JP2708890B2 - フアクシミリの動作条件設定方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、フアクシミリの動作条件設定方法に係り、
特にメニューシートを用いて動作条件の設定を行うフア
クシミリの動作条件設定方法に関する。

［従来の技術］ 最近のフアクシミリは、機能が多様化し、手動動作モ
ード，自動動作モード，時間指定動作モード，複写動作
モードなど、各種の動作モードでの動作を選択して行う
ことができるようになっている。また、画像情報の送信
動作時には、画像情報に送信日時，発信元，追加のメッ
セージ，或は発信者のサインなどの付加情報を補充して
送信することができるようになつている。

このような画像情報の受信及び送信動作上の動作モー
ドと、送信動作時の送信情報への付加情報の補充とを含
む動作条件をフアクシミリに設定するために、従来のフ
アクシミリには、ドツトマトリクスタイプのLCDなどの
表示装置と、動作条件設定用の制御盤とが具備されてい
る。

従つて、従来のフアクシミリでは、制御盤のキーを操
作して所望の動作条件を設定し、設定した動作条件を表
示装置で表示させることにより確認し、設定した動作条
件でフアクシミリを作動させることが出来る。

［発明が解決しようとする課題］ 上述の従来の動作条件の設定方法では、多様な動作モ
ードや付加情報の補充に対応出来るようにしようとする
と、制御盤と表示装置が複雑で大型化し、フアクシミリ
全体が大型化してしまう。

また、制御盤がキーやスイツチの多い複雑な構造とな
つて操作が繁雑となり、フアクシミリが使いにくいもの
となると共に、設備コストの面でも問題が生じる。

本発明の目的は、複雑な制御盤や表示装置を使用せ
ず、取り扱いが簡単で多種の動作条件の設定ができ、装
置の小型化と低設備コストの面でも有利なフアクシミリ
の動作条件設定方法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的は、受信情報及び送信情報の送受信動作状態
を表す動作モード、及び、上記送信情報とともに送信す
る付加情報の選択内容を含んだ動作条件をメモリ内に記
憶設定し、上記記憶設定した動作モード及び動作条件に
従ってファクシミリを作動させることにより、上記受信
情報を印字化し、かつ、上記送信情報及び選択した付加
情報の送信を行うファクシミリの動作条件設定方法にお
いて、上記メモリ内に記憶設定された上記動作モード及
び／または動作条件を変更したい場合に、上記動作モー
ド及び動作条件の内の変更可能項目を列挙したメニュー
シートを用いて、上記メニューシートの上記変更可能項
目の中の所望の内容を選択して変更メニューシートを作
成し、ファクシミリの操作釦を操作して上記作成した変
更メニューシートをファクシミリに入力することによ
り、上記メモリ内に記憶設定された上記動作モード及び
／または動作条件を変更し、以後、変更された上記メモ
リの記憶設定内容に従ったファクシミリの作動が行われ
ることによって達成される。

［作用］ フアクシミリは入力された変更メニユーシートの動作
条件に従つて作動し、受信情報の画像化と、付加情報が
補充された補正情報の送信とを行う。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第２図は本発明が適用されるフアクシミリの平面図、
第３図は本発明が適用されるフアクシミリの側面図であ
る。

第２図，第３図において、１は本体、２は操作盤、３
は電話機、４は用紙であり、本体１の上面に操作盤２が
取り付けられ、本体１の前端近傍に挿入口1aが、後端に
送出口1bがそれぞれ設けられ、本体１の後端近傍には受
信時に受信情報が画像化された用紙４が排出される排出
口1cが形成されている。

本体１は信号線Ltを介して通信回線に接続され、本体
１には電話機３が接続され、また本体１にはリード線Ls
により電源電圧が供給されている。

上記操作盤２には、セレクトスイツチ5a、エンドスイ
ツチ5b、スタートスイツチ5cが設けられ、また動作モー
ド表示灯6a〜6fが設けられている。本体１の側面には、
オート，マニユアル，タイマの切替スイツチ７、セツト
スイツチ８及びパワースイツチ９が設けられている。

第４図は本発明の一実施例を説明するメニユーシート
の説明図で、このメニユーシート10には、現在設定され
ている付加情報としての日付情報11a及び日付情報の変
更マークシート部11b、現在設定されている動作モード
としての自動受信時間帯12a及び自動受信時間帯の変更
マークシート部12b、付加情報としてのヘツダフアンク
シヨンの変更マークシート部13b、付加情報として現在
設定されているユーザ名14a及びユーザ名変更のマーク
シート部14b、付加情報として現在設定されている各種
のリモートメツセージ変更のマークシート部15bが、そ
れぞれ印字されている。

後述するように、本体１の送出口1bから送出されるメ
ニユーシート10の各変更マークシート部は、必要があれ
ばマークが塗りつぶされてメニユーシートに変更が施さ
れる。

