JP2700784B2 - 指圧装置 - Google Patents

指圧装置

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JP2700784B2
JP2700784B2 JP34555695A JP34555695A JP2700784B2 JP 2700784 B2 JP2700784 B2 JP 2700784B2 JP 34555695 A JP34555695 A JP 34555695A JP 34555695 A JP34555695 A JP 34555695A JP 2700784 B2 JP2700784 B2 JP 2700784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人の体の多数の箇所
をそれぞれ押圧して指圧効果を与える指圧装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人が横になった状態で体の広い範囲に指
圧を行う指圧装置としては、従来ベッドの中央部に、外
周に多数の指圧用突起がある回転円筒体を設けた構造の
ものが用いられていた。この装置では、回転円筒体が回
転しながらベッド平面の頭側から足側までを往復するこ
とでベッドに横になった人の首、肩、背中、腰などの指
圧を行っていた。しかし、回転円筒体の移動で指圧を行
うため人の体の広い範囲を同時に指圧できず、また回転
円筒体の駆動部分が複雑で、装置全体が大型で高価なも
のとなっていた。
【0003】これを改良する指圧装置として、ベッド上
面に多数開口した穴にそれぞれ配置した指圧棒を駆動装
置で上下動させ、指圧棒の先端でベッドに横になった人
体の各部を押圧して指圧効果を与える装置が考案されて
いた。この装置では、体全体を同時に指圧できるが、指
圧棒の小さな先端部が直接人体に押し当てられるので、
先端部と接した部分には押圧が集中して、使用する人に
よっては刺激が過度に強すぎて痛みを感じてしまい、使
用できないことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記した問題点を解消し、人の体の広い範
囲を同時に指圧できると共に、指圧部分での押圧の集中
を防ぎ、痛くないようにして誰でも安心して利用でき
る、指圧装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 人の体を支える広い平面状の受板上に多数の穴を
開口し、この穴にそれぞれ球状体を上下動自在に挿入
し、球状体の下方に球状体を下から支えながら受板の穴
から少し突出するように上下動させる駆動機構を設け、
受板の上に柔軟で肉厚のシートを敷いて、球状体が受板
から突出してシートを局部的に押上げて指圧する指圧面
を形成した、指圧装置 2) 前記駆動機構として、球状体下方に回転軸を複数
配置し、同回転軸に球状体下端と接触して球状体を上下
動させる板カムを所要の位相でもって軸着し、各回転軸
をモータで駆動させた構造とした、前記1)に記載の指
圧装置 3) 前記駆動機構として、直列に並んだ球状体の下端
に接触して球状体を上下動させる直動カムを各列の球状
体下方にそれぞれ水平方向に往復動自在に設け、各直動
カムをモータで駆動させた構造とした、前記1)に記載
の指圧装置 4) 前記板カムを軸着した各回転軸を互いに平行に配
置すると共に、各回転軸下方に回転軸と平行な駆動軸を
回動自在に設け、回転軸と駆動軸を連動し、各駆動軸に
メインプーリを軸着し、指圧面と平行に多数並んだメイ
ンプーリを無端ベルトで連動させてモータで駆動するよ
うにした、前記2)に記載の指圧装置 5) 前記各駆動軸上側に回動自在なガイド軸を駆動軸
と平行かつ下方に付勢して設け、各駆動軸のメインプー
リ上の無端ベルトをメインプーリに押付けるガイドロー
ラを各ガイド軸にそれぞれ複数軸着した、前記4)に記
