JP2706643B2 - 分取クロマトグラフィー用凍結フラクションボックス - Google Patents
分取クロマトグラフィー用凍結フラクションボックスInfo
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- JP2706643B2 JP2706643B2 JP23725595A JP23725595A JP2706643B2 JP 2706643 B2 JP2706643 B2 JP 2706643B2 JP 23725595 A JP23725595 A JP 23725595A JP 23725595 A JP23725595 A JP 23725595A JP 2706643 B2 JP2706643 B2 JP 2706643B2
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は分取クロマトグラフ
ィー用凍結フラクションボックスに関するものである。
ィー用凍結フラクションボックスに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】液体クロマトグラフィーの普及が近年著
しく、液体クロマトグラフィーを利用したて分取(フラ
クション)は研究作業の中で重要な作業になっている。
通常の生理活性物質等は分取、精製された後、分子構造
解明や生理活性の強さの検定等に供される。このような
際には分取した試料がコンタミネーションされたり、分
画不十分(混合物)な物質では目的を達成することができ
ない。カラムに分取すべき試料を入れ、溶離液を用いて
分取し、分取した試料の各成分を検出器を用いて検出し
記録するようにした分取クロマトグラフィーにおいて従
来用いられてきたフラクションコレクターは検出器の後
に試験管が回転するようなタイプのものであり、分取試
料は空気中に晒されるだけでなく温度も常温であり試料
を安定に保存することはできない。また試験管が回転す
るフラクションコレクターでは分取精度が上らない。
しく、液体クロマトグラフィーを利用したて分取(フラ
クション)は研究作業の中で重要な作業になっている。
通常の生理活性物質等は分取、精製された後、分子構造
解明や生理活性の強さの検定等に供される。このような
際には分取した試料がコンタミネーションされたり、分
画不十分(混合物)な物質では目的を達成することができ
ない。カラムに分取すべき試料を入れ、溶離液を用いて
分取し、分取した試料の各成分を検出器を用いて検出し
記録するようにした分取クロマトグラフィーにおいて従
来用いられてきたフラクションコレクターは検出器の後
に試験管が回転するようなタイプのものであり、分取試
料は空気中に晒されるだけでなく温度も常温であり試料
を安定に保存することはできない。また試験管が回転す
るフラクションコレクターでは分取精度が上らない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来用い
られてきたフラクションコレクターでは分取試料が空気
中に晒されるだけでなく温度も常温であり安定に保存す
ることはできないため、特に、空気接触により酸化して
しまうペプチドや脂肪酸のタンパクのような生理活性物
質等の試料には適さないという問題がある。また一般的
に従来のフラクションコレクターでは試料は溶出液で希
釈されるので濃縮が必要であり、この濃縮には通常加熱
が利用され、そのため濃縮工程における加熱による試料
の変性も問題となってくる。そこで、本発明は、空気に
触れさせずに瞬間的に凍結させて、分離能を下げずに安
定して保存できるフラクションを得ることのできる分取
クロマトグラフィー用凍結フラクションボックスを提供
することを目的としている。
られてきたフラクションコレクターでは分取試料が空気
中に晒されるだけでなく温度も常温であり安定に保存す
ることはできないため、特に、空気接触により酸化して
しまうペプチドや脂肪酸のタンパクのような生理活性物
質等の試料には適さないという問題がある。また一般的
に従来のフラクションコレクターでは試料は溶出液で希
釈されるので濃縮が必要であり、この濃縮には通常加熱
が利用され、そのため濃縮工程における加熱による試料
の変性も問題となってくる。そこで、本発明は、空気に
触れさせずに瞬間的に凍結させて、分離能を下げずに安
定して保存できるフラクションを得ることのできる分取
クロマトグラフィー用凍結フラクションボックスを提供
することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によれば、カラムに分取すべき試料を入
れ、溶離液を用いて分取し、分取した試料の各成分を検
出器を用いて検出し記録するようにした分取クロマトグ
ラフィーにおいて、検出器に連接して凍結ボックスを設
け、この凍結ボックス内に配置され、一端を検出器から
の流路に接続し他端を外部ドレーンに接続した、容易に
切断可能なチューブを設け、外部から凍結ボックス内に
導入する液体窒素でチューブを凍結できるように構成し
たことを特徴としている。好ましくは、凍結ボックス内
に配置される容易に切断可能なチューブは、ポリテトラ
フルオロエチレンから成り得る。
めに、本発明によれば、カラムに分取すべき試料を入
れ、溶離液を用いて分取し、分取した試料の各成分を検
出器を用いて検出し記録するようにした分取クロマトグ
ラフィーにおいて、検出器に連接して凍結ボックスを設
け、この凍結ボックス内に配置され、一端を検出器から
の流路に接続し他端を外部ドレーンに接続した、容易に
切断可能なチューブを設け、外部から凍結ボックス内に
導入する液体窒素でチューブを凍結できるように構成し
