JP2695127B2 - ミコバクテリウムカンサシに特異的な核酸配列 - Google Patents

ミコバクテリウムカンサシに特異的な核酸配列

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JP2695127B2 JP7031931A JP3193195A JP2695127B2 JP 2695127 B2 JP2695127 B2 JP 2695127B2 JP 7031931 A JP7031931 A JP 7031931A JP 3193195 A JP3193195 A JP 3193195A JP 2695127 B2 JP2695127 B2 JP 2695127B2
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オリゴヌクレオチドプ
ローブおよび増幅プライマーに関し、特に、種特異性を
もってミコバクテリウム・カンサシの核酸にハイブリダ
イズするオリゴヌクレオチドおよびプライマーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ミコバクテリアは、抗酸性、非運動性の
グラム陽性杆菌属である。該属は、いくつかの種、ミコ
バクテリウム・アフリカヌム(M.africanu
m)、鳥型結核菌(M.avium)、ウシ型結核菌
(M.bovis)、ウシ型結核菌BCG(M.bov
is−BCG)、ミコバクテリウム・ケロネエ(M.c
helonae)、ミコバクテリウム・フォルツイツム
(M.fortuitum)、ミコバクテリウム・ゴル
ドネエ(M.gordonae)、ミコバクテリウム・
イントラセルラレエ(M.intracellular
ae)、ミコバクテリウム・カンサシ(M.kansa
sii)、ミコバクテリウム・ミクロチ(M.micr
oti)、ミコバクテリウム・スクロフラセウム(M.
scrofulaceum)、パラ結核菌(M.par
atuberculosis)、およびヒト型結核菌
(M.tuberculosis)を含むが、これらに
限定されない。これら生物の特定のものは病原性を有す
る。1953年を最初に、ミコバクテリア感染の症例が
米国で増加している。特に重要なのは結核であり、その
病因はヒト型結核菌(M.tuberculosis)
である。しかしながら、ヒト型結核菌(tubercu
losis)以外のミコバクテリア(MOTT)による
感染も増加している。これら新しい多くの症例は、AI
DSの流行に関連しており、ミコバクテリアによる感染
の疑いが特に強い免疫弱体化人口を増やしている。鳥型
結核菌(M.avium)、ミコバクテリウム・カンサ
シ(M.kansasii)および他の非ヒト型結核菌
(tuberculosis)ミコバクテリアは、HI
V感染患者および他の免疫弱体化患者の日和見病原体と
して見いだされてきた。これらの感染は流行が素早くか
つ短期間に致命的になりうるため、これらの感染の迅速
な診断に関する要求が増加している。
【0003】現在、ミコバクテリア感染の診断は抗酸性
染色および生物培養、続く生化学分析に依存する。これ
らの工程は時間を浪費し、慣用的培養法を用いる典型的
な診断は6週間を要する。自動化培養システム、例えば
BACTECシステム(Becton Dickins
on Microbiology Systems,S
parks,MD)は診断時間を1から2週間に減らす
ことができた。しかしながら、ミコバクテリアの感染を
診断するための時間を1週間以下、好ましくは約1日に
減らす要求がいまだ存在する。オリゴヌクレオチドに基
づく分析、例えばサザンハイブリダイゼーションまたは
ドットブロットは迅速な結果をもたらすことができる
(即ち、1日未満)。属および種特異的オリゴヌクレオ
チドプローブも、核酸増幅による直接分析において使用
可能である。しかしながら、これらの迅速な検出法およ
び同定法は両方とも、ミコバクテリア属(ヒト型結核菌
および非ヒト型結核菌)に特異的なオリゴヌクレオチド
プローブまたは生物の特定が望まれる特定のミコバクテ
リア種に特異的なオリゴヌクレオチドプローブを必要と
する。
【0004】ミコバクテリウム・カンサシの実験室にお
ける慣用的な同定は、成長特性の生化学的試験および測
定に依存する。これらは、カタラーゼ生産、ウレアーゼ
活性、ツイーン(TWEEN)加水分解、硝酸塩還元お
よび光に暴露した場合の生物の色素生産能力(光化学
性)を含む。他の幾つかのミコバクテリア種は類似した
生化学プロフィールを示すので、光化学性はミコバクテ
リウム・カンサシの同定のための決定的な特徴として習
慣的にあてにされた。しかしながら、光化学性の測定は
生物の純粋培養を必要とし、かつ、この表現形が可変性
で客観的であるために信頼性をもって測定することが難
しい。これらの理由から、オリゴヌクレオチドプローブ
を用いた種特異的ハイブリダイゼーションまたは核酸増
幅によるミコバクテリウム・カンサシの同定に関する企
てが存在してきた。フアング(Z.H.Huang)ら
(1991.J.Clin.Microbiol.2
9,2125−2129)は、ミコバクテリウム・カン
サシに関して一定の種特異性を有するゲノミックライブ
ラリーから得られたDNAプローブを報告した。このク
ローン(pKM1−9)は、ミコバクテリウム・ガスト
リ(M.gastri)を含む他の種とある程度のクロ
スハイブリダイゼーションを示し、かつ、ミコバクテリ
ウム・カンサシとは遺伝的に異なる亜種は検出しなかっ
た。pKM1−9のヌクレオチド配列は報告されておら
ず、その配列が由来する遺伝子も同定されていない。ロ
ス(B.C.Ross)ら(1992.J.Clin.