載の指圧装置 6) 前記各回転軸の中央部に従動プーリを設け、各駆
動軸の中央部に駆動プーリを設け、回転軸と駆動軸を中
央部で無端ベルトにより連動させると共に、メインプー
リを各駆動軸の駆動プーリを挟んだ両側に二つ設けた、
前記4)または5)に記載の指圧装置 7) 前記直動カムを互いに平行に配置し、各直動カム
と直角方向をなし各直動カムに対応する数のクランクピ
ンを有するクランクシャフトを直動カム側方に設け、各
直動カムとクランクシャフトのクランクピンとにそれぞ
れ両端でピン結合して互いを連結するロッドを設け、ク
ランクシャフトをモータで駆動した、前記3)に記載の
指圧装置 8) 細長い形状で受板の一部を形成する部材の上面の
長手方向に所定間隔で所要数の穴を開口し、球状体を同
穴内に上下動自在に設け、板カムを備えた回転軸および
これと連動させた駆動軸を球状体下方にそれぞれ回動自
在に設けて構成した組立ユニットを、多数脱着自在に並
べて連結して所要の長さの指圧面を形成し、各駆動軸の
メインプーリに無端ベルトを通して連動させた、前記
4)〜6)いずれか記載の指圧装置 9) 前記シート上に、シートと一体化した小さな突起
を多数設けた、前記1)〜8)いずれか記載の指圧装置 にある。
【0006】
【作用】本発明の指圧装置では、まず、指圧面をなすシ
ート上にシーツやマットを敷いた状態またはそのまま
で、人が指圧面に体をのせて、駆動機構を作動させる
と、指圧面に多数設けられた球状体がそれぞれ上下動す
る。球状体が上昇すると、上部で接触するシートが部分
的に押上げられて突起状となり、上方の人体を押圧して
指圧効果を与える。シートを介して押圧が行われること
で、押圧力の体の一点への過度の集中が緩和され、痛み
もなくほどよい指圧効果が得られる。また、シート下側
へのゴミやホコリの侵入がなく、駆動機構のトラブルの
発生も少ない。球状体は、上からシートで、下から駆動
機構で拘束されているので、上下動の際にも穴から外れ
たりしない。また、球状体は穴や駆動機構との接触部分
が小さく、摩擦抵抗も小さいので、無理なく上下動が行
える。そして、強度的に有利な形状であり、上下方向の
加圧に対しても強くこわれにくい。
【0007】駆動機構として回転する板カムを用いる構
成では、指圧面に体をのせた後、モータを作動させる
と、各回転軸が回転し、回転軸の板カムも球状体下部と
接触しながら回転する。板カムの回転により、接触する
球状体が回転速度に対応した周期で上下動して、シート
を介して上方の人体を押圧する。回転軸の各板カムの位
相の設定によって、隣合う球状体の上下動のタイミング
を調整して、指圧面上で球状体が前後左右に波が移動す
る形を描いて上下動していくようにしたり、人間の手で
指圧を行うような微妙な押圧の移動を行わせたりするな
ど、指圧の仕方に変化をつけることができ、指圧効果を
高められる。さらに、モータにより回転軸の回転速度を
調節して、指圧を受ける人が快適に感じる押圧速度にす
ることもできる。
【0008】駆動機構として往復動する直動カムを用い
る構成では、指圧面に体をのせた後、モータを作動させ
ると、各直動カムが往復動する。直動カムと接触する各
球状体は、往復動の速度に対応した周期で上下動して、
シートを介して上方の人体を押圧する。各直動カムのカ
ム曲線の形や、往復動における位相の設定によって、隣
合う球状体の上下動タイミングを調整して、指圧面上で
球状体が前後左右に波が移動する形を描いて上下動して
いくようにしたり、人間の手で指圧を行うような微妙な
押圧の移動を行わせたりするなど、指圧の仕方に変化を
つけることができ、指圧効果を高められる。また、モー
タにより直動カムの往復動速度を調節して、指圧を受け
る人が快適に感じる押圧速度とすることも可能である。
【0009】各回動軸と平行に駆動軸を設けた構成で
は、指圧面に体をのせた後、モータを作動させると、無
