JP2705413B2 - アンテナインピーダンス測定法 - Google Patents

アンテナインピーダンス測定法

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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数個の円偏波アンテ
ナ素子を配列して構成された円偏波アレーアンテナのイ
ンピーダンスの測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のアレーアンテナの全素子励
振状態における任意のアンテナ素子のアクティブインピ
ーダンス測定法を示す図であり、図において、1はアン
テナ素子、2はこのアンテナ素子を円偏波励振するハイ
ブリッド回路、3は定在波測定器、4は各アンテナ素子
に所望の励振分布を給電する電力分配器、5は信号発振
器、6はアンテナのVSWRを表示する定在波メータで
ある。
【0003】次に測定原理について説明する。信号発振
器5から出力された信号は電力分配器4で所望の電力分
配比に分配され、各アンテナ素子1に接続されたハイブ
リッド回路2の入力端子2aに入る。ハイブリッド回路
の2つの出力端子2b,2cから出力された信号は互い
に90度の位相差を有するためアンテナ素子1の2カ所
の給電点を励振して、円偏波が放射される。注目してい
るアンテナ素子1とハイブリッド回路2の出力端子2b
の間には定在波測定器が挿入され、注目するアンテナ素
子の給電端子のVSWRを定在波メータの表示により読
取ることにより、アンテナ素子1のアクティブインピー
ダンスを測定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のアレーアンテナ
インピーダンス測定法は以上の測定原理に基づいている
ので、注目するアンテナ素子1とハイブリッド回路2の
出力端子2aの間に定在波測定器3を挿入する必要があ
り、定在波測定器3の挿入損失や挿入位相のためにアレ
ーアンテナの励振分布が所望の特性から変化してしま
い、また、定在波測定器3の位相を補正するために他の
アンテナ素子1とハイブリッド回路2の間にケーブルを
挿入しても完全に補正できないあるいはアンテナ素子1
のインピーダンスが通常使用される50オーム系でない
場合には補正が困難であるという問題があった。また、
定在波測定器を用いた測定では原理上、1つの周波数で
しか測定できないため、連続的なインピーダンスの周波
数特性を取得するのに多大な時間を要するという問題点
があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、アレーアンテナの励振分布を所望
の値から変えずに実際の動作状態でのアンテナ素子1の
アクティブインピーダンスの高精度な測定方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るアンテナ
インピーダンス測定法は円偏波アレーアンテナの各アン
テナ素子1を給電するハイブリッド回路2の入力端子に
信号を入力したときに全アンテナ素子1を励振した状態
でアイソレーション端子に出力される複素信号をT、次
にハイブリッド回路2の出力端子を解放した状態でアイ
ソレーション端子に出力される複素信号をTo としたと
きに次式で表わされるZをアンテナインピーダンスとし
て求める方法である。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】またこの発明の関連発明に係るアンテナイ
ンピーダンス測定法は円偏波アレーアンテナの各アンテ
ナ素子1を給電するハイブリッド回路2の入力端子に信
号を入力したときに全アンテナ素子1を励振した状態で
アイソレーション端子に出力される複素信号をT、次に
ハイブリッド回路2の出力端子を解放した状態でアイソ
レーション端子に出力される複素信号をTO 、ハイブリ
ッド回路2の出力端子を短絡した状態でアイソレーショ
ン端子に出力される複素信号を S としたときに次式で
表わされるZをアンテナインピーダンスとして求める方
法である。
【0010】
【数3】
【0011】
【数4】
【0012】
【数5】
【0013】
【作用】この発明におけるアンテナインピーダンス測定
法は円偏波アレーアンテナの各アンテナ素子1を給電す
るハイブリッド回路2のアイソレーション端子に出力さ
れる複素信号をアンテナ素子1とハイブリッド回路2を
接続した状態と、ハイブリッド回路2を解放した状態で
比をとることによりアクティブな反射係数として求めら
れるので、例えば、市販のネットワークアナライザでハ
イブリッド回路2の出力端子を解放した状態を基準とし
てアンテナ素子1をハイブリッド回路2の入力端子とア
イソレーション端子間のSパラメータを測定することで
簡単にアクティブインピーダンスを求めることができ
る。またこの発明の関連発明におけるアンテナインピー
ダンス測定法は円偏波アレーアンテナの各アンテナ素子
1を給電するハイブリッド回路2のアイソレーション端
子に出力される複素信号をアンテナ素子1とハイブリッ
ド回路2を接続した状態の出力Tと、解放状態の出力T
0 と短絡状態の出力Ts の平均値Aを用いてTとTo
補正し、上記方法と同様に比較することにより、ハイブ
リッド回路の入力端子からアイソレーション端子に洩れ
込む誤差成分を除去した状態でアクティブインピーダン
スを求めることができる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、7は2端子回路の入出力特性であ
るSパラメータを測定するネットワークザライザであ
る。いま注目するN番目のアンテナ素子の全アンテナ素
子励振状態におけるアクティブインピーダンスをZ、反
射係数をΓとし、電力分配器4で所望の分配比で励振さ
れたアンテナ素子Nのハイブリッド回路2の入力端子2
aに入る信号をa、アイソレーション端子2dに出力さ
れる信号をbとし、ハイブリッド回路2の4端子回路と
してのSパラメータが端子2a,2b,2c,2dの順
に番号付けして次式で表わされるものとする。
【0015】
【数6】
【0016】このときネットワークアナライザで測定さ
れる端子2dへの出力信号bをTとするとハイブリッド
回路2の入力端子からアイソレーション端子への洩れ込
みであるS41が十分無視できるほど小さい場合には次式
で表わされる。
【0017】
【数7】
【0018】また、図2においてハイブリッド回路2の
出力端子2b,2cをアンテナ素子2の給電点からはず
して解放状態にしたときのネットワークアナライザで測
定される通過特性であるbとaの比をTo とすると次式
で表わされる。
【0019】
【数8】
【0020】ネットワークアナライザでは上記To を基
準として通過特性を測定することができるのでTとTO
の比を求めることによりN番目のアンテナ素子1のアク
ティブ反射係数ΓとアクティブインピーダンスZを次式
による求めることができる。
【0021】
【数9】
【0022】
【数10】
【0023】実施例2. 次にこの発明の関連発明の一実施例を図について説明す
る。図1において、注目するN番目のアンテナ素子1の
ハイブリッド回路2の入力端子2aからアイソレーショ
ン端子2dへの洩れ込みであるS41が無視できない場合
には、ハイブリッド回路2の入力端子2aからアイソレ
ーション端子2dへの出力信号Tは次式で表わされる。
【0024】
【数11】
【0025】図2においてハイブリッド回路2の出力端
子2b,2cを解放したときの通過特性であるbとaの
比To は次式で表わされる。
【0026】
【数12】
【0027】図3においてハイブリッド回路2の出力端
子2b,2cを短絡したときの通過特性であるbとaの
比Ts は次式で表わされる。
【0028】
【数13】
【0029】これらの測定された値TO ,TS を用いて
ハイブリッド回路のアイソレーション複素信号S41/a
は次式で求められる。
【0030】
【数14】
【0031】上式を用いてアンテナ素子1のアクティブ
反射係数Γは次式で求められる。
【0032】
【数15】
【0033】また、アンテナのアクティブインピーダン
スZは次式で求められる。
【0034】
【数16】
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば円偏波
アレーアンテナを実際の全アンテナ素子励振状態で注目
するアンテナ素子のハイブリッド回路のアイソレーショ
ン端子の出力をアンテナ素子の励振状態、ハイブリッド
の出力端子の解放状態、短絡状態で測定し、簡単な計算
でアクティブインピーダンスを測定求めることができる
ので、精度の高いインピーダンス測定を行え、また、ネ
ットワークアナライザ等を用いて周波数を連続的に変え
て測定できるため測定時間が従来に比べて大幅に短縮で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるアンテナインピーダ
ンス測定系を示す図である。
【図2】この発明の一実施例によるハイブリッド回路出
力端子を解放した測定系を示す図である。
【図3】この発明の他の実施例によるハイブリッド回路
出力端子を短絡した測定系を示す図である。
【図4】従来のアンテナインピーダンス測定系を示す図
である。
【符号の説明】
1 アンテナ素子 2 ハイブリッド回路 4 電力分配器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個の給電点を有し、前記2個の給電点
    を概略等振幅かつ90度の位相差で給電することにより
    円偏波を励振するアンテナ素子を複数個配列してなる円
    偏波アレーアンテナにおいて、円偏波励振用の4端子ハ
    イブリッド回路の前記アンテナ素子の2個の給電点に出
    力2端子を接続し、他の端子の1個を入力端子として所
    望の電力分配比を有する電力分配回路で給電し、注目す
    る任意のアンテナ素子に接続された前記ハイブリッド回
    路の残りの端子をアイソレーション端子として、アイソ
    レーション端子に出力される複素信号をTとし、次に前
    記ハイブリッド回路の出力端子を解放して前記アイソレ
    ーション端子に出力される複素信号をTo としたとき
    に、T/To をアンテナ素子1の前記アレーアンテナ全
    アンテナ素子励振状態における反射係数Γとし、(1+
    Γ)/(1−Γ)をアクティブなアンテナインピーダン
    スとして求めるアンテナインピーダンス測定法。
  2. 【請求項2】 2個の給電点を有し、前記2個の給電点
    を概略等振幅かつ90度の位相差で給電することにより
    円偏波を励振するアンテナ素子を複数個配列してなる円
    偏波アレーアンテナにおいて、円偏波励振用の4端子ハ
    イブリッド回路の前記アンテナ素子の2個の給電点に出
    力2端子を接続し、他の端子の1個を入力端子として所
    望の電力分配比を有する電力分配回路で給電し、注目す
    る任意のアンテナ素子に接続された前記ハイブリッド回
    路の残りの端子をアイソレーション端子として、アイソ
    レーション端子に出力される複素信号をTとし、次に前
    記ハイブリッド回路の出力端子を解放して前記アイソレ
    ーション端子に出力される複素信号をTo とし、次に前
    記ハイブリッド回路の出力端子を短絡して前記アイソレ
    ーション端子に出力される複素信号をTs としたとき
    に、To とTs の平均値をAとし、(T−A)/(To
    −A)をアンテナ素子の前記アレーアンテナ全アンテナ
    素子励振状態における反射係数Γとし、(1+Γ)/
    (1−Γ)をアクティブなアンテナインピーダンスとし
    て求めるアンテナインピーダンス測定法。
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