Microbiol.30,2930−2933)も、
pKM1−9プローブ、65kDa抗原遺伝子、および
rRNAに特異的にハイブリダイズするプローブを用い
た市販のDNAプローブ試験(ACCU−PROBE,
Gen−Probe,SanDiego,CA)を用い
た、ミコバクテリウム・カンサシとは遺伝的に異なる亜
種の同定を報告した。16SのrRNAにハイブリダイ
ズする増幅プライマーを用いることにより、研究された
ミコバクテリウム・カンサシの変異体の16SのrRN
Aの配列決定および比較を行った。ヤン(M.Yan
g)ら(1993.J.Clin.Microbio
l.31,2769−2772)は、臨床的分離物から
のミコバクテリウム・カンサシ特異的プローブの単離を
報告した。このプローブ(p6123)は、pKM1−
9に陰性の亜種を含む、試験されたすべてのミコバクテ
リウム・カンサシ株にハイブリダイズした。
【0005】ロゴール(T.Rogall)ら(199
0.J.Gen.Microbiol.136,191
5−1920)は、ミコバクテリア種の同定に関して、
ポリメラーゼチェインリアクション法(PCR)に基づ
いた配列決定ストラテジーにおいて、上記の16Sのr
RNAを用いた。しかしながら、これらのプライマーは
ミコバクテリウム・カンサシからミコバクテリウム・ガ
ストリを分類するためには用いられなかったが、それ
は、表現形の特徴が異なるにも拘わらずこれら2種から
の16SのrRNA配列が同一だからである。同様な研
究がベディングハウス(B.Boddinghaus)
ら(1990.J.Clin.Microbiol.2
8,1751−1759)により報告されたが、彼は、
ヒト型結核菌グループ、鳥型結核菌(M.aviu
m)、パラ結核菌(M.paratuberculos
is)およびミコバクテリウム・イントラセルラレエ
(M.intracellularae)に特異的な1
6SのrRNAの配列に由来するオリゴヌクレオチドを
報告した。16SのrRNA内の唯一の配列ストレッチ
が、ミコバクテリウム・ガストリ、ミコバクテリウム・
シミエ(M.simiae)およびミコバクテリウム・
スクロフラセウム(M.scrofulaceum)を
含むミコバクテリウム・カンサシの配列比較により同定
された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ミコバクテ
リウム・カンサシの種特異的検出および同定のためのオ
リゴヌクレオチドプローブおよび増幅プライマーとして
有用な核酸配列を提供する。種特異的とは、本発明のプ
ローブおよびプライマーがミコバクテリウム・カンサシ
の核酸とハイブリダイズし、ミコバクテリアの他の種の
核酸または近縁生物、例えばロドコッカス・ロドクロウ
ス(Rhodococcus rhodochrou
s)およびノカルディア・アステロイデス(Nocar
dia asteroides)の核酸とはほとんどあ
るいは全くクロスハイブリダイゼーションしないことを
意味する。これらのプローブおよびそれらが由来するミ
コバクテリウム・カンサシのゲノミックライブラリーD
NAの断片の配列は、以前に報告されたミコバクテリウ
ム・カンサシ特異的核酸配列とは異なる。これらのプロ
ーブおよびプライマーは培養物の同定を確認するための
手段としてサンプルを培養した後に使用してよい。別法
として、核酸ハイブリダイゼーションおよび核酸増幅に
基づいたバクテリアDNAの検出法および同定法におい
ては培養前に用いてよい。いずれにおいても、本発明の
プローブ、プライマーおよび診断法は、ミコバクテリウ
ム・カンサシと他のミコバクテリア種との迅速な識別手
段を提供し、それにより、習慣的にあてにされてきた、
時間を浪費する表現形および生化学による方法にたよる
ことなく、実験者が迅速にこの微生物を同定することが
可能になる。微生物感染に包含される特定の病原のこの
ような迅速な同定は、短時間で適切な治療を決定するた
めに用いられうる情報を提供する。試験された臨床的お
よび環境的ミコバクテリウム・カンサシの94%は、本
発明の増幅プライマーを用いた増幅分析において陽性で
あった。本発明のミコバクテリウム・カンサシ特異的配
列はp6123およびpMK1−9とは異なり、かつ、
以前には公知でなかったミコバクテリウム・カンサシゲ
ノムの遺伝子および部分に由来する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、核酸ハイブリ
ダイゼーション分析および核酸増幅反応においてミコバ
クテリウム・カンサシ特異性を示すオリゴヌクレオチド
プローブおよびプライマーを提供する。本発明において
同定された完全鎖長のミコバクテリウム・カンサシ特異
的配列は493塩基対の長さであり、63%のGC含有
率を示す。MK7の幾つかのミコバクテリウム・カンサ
シ特異的サブ配列も同定されて、ミコバクテリウム・カ
ンサシの種特異的検出および同定の分析において用いら
れるハイブリダイゼーションプローブおよび増幅プライ
マーのデザインに用いられた。
【0008】本発明のミコバクテリウム・カンサシ特異
的ヌクレオチド配列は、ミコバクテリウム・カンサシの
ゲノミックライブラリーに由来し、そして493塩基対
の長さであり、63%のGC含有率を示す(配列番号:
1)。ハイブリダイゼーションプローブおよび増幅プラ
イマーとして有用な配列番号:1のミコバクテリウム・
カンサシのサブ配列も同定された。これらのプローブお
よびプライマーはミコバクテリアDNAに直接ハイブリ
ダイズして検出されるか、または核酸増幅反応において
プライマーとして用いられてミコバクテリウム・カンサ
シ特異的増幅産物を生産して検出される。即ち、実施例
として示したような、ハイブリダイゼーションプローブ
として用いられたミコバクテリウム・カンサシ特異的オ
リゴヌクレオチドも、核酸増幅プロトコルにおいてミコ
バクテリウム・カンサシ特異的増幅プライマーとして用
いてよく、また、その反対も可能であることは認識され
るべきである。本明細書において用いられる単語「プロ
ーブ」および「プライマー」は、したがって、所望の反
応におけるオリゴヌクレオチドの機能を示す。本発明に
より包含されるあらゆるミコバクテリウム・カンサシ特
異的ヌクレオチド配列は、検出法に応じてプローブまた
はプライマーのいずれかとして用いられる。
【0009】本明細書において特に開示されたプローブ
およびプライマーに加えて、ミコバクテリウム・カンサ
