JP2709871B2 - 可動構造体の位置を求める装置 - Google Patents

可動構造体の位置を求める装置

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JP2709871B2
JP2709871B2 JP3324236A JP32423691A JP2709871B2 JP 2709871 B2 JP2709871 B2 JP 2709871B2 JP 3324236 A JP3324236 A JP 3324236A JP 32423691 A JP32423691 A JP 32423691A JP 2709871 B2 JP2709871 B2 JP 2709871B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般にトラック内に装着
されたスライドドアまたは窓などの1つまたはそれより
多い構造体の位置を求める装置に関し、特にラボラトリ
用煙霧フードの付設トラック内で移動可能な1つまたは
それより多いサッシドアの位置を求める装置に関する。
【0002】
【従来の技術】潜在的に危険な化学物質が使われる作業
場所を与える各種のラボラトリ環境では煙霧フードが利
用されており、これらのフードは、実験などを行うため
作業員がエンクロージャの内部へアクセス可能なよう
に、さまざまな量で開放できる可動ドアを前部に有する
エンクロージャを備えている。通例エンクロージャは有
害な煙霧を除去する排気系に接続され、フード内で作業
を行う間、作業員が有害な煙霧にさらされないようにな
っている。
【0003】煙霧フードを通過する空気の流量を制御す
る煙霧フードコントローラは近年ますます高度化してき
ており、今では所望の流れ特性を正確に維持し、煙霧フ
ードの開口の所望な平均面速度の関数として、エンクロ
ージャから煙霧を効率的に排気できるようになってい
る。平均面速度とは一般に、煙霧フードの開放面面積の
平方フート当りにつき煙霧フード内へ流入する空気の流
量として定義され、開放面面積のサイズはエンクロージ
ャまたは煙霧フードの前面に設けられた1つまたはそれ
より多い可動ドアの位置と、さらにほとんどの型のエン
クロージャでは、1つまたは複数のドアが閉じられたと
きに設けられるバイパス開口の量とに依存する。
【0004】煙霧フードは、煙霧フードからの空気の流
量を増減して、開口または開放面の変化するサイズを補
償するように可変な速度で駆動可能なブロワーを一般に
含んだ排気系によって排気される。あるいは、複数の煙
霧フードの各ダクトに接続された排気マニホールドに1
つのブロワーを接続し、各ダクト内にそれぞれダンパー
を設けて各ダクトからの流量を制御し、所望の平均面速
度を維持するように流量を変調してもよい。さらに、上
記した両方式を組み合わせてもよい。
【0005】かかる煙霧フードのドアは、サッシ位置と
多くの場合呼ばれる位置へ垂直に上昇させることによっ
て開くことができ、また一部の煙霧フードは、通例2組
のトラックに沿ってスライド移動自在に装着された複数
のドアを有する。さらに、垂直方向に移動可能なフレー
ムアセンブリ内に複数のトラックが装着され、水平及び
垂直両方向に移動可能なドアもある。
【0006】従来の煙霧フードコントローラは、垂直ド
アの絶対位置あるいは水平ドアの相対位置を測定し、検
知位置に比例した信号を用いてブロワーの速度またはダ
ンパーの位置を変化させる検知手段を含んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
トラックに沿った可動構造体の絶対位置を測定する改良
検知手段を提供することにある。
【0008】別の目的は、1つまたはいくつかのサッシ
ドアが1組または複数組のトラックに沿って移動可能な
ラボラトリ用煙霧フードにおいて、サッシドアの絶対位
置を求める改良検知手段を提供することにある。
【0009】関連の目的は、垂直または水平いずれかの
方向に移動可能なドアに関する絶対位置指示信号を与え
るのに広く適した改良検知手段を提供することにある。
【0010】別の目的は、1つまたは2つのサッシドア
が移動可能なトラックに沿って配置可能な単一の細長い