次に、実施例の動作条件設定方法を説明する。

第１図は本発明の一実施例を説明するフアクシミリに
内蔵されているタイマを設定する場合の動作条件設定方
法を示すフローチヤートである。

同図において、ステツプS1において、切替スイツチ７
をオート位置に切替え、ステツプS2でセツトスイツチ８
を押し込み操作する。このセツトスイツチ８の押し込み
操作は継続的に行われ、ステツプS3において、セツトス
イツチ８が２秒以上継続して押し込まれたかどうかの判
定が行われ、この判定がYESであるとステツプS4におい
て、装置のメモリから読み取られた現在設定されている
動作条件がプリントされたメニユーシート10が送出口1b
から出力される。

そこで、オペレータは送出口1bから出力されたメニユ
ーシート10にプリントされている動作条件を検討し、こ
の場合には例えば自動受信時間帯の変更マークシート部
12bの所定マークを塗りつぶして、ステツプS5において
変更メニユーシートを作成する。

この変更メニユーシートをステツプS6において、本体
１の挿入口1aに挿入セツトし、セツトスイツチ８を押し
込み操作すると、ステツプS7に進んでセツトスイツチ８
の操作が確認され、ステツプS7の判定がYESであると、
ステツプS8において、変更メニユーシートによる動作モ
ードの設定が行われる。

即ち、この場合には変更メニユーシートによつて、フ
アクシミリのタイマによる自動受信時間帯の設定が変更
され、新しい自動受信モードの設定が行われる。

ステツプS9において、このモード設定が完了したか否
かの判定が行われ、この判定がYESであると、ステツプS
10に進んで切替スイツチ７をタイマ位置にセツトする。

上記の実施例は自動受信モードの設定を取り上げて説
明したが、フアクシミリに対して各種の動作モードの設
定や、付加情報の補充などの動作条件の設定を、メニユ
ーシートを使用して行うことが出来る。このため、複雑
で大型の表示装置や動作条件設定用の制御盤が不要とな
り、装置が小型化され動作条件の設定作業も簡単化さ
れ、設備コスト上でも有利となる。

また、本体の表示や設定のための面積が大幅に削減さ
れるので、デザインの自由度が向上すると共に、メニユ
ーシートに高密度の操作情報が印字されるので、オペレ
ータは操作マニユアルを使用することなく、正確に各種
の動作条件の設定を行うことが出来る。

メニューシートには、動作条件の設定情報が印字さ
れ、ハードコピーの形で残るため常時動作条件の確認が
可能で、また、動作条件の記録が行われる。

本実施例では特に説明しなかつたが、装置であるフア
クシミリに手書き文字の認識機能を具備させることによ
り、メニユーシートに記載したサインを、送信する文書
に自動的に付加させたり、或は、メニユーシートに記載
したメツセージを外部の電話から留守番電話の代わりに
出力させるようにすることも出来る。

なお、ステツプS4において、メニユーシート10が送出
口1bから出るように説明したが、これは排出口1cから出
るようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上詳細に説明したように、本発明によれば、高精密
の情報が印字されたメニユーシートを使用して、マニユ
アルなしで誤りなく各種の動作条件を、簡単な操作でフ
アクシミリに設定することができ、対象となるフアクシ
ミリは小型化され、製造コストも低減される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるフアクシミリの動作条件設定方法
の一実施例を説明するフローチヤート、第２図は本発明
が適用されるフアクシミリの平面図、第３図は本発明が
適用されるフアクシミリの側面図、第４図は本発明の一
実施例に用いられるメニユーシートの説明図である。 １……本体、1a……挿入口、1b……送出口、1c……排出
口、２……操作盤、３……電話機、４……用紙、5a……
セレクトスイツチ、5b……エンドスイツチ、5c……スタ
ートスイツチ、6a〜6f……動作モード表示灯、７……切
替スイツチ、８……セツトスイツチ、９……パワースイ
ツチ、10……メニユーシート、11a……日付情報、11b…
…変更マークシート部、12a……自動受信時間帯、12b…
…変更マークシート部、13b……変更マークシート部、1
4a……ユーザ名、14b……変更マークシート部、15b……
変更マークシート部。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】受信情報及び送信情報の送受信動作状態を
   表す動作モード、及び、上記送信情報とともに送信する
   付加情報の選択内容を含んだ動作条件をメモリ内に記憶
   設定し、上記記憶設定した動作モード及び動作条件に従
   ってファクシミリを作動させることにより、上記受信情
   報を印字化し、かつ、上記送信情報及び選択した付加情
   報の送信を行うファクシミリの動作条件設定方法におい
   て、上記メモリ内に記憶設定された上記動作モード及び
   ／または動作条件を変更したい場合に、上記動作モード
   及び動作条件の内の変更可能項目を列挙したメニューシ
   ートを用いて、上記メニューシートの上記変更可能項目
   の中の所望の内容を選択して変更メニューシートを作成
   し、ファクシミリの操作釦を操作して上記作成した変更
   メニューシートをファクシミリに入力することにより、
   上記メモリ内に記憶設定された上記動作モード及び／ま
   たは動作条件を変更し、以後、変更された上記メモリの
   記憶設定内容に従ったファクシミリの作動が行われるこ
   とを特徴とするファクシミリの動作条件設定方法。
2. 【請求項２】上記メニューシートはファクシミリから印
   字出力されるものであり、上記メニューシートを用いて
   変更メニューシートが作成されることを特徴とする請求
   項１に記載のファクシミリの動作条件設定方法。