JP2700970B2 - 車輌用灯具のレンズ及びその金型作製方法 - Google Patents
車輌用灯具のレンズ及びその金型作製方法Info
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- F21V—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F21V5/00—Refractors for light sources
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S43/00—Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights
- F21S43/20—Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
- F21S43/26—Refractors, transparent cover plates, light guides or filters not provided in groups F21S43/235 - F21S43/255
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21V—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- F21V5/04—Refractors for light sources of lens shape
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、明るさにムラがなく良
好な視認性を有する新規な車輌用灯具のレンズ及びその
金型作製方法を提供しようとするものである。
好な視認性を有する新規な車輌用灯具のレンズ及びその
金型作製方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】車輌用灯具の中には、ランプボディとア
ウターレンズとによって画成される灯具空間内にインナ
ーレンズを配置し、光源の直射光や反射鏡による反射光
を制御するように構成されているものがあり、インナー
レンズは透明な合成樹脂による型成形品とされ、その一
面にフレネルレンズステップやプリズムステップが形成
される。
ウターレンズとによって画成される灯具空間内にインナ
ーレンズを配置し、光源の直射光や反射鏡による反射光
を制御するように構成されているものがあり、インナー
レンズは透明な合成樹脂による型成形品とされ、その一
面にフレネルレンズステップやプリズムステップが形成
される。
【0003】図17は平板状をしたインナーレンズaの
要部を示す断面図である。
要部を示す断面図である。
【0004】インナーレンズaの入射面には、灯具の光
軸に近い領域にフレネルレンズステップb、b、・・・
が形成され、その周りにはプリズムステップc、c、・
・・が形成され、電球dから出射した光のうち近軸領域
の光をフレネルレンズステップb、b、・・・の屈折作
用によって光軸に平行な光線となるように制御し、ま
た、灯具の光軸から離れてインナーレンズaの周辺寄り
の領域に向かう光をプリズムステップc、c、・・・で
の全反射によって光軸に平行な光線となるように制御す
る構成となっている。
軸に近い領域にフレネルレンズステップb、b、・・・
が形成され、その周りにはプリズムステップc、c、・
・・が形成され、電球dから出射した光のうち近軸領域
の光をフレネルレンズステップb、b、・・・の屈折作
用によって光軸に平行な光線となるように制御し、ま
た、灯具の光軸から離れてインナーレンズaの周辺寄り
の領域に向かう光をプリズムステップc、c、・・・で
の全反射によって光軸に平行な光線となるように制御す
る構成となっている。
【0005】これは、近軸光線についてはインナーレン
ズaに対する入射角が小さいので屈折による光の制御で
対応することができるが、光軸から遠ざかる光について
はインナーレンズaに対する入射角が大きいので屈折に
よる光の制御では困難を伴うためである。
ズaに対する入射角が小さいので屈折による光の制御で
対応することができるが、光軸から遠ざかる光について
はインナーレンズaに対する入射角が大きいので屈折に
よる光の制御では困難を伴うためである。
【0006】ところで、自動車の空力特性の向上やデザ
イン上の要請から、車体形状に丸みが付けられたり流線
型状に近づけるために形状設計が行われるようになる
と、灯具の形状を車体の外形線に合うように湾曲させた
り、あるいは上下方向の傾斜をつけて設計する必要性が
生じるため、インナーレンズのみを平板状のままにする
訳にはいかなくなり、一般には湾曲した形状となる。
イン上の要請から、車体形状に丸みが付けられたり流線
型状に近づけるために形状設計が行われるようになる
と、灯具の形状を車体の外形線に合うように湾曲させた
り、あるいは上下方向の傾斜をつけて設計する必要性が
生じるため、インナーレンズのみを平板状のままにする
訳にはいかなくなり、一般には湾曲した形状となる。
【0007】図18はインナーレンズの曲面にレンズス
テップを形成する方法の一例を概念的に示すものであ
る。
テップを形成する方法の一例を概念的に示すものであ
る。
【0008】説明を簡単にするため、図示するように球
面にレンズステップを形成する場合を想定すると、同心
円状の基準円e、e、・・・に基づいてレンズステップ
が形成される平板状のインナーレンズfを設計上の基準
モデルとして、これを球面g上に投射する方法が考えら
れ、この場合、球面に対して形成されるフレネルレンズ
ステップやプリズムステップはやはり光軸に関して同心
円状の基準円h、h、・・・に基づいて形成される。
面にレンズステップを形成する場合を想定すると、同心
円状の基準円e、e、・・・に基づいてレンズステップ
が形成される平板状のインナーレンズfを設計上の基準
モデルとして、これを球面g上に投射する方法が考えら
れ、この場合、球面に対して形成されるフレネルレンズ
ステップやプリズムステップはやはり光軸に関して同心
円状の基準円h、h、・・・に基づいて形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の方法