スイッチング手段を与え、1つまたは2つのサッシドア
の各絶対位置を示す別々の信号が発生される改良検知手
段を提供することにある。
【0011】本発明のさらに別の目的は、1組のトラッ
クに沿って移動可能な2つのドアの各々に関する絶対位
置を示す別々の信号を与えると共に、検知手段の断面が
充分に小さく且つ構造が簡単で、サッシドアの動きと干
渉することなくトラック内に邪魔とならないように配置
可能である改良検知手段を提供することにある。
【0012】上記及びその他の目的は、添付の図面を参
照した本発明の以下の詳細な説明から明かとなろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明による装置は、サッシドアの移動に応じて開
口を選択的に覆う少なくとも1つの可動なサッシドアを
有する煙霧フードの開口の非覆い部を通る比較的一定の
平均面速度を維持するように、煙霧フードを通る空気流
量を制御するのに使われる装置で、各サッシドアの絶対
位置を示す位置指示信号を与えるような装置において、
前記サッシドアの少なくとも1つの可能な一移動方向と
平行に且つサッシドアと隣接して配置され、単位長さ当
り所定の抵抗値を有する細長い電気抵抗手段を含む電気
スイッチング手段;前記サッシドアが移動するとき共に
移動するようにサッシドアの各一つに付設されたアクチ
ュエータ手段で、サッシドアの移動につれ前記抵抗手段
の長さに沿って変化する1つの個別スイッチ箇所で前記
スイッチング手段を動作するように位置されたアクチュ
エータ手段;及び前記抵抗手段の端部と最も近いスイッ
チ箇所との間の抵抗手段部分を通してほぼ一定の電流を
与える回路手段で、前記抵抗手段の端部と前記スイッチ
箇所との間の距離に比例した大きさを有する電圧信号を
与える回路手段を備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】まず概略として、煙霧フードコントローラは煙
霧フードを通る空気の流れを制御し、1つまたはそれよ
り多いサッシドアによって覆われていない開口部分を含
む煙霧フードへの全開口の実効サイズが、煙霧フード内
へと移動する空気の比較的一定した平均面速度を与える
ようにするものであることが理解されるべきである。こ
れは、覆われていない開口の面積に関わりなく、覆われ
ていない部分の単位表面積当りにつき平均量の空気が、
煙霧フード内へと移動することを意味する。この結果、
空気が常に煙霧フード内へ流入すると共に排気ダクトか
ら流出するため、ラボラトリ内の作業員は有害な煙霧な
どにさらされることから保護され、また空気の流れは、
覆われていない開口の実効表面積平方フィート当り毎分
ほぼ75−125立方フィートの所定速度に制御される
のが好ましい。言い換えれば、1つまたは複数のサッシ
ドアが最大開位置に移動され、実験などを行うため作業
員が煙霧フードの内部に対する最大アクセスを得る場
合、平均面速度を所定の所望レベルに維持するため、空
気の流れが増大されねばならない。従来技術の各種コン
トローラの能力と有効性には、大きな相違がある。
【0015】概略的に言えば、1組または複数組のトラ
ック内で移動可能なドアまたは窓などの1つまたはそれ
より多い構造体の絶対位置を求めるのに適した検知手段
が本発明で得られる。但し、本検知手段は所定の経路に
沿って移動可能な多くの種類の構造体で使えるので、本
発明の用途はドアや窓に限定されない。本発明は特に、
部分的に煙霧フードのサッシドアの位置の関数で、開口
のサイズつまり面積の関数である煙霧フード内へと流入
する空気の平均面速度を維持するように、煙霧フードを
通る空気の流量を正確に制御するコントローラを有した
ラボラトリ用煙霧フードで用いるのに適する。煙霧フー
ドコントローラ装置は煙霧フード平均面速度のきわめて
迅速で効果的な制御を与えると共に、煙霧フードの全面
開口を覆う1つまたはそれより多いドアが動かされた
後、数秒以内で所望の平均面速度を達成して維持するの
が非常に望ましいので、各ドアの位置を迅速且つ正確に
求める必要があり、このため本発明では、煙霧フードコ
ントローラに入力されるほぼ連続的な電圧信号を与え、
コントローラがこれらの信号を用いて煙霧フードへ流入