シ特異的プローブおよびプライマーも、用いられたあら
ゆる特定の分析フォーマットに関して適切な日常的方法
およびクライテリアを用いてMK7配列から由来してよ
い。通常、これらのプローブおよびプライマーは少なく
とも約10−15ヌクレオチドの長さ、好ましくは約1
5−29ヌクレオチドの長さになる。プローブおよびプ
ライマーはデオキシリボ核酸(DNA)またはリボ核酸
(RNA)のいずれでもよく、天然に存在する糖−リン
酸バックボーンであっても、当業界において公知のホス
ホロチオエート、ジチオネート、アルキルホスフォネー
トまたはαヌクレオチドを含むように修飾されたバック
ボーンでもよい。プローブおよびプライマーは、オリゴ
ヌクレオチドの化学合成、形質転換宿主細胞中でのクロ
ーニングおよび増幅、または当業界において公知の他の
手段により生産してよい。
【0010】本発明のプローブおよびプライマーは、ミ
コバクテリアを含む疑いのあるサンプル中の核酸にハイ
ブリダイズする。サンプルは単離された核酸、単離され
た微生物を含んでも、あるいは臨床サンプルでもよい。
典型的には、臨床サンプルは、生物学的流体または組織
の形態、例えば、痰、気管支洗浄物、胃洗浄物、血液、
乳、リンパ、皮膚および柔組織(soft tissu
e)である。本発明のプローブおよびプライマーを用い
たハイブリダイゼーションの前に、一般的には、遊離核
酸よりむしろ完全生物体を含む疑いのあるサンプルを当
業界において公知の方法で処理することにより、存在す
るあらゆる微生物から核酸を放出させる。さらに、典型
的には、痰サンプルは分析のための核酸を放出させる前
に液状化する。ミコバクテリアはヒトにも非ヒト動物種
にも感染するので、本発明はヒトの診断法および家畜の
診断法の両方に適用可能であり、かつ、サンプルはいず
れの源から得てもよい。ヒトは、ヒト型結核菌、ミコバ
クテリウム・カンサシ、鳥型結核菌、ミコバクテリウム
・イントラセルラレエ、ミコバクテリウム・スクロフラ
セウムおよびミコバクテリウム・フォルツイツムを含む
さまざまなミコバクテリアに感染する可能性があり、本
発明のプローブ、プライマーおよび方法を用いてミコバ
クテリウム・カンサシが病原体であるために適切な治療
の選択が必要な症例を迅速に判別する。
【0011】オリゴヌクレオチドプローブおよびプライ
マーを用いて、ミコバクテリア核酸へのハイブリダイズ
またはミコバクテリア核酸標的配列の増幅により、ミコ
バクテリウム・カンサシを検出および/または同定す
る。ひとつの態様において、標的ミコバクテリウム・カ
ンサシ核酸の直接検出のためのハイブリダイゼーション
法においてプローブを用いる。これらの方法は、DNA
の検出のためのサザンブロット、RNAの検出のための
ノーザンブロットおよびDNAまたはRNAのいずれか
の検出のためのドットブロットを含む。これらの方法
は、当業界において一般的に公知であり、Molecu
lar Cloning:A Laboratory
Manual,第2版、サムブルック(J.Sambr
ook)、フリッシュ(E.F.Fritsch)およ
びマニアティス(T.Maniatis)編集、Col
d Spring Harbor Laborator
y Press、1989に記載されている。第2の態
様において、サンプル中のミコバクテリウム・カンサシ
の存在は、標的核酸配列の種特異的増幅により検出およ
び/または同定される。この態様においては、本発明の
プローブまたはプライマーを慣用的核酸増幅プロトコル
において用いる。標的核酸へのプライマーの循環ハイブ
リダイゼーションに依存したあらゆる増幅プロトコル、
例えばPCR(米国特許第4,683,195号、第
4,683,202号、第4,800,159号、第
4,965,188号)、リガーゼチェインリアクショ
ン(LCR)(バイス(Weiss)、1991,Sc
ience 254,1292)、鎖置換増幅(SD
A)(ウオーカー(G.Walker)ら、1992,
PNAS89:392−396;ウオーカー(G.Wa
lker)ら、1992、Nucleic Acids
Res.20:1691−1696)、核酸に基づく
配列増幅法(NASBA)(カンゲン(Cangen)
らの米国特許第5,130,238号)、転写に基づく
増幅法(コー(D.Kwoh)ら、1989、PNAS
86:1173−1177)、自己維持配列複製法
(グアテリ(J.Guatelli)ら、1990、P
NAS 87:1874−1878)またはQβレプリ
カーゼシステム(リザルディ(P.Lizardi)
ら、1988、Bio−Technology 6:1
197−1202)を用いてよい。LCRにおける使用
に適切な隣接プライマーは配列番号:1から容易に選択
できる。しかしながら、本発明のプライマーと共に用い
るために好ましい増幅法は、標的配列へのプライマーの
循環ハイブリダイゼーション、標的配列を鋳型として用
いたプライマーの伸長合成、および標的配列からの伸長
合成プライマーの置換を利用する方法、例えばPCRお
よびSDAである。
【0012】増幅プライマーは、プライマー伸長合成ま
たは標的配列にハイブリダイズした隣接プライマーの、
ライゲーションによる標的配列の増幅のためのプライマ
ーである。SDAによる増幅のためには、オリゴヌクレ
オチドプライマーはGC含有率が低いものから選択され
るのが好ましく、プローブの総ヌクレオチド組成の70
%未満が好ましい。同様に、SDAに関しては、標的配
列は2次構造を最小限にするために低いGC含有率を有
することが好ましい。SDA増幅プライマーの3’末端
(標的結合配列)は標的配列の3’にハイブリダイズす
る。標的結合配列は増幅プライマーに標的特異性を付与
し、本発明のミコバクテリウム・カンサシ特異的配列
は、したがってSDA増幅プライマー中の標的結合配列
として用いられる。SDA増幅プライマーはさらにその
5’末端近傍に制限酵素の認識部位を含む。該認識部位
は、認識部位の一方の鎖が修飾されている(hemim
odified)場合にDNA二本鎖の一方の鎖にニッ
クを入れる制限エンドヌクレアーゼのためのものである
(ウオーカー(Walker)ら、1992、PNAS
89,392−396)。SDA増幅プライマーは、
制限エンドヌクレアーゼが適切に認識部位に結合するよ
うに、該制限酵素認識部位の5’に付加配列を含んでよ
い。大多数のSDA反応に関しては、増幅プライマーは
標的配列の対数増幅に必須である。標的の末端への特定