たことを特徴としている。好ましくは、凍結ボックス内
に配置される容易に切断可能なチューブは、ポリテトラ
フルオロエチレンから成り得る。
【０００５】
【作用】本発明においては、検出器に連接して設けた凍
結ボックス内に、検出器からの試料を受け外部から導入
される液体窒素で凍結される容易に切断可能なチューブ
を設けているので、試料が空気と触れることなくフラク
ションされた試料の変性を抑えることができ、またチュ
ーブを所望の部位で用意に切ることができ、それにより
分取成分の純度を上げることができ、一方、チューブを
長くカットすれば収率を上げることができる。
結ボックス内に、検出器からの試料を受け外部から導入
される液体窒素で凍結される容易に切断可能なチューブ
を設けているので、試料が空気と触れることなくフラク
ションされた試料の変性を抑えることができ、またチュ
ーブを所望の部位で用意に切ることができ、それにより
分取成分の純度を上げることができ、一方、チューブを
長くカットすれば収率を上げることができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下添附図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図１は本発明を実施して
いる液体クロマトグラフィーの構成を示し、溶離液の入
った容器１と、精密分析装置用溶出ポンプ２と、インジ
ェクタ３と、カラム４と、検出器５と、レコーダ６とを
備えている。これらの構成要素は図示したように連結さ
れて構成されている。検出器５には連結管７を介して凍
結ボックス８が連結され、この凍結ボックス８内には、
ポリテトラフルオロエチレンのような適当な樹脂材料か
ら成る容易に切断可能な比較的長いチューブ９が挿置さ
れている。このチューブ９の一端は、検出器５からの連
結管７に連結され、また他端は外部のドレーン管10に接
続されている。さらに凍結ボックス８には液体窒素供給
源11がバルブ12を介して接続され、チューブ９を瞬時に
凍結できるようにしている。
実施の形態について説明する。図１は本発明を実施して
いる液体クロマトグラフィーの構成を示し、溶離液の入
った容器１と、精密分析装置用溶出ポンプ２と、インジ
ェクタ３と、カラム４と、検出器５と、レコーダ６とを
備えている。これらの構成要素は図示したように連結さ
れて構成されている。検出器５には連結管７を介して凍
結ボックス８が連結され、この凍結ボックス８内には、
ポリテトラフルオロエチレンのような適当な樹脂材料か
ら成る容易に切断可能な比較的長いチューブ９が挿置さ
れている。このチューブ９の一端は、検出器５からの連
結管７に連結され、また他端は外部のドレーン管10に接
続されている。さらに凍結ボックス８には液体窒素供給
源11がバルブ12を介して接続され、チューブ９を瞬時に
凍結できるようにしている。
【０００７】このように構成した図示装置の動作におい
て、クロマトグラフィーで分離させる試料は注入口であ
るインジェクタ３によりカラム４に注入される。カラム
４により分離された試料の各成分は検出器５により検出
され、レコーダ６に記録される。その後、試料は連結管
７を通って凍結ボックス８内のチューブ９へ流れ、カラ
ム４から順次分離された成分はチューブ９の中に入って
くる。目的の成分が十分チューブ９の中に入ってきて、
チューブ９に溶出された時点でバルブ12を開けて、液体
窒素供給源11からの液体窒素を凍結ボックス８内に導入
し、瞬時にチューブ９を凍結させる。こうして凍結させ
られたチューブ９はそのまま冷凍庫で保存され得る。検
出器５で得られた溶出プロファイルはレコーダ６で記録
されているので、必要な成分の箇所をチェックして、凍
結したまま切り出すことができる。この場合有利には、
もちろん凍結ボックス８には長さ(cm)の目盛りが刻ま
れ、ポンプ２の１分間の流量とチューブ９の内径とレコ
ーダ６のピークの記録より分取したい箇所を容易に計算
することができる。従って、レコーダ６の溶出プロフィ
ルより分取すべき目的物質の溶出長を確認しておき、同
試料を同条件で注入し凍結ボックス８にとり液体窒素を
注入、瞬時に凍結させる。そして凍結させたチューブ９
における目的成分の位置を決め、その部位をハサミある
いはカッターで切り出すことにより所望の試料を容易に
得ることができる。このようにして、チューブ９の高濃
度部分を切り出すことができるので、溶出液を濃縮する
必要がなく、従来のもので生じていたような濃縮段階に
おける熱による試料の変性は防ぐことができる。
て、クロマトグラフィーで分離させる試料は注入口であ
るインジェクタ３によりカラム４に注入される。カラム
４により分離された試料の各成分は検出器５により検出
され、レコーダ６に記録される。その後、試料は連結管
７を通って凍結ボックス８内のチューブ９へ流れ、カラ
ム４から順次分離された成分はチューブ９の中に入って
くる。目的の成分が十分チューブ９の中に入ってきて、
チューブ９に溶出された時点でバルブ12を開けて、液体
窒素供給源11からの液体窒素を凍結ボックス８内に導入
し、瞬時にチューブ９を凍結させる。こうして凍結させ
られたチューブ９はそのまま冷凍庫で保存され得る。検
出器５で得られた溶出プロファイルはレコーダ６で記録
されているので、必要な成分の箇所をチェックして、凍
結したまま切り出すことができる。この場合有利には、
もちろん凍結ボックス８には長さ(cm)の目盛りが刻ま
れ、ポンプ２の１分間の流量とチューブ９の内径とレコ
ーダ６のピークの記録より分取したい箇所を容易に計算
することができる。従って、レコーダ６の溶出プロフィ
ルより分取すべき目的物質の溶出長を確認しておき、同