しそこから流出される空気の流量を制御する。
【0016】つまり本発明の装置は、サッシドアの1つ
に隣接して配置され、単位長さ当り所定の抵抗値を有す
る細長い電気抵抗手段を含む電気スイッチング手段、サ
ッシドアに付設され、スイッチング手段を動作するアク
チュエータ手段、及び抵抗手段の端部と最も近いスイッ
チ箇所との間の抵抗手段部分を通してほぼ一定の電流を
与える回路手段を備え、この回路手段が抵抗手段の端部
とスイッチ箇所との間の距離に比例した大きさを有する
電圧信号を与える。
【0017】
【実施例】図面、特に図1を参照すれば、ルームコント
ローラ22、該ルームコントローラ自体の一部でもよい
排気コントローラ24、及び主制御コンソール26と相
互接続された数個の煙霧フードコントローラ20のブロ
ック図が示してある。煙霧フードコントローラ20はル
ームコントローラ22、排気コントローラ24及び主制
御コンソール26と、マルチ導体ケーブルなどで形成し
得るライン28で示したローカルエリアネットワーク
(LAN)で相互接続されている。ルームコントローラ
22、排気コントローラ24及び主制御コンソール26
は通例、煙霧フードを含むラボラトリ室が内部に配置さ
れた建屋の主HVAC系の一部である。煙霧フードコン
トローラ20には、変圧器32などを介して適切な電圧
下のライン30を通じて電力が与えられる。
【0018】図2を参照すれば、煙霧フードコントロー
ラ20がその入力及び出力コネクタポートの各機能を明
示して図示してあり、煙霧フードコントローラ20はオ
ペレータパネル34に接続されている。尚、各煙霧フー
ドが煙霧フードコントローラ20を有し、オペレータパ
ネルは煙霧フードコントローラ20毎に設けられている
ことが理解されるべきである。つまり、オペレータパネ
ル34は各々の煙霧フード毎に設けられ、8本の導線を
有するマルチ導体ケーブルからなるのが好ましいライン
36によって煙霧フードコントローラ20と相互接続さ
れている。オペレータパネル34は、例えば6線のRJ
11型電話ジャックなどのコネクタ38を有し、初期設
定時に煙霧フードの構成や動作に関する情報を入力した
り、あるいは必要なら一部の動作パラメータを変更する
ため、ラップトップパーソナルコンピュータなどをコネ
クタ38に接続可能である。またオペレータパネル34
は、煙霧フード内で作業している作業員によって観測し
やすい好都合な位置で煙霧フードに取り付けられるのが
好ましい。
【0019】煙霧フードコントローラのオペレータパネ
ル34は液晶ディスプレイ40を含み、これが選択的に
付勢されて、平均面速度を与える3桁42を含め、煙霧
フードの各種態様の目視指示を与える。ディスプレイ4
0は、低い面速度、高い面速度、非常状態、及びコント
ローラ不良の指示などその他の状態も示す。オペレータ
パネル34はアラーム44、及び事故の発生時にオペレ
ータが押して煙霧フードをパージ可能な非常パージスイ
ッチ46も有し得る。またオペレータパネルは、動作の
昼/夜モードなどを含め、各種のカストマニーズ用に使
える2つの補助スイッチ48も有する。夜時間モードの
動作では、昼時間モードと異なる、好ましくはより低い
平均面速度となるようにすることが考えられる。夜遅く
には室内で作業する者がいず、そのような低い平均面速
度はエネルギーを節約すると想定されるからである。ア
ラームサイレンススイッチ50も設けるのが好ましい。
【0020】煙霧フードは、1つまたは多数のサッシド
アを有するもの、サッシドアが垂直、水平あるいは両方
向に移動可能なものを含め、多くの異なるスタイル、サ
イズ及び形状とし得る。また各種の煙霧フードは異なる
バイパス流量、すなわち全てのサッシドアを設計上可能
な限り完全に閉じたときにも存在する開口を流れる異な
る流量を有する。
【0021】図3を参照すると、全体を60で示した煙
霧フードが示してあり、煙霧フード60は、煙霧フード
へのアクセスを与えるように移動可能であると共に、図
示のようにほぼ閉じた位置へ移動可能な垂直作動のサッ
シドア62を有する。一部の煙霧フードはドアサッシの
上方に配置されたバイパス開口を有する一方、他の一部
では下方に配置されている。また一部の煙霧フードにお
いては、サッシドアの最初の移動量が、例えば図3に示