の配列の付加を必要としない他の増幅法に関しては、増
幅プライマーは通常標的結合配列のみからなる。
【0013】バンパープライマーはSDAにおいて用い
られるプライマーであり、バンパープライマーの伸長合
成が下流のプライマーおよびその伸長合成産物を置換す
るように、増幅プライマーの上流の標的配列にアニール
する。バンパープライマーの伸長合成は増幅プライマー
の伸長合成産物を置換するための一つの方法であるが、
加熱も好ましい。
【0014】単語「標的」または「標的配列」は、増幅
プライマーにより増幅可能な核酸配列を意味する。これ
らは、増幅される起源の核酸配列、増幅される起源の核
酸配列の相補的第2鎖、および増幅反応により生産され
る起源配列コピーのいずれかの鎖を意味する。これらの
コピーは、増幅プライマーがハイブリダイズする起源標
的配列のコピーも含むという事実により、増幅可能な標
的配列としても機能する。
【0015】核酸はハイブリダイズするためには完全な
相補性を必要とはしないため、本明細書に開示されたプ
ローブおよびプライマーが、ミコバクテリウム・カンサ
シのプローブおよびプライマーとしての有用性を失わな
い範囲で修飾されてよいことは理解されるべきである。
当業界において知られているとおり、相補核酸配列およ
び部分的相補核酸配列のハイブリダイゼーションは、ハ
イブリダイゼーション条件を調節してストリンジェンシ
ーを増加または減少させることにより得ることができる
(即ち、ハイブリダイゼーション温度またはバッファー
中の塩濃度の調整)。開示された配列のそのようなマイ
ナーな修飾およびミコバクテリウム・カンサシ特異性を
維持するためのハイブリダイゼーション条件のあらゆる
必要な調整は日常的な実験のみを必要とし、そして当業
者にはよく理解されている。
【0016】本発明のプライマーを用いた増幅による核
酸生成物(即ち、増幅産物または伸長合成産物)は、特
徴的な大きさにより検出されてよく、例えばエチジウム
ブロマイドで染色したポリアクリルアミドまたはアガロ
ースゲル上で検出されてよい。別法としては、サンプル
中のミコバクテリウム・カンサシ核酸または特異的に増
幅されたミコバクテリウム・カンサシ標的配列は、本発
明のプローブおよびプライマーにハイブリダイズさせる
ことにより検出されてよい。ハイブリダイゼーションに
よる検出に関しては、オリゴヌクレオチドプローブに検
出可能な標識を付加することが典型的である。検出可能
な標識は、標的核酸へのプローブのハイブリダイゼーシ
ョンの指標として直接または間接に検出できるモイエテ
ィである。標識の直接検出に関しては、当業界において
公知のとおり、プローブを放射性標識で標識してオート
ラジオグラフィーにより検出するか、または蛍光モイエ
ティで標識して蛍光により検出する。別法としては、プ
ローブを検出可能にするような付加的試薬を必要とする
標識を付加することにより間接に検出してよい。間接に
検出可能な標識は、例えば化学発光剤、可視可能な反応
産物を生成する酵素および標識された特定の結合パート
ナー(例えば、抗体または抗原/ハプテン)に結合する
ことにより検出されるリガンド(例えば、ハプテン、抗
体または抗原)を含む。特に有用な標識は、ビオチン
(標識されたアビジンまたはストレプトアビジンへの結
合により検出可能)および酵素、例えばホースラディッ
シュパーオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼ
(酵素基質を付加して発色反応産物を生成することによ
り検出可能)を包含する。そのような標識をオリゴヌク
レオチドに付加するかまたはオリゴヌクレオチド内に含
ませるための方法は当業界においてよく知られており、
それら方法のすべては本発明の使用に適している。
【0017】増幅された標的配列の検出に関しては、増
幅反応に使用されたプライマーを標識して検出プローブ
として用いてよいが、それは、プライマーが増幅産物中
に取り込まれるからである。別法としては、増幅プライ
マーとは異なる少なくともひとつの標識プローブを、増
幅された標的配列のハイブリダイゼーションによる検出
のためのプローブとして用いてよい。このプローブは、
増幅されたプライマーの中から、即ち内部プローブの中
から、標的中の配列にハイブリダイズするものを選択す
べきである。別法としては、該プライマーまたは内部プ
ローブは標識されて増幅産物の検出のために伸長合成さ
れてよい(前記、ウオーカーら)。
【0018】便利には、ミコバクテリウム・カンサシの
種特異的検出および同定のためのプローブをキットの形
態でパッケージしてよく、該キットは検出法を実施する
ための他の成分および試薬をさらに含んでよい。例示と
して、そのようなキットは、本発明のプローブを少なく
ともひとつ、または増幅プライマーを少なくとも1対含
む。ハイブリダイゼーションによる検出に関しては、ハ
イブリダイゼーション溶液、例えば6×SSC(0.9
M 塩化ナトリウム、0.09M クエン酸ナトリウ
ム、pH7.0)、0.1M EDTA(pH8.
0)、5×デンハルト溶液(0.1% w/v FIC
OLL TYPE400、0.1% w/vポリビニル
ピロリドン、0.1% w/v ウシ血清アルブミン)
および100μg/ml 剪断変性サケ精子DNA、ま
たはプローブハイブリダイゼーションに有用なことが知
られている他の試薬も含めてよい。Molecular
Cloning:A Laboratory Man
ual(前記)を参照されたい。別法としては、公知の
核酸増幅法の一つと共に使用するのに適した試薬をミコ
バクテリウム・カンサシ特異的増幅プライマーと共に含
ませてよい。キットの成分は共通のコンテナーにパッケ
ージされて、本発明の方法の特定の態様を実施するため
の指示書を含むのが典型的である。さらに、付加的な成
分もキットに含めてよく、例えば検出プローブとして用
いるのに適切な標識第2プローブ、および標識を検出す
るための試薬または手段等である。
【0019】以下の実施例は本発明の特定の態様の例示
として示される。これらは本発明を、特許請求の範囲に
記載された発明に限定するためのものではない。
【0020】
【実施例】以下の実施例において用いられたミコバクテ
リアは、鳥型結核菌(M.avium)ATCC252
91、ウシ型結核菌(M.bovis)CDC4、ミコ
バクテリウム・ケロネエ(M.chelonae)TM
C1543、ミコバクテリウム・フラベシエンス(M.