にあっては、設計が容易であることの裏返しとして正確
な光の制御に関して困難を伴うため、インナーレンズの
全面に亘って平行光線を得ることができず明るさにムラ
が生じるという問題がある。
にあっては、設計が容易であることの裏返しとして正確
な光の制御に関して困難を伴うため、インナーレンズの
全面に亘って平行光線を得ることができず明るさにムラ
が生じるという問題がある。
【0010】これは、インナーレンズの曲面形状に合わ
せてレンズステップの精緻な光学設計を行っていないた
めに起きる当然の帰結であり、インナーレンズの湾曲の
程度が小さくほぼ平坦な領域では問題ないが、湾曲の程
度が大きく変化する場所においては予定しない光の寄与
によって所望の光度分布からのズレが目立つようにな
る。
せてレンズステップの精緻な光学設計を行っていないた
めに起きる当然の帰結であり、インナーレンズの湾曲の
程度が小さくほぼ平坦な領域では問題ないが、湾曲の程
度が大きく変化する場所においては予定しない光の寄与
によって所望の光度分布からのズレが目立つようにな
る。
【0011】このような不都合を避けるには、レンズス
テップの形成の仕方に変更を加える必要が生じるが、上
記の方法ではそのための指針が容易に得られないため手
間がかかり、またインナーレンズの仕上がりが設計者の
経験等に依存するといった欠点がある。
テップの形成の仕方に変更を加える必要が生じるが、上
記の方法ではそのための指針が容易に得られないため手
間がかかり、またインナーレンズの仕上がりが設計者の
経験等に依存するといった欠点がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明車輌用灯
具のレンズは上記した課題を解決するために、車体形状
に適合するようにレンズの出射面が湾曲しており、レン
ズの入射面に多数のフレネルレンズステップ及び/又は
プリズムステップが形成されることによって出射面から
平行光線を出射する車輌用灯具のレンズにおいて、フレ
ネルレンズステップの屈折の境界面又はプリズムステッ
プの全反射面上の任意の点における接線ベクトルが、フ
レネルレンズステップの屈折の境界面又はプリズムステ
ップの全反射面の法線ベクトルとこれらの面によって屈
折し又は反射した後レンズの出射面で屈折する際の屈折
点における出射面の法線ベクトルとの外積に一致するよ
うにしたものである。
具のレンズは上記した課題を解決するために、車体形状
に適合するようにレンズの出射面が湾曲しており、レン
ズの入射面に多数のフレネルレンズステップ及び/又は
プリズムステップが形成されることによって出射面から
平行光線を出射する車輌用灯具のレンズにおいて、フレ
ネルレンズステップの屈折の境界面又はプリズムステッ
プの全反射面上の任意の点における接線ベクトルが、フ
レネルレンズステップの屈折の境界面又はプリズムステ
ップの全反射面の法線ベクトルとこれらの面によって屈
折し又は反射した後レンズの出射面で屈折する際の屈折
点における出射面の法線ベクトルとの外積に一致するよ
うにしたものである。
【0013】また、本発明に係る車輌用灯具のレンズの
金型作製方法は、車体形状に適合するように出射面が湾
曲しているレンズの入射面に多数のフレネルレンズステ
ップ及び/又はプリズムステップを形成する車輌用灯具
のレンズの金型作製方法であって、先ず、レンズの出射
光線が平行光線となるように、出射面上の屈折点におけ
る出射面の法線方向と平行光線の向きから出射面に対す
る入射光線の向きを屈折の法則を用いて求めた後、レン
ズの入射面に対する入射光線の向きと先に求めた出射面
に対する入射光線の向きとに基づいて、フレネルレンズ
ステップの場合には屈折の法則を用いて屈折の境界面を
求め、またプリズムステップの場合には反射の法則を用
いて全反射面を求める。
金型作製方法は、車体形状に適合するように出射面が湾
曲しているレンズの入射面に多数のフレネルレンズステ
ップ及び/又はプリズムステップを形成する車輌用灯具
のレンズの金型作製方法であって、先ず、レンズの出射
光線が平行光線となるように、出射面上の屈折点におけ
る出射面の法線方向と平行光線の向きから出射面に対す
る入射光線の向きを屈折の法則を用いて求めた後、レン
ズの入射面に対する入射光線の向きと先に求めた出射面
に対する入射光線の向きとに基づいて、フレネルレンズ
ステップの場合には屈折の法則を用いて屈折の境界面を
求め、またプリズムステップの場合には反射の法則を用
いて全反射面を求める。
【0014】そして、フレネルレンズステップの屈折の
境界面又はプリズムステップの全反射面の法線ベクトル
と全反射面上の屈折点における出射面の法線ベクトルと
の外積として計算されるベクトルを、屈折の境界面や全
反射面の形成の向きを定める方向ベクトルとして採用
し、これを接線ベクトルとしてスプライン近似により繋
ぐことによって閉曲線を生成して、屈折の境界面や全反
射面に対応した斜面をもつV字溝を閉曲線に沿って金型
材上に形成するようにしたものである。
境界面又はプリズムステップの全反射面の法線ベクトル
と全反射面上の屈折点における出射面の法線ベクトルと
の外積として計算されるベクトルを、屈折の境界面や全
反射面の形成の向きを定める方向ベクトルとして採用
し、これを接線ベクトルとしてスプライン近似により繋
ぐことによって閉曲線を生成して、屈折の境界面や全反
射面に対応した斜面をもつV字溝を閉曲線に沿って金型
材上に形成するようにしたものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、レンズの出射面上の屈折点に
対応するフレネルレンズステップの屈折の境界面又はプ
リズムステップの全反射面の傾斜を、出射面の曲面形状
に適合するように、即ち、フレネルレンズステップの屈
折の境界面又はプリズムステップの全反射面によって屈
折又は全反射した後出射面で屈折した光が平行光線とな
るように、光の制御を行うことができるので、精密に制
御しきれない光によって明るさにムラが生じるといった
不都合が解消され、また、光学的に明快な手順に従って
フレネルレンズステップやプリズムステップを設計する
ことができる。
対応するフレネルレンズステップの屈折の境界面又はプ