端ベルトにより各メインプーリが一斉に動き、各駆動軸
が回転する。駆動軸が回転すると、駆動軸と連動してい
る回転軸が回転する。各回転軸の板カムが球状体下部と
接触しながら回転して、球状体が上下動し、シートを介
して上方の人体を押圧する。
【0010】各駆動軸上側にガイドローラを軸着したガ
イド軸を下方に付勢して設けた構成では、指圧面に体を
のせた後、モータを作動させて、無端ベルトを動かす。
無端ベルトは、各駆動軸とそれに平行なガイド軸との間
を通り、下向きに付勢されているガイド軸の複数のガイ
ドローラで駆動軸のメインプーリに押付けられながら動
く。押付けられた無端ベルトが確実にメインプーリ外周
に接触して、その動きをメインプーリに伝達して、メイ
ンプーリが回転する。各メインプーリがこのようにして
一斉に回転すると、各駆動軸と連動しているそれぞれの
回転軸が回転し、各板カムで球状体を上下動させ、シー
ト上方の人体を押圧する。
【0011】従動プーリおよび駆動プーリを各回転軸お
よび各駆動軸の中央部に設け、メインプーリを駆動プー
リを挟んで二つ設けた構成では、指圧面に体をのせ、モ
ータを作動させると、各駆動軸の二つのメインプーリが
それぞれ無端ベルトとの接触により動き、各駆動軸が回
転する。駆動軸が回転すると、メインプーリに挟まれた
中央の駆動プーリから別の無端ベルトを介して回転軸中
央の従動プーリに回転が伝わり、板カムで球状体を上下
動させる。回転軸は中央部で回転力を得ているので、板
カムに負荷が加わってもバランスよく回転でき、駆動軸
も駆動プーリの両側で同じ力を受けて回転してバランス
がよく駆動軸へのストレスが少ない。
【0012】各直動カムと直角方向にクランクシャフト
を設けて各直動カムとロッドで連結した構成では、指圧
面に体をのせた後、モータを作動させると、クランクシ
ャフトが回転し、各クランクピンとピン結合したロッド
を動かし、各ロッド端にピン結合した直動カムをクラン
クシャフトへのクランクピン取付径により決まる一定ス
トロークで往復動させる。直動カムと接触する各球状体
が直動カムの往復動に伴い上下動して、シートを介して
上方の人体を押圧する。クランクシャフトにおける各ク
ランクピンの位相の設定によって、隣合う直動カムの往
復動の位相を調整して、直動カムと直角方向で球状体の
押圧タイミングを変えて指圧の仕方に変化をつけること
ができる。
【0013】組立ユニットを多数並べて連結して指圧面
を形成した構成では、利用したい指圧面のサイズに合わ
せて組立ユニットを所要数並べて連結し、所要の長さの
受板を形成する。平行に多数並んだ各駆動軸のメインロ
ーラが連動して駆動されるように無端ベルトを通し、受
板に合わせてシートを敷いて指圧面を形成する。指圧面
に体をのせ、モータを作動させると、無端ベルトにより
各組立ユニットのメインプーリが一斉に動き、各駆動軸
が回転する。連動する各回転軸も回転して、各回転軸の
板カムにより各組立ユニットの所定間隔の穴に配置した
球状体がそれぞれ上下動して上方の人体を押圧する。
【0014】シート上に小さな突起を設けた構成では、
球状体がシートを押上げて人体を押圧する際、シートの
小さな突起が皮膚に押し当てられることで、皮膚表面に
心地よい刺激を与え、マッサージ効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の指圧装置は、ベッドやソ
ファー、座席の一部として使用するのが一般的である。
指圧装置は、始めからこれらに組込んでも、体を支える
部分に後から装着してもよく、指圧面で体を支えるよう
にして用いる。ソファーや座席等の場合は指圧面が座面
と背もたれ面となるよう、指圧装置を一つあるいは複数
設ける。ベッドの場合は、人が横になることができる適
切な大きさの指圧面として設ける。
【0016】本発明で用いる球状体は、完全な球かそれ
に近い形状のもので、軽量で丈夫な硬質プラスチック製