flavescens)LCDC2601、ミコバクテ
リウム・フォルツイツム(M.fortuitum)T
MC1529、ミコバクテリウム・ガストリ(M.ga
stri)LCDC1301、ミコバクテリウム・ゴル
ドネエ(M.gordonae)TMC1318、ミコ
バクテリウム・イントラセルラレエ(M.intrac
ellularae)ATCC13950、ミコバクテ
リウム・カンサシ(M.kansasii)TMC12
01、ミコバクテリウム・カンサシLCDC7111、
ミコバクテリウム・カンサシLCDC714、ミコバク
テリウム・カンサシLCDC715、ミコバクテリウム
・カンサシLCDC724、ミコバクテリウム・カンサ
シLCDC725、ミコバクテリウム・マロメンス
(M.malomense)CDC93、ミコバクテリ
ウム・マリナム(M.marinum)LCDC80
1、ミコバクテリウム・ミクロチ(M.microt
i)LCDC203、ミコバクテリウム・ノンクロモジ
ェニカス(M.nonchromogenicus)L
CDC1401、ミコバクテリウム・スクロフラセウム
(M.scrofulaceum)TMC1302、ミ
コバクテリウム・スズルガイ(M.szulgai)T
MC1328、ミコバクテリウム・テレ(M.terr
ae)TMC1450、ヒト型結核菌(M.tuber
culosis)ATCC27294、およびミコバク
テリウム・ゼノピ(M.xenopi)LCDC190
1であった。用いられた非ミコバクテリアは、ボルデテ
ラ・ペルツシス(Bordetella pertus
sis)ATCC8467、コリネバクテリウム・ジフ
テリエ(corynebacterium dipht
heriae)ATCC11913、エシェリヒア・コ
リ(Escherichia coli)ATCC11
775、ノカルディア・アステロイデス(Nocard
ia asteroides)ATCC3308、ロド
コッカス・ロドクロウス(Rhodococcus r
hodochrous)ATCC13808であった。
ミコバクテリア株はBACTECバイアル中でMidd
lebrook 7H9培地で培養し、そして70℃に
て4時間加熱して死滅させた。ゲノミックDNAは前に
記載されたように単離した(ビスバナサン(S.Vis
uvanathan)ら、1989、J.Microb
iol.Mtds.10,59−64)。非ミコバクテ
リア株はLuria培地または他の適切な培地で培養し
た。ゲノミックDNAはCTABミニプレップ法により
単離した(アウスベル(F.M.Ausbel)ら、1
987、Current Protocols in
Molecular Biology,Greene
Publishing Associates and
Wiley−Interscience,NY)。
【0021】実施例1 MK7のクローニング ミコバクテリウム・カンサシのDNAのプラスミドライ
ブラリーを構築して、属特異的または種特異的クローン
に関してスクリーニングした。ライブラリーを構築する
ために、ミコバクテリウム・カンサシのゲノミックDN
AをSau3AI(Gibco BRL)で消化した。
生じた断片の大きさは約1.4kbから200塩基対の
範囲であった。クローニングベクターBLUESCRI
PT SK+(Stratagene)をBamHI
(Gibco BRL)で消化して、ウシ大腸のアルカ
リホスファターゼ(CIAP−Boehringer
Mannheim Biochemicals)を用い
てリン酸化した。ゲノミックの断片(750ng)は、
50mM Tris−HCl(pH7.5),7mMM
gCl2,1mM DTT,1mM ATPおよび1ユ
ニット/10μlT4ライゲース(Gibco BR
L)中にて、20ngの調製されたベクターと連結し
た。連結は一晩15℃において行い、そしてこれを用い
てJM109コンピテント細胞(Stratagen
e)を形質転換した。1000の形質転換体が単離され
た。これら1000クローンのうち、さまざまなミコバ
クテリアおよび非ミコバクテリアDNAのゲノミックブ
ロットのスクリーニングにより15を選択した。
【0022】サザンブロットは以下のとおりに実施し
た。各ミコバクテリア種および非ミコバクテリア種から
のゲノミックDNAをPstI(Gibco BRL)
により消化し、0.8%アガロースゲルにより分離し
て、ナイロン膜に転写した(マニアティス(Mania
tis)ら、前記)。マニアティス(前記)により、膜
をUV架橋(Stratalinker)し、32P標識
プローブ(即ち、15の選択されたクローンから単離さ
れたインサート)をハイブリダイズした。プローブは、
[α−32P]−デオキシアデノシン3リン酸および[α
32P]−デオキシシチジン3リン酸(NEN−DuP
ont)を用いてランダムプライマー(Boehrin
ger Mannheim Biochemical
s)により標識した。ハイブリダイズした膜を高いスト
リンジェンシーにて洗浄し、XAR−5フィルムに対し
て1−7日間暴露した(マニアティス、前記)。15の
クローンのうち、MK7が特異的にミコバクテリウム・
カンサシのDNAにハイブリダイズすることが見いださ
れた。このクローンはApplied Biosyst
ems 373A DNAシークエンサーにより、TA
Q DYE PRIMERまたはTAQ DYE TE
RMINATOR CYCLE SEQUENCING
KIT(ABI)およびSEQUENASE(Uni
ted States Biochemical)を用
いて販売者の指示書どおりに配列決定した。MK7のヌ
クレオチド配列は493塩基対の長さであり、GC含有
率は63%であった。この配列を本明細書にて配列番
号:1とする。
【0023】MK7は内部に3つのSau3AI部位
(GATC)を含む。これらはSau3AIの部分消化
によるか、またはゲノム中では連続していないSau3
AI断片の連結の結果らしい。MK7がミコバクテリウ
ム・カンサシのゲノムの不連続セグメントからなる可能
性は、このクローンをハイブリダイゼーションプローブ
として用いる場合には関係ないが、核酸の増幅のために
は標的配列が連続していなければならない。MK7の2
つのSau3AI部位の間の281塩基対のセグメント
は、したがってミコバクテリウム・カンサシ特異的増幅
プライマーのさらなる分析およびデザインのために選択
された。この全281bpの断片(MK7のヌクレオチ
ド番号213−493)はサザンブロットにおけるハイ
ブリダイゼーション分析から、種特異的であった。即
ち、該断片はミコバクテリウム・カンサシの核酸にハイ
ブリダイズするが、試験された他のミコバクテリアおよ
び非ミコバクテリア生物の核酸とはハイブリダイズしな
かった。これらは、鳥型結核菌、ウシ型結核菌、ミコバ
クテリウム・フォルツイツム、ミコバクテリウム・ガス
トリ、ミコバクテリウム・イントラセルラレエ、ヒト型
結核菌、ボルデテラ・ペルツシス(Bordetell
a pertussis)、コリネバクテリウム・ジフ
テリエ(Corynebacterium dipht
heriae)、エシェリヒア・コリ(Escheri
chia coli)、ノカルディア・アステロイデ
ス、ロドコッカス・ロドクロウスを含んだ。次に、上記
281bp断片を2つのより小さいサブ断片に分割して
それらをAおよびBとした。断片AはMK7のヌクレオ
チド番号221−370からなり、そして断片BはMK
7のヌクレオチド番号351−490からなる。両断片
AおよびBはサザンブロットによるハイブリダイゼーシ
ョン分析において種特異性を維持しており、かつミコバ
クテリウム・カンサシのゲノミックDNAの2.75k
bのPstI断片とハイブリダイズする。
【0024】上記281bpの断片を、GENBANK
75,UEMBL 33−75およびN−GENES
EQ 9により公知配列との間で比較したが、類似配列
は見いだされなかった。
【0025】実施例2 鎖置換増幅 増幅プライマーとして使用するためのオリゴヌクレオチ
ドは、AppliedBiosystems 380B
合成機を用いて指示書にしたがって合成した。オリゴヌ
クレオチドを50℃において脱保護し、前記(アウスベ
ル(Ausubel)ら)のとおりにゲルから精製し
た。鎖置換増幅(SDA)反応はウオーカーら(前記)
にしたがい、6−8mM MgCl2、0.2mM 各
dGTP,dCTPおよびαチオdATP、0.5mM
dUTP、100μg/mlアセチル化ウシ血清アル
ブミン、1ng/μl ヒト血小板DNA、50mMK
iPO4(pH7.6)、0.5μM S1およびS2プラ
イマー、0.05μMB1およびB2プライマー、3ユニ
ットμl HincII、0.1ユニット/μl ex
-クレノーDNAポリメラーゼ(United St
ates Biochemical)およびさまざまな
量の標的DNAからなる50μl体積中で実施した。該
反応物は、15%(v/v)ジメチルスルフォキシド
(DMSO)または20−25%(v/v)グリセロー
ルのいずれかを含んだ。HincII、exo-クレノ
ーおよびMgCl2の添加前に、反応物を95℃におい
て2分間加熱して標的DNAを変成し、2分間37−4
0℃においてプライマーをアニールさせた。酵素とMg
Cl2の添加後、反応物を37−40℃にて2時間イン
キュベートして増幅した。増幅は2分間95℃にて加熱
することにより停止した。増幅産物は32P−標識プロー
ブのプライマー伸長合成により検出し、そして前記ウオ
ーカーらのとおりに変成ポリアクリルアミドゲル電気泳
動により分析した。
【0026】増幅プライマーは上記281bpの断片の
配列の中から選択した。ひとつのSDA反応において
は、配列番号:2および3を増幅プライマーとして用い
(即ち、S1およびS2)、そして配列番号:4および5
をバンパープライマーとして用いた(即ち、B1および
2)。このプライマーセットはプライマーセット#1
であり、そして281bp断片内のハイブリダイゼーシ
ョンの位置を図1において示す。このプライマーセット
を用いた増幅はミコバクテリウム・カンサシ特異的であ
り、かつ、増幅産物はミコバクテリウム・カンサシの核
酸を標的として用いた場合にのみ検出された。鳥型結核
菌、ウシ型結核菌、ミコバクテリウム・ケロネエ、ミコ
バクテリウム・フォルツイツム、ミコバクテリウム・ガ
ストリ、ミコバクテリウム・ゴルドネエ、ミコバクテリ
ウム・イントラセルラレエ、ミコバクテリウム・マロメ
ンス、ミコバクテリウム・マリナム、ミコバクテリウム
・ミクロチ、ミコバクテリウム・ノンクロモジェニカ
ム、ヒト型結核菌またはミコバクテリウム・ゼノピの核
酸を増幅用標的として用いた場合には増幅産物は検出さ
れなかった。感度は20ゲノム分子のミコバクテリウム
・カンサシDNAであった。
【0027】この同じプライマーセットを用いてミコバ
クテリウム・カンサシの他の株を標的として増幅特異性
を試験した。増幅産物はミコバクテリウム・カンサシT
MC1201,LCDC711,LCDC714,Lc
dc715およびLCDC725から検出された。しか
しながら、ミコバクテリウム・カンサシLCDC724
はこのプライマーセットでは増幅されなかった。したが
って、LCDC724からのrDNAの5’末端をPC
Rにより増幅し、そして配列決定した(ベディングハウ
ス(Boddinghaus)ら;マイヤー(Meie
r)ら;ロゴール(Rogall)ら)。得られた配列
を、GENEBANKにより報告されているミコバクテ
リウム・カンサシDSM43224のrDNA遺伝子配
列と比較したところ異なっていた。対応する大腸菌遺伝
子のヌクレオチド番号75−87に対応する13塩基対
内に2つの欠失および3つのミスマッチが存在した。L
CDC724株の生化学試験は、典型的なミコバクテリ
ウム・カンサシと同一であったが、しかし、ロス(Ro
ss)らはLCDC724がことなる亜種であることい
示唆している。これらのrDNA中の5bpの違いは、
LCDC724がミコバクテリウム・カンサシの異なる
亜種であるか、またはミコバクテリアとは異なる種であ
ることを示唆し得る。したがって、プライマー#1は試
験された典型的なすべてのミコバクテリウム・カンサシ
を増幅するが、LCDC724として同定された異型性
(atypical)の遺伝的に異なるミコバクテリウ
ム・カンサシの亜種は増幅しない。
【0028】付加的なプライマーセットを増幅分析の感
度の増加のためにデザインした。最初に、MK7に基づ
く2つの付加的S1プライマーをデザインした。図1に
示すとおり、配列番号:6を配列番号:2の下流(即ち
3’)に4ヌクレオチドシフトさせた。配列番号:2の
下流に6ヌクレオチドシフトさせた配列番号:7も図1
に示す。新たなB2プライマー(配列番号:8)も増幅
された領域近辺にハイブリダイズするようにデザインし
た。プライマーセット#2は、配列番号:6、3、4お
よび8からなる。このプライマーセットはプライマーセ
ット#1と同じ感度(20ゲノム分子のミコバクテリウ
ム・カンサシDNA)および特異性を示した。
【0029】プライマーセット#3は配列番号:7、
3、4および8からなる。SDA反応において、このプ
ライマーセットは感度に関して10倍の増加を示したが
(2ゲノム分子のミコバクテリウム・カンサシDN
A)、ミコバクテリウム・カンサシの種特異性は維持し
ていた。ヒト型結核菌、ウシ型結核菌、鳥型結核菌、ミ
コバクテリウム・イントラセルラレエ、ミコバクテリウ
ム・ガストリ、ミコバクテリウム・フォルツイツム、ミ
コバクテリウム・ケロネエ、ミコバクテリウム・スズグ
リア(M.szuglia)、ミコバクテリウム・マロ
メンス、ミコバクテリウム・スクロフラセウム、ミコバ
クテリウム・フラベンス、ミコバクテリウム・ゼノピ、
ミコバクテリウム・テレ、ミコバクテリウム・マリナム
またはミコバクテリウム・ゴルドネエとの交差反応性は
検出されなかった。プライマーセット#3は、典型的ミ
コバクテリウム・カンサシDNA、例えば株TMC12
01,LCDC711,LCDC714,LCDC71
5およびLCDC725中の評定配列を増幅する。しか
