JP2689753B2 - 音響反射体 - Google Patents
音響反射体Info
- Publication number
- JP2689753B2 JP2689753B2 JP7623891A JP7623891A JP2689753B2 JP 2689753 B2 JP2689753 B2 JP 2689753B2 JP 7623891 A JP7623891 A JP 7623891A JP 7623891 A JP7623891 A JP 7623891A JP 2689753 B2 JP2689753 B2 JP 2689753B2
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- quadrangular pyramid
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- acoustic reflector
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響的に優れた残響特
性を有する音響反射体に関するものである。
性を有する音響反射体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホール等では音を拡散し優れた響
きを得るためや、フラッタエコーを取り除くために四角
錐形の音響反射体を連結させ、部屋に配置するものがあ
った。
きを得るためや、フラッタエコーを取り除くために四角
錐形の音響反射体を連結させ、部屋に配置するものがあ
った。
【0003】以下図面を参照しながら説明する。音を反
射拡散するために、(図5)に示すように、同一形状を
した四角錐体10を前面に配置した音響反射体9を、
(図6)に示すように、室内の壁面一面に配置すること
により、音を拡散させる壁面11を実現している。
射拡散するために、(図5)に示すように、同一形状を
した四角錐体10を前面に配置した音響反射体9を、
(図6)に示すように、室内の壁面一面に配置すること
により、音を拡散させる壁面11を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の音響反射体9では、同一形状の反射面10である
ために、拡散される音の下限周波数が限定され下げるこ
とができないことと、部屋の中にその音響反射体9の形
状と同一な音の分布が生じるために、室内の音場分布が
規則性を持ち、繰り返しパターンによる音の色づけがな
され、不自然な再生特性になるという問題点があった。
従来の音響反射体9では、同一形状の反射面10である
ために、拡散される音の下限周波数が限定され下げるこ
とができないことと、部屋の中にその音響反射体9の形
状と同一な音の分布が生じるために、室内の音場分布が
規則性を持ち、繰り返しパターンによる音の色づけがな
され、不自然な再生特性になるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するもの
で、同じ形状の音響反射体を多数配置しても繰り返しパ
ターンを生ぜずに、音をランダムに反射させて自然な残
響特性を実現することを目的としている。
で、同じ形状の音響反射体を多数配置しても繰り返しパ
ターンを生ぜずに、音をランダムに反射させて自然な残
響特性を実現することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、キャビネットの縦横寸法が所定基準寸法の
整数倍の寸法からなり、前面には四角錐体の反射面を配
置し、この四角錐の頂点を前記四角錐低面中央部の鉛直
線上からずらすことにより四角錐を構成する4つの面の
面積を異ならせている。
するために、キャビネットの縦横寸法が所定基準寸法の
整数倍の寸法からなり、前面には四角錐体の反射面を配
置し、この四角錐の頂点を前記四角錐低面中央部の鉛直
線上からずらすことにより四角錐を構成する4つの面の
面積を異ならせている。
【0007】
【作用】本発明は上記の構成により、拡散体を構成する
4つの面の大きさが異なる為に、それぞれの面で反射さ
れる音の下限周波数を変えることができ、しかも複数個
組み合わせることにより様々な壁面形状を構成すること
ができるため、音をランダムに反射させ、自然な残響特
性を実現できる。
4つの面の大きさが異なる為に、それぞれの面で反射さ
れる音の下限周波数を変えることができ、しかも複数個
組み合わせることにより様々な壁面形状を構成すること
ができるため、音をランダムに反射させ、自然な残響特
性を実現できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。(図1)は本発明の実施例を示す斜視
図である。キャビネットの縦横寸法が所定基準寸法の1
倍、2倍、3倍、・・・と整数倍の寸法からなり、前面
には四角錐体の反射面を配置し、四角錐体1の頂点2を
四角錐低面の対角線の交点3の鉛直線上からずらすとと
もに、四角錐体1を構成する4つの面4,5,6,7の
面積をすべて異ならしたものである。この音響反射体1
を、(図2)に示すように室内の壁面に複数個配置する
とともに、繰り返しパターンを生じないように、音響反
射体1を90度ピッチで回転させて壁面に配置した構成
である。
ながら説明する。(図1)は本発明の実施例を示す斜視
図である。キャビネットの縦横寸法が所定基準寸法の1
倍、2倍、3倍、・・・と整数倍の寸法からなり、前面
には四角錐体の反射面を配置し、四角錐体1の頂点2を
四角錐低面の対角線の交点3の鉛直線上からずらすとと
もに、四角錐体1を構成する4つの面4,5,6,7の
面積をすべて異ならしたものである。この音響反射体1
を、(図2)に示すように室内の壁面に複数個配置する
とともに、繰り返しパターンを生じないように、音響反
射体1を90度ピッチで回転させて壁面に配置した構成
である。
【0009】上記構成によれば、1つの四角錐を構成す
る4つの面の面積が総て異なるために反射する音の下限
周波数が異なり、従って音の反射パターンを周波数によ
って変化させることができる。さらに、(図3(a))
に示すように頂点2を中心部に集中させた、4個の音響
反射体1では、等価的に(図3(b))に示す1つの大
きな四角錐が構成されるため、反射する音の最低周波数
を低くすることができる。
る4つの面の面積が総て異なるために反射する音の下限
周波数が異なり、従って音の反射パターンを周波数によ
って変化させることができる。さらに、(図3(a))
に示すように頂点2を中心部に集中させた、4個の音響
反射体1では、等価的に(図3(b))に示す1つの大
きな四角錐が構成されるため、反射する音の最低周波数
を低くすることができる。
【0010】そして、本発明の音響反射体1はキャビネ
ットの縦横寸法が基準寸法の1倍、2倍、3倍、・・・