とするのが望ましいが、人体の重さと駆動機構の押上げ
による上下方向の圧力に耐えられる強度を有し、摩擦係
数が小さく摩耗しにくい素材のものであれば、これを利
用してもかまわない。
【0017】本発明で用いるシートの素材としては、耐
久性など機械的性質に優れたシリコンゴムが望ましい
が、使用条件によっては他の合成樹脂でもよく、肌触り
を考慮して表層を布とした複合材を使用したりしてもか
まわない。また、シートの表面には、球状体の上昇に伴
ってできるシートの凸部分の大きさに対して十分小さな
突起を多数設けてもよい。
【0018】本発明における球状体の駆動機構は、回転
軸上の板カムを球状体下部に接触させて球状体を周期的
に上下させる機構や、球状体の下部に接触する直動カム
を往復動させて球状体を上下させる機構が、シンプルで
故障しにくく望ましいが、他の機構を用いてもかまわな
い。また、回転軸に設ける板カムは、円板カムの他、円
弧カムや接線カムなど、球状体を穴から落とすことなく
支えてスムーズに上下させ得るものであればどのような
プロファイルでもかまわず、一回の回転で複数回球状体
を上下動させるものでもよい。
【0019】本発明の駆動軸のメインプーリを動かす無
端ベルトとしては、確実に駆動力を伝達できる歯付きの
タイミングベルトが望ましいが、ガイドローラによる押
付けが得られる場合など、メインローラと無端ベルト間
にすべりが生じにくければ、平ベルトを用いてもよい。
メインプーリも無端ベルトに合わせて歯付きプーリある
いは平ベルト用のプーリとして用いる。駆動プーリと従
動プーリを連動させる無端ベルトも前記同様歯付きのタ
イミングベルトが望ましい。そして、タイミングベルト
を用いる場合は両プーリも歯付きプーリとして用いる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例1,2を図面に基づいて説明
する。実施例1は、球状体として硬質プラスチック製の
ボールを用い、駆動機構として円板カムを用い無端ベル
トで動かすようにし、指圧面を組立ユニットを所要数並
設し多数の小突起を設けたシートを敷いて構成した例、
実施例2は実施例1の駆動機構を直動カムを往復動させ
るものと置換えた例である。図1は実施例1を示す平面
図、図2は実施例1を示す側面図、図3は実施例1の組
立ユニットの連結状態を示す説明図、図4は実施例1の
駆動機構の要部を示す断面図、図5は実施例1の押圧動
作を示す説明図、図6は実施例1の駆動機構の動作を示
す説明図、図7は実施例1の組立ユニットの穴を下方か
ら見た状態を示す説明図、図8は実施例2を示す平面
図、図9は図8の矢視A−Aから見た直動カム往復動作
を示す説明図、図10は実施例2の駆動機構の他の例の
要部を示す平面図、図11は実施例2の駆動機構の他の
例の要部を示す正面図、図12は実施例2の駆動機構の
別の他の例の要部を示す平面図、図13は実施例2の駆
動機構の別の他の例の要部を示す正面図、図14は実施
例2の駆動機構の別の他の例の要部を示す側面図であ
る。
【0021】実施例1の指圧装置はベッド1タイプであ
る。ベッド1本体は、ベッド短辺寸法を有する組立ユニ
ット2をベッド長辺方向に所要数連結して構成した受板
にシリコンゴム製で表面に多数の小突起6aを設けたシ
ート6を敷いて指圧面3を形成したもので、組立ユニッ
ト2の数の調整により自由な大きさのベッド1が得られ
る仕組みである。この組立ユニット2の一つ一つには、
上面に複数の穴2aをユニット長手方向に所定間隔で備
えており、隣り合う組立ユニット2どうしで穴2a配置
のピッチが半ピッチずれるようにして、指圧面3全体で
穴2aを千鳥状配置にしている。組立ユニット2の各穴
2aには、硬質プラスチック製のボール7を挿入し、こ
のボール7を下から支えながら組立ユニット2上面から
シート6を押し上げて突起を形成する位置までの範囲で
上下動させる円板カム8aを、各ボール7の下を通して
