14内のセルバッファ
54に読み込み（ステップ406）、シフト調整が必要であ
る場合（ステップ407）、上記セルバッファ54内のセル
ビット情報をビットシフタ56によってシフト調整値分だ
け右シフトし、更新情報を作成し（処理408）、次いで
カレントスキャン番号と水平方向位置情報より、更新を
開始すべきスキャンページバッファ15上のアドレスを下
記の算出アルゴリズムにより算出する（ステップ40
9）。

更新開始アドレス＝SCN（カレントスキャン番号）＋D
OT（水平方向位置） なお、SCNは、式の値の示すスキャンラインのスキャ
ンページバッファ15上での開始アドレスを示し、DOTは
式の値の示すドット位置が含まれるバイトのドット番号
“0"含むバイトからのオフセット値を示す算術アルゴリ
ズムである。

次に、セルバッファ54内の更新情報を用い、ゼットセ
ット処理によって、更新バイト数分のスキャンページバ
ッファ15を更新し（ステップ410）、続いて、更新スキ
ャン数を１減算する（ステップ411）。次に、更新処理
が完了していない場合（ステップ412）、カレントスキ
ャン番号に「１」加算し（ステップ413）、再度ステッ
プ406に戻り、次スキャンラインの更新処理を行なう。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記のような構成で印刷を行うレーザプリ
ンタでは、同一の文字あるいは図形を第16図（ａ），
（ｂ）に示すように異なる方位に回転させて印刷させた
い場合がある。

ところが、上記したレーザプリンタのイメージ発生制
御部14ではローディング用メモリ13から取り出した文字
または図形イメージをスキャンページバッファ15上に１
つの方位にしか展開出来ない。このため、第16図
（ａ），（ｂ）で例示するように０°,90°,180°,270
°の方位に回転した文字または図形イメージを印刷可能
にするためには、０°,90°,180°,270°の４種の方位
のフォントまたは図形情報をローディング用メモリ13に
予め準備しておかなければならない。

この結果、フォントまたは図形情報等の印刷資源の種
類が多くなり、ローディングメモリ等のメモリ容量の増
加を招き、コスト高になるという問題がある。

本発明の目的は、少ない印刷資源で多くの方位の文字
または図形を印刷することができる印刷装置用画像イメ
ージ発生装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、 印刷すべき文字または図形の印刷位置を示す印刷位置
情報およびその回転角度を示す回転角度情報を少なくと
も含む印刷情報を各印刷すべき文字または図形にそれぞ
れ対応して記憶するページメモリと、 文字または図形のイメージ情報を記憶するローディン
グ用メモリと、 印刷すべき画像情報を記憶するとともに該記憶した画
像情報を印刷機構に送り出すスキャンページバッファ
と、 前記ページメモリに記憶された印刷情報に基づき前記
ローディング用メモリから印刷すべき文字または図形の
イメージ情報を読み出し、該読み出したイメージ情報を
前記スキャンページバッファ上の該文字または図形の印
刷位置情報の示す位置に該文字または図形の回転角度情
報に示す回転角度に回転して画像情報としてそれぞれ展
開するイメージ発生制御手段と を具備することを特徴とする。

〔作用〕

ページメモリには、印刷すべき文字または図形の印刷
位置を示す印刷位置情報およびその回転角度を示す回転
角度情報を少なくとも含む印刷情報を各印刷すべき文字
または図形にそれぞれ対応して記憶する。

そして、イメージ発生制御手段は、ページメモリに記
憶された印刷情報に基づきローディング用メモリから印
刷すべき文字または図形のイメージ情報を読み出し、該
読み出したイメージ情報をスキャンページバッファ上の
該文字または図形の印刷位置情報の示す位置に該文字ま
たは図形の回転角度情報に示す回転角度に回転して画像
情報としてそれぞれ展開する。

