JP2698504B2 - 摩砕粉砕装置 - Google Patents
摩砕粉砕装置Info
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Description
互間及び粉砕媒体との摩砕により微細な生産粒子とする
摩砕粉砕装置に関するものである。
特公昭39−5584号公報、特開昭62−79855
号公報、実開昭62−72144号公報、実開昭63−
118949号公報等で開示され、図5乃至図7に示す
ように、堅型処理筒1内に、上下方向のスクリュー軸2
を設けるとともに鋼球等の粉砕媒体bを充填したもので
あり、スクリュー軸2を回した状態で処理筒1内に被処
理物aを投入し、この被処理物aを、その相互間及び前
記粉砕媒体bとの摩砕により微細な生産粒子cとし、処
理筒1内を通過する空気又は水等の搬送流体dにその生
産粒子cをのせて処理筒1外に導出して、サイクロン3
等の捕集器によって捕捉する。図中、4はファン又はポ
ンプである。
示すように、前記搬送流体dを処理筒1の底部側壁一個
所から導入し、搬送流体dの流れにのって上昇する生産
粒子cを筒頂付近から排出させるものがある(特公昭3
9−5584号公報参照)。このように、搬送流体dが
側壁一個所から導入されると、同図鎖線のごとく、生産
粒子cの分布が処理筒1の中心から一方に片寄って蓄積
されるため、生産粒子cの滞留時間が変動して、過粉砕
の問題が生じるうえに、生産粒子cが速やかに導出され
ず、生産能率が比較的低く、機体の大きさの割に生産能
力が小さい欠点がある。
ように処理筒1内の底部中央から前記搬送流体dを放射
状に流出させる技術を提案した。すなわち、前者は、ス
クリュー軸2を中空軸とし、その上端から、搬送流体d
を、スクリュー軸2に通過させて下端から流出させるも
のであり(特開昭62−79855号公報参照)、後者
は、処理筒1底壁中央に流入管6を導き、その開口から
搬送流体dを流出させる(実開昭62−72144号公
報、実開昭63−118949号公報等参照)。
流体dが周囲に放射状に流出するため、前述のものに比
べれば、生産粒子cの分布に偏りがない。
ほど、搬送流体dの流出力が弱くなるため、図6、図7
鎖線で示すように、底部においては、その内壁面に向っ
て生産粒子cの偏りが生じる。偏れば上述の過粉砕等の
問題が生じる。
生産粒子の分布の偏りをなくすことを課題とする。
に、この発明は、前述の図6、図7に示した処理筒内底
部中央から搬送流体を流出する摩砕粉砕装置において、
その処理筒の下部周囲に複数の前記搬送流体流入口を形
成する構成としたのである。
スクリュー羽根の回転最下面(図1、符号L参照)と同
じか、それ以上とするとよい。その許容範囲は、装置
(処理筒)の大きさに影響されるが、例えば、前記回転
最下面から0〜800mm、好ましくは、100〜500
mmとする。また、各搬送流体流入口は同一高さに配列し
てもよいが、複数段、例えば周方向千鳥足状とすること
ができる。さらに、搬送流体流入口には、その流入量測
定器及び流入量調整器を設けるとよく、このとき、各搬
送流体の流入口を圧送源にマニホールドを介して接続
し、その集合管の搬送流体入口部に、前記流入量測定器
及び流入量調整器を設けることができる。
筒底部中央からの搬送流体の流入量に対し、処理筒下部
周囲の流入口からの搬送流体の流入量を50%以下とし
て働かすことが好ましい。その割合は、生産粒子の径、
装置の大きさ、能力によって左右されるが、例えば、5
〜50%より好ましくは20〜30%とする。
置は、処理筒内の底部中央から搬送流体が放射状に流入
するとともに、処理筒周囲からも搬送流体が流入する。
このため、処理筒内は全域に亘って均一な搬送流体流量
となり、生産粒子の偏りが極力少なくなる。
内の性状が変動し、同一搬送流体流量であると、その偏
りが生じる恐れがあるが、流入量測定器の測定値に基づ
き、調整器の開閉度を調節することにより、その偏り
は、操業時間全てに亘ってなくすことができる。
塞した堅型の円筒状処理筒10の中心軸上にスクリュー
軸11が設けられ、この軸11は、処理筒10上面を貫
通してスラスト軸受等の支持手段により懸垂支持されて
おり、図示しないモータにより回転する。スクリュー軸
11は中空軸となっており、後述のように、吸気ファン
18により処理筒10内が吸気されると、搬送流体とな
る空気dがこの軸11内を通ってその下端から処理筒1
0内に放射状に流入する。
口12及び被処理物投入口13が形成され、前者の投入