組立ユニット2の回転軸軸支部2bで回動自在に支持し
た回転軸8上にそれぞれ適切に位相を設定して設ける。
各穴2a内のボール7は、上からシート6で、下から円
板カム8aで拘束されており、上下動しても穴2aから
外れることはない。
【0022】回転軸8への回転の伝達機構は、連結した
組立ユニット2の端に設けたモータ16からメインベル
ト15を介して、各組立ユニット2の回転軸8下方に回
動自在に設けた駆動軸10上のメインプーリ10bを一
斉に回転させて、同じく駆動軸10上の駆動プーリ10
aから連動ベルト9を介して回転軸8の中央に設けた従
動プーリ8bに回転が伝わる仕組みとしている。駆動軸
10上方には、これと平行にガイド軸11を回動自在に
設けている。ガイド軸11上には、メインベルト15を
メインプーリ10bに押付けるガイドローラ11aを設
けており、従動プーリ8bと駆動プーリ10aの間に設
けたばね13で下方に付勢された軸受12にガイド軸1
1を支持させて押付け力を得ている。
【0023】実施例2の指圧装置は実施例1同様のベッ
ド1タイプで、ボール7を上下動させる駆動機構を往復
動する直動カム17としたもので、駆動機構以外は実施
例1と同じである。この例では、各組立ユニット2の各
ボール7を下から支えながら上下動させる直動カム17
を、各組立ユニット2長手方向に往復動自在に設ける。
直動カム17のカム曲線は、ボール7をスムーズに上下
させる山17aが所定間隔に並んだ形としており、この
山17aの間隔をボール7の配置間隔と異なるようにし
て、各ボール7ごとに押圧のタイミングを変えている。
各直動カム17はそれぞれロッド18とピン19連結
し、ロッド18は、ベッド1長辺方向と平行に回動自在
に設けられたクランクシャフト20においてクランクア
ームの役割を果たすピン支持部20a間のクランクピン
20bとピン結合で連結され、クランクシャフト20が
組立ユニット2の端に設けたモータ16で回転すること
で各直動カム17が往復動するクランク機構をなしてい
る。クランクシャフト20のピン支持部20aへのクラ
ンクピン20b取付け径は、直動カム17の山17a間
隔の半分として、直動カム17が山17a間隔の半分の
ストロークで往復動する仕組みとし、さらに、ピン支持
部20aにおいて各クランクピン20bを取付ける周位
置をそれぞれずらすようにして、組立ユニット2ごとに
直動カム17の位相を変えて、ベッド1長辺方向でも各
ボール7ごとに押圧タイミングを変えている。
【0024】実施例1のベッド1で指圧を受けるには、
まず、指圧面3をなすシート6上にシーツやマットを敷
いた状態またはそのままで、人22がベッド1に横にな
る。それから、モータ16を作動させると、メインベル
ト15により各メインプーリ10bが動いて、駆動軸1
0が回転する。メインベルト15は各ガイドローラ11
aでそれぞれメインプーリ10bに押付けられ、確実に
接触してメインプーリ10bに十分な回転力を伝達でき
る。駆動軸10が回転すると、駆動プーリ10aから連
動ベルト9を介して従動プーリ8bに回転が伝わり、回
転軸8が回転する。各回転軸8の円板カム8aの回転に
ボール7が連動して上下動する。ボール7が上昇する
と、上部で接触するシート6が部分的に押上げられて突
起状となり、上方の人体を押圧して指圧効果を与える。
シート6表面の小突起6aも、押上げに伴って皮膚を刺
激して、心地よいマッサージ効果を与える。回転軸8の
円板カム8aは、隣り合う他の円板カム8aと位相をそ
れぞれ調整して設けており、指圧面3上でベッド1短辺
方向および長辺方向に波が移動する形を描くように各ボ
ール7をリズミカルに上下動させて、シート6が局所的
にまとめて一斉に持ち上げられるのを防いで押圧が各瞬
間ごとに狭い部分に集中するようにし、指圧面3全体で
バランスよく指圧効果を与える。一方、シート6を介し