このような構成によると、少ない印刷資源で多種の方
位の文字または図形が混在した印刷を行うことが可能に
なる。

〔実施例〕

以下、実施例を図面に基づき説明する。

第１図は、本発明による印刷装置用画像イメージ発生
装置70の構成を示すブロック図であり、コード情報とし
て入力されてくる入力データについてそのデータの属性
と印刷位置及び配置モード（０°,90°,180°,270°）
を決定する入力データ処理部71と、この入力データ処理
部71で決定された情報を第３表および第４表に示す形態
で記憶するページデータメモリ72と、このページデータ
メモリ72に記憶されている情報を基にローディング用メ
モリ73から画像情報を読み出し、指定された印刷位置
に、かつ指定された配置モードで、スキャンページバッ
ファ75に配置し、１ページ分の画像情報を形成するイメ
ージ発生制御部74と、１ページ分の画像情報を記憶する
スキャンページバッファ75と、このスキャンページバッ
ファ75に記憶されている１ページ分の画像情報を読み出
し、ビデオ信号に変換し、印刷機構部へ送出するビデオ
パターン処理部76とから構成される。

ここで、ページデータメモリ72に記憶される情報のう
ち文字情報については、第３表，図形イメージ情報につ
いては、第４表に示すように従来の形式に印刷方位を示
す配置モード（０°,90°,180°,270°）の情報を付加
したものである。

第２図は、イメージ発生制御部74の詳細構成を示すブ
ロック図であり、ページデータメモリ73から、第３表お
よび第４表で示される情報を入力するページデータメモ
リ入力部901と、イメージ発生全般の制御を行なう主制
御部902と、ローディング用メモリ73から、文字又は図
形イメージの１スキャン分の画像情報を入力するローデ
ィング用メモリ入力部903と、ローディング用メモリ入
力部903が入力する１スキャン分の画像情報を収容する
セルバッファ904と、スキャンページバッファ上での配
置位置に応じてセルバッファ904上の１スキャン分の画
像情報を１〜７ビットだけ右シフトさせるビットシフタ
905と、配置モード情報で示される印刷方位が０°の時
のスキャンページバッファ75内の画像情報を更新する０
°パターン更新部906と、配置モード情報で示される印
刷方位が90°の時のスキャンページバッファ75内の画像
情報を更新する90°パターン更新部907と、同じく配置
モードで示される印刷方位が180°の時のスキャンペー
ジバッファ75内の画像情報を更新する180°パターン更
新部908と、配置モードで示される印刷方位が270°の時
のスキャンページバッファ75内の画像情報を更新する27
0°パターン更新部909とから構成されている。

第３図（ａ），（ｂ）はイメージ発生制御部74の動作
を示すフローチャートであり、以下、このフローチャー
トを参照して第１図および第２図で示した実施例の動作
を説明する。

まず、イメージ発生制御部74はページデータメモリ72
より処理すべき画像情報データを取り出し（ステップ10
01）、該データが文字情報データか、図形イメージ情報
データかの識別を行なう（ステップ1002）。文字情報デ
ータである場合、ローディング用メモリ73上のフォント
ファイルアドレスと文字コードとにより、配置すべき文
字のビットマトリックスのアドレスを決定する（ステッ
プ1003）。また、図形イメージ情報データである場合、
ローディング用メモリ73上の図形イメージファイルアド
レスより、印刷すべき図形イメージのビットマトリック
スのアドレスを決定する（ステップ1004）。

次いで配置モードを判別し（処理1005）、ステップ10
06〜1009において、制御変数の初期化を行う。

ここで、制御変数として、以下の５つのものがあり、
配置モード対応の初期値は第５表の通りである。

更新スキャン数…処理しようとする画像情報により更
新すべきスキャンライン数を示す制御変数。

カレント・スキャン番号…配置を行うスキャンライン
位置を示す制御変数。

カレントドット番号…配置を行うドット位置を示す制
御変数。

シフト調整値…スキャンページバッファ75の更新をバ
イト単位で行なう際、１スキャン分のセルビット情報を
右シフトさせる時のビット数を示す制御変数。

更新バイト数…１スキャン分のセルビット情報で更新
するスキャンページバッファ75上のバイト数を示す制御
変数。

次に、ステップ1010からステップ1023はローディング
用メモリ73より読み出すスキャンライン毎に実行され、
ページデータメモリ72より取り出された情報に基づく画
像情報がスキャンページバッファ75に展開配置される。

