JP2697389B2 - 飛しょう体用ドーム - Google Patents
飛しょう体用ドームInfo
- Publication number
- JP2697389B2 JP2697389B2 JP3208016A JP20801691A JP2697389B2 JP 2697389 B2 JP2697389 B2 JP 2697389B2 JP 3208016 A JP3208016 A JP 3208016A JP 20801691 A JP20801691 A JP 20801691A JP 2697389 B2 JP2697389 B2 JP 2697389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dome
- gas cylinder
- cooling gas
- cooling
- flying object
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光波を透過し、高速で
飛しょうする飛しょう体用ドームの冷却に関するもので
ある。
飛しょうする飛しょう体用ドームの冷却に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、光波を透過する飛しょう体用ドー
ムは赤外線などの光波センサを風雨などの環境条件から
保護するとともに、空力的に抵抗の少ない形状であるこ
とが要求され、その性能は電気的特性(透過特性)、耐
熱性などにより評価されるもので、その特性はドーム構
造及びその構成材料で決定される。
ムは赤外線などの光波センサを風雨などの環境条件から
保護するとともに、空力的に抵抗の少ない形状であるこ
とが要求され、その性能は電気的特性(透過特性)、耐
熱性などにより評価されるもので、その特性はドーム構
造及びその構成材料で決定される。
【0003】図3は従来の赤外線を透過するドームを示
す図であり、図において、1は赤外線に対して透過特性
の良好な誘電体(例えばMgF2 など)を用いたドーム
であり、同図Aのような半球体の形状と同図Bのような
錐体の形状のものが知られている。2は赤外線検知器と
光学系で構成される赤外線センサである。
す図であり、図において、1は赤外線に対して透過特性
の良好な誘電体(例えばMgF2 など)を用いたドーム
であり、同図Aのような半球体の形状と同図Bのような
錐体の形状のものが知られている。2は赤外線検知器と
光学系で構成される赤外線センサである。
【0004】この飛しょう体用ドームは、ドーム1の構
成材料である誘電体の板厚を飛しょう体の飛しょう速度
など使用環境条件において十分な機械的強度が得られる
範囲内で、赤外線の透過特性を良好にするために出来る
限り薄くするよう寸法が決められている。
成材料である誘電体の板厚を飛しょう体の飛しょう速度
など使用環境条件において十分な機械的強度が得られる
範囲内で、赤外線の透過特性を良好にするために出来る
限り薄くするよう寸法が決められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の飛
しょう体用ドームでは、目標から輻射される赤外線の他
に飛しょう体が高速で飛しょうすることによる空力加熱
でドームの温度が上昇し、ドームそのものから赤外線を
輻射するため、赤外線センサにおける目標の信号対雑音
比が劣化して目標を見失うという課題があった。
しょう体用ドームでは、目標から輻射される赤外線の他
に飛しょう体が高速で飛しょうすることによる空力加熱
でドームの温度が上昇し、ドームそのものから赤外線を
輻射するため、赤外線センサにおける目標の信号対雑音
比が劣化して目標を見失うという課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ドームを構成する誘電体板を冷却
ガスの断熱膨張により冷却して、空力加熱によるドーム
の温度上昇を抑え赤外線の輻射の少ない飛しょう体用ド
ームを得ることを目的とする。
めになされたもので、ドームを構成する誘電体板を冷却
ガスの断熱膨張により冷却して、空力加熱によるドーム
の温度上昇を抑え赤外線の輻射の少ない飛しょう体用ド
ームを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる飛しょ
う体用ドームは、ドームの稜線に沿って複数のガスの噴
出孔を備えた冷却用パイプを複数配管するとともに、冷
却用ガスボンベと冷却用ガスボンベの動作を制御するガ
スボンベ制御部とを付加したものである。
う体用ドームは、ドームの稜線に沿って複数のガスの噴
出孔を備えた冷却用パイプを複数配管するとともに、冷
却用ガスボンベと冷却用ガスボンベの動作を制御するガ
スボンベ制御部とを付加したものである。
【0008】
【作用】この発明における飛しょう体用ドームは、ドー
ムの稜線に沿って複数のガスの噴出孔を備えた冷却用パ
イプを配管することにより配管による光波センサのケラ
レの増加を最小限に抑えるとともに、ドーム全体にくま
なく冷却ガスを噴出できるためドームの温度上昇を抑え
ることができる。また、ガスボンベ制御部により冷却用
ガスボンベの作動秒時を制御するため、冷却用ガスの容
量を必要最小限度にすることが可能となり、装置全体を
小型化できる。
ムの稜線に沿って複数のガスの噴出孔を備えた冷却用パ
イプを配管することにより配管による光波センサのケラ
レの増加を最小限に抑えるとともに、ドーム全体にくま
なく冷却ガスを噴出できるためドームの温度上昇を抑え
ることができる。また、ガスボンベ制御部により冷却用
ガスボンベの作動秒時を制御するため、冷却用ガスの容
量を必要最小限度にすることが可能となり、装置全体を
小型化できる。
【0009】
【実施例】図9はこの発明の一実施例を示す図でありA
は側面図、Bは正面図である。1は赤外線に対して透過
特性の良好な誘電体(例えばMgF2 など)を用いたド
ーム、2は赤外線検知器と光学系で構成される赤外線セ
ンサ、3は複数個の冷却ガス噴出孔を備えた冷却用パイ
プ、4は冷却用ガスボンベ、5は冷却用ガスボンベを活
性化するための制御を行うガスボンベ制御部である。
は側面図、Bは正面図である。1は赤外線に対して透過
特性の良好な誘電体(例えばMgF2 など)を用いたド
ーム、2は赤外線検知器と光学系で構成される赤外線セ
ンサ、3は複数個の冷却ガス噴出孔を備えた冷却用パイ
プ、4は冷却用ガスボンベ、5は冷却用ガスボンベを活
性化するための制御を行うガスボンベ制御部である。
【0010】図1において、冷却用パイプ3はドーム1
の稜線に沿って配管されており、この冷却用パイプ3に
よる赤外線のケラレ量は増加することなく、目標から輻
射された赤外線はドーム1を構成する誘電体板を透過し
て赤外線センサ2に入射することができる。
の稜線に沿って配管されており、この冷却用パイプ3に
よる赤外線のケラレ量は増加することなく、目標から輻
射された赤外線はドーム1を構成する誘電体板を透過し
て赤外線センサ2に入射することができる。