と整数倍の寸法からなるので、複数の音響反射体1を縦
横向きを変えても寸法的に端数を生じることなく、大き
な壁面を構成することができる。(図4(a)(b)
(c)(d))は本発明の音響反射体1を4個組み合わ
した場合に構成される反射面形状を示している。このよ
うに複数の同一な音響反射体1を配置しても、多くの壁
面反射体形状を構成することができる。組み合わせる音
響反射体1の数を増やせば、さらに多くの反射面形状を
つくることができる。このように同一形状の音響反射体
1であっても壁面に多数配置した場合、音響反射体1の
方向を変えて配置すれば、様々な壁面形状をつくること
ができるため、壁面の反射面の反射方向がランダムにな
り、しかも反射下限周波数も異なるために音をランダム
に反射拡散することができる。
ットの縦横寸法が基準寸法の1倍、2倍、3倍、・・・
と整数倍の寸法からなるので、複数の音響反射体1を縦
横向きを変えても寸法的に端数を生じることなく、大き
な壁面を構成することができる。(図4(a)(b)
(c)(d))は本発明の音響反射体1を4個組み合わ
した場合に構成される反射面形状を示している。このよ
うに複数の同一な音響反射体1を配置しても、多くの壁
面反射体形状を構成することができる。組み合わせる音
響反射体1の数を増やせば、さらに多くの反射面形状を
つくることができる。このように同一形状の音響反射体
1であっても壁面に多数配置した場合、音響反射体1の
方向を変えて配置すれば、様々な壁面形状をつくること
ができるため、壁面の反射面の反射方向がランダムにな
り、しかも反射下限周波数も異なるために音をランダム
に反射拡散することができる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、キャビネットの縦横寸法が所定基準寸法の整数
倍の寸法からなり、前面には四角錐体の音響反射面を配
置し、この四角錐の頂点を前記四角錐低面中央部の鉛直
線上からずらすことにより、四角錐を構成する4つの面
の面積を異ならせた音響反射体であるため、同一形状の
音響反射体を壁面に取り付けるにもかかわらず、音響反
射体を回転させ頂点の位置を変えることによって、様々
な組み合せが行えるために、壁面形状をランダムにする
ことができる。従って、音をランダムに反射拡散させる
ことができ、繰り返しによる音響反射体と同一な音の分
布を生じ、繰り返しパターンによる音の色付けを生じる
ことなく、滑らかな残響特性を実現することができる。
そして、自然で響きの豊かな音を再生する空間を実現す
ることができる。
よれば、キャビネットの縦横寸法が所定基準寸法の整数
倍の寸法からなり、前面には四角錐体の音響反射面を配
置し、この四角錐の頂点を前記四角錐低面中央部の鉛直
線上からずらすことにより、四角錐を構成する4つの面
の面積を異ならせた音響反射体であるため、同一形状の
音響反射体を壁面に取り付けるにもかかわらず、音響反
射体を回転させ頂点の位置を変えることによって、様々
な組み合せが行えるために、壁面形状をランダムにする
ことができる。従って、音をランダムに反射拡散させる
ことができ、繰り返しによる音響反射体と同一な音の分
布を生じ、繰り返しパターンによる音の色付けを生じる
ことなく、滑らかな残響特性を実現することができる。
そして、自然で響きの豊かな音を再生する空間を実現す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す斜視図
【図2】本発明の一実施例の壁面を示す斜視図
【図3】本発明の音響反射体を組み合わせた時の構成図
【図4】本発明の音響反射体を組み合わせた時の組み合
せ図
せ図
【図5】従来の音響反射体の斜視図
【図6】従来の音響反射体の壁面斜視図
1 音響反射体 2 頂点 3 対角線の交点 4,5,6,7 四角錐を構成する面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−201498(JP,A) 実開 昭60−120495(JP,U) 実開 昭60−28798(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 キャビネットの縦横寸法が所定基準寸法
の整数倍の寸法からなり、前面には四角錐体の反射面を
配置し、この四角錐の頂点を前記四角錐低面中央部の鉛
直線上からずらすことにより四角錐を構成する4つの面
の面積を異ならせた音響反射体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7623891A JP2689753B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 音響反射体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7623891A JP2689753B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 音響反射体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04309999A JPH04309999A (ja) | 1992-11-02 |
JP2689753B2 true JP2689753B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=13599597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7623891A Expired - Fee Related JP2689753B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 音響反射体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689753B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3951112B1 (en) * | 2019-03-28 | 2024-01-03 | Nippon Environment Amenity Co., Ltd. | Acoustic obstruction prevention equipment and fabrication method thereof |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP7623891A patent/JP2689753B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04309999A (ja) | 1992-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |