JP2710778B2 - 燃焼状態監視装置 - Google Patents

燃焼状態監視装置

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JP2710778B2 JP3408788A JP3408788A JP2710778B2 JP 2710778 B2 JP2710778 B2 JP 2710778B2 JP 3408788 A JP3408788 A JP 3408788A JP 3408788 A JP3408788 A JP 3408788A JP 2710778 B2 JP2710778 B2 JP 2710778B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は大型ボイラ等の燃焼装置における燃焼状態監
視装置に係り、特に複数のバーナを有する装置において
各バーナの燃焼状態を正確に監視し、運転員(オペレー
タ)に運転上の支援を行ないうることが出来る燃焼状態
監視装置に関する。
〔従来の技術〕
火力発電所用の大型ボイラを始めとして各種産業用の
大型燃焼装置においては、多数のバーナを設置したマル
チバーナシステムが採用されている。
このようなマルチバーナシステムにおいては、各バー
ナの燃焼状態が相違することが多々あり、適正な燃焼状
態の制御が難しいものであつた。また、昼夜、休日等に
よる負荷要求の変動幅が大きく、且つ急速な応答性が求
められることも制御を困難にしていた。更に、石油、石
炭、ガス等の化石燃料は、供給の安全性を確保するた
め、多炭種化、多油種化の傾向にあり、これも燃焼制御
を複雑にする要因の1つとなつていた。更に又、これ等
の燃料を燃焼させた時の、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸
化物(SOx)、未燃分、煤塵等の排ガス中の大気汚染は
可能な限り低減する必要があるが、これ等の発生は燃焼
システムの多因子の影響を受けるので、これも燃焼制御
を難しくする要因となつていた。
しかしながら、高効率燃焼のための運転技術の高度
化、運転員の削減の要求は大きく、従前のような燃焼装
置全体での画一的な燃焼制御では、制御に多大の時間と
労力を要するため、燃焼状態を個々のバーナ毎に常時監
視して、異常発生を速やかに運転員に認知させると共
に、対処運転ガイダンスを与えるようにする運転支援シ
ステムが開発されつつある。
上記運転支援のための燃焼状態監視装置の一つの手法
に、本願出願人が先に提示した、特開昭61−31816号公
報並びに実開昭62−63552号公報に見られる技術があ
る。これら先願に示された燃焼状態監視装置は、排ガス
の流れが略々層状である認知に基づき排ガス流路の所定
断面の多数点で排ガスの性状を測定し、この測定点に対
応する各バーナの燃焼状態を排ガス性状測定情報によつ
て把握し、個々のバーナもしくはバーナ群に対する運転
ガイダンスを与えるものであつた。
また、運転支援のための燃焼状態監視装置のいま一つ
の手法に、同じく本願出願人が先に提案した、特開昭62
−134418号公報に見られる技術がある。この先願に示さ
れた燃焼状態監視装置は、各バーナ毎の火炎性状を光学
的に測定し、この火炎性状測定情報に基づき個々のバー
ナもしくはバーナ群に対する運転ガイダンスを与えるも
のであつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した二つの従来技術に見られる手法は、一方は排
ガス流路(煙道)における排ガス性状分布を促え、他方
は火炎の一次燃焼域の光量分布を測定するといつた、言
わば原因と結果の片方だけの情報によつて燃焼状態を監
視しており、運転員に最適なコメントやガイダンスを与
えるには鋭敏すぎて、逆に運転員に対し不安を与えた
り、時として間違つた分析結果を与えることになつてい
る場合もあつた。
また、排ガス流路内の排ガスの流れは、使用バーナパ
ターン、ボイラ負荷等の変動による路内流動の影響を受
けて微妙に変化するため、排ガス性状測定点とこれに対
応するバーナとが常時100%確実に対応・特定できると
いう保証はなかつた。
また、燃料として石炭を用いた場合、微粉炭化炎によ
るバーナ火炎の光量は、揮発分や灰分等の石炭性状によ
つて過渡に影響を及ぼされ、前記した後者の燃焼監視シ
ステムの信頼性に問題を与える虞のあるものであつた。
従つて、本発明の解決すべき技術的課題は上述した従
来技術のもつ問題点を解決することにあり、その目的と
するところは、より正確で適切な運転ガイダンスを運転
員に与えることが出来る燃焼状態監視装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の燃焼状態監視装置は、上記した目的を達成す
るため、複数のバーナを備えた燃焼装置における排ガス
流路の所定断面に対して設定した各バーナに1対1に対
応する複数の測定点のガスを各々測定するためのガス分
析手段と、前記各バーナ毎の火炎の光度分布を測定する
光度分布測定手段と、所定の前記測定点における前記ガ
ス分析手段による排ガス性状に関する情報と、この所定
測定点に対応する前記バーナにおける前記光度分布測定
手段によるバーナ火炎性状に関する情報とを照合し、両
者の情報による特性が一致するか否かを判断する照合手
段とを、具備し、前記照合手段による照合結果と前記排
ガス性状に関する情報及び/又は前記バーナ火炎性状に
関する情報とに基づき、運転ガイダンスを出すように、
構成される。
〔作用〕
本発明は上記の如くなつているので、燃焼状態を作り
出すバーナ測の火炎性状情報と、この結果として表われ
る排ガス流路における排ガス性状情報とを各バーナ毎に
対応・照合でき、即ち、言わば原因側と結果側の情報を
照合するので、各バーナ毎の燃焼状態を正確に把握で
き、これに基づき、事前に用意されたケーススタディ情
報と、各測定情報とによつて適正なガイダンスを与える
ことが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示した実施例によつて説明する。
第1図〜第8図は本発明の1実施例に係り、第1図は
燃焼状態監視装置を示す一部ブロツク化した説明図であ
る。
第1図において、1…はバーナで、ボイラ装置(燃焼
装置)の火炉2の缶前側と缶後側にそれぞれ多数個設置
されており、各バーナ1には、燃料配管3から供給され
た燃料が燃料流量制御弁4により各々個別に流量を制御
されて供給される。また、ダンパ5、燃焼用空気フアン
6を経て空気予熱器7で加熱された燃焼用空気が、風箱
8から各バーナ1に各々個別に流量を制御されて供給さ
れ、火炉2内バーナ火炎9を形成する。更に各バーナ1
には、図示していないが旋回器、エアレジスタ、保炎器
等が付設されている。
前記火炉2からの高温の燃焼ガスは、過熱器10、節炭
器11を経て煙道12に至り、図示せね脱硝装置、電気集塵
装置などを経て系外に排出される。この際、排ガスの一
部はダンパ13、再循環フアン14を経て火炉2に供給され
(バーナ1に供給しても良い)、低NOx燃焼が実施され
る。
そして、この際の排ガスの流れは、その流路内に前記
過熱器10、節炭器11等の障害物が配置されていても、ま
た、ペントハウス15からのシールエアの漏れ込みがあつ
ても、第2図に示すように略々層状に流れることが知ら
れている。従つて、排ガス流路の所定断面において、排
ガスの種別・濃度分布等の排ガス性状を測定すれば、こ
の測定位置に対応する各バーナ1の燃焼状態をかなり正
確に推察・把握することが出来る。
上記した排ガス流路の所定断面・即ち、第1、2図に
示した前記煙道12における所定の断面16には、前記各バ
ーナ1に1対1に対応する測定点が第3図に示すように
設定されている。即ち、第3図に示す煙道12の横断方向
のB1〜B6線と煙道12の高さ方向のh1〜h6線との格子点が
上記測定点に該当し、各測定点には排ガスサンプリング
用のプローブ17の先端吸引口部が各々位置付けられてお
り、各プローブ17において吸引された排ガスがガス分析
装置18に供給されるようになつている。
具体的には、第4図に示すように各プローブ17は各々
吸引配管19に接続され、弁S1〜Snを介して吸引ポンプ20
に接続されていると共に、各弁S1〜Snからはサンプリン
グ配管21が分岐していて、該サンプリング配管21から各
プローブ17毎に採取した排ガスが順次前記ガス分析装置
18に供給されるようになつている。なお、各弁S1〜S
nは、弁駆動装置22によつて制御される。この構成にお
いて、上記吸引ポンプ20は常時作動しており、各測定点
における排ガスを所定量吸引し、サンプリングすべき排
ガスを常に新しいものにしている。この状態で上記弁駆
動装置22によつて上記各弁S1〜Snを択一的に順次制御
し、所定の一の測定点における排ガスを前記ガス分析装
置18に供給する。
23は、前記ガス分析装置18内のサンプリングガス吸引
用の吸引ポンプで、該吸引ポンプ23からサンプリングさ
れた排ガスがアナライザ24に供給される。アナライザ24
は、排ガスの種別、濃度等の排ガスの性状を分析し、こ
れを電気信号として後段の回路に出力する。なお、第4
図において、25は、nチャンネルのサンプリング自動切
り換え装置で、該サンプリング自動切り換え装置25によ
つて前記弁駆動装置22が制御され、必要に応じ各測定点
の排ガスサンプリング順序を任意のものに選択したり、
個々の測定点に対応するサンプリグ吸引時間幅を変更す
ることが出来る。このようになすと、特定の測定点の排
ガス分析のみを優先的になし得るし、分析結果を急ぐ時
は個々のサンプリング吸引時間を短くし、また真値に近
い値が欲しい時にはサンプリング吸引時間を長く設定で
きる。
前記したガス分析装置18のアナライザ24からの排ガス
性状を示すデータは、第1図示のようにnチャンネルの
スキヤナをもつデータレコーダ26内に各測定点毎のデー
タとして一旦取り込まれた後、A/Dコンバータ27を介し
てデジタル信号化されて中央処理装置28に送出される。
この中央処理装置28は、各測定点毎の排ガス性状情報
と、自身の記録部或いは外部記憶装置29に予めケースス
タデイして格納されている情報とを対比し、所定の演算
テーブルを参照して演算処理した結果を、デイスプレイ
30或いはプリンタ31等の外部出力手段によつて出力させ
ると共に、必要に応じこの結果を外部記憶装置29に格納
する。
例えば、中央処理装置28は、各測定点における排ガス
中の、CO、CO2,NOx等の濃度を標準値に対するプラスま
たはマイナスの偏差値として各測定毎に前記デイスプレ
イ30に表示して、運転員に前記煙道12内のガス濃度分布
を認知させるようになつている。即ち、第6図に1例と
して示すように、デイスプレイ30の各測定点に対応する
部位において、基準ラインLからの上のバーが、基準値
よりO2濃度およびCO濃度が上回つており、逆の場合が下
回つていることを表示するようになつている。この表示
形態は、偏差数値、或いは真の濃度を直接数字で表示す
る等任意に変更設定可能で、キーボード入力装置32によ
つて運転員がこれを自由に選択できる。更に、特定の測
定点における排ガス性状が予め定められた許容範囲を超
えた異状値となつた場合、これを赤色或いは点滅表示し
たりして、運転員に注意を喚起させることも出来る。
一方、前記した各バーナ1のバーナ火炎性状を測定す
るため、各バーナ1に各々対応して或いはバーナ群に対
応して光学検出手段が設けられている。この光学検出手
段は前記バーナ火炎の光度分布を測定するためのもの
で、適宜の火炎デイテクタが採用可能であるが、該実施
例においては第5図示の如き光度分布測定手段33が、複
数バーナに対応して1個設けられ、1つの光度分布測定
手段33によつて複数のバーナ火炎性状が測定可能とされ
ている。
即ち、第5図示のようにフアインスコープ34の先端が
火炉2内を望観できる位置に設置され、該フアインスコ
ープ34、レンズ系35等の光学系を介して、バーナ火炎に
よる光が撮像手段36に入力され、該撮像手段36によつて
レツド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3種に
分光され、分光された光情報が電気信号(アナログ信
号)として、適宜チヤンネル数をもつスキヤナを内蔵し
たデータレコーダ37に各バーナ1毎のデータとして一旦
取り込まれる。前記光学系34,35並びに撮像手段36は一
体化されていて、駆動手段38によつて前記フアインスコ
ープ34の先端を、所望するバーナ1の火炎に向けて可動
することが出来ると共に、前記レンズ系35はこれに応じ
てAF(自動合焦)動作を行なうようになつている。39は
測定自動切り換え装置で、駆動手段38を制御して測定す
べきバーナ火炎9を順次或いは所望順に選択できるよう
になつている。なお、この測定自動切り換え装置39から
の制御信号は前記データレコーダ37にも供給されるよう
になつている。
なお、前記フアインスコープ34は、熱的損傷を防止す
るため耐熱スリーブ40内に収納されていて、該耐熱スリ
ーブ40内には冷却空気供給手段41からの冷却空気が流れ
るようにされている。また、42は温度センサで、この出
力を受ける温度計測部43が上記冷却空気供給手段41を制
御するようになつている。
前記した各バーナ1毎の火炎性状情報としてのR,G,B
分光成分信号として前記データレコーダ37に収納された
データは、第1図示のようにA/Dコンバータ44を介して
