JP2700809B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無線機で受信した文字が画像を表示するポ
ケット型の表示装置に関し、詳しくは、英数字や、中国
語、韓国語、タイ語等の東洋言語の象形文字、または図
形情報を表示する表示装置に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕

下記に述べる２つの理由により、象形文字の東洋言語
用のページア（pager）受信機を製作することが非常に
困難なことは、周知のとおりである。

（ａ） 多くの東洋言語には、英語型の欧州言語に比べ
て、非常に多くの字体または象形文字がある。特に、中
国語は、50,000以上のいろいろな文字から構成されてい
る。従って、特別な記憶技術に関する本発明によらざる
限り、ペジアーを20本入りのタバコケース程の大きさの
記憶装置にし、このような大規模な語彙を格納すること
は出来ないであろう。この点が、ポケット型の無線ペー
ジアー受信機にとり重要である。

（ｂ） 一般に、個々の文字を識別するために長い符号
を必要とする多数の文字であるために、東洋言語の文字
を変換するには普通の英数字よりも多くの送信時間（ペ
ージングにおいては重要な要因である）を必要とする。

特殊なメッセージ認識技術が工夫もされずに無線ペー
ジアー受信機に組み込まれなければ、送信時間中のメッ
セージ伝達におけるランニングコスト面で東洋言語無線
ページアー受信機は非常に高価なものになる。もちろ
ん、現在では、英語と英数字の情報を、ユーザーに与え
ることができる数多くの無線ページアー受信機が提供さ
れている。しかしながら、東洋言語、特に前記の問題を
解決することにより、中国語を受信し、表示できる無線
ページアー受信機は存在しない。

この情報表示ページアーの有用性と魅力は、いろいろ
と異なる東洋言語、特に一番使われている中国語圏内に
いるユーザーに対して、多量の情報を表示できるページ
アーを提供することにより非常に高まるであろう。

現在、ページアーでさらに問題になるのは、１つのリ
ード・オンリー・メモリーに書き込まれ、そこに永久的
に固定化される「識別符号（ID）をそなえていることで
ある。該識別符号は、コード（符号）プラグと呼ばれ、
これによりページングカンパニー（company）は、各々
ページアー受信機にアドレスを付すことができる。自分
の識別を示すのに符号プラグを使わず別の新機軸の概念
を使うページアーを備えることは、費用と効果の面から
して極めて便利であろう。現在、ページアー番号（即ち
ID）の変更については、物理的な符号プラグを交替する
ことが要求されており、これについては物理的にページ
ング・ステーションに返却されるページアーも同様であ
る。

本発明第１の目的は、英数字および／または中国語、
韓国語、およびタイ語を含む東洋言語のような象形文
字、および／または図形情報を表示する表示装置を提供
することにある。

本発明の第２の目的は、符号プラグを必要とせず個々
のページングカンパニーがそれぞれアドレスできるペー
ジアーである表示装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記第１の目的を達成するために、請求項１に記載の
発明に係る表示装置は、（イ）表示するための文字、画
像が符号化された無線メッセージを受信する無線受信回
路と、（ロ）受信した前記文字や画像を表示するための
少なくとも一つのディスプレイと、（ハ）文字テーブ
ル、他の所定のテーブル及び所定のコード列を記憶する
記憶手段と、（ニ）前記無線受信回路からＮビットのメ
ッセージデータ語の無線メッセージを受け取るととも
に、この無線メッセージを基に前記記憶手段を検索して
該メッセージデータ語を表示データに変換してこれをデ
ィスプレイに表示させる処理装置とを備えてなり、
（ホ）前記処理装置は、Ｎビットで使用可能な２のＮ乗
の数のコードを“X"、“Y"、“Z"及び“1"の４つの使用
法に分割し、前記記憶手段に記憶されている予め設定
された前記文字テーブルの文字をアドレスするために、
可能とされる２のＮ乗の組み合わせの内の２つのＮ乗よ
り小さい任意の数Ｘを使用し、前記記憶手段に記憶さ
れているイメージデータ文字（ａ）または処理装置によ
って変更できる多数のテーブルの一つに記憶されている
文字（ｂ）をアドレスするために、可能とされる２つの
Ｎ乗の組み合わせの内の２のＮ乗より小さい任意の数Ｙ
を使用し、無線メッセージの一部として受信した命令
データによって格納されたコード列であって、Ｘ及びＹ
で決定される多数の文字をメッセージとして表示しある
いはその一部に変換するためのコード列をアドレスする
ために、可能とされる２つのＮ乗の組み合わせの内の２
つのＮ乗より小さい任意の数Ｚを使用し、かつ、画像
を形成するビットイメージデータとするかまたはメッセ
ージ語とするかを決定するために、可能とされる２のＮ
乗の組み合わせの内の“1"を使用することにより、表示
が可能な文字及び／または画像の総数をＮビット語の上
限である２のＮ乗を超える総数にまで拡大可能としたこ
とを特徴とする。