まず、ローディング用メモリ73より１スキャン分のセ
ルビット情報をセルバッファ904に読み込み（ステップ1
010）、シフト調整が必要である場合、シフト調整値分
だけ右シフトし、更新情報を作成し（ステップ1012）、
次いで配置モードを判別し（ステップ1013）、配置モー
ド対応のパターン更新部（906〜909のいずれか）を起動
し、セルバッファ上の更新情報にてスキャンページバッ
ファ75を更新する。

配置モードが０°の場合、０°パターン更新部906が
起動されるが、この場合はスキャンページバッファ75を
更新した後（ステップ1014）、次の更新に備えて、カレ
ントスキャン番号に「１」を加算する（ステップ101
5）。

配置モードが90°の場合、90°パターン更新部907が
起動されるが、この場合は、スキャンページバッファ75
を更新した後（ステップ1016）、次の更新に備えて、カ
レントスキャン番号を垂直位置情報で再初期化し、ま
た、カレントドット番号から「１」を減算する（ステッ
プ1017）。

配置モードが180°の場合、180°パターン更新部908
が起動され、スキャンページバッファ75を更新した後
（ステップ1018）、次の更新に備えて、カレントスキャ
ン番号から「１」を減算する（ステップ1019）。配置モ
ードが270°の場合、270°パターン更新部909が起動さ
れ、スキャンページバッファ75を更新した後（ステップ
1020）、次の更新に備えてカレントスキャン番号を垂直
位置情報で再初期化し、またカレントドット番号に
「１」を加算する（ステップ1021）。

次いで、更新スキャン数を「１」だけ減算し（ステッ
プ1022）、更新処理が完了していない場合ステップ1010
に戻り、次のセルビット情報による更新を行なう。

ビットシフタ905は、配置モードが０°又は180°の場
合、バイト単位でのスキャンページバッファ75の更新を
可能とする為、セルバッファ904上のセルビット情報を
１〜７ビット右シフトし、シフトされた位置に“0"を補
うものであり、第４図に水平方向位置がドット番号＝53
である場合のビットシフタ905の動作例を示している。
この場合、主制御部902において、シフト調整値はMOD
（53/8）＝５と算出され、ビットシフタ905には「５ビ
ット」の右シフトが指示される。これにより、ビットシ
フタ905は、セルバッファ904上のセル・ビット情報を５
ビットだけ右シフトし、先頭側の５ビットに“0"を補
う。

これにより、バイト単位でのスキャンページバッファ
75の更新が可能になる。

第５図は０°パターン更新部906の処理アルゴリズム
を示すフローチャートであり、０°パターン更新部906
は、処理情報として、 カレントスキャン番号 カレントドット番号 処理バイト数（更新バイト数） 更新情報アドレス（セルバッファアドレス） を受け（ステップ1301）、まず、更新を開始するスキャ
ンページバッファ75上のアドレスを次のようにして算出
する（ステップ1302）。

更新位置アドレス＝SCN（カレントスキャン番号）＋D
OT（カレントドット番号） この後、バイト単位にセルバッファ904上の更新情報
を用い、ビットセット処理にてスキャンページバッファ
75を更新した後（ステップ1303）、処理バイト数を
「１」だけ減算し（ステップ1304）、更新が終了してい
ない場合、更新情報アドレス及び更新位置アドレスに各
々「１」を加算し（ステップ1306）、ステップ1303以降
のバイト単位のスキャンページバッファ75の更新を繰り
返す。