試料を同条件で注入し凍結ボックス８にとり液体窒素を
注入、瞬時に凍結させる。そして凍結させたチューブ９
における目的成分の位置を決め、その部位をハサミある
いはカッターで切り出すことにより所望の試料を容易に
得ることができる。このようにして、チューブ９の高濃
度部分を切り出すことができるので、溶出液を濃縮する
必要がなく、従来のもので生じていたような濃縮段階に
おける熱による試料の変性は防ぐことができる。
【０００８】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、検出器に連接して設けた凍結ボックス内に、検出器
からの試料を受け外部から導入される液体窒素で凍結さ
れる容易に切断可能なチューブを設けたことにより、空
気と触れることなく所望の分取試料を得ることができ、
しかも分離された成分を変質させることなく長期保存が
可能となり、分析等で必要とされる部位及び量に応じて
容易にカットでき、臨機応変に分取部を利用できるよう
になる。また本発明による分取クロマトグラフィー用凍
結フラクションボックスを用いることによって、成分が
空気に触れないフラクションコレクタを作製することが
できるので、分子構造の決定及び生理活性測定用フラク
ションコレクタとして特に有用なものである。
ば、検出器に連接して設けた凍結ボックス内に、検出器
からの試料を受け外部から導入される液体窒素で凍結さ
れる容易に切断可能なチューブを設けたことにより、空
気と触れることなく所望の分取試料を得ることができ、
しかも分離された成分を変質させることなく長期保存が
可能となり、分析等で必要とされる部位及び量に応じて
容易にカットでき、臨機応変に分取部を利用できるよう
になる。また本発明による分取クロマトグラフィー用凍
結フラクションボックスを用いることによって、成分が
空気に触れないフラクションコレクタを作製することが
できるので、分子構造の決定及び生理活性測定用フラク
ションコレクタとして特に有用なものである。
【図１】 本発明による分取クロマトグラフィー用凍結
フラクションボックスを示す概略線図。
フラクションボックスを示す概略線図。
１：溶離液の入った容器 ２：精密分析装置用溶出ポンプ ３：インジェクタ ４：カラム ５：検出器 ６：レコーダ ７：連結管 ８：凍結ボックス ９：長いチューブ 10：ドレーン管 11：液体窒素供給源 12：バルブ
Claims (2)
- 【請求項１】 カラムに分取すべき試料を入れ、溶離液
を用いて分取し、分取した試料の各成分を検出器を用い
て検出し記録するようにした分取クロマトグラフィーに
おいて、検出器に連接して凍結ボックスを設け、この凍
結ボックス内に配置され、一端を検出器からの流路に接
続し他端を外部ドレーンに接続した、容易に切断可能な
チューブを設け、外部から凍結ボックス内に導入する液
体窒素でチューブを凍結できるように構成したことを特
徴とする分取クロマトグラフィー用凍結フラクションボ
ックス。 - 【請求項２】 凍結ボックス内に配置される容易に切断
可能なチューブがポリテトラフルオロエチレンから成る
請求項１に記載の分取クロマトグラフィー用凍結フラク
ションボックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23725595A JP2706643B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 分取クロマトグラフィー用凍結フラクションボックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23725595A JP2706643B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 分取クロマトグラフィー用凍結フラクションボックス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0980040A JPH0980040A (ja) | 1997-03-28 |
| JP2706643B2 true JP2706643B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=17012706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23725595A Expired - Fee Related JP2706643B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 分取クロマトグラフィー用凍結フラクションボックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2706643B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009044428A1 (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-09 | Shimadzu Corporation | 分取精製装置 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP23725595A patent/JP2706643B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0980040A (ja) | 1997-03-28 |
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