また、請求項２に記載の発明に係る表示装置では、前
記Ｎが12の場合に、使用可能なコードをそれぞれ“X"は
約4,000、“Y"は約32、“Z"は約63、及び“1"の４つの
使用法に分割し、前記Ｘは記憶手段に記憶されている最
もよく使用する約4,000の文字／象形文字をアドレスす
るために使用され、前記Ｙは記憶手段に記憶されている
テーブル中で32通りの変更可能な文字をアドレスするた
めに使用され、前記数Ｚは前記記憶手段に記憶されてい
て、前記数Ｘ及びＹで決定された文字をフレーズに並べ
る変更可能なポインタをアドレスするために使用され、
及び数１はビットイメージデータあるいはメッセージ語
の何れかを指定するために使用されることを特徴とす
る。

また、上記１、２の目的を併せて達成するために、請
求項３に記載の発明に係る表示装置では、（イ）表示す
るための文字、画像が符号化された無線メッセージを受
信する無線受信回路と、（ロ）受信した前記文字や画像
を表示するための少なくとも一つのディスプレイと、
（ハ）文字テーブル、他の所定のテーブル、所定のコー
ド列及びパラメータを記憶する記憶手段と、（ニ）前記
無線受信回路からＮビットのメッセージデータ語の無線
メッセージを受け取るとともに、この無線メッセージを
基に前記記憶手段を検索して該メッセージデータ語を表
示データに変換してこれをディスプレイに表示させる処
理装置とを備えてなり、（ホ）前記処理装置は、Ｎビッ
トで使用可能な２のＮ乗の数のコードを“X"、“Y"、
“Z"及び“1"の４つの使用法に分割し、前記記憶手段
に記憶されている予め設定された前記文字テーブルの文
字をアドレスするために、可能とされる２つのＮ乗の組
み合わせの内の２つのＮ乗より小さい任意の数Ｘを使用
し、前記記憶手段に記憶されているイメージデータの
文字（ａ）または処理装置によって変更できる多数のテ
ーブルの一つに記憶されている文字（ｂ）をアドレスす
るために、可能とされる２のＮ乗の組み合わせの内の２
のＮ乗より小さい任意の数Ｙを使用し、無線メッセー
ジの一部として受信した命令データによって格納された
コード列であって、Ｘ及びＹで決定される多数の文字を
メッセージとして表示しあるいはその一部に変換するた
めのコード列をアドレスするために、可能とされる２の
Ｎ乗の組み合わせの内の２のＮ乗より小さい任意の数Ｚ
を使用し、かつ、画像を形成するビットイメージデー
タとするかまたはメッセージ語とするかを決定するため
に、可能とされる２のＮ乗の組み合わせの内の“1"を使
用することにより、表示が可能な文字及び／または画像
の総数をＮビット語の上限である２のＮ乗を超える総数
にまで拡大可能としてなり、（ヘ）かつ、無線受信回路
により無線メツセージを受信している間に表示装置が動
作するべきか否かを決定するために使用される少なくと
も一つのパラメータ値を前記記憶手段に格納する手段
と、（ト）一つの所要値のパラメータの少なくとも一つ
が設定された受信メッセージの中に符号化された少なく
とも一つの命令に対して反応する手段とを備えてなるこ
とを特徴とする。

さらに、請求項４に記載の発明に係る表示装置では、
前記表示装置は無線ページング装置であって、少なくと
も一つのパラメータは受信された無線ページメッセージ
が前記装置をアドレスするかどうかを判定するために該
装置の回路で使う識別コードを具備してなることを特徴
とする。

〔作用〕

請求項１記載の発明は、英数字および／中国語、韓国
語、およびタイ語を含む東洋言語のような象形文字、お
よび／または図形情報を表示できるようにすることであ
り、従来のＮビット語の上限である２のＮ乗を超える表
示が可能な文字及び／または画像の総数にまで拡大可能
としたことに特徴がある。