て押圧が行われることで、押圧力の過度の集中が緩和さ
れ、痛みもなくほどよい指圧効果が得られるほか、ボー
ル7と穴2aの隙間などにゴミやホコリが入ったりせ
ず、機構部分のトラブルを引起こすこともない。指圧動
作中に、モータ16の回転速度を調節して、指圧を受け
る人が最も心地よい押圧速度を得ることもできる。
【0025】実施例2のベッド1で指圧を受けるには、
実施例1と同様に人22がベッド1に横になってから、
モータ16を作動させると、クランクシャフト20が回
転し、各ロッド18を介して各直動カム17を往復動さ
せる。各直動カム17は、直動カム17自体のカム曲線
上の山17aの間隔の半分のストロークで往復動しなが
ら、各ボール7を上下動させる。ボール7の上昇で、シ
ート6が押上げられて人体を押圧し指圧効果を与える。
各直動カム17は、ボール7間隔に対応してそのカム曲
線を適切な形にすると共に隣合う他の直動カム17と位
相をそれぞれ調整して設けており、指圧面3上でベッド
1短辺方向および長辺方向に波が移動する形を描くよう
に各ボール7をリズミカルに上下動させて、シート6が
局所的にまとめて一斉に持ち上げられるのを防いで押圧
が各瞬間ごとに狭い部分に集中するようにし、指圧面3
全体でバランスよく指圧効果を与えることができる。実
施例1と同様、モータ16の回転速度を調節して指圧を
受ける人が最も心地よい押圧速度とすることも可能であ
る。
【0026】実施例2の指圧装置の駆動機構の他の例と
して、直動カム17をベッド1上下方向に平行に中心軸
をとったクランク機構で往復動させる例を示す(図1
0、図11参照)。各直動カム17は、それぞれロッド
18とピン連結し、ロッド18はクランクアーム23と
ピン連結している。クランクアーム23と一体で回動自
在に各組立ユニット2ごとに設けた歯車24が隣合う歯
車24と互いにかみ合って連動するようになっており、
連結した組立ユニット2の一番端のものの歯車24を駆
動して各歯車24を回転させ、クランクアーム23とロ
ッド18を介して各直動カム17が往復動する仕組みと
している。各直動カム17のカム曲線や往復動のストロ
ークは前記の例と同じである。
【0027】実施例2の指圧装置の駆動機構の別の他の
例として、外周にガイド溝26aを設けた往復シャフト
26を、ガイド溝26aに嵌まり合う鋼球27aを内周
に保持するベルト車27の回転で往復動させて、直動カ
ム17を共に往復動させる例を示す(図12,図13,
図14参照)。各直動カム17には直動カム17の往復
動ストロークの幅で蛇行して一周するガイド溝26aを
外周に設けた往復シャフト26を突設している。そし
て、ガイド溝26aに移動自在に嵌まり合う大きさの鋼
球27aを内周の所定位置に転がり自在に保持している
ベルト車27を各組立ユニット2に回動自在に設けてお
り、このベルト車27にガイド溝26aと鋼球27aが
嵌まり合うようにして往復シャフト26を貫通させてい
る。ベルト車27の回転に伴い同一円周面上を動く鋼球
27aにガイド溝26aを強制的に沿わせる方法で往復
シャフト26を往復動させ、直動カム17を往復動させ
る仕組みである。ベルト車27はその上方に設けられた
ベルト車29とタイミングベルト33で連動しており、
この上方のベルト車29と一体化した歯車28が隣合う
歯車28と互いにかみ合って、モータからの駆動力が連
動して伝わるようになっている。各直動カム17のカム
曲線や往復動のストロークは前記の例と同じである。な
お、この例では各組立ユニット2どうしが歯車28とベ
ルト車29を回動自在に支える固定シャフト30とピン
結合するリンクプレート31によって連結されており、
各組立ユニット2をそれぞれ隣りの組立ユニット2の固
定シャフト30を中心として少し揺動させることがで
き、指圧面3を側方から見て少し湾曲した状態にするこ
とも可能である。その場合でも、各歯車28間の距離が
変化しないため、連動は保たれ、各直動カム17を往復