【0011】さらに、冷却用パイプ3は、図2に示すよ
うにパイプ3の軸Lに沿って両側に複数個の冷却ガス噴
出のための細孔6があり、ドーム1を構成する誘電体板
の全面をくまなく冷却ガス(例えば窒素ガスなど)の断
熱膨張により冷却することができる。
うにパイプ3の軸Lに沿って両側に複数個の冷却ガス噴
出のための細孔6があり、ドーム1を構成する誘電体板
の全面をくまなく冷却ガス(例えば窒素ガスなど)の断
熱膨張により冷却することができる。
【0012】また、冷却用ガスボンベ4は、他の装置か
らの指令やガスボンベ制御部5そのものが備えている飛
しょう秒時計測器、飛しょう距離計測器により活性化さ
れるため、冷却用ガスボンベ4の容量は必要最小限度に
することができ、装置全体を小型化できる。
らの指令やガスボンベ制御部5そのものが備えている飛
しょう秒時計測器、飛しょう距離計測器により活性化さ
れるため、冷却用ガスボンベ4の容量は必要最小限度に
することができ、装置全体を小型化できる。
【0013】このように、ドームの稜線に沿って冷却ガ
スの噴出孔を備えた冷却用パイプを配管するとともに、
ガスボンベ制御部により制御される冷却用ガスボンベを
備えることにより、配管による光波センサのケラレを低
く抑えたまま、空力加熱によるドームの温度上昇を抑え
ることができる。
スの噴出孔を備えた冷却用パイプを配管するとともに、
ガスボンベ制御部により制御される冷却用ガスボンベを
備えることにより、配管による光波センサのケラレを低
く抑えたまま、空力加熱によるドームの温度上昇を抑え
ることができる。
【0014】なお、上記説明では赤外線の場合について
述べたが、赤外線の代わりに紫外線や可視光線の場合に
ついても同様に適用できる。また、ドームの形状は角錐
の場合について説明したが、円錐や半球など形状に依ら
ず同様に適用できる。さらに、冷却ガスを噴出する冷却
用パイプをドームの外側に配管する場合について述べた
が、ドームの内側に配管する場合及び両側に配管する場
合についても同様に適用できる。
述べたが、赤外線の代わりに紫外線や可視光線の場合に
ついても同様に適用できる。また、ドームの形状は角錐
の場合について説明したが、円錐や半球など形状に依ら
ず同様に適用できる。さらに、冷却ガスを噴出する冷却
用パイプをドームの外側に配管する場合について述べた
が、ドームの内側に配管する場合及び両側に配管する場
合についても同様に適用できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、赤外
線等の光波の透過特性が良好でしかも冷却装置を大型化
することなく、高速飛しょう時の空力加熱の影響の少な
い飛しょう体用ドームを提供できるという効果がある。
線等の光波の透過特性が良好でしかも冷却装置を大型化
することなく、高速飛しょう時の空力加熱の影響の少な
い飛しょう体用ドームを提供できるという効果がある。
【図1】この発明による飛しょう体用ドームの一実施例
を示す概略図で、同図Aは側面図、同図Bは正面図。
を示す概略図で、同図Aは側面図、同図Bは正面図。
【図2】この発明による飛しょう体用ドームの冷却用パ
イプの構造を示す概略図。
イプの構造を示す概略図。
【図3】従来の飛しょう体用ドームを示す概略図で、同
図Aは半球体ドームを示す図、同図Bは錐体ドームを示
す図。
図Aは半球体ドームを示す図、同図Bは錐体ドームを示
す図。
1 ドーム 2 赤外線センサ 3 冷却用パイプ 4 冷却用ガスボンベ 5 ガスボンベ制御部 6 冷却ガス噴出孔
Claims (1)
- 【請求項1】 赤外線等の光波を透過する材料で構成さ
れる飛しょう体用ドームにおいて、このドームの稜線に
沿って複数本配管されるとともに複数個の冷却ガス噴出
孔を備えた冷却用パイプと、この冷却用パイプに冷却ガ
スを供給するための冷却用ガスボンベと、この冷却用ガ
スボンベを活性化するための制御信号を生成し冷却用ガ
スボンベを制御するガスボンベ制御部とを備えることを
特徴とする飛しょう体用ドーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3208016A JP2697389B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 飛しょう体用ドーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3208016A JP2697389B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 飛しょう体用ドーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552498A JPH0552498A (ja) | 1993-03-02 |
JP2697389B2 true JP2697389B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=16549283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3208016A Expired - Lifetime JP2697389B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 飛しょう体用ドーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697389B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8933860B2 (en) | 2012-06-12 | 2015-01-13 | Integral Laser Solutions, Inc. | Active cooling of high speed seeker missile domes and radomes |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04151500A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-05-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 高速飛行物体の赤外線透過窓保護装置 |
JPH0534099A (ja) * | 1991-07-25 | 1993-02-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 赤外線誘導装置 |
-
1991
- 1991-08-20 JP JP3208016A patent/JP2697389B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0552498A (ja) | 1993-03-02 |
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