リズムステップの全反射面の傾斜を、出射面の曲面形状
に適合するように、即ち、フレネルレンズステップの屈
折の境界面又はプリズムステップの全反射面によって屈
折又は全反射した後出射面で屈折した光が平行光線とな
るように、光の制御を行うことができるので、精密に制
御しきれない光によって明るさにムラが生じるといった
不都合が解消され、また、光学的に明快な手順に従って
フレネルレンズステップやプリズムステップを設計する
ことができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明車輌用灯具のレンズ及びその
金型作製方法を図示した実施例に従って説明する。
金型作製方法を図示した実施例に従って説明する。
【0017】図16は本発明を自動車のテールランプの
インナーレンズに適用した構成例を示すものである。
インナーレンズに適用した構成例を示すものである。
【0018】図示するように、灯具1は、自動車の車体
形状に適合するようにアウターレンズ2の出射面が湾曲
した形状に設計される。
形状に適合するようにアウターレンズ2の出射面が湾曲
した形状に設計される。
【0019】灯具1は、その反射鏡3の光軸x−xが電
球4のフィラメントの中心を通って車輌の前後方向に延
びており、電球4とアウターレンズ2との間にはインナ
ーレンズ5が配置されている。
球4のフィラメントの中心を通って車輌の前後方向に延
びており、電球4とアウターレンズ2との間にはインナ
ーレンズ5が配置されている。
【0020】つまり、インナーレンズ5はアウターレン
ズ2の直ぐ内側に位置されており、アウターレンズ2と
同様に車体形状の影響を受けてその出射面6が湾曲した
形状となっている。
ズ2の直ぐ内側に位置されており、アウターレンズ2と
同様に車体形状の影響を受けてその出射面6が湾曲した
形状となっている。
【0021】インナーレンズ5は、平板状の部分5aと
これに連続して長手方向の一端寄りに近づくにつれて湾
曲された湾曲部5bとからなっており、出射面6の内側
の面には、光軸に近い領域にフレネルレンズステップ
7、7、・・・が形成され、その周りにプリズムステッ
プ8、8、・・・が形成されている。
これに連続して長手方向の一端寄りに近づくにつれて湾
曲された湾曲部5bとからなっており、出射面6の内側
の面には、光軸に近い領域にフレネルレンズステップ
7、7、・・・が形成され、その周りにプリズムステッ
プ8、8、・・・が形成されている。
【0022】図1はフレネルレンズステップ7、7、・
・・による屈折作用について示すものであり、光はレン
ズステップを通過する際に2回屈折する。
・・による屈折作用について示すものであり、光はレン
ズステップを通過する際に2回屈折する。
【0023】9はインナーレンズ5の出射面6を代表す
る曲線であり、光軸を含む水平面で出射面6を切ったと
きの断面線を示しており、車体形状に適合する形状とし
て最初に与えられるものである。
る曲線であり、光軸を含む水平面で出射面6を切ったと
きの断面線を示しており、車体形状に適合する形状とし
て最初に与えられるものである。
【0024】図中の破線Lfは光路を示しており、ベク
トル「V_IN」は入射光線の方向ベクトル、ベクトル
「V」は屈折光線の方向ベクトルをそれそれ示してい
る。
トル「V_IN」は入射光線の方向ベクトル、ベクトル
「V」は屈折光線の方向ベクトルをそれそれ示してい
る。
【0025】また、「A」は屈折の境界面Sを代表する
直線を示し、ベクトル「N_IN」は入射点「PI」で
境界面Sに立てた法線ベクトルを示している。
直線を示し、ベクトル「N_IN」は入射点「PI」で
境界面Sに立てた法線ベクトルを示している。
【0026】ベクトル「V_OUT」は、光の出射面に
おける屈折光線の方向ベクトルを示し、ベクトル「N_
OUT」は、交線9上の点POにおける出射面の法線ベ
クトルを表している。尚、該法線ベクトルN_OUTは
一般に上記法線ベクトルNIN及び方向ベクトルV_I
Nを含む平面上に位置するとは限らない。
おける屈折光線の方向ベクトルを示し、ベクトル「N_
OUT」は、交線9上の点POにおける出射面の法線ベ
クトルを表している。尚、該法線ベクトルN_OUTは
一般に上記法線ベクトルNIN及び方向ベクトルV_I
Nを含む平面上に位置するとは限らない。
【0027】最終的な光線の方向ベクトルV_OUT
が、光軸x−xに平行であることを要求すると光路Lf
はレンズの厚みを指定すればスネルの法則に従って一意
に規定される。
が、光軸x−xに平行であることを要求すると光路Lf
はレンズの厚みを指定すればスネルの法則に従って一意
に規定される。
【0028】つまり、ベクトルV_OUTの向きが光軸
x−xに平行になること、法線ベクトルN_OUTとベ
クトルV_OUTとの間になす屈折角及びインナーレン
ズ5の屈折率からベクトルVの向きを求めることがで
き、さらにベクトルVとV_INから法線ベクトルN_
INと境界面Sを求めることができる。
x−xに平行になること、法線ベクトルN_OUTとベ
クトルV_OUTとの間になす屈折角及びインナーレン
ズ5の屈折率からベクトルVの向きを求めることがで
き、さらにベクトルVとV_INから法線ベクトルN_
INと境界面Sを求めることができる。
【0029】図2乃至図7はフレネルレンズステップ
7、7、・・・の金型の作製方法を段階的に示すもので
あり、光軸を含む平面によってフレネルレンズステップ
7を切ったときの断面形状が三角形状をしていることか
ら明らかなように、金型はステップに対応するV字状の
溝をNC加工によって形成することによって作製され
る。
7、7、・・・の金型の作製方法を段階的に示すもので
あり、光軸を含む平面によってフレネルレンズステップ
7を切ったときの断面形状が三角形状をしていることか
ら明らかなように、金型はステップに対応するV字状の
溝をNC加工によって形成することによって作製され
る。
【0030】先ず、図2に示すように、設計上の出射面
Kにおいて、出射点POでの法線ベクトルN_OUT
と、点POを通り光軸x−xに平行な屈折光線の方向ベ
クトルV_OUTとに基づいてスネルの法則からベクト
ルVを求める。尚、一般に出射面Kは、解析的な関数式
で表現することができない自由曲面である。