動させてボール7を上下動できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記した構成を採用すること
により、指圧面上のあらゆる位置で同時に無理なく押圧
動作が行えて、人の体の広い範囲を指圧面で支えて同時
に指圧できると共に、人体への押圧が小さすぎない十分
な大きさの押圧部分を柔軟に接触させて行われ、押圧力
の過度の集中がなく、誰でも痛みを感じず安心して指圧
が受けられる。また、シートから下にゴミなどが入ら
ず、トラブルの発生が少ない。
【0029】駆動機構として回転する板カムを用いる構
成並びに駆動機構として往復動する直動カムを用いる構
成を採用すると、各球状体を独立させて一定周期で上下
動させられ、確実に球状体一つ分の範囲を集中的に押圧
でき、さらに板カム並びに直動カムの形状や位相の設定
で指圧の仕方に変化をつけることができて、高い押圧効
果を得られる。
【0030】各駆動軸上側にガイドローラを軸着したガ
イド軸を下方に付勢して設けた構成を採用すると、無端
ベルトをメインローラに確実に接触させてモータからの
駆動力を駆動軸に無駄なく伝達でき、効率良く指圧が行
える。
【0031】各直動カムと直角方向にクランクシャフト
を設けて各直動カムとロッドで連結した構成を採用する
と、モータの駆動力をロスなく直動カムに伝えて往復動
させられ、負荷に対して強力で効率の良い指圧が行え、
また構造がシンプルで装置を安価にできる。
【0032】組立ユニットを多数並べて連結して指圧面
を形成した構成を採用すると、さまざまな寸法の指圧面
が組立ユニットの組合せる数の増減により得られ、製作
が容易な上、一種類の組立ユニットを多数供給してよ
く、大量生産により低価格化がはかれる。
【0033】シート上に小さな突起を設けた構成を採用
すると、通常の指圧効果に加えて、皮膚を刺激してマッ
サージ効果を与えることができ、人体に対してよりよい
働きが一度に得られ、実用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す平面図である。
【図2】実施例1を示す側面図である。
【図3】実施例1の組立ユニットの連結状態を示す説明
図である。
【図4】実施例1の駆動機構の要部を示す断面図であ
る。
【図5】実施例1の押圧動作を示す説明図である。
【図6】実施例1の駆動機構の動作を示す説明図であ
る。
【図7】実施例1の組立ユニットの穴を下方から見た状
態を示す説明図である。
【図8】実施例2を示す平面図である。
【図9】図8の矢視A−Aから見た直動カム往復動作を
示す説明図である。
【図10】実施例2の駆動機構の他の例の要部を示す平
面図である。
【図11】実施例2の駆動機構の他の例の要部を示す正
面図である。
【図12】実施例2の駆動機構の別の他の例の要部を示
す平面図である。
【図13】実施例2の駆動機構の別の他の例の要部を示
す正面図である。
【図14】実施例2の駆動機構の別の他の例の要部を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 組立ユニット 2a 穴 2b 回転軸軸支部 2c 駆動軸軸支部 2d 連結具 2e 切欠き部 3 指圧面 4 ベッド基台 4a カム支持部 5 ベッド脚部 6 シート 6a 小突起 7 ボール 8 回転軸 8a 円板カム 8b 従動プーリ 9 連動ベルト 10 駆動軸 10a 駆動プーリ 10b メインプーリ 11 ガイド軸 11a ガイドローラ 12 軸受 13 ばね 14 ストッパーねじ 15 メインベルト 16 モータ 16a 駆動ベルト 17 直動カム 17a 山 17b 往復シャフト固定部 18 ロッド 19 ピン 20 クランクシャフト 20a ピン支持部 20b クランクピン 21 ギアボックス 22 人 23 クランクアーム 24 歯車 25 カム支持溝 26 往復シャフト 26a ガイド溝 27 ベルト車 27a 鋼球 27b 鋼球押さえ 28 歯車 29 ベルト車 30 固定シャフト 31 リンクプレート 32 軸支部 33 タイミングベルト 34 止め輪 35 軸受