しながら、該セットは、ミコバクテリウム・カンサシと
は遺伝的に異なる亜種であると提案されたミコバクテリ
ウム・カンサシLCDC724は増幅しない。
【0030】この実施例ではSDAを増幅法として用い
たが、この実施例の増幅法プライマーの標的結合配列
は、標的配列への特定の配列の付加を必要としない他の
増幅法(例えばPCR)において増幅プライマーとして
単独で用いてよい。即ち、PCRのような増幅法におけ
る使用のためには、適切な増幅反応における増幅プライ
マーとして、配列番号:9を配列番号:2に代えても、
配列番号:10を配列番号:3に代えても、配列番号:
11を配列番号6に代えても、また配列番号:12を配
列番号7に代えてもよい。同様に、あらゆる他の所望の
配列を増幅プライマーの標的結合配列に付加することに
より、所望の機能、例えば制限エンドヌクレアーゼ認識
部位またはホモポリマーテイル(クローニングを促進す
るため)、蛋白質結合部位等を提供してよい。
【0031】図1に示すとおり、ヌクレオチド番号34
4に始まりヌクレオチド番号493のクローン末端まで
続く潜在オープンリーディングフレーム(ORF)が存
在する。開始コドンATGは、281bp断片の上流に
おいて開始する別のORFの終止コドン(TGA)とし
て機能しうるAに続く。ATGの上流の−7は、潜在的
なリボソーム結合部位AGAAAAGGA(シャイン−
ダルガーノ配列)である。−26(TATA)、−38
(TCGACC)および−48(TCCACA)には、
プロモーター候補も存在する。これらの潜在的プロモー
ター配列は大腸菌の標準的なものとは異なるが、しか
し、他のミコバクテリアのプロモーターとはよく似てい
る(マックファーデン(McFadden))。また、
別のリーディングフレームとの潜在的オーバーラップを
考慮すれば、この場合にプロモーター配列である必要は
ないかもしれない。ヌクレオチド番号344から493
のORFによりコードされている仮想蛋白質配列は50
アミノ酸の長さである。この仮想配列をSWISSPR
OT24データベースと比較しても、類似の蛋白質配列
は見いだされなかった。
【0032】本発明のプローブおよびプライマーがさま
ざまなミコバクテリア・カンサシ株の検出に有用である
か否かを確認するために、8つの異なる国を起源とする
66の臨床および環境単離物を用いて鎖置換増幅を上記
のとおりに実施した。サンプルはヤンら(1993、前
記)により記載された選択を表す。プライマーセット#
3(配列番号:7、3、4、8)を増幅に用い、結果を
以下の表1に示す。
【0033】
【表1】 ヤンら(前記)は、市販のミコバクテリア・カンサシの
ためのACCU−PROBEを用いてこれら株の88%
が陽性であり、そして100%はp6123プローブへ
のハイブリダイゼーションに陽性であったことを報告し
ている。本発明のプローブおよびプライマーは、ヤンら
のミコバクテリア・カンサシ株の約94%を検出した。
本明細書における配列番号:1および該配列に由来する
プローブおよびプライマーは、p6123およびACC
U−PROBEとは異なり、そして以前に報告されてい
ないヌクレオチド配列を含む。配列番号:1はまたp6
123よりもミコバクテリア・カンサシ間でより高度に
保存されているという利点を有し、したがって、分析結
果は陽性サンプルと陰性サンプルの明確な区別を提供す
る。即ち、配列番号:1に由来するプライマーおよびプ
ローブを用いた分析は、明確な陽性であるかまたは明確
な陰性の何れかであり、これにより分析結果の解釈がよ
り容易になる。対照的に、p6123を用いた場合10
0%のミコバクテリア・カンサシ株は陽性であるが、こ
の配列の多大な可変性が、陽性と陰性の間の解釈を複雑
にし且つ区別を不明確にするかもしれない、広い範囲の
陽性の程度をもたらす。
【0034】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:493 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 GATCGTCACC CCAGCAGTTG GTGGTCGGCA GCATACTGGC CGCCTGCGTG CGATNNGCCG 60 CCCCGGTCTT GATCACCGAG AGTCTCAACT TGCCCCCGGA GCCTTGAGCT GACCTGGCGC 120 TCGTTGGGAG AGATCGTTGC CGGCGTCGGA TTCCTGGCGG TGTTTGTCTA CTGGCAGTCG 180 GTCAACACCC GCGAACCACT GATTCCCCTG AAGATCCGCC GCCGCACAAC TGCTGGCCGG 240 GCATGACACC GACCCATCAG TCAGCGAATC CTCCGCTGCA TCAAATGAAT CCACAGTCAT 300 CGACCTGTCC GTCTATAGCG GGCAGCCCAG AAAAGGACCT TAAATGACCG CTACCCACGC 360 ACGCCGAAGA CCAGCCGGGC CGCGAGTACC GAGTCGCCGG CTCAGTCGGC CAGTCGCTAT 420 CAGCACGTGC GCTCGCATCT GGCCGAACTC AAACTGCACG CCGCCGCTGA AGCCCTGCCC 480 GCCGTCCTGG ATC 493 配列番号:2 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..37 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:cleavage−site 存在位置:19..24 特徴を決定した方法:E 配列 TTGAATAGTC GGTTACTTGT TGACTCAGCG AATCCTC 37 配列番号:3 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..37 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:cleavage−site 存在位置:19..24 特徴を決定した方法:E 配列 TTGAAGTAAC CGACTATTGT TGACTAGACG GACAGGT 37 配列番号:4 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 CACAACTGCT GGC 13 配列番号:5 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 TGATAGCGAC TGG 13 配列番号:6 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..37 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:cleavage−site 存在位置:19..24 特徴を決定した方法:E 配列 TTGAATAGTC