Kにおいて、出射点POでの法線ベクトルN_OUT
と、点POを通り光軸x−xに平行な屈折光線の方向ベ
クトルV_OUTとに基づいてスネルの法則からベクト
ルVを求める。尚、一般に出射面Kは、解析的な関数式
で表現することができない自由曲面である。
【0031】次に、図3に示すように、ベクトルVと入
射光の方向ベクトルV_INとからスネルの法則によっ
て屈折の境界面S及びその法線ベクトルN_INを求め
る。
射光の方向ベクトルV_INとからスネルの法則によっ
て屈折の境界面S及びその法線ベクトルN_INを求め
る。
【0032】そして、図4に示すように、ベクトN_O
UTとN_INとの外積(ベクトル積)を求め、これを
ベクトルWとする。ベクトルWは境界面S内に含まれる
ベクトルであり、その向きは境界面Sの形成の向きを示
している。
UTとN_INとの外積(ベクトル積)を求め、これを
ベクトルWとする。ベクトルWは境界面S内に含まれる
ベクトルであり、その向きは境界面Sの形成の向きを示
している。
【0033】図5は、点POの位置を次々に変えて場所
毎に求められるベクトルWを、各点での接線ベクトルと
して与えていくことによってスプライン曲線として得ら
れる閉曲線10を示してしており、この閉曲線10は光
軸x−xを中心として出射面Kより光源側に位置する金
型加工上の基準線である。
毎に求められるベクトルWを、各点での接線ベクトルと
して与えていくことによってスプライン曲線として得ら
れる閉曲線10を示してしており、この閉曲線10は光
軸x−xを中心として出射面Kより光源側に位置する金
型加工上の基準線である。
【0034】尚、この閉曲線10を光軸に平行な方向か
ら見たときの形状は一般に円形ではない。これは、各場
所での境界面Sが一の球面内に含まれることが如何に特
別な場合であるかを考えれば容易に理解される。
ら見たときの形状は一般に円形ではない。これは、各場
所での境界面Sが一の球面内に含まれることが如何に特
別な場合であるかを考えれば容易に理解される。
【0035】図6に示すように、出射面Kの下側に形成
される微小な境界面Sを通して入射光が屈折され、さら
に出射面Kでの屈折を受けて光軸に平行な光となり、こ
のような微小境界面Sを閉曲線10に従って繋ぐことに
より一のフレネルレンズステップに係る連続した境界面
が形成される。
される微小な境界面Sを通して入射光が屈折され、さら
に出射面Kでの屈折を受けて光軸に平行な光となり、こ
のような微小境界面Sを閉曲線10に従って繋ぐことに
より一のフレネルレンズステップに係る連続した境界面
が形成される。
【0036】図7は、閉曲線10に沿って加工工具の移
動制御を行い、金型材MにV字溝11を形成する様子を
示しおり、V字溝11を構成する外周側の斜面11aが
フレネルレンズステップ7の入射面の形成に関与する。
尚、V字溝11を構成する内周側の斜面が光軸に対して
なす角度は型抜きの都合により一定とされる。
動制御を行い、金型材MにV字溝11を形成する様子を
示しおり、V字溝11を構成する外周側の斜面11aが
フレネルレンズステップ7の入射面の形成に関与する。
尚、V字溝11を構成する内周側の斜面が光軸に対して
なす角度は型抜きの都合により一定とされる。
【0037】次に、プリズムステップ8、8、・・・の
形成について説明する。
形成について説明する。
【0038】図8はプリズムステップ8、8、・・・に
よる全反射及び屈折作用について示すものであり、光は
レンズステップを通過する際に屈折後に全反射してから
更に屈折する。
よる全反射及び屈折作用について示すものであり、光は
レンズステップを通過する際に屈折後に全反射してから
更に屈折する。
【0039】12はインナーレンズ5の出射面6を代表
する曲線であり、光軸を含む水平面で出射面6を切った
ときの断面線を示しており、車体形状に適合する形状と
して最初に与えられる。
する曲線であり、光軸を含む水平面で出射面6を切った
ときの断面線を示しており、車体形状に適合する形状と
して最初に与えられる。
【0040】図中の破線Lpは光路を示しており、ベク
トル「v_IN」は入射光線の方向ベクトル、ベクトル
「v」は屈折光線の方向ベクトルをそれそれ示してい
る。
トル「v_IN」は入射光線の方向ベクトル、ベクトル
「v」は屈折光線の方向ベクトルをそれそれ示してい
る。
【0041】また、「B」は全反射面Rを代表する直線
を示し、ベクトル「n_IN」は入射点「QI」で全反
射面に立てた法線ベクトルを示している。
を示し、ベクトル「n_IN」は入射点「QI」で全反
射面に立てた法線ベクトルを示している。
【0042】ベクトル「v_OUT」は出射面における
屈折光線の方向ベクトルを示し、ベクトル「n_OU
T」は、交線12上の点QOにおける出射面の法線ベク
トルを表している。尚、該法線ベクトルn_OUTは一
般に上記法線ベクトルn_IN及び方向ベクトルv_I
Nを含む平面上に位置するとは限らない。
屈折光線の方向ベクトルを示し、ベクトル「n_OU
T」は、交線12上の点QOにおける出射面の法線ベク
トルを表している。尚、該法線ベクトルn_OUTは一
般に上記法線ベクトルn_IN及び方向ベクトルv_I
Nを含む平面上に位置するとは限らない。
【0043】最終的な光線の方向ベクトルv_OUT
が、光軸x−xに平行であることを要求すると、光路L
pはレンズの厚みを指定すればスネルの法則及び全反射
の法則に従って一意に規定される。
が、光軸x−xに平行であることを要求すると、光路L
pはレンズの厚みを指定すればスネルの法則及び全反射
の法則に従って一意に規定される。
【0044】つまり、ベクトルv_OUTの向きが光軸
x−xに平行になること、法線ベクトルn_OUTとベ
クトルv_OUTとの間になす屈折角及びインナーレン
ズの屈折率からベクトルvの向きを求めることができ、
さらにベクトルvとv_INから法線ベクトルn_IN
と全反射面Rを求めることができる。
x−xに平行になること、法線ベクトルn_OUTとベ
クトルv_OUTとの間になす屈折角及びインナーレン
ズの屈折率からベクトルvの向きを求めることができ、
さらにベクトルvとv_INから法線ベクトルn_IN
と全反射面Rを求めることができる。
【0045】但し、図8では最初に屈折により入射光線