第６図は、90°パターン更新部907の処理アルゴリズ
ムを示すフローチャートであり、処理情報として、 カレントスキャン番号 カレントドット番号 処理バイト数（更新バイト数） 更新情報アドレス（セルバッファアドレス） を受け（ステップ1401）、まず、カレントドット番号よ
り、次のようにして更新すべきビット位置を算出し、第
７図に示すビットマクス情報を作成する（ステップ140
2）。

ビット位置＝MOD（カレント・ドット番号/8） 次に、セルバッファ904上の更新情報を１ビットだけ
左シフトし、更新ビット情報を取出す（ステップ140
3）。そして、取出した更新ビット情報が“1"の場合
（ステップ1404）のみ、カレントスキャン番号，カレン
トドット番号より、更新位置アドレスを 更新位置アドレス＝SCN（カレントスキャン番号）＋D
OT（カレントドット番号） によって算出する（ステップ1405）。この後、上記ビッ
トマスク情報を用い、ビットセット処理にてスキャンペ
ージバッファ75を更新する（ステップ1406）。この後、
処理バイト数を「１」だけ減算し（ステップ1407）、更
新処理が終了していない場合はカレントスキャン番号に
「１」を加算し（ステップ1409）、ステップ1403以降の
ビット単位のスキャンページバッファ75の更新を繰り返
す。

第８図は180°パターン更新部908の処理アルゴリズム
を示すフローチャートであり、処理情報として、 カレントスキャン番号 カレントドット番号 処理バイト数（更新バイト数） 更新情報アドレス（セルバッファアドレス） を受け（ステップ1501）、まず、更新を開始するスキャ
ンページバッファ75上のアドレスを次のようにして算出
する（ステップ1502）。

更新位置アドレス＝SCN（カレントスキャン番号）＋D
OT（カレントドット番号） 次いで、セルバッファ904上の更新情報を１バイトだ
け取り出した後、第９図に示すようにそのビット配列を
反転させる（ステップ1503）。次に、反転後の更新情報
を用い、ビットセット処理にてスキャンページバッファ
75を更新した後（ステップ1504）、処理バイト数を
「１」だけ減算し（ステップ1505）、更新が終了してい
ない場合、更新情報アドレスに「１」を加算、さらに更
新情報アドレスを「１」だけ減算し（ステップ1507）、
ステップ1503以降のバイト単位のスキャンページバッフ
ァ75の更新を繰り返す。

第10図は270°パターン更新部909の処理アルゴリズム
を示すフローチャートであり、処理情報として、 カレントスキャン番号 カレントドット番号 処理バイト数（更新バイト数） 更新情報アドレス（セルバッファアドレス） を受け（ステップ1601）、まず、カレントドット番号よ
り次のようにして更新すべきビット位置を算出し、第７
図に示したビットマスク情報を作成する（ステップ160
2）。

ビット位置＝MOD（カレントドット番号/8） 次にセルバッファ904の更新情報を１ビットだけ左シ
フトし、更新ビット情報を取出し（ステップ1603）、更
新ビット情報が“1"の場合（ステップ1604）のみ、カレ
ントスキャン番号、カレントドット番号より、更新位置
アドレスを 更新位置アドレス＝SCN（カレント・スキャン番号）
＋DOT（カレント・ドット番号） によって算出する（ステップ1605）。次に、上記ビット
マスク情報を用い、ビットセット処理にてスキャンペー
ジバッファ75を更新する（ステップ1606）。その後、処
理バイト数を「１」だけ減算し（ステップ1607）、更新
処理が終了していない場合、カレントスキャン番号を
「１」だけ減算し（ステップ1609）、ステップ1603以降
のビット単位のスキャンページバッファ75の更新を繰り
返す。

以上のように本実施例の画像イメージ発生装置は、ロ
ーディング用メモリ73から文字または図形のイメージを
１ライン単位で取り出し、そのラインを構成するビット
の配置アドレスを印刷方位に従ったアルゴリズムによっ
て求めてスキャンページバッファ75に順次に展開するこ
とにより、指定された印刷方位のイメージを形成するよ
うにしたものである。このため、ローディングメモリ73
には例えば０°の方位の文字または図形のイメージを用
意しておくだけで合計で４種の方位の印刷を行うことが
できる。