請求項３に記載の発明は、請求項１に記載の発明に併
せて、符号プラグを必要とせず個々のページングカンパ
ニーが各表示装置について無線でそれぞれアドレス出来
るようにすることに特徴がある。

これら発明の特徴は、表示装置に適用可能であり、特
に個別の、又は組み合わさった無線ページング装置に適
用可能である。

下記記載から、前記本発明の２つの特徴が、前記の問
題点の解決に使われ、又２つの特徴を共に使用すれば、
あらゆる東洋言語特に中国語を受信し、表示でき、かつ
符号プラグを必要とせず個々のページングカンパニーが
それぞれアドレスできるページアーを提供可能なことが
明白になるであろう。特別に設計されたソフトウェアプ
ログラムを搭載したカスタム・モード“シングルチップ
・マイクロプロセッサ応用特別集積回路（ASIC）”コン
トローラを使用することで、無線ページアー受信機は、
無線周波数チャネルを使って電子データ受信モジュール
が集めたメッセージデータをランダム・アクセス・メモ
リー（RAM）に格納することができ、また同時に革新的
な浮動記憶技術（後述する）により、一部は文字生成の
リード・オンリー・メモリー（ROM）、また一部はリー
ドライトメモリー（RAM）に入っている文字フォントテ
ーブルを検索して、受けたメッセージを図形の液晶表示
器で表示することかでき、さらに、すべての受信機から
特定のページアー受信機を動的に識別する創案（後述す
る）をもつことができる。無線ページアー受信機自体
が、後で確認するようにユーザーへの多くのメッセージ
を格納できる。ページアーの制御装置は、表示されるメ
ッセージを前方向あるいは後方向へと１つづつ見られる
ようになっていて制御がメッセージの終わりにくると、
再び第１メッセージ、第２メッセージ等の表示をおこな
うものである。メッセージが長すぎる場合でも、制御装
置により各メッセージがフレーム毎に表示できる。ユー
ザーは、メモリーから削除したいメッセージを選択する
こともできる。制御装置により、ユーザーは、液晶表示
装置の背景の明度をオンやオフに切り替えることがで
き、またメッセージを受信した瞬間音声をオフに切り替
えることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を説明する。

本発明の第１の特徴では、前述の浮動記憶技術（FS
T）の手段により、最適ビット数を使い無限の文字や象
形文字をカバーできる固定長文字フォントテーブルから
唯一の入口をアドレスすることを可能にする。以下にこ
れを説明する。

“N"ビット分が、例えば東洋言語の１つの文字を表す
アドレスコードを表すために使われているものと仮定し
てみよう。Ｎビットコードは通常、最大「２のＮ乗」の
入口をアドレスすることができ、各コードは各文字に対
応している。浮動記憶技法では、２のＮ乗の使用可能な
コード数を下記に述べるような使用法が可能である。特
に、２のＮ乗の数のコードを４つの使用法に分割してい
る。

〈使用法１〉 “X"の組合せにより、リード・オンリー・メモリー
（ROM）にある文字フォントテーブルの固定入口“X"を
アドレスする。

〈使用法２〉 “Y"の組合せにより、ランダム・アクセス・メモリー
（RAM）にある文字フォントテーブルの固定入口“Y"を
アドレスする。このテーブルは無線周波数チャネルから
の命令を受けてシステムのコントローラにより変更でき
る。

〈使用法３〉 “Z"の組合わせにより、テーブル“X"と“Y"から固定
された語彙の内で１つの文字入口の列をカスケード接続
する多数のポインタで構成された「フレーズ（phras
e）」をアドレスする。これらのポインタの列（コード
列）はRAM内に格納されていて、無線周波数チャネルか
らの命令を受け、システムのコントローラにより変更で
きる。

〈使用法４〉 “1"の組合せにより、要求された文字フォントが“X"
と“Y"のテーブルに存在しないか、または、ある図形の
表示が要求された場合、この特別なアドレスコードは、
無線周波数チャネルから受けた直接のビットパターンか
ら要求された図形や文字フォントをシステムに組み立て
るよう命令することができる。ビットパターンの終わり
は適切な方法で、例えば、終わりの後につづく１つのピ
ットパターン（使用法４の軌道を示すビットパターン
等）か、または送られた像の長さ、幅および座標を示す
プリアンブルにより表示できる。

“X"、“Y"、“Z"および“1"の合計がなお２のＮ乗と
等しいことは明白である。しかしながら、この技法は、
従来の他の方法と比べて以下に述べる独特な長所があ
る。

