JP2688912B2 - 豆腐の木綿布無し成形装置 - Google Patents

豆腐の木綿布無し成形装置

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JP2688912B2
JP2688912B2 JP63045109A JP4510988A JP2688912B2 JP 2688912 B2 JP2688912 B2 JP 2688912B2 JP 63045109 A JP63045109 A JP 63045109A JP 4510988 A JP4510988 A JP 4510988A JP 2688912 B2 JP2688912 B2 JP 2688912B2
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宏二郎 林
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、豆腐となる凝固物を豆腐に成形する装置
に関する。
従来の技術 この種の装置としては、型箱の内側に敷かれた木綿布
で豆腐となる凝固物をくるみ、木綿布の上から蓋をして
その上に重石をのせるようにしたものが知られている。
発明が解決しようとする課題 上記の装置では、木綿布の使用が必須となっている。
そのために、つぎのような問題点がある。第1に、木綿
布が衛生的でない。第2に、型箱内に木綿布を敷く作
業、成形後に豆腐から木綿布を剥がす作業などの機械化
が困難で、豆腐製造装置の自動化の妨げとなっていた。
この発明の目的は、上記問題点を解決した、豆腐の成
形装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 この発明による豆腐の木綿布無し成形装置は、上記従
来の装置において、型箱および押え蓋の所要部分に、型
箱内に入れられた豆腐は通さないが、豆腐に含まれた水
分は通す多数の孔があけられていることを特徴とするも
のである。
作 用 豆腐に含まれた水分は、型箱および押え蓋の孔を通し
て脱水される。したがって、木綿布を使用する必要がな
い。
実 施 例 この発明の実施例を図面を参照してつぎに説明する。
豆腐の成形装置は、型箱11および押え蓋12を備えてい
る。
型箱11は、縦長直方体状の上端開口箱形のものであっ
て、胴壁12および底壁22よりなる。胴壁21および底壁22
はいずれも厚み0.6mmのステンレス製である。胴壁21の
上端開口縁部には上向きのテーパ部23が設けられてい
る。胴壁21の概ね下半分の角部を除いた部分には、0.8m
mの直径を有する孔24が4mmのピッチであけられている。
一方、底壁22の周縁部を除いた部分には、0.8mmの直径
を有する孔25が2.5mmのピッチであけられている。
押え蓋12は、胴壁21内面に対しわずかな間隔をおいて
収められる方形平板状のものであり、厚み0.5mmのステ
ンレス製である。押え蓋12の縁中央部に大小補強リブ3
1,32がそれぞれ立上がり状に形成されている。そして、
押え蓋12のほぼ全体には、0.8mmの直径を有する孔33が
1.2mmのピッチであけられている。
押え蓋12の上面には、その四隅から立上がった鞍状ホ
ルダ41が固着され、ホルダ41の頂面には垂直棒状シャン
ク42が固着されている。シャンク42は、図示しない昇降
体の受け口に差し込まれる。
豆腐の成形に際しては、型箱11の上方に押え蓋12を待
機させた常態で型箱11に豆腐となる凝固物を入れる。つ
いで、押え蓋12を下降させて型箱11内に押え蓋12を入
れ、押え蓋12が豆腐の凝固物に当接する。そうすると、
押え蓋12を下向きの弾性力で加圧する機構により、凝固
物に含まれていた水分は孔24,25,33を通って抜け出し、
これにしたがって、凝固物はその容積を次第に小さくし
ていって押え蓋12は順次下降する。そして一定時間経過
すると、型箱11内には脱水された豆腐が残る。型箱11か
ら豆腐を取り出すと、その豆腐は直方体状をなす。こう
して得られた豆腐は1丁から5丁位までが適当であり、
それ以上の大きさであると、脱水効率が悪い。また、そ
の大きさが1丁であると、成形後に1丁ずつにするため
の切断加工が不要である。
孔24,25,33の直径は、0.5mm以下であると、洗浄性が
悪く、また詰まり易く、1.0mm以上であると、豆腐が洩
れ、0.6〜0.9mmが適当である。
型箱11の胴壁21の孔24のピッチは、型箱11の底壁22の
孔25のピッチより大きくなっているが、前者のピッチを
後者のピッチと同じ程度とすると、成形された豆腐の周
面が荒れる。これは、型箱11内で凝固物がその容積を次
第に小さくする際に、凝固物の豆腐周面となる部分が胴
壁21内面と擦れ合い、その内面における孔の有無による
凹凸で豆腐周面となる部分が傷付けられるからである。
発明の効果 この発明によれば、この押え蓋12を下向きの弾性力で
加圧する機構を有するので、凝固豆乳に急激に加圧する
ことを避けることができるから、凝固豆乳全体を均一に
脱水することができ、風味のよい豆腐に成形することが
できる。
また、型箱胴壁の孔のピッチが、型箱底壁の孔のピッ
チより大きくなっているから、凝固豆乳の体積減少にと
もない、凝固豆乳の豆腐周面となる部分が傷付けられな
いから、見栄えが良く、商品価値の高い豆腐に成形する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示す斜視図である。 11……型箱、12……押え蓋、24,25,33……孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−134290(JP,U) 実開 昭61−134289(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型箱と、型箱内に入り込んで上下動しうる
    押え蓋とを備えており、型箱および押え蓋の所要部分に
    設けられた、型箱内に入れられた豆腐は通さないが、豆
    腐に含まれた水分は通す多数の孔と、押え蓋を下向きの
    弾性力で加圧する機構を備えた押え蓋下降手段とを有す
    る豆腐の木綿布無し成形装置。
  2. 【請求項2】型箱胴壁の孔のピッチが、型箱底壁の孔の
    ピッチより大きくなっている請求項1に記載の豆腐の木
    綿布無し成形装置。
  3. 【請求項3】型箱の大きさが豆腐1丁分の凝固豆乳に相
    当する大きさである請求項1または2に記載の豆腐の木
    綿布無し成形装置。
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