口12からセラミック、石、鋼球等の粉砕媒体bが図示
Tレベルまで充填され、後者の投入口13からスクリュ
ーコンベア等により気密を保って被処理物aが送り込ま
れ、前記スクリュー軸11の回転により、粉砕媒体b及
び被処理物aが図示矢印のごとく流動撹拌されて、被処
理物aがその相互間及び粉砕媒体bとの摩砕により微細
な生産粒子cに粉砕される。
は、周方向等間隔な羽根14aを有する羽根車14が回
転自在に設けられているとともに、この羽根車14に対
向する処理筒10内面全周に断面三角状の環状部材15
が設けられており、外部のモータ19により羽根車14
が回転すると、羽根車14と部材15間を通過する気流
に旋回力が付与されて分級が行なわれる。
気口16が形成され、この吸気口16に、バックフィル
ター、サイクロン等の製品捕集装置17を介して吸気フ
ァン18が接続される。
すように等間隔に4個の搬送空気dの流入口20が形成
され、その開口にはロストル21が設けられて、粉砕媒
体bの流出を阻止している。この各流出口20に空気流
入管22が接続されており、この管22に、流入量測定
器23、手動の流入量調整用ダンパー24が付設されて
いる。ダンパー24は自動としてもよい。流入口20の
数は任意であり、かつ、等間隔が好ましいが、各種部材
の関係で必らずしも等間隔とする必要はない。通常、処
理筒10下部には粉砕媒体bの排出口を形成するため、
その排出口に空気流入管22を挿入して、流入口20を
形成することができる。
(空気)d流入口にも流入量測定器23、流入量調整用
ダンパー24を付設することができる。
り、つぎにその作用について説明する。
物aを適宜に投入すると、スクリュー軸11の撹拌作用
により、被処理物aは、その相互間及び粉砕媒体bとの
摩砕により微細な生産粒子cに粉砕されて軽くなる。
と、スクリュー軸11下端及び処理筒周囲の各流入口2
0から空気dが処理筒10下部全域に均一に流れ込んで
周囲にまんべんなく広がり、上昇して羽根車14と部材
15の間を通る気流が生じる。この気流にのって前記の
軽くなった生産粒子cが上昇し、羽根車14の旋回力に
より粗いものは分離されて所定の粒度になったものが吸
気口16から捕集装置17に至り、ここで、生産粒子c
が捕集される。
定器23を介して軸11、流入口20からの空気流入量
を検出し、最適な空気dの流れとなるように、ダンパー
24及び吸気ファン18を制御する。
3に示すように、スクリュー軸31を全て中空とせず、
下部一部を中空としたものであり、その下部に複数の小
孔30、スリット32が形成されている。この小孔3
0、スリット32は、軸31下端からの空気流出速度を
緩和するためであり、流出速度が大き過ぎるときに形成
し、その数及び位置は適宜に決定する。したがって、必
ずしも設ける必要はない。
が導かれ、この流入管33はスクリュー軸31の下端内
に開口しており、前記吸気ファン18が駆動すると、処
理筒10内が負圧となり、流入管33を介してスクリュ
ー軸31下端内に空気dが流入する。この流入した空気
dは小孔30及びスリット32から処理筒10内に噴出
するとともに、スクリュー軸31下端から処理筒10内
に空気dが放射状に流入する。
周囲からの空気流入状態で、前記実施例と同様にして粉
砕作用が行われる。このとき、この実施例も、前記実施
例と同様に、制御器Cを設けて、この制御器Cにより流
入量測定器23等を制御する。なお、実施例1において
も、スクリュー軸11下部に小孔30、スリット32を
形成し得る。
する、いわゆるオープン型式であるが、図1、図3鎖線
で示すようにクローズド型式としてもよい。搬送流体d
は、実施例の空気に限定されず、他の気体とすることが
でき、また水等の液体とすることもでき、この液体の場
合はクローズド型式が好ましい。
ズド型式のいずれにおいても、吸気ファン18と別個の
圧送機41(ファン等)により圧縮流体dを流入するよ
うにすることができる。この圧送には、図4に示すよう
に、処理筒10下部周りにマニホールド42を設け、そ
の集合管40に、測定器23、ダンバー24を介して圧
送機41を接続するとともに、各流入口20を連通する
とよい。この様にすれば、測定器23、ダンバー24が
1つですみ、その測定、調節も容易である。流入口20
を上下複数段とした場合は、それに応じて集合管40も
複数段とする。集合管40は圧送のものに限らず、ファ
ン18による吸気オープン式のものに採用してもよい。
内にその底部中央及びその周囲から搬送流体を流入する
ようにしたので、生産粒子の偏りが極力少なくなる。ま