デジタル信号化されて前記中央処理装置28に送出され
る。中央処理装置28は各バーナ1毎の火炎性状情報を、
仮想画像フレームにおいて多数の画素に分割して、個々
の画素に対するR,G,B成分の輝度の強さを認知し、各バ
ーナ1毎の火炎の輝度分布を演算する。即ち、上記画素
に対する輝度の強さを多数の階調に分割規定するための
データが、中央処理装置28自身の記憶部或いは外部記録
装置29に予め収納されていて、これと入力された火炎性
状情報とを対比することによつて、仮想画像フレームの
各画素の輝度の強さ及びその分布が演算される。
更に詳述すると、中央処理装置28もしくは外部記憶装
置29には、各バーナ1別に、且つボイラ負荷別に分別さ
れ予めケーススタデイされた第7図示の如きR,G,B成分
標準輝度情報と、これに基づく階調分割規定テーブルを
備えていて、各バーナ1別・ボイラ負荷別に正確な輝度
の区分けがなされる。また、中央処理装置28もしくは外
部記憶装置29には、各ボイラ負荷別に、火炎の面積、火
炎の寸法、火炎の重心、火炎の位置、火炎の最大・最小
輝度位置等々の輝度分布情報に関するデータが予めケー
ススタデイされて格納されていて、このデータに基づく
演算テーブルによつて各バーナ火炎9毎の仮想画像フレ
ームの輝度分布が、良好な範囲にあるか否かを、換言す
るなら各バーナ火炎9が良好な燃焼状態にあるか否かを
判断しうるようになつている。そして、中央処理装置28
は、この各バーナ1別の火炎性状に関する処理データ
を、必要に応じ、例えば前記デイスプレイ30に第8図の
如くバーナ1の識別番号と共に表示させ、プラス側は良
好、マイナス側は異常と表示されると共に、同じく必要
に応じ処理データを前記外部記憶装置29に収納する。
該実施例においては、上述したように中央処理装置28
には、前記ガス分析装置18による各バーナ1に1対1に
対応する排ガス性状情報と、前記光度分布測定手段33に
よる各バーナ1の火炎性状情報とが入力されるようにな
つている。そして、中央処理装置28にはこの両者の情報
を照合・対比し、各バーナ1毎の燃焼状態が許容範囲か
ら外れた真の異常状態であるかを判断するための演算テ
ーブルも備えられていて、特定のバーナ1に関する排ガ
ス性状情報と火炎性状情報とが予めケーススタデイされ
て定められた比較演算式によつて両者の特性が一致する
かどうかを比較し、許容範囲内か真に異状であるかを認
定するようになつている。例えば、排ガス性状情報によ
つて1つのバーナ1に対応する排ガス性状が異常である
と判断されると、中央処理装置28はこれに対応するバー
ナ1の火炎性状情報を1回以上、望ましは所定時間をお
いて複数回取り込んで、火炎性状情報による各種特性値
を排ガス性状による特性値と各々照合し、照合特性値差
分が一定範囲内であると真に異常と判断する。また、照
合特性値差分が一定範囲を超えると、異常値を示す排ガ
ス性状情報は過渡的なものとして異常判断を保留し、所
定時間をおいて再照合を行なう。斯くして、従前生じた
過度に敏感な判定、時として生じた誤判定を可及的に回
避できることになる。
そして、上述のように中央処理装置28が或るバーナ1
もしくはバーナ群の燃焼状態が真に異常であると判断す
ると、例えば、ブーザ音を発生して運転員に確実に注意
を喚起させると共に、前記デイスプレイ30に対処用の運
転ガイダンスを表示される。この運転ガイダンスは、予
めケーススタデイされた情報と、前記排ガス性状情報及
び又はバーナ火炎性情報とに基づき出力され、例えば、
「缶前ナンバー3のバーナの燃焼が不足しているので、
これに対する燃料供給量と空気供給量とを20%アツプさ
せると共に、旋回器出力を30%アツプさせて強い渦流を
発生させて下さい。」とか、「缶後ナンバー6,7のバー
ナによるNOxの発生が大きいので、これに対する排ガス
の供給量を30%絞り、NOx低減のための還元炎領域の負
圧を大きくするため各々の内側旋回器出力を25%絞つて
渦流を弱くして下さい。」とかのガイダンスを適切に運
転員に与えることが出来るようになつている。よつて、
時々刻々変化する燃焼状態に対し運転員は迅速・正確に
対応して操作を行なうことが出来、高度な操作を少い要
員でこなすことが可能となる。なお、上記した運転ガイ
ダンスは、ボイラの負荷に応じ且つ燃焼装置全体から見
て個々のバーナ1が求められる好適基準燃焼状態を維持
するように出力され、換言するなら、各バーナ1毎の排
ガス性情報及び火炎性情報が、個々のケースに応じた基
準値に標準化されるように出力される。