GGTTACTTGT TGACCGAATC CTCCGCT 37 配列番号:7 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..37 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:cleavage−site 存在位置:19..24 特徴を決定した方法:E 配列 TTGAATAGTC GGTTACTTGT TGACAATCCT CCGCTGC 37 配列番号:8 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 GGGTAGCGGT CAT 13 配列番号:9 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 TCAGCGAATC CTC 13 配列番号:10 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 TAGACGGACA GGT 13 配列番号:11 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 CGAATCCTCC GCT 13 配列番号:12 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム カンサシ (Mycobacterium kansasii) 配列 AATCCTCCGC TGC 13
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、MK7の281bpの断片および該断
片への代表的プライマーのハイブリダイゼーションを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12Q 1/68 C12R 1:32) (72)発明者 ダリル・ディー・シャンク アメリカ合衆国メリーランド州21014, ベル・エアー,バゼル・コート 1213

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:1またはその相補配列からな
    るオリゴヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 配列番号:1のヌクレオチド番号213
    −493またはその相補配列からなるオリゴヌクレオチ
    ド。
  3. 【請求項3】 配列番号:1のヌクレオチド番号221
    −370またはその相補配列からなるオリゴヌクレオチ
    ド。
  4. 【請求項4】 配列番号:1のヌクレオチド番号351
    −490またはその相補配列からなるオリゴヌクレオチ
    ド。
  5. 【請求項5】 配列番号:1、2、3、4、5、6、7
    または8からなるオリゴヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 配列番号:9、10、11または12か
    らなるオリゴヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 以下の工程: (a)ミコバクテリウム・カンサシの核酸が存在する場
    合に、該核酸を、配列番号:1、配列番号:1のヌクレ
    オチド番号213−493、配列番号:1のヌクレオチ
    ド番号221−370および配列番号:1のヌクレオチ
    ド番号351−490からなる群から選択されるオリゴ
    ヌクレオチドプローブにハイブリダイズさせ;そして (b)サンプル中のミコバクテリウム・カンサシの核酸
    の存在の指標として上記プローブのハイブリダイゼーシ
    ョンを検出する;ことからなる、サンプル中のミコバク
    テリウム・カンサシの核酸の検出法。
  8. 【請求項8】 以下の工程: (a)配列番号:2、6、7、9、11および12から
    なる群から選択される第1プライマーを、ミコバクテリ
    ウム・カンサシの標的配列が存在する場合に、該配列に
    ハイブリダイズさせ; (b)配列番号:3および10からなる群から選択され
    る第2プライマーを、上記ミコバクテリウム・カンサシ
    の標的配列が存在する場合に、該配列にハイブリダイズ
    させ; (c)ハイブリダイズした上記第1および第2プライマ
    ーを伸長合成して第1および第2プライマー伸長合成産
    物をそれぞれ生成し、そして上記標的配列から上記第1
    および第2プライマー伸長合成産物を置換し;そして (d)標的配列が増幅されるように上記工程(b)およ
    び(c)を繰り返し;そして、 (e)増幅された標的配列を検出する;ことからなる、
    サンプル中のミコバクテリウム・カンサシの標的配列の
    検出法。
  9. 【請求項9】 以下の工程: (a)ミコバクテリウム・カンサシの標的配列が存在す
    る場合に、該配列に第1増幅プライマーをハイブリダイ
    ズさせるが、その際上記第1プライマーは、第1標的結
    合配列、該第1標的結合配列の5’上流の制限酵素認識
    部位および制限酵素が結合するのに十分な数の該制限酵
    素認識部位の5’上流のヌクレオチドからなり、その際
    上記第1標的結合配列は配列番号:9、11および12
    からなる群から選択され; (b)ミコバクテリウム・カンサシの標的配列が存在す
    る場合に、該配列に第2増幅プライマーをハイブリダイ
    ズさせるが、その際上記第2プライマーは、第2標的結
    合配列、該第2標的結合配列の5’上流の制限酵素認識
    部位および制限酵素が結合するのに十分な数の該制限酵
    素認識部位の5’上流のヌクレオチドからなり、その際
    上記第2標的結合配列は配列番号:10からなり; (c)ハイブリダイズした第1および第2増幅プライマ
    ーを伸長合成し、制限酵素認識部位にニックを入れ、そ
    して伸長合成した第1および第2増幅プライマーを置換
    する工程からなる増幅法により標的配列を増幅し;そし
    て (d)増幅された標的配列を検出する;ことからなる、
    サンプル中のミコバクテリウム・カンサシの標的配列の
    検出法。
  10. 【請求項10】 以下の工程: (a)ミコバクテリウム・カンサシの標的配列が存在す
    る場合に、該配列に、配列番号:2、6および7からな
    る群から選択される第1増幅プライマーをハイブリダイ
    ズさせ; (b)ミコバクテリウム・カンサシの標的配列が存在す
    る場合に、該配列に、配列番号:3からなる第2増幅プ
    ライマーをハイブリダイズさせ; (c)鎖置換増幅法(SDA)により標的配列を増幅
    し;そして (d)増幅された標的配列を検出する;ことからなる、
    サンプル中のミコバクテリウム・カンサシの標的配列の
    検出法。
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