したがって、ローディングメモリ73のメモリ容量は少
くて済み、コストも安価になる。

なお、実施例では、１種の方位の印刷資源によって４
種の印刷方位を実現するために、０°,90°,180°,270
°の回転配置論理（パターン更新部）を設けたが２種の
方位の印刷資源を持たせた場合には、２種の回転配置論
理のみで４種の印刷方位の実現が可能である。第11図に
２種の方位の印刷資源によって４種の印刷方位を実現す
る際の、印刷資源と回転配置論理の組み合わせを丸印で
示している。

例えば、０°,90°の印刷資源を用意した場合、180°
の方位は０°の印刷資源を回転させ、270°の方位は90
°の印刷資源を回転させればよいため、０°と180°の
回転配置論理を用意すればよいことを示している。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明においては、文字または図
形のイメージを構成する各ビットの配置アドレスを指定
の印刷方位に従ったアルゴリズムによって求めてスキャ
ンページバッファに順次に展開することにより、指定さ
れた方位のイメージを形成し、これをラスタスキャン方
式のビデオ信号に変換して印刷機構部に送り出すように
したため、印刷資源数×回転配置論理の種類の方位の印
刷が可能になり、印刷資源を格納するメモリ容量が少な
くなり、安価な構成で多種の方位の印刷を行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による画像イメージ発生装置の一実施例
を示す全体ブロック図、第２図はイメージ発生制御部の
詳細構成を示すブロック図、第３図はイメージ発生制御
部の動作を示すフローチャート、第４図はビットシフタ
の動作を説明するための説明図、第５図は０°パターン
更新部の動作を示すフローチャート、第６図は90°パタ
ーン更新部の動作を示すフローチャート、第７図はビッ
トマスク情報の形成動作の説明図、第８図は180°パタ
ーン更新部の動作を示すフローチャート、第９図はビッ
ト反転動作の説明図、第10図は270°パターン更新部の
動作を示すフローチャート、第11図は４種の印刷方位を
得るための印刷資源と回転配置論理の組合せを示す説明
図、12図は従来の画像イメージ発生装置の構成を示す全
体ブロック図、第13図は入力データの内容を説明する説
明図、第14図は従来のイメージ発生制御部の構成を示す
ブロック図、第15図は従来のイメージ発生制御部の動作
を示すフローチャート、第16図（ａ）は４種の印刷方位
の文字の一例を示す説明図、第16図（ｂ）は４種の印刷
方位の図形の一例を示す説明図である。 70…画像イメージ発生装置、71…入力データ処理部、72
…ページデータメモリ、73…ローディング用メモリ、74
…イメージ発生制御部、75…スキャンページバッファ、
76…ビデオパターン処理部、902…主制御部、904…セル
バッファ、905…ビットシフタ、906…０°パターン更新
部、907…90°パターン更新部、908…180°パターン更
新部、909…270°パターン更新部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】印刷すべき文字または図形の印刷位置を示
   す印刷位置情報およびその回転角度を示す回転角度情報
   を少なくとも含む印刷情報を各印刷すべき文字または図
   形にそれぞれ対応して記憶するページメモリと、 文字または図形のイメージ情報を記憶するローディング
   用メモリと、 印刷すべき画像情報を記憶するとともに該記憶した画像
   情報を印刷機構に送り出すスキャンページバッファと、 前記ページメモリに記憶された印刷情報に基づき前記ロ
   ーディング用メモリから印刷すべき文字または図形のイ
   メージ情報を読み出し、該読み出したイメージ情報を前
   記スキャンページバッファ上の該文字または図形の印刷
   位置情報の示す位置に該文字または図形の回転角度情報
   に示す回転角度に回転して画像情報としてそれぞれ展開
   するイメージ発生制御手段と を具備することを特徴とする印刷装置用画像イメージ発
   生装置。