したドア底部の開口を増大させるが、上昇につれてドア
はバイパス開口を遮断していき、煙霧フードの総開口の
実効サイズがサッシドア62の移動路に沿った最初のほ
ぼ1/4の移動量の間、比較的一定に保たれるようにな
っている。
【0022】他の種類の煙霧フードとして、図4及び図
5に示したように水平方向に移動可能ないくつかのサッ
シドア66を含み、上下複数対の隣接するトラック68
に沿って各ドアを移動可能としてもよい。ドアが図4及
び図5に示すように位置する場合、煙霧フードの開口は
完全に閉じられ、作業員はドアを水平方向に移動して煙
霧フード内へアクセスできるようになる。煙霧フード6
0と64は共に、前述したHVAC装置用のものでもよ
い排気系へと通例延びた排気ダクト70を有する。煙霧
フード64は72で概略的に示したフィルタ濾過構造を
含み、このフィルタ濾過構造が有害な煙霧及びその他の
汚染物が煙霧フードから排気系内へ流出するのを防ぐ。
図6を参照すると、ドア66と同様な水平方向に移動可
能なドア76を有する組合せ煙霧フード74が示してあ
り、この煙霧フード74は適切なトラックに沿ってドア
76を支持したフレーム構造体78を有し、またフレー
ム構造体78は煙霧フードの開口内で垂直方向に移動可
能である。
【0023】図6には破線73で示した省略部分があ
り、これは、フレーム構造体78を充分に上昇させて作
業員による煙霧フードの内部への適切なアクセスを可能
とするように、煙霧フードの高さを図示の場合よりも大
きくできることを示すことを意図したものである。一般
に、垂直領域75として示したバイパス領域が存在し、
約2インチ幅とし得る頂部リップ部77も通例存在す
る。この寸法は、開放面面積の計算に対するその影響を
考慮可能なように決められるのが好ましい。
【0024】特に図示してないが、住居用の開き窓とほ
ぼ同じく、隣接したトラックに沿って垂直方向に移動可
能な2つまたはそれより多いサッシドアなど、煙霧フー
ド開口の幅に沿って相互に隣接して位置した複数組の垂
直方向に移動可能なサッシドアを含め上記以外の組合せ
も可能である。
【0025】煙霧フードコントローラは、市販されてい
るさまざまな種類及びスタイルの煙霧フードのうち実質
上どれでも制御できるもので、このため、コントローラ
で使われる各種センサと接続可能な多数の入出力ポート
(ライン、コネクタまたは接続で、これらは本説明の目
的上全て等価と見なされる)。図2に示したごとく、5
つのサッシ位置センサポートが、水平及び垂直両方向に
移動可能なサッシの位置を検知するのに使える。
【0026】サッシドアの位置を求めるため、本発明を
実施したサッシ位置検知手段は移動可能な各サッシドア
に隣接して設けられ、この点は図7、図8及び図9に概
略的に示してある。図8を参照すると、ドアサッシ位置
検知手段は比較的薄いポリエステルベース層82からな
るのが好ましい比較的簡単な機械設計の細長いスイッチ
ング機構80で構成され、ベース層82の上に単位長さ
当り既知の一定抵抗を有する電気抵抗インク84がスト
リップ状に印刷されている。別のポリエステルベース層
86が設けられ、同じくその上に導電性インク88がス
トリップ状に印刷されている。2つのベース層82と8
6は、ストリップの両側に位置した接着剤90の2つの
ビードによって相互に接着接合されている。両ベース層
はほぼ千分の5インチの厚さが好ましく、両ビードはほ
ぼ千分の2インチの厚さで、これらのビードが導電層8
8と抵抗層84の間に空間領域を与えている。スイッチ
ング機構80は、接着剤の層92によって煙霧フードに
付着されるのが好ましい。
【0027】ポリエステル素材は、一方の層が他方の層
に向かって移動し接触可能なほど充分フレキシブルで、
前記ストリップが隣合わせて配置された対応するサッシ
ドアに支持され且つ好ましくはバネ付勢されたアクチュ
エータ94に応じて接点が形成されるため、サッシドア
が移動すると、アクチュエータ94がスイッチング機構
80に沿って移動し抵抗層と導電層との間に接点を生
じ、これが後述する電気回路によって検知され、スイッ
チング機構80の長さに沿ったアクチュエータ94の位
置を示す電圧出力を与える。すなわち、アクチュエータ
