JP2705247B2 - 遊離塩素の測定方法 - Google Patents
遊離塩素の測定方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、遊離塩素の測定方法に関し、更に詳しく
は、残留塩素計におけるPH値と温度を調整して結合塩素
分解後の遊離塩素濃度を求める測定方法に関する。
は、残留塩素計におけるPH値と温度を調整して結合塩素
分解後の遊離塩素濃度を求める測定方法に関する。
<従来の技術> 通常、浄水場等において河川の水等を殺菌処理するた
めに塩素注入が行われるが、該水の中にアンモニア性窒
素が存在する場合には、このアンモニア性窒素が注入さ
れた塩素と反応して結合塩素と呼ばれる化合物が生成す
る。尚、この結合塩素はクロラミンと呼ばれている。ま
た、遊離塩素として次亜塩素酸HClOのような遊離塩素
と、モノクロラミンNH2Clのような結合塩素とが共存す
る。しかし、遊離塩素と結合塩素とは殺菌力に差があ
り、殺菌に効果のある遊離塩素のみを検出することが要
求される。
めに塩素注入が行われるが、該水の中にアンモニア性窒
素が存在する場合には、このアンモニア性窒素が注入さ
れた塩素と反応して結合塩素と呼ばれる化合物が生成す
る。尚、この結合塩素はクロラミンと呼ばれている。ま
た、遊離塩素として次亜塩素酸HClOのような遊離塩素
と、モノクロラミンNH2Clのような結合塩素とが共存す
る。しかし、遊離塩素と結合塩素とは殺菌力に差があ
り、殺菌に効果のある遊離塩素のみを検出することが要
求される。
ところで、結合塩素を含むサンプル中に適量の塩素を
注入すると、結合塩素が分解して遊離塩素だけが残る。
この分解反応はPH値や温度などの影響を受けるために瞬
時に完了するものではなく、塩素注入後ただちに遊離塩
素を測定しても、PH値や温度が低いような場合には反応
が終了していないことがある。このため、反応途中で遊
離塩素の濃度を測定しても、その測定値は反応完了時の
測定値と一致せず、結合塩素が残留していることと相ま
ち遊離塩素を正確に測定することが困難であるという欠
点があった。
注入すると、結合塩素が分解して遊離塩素だけが残る。
この分解反応はPH値や温度などの影響を受けるために瞬
時に完了するものではなく、塩素注入後ただちに遊離塩
素を測定しても、PH値や温度が低いような場合には反応
が終了していないことがある。このため、反応途中で遊
離塩素の濃度を測定しても、その測定値は反応完了時の
測定値と一致せず、結合塩素が残留していることと相ま
ち遊離塩素を正確に測定することが困難であるという欠
点があった。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明の解決しようとする技術的課題は、結合塩素の
分解反応を完了させ、その後、被測定液を残留塩素計に
取込んで遊離塩素を正確に測定できるような遊離塩素の
測定方法を提供することにある。
分解反応を完了させ、その後、被測定液を残留塩素計に
取込んで遊離塩素を正確に測定できるような遊離塩素の
測定方法を提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 上述のような問題点を解決する本発明の特徴は、ポー
ラログラフ法により遊離塩素と結合塩素とが共存する被
測定液中の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素の測定方法
において、被測定液にアルカリ溶液を加えてP9〜10とし
てのち加温器で20〜30℃に温度調節することにより結合
塩素の分解反応を完了させ、その後、残留塩素計で遊離
塩素を測定することにある。
ラログラフ法により遊離塩素と結合塩素とが共存する被
測定液中の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素の測定方法
において、被測定液にアルカリ溶液を加えてP9〜10とし
てのち加温器で20〜30℃に温度調節することにより結合
塩素の分解反応を完了させ、その後、残留塩素計で遊離
塩素を測定することにある。
<作用> 送液ポンプが駆動すると、槽内の被測定液は、合流点
→加温器→送液ポンプ→合流点を通って測定槽の導入口
に至り、槽内のアルカリ溶液は、ポンプ→合流点→加温
器→送液ポンプ→合流点を通って測定槽の導入口に至
り、槽内の試薬は、ポンプ→合流点を通って測定槽の導
入口に至る。また、合流点では被測定液がアルカリ溶液
と混合されてPH値が9〜10となり、その後、加温器によ
って20〜30℃程度に暖められる。このようにPH値と温度
が調節されることにより、結合塩素の分解反応が進行
し、被測定液が合流点に達する頃には、結合塩素の分解
反応が完全に終了するようになる。
→加温器→送液ポンプ→合流点を通って測定槽の導入口
に至り、槽内のアルカリ溶液は、ポンプ→合流点→加温
器→送液ポンプ→合流点を通って測定槽の導入口に至
り、槽内の試薬は、ポンプ→合流点を通って測定槽の導
入口に至る。また、合流点では被測定液がアルカリ溶液
と混合されてPH値が9〜10となり、その後、加温器によ
って20〜30℃程度に暖められる。このようにPH値と温度
が調節されることにより、結合塩素の分解反応が進行
し、被測定液が合流点に達する頃には、結合塩素の分解
反応が完全に終了するようになる。
<実施例> 以下、図面に従い本発明の測定方法を詳細に説明す
る。第1図は本発明の測定方法を実施する為に使用され
た遊離塩素測定装置の構成説明図であり、図中、1は被
測定液、2はNaOH等のアルカリ溶液を貯留する槽、3は
試薬を貯留する槽、4a〜4cは送液ポンプ、5は導入口5a
及び排出口5bを持つ測定槽、6は指示極としての回転金
電極、7は比較極としての銀・塩化銀電極、8はポーラ
ログラフや信号処理回路でなる検出部、9は合流点、10
は加温器である。
る。第1図は本発明の測定方法を実施する為に使用され
た遊離塩素測定装置の構成説明図であり、図中、1は被
測定液、2はNaOH等のアルカリ溶液を貯留する槽、3は
試薬を貯留する槽、4a〜4cは送液ポンプ、5は導入口5a
及び排出口5bを持つ測定槽、6は指示極としての回転金
電極、7は比較極としての銀・塩化銀電極、8はポーラ
ログラフや信号処理回路でなる検出部、9は合流点、10
は加温器である。
このような構成からなる遊離塩素測定装置において、
送液ポンプ4a〜4cが駆動すると、槽1内の被測定液は、
合流点9a→加温器10→送液ポンプ4c→合流点9bを通って
測定槽5の導入口5aに至り、槽2内のアルカリ溶液は、
ポンプ4a→合流点9a→加温器10→送液ポンプ4c→合流点
9bを通って測定槽5の導入口5aに至り、槽3内の試薬
は、ポンプ4b→合流点9bを通って測定槽5の導入口5aに
至る。また、合流点9aでは被測定液がアルカリ溶液と混
合されてPH値が9〜10となり、その後、加温器10によっ
て20〜30℃程度に暖められる。このようにPH値と温度が
調節されることにより、結合塩素の分解反応が進行し、
被測定液が合流点9bに達する頃には、結合塩素の分解反
応が完全に終了するようになる。その後、該被測定液を
残留塩素計で測定すると遊離塩素が正確に測定されるよ
うになる。
送液ポンプ4a〜4cが駆動すると、槽1内の被測定液は、
合流点9a→加温器10→送液ポンプ4c→合流点9bを通って
測定槽5の導入口5aに至り、槽2内のアルカリ溶液は、
ポンプ4a→合流点9a→加温器10→送液ポンプ4c→合流点
9bを通って測定槽5の導入口5aに至り、槽3内の試薬
は、ポンプ4b→合流点9bを通って測定槽5の導入口5aに
至る。また、合流点9aでは被測定液がアルカリ溶液と混
合されてPH値が9〜10となり、その後、加温器10によっ
て20〜30℃程度に暖められる。このようにPH値と温度が
調節されることにより、結合塩素の分解反応が進行し、
被測定液が合流点9bに達する頃には、結合塩素の分解反
応が完全に終了するようになる。その後、該被測定液を
残留塩素計で測定すると遊離塩素が正確に測定されるよ
うになる。
<発明の効果> 本発明によれば、ポーラログラフ法により遊離塩素と
結合塩素とが共存する被測定液中の遊離塩素濃度を測定
する遊離塩素の測定方法において、被測定液にアルカリ
溶液を加えてPH9〜10としてのち加温器で20〜30℃に温
度調節することにより結合塩素の分解反応を完了させ、
その後、残留塩素計で遊離塩素を測定するように構成し
たため、PH値や温度が低い場合であっても、結合塩素が
分解した後の遊離塩素濃度を正確に測定できる等の利点
がある。
結合塩素とが共存する被測定液中の遊離塩素濃度を測定
する遊離塩素の測定方法において、被測定液にアルカリ
溶液を加えてPH9〜10としてのち加温器で20〜30℃に温
度調節することにより結合塩素の分解反応を完了させ、
その後、残留塩素計で遊離塩素を測定するように構成し
たため、PH値や温度が低い場合であっても、結合塩素が
分解した後の遊離塩素濃度を正確に測定できる等の利点
がある。
図は本発明方法を実施する為に使用される遊離塩素測定
装置の構成説明図である。 1〜3……槽、4a〜4c……送液ポンプ、 5……測定槽、6……指示極としての金電極、 7……対極としての銀・塩化銀電極、8……検出部 9a,9b……合流点、10……加温器
装置の構成説明図である。 1〜3……槽、4a〜4c……送液ポンプ、 5……測定槽、6……指示極としての金電極、 7……対極としての銀・塩化銀電極、8……検出部 9a,9b……合流点、10……加温器
Claims (1)
- 【請求項1】ポーラログラフ法により遊離塩素と結合塩
素とが共存する被測定液中の遊離塩素濃度を測定する遊
離塩素の測定方法において、被測定液にアルカリ溶液を
加えてPH9〜10としてのち加温器で20〜30℃に温度調節
することにより結合塩素の分解反応を完了させ、その
後、残留塩素計で遊離塩素を測定することを特徴とする
遊離塩素測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1253510A JP2705247B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 遊離塩素の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1253510A JP2705247B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 遊離塩素の測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03113370A JPH03113370A (ja) | 1991-05-14 |
JP2705247B2 true JP2705247B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=17252378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1253510A Expired - Fee Related JP2705247B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 遊離塩素の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2705247B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2778463A1 (fr) * | 1998-05-06 | 1999-11-12 | Sagem | Procede et installation de controle d'eau chloree |
US8212222B2 (en) * | 2008-02-28 | 2012-07-03 | Watkins Manufacturing Corporation | Spa chlorine measurement via temperature shift UV spectrometry |
NO20210604A1 (no) * | 2021-05-12 | 2022-11-14 | Searas As | System og fremgangsmåte for å måle mengde av en gass oppløst i en væske |
-
1989
- 1989-09-28 JP JP1253510A patent/JP2705247B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03113370A (ja) | 1991-05-14 |
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