への向きが変化しない、あるいはその変化が無視し得る
程度に小さいという近似を用いている。
への向きが変化しない、あるいはその変化が無視し得る
程度に小さいという近似を用いている。
【0046】図9乃至図14はプリズムステップ8、
8、・・・の金型の形成方法を段階的に示すものであ
り、金型はステップに対応するV字状の溝をNC加工に
よって形成することによって作製される。
8、・・・の金型の形成方法を段階的に示すものであ
り、金型はステップに対応するV字状の溝をNC加工に
よって形成することによって作製される。
【0047】図9に示すように、出射面K上において、
出射点QOでの法線ベクトルn_OUTと、点QOを通
り光軸x−xに平行な屈折光線の方向ベクトルv_OU
Tとに基づいてスネルの法則からベクトルvを求める。
出射点QOでの法線ベクトルn_OUTと、点QOを通
り光軸x−xに平行な屈折光線の方向ベクトルv_OU
Tとに基づいてスネルの法則からベクトルvを求める。
【0048】次に、図10に示すように、ベクトルvと
入射光の方向ベクトルv_INとから反射の法則によっ
て全反射面R及びその法線ベクトルn_INを求める。
入射光の方向ベクトルv_INとから反射の法則によっ
て全反射面R及びその法線ベクトルn_INを求める。
【0049】そして、図11に示すようにベクトn_O
UTとn_INとの外積(ベクトル積)を求め、これを
ベクトルwとする。ベクトルwは全反射面R内に含まれ
るベクトルであり、全反射面Rの形成の向きを示すもの
である。
UTとn_INとの外積(ベクトル積)を求め、これを
ベクトルwとする。ベクトルwは全反射面R内に含まれ
るベクトルであり、全反射面Rの形成の向きを示すもの
である。
【0050】図12は、点QOの位置を次々に変えて場
所毎に求められるベクトルwを、各点での接線ベクトル
として与えていくことによってスプライン曲線として得
られる閉曲線13を示しており、この閉曲線13は光軸
x−xを中心として出射面Kより光源側に位置する加工
上の線である。
所毎に求められるベクトルwを、各点での接線ベクトル
として与えていくことによってスプライン曲線として得
られる閉曲線13を示しており、この閉曲線13は光軸
x−xを中心として出射面Kより光源側に位置する加工
上の線である。
【0051】尚、閉曲線13を光軸に平行な方向から見
たときの形状は一般に円形にはなっていない。
たときの形状は一般に円形にはなっていない。
【0052】図13に示すように、入射光は、出射面K
の下側に形成される微小な入射面Iで屈折した後、微小
な全反射面Rで反射してさらに出射面Kでの屈折を経て
光軸に平行な光となり、このような微小な全反射面Rを
閉曲線13に従って繋ぐことによって一のプリズムステ
ップに係る連続した全反射面が形成される。
の下側に形成される微小な入射面Iで屈折した後、微小
な全反射面Rで反射してさらに出射面Kでの屈折を経て
光軸に平行な光となり、このような微小な全反射面Rを
閉曲線13に従って繋ぐことによって一のプリズムステ
ップに係る連続した全反射面が形成される。
【0053】図14は、閉曲線13に沿って加工工具に
より形成されるV字溝14を示しており、V字溝14を
構成する内周側の斜面14aがプリズムステップ8の入
射面Iの形成に関与し、V字溝11を構成する外周側の
斜面14bがプリズムステップ8の全反射面Rの形成に
関与する。尚、斜面14aが光軸に対してなす角度は型
抜きの都合上一定とされる。
より形成されるV字溝14を示しており、V字溝14を
構成する内周側の斜面14aがプリズムステップ8の入
射面Iの形成に関与し、V字溝11を構成する外周側の
斜面14bがプリズムステップ8の全反射面Rの形成に
関与する。尚、斜面14aが光軸に対してなす角度は型
抜きの都合上一定とされる。
【0054】図15はインナーレンズの金型について閉
曲線10、13のうち光軸に近い領域を部分的に拡大し
て示すものである。
曲線10、13のうち光軸に近い領域を部分的に拡大し
て示すものである。
【0055】前述したように、車輌用灯具に用いられる
レンズは、その形状において複雑に入り組んだ曲面にな
ることは希であり、一般には平板状をした主部とこれに
連続して徐々に湾曲された部分とからなっている場合が
ほとんどである。
レンズは、その形状において複雑に入り組んだ曲面にな
ることは希であり、一般には平板状をした主部とこれに
連続して徐々に湾曲された部分とからなっている場合が
ほとんどである。
【0056】図中15、15、・・・は、金型にV字溝
を形成する上で基準となる閉曲線を示しており、そのう
ちV−V線より右側の部分は、インナーレンズ5のうち
平板状の部分5aにかかるステップの形成に関与し、図
示するようにH−H線上での間隔が一定値となってい
る。
を形成する上で基準となる閉曲線を示しており、そのう
ちV−V線より右側の部分は、インナーレンズ5のうち
平板状の部分5aにかかるステップの形成に関与し、図
示するようにH−H線上での間隔が一定値となってい
る。
【0057】尚、閉曲線15、15、・・・の起点につ
いては、H−H線上の点を選んでいる。
いては、H−H線上の点を選んでいる。
【0058】また、閉曲線15、15、・・・のうちV
−V線より左側の部分は、インナーレンズ5のうち湾曲
部5bにかかるステップの形成に関与し、V−V線と閉
曲線との交点から出発してH−H線と閉曲線との交点に
向かって閉曲線上を進んでいくと、次第に間隔が広くな
っていく傾向が認められる。
−V線より左側の部分は、インナーレンズ5のうち湾曲
部5bにかかるステップの形成に関与し、V−V線と閉
曲線との交点から出発してH−H線と閉曲線との交点に
向かって閉曲線上を進んでいくと、次第に間隔が広くな
っていく傾向が認められる。
【0059】つまり、閉曲線15、15、・・・は、光
軸を含む水平面によって金型の基準面のうち平らな部分
を切ったときの交線上に閉曲線15、15、・・・の形
成起点を一定間隔で配置した後、図5や図12で説明し
たようなスプライン近似を行うことによって得られ、一
の閉曲線が金型の平らな部分を通る際に略円弧状をな
し、金型の湾曲部を通る際に円弧より外側に膨らんだ形
状となる。
軸を含む水平面によって金型の基準面のうち平らな部分