使用法１は、効率的で速い処理や変換を求める言語
で、最もよく使う文字／象形文字を保持するのに使用で
きる。

使用法２は、事前にどんな制限も付けずにその特別な
言語の全体の文字／象形文字のセットを認識するシステ
ムの能力を拡大するために使用できる。

使用法３は、あらゆる長さの文字や象形文字の列から
なるであろうよく使われるフレーム（phrase）を、“N"
ビットのみを使って表すことができる。これは、データ
格納スペースと、認可（Licence）変換時間を非常に短
縮できることを示す。メッセージの変換時間はページン
グ業界で最も貴重で重要な要素である。

使用法４は、さらにシステムにテキストメッセージ以
外の情報をも、どんな形の図形情報までも認識させるこ
とができる。ページング業界では、ページアー受信機を
小さなファクシミリ受信機にしている。

浮動記憶技術（FST）を中国語に応用する。とくに無
線ページアー受信機へ応用する例で、例を適当に選ぶこ
とにより、固定された４、000文字でページング業界で
使用される用語の99％以上をカバーできることが統計的
にわかっている。従って、単に12ビット（１、５バイ
ト）のアドレスを使って文字フォントテーブルからの文
字を識別することが可能になる。

換言すると、“N"が12ビットの場合にして、かつ“X"
の４、000の組合せにより、128キロ×８ビットのリード
・オンリー・メモリーにある合計４、000の固定文字を
アドレスすることができる。

“Y"の32の組合せにより、８キロ×８ビットのランダ
ム・アクセス・メモリーの一部にある文字フォントテー
ブルから合計32のプログラマブルな文字をアドレスする
ことができる。

“Z"の63の組合せにより、8K×８ビットのランダム・
アクセス・メモリーの一部にある合計63のプログラマブ
ルなフレーズをアドレスすることができる。

“1"のひとつの組合せにより、一般的な図形情報をア
ドレスする。

本発明の第２の特徴は、ページアー識別コード（ID）
を変更するために、ID ROMを交換しなくてもよい。ペー
ジングカンパニーは、（ページアー識別コード（ID）を
変更するのと）同様の結果を得るために、ページアーに
単にワイアレス無線機から命令を送るだけである。符号
プラグを除くことにより、スペースを節約でき、ページ
アーを小形のものとなしうる。こうした第２の特徴によ
り、動的識別（ID）技術が提供され、動的識別（ID）技
術により、ページアーの識別コードがROMに格納され
ず、寿命10年のリチウム電池にバックアップされた不揮
発性のメッセージ用RAMの一部に格納される。カスタム
・マイクロコントローラによるインテリジェント制御に
より、この識別コードは事前に固定されることなく、ペ
ージングカンパニーが無線周波数チャネルにより受信機
に命令を送信し容易に識別コードの変更ができる。更
に、別の応用目的の２つ以上の識別コードを同時格納で
き、特別の加入者グループに異なった分野のニュースを
容易に効果的に送信できる。

本発明の説明および特許請求の範囲で用いる“無線ペ
ージング装置”は単にここに述べた目的で使われる装置
に限定されるものではなく、この機能を備えた小形の装
置全てに適用されるものである。特に、専用装置として
使う場合だけでなく、表示装置があり、また無線ページ
ング送信を受けそれを表示装置上に表示できる小形の電
子装置で、付属品や捜入物のついたものに対しても、本
発明は適用可能である。

本発明の実施例を添付図面に基づいて詳述するが、本
発明は当該実施例のものに限定されるものではない。

次に、上述した本発明の具体的回路例を、図面を参照
して説明する。

第１図は、本発明に係る表示装置のページアー回路を
示すブロック図である。

第１図に示されたページアーの構成は下記のものであ
る。

好ましくは、2.5（2 1/2）インチ×３インチ×1/2イ
ンチ（63.5×76×12.7mm）の寸法のポケット型ハウジン
グ（図示せず）の内部に次の構成要素が収納されてい
る。