94がサッシドアに支持されることによって、サッシド
アの位置を示す電圧を与える。
【0028】アクチュエータ94は、サッシドアの移動
につれ充分な圧力がスイッチング機構80に加わり、2
つのベース層を当接させて、抵抗層と導電層が相互に電
気接触を生じ、この電気接触に応じて電圧レベルが与え
られるように、スイッチング機構80に向かってバネ付
勢されるのが好ましい。スイッチング機構80を充分な
長さとし、図3に示すようにサッシドアの移動の全範囲
をカバーすることによって、サッシ位置を正確に求める
ことができる。
【0029】尚、図3及び図5に示したスイッチング機
構80は概略を示すだけであって、実際上スイッチング
機構80はサッシフレーム自体内に配置されるのが好ま
しく、図示のように外からは見えない。スイッチング機
構80の幅及び厚さの寸法は小さいので、サッシドアの
動作との干渉は事実上問題とならない。アクチュエータ
94は、サッシドアに穿孔した小さい穴の中に配置した
り、あるいはサッシドアの一端の外側へ取り付けたり
し、スイッチング機構80を作動する位置にくるように
すればよい。図3及び図6に示した垂直方向に移動可能
なサッシドアでは、サッシフレームの片側または他側に
スイッチング機構80を設けるのが好ましい一方、水平
方向に移動可能なドアを有する煙霧フードでは、可動ド
アの重量がスイッチング機構80へ作用しないようにも
しくはそれを損傷しないように、トラック68の頂部に
スイッチング機構80を配置するのが好ましい。またア
クチュエータ94は、前述の相互参照出願のうちアハメ
ッドらによる名称「複数の可動ドアによって覆われる開
口の非覆いサイズを求める方法及び装置」通しNo.52498
に記載の理由から、各ドアの一端に配置されるのが好ま
しい。
【0030】図9を参照すると、位置指示電圧を発生す
る好ましい電気回路が示してあり、この電気回路は1つ
のトラック内における2つのサッシドアの位置を示す2
つ別々の電圧を与えるのに適する。図5に示した断面図
について見れば、各々が2つのサッシドアを支持した2
つの水平トラックが存在し、各トラック毎に図9に示し
た回路と同じものがスイッチング機構80を含めて設け
られ、図示した4つのサッシドアの各々について別個の
電圧を与える。
【0031】スイッチング機構80は接着剤の層92で
煙霧フードに取り付けられるのが好ましく、アクチュエ
ータ94がスイッチング機構80の長さに沿った各位置
でそれに当接する。図7を参照すれば、図5に示した2
つのトラックで使われるような、一対のスイッチング機
構80の概略図が示してある。スイッチング機構80は
各トラックに設けられ、図中4つの矢印がアクチュエー
タ94によって形成される接触点を表しており、この結
果それぞれのスイッチング機構の各端に信号が与えら
れ、この信号の大きさが各端とそれに最も近い矢印との
間の距離に比例した電圧を表している。こうして1つの
スイッチング機構80が、各トラックに配置された2つ
のドアについての位置指示信号を与える。上記の電圧発
生を実施するのに使われる回路が図9に示してあり、各
トラック毎に1つの回路が備えられる。抵抗要素(層)
は84で、また導電要素(層)88は各一端がアースに
接続して示してあり、他端の2つの矢印が、2つの別々
のドアに付設されたそれぞれのアクチュエータ94によ
って形成される抵抗要素と導電要素間の接触点を表して
いる。図示の回路は演算増幅器100を含み、該演算増
幅器100がPNPトランジスタ102のベースに接続
された出力を有し、PNPトランジスタ102のエミッ
タが抵抗104を介して正の電圧源へ及び直接演算増幅
器100の負入力へ接続され、演算増幅器100の正入
力も好ましくは約5ボルトの正の電圧源に接続されてい
る。トランジスタ102のコレクタは抵抗要素84の一
端に接続され、出力ライン106を有し、ドアの位置を
示す電圧がそこに発生する。
【0032】上記回路は抵抗要素84へ向かう一定の電
流を与えるように作動し、この電流が、抵抗に沿った最
も近い接触点が変化するにつれて変るコレクタとアース
間の抵抗値に比例した電圧を出力ライン106上に生じ
る。演算増幅器100は負入力を駆動して正入力の電圧
レベルと等しくするように動作し、この結果演算増幅器