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の体を支える広い平面状の受板上に多
    数の穴を開口し、この穴にそれぞれ球状体を上下動自在
    に挿入し、球状体の下方に球状体を下から支えながら受
    板の穴から少し突出するように上下動させる駆動機構を
    設け、受板の上に柔軟で肉厚のシートを敷いて、球状体
    が受板から突出してシートを局部的に押上げて指圧する
    指圧面を形成した、指圧装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構として、球状体下方に回転
    軸を複数配置し、同回転軸に球状体下端と接触して球状
    体を上下動させる板カムを所要の位相でもって軸着し、
    各回転軸をモータで駆動させた構造とした、請求項1に
    記載の指圧装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構として、直列に並んだ球状
    体の下端に接触して球状体を上下動させる直動カムを各
    列の球状体下方にそれぞれ水平方向に往復動自在に設
    け、各直動カムをモータで駆動させた構造とした、請求
    項1に記載の指圧装置。
  4. 【請求項4】 前記板カムを軸着した各回転軸を互いに
    平行に配置すると共に、各回転軸下方に回転軸と平行な
    駆動軸を回動自在に設け、回転軸と駆動軸を連動し、各
    駆動軸にメインプーリを軸着し、指圧面と平行に多数並
    んだメインプーリを無端ベルトで連動させてモータで駆
    動するようにした、請求項2に記載の指圧装置。
  5. 【請求項5】 前記各駆動軸上側に回動自在なガイド軸
    を駆動軸と平行かつ下方に付勢して設け、各駆動軸のメ
    インプーリ上の無端ベルトをメインプーリに押付けるガ
    イドローラを各ガイド軸にそれぞれ複数軸着した、請求
    項4に記載の指圧装置。
  6. 【請求項6】 前記各回転軸の中央部に従動プーリを設
    け、各駆動軸の中央部に駆動プーリを設け、回転軸と駆
    動軸を中央部で無端ベルトにより連動させると共に、メ
    インプーリを各駆動軸の駆動プーリを挟んだ両側に二つ
    設けた、請求項4または5に記載の指圧装置。
  7. 【請求項7】 前記直動カムを互いに平行に配置し、各
    直動カムと直角方向をなし各直動カムに対応する数のク
    ランクピンを有するクランクシャフトを直動カム側方に
    設け、各直動カムとクランクシャフトのクランクピンと
    にそれぞれ両端でピン結合して互いを連結するロッドを
    設け、クランクシャフトをモータで駆動した、請求項3
    に記載の指圧装置。
  8. 【請求項8】 細長い形状で受板の一部を形成する部材
    の上面の長手方向に所定間隔で所要数の穴を開口し、球
    状体を同穴内に上下動自在に設け、板カムを備えた回転
    軸およびこれと連動させた駆動軸を球状体下方にそれぞ
    れ回動自在に設けて構成した組立ユニットを、多数脱着
    自在に並べて連結して所要の長さの指圧面を形成し、各
    駆動軸のメインプーリに無端ベルトを通して連動させ
    た、請求項4〜6いずれか記載の指圧装置。
  9. 【請求項9】 前記シート上に、シートと一体化した小
    さな突起を多数設けた、請求項1〜8いずれか記載の指
    圧装置。
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