すなわち、上記各機構を作動させるため特別に記述さ
れたコンピュータプログラムを搭載したマイクロコント
ローラーユニット（カスタム ワントップ MCU HD6140
80 日本 日立製）Ａと、 メッセージ・データと１つ以上のページアー識別コー
ド、およびプログラマブルないくつかの東洋言語文字、
特に中国文字、フォントとフレーズ格納用の８キロ×８
ビットの容量でリチウム電池で動くリードライト・ラン
ダム・アクセス・メモリー（RAM、HN6264FLP−３、日本
日立製）Ｂと、 補相形金属酸化半導体・マスク・リード・オンリー・
メモリー（文字ゼネレータ ROM、HN6232 1BP、日本
日立製）Ｃと、 液晶ディスプレイセグメント駆動回路（HD61102、日
本 日立製）Ｄと、 液晶ディスプレイコモン駆動回路（HD61103、日本
日立製）Ｅと 16×128ドットの図形や、一定数の特別な言語（例え
ば、中国語、文字が16×16ドットのフォントを使って８
個表示できる）を表示でき、高コントラスト液晶ディス
プレイ（セイコー製）Ｆと、 特別設計の液晶ディスプレイ電源回路Ｇと、 無線（RF）受信モジュールＨと、 無線受信モジュールＨを作動させる１個の1.5ボルト
のAAサイズ・バッテリーＫと、 該バッテリーＫからの電圧を逓昇し残りの装置を動か
す直流−直流（DC-DC）変換器Ｉと、 キー・パネルＪと、 液晶表示装置の後方を照明する豆電球Ｌと、 とが上記ハウジングに収容されている。

ここで、キー・パネルＪは、ページアーを作動させる
１個の３位置スライドモードスイッチとユーザー操作用
の５個のプッシュボタンから構成されている。無線（R
F）受信モジュールＨの構成は下記のものとなってい
る。RF同期回路、増幅器と、空中からデータ信号を捕ら
えるためのハイブリッド装置であるフィルターと波形整
形回路と、受信したメッセージに音声と映像の警報信号
を発生させるビーパー（beeper）と、発行ダイオード
（LED）とからなる。また、豆電球Ｌに変えて他の照明
装置で構成してもよい。

第２図は前記表示装置の無線ページアー受信装置を構
成するために別なサブモジュールが組み込まれている場
合を示す図である。

第２図において、符号１はキー・パネルＪのユーザー
操作用の５個のプッシュボタンからなるピー・シー・ビ
ー・ダブル／キースイッチである。符号２は、無線受信
モジュールＨ、DC-DC変換器Ｉ、スピーカ、発行ダイオ
ード駆動回路、バッテリー電圧低下検知器、マイクロプ
ロセッサ・リセット回路をモジュール化したモジールＸ
である。符号３は、マイクロコントローラユニットＡ、
ランダム・アクセス・メモリーＢ、リード・オンリー・
メモリーＣ、液晶ディスプレイセグメント駆動回路Ｄ、
液晶ディスプレイコモン駆動回路Ｅ等をモジュール化し
たモジュールＹである。符号４は、液晶ディスプレイＦ
である。符号５は、キー・パネルＪの３位置スライドモ
ードスイッチであって、ディピーティーティー（DPTT）
スライドスイッチである。符号６は、発光ダイオードで
ある。符号７は、スピーカである。符号８、９は、ゼブ
ラ（ZEBRA）コネクターである。符号10は熱封印コネク
ターである。符号11はAAサイズ・バッテリーＫである。
符号12は、モジュールＸとモジュールＹとを結合させる
コネクターである。

ページアーはユーザーの制御のもとで、特別に符号化
されたメッセージを受信し、かつ東洋言語、特に中国語
の文字を表示するように設計され（第２図参照）プログ
ラミングされている。以下に、ページアーの動作原理を
述べる。

ページングカンパニーを使って、東洋言語、特に中国
語あるいは図形情報文脈のメッセージを浮動記憶技法符
号化アルゴリズムに基づいた２進ビットの流れに変換
し、そのメッセージを特定のページアー受信加入者、ま
たはグループ受信加入者に関連させていくつかの自己エ
ラー修正用の冗長ビットを加えて、ユニバーサル ポク
サグ（Uninersal POCSAG）基準（CCIR無線ページングコ
ードNo.1）に基づきすべてのデータのビットを完全なメ
ッセージパケットに符号化して特定の無線周波数チャネ
ルを介して空中へ送信する。