の出力に、抵抗要素84の実効長さに正比例して変化す
る電流が与えられる。回路の下方部分は前述したのと同
じ方法で動作し、抵抗要素84の接続端とトラック内の
他方のサッシドアに付設されたアクチュエータ94によ
る接触点との間の距離に比例した電圧を出力ライン10
8上に同様に生じる。
【0033】
【発明の効果】以上の詳しい説明から理解されるよう
に、従来技術より優れた利点を与えられるサッシドアの
位置を求める改良検知手段が得られる。各トラックに1
つのスイッチング機構を設けただけであるが、1組のト
ラックに沿って移動可能な2つのサッシドアについて、
単一の回路で位置指示電圧を発生させられる。本装置は
設置が簡単で、最小数の部品を用いて信号を発生でき、
これは製造面においてきわめて優れたコスト効率化に寄
与する。
【0034】本発明の各種実施例を図示し説明したが、
各種の代替、代用及び等価物を使用可能であり、本発明
は特許請求の範囲の記載及びそれと等価の内容によって
のみ制限されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0035】本発明の各種の特徴は、特許請求の範囲の
各項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の装置の概略ブロック図で、建屋
の暖房、換気及び空調のモニター及び制御系のルームコ
ントローラと併せて示してある。
【図2】煙霧フードコントローラのブロック図で、正面
図を示したオペレータパネルと接続して示してある。
【図3】垂直方向に作動可能なサッシドアを有する代表
的な煙霧フードの正面概略図。
【図4】水平方向に作動可能なサッシドアを有する代表
的な煙霧フードの正面概略図。
【図5】図4の5−5線にほぼ沿った断面図。
【図6】水平及び垂直両方向に作動可能なサッシドアを
有する代表的な組合せサッシ煙霧フードの正面概略図。
【図7】スイッチング手段を示す複数のドアサッシ位置
の電気概略図。
【図8】ドアサッシ位置スイッチング手段の断面図。
【図9】煙霧フードのサッシドアの位置を求める電気回
路の概略図。
【符号の説明】
20 煙霧フードコントローラ 22 ルームコントローラ 24 排気コントローラ 60、64、74 煙霧フード 62、66、76 サッシドア 78 フレーム手段 80 スイッチング手段(機構) 82、86 第1、2ベース部材(層) 84 抵抗手段 94 アクチュエータ手段 100 比較器手段(演算増幅器) 102 PNPトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−117980(JP,A)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サッシドアの移動に応じて開口を選択的に
    覆う少なくとも1つの可動なサッシドアを有する煙霧フ
    ードの開口の非覆い部を通る比較的一定の平均面速度を
    維持するように、煙霧フードを通る空気流量を制御する
    のに使われる装置で、前記各サッシドアの絶対位置を示
    す位置指示信号を与えるような装置において:前記サッ
    シドアの少なくとも1つの可能な一移動方向と平行に且
    つサッシドアと隣接して配置され、単位長さ当り所定の
    抵抗値を有する細長い電気抵抗手段を含む電気スイッチ
    ング手段;前記サッシドアが移動するとき共に移動する
    ようにサッシドアの各一つに付設されたアクチュエータ
    手段で、サッシドアの移動につれ前記抵抗手段の長さに
    沿って変化する1つの個別スイッチ箇所で前記スイッチ
    ング手段を動作するように位置されたアクチュエータ手
    段;及び前記抵抗手段の端部と最も近いスイッチ箇所と
    の間の抵抗手段部分を通してほぼ一定の電流を与える回
    路手段で、前記抵抗手段の端部と前記スイッチ箇所との
    間の距離に比例した大きさを有する電圧信号を与える回
    路手段;を備えた装置。
  2. 【請求項2】前記回路手段が各スイッチ箇所で前記抵抗
    手段をアースに接続する請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記電気スイッチング手段が:前記細長い