た、その偏りがなくなることにより、生産粒子の粒度分
布も均一となり、さらに、処理筒内の搬送流体流量の調
整も容易となり、精度の高い粉砕を行い得る。
Claims (6)
- 【請求項1】 堅型処理筒10内に、上下方向のスクリ
ュー軸11を設けるとともに粉砕媒体b及び被処理物a
を充填し、前記スクリュー軸11を中空軸として、その
スクリュー軸11を介して生産粒子cの搬送流体dを前
記処理筒10内に送り込む摩砕粉砕装置において、 上記処理筒10の下部周囲に複数の上記搬送流体dの流
入口20を形成したことを特徴とする摩砕粉砕装置。 - 【請求項2】 堅型処理筒10内に、上下方向のスクリ
ュー軸31を設けるとともに粉砕媒体b及び被処理物a
を充填し、前記処理筒10の底壁中央に生産粒子cの搬
送流体dの流入口33を設けた摩砕粉砕装置において、 上記処理筒10の下部周囲に複数の上記搬送流体dの流
入口20を形成したことを特徴とする摩砕粉砕装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の摩砕粉砕装置に
おいて、処理筒10下部周囲の流入口20の位置は、上
記スクリュー軸11、31のスクリュー羽根の回転最下
面Lと同じか、それ以上としたことを特徴とする摩砕粉
砕装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
摩砕粉砕装置において、処理筒10下部周囲の流入口2
0に、その流入量測定器23及び流入量調整器24を設
けたことを特徴とする摩砕粉砕装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の摩砕粉砕装置におい
て、上記処理筒10下部周囲の各流入口20を圧送源1
8、41又は外気にマニホールド42を介して接続し、
その集合管40の前記搬送流体d入口部に、上記流入量
測定器23及び流入量調整器24を設けたことを特徴と
する摩砕粉砕装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
摩砕粉砕装置を働かすに際し、スクリュー軸11、31
又は処理筒10内底部中央からの搬送流体dの流入量に
対し、処理筒10下部周囲の流入口20からの搬送流体
dの流入量を50%以下としたことを特徴とする摩砕粉
砕装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15061892A JP2698504B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 摩砕粉砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15061892A JP2698504B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 摩砕粉砕装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337388A JPH05337388A (ja) | 1993-12-21 |
JP2698504B2 true JP2698504B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=15500812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15061892A Expired - Lifetime JP2698504B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 摩砕粉砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2698504B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3231538B2 (ja) * | 1994-03-25 | 2001-11-26 | 株式会社クボタ | 竪型媒体撹拌粉砕機の処理筒内面保護構造 |
-
1992
- 1992-06-10 JP JP15061892A patent/JP2698504B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05337388A (ja) | 1993-12-21 |
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