ページアーの電源が入ると、マイクロコントローラユ
ニットＡは無線受信モジュールＨを常に起動させ注意を
ひくメッセージがないかどうかを、そのメッセージに関
連した識別コードと、ランダム・アクセス・メモリーＢ
に格納されたページアー自身の識別コードとを、動的識
別技術に基づいて比較することによって検波する。も
し、結果がメッセージありならば、マイクロコントロー
ラユニットＡは、その後の繰り返し試験用にランダム・
アクセス・メモリーＢにそのメッセージを格納し、同時
にリード・オンリー・メモリーＣとランダム・アクセス
・メモリーＢにある別のプログラマブルな文字フォント
テーブルやフレーズテーブルを探索し、そのメッセージ
を東洋言語、中国語あるいは、他の図形情報に変換して
液晶ディスプレイＦ上に表示する。

さらに、再びマイクロコントローラユニットＡにより
制御された無線受信モジュールＨ内でビーパーにより警
報音が発声し、発光ダイオードが点灯するがユーザは、
キー・パネルＪ上の任意のプッシュボタンを押せばその
音を切ることができる。そうしなくても、マイクロコン
トローラユニットＡにより、約８秒後にその音は自動的
に消滅する。前記バッテリーＫ、直流−直流変換器Ｉお
よび液晶表示電源回路Ｇは、ページアー作動中の各モジ
ュールに電力を分配している。もし環境が暗くて液晶デ
ィスプレイＦ上の表示文字がはっきり見えなければ、ユ
ーザは、キー・パネルＪ上の“ライトボタン”を押すこ
とで豆電球Ｌを点灯、または他の照明装置をつけて液晶
ディスプレイＦ上を明るくすればよい。

もし、ユーザが、ビーパーの音で第３者を妨げること
を好まないならば、振動警報音装置に代替しうる。

このページアーは、電力消費を少なくするために手動
と自動の時間遮断装置を具備し、またバッテリー電力低
下警報／表示装置をも具備している。

マイクロコントローラユニットＡのプログラムは、本
発明に係る特別に設計された東洋言語、特に中国語の符
号化システムにより符号化されてビットの流れになって
いる情報を、前記浮動記述技術に基づいて解読し、標準
POCASG形式で、ページングカンパニーによってスイッチ
可能な512ボーかそれ以上の速度で伝達する。これは、
標準POCSAG英数字表示装置にも適用可能である。

データ受信中、ページアーは識別コードのマッチング
用の２ビット自己エラー修正と３ビットエラー修正機能
を有し、また最大受信信頼度を確保するために、メッセ
ージ回復用の１ビット自己エラー修正と２ビットエラー
修正機能を有する。

ランダム・アクセス・メモリーＢには、前記ページア
ーは32個までの別々のメッセージを格納でき、各メッセ
ージの最大長は浮動記憶技術の使い方により左右される
が実際上制限はない。標準POCSAG形式で送られてくる標
準英数字メッセージも識別できる。液晶表示装置の画面
形式は東洋言語特に中国語表示モードと英数字文字表示
モードとで異なっている。前者では、各フレームで多数
の東洋言語を表示できるが、特に16×16ドットのフォン
トの中国文字が８個表示できる。後者では、各フレーム
で、５×７ドットフォントの文字が２行×21文字分表示
できる。更に、ページアーは大文字と小文字双方のアル
ファベットに適応可能である。以下に、ページアーに関
する詳細なユーザ操作を述べる。

ページアーは、以下の４つの態様のうちどれかひとつ
の態様で作動可能にプログラミングされている。

（ａ） 活動状態 マイクロコントローラ・ユニットＡは、キー・パネル
Ｊからのユーザの命令を実施し、無線受信モジュールＨ
からすべてのメッセージがきているかどうかを調べるた
め周期的にあき（spare）時間を割り当てる。この状態
ではすべての構成部分に電力が供給される。

（ｂ） 非活動状態 約30秒間、キーボード上のどのキーも押されなけれ
ば、またはユーザが格納されているすべてのメッセージ
を１つづつ使ってしまうと、システムは活動状態から非
活動状態に移行する。この状態では液晶ディスプレイＦ
の液晶ディスプレイ電源回路Ｇはオフとなる。

（ｃ） 活動不能状態 活動不能命令を受けると、ページアーは、この状態に
移行する。この状態は非活動状態と似ているが、送信で
エネーブル命令を受けると、次のユーザ命令が有効にな
る点が異なっている。

（ｂ） 休止状態 ユーザがモード・スイッチをオフの位置にスライドさ
せると、ページアーはこの状態に移行する。ランダム・
アクセス・メモリーＢを除いて、すべての構成部分の電
源が切れる。モード・スイッチをオンの位置にスライド
させることで、ページアーは次後のメッセージを受ける
ことが可能となる。