を切ったときの交線上に閉曲線15、15、・・・の形
成起点を一定間隔で配置した後、図5や図12で説明し
たようなスプライン近似を行うことによって得られ、一
の閉曲線が金型の平らな部分を通る際に略円弧状をな
し、金型の湾曲部を通る際に円弧より外側に膨らんだ形
状となる。
【0060】よって、インナーレンズのうち平板状の部
分5aに形成されるステップについては隣接するステッ
プとの境界線が同心円弧状の曲線となり、湾曲部5bに
形成されるステップについては隣接するステップとの境
界線が同心円から次第に外れる傾向を持った曲線になる
といった形状上の特徴を有する。
分5aに形成されるステップについては隣接するステッ
プとの境界線が同心円弧状の曲線となり、湾曲部5bに
形成されるステップについては隣接するステップとの境
界線が同心円から次第に外れる傾向を持った曲線になる
といった形状上の特徴を有する。
【0061】しかして、上記したインナーレンズ5にあ
っては、フレネルレンズステップ7、7、・・・及びプ
リズムステップ8、8、・・・の形成過程から明かなよ
うに、インナーレンズ5の出射面6の形状を基準として
各位置での屈折光線の向きが光軸x−xに平行な光線と
なるように屈折の境界面や全反射面を規定しているの
で、インナーレンズ5の曲面形状に合わせて正確な光線
の制御を行うことができる。
っては、フレネルレンズステップ7、7、・・・及びプ
リズムステップ8、8、・・・の形成過程から明かなよ
うに、インナーレンズ5の出射面6の形状を基準として
各位置での屈折光線の向きが光軸x−xに平行な光線と
なるように屈折の境界面や全反射面を規定しているの
で、インナーレンズ5の曲面形状に合わせて正確な光線
の制御を行うことができる。
【0062】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、レンズの出射面が車体形状に適合
するように湾曲している場合に、当該出射面の曲面形状
に合わせて、出射面上での屈折光線が常に平行光線とな
るようにフレネルレンズステップに係る屈折の境界面又
はプリズムステップの全反射面の傾斜を規定してステッ
プの設計を行うことができるので、光学の法則に従った
精緻な配光制御を実現することができる。
に、本発明によれば、レンズの出射面が車体形状に適合
するように湾曲している場合に、当該出射面の曲面形状
に合わせて、出射面上での屈折光線が常に平行光線とな
るようにフレネルレンズステップに係る屈折の境界面又
はプリズムステップの全反射面の傾斜を規定してステッ
プの設計を行うことができるので、光学の法則に従った
精緻な配光制御を実現することができる。
【0063】
【図1】本発明に係るフレネルレンズステップについて
説明するための光路図である。
説明するための光路図である。
【図2】フレネルレンズステップに関するレンズの出射
面での屈折について示す図である。
面での屈折について示す図である。
【図3】フレネルレンズステップの屈折の境界面での屈
折について示す図である。
折について示す図である。
【図4】フレネルレンズステップの屈折の境界面につい
て形成の向きを示す図である。
て形成の向きを示す図である。
【図5】フレネルレンズステップの屈折の境界面を加工
過程で必要となる閉曲線について示す図である。
過程で必要となる閉曲線について示す図である。
【図6】フレネルレンズステップの一部分について光路
を示す図である。
を示す図である。
【図7】フレネルレンズステップの屈折の境界面に対応
する金型のV字溝について示す図である。
する金型のV字溝について示す図である。
【図8】本発明に係るプリズムステップについて説明す
るための光路図である。
るための光路図である。
【図9】プリズムステップに関するレンズの出射面での
屈折について示す図である。
屈折について示す図である。
【図10】プリズムステップの全反射面での反射につい
て示す図である。
て示す図である。
【図11】プリズムステップの屈折の境界面について形
成の向きを示す図である。
成の向きを示す図である。
【図12】プリズムステップの全反射面の加工過程で必
要となる設計上の閉曲線について示す図である。
要となる設計上の閉曲線について示す図である。
【図13】プリズムステップの一部分について光路を示
す図である。
す図である。
【図14】プリズムステップの全反射面に対応する金型
のV字溝について示す図である。
のV字溝について示す図である。
【図15】インナーレンズの金型作製にあたってV字溝
の形成のための閉曲線の形状を示す図である。
の形成のための閉曲線の形状を示す図である。
【図16】車輌用灯具の構成例を概略的に示す断面図で
ある。
ある。
【図17】平板状のインナーレンズに形成されたフレネ
ルレンズステップとプリズムステップを示す概略的な断
面図である。
ルレンズステップとプリズムステップを示す概略的な断
面図である。
【図18】平板状のインナーレンズにフレネルレンズス
テップとプリズムステップを形成する上で設計上必要と
なる同心円状の基準円を、球面に投影する様子を示す概
略図である。
テップとプリズムステップを形成する上で設計上必要と
なる同心円状の基準円を、球面に投影する様子を示す概
略図である。
5 灯具用レンズ(車輌用灯具のレンズ) 5b 湾曲した部分 7 フレネルレンズステップ 8 プリズムステップ 10、13 閉曲線 11、14 V字溝 S 境界面 R 全反射面 N_IN (境界面の)法線ベクトル n_IN (全反射面の)法線ベクトル K 出射面 N_OUT、n_OUT (出射面の)法線ベクトル W、w 外積 M 金型材
Claims (2)
- 【請求項1】 車体形状に適合するようにレンズの出射
面が湾曲しており、レンズの入射面に多数のフレネルレ
ンズステップ及び/又はプリズムステップが形成される
ことによって出射面から平行光線を出射する車輌用灯具
のレンズにおいて、フレネルレンズステップの屈折の境
界面又はプリズムステップの全反射面上の任意の点にお
ける接線ベクトルが、フレネルレンズステップの屈折の
境界面又はプリズムステップの全反射面の法線ベクトル
と、これらの面によって屈折し又は反射した後レンズの
出射面で屈折する際の屈折点における出射面の法線ベク