第9図は本発明の他の実施例に係り、該実施例におい
ては前記実施例構成に次に述べる構成が付加されてい
る。
即ち、該実施例においては前記各バーナ1に対し選択
的にトレーサ(追跡子)物質、例えば、アルゴン(A
r)、ヘリウム(He)等のガス、或いはアルミニウム(A
l)粉等の燃焼ガスで搬送可能な物質が注入されるよう
になつている。45は上記トレーサ物質の入つたトレーサ
タンクで、該トレーサタンク45からトレーサ物質は供給
ポンプ46を経て、各バーナ1毎に対応して設けられたト
レーサ注入弁47…、注入ノズル48…を介して各バーナ1
に選択的に供給されるようになつている。49は弁駆動制
御手段で、上記各トレーサ注入弁47…の開閉状態を制御
するようになつている。
上記構成において、例えば缶前側のボイラ1群の配置
を第10図示のように横にA〜D、縦にa〜dとした場
合、この各バーナ1…に対応する前記煙道12の所定断面
16の各測定点(全測定点の半分の各測定点)に配置され
た前記プローブ17…からサンプリングされた排ガスによ
つて、前記ガス分析装置18が例えばO2濃度を分析し、こ
の分析情報に基づき前記中央処理装置28が缶前側の各バ
ーナ1に対応する各測定点のO2濃度を前記デイスプレイ
30上に第11図示のように表示したとする。この第11図示
の表示から明らかなように、Bbバーナ1に対応する排ガ
ス流路内の測定点のO2濃度が顕著に低く、Bbのバーナ1
に対する燃焼空気の供給量が異常に少いと推察される
が、燃焼空気不足のバーナがBbであると100%確実に断
言するのは危険である。
そこで、前記弁駆動制御手段49を操作して、前記Bbの
バーナ1に対応するトレーサ注入弁47のみを所定時間開
放し、Bbのバーナ1に例えばArガス(トレーサ物質)を
所定量注入してこれを燃焼ガス流によつて前記煙道12ま
で搬送させる。
前記ガス分析装置18は同様に缶前側の各バーナ1に対
応する測定点におけるArガスの濃度を分析し、中央処理
装置28は缶前側の各バーナ1に対応する各各測定点のO2
濃度とAr(トレーサ物質)濃度とを合わせてデイスプレ
イ30上に第12図示のように表示させる。そして、第12図
示のようにAr濃度が最も高い測定点とO2濃度が最も低い
測定点とが一致すると、Bbのバーナ1の燃焼状態がこれ
に対応する排ガス測定点の排ガス性状に極めて高い精度
で反映していると考えられ、中央処理装置28はBbのバー
ナ1の燃焼状態を正常にするべく運転ガイダンスを出力
することになる。
斯様に該実施例においては、排ガス流路の各測定点で
トレーサ物質濃度を測定することによつて、各排ガス性
状測定位置に対応するバーナを正しく特定でき、異常燃
焼状態のバーナ1もしくはバーナ群に対して、誤りなく
適切・迅速な運転ガイダンスを与えることが出来る。な
お、この実施例の場合、各バーナ1の火炎性状情報を参
照しなくても相当に高い精度の燃焼状態の監視を行なう
ことが出来るので、場合によつては火炎性状測定手段を
割愛することも可能である。
第13図は上記した後者の実施例の変形例を示すもの
で、前記排ガス性状測定点に対応する各位置へその先端
が移動自在な可動プローグ50を設け、これをトレーサ検
出専用プローグとしたもので、可動プローグ50は横移動
用アクチユエータ51と縦移動用アクチユエータ52とによ
つて所望位置へ駆動されるようになつている。
なお又、本発明は上述した実施例以外にも本発明の精
神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能で、例えば排ガ
ス性状測定用のサンプリングプローブを第3図示のよう
に可動型にしても良いし、光度分布測定手段としてスペ
クトルアナライザ等の他の手段を用いることも可能であ
るし、トレーサ物質がガス以外のものであれば専用分析
装置が付設される等の変形が考えられるところで、これ
等は総て本件請求の範囲に含まれることが勿論である。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明によれば、各バーナの燃焼
状態を極めて正確に把握・特定でき、正確で高度な運転
ガイダンスを与えることが出来る燃焼状態監視装置が提
供され、その産業的価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の1実施例に係り、第1図は燃
焼状態監視装置の一部ブロツク化した説明図、第2図は
排ガスの流れる状態を示すボイラ断面図、第3図はプロ
ーブの配置状態を示す排ガス流路断面図、第4図はプロ
ーブに対する配管類の配置状態を示す説明図、第5図は
光度分布測定手段を示すブロツク図、第6図はデイスプ
レイ上の排ガス濃度分布の表示の1形態を示す説明図、
第7図は火炎の輝度とボイラ負荷との関係を示す特性
図、第8図はデイスプレイ上に表示される火炎性状情報
の1表示形態を示す説明図、第9図〜第12図は本発明の
他の実施例に係り、第9図は燃焼状態監視装置の一部ブ
ロツク化した説明図、第10図は缶前側のボイラ群の配置
を示す説明図、第11図は缶前側ボイラ群に対応する各排
ガス性状測定点におけるO2濃度分布の1例を示す説明
図、第12図は缶前側ボイラ群に対応する各排ガス性状測
定点におけるO2濃度分布・トレーサ物質濃度分布の1例
を示す説明図、第13図は後者の実施例の変形を示す説明
図である。 1……バーナ、2……火炉、3……燃料配管、4……燃
料流量制御弁、5……ダンパ、6……燃焼用空気フア
ン、7……空気予熱器、8……風箱、9……バーナ火
炎、10……過熱器、11……節炭器、12……煙道、13……
ダンパ、14……再循環フアン、15……ペントハウス、16
……排ガス流路(煙道)の所定の断面、17……プロー
ブ、18……ガス分析装置、19……吸引配管、S1〜Sn……
弁、20……吸引ポンプ、21……サンプリング配管、22…
…弁駆動装置、23……吸引ポンプ、24……アナライザ、
25……サンプリグ自動切り換え装置、26……データレコ
ーダ、28……中央処理装置、29……外部記憶装置、30…
…デイスプレイ、31……プリンタ、32……キーボード入
力装置、33……光度分布測定手段、34……フアインスコ
ープ、35……レンズ系、36……撮像手段、37……データ
レコーダ、38……駆動手段、39……自動切り変え装置、
40……耐熱スリーブ、41……冷却空気供給手段、42……
温度センサ、43……温度計測部、44……A/Dコンバー
タ、45……トレーサタンク、46……供給ポンプ、47……
トレーサ注入弁、48……注入ノズル、49……弁駆動制御
手段、50……可動プローグ、51……横移動用アクチュエ
ータ、52……縦移動用アクチュエータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−93311(JP,A) 特開 昭59−137717(JP,A) 特開 昭62−87725(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のバーナを備えた燃焼装置における排
    ガス流路の所定断面に対して設定した各バーナに1対1
    に対応する複数の測定点のガスを各々測定するためのガ
    ス分析手段と、 前記各バーナ毎の火炎の光度分布を測定する光度分布測
    定手段と、 所定の前記測定点における前記ガス分析手段による排ガ
    ス性状に関する情報と、この所定測定点に対応する前記
    バーナにおける前記光度分布測定手段によるバーナ火炎
    性状に関する情報とを照合し、両者の情報による特性が
    一致するか否かを判断する照合手段とを、 具備し、前記照合手段による照合結果と、前記排ガス性
    状に関する情報及び/又は前記バーナ火炎性状に関する
    情報とに基づき、運転ガイダンスを出すようにしたこと
    を特徴とする燃焼状態監視装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載において、前記各排ガス
    性状測定点における各排ガス性状測定情報及び/又は前
    記各バーナにおける各バーナ火炎性状測定情報が標準化
    されるような運転ガイダンスが出力されることを特徴と
    する燃焼状態監視装置。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載において、前記各バーナ
    の任意のものにトレーサ物質を注入するトレーサ注入手
    段と、前記排ガス流路の所定断面に対して設定した各バ
    ーナに1対1に対応する複数の測定点における前記トレ
    ーサ物質を各々検出するトレーサ検出手段とを備え、排
    ガス流路内のトレーサ物質の分布測定情報によって、排
    ガス性状測定点位置に対応するバーナもしくはバーナ群
    を特定するようにしたことを特徴とする燃焼状態監視装
    置。
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