以下、活動状態と非活動状態でのページアー操作のノ
ーマル・オペレーションについて述べる。

キー・パネルＪには、以下に示すキー、スイッチおよ
びボタンが具備され、マイクロコントロール・ユニット
Ａは上述のごとく作動するよう適切にプログラミングさ
れている。

モード・スイッチ： ユーザの動作モードを決める３位置スライド・スイッチ ON :ページアーは活動、または非活動状態であり、メ
ッセージを受けたといつでも警報音が鳴り、発光ダイオ
ードが点灯する。

M :警報音が発声しない点を除いて、ONモードとまっ
たく同じ。

OFF:ページアーは、休止状態となり、格納されたすべ
てのメッセージは消去される。

ネクスト・ボタン： メッセージが長いため１フレームに入らない場合に、
ユーザがフレーム毎に各メッセージを調べることを可能
にする。

リード・ボタン ユーザに、前方向きに次のメッセージを読むことを可
能にする。最後のメッセージはランダム・アクセス・メ
モリー・バッファの最初の位置に入っている。

バック・ボタン： ユーザに、後方向に次のメッセージを読むことを可能
にする。

デリート・ボタン： ユーザに、現在調整中のメッセージをランダム・アク
セス・メモリー・バッファから削除することを可能にす
る。すべてのメッセージを削除するには、ユーザはリー
ド・ボタンとバック・ボタンの両方を押せばよい。

ライト・ボタン： このボタンを押すことにより、表示照明が明るくな
る。

〔発明の効果〕

本願発明によれば、処理装置が、Ｎビットで使用可能
な２のＮ乗の数のコードを“X"、“Y"、“Z"及び“1"の
４つの使用法に分割し、前記記憶手段に記憶されている
予め設定された前記文字テーブルの文字をアドレスする
ために、可能とされる２のＮ乗の組み合わせの内の２の
Ｎ乗より小さい任意の数Ｘを使用し、前記記憶手段に記
憶されているイメージデータの文字（ａ）または処理装
置によって変更できる多数のテーブルの一つに記憶され
ている文字（ｂ）をアドレスするために、可能とされる
２のＮ乗の組み合わせの内の２のＮ乗より小さい任意の
数Ｙを使用し、無線メッセージの一部として受信した命
令データによって格納されたコード列であって、Ｘ及び
Ｙで決定される多数の文字をメッセージとして表示しあ
るいはその一部に変換するためのコード列をアドレスす
るために、可能とされる２のＮ乗の組み合わせの内の２
のＮ乗より小さい任意の数Ｚを使用し、かつ、画像を形
成するビットイメージデータとするかまたはメッセージ
語とするかを決定するために、可能とされる２のＮ乗の
組み合せの内の“1"を使用するようにしているので、英
数字及び／または中国語、韓国語、及びタイ語を含む東
洋言語のような象形文字及び／または図形情報を表示で
きるとともに、表示が可能な文字及び／または画像の総
数をＮビット語の上限である２のＮ乗を超える総数にま
で拡大可能となる。

また、無線受信回路により無線メッセージを受信して
いる間に表示装置が動作するべきか否かを決定するため
に使用される少なくとも一つのパラメータ値を記憶手段
に格納する手段と、一つの所要値のパラメータの少なく
とも一つが設定された受信メッセージの中に符号化され
た少なくとも一つの命令に対して反応する手段とを備え
たので、符号プラグを必要とせず個々のページングカン
パニーが各表示装置について無線でそれぞれアドレスで
きるとともに、ID用のROMを交換する必要がないので、
装置を構成する容積を小さくでき、かつ、IDの交換の時
間を短縮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る表示装置のページアー回路をブ
ロック図である。第２図は、前記表示装置の無線ページ
アー受信装置を構成するために、別のサブモンジュール
が組み込まれている場合を示す図である。 図において、 Ａ……マイクロコントローラ・ユニット Ｂ……リード／ライト・ランダム・アクセス・メモリー Ｃ……補相形金属酸化半導体・マスク・リード・オンリ
ー・メモリー Ｄ……液晶表示セグメント駆動回路 Ｅ……液晶表示コモン駆動回路 Ｆ……高コントラスト液晶表示装置 Ｇ……液晶表示電源回路 Ｈ……無線受信モジュール Ｉ……直流−直流交換器 Ｊ……キー・パネル Ｋ……1.5ボルト・AAサイズ・バッテリー Ｌ……豆電球 １……ピー・シー・ビー・ダブル／キー・スイッチ ２……モジュールＸ（無線装置、直流−直流交換器、ス
ピーカーと発光ダイオード駆動回路、およびバッテリー
電圧低下検知器とマイクロプロセッサ・リセット回路） ３……モジュールＹ（マイクロプロセッサ、ランダム・
アクセス・メモリー、リード・オンリー・メモリー、と
液晶表示装置駆動回路） ４……液晶表示装置 ５……ディピーティーティー（DPTT）スライド・スイッ
チ ６……発光ダイオード ７……スピーカー ８、９……ゼブラ（ZEBRA）コネクター 10……熱封印コネクター 11……AAサイズバッテリー部分 12……モジュールＸとモジュールＹを結合させるコネク
ター