トルとの外積に一致することを特徴とする車輌用灯具の
レンズ。 - 【請求項2】 車体形状に適合するように出射面が湾曲
しているレンズの入射面に多数のフレネルレンズステッ
プ及び/又はプリズムステップを形成する車輌用灯具の
レンズの金型作製方法であって、 (1)レンズの出射光線が平行光線となるように、出射
面上の屈折点における出射面の法線方向と平行光線の向
きから出射面に対する入射光線の向きを屈折の法則を用
いて求めた後、 (2)レンズの入射面に対する入射光線の向きと(1)
で求めた出射面に対する入射光線の向きとに基づいて、
フレネルレンズステップの場合には屈折の法則を用いて
屈折の境界面を求め、またプリズムステップの場合には
反射の法則を用いて全反射面を求め、 (3)(2)の境界面又は全反射面の法線ベクトルと
(1)の屈折点における出射面の法線ベクトルとの外積
として計算されるベクトルを、(2)の境界面や全反射
面の形成の向きを定める方向ベクトルとして採用し、 (4)(3)で求めた方向ベクトルを接線ベクトルとし
てスプライン近似により繋ぐことによって閉曲線を生成
し、 (5)(2)の境界面や全反射面に対応した斜面をもつ
V字溝を(4)の閉曲線に沿って金型材上に形成する、
ことを特徴とする車輌用灯具のレンズの金型作製方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3352000A JP2700970B2 (ja) | 1991-12-14 | 1991-12-14 | 車輌用灯具のレンズ及びその金型作製方法 |
ES09202519A ES2046146B1 (es) | 1991-12-14 | 1992-12-11 | Lente para faro y metodo de producir un troquel para la misma. |
DE4241889A DE4241889C2 (de) | 1991-12-14 | 1992-12-11 | Leuchtenabdeckung mit optischer Wirkung für eine Fahrzeugbeleuchtungseinrichtung |
GB9226045A GB2262801B (en) | 1991-12-14 | 1992-12-14 | Lens for a lamp and method of producing a die therefor |
FR929215025A FR2685095B1 (fr) | 1991-12-14 | 1992-12-14 | Lentille pour une lampe et procede de fabrication d'une matrice pour cette lentille. |
US07/990,249 US5398137A (en) | 1991-12-14 | 1992-12-14 | Lens for a lamp and method of producing a die therefor |
FR9304753A FR2688599A1 (fr) | 1991-12-14 | 1993-04-22 | Lentille pour lampe a echelons de fresnel ou a echelons de prisme. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3352000A JP2700970B2 (ja) | 1991-12-14 | 1991-12-14 | 車輌用灯具のレンズ及びその金型作製方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05164906A JPH05164906A (ja) | 1993-06-29 |
JP2700970B2 true JP2700970B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=18421094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3352000A Expired - Fee Related JP2700970B2 (ja) | 1991-12-14 | 1991-12-14 | 車輌用灯具のレンズ及びその金型作製方法 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5398137A (ja) |
JP (1) | JP2700970B2 (ja) |
DE (1) | DE4241889C2 (ja) |
ES (1) | ES2046146B1 (ja) |
FR (1) | FR2685095B1 (ja) |
GB (1) | GB2262801B (ja) |
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---|---|---|---|---|
DE4335244B4 (de) * | 1993-10-15 | 2006-10-19 | Daimlerchrysler Ag | Anordnung zur Bildaufnahme |
KR100234257B1 (ko) * | 1995-08-30 | 1999-12-15 | 윤종용 | 대물렌즈 장치 및 안정된 포커스 서보 신호를 얻는방법 및 이를 적용한 광픽업 장치 및 두께가 다른 디스크를 판별하는 방법 및 두께가 다른 디스크로부터 정보를 재생하고 기록하는 방법 |
DE19532680A1 (de) * | 1995-09-05 | 1997-03-06 | Telefunken Microelectron | Optisches System |
DE19647357A1 (de) * | 1996-11-15 | 1998-05-20 | Hella Kg Hueck & Co | Fahrzeugleuchte |
JPH11260104A (ja) * | 1998-03-05 | 1999-09-24 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用灯具 |