    電気抵抗手段が施された第1の細長くて薄いベース部材
    を備え、前記抵抗手段が該ベース部材上に印刷され、単
    位長さ当り既知のほぼ一定の抵抗を有するストリップ状
    の抵抗インクからなり;前記第1のベース部材に対して
    ほぼ重なり合う位置に配置された第2の細長くて薄いベ
    ース部材を備え、該第2のベース部材が前記ストリップ
    状の抵抗インクと近接して前記第2のベース部材に施さ
    れたストリップ状の導電性インクを有しており;前記第
    1及び第2のベース部材が一対の離間した接着剤のビー
    ドによって、近接しているが離間した関係で相互に接合
    されており、前記両ベース部材が前記付勢手段に応じ
    て、前記スイッチ箇所で前記抵抗インクが前記導電性イ
    ンクと接触するのに充分な量だけ相接近する方向にたわ
    む請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】前記電気スイッチング手段が、前記サッシ
    ドアの移動長さに少なくとも対応する長さを有する請求
    項3記載の装置。
  5. 【請求項5】前記サッシドアが開口を開放するように垂
    直方向に移動し、前記電気スイッチング手段がサッシド
    アの片側に隣接して垂直方向に配置され、前記サッシド
    アが所定の箇所でそこに取り付けられた前記アクチュエ
    ータ手段を有し、前記電気スイッチング手段が少なくと
    も、サッシドアがほぼ完全に閉じているときの前記アク
    チュエータ手段から、サッシドアがその動作移動のほぼ
    全範囲いっぱいに開いたときの前記アクチュエータ手段
    の高さにまで延びている請求項3記載の装置。
  6. 【請求項6】前記開口を覆う複数のサッシドアを含み、
    少なくとも2つのサッシドアが2組のトラックの各々に
    沿って水平方向に移動可能であり、前記2組のトラック
    の各々が電気スイッチング手段を有し、前記サッシドア
    の各々が前記アクチュエータ手段の1つを有し、前記回
    路手段が前記抵抗手段の両端から各サッシドアのスイッ
    チ箇所へほぼ一定の電流を与える請求項3記載の装置。
  7. 【請求項7】前記回路手段が、電源手段と前記抵抗手段
    との間に接続され、前記抵抗手段に沿ったスイッチ箇所
    の位置如何に関わりなく、前記抵抗手段を通るほぼ一定
    の電流を与える電流調整手段を備える請求項6記載の装
    置。
  8. 【請求項8】前記電圧信号が、前記電流調整手段と前記
    電流調整手段が接続された前記抵抗手段の端部との間に
    生じる請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】前記回路手段が、電源手段と前記抵抗手段
    の各端との間に接続され、1つまたはそれより多いスイ
    ッチ箇所の位置如何に関わりなく、各端から最も近いス
    イッチ箇所まで延びた前記抵抗手段部分を通るほぼ一定
    の電流を与える電流調整手段を備える請求項7記載の装
    置。
  10. 【請求項10】前記電流調整手段が、標準電圧に接続さ
    れた一方の入力と、PNPトランジスタのエミッタにま
    た抵抗を介して前記電源手段に接続された他方の入力と
    を有する比較器手段を備え、前記トランジスタのベース
    が該比較器手段の出力に接続され、前記トランジスタの
    コレクタが前記抵抗手段に接続された請求項7記載の装
    置。
  11. 【請求項11】サッシドアの移動に応じて開口を選択的
    に覆う少なくとも2つの可動なサッシドアを有する煙霧
    フードの開口の非覆い部を通る比較的一定の平均面速度
    を維持するように、煙霧フードを通る空気流量を制御す
    るのに使われる装置で、前記サッシドアの各々の位置を
    示す位置指示信号を与えるような装置において:前記サ
    ッシドアの可能な一移動方向と平行に且つサッシドアと
    隣接して配置され、単位長さ当り所定の抵抗値を有する
    細長い電気抵抗手段を含む電気スイッチング手段で、長
    さに沿って変更可能な個々のスイッチ箇所でアースに切
    り換えられるスイッチング手段;前記サッシドアの各々
    に付設され、サッシドアが移動するとき共に移動するア
    クチュエータ手段で、前記スイッチング手段の長さに沿
    った1つの個別スイッチ箇所でスイッチング手段を動作
    するように各々が位置されたアクチュエータ手段;及び
    前記抵抗手段の各端部と最も近いスイッチ箇所との間の
    抵抗手段部分を通してほぼ一定の電流を与える回路手段
    で、前記抵抗手段の端部と前記最も近いスイッチ箇所と
    の間の距離に比例した大きさを有する電圧信号を前記各
    端部に与える回路手段;を備えた装置。
  12. 【請求項12】前記煙霧フードが垂直方向に移動可能な
    サッシドアを有しており、前記電気スイッチング手段が
    垂直方向に配置され、前記回路手段がサッシドアの垂直
    位置に比例した電圧信号を与える請求項11記載の装
    置。
  13. 【請求項13】隣接し且つ平行な複数組のトラック内で
    少なくとも水平方向に移動可能な少なくとも3つのサッ
    シドアを有する煙霧フードの開口の非覆い部を通る比較
    的一定の平均面速度を維持するように、煙霧フードを通
    る空気流量を制御するのに使われる装置で、前記サッシ
    ドアが前記平行トラックに沿って選択的に位置されたと
    き前記開口の一部を覆い、前記各サッシドアの水平位置
    を示す位置指示信号を与えるような装置において:前記
    各組のトラックに付設された電気スイッチング手段で、
    各々が各組のトラックに隣接し且つ平行に配置されて単
    位長さ当り所定の抵抗値を有する細長い電気抵抗手段を
    含み、長さに沿って変更可能な個々のスイッチ箇所でア
    ースに切り換えられるスイッチング手段;前記各サッシ
    ドアに付設され、サッシドアが移動するとき共に移動す
    るアクチュエータ手段で、1つの個別スイッチ箇所で前
    記スイッチング手段を動作するように各々が位置された
    アクチュエータ手段;及び前記各スイッチング手段に付
    設され、前記抵抗手段の少なくとも一端部と最も近いス
    イッチ箇所との間の抵抗手段部分を通してほぼ一定の電
    流を与える回路手段で、前記抵抗手段の端部の少なくと
    も1つと該端部に最も近いスイッチ箇所との間の距離に
    比例した大きさを有する電圧信号を与える回路手段;を
    備えた装置。
  14. 【請求項14】2つのサッシドアが1組のトラック内で
    移動可能であり、前記回路手段が前記抵抗手段の両端部
    と最も近いスイッチ箇所との間の抵抗手段部分を通して
    ほぼ一定の電流を与え、これによって回路手段が前記抵
    抗手段の各端部と最も近いスイッチ箇所との間の距離に
    比例した電圧信号を与える請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】前記煙霧フードが少なくとも4つのサッ
    シドアを有し、少なくとも2つのサッシドアが各組のト
    ラック内で移動可能であり、前記回路手段の各々が前記
    抵抗手段の両端部と最も近いスイッチ箇所との間の抵抗
    手段部分を通してほぼ一定の電流を与え、これによって
    回路手段が前記抵抗手段の各端部と最も近いスイッチ箇
    所との間の距離に比例した電圧信号を与える請求項14
    記載の装置。
  16. 【請求項16】前記アクチュエータ手段の1つが、前記
    サッシドアの幅に沿った所定の既知位置で各サッシドア
    に取り付けられている請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】前記各組のトラックが共通のフレーム手
    段内に配置され、該フレーム手段が前記煙霧フードの開
    口に対して垂直方向に移動可能である請求項15記載の
    装置。
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