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−65537（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−100892（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−257241（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−47303（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−131236（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−129732（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−161926（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−312730（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−140937（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−290088（ＪＰ，Ａ) 特公 平７−54427（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表示するための文字、画像が符号化された
   無線メッセージを受信する無線受信回路と、 受信した前記文字や画像を表示するための少なくとも一
   つのディスプレイと、 文字テーブル、他の所定のテーブル及び所定のコード列
   を記憶する記憶手段と、 前記無線受信回路からＮビットのメッセージデータ語の
   無線メッセージを受け取るとともに、この無線メッセー
   ジを基に前記記憶手段を検索して該メッセージデータ語
   を表示データに変換してこれをディスプレイに表示させ
   る処理装置とを備えてなり、 前記処理装置は、Ｎビットで使用可能な２のＮ乗の数の
   コードを“X"、“Y"、“Z"及び“1"の４つの使用法に分
   割し、 前記記憶手段に記憶されている予め設定された前記文字
   テーブルの文字をアドレスするために、可能とされる２
   のＮ乗の組み合わせの内の２のＮ乗より小さい任意の数
   Ｘを使用し、 前記記憶手段に記憶されているイメージデータの文字
   （ａ）または処理装置によって変更できる多数のテーブ
   ルの一つに記憶されている文字（ｂ）をアドレスするた
   めに、可能とされる２のＮ乗の組み合わせの内の２のＮ
   乗より小さい任意の数Ｙを使用し、 無線メッセージの一部として受信した命令データによっ
   て格納されたコード列であって、Ｘ及びＹで決定される
   多数の文字をメッセージとして表示しあるいはその一部
   に変換するためのコード列をアドレスするために、可能
   とされる２のＮ乗の組み合わせの内の２のＮ乗より小さ
   い任意の数Ｚを使用し、 かつ、画像を形成するビットイメージデータとするかま
   たはメッセージ語とするかを決定するために、可能とさ
   れる２のＮ乗の組み合わせの内の“1"を使用することに
   より、 表示が可能な文字及び／または画像の総数をＮビット語
   の上限である２のＮ乗を超える総数にまで拡大可能とし
   たことを特徴とする表示装置。
2. 【請求項２】Ｎが12の場合に、使用可能なコードをそれ
   ぞれ“X"は約4,000、“Y"は約32、“Z"は約63、及び
   “1"の４つの使用法に分割し、前記Ｘは記憶手段に記憶
   されている最もよく使用する約4,000の文字／象形文字
   をアドレスするために使用され、前記Ｙは記憶手段に記
   憶されているテーブル中で32通りの変更可能な文字をア
   ドレスするために使用され、前記数Ｚは前記記憶手段に
   記憶されていて、前記数Ｘ及びＹで決定された文字をフ
   レーズに並べる変更可能なポインタをアドレスするため
   に使用され、及び数１はビットイメージデータあるいは
   メッセージ語の何れかを指定するために使用されること
   を特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 【請求項３】記憶手段は文字テーブル、他の所定のテー
   ブル、所定のコード列及びパラメータを記憶し、無線受
   信回路により無線メッセージを受信している間に表示装
   置が動作するべきか否かを決定するために使用される少
   なくとも一つのパラメータ値を前記記憶手段に格納する
   手段と、一つの所要値のパラメータの少なくとも一つが
   設定された受信メッセージの中に符号化された少なくと
   も一つの命令に対応して反応する手段とを備えてなるこ
   とを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。
4. 【請求項４】表示装置は無線ページング装置であって、
   少なくとも一つのパラメータは受信された無線ページメ
   ッセージが前記装置をアドレスするかどうかを判定する
   ために該装置の回路で使う識別コードを具備してなるこ
   とを特徴とする請求項３に記載の表示装置。