JP4212902B2 (ja) * | 2003-01-07 | 2009-01-21 | 大日本印刷株式会社 | フレネルレンズ、フレネルレンズ成形型、フレネルレンズ製造方法及びフレネルレンズを用いた透過型スクリーン |
JP4293857B2 (ja) * | 2003-07-29 | 2009-07-08 | シチズン電子株式会社 | フレネルレンズを用いた照明装置 |
JP4926642B2 (ja) * | 2005-12-07 | 2012-05-09 | 株式会社小糸製作所 | 車両用照明灯具 |
US7410279B2 (en) * | 2005-12-07 | 2008-08-12 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicle lamp |
JP4565656B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2010-10-20 | スタンレー電気株式会社 | 灯具 |
US8541724B2 (en) * | 2006-09-29 | 2013-09-24 | Lone Star Ip Holdings, Lp | Small smart weapon and weapon system employing the same |
US7589917B2 (en) * | 2007-10-25 | 2009-09-15 | Honeywell International Inc. | Collimating fresnel lens with diffuser appearance |
CN104516108B (zh) * | 2013-09-30 | 2017-05-10 | 清华大学 | 自由曲面成像系统的设计方法 |
WO2021093669A1 (zh) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 苏州欧普照明有限公司 | 照明装置及照明系统 |
WO2022024864A1 (ja) * | 2020-07-30 | 2022-02-03 | 国立大学法人京都大学 | レンズ設計方法、レンズ設計装置、コンピュータプログラム及びレンズ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59138050A (ja) * | 1983-01-27 | 1984-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | ランプ構造 |
JPS6081701A (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-09 | 日産自動車株式会社 | 車両用灯具 |
IT1211618B (it) * | 1987-12-22 | 1989-11-03 | Fiat Auto Spa | Fanale retronebbia per autoveicoli |
EP0380663A4 (en) * | 1988-03-30 | 1990-10-24 | Nauchno-Proizvodstevennoe Obiedinenie Po Avtoelektronike I Avtotraktornomu Elektrooborudovaniju | Collimator |
US4927248A (en) * | 1988-04-08 | 1990-05-22 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicle lamp lens having Fresnel lens |
US4969783A (en) * | 1988-04-08 | 1990-11-13 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Method of working fresnel step |
JPH071687Y2 (ja) * | 1988-08-22 | 1995-01-18 | 株式会社小糸製作所 | 車両灯具用レンズ |
DE4020081A1 (de) * | 1990-06-23 | 1992-01-02 | Bosch Gmbh Robert | Fahrzeugleuchte |
-
1991
- 1991-12-14 JP JP3352000A patent/JP2700970B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-12-11 ES ES09202519A patent/ES2046146B1/es not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-11 DE DE4241889A patent/DE4241889C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-12-14 US US07/990,249 patent/US5398137A/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-14 GB GB9226045A patent/GB2262801B/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-12-14 FR FR929215025A patent/FR2685095B1/fr not_active Expired - Fee Related
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GB2262801A (en) | 1993-06-30 |
ES2046146B1 (es) | 1996-08-01 |
FR2685095B1 (fr) | 1994-08-12 |
US5398137A (en) | 1995-03-14 |
ES2046146A2 (es) | 1994-01-16 |
GB9226045D0 (